二次創作小説(新・総合)
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- 綴られし日々-作者とキャラの日常-
- 日時: 2022/11/28 20:05
- 名前: 柊 (ID: y98v9vkI)
ついに手を出してしまいました、日常系…!!
注意事項
・クロスオーバー
・クロスオーバーCPあり
・キャラ×オリキャラ、オリキャラ×キャラもあるかもしれない
・当方独自設定あり。矛盾することもあるかもしれない
・キャラ崩壊あり
・キャラの裸族化、不憫化などもあり
・作者が夢女子でもあるので夢っぽい要素(キャラ←←作者)が出てくる。テンションがおかしくなったら大変なことになるので注意
・時々シリアスもあり
・時々キャラ掴めてないかもしれない
・荒らしなどはご遠慮ください。
※スマブラに関して
原作をプレイしていないキャラクターが多々いるためキャラの設定が公式設定と矛盾する可能性大(一応調べます…)
こんな感じの注意事項で『大丈夫だ、問題ない』な方はどうぞお楽しみください!
そうでない方は注意してくださいませ。
タグ
スマブラ、刀剣乱舞、艦これ、アズールレーン、フラワーナイトガール、戦艦少女R、文豪とアルケミスト、しんけん!!、夢王国と眠れる100人の王子様、茜さすセカイでキミと詠う、オトメ勇者、フードファンタジー 、Fate/Grand Order、ポケットモンスター、ボーカロイド、Identity_V、ダンガンロンパシリーズ、School Days
目次
『始まりの158』 >>1-3
『魔法少女騒動〜少女とは言ってない〜』 >>6-9
『小さなお宿-前編-』 >>15-20
『小さなお宿-後編-』 >>21-28
『甘くて美味しい果実』 >>29-35
『うちの長曽祢さんがこんなにも可愛い!!〜ただの主張だ気にするな〜』 >>36-40
『虎と春』 >>46-57
『たまにはきちんと歓迎会を!』>>58-63
『信頼した結果-1-』 >>69-75
『信頼した結果-2-』 >>79-85
『信頼した結果-3-』 >>86-92
一振り目と二振り目の呼び方一覧 >>93
『桜よ、彼女を攫わないで』 >>94-96
『バグにも種類がありまして!?』 >>97-101
『恋に落ちないなんてできなくて』 >>105-111
『練習、裸族講座!』 >>112-116
『悪魔の城は崩れない』 >>121-126
『悪魔の城は崩れ始める』 >>136-140 ※140はおまけになります
『悪魔の城は崩壊す』 >>148-155
∟闇の御子の情報 >>156
『VS闇の御子』 >>160-163
∟厄除けの宝玉の情報 >>164
『赤ずきん☆ラグナス』 >>167-171 ※天悪さんとのコラボ!
『赤い花騎士と銀の騎士』 >>178-179
『私が教えるよ』 >>182-184
『コピペSS』 >>185-186
『癒しとカオスと歓迎会』 >>190-197
『六月の花嫁たち』 >>202-209
『七夕は奇跡に染まり』 >>214-217 ※天悪さんとのコラボ!
『お嬢様()な交流会』 >>221-224 ※天悪さん、琴葉姫さんとのコラボ!
『緊急特番()!刀剣乱舞の大盤振る舞い』 >>229-233
『忍び寄るは光の信者』 >>239-244
『南の島、砂浜騒動!?』 >>248-252
『子どもビーチは危険がいっぱい!〜王様は保護者〜』 >>259-263
『私たちは、きっと。』 >>270-274
『解き明かせ、真実! 1』 >>281-286 ※286はおまけです
『解き明かせ、真実! 2』 >>291-297
『解き明かせ、真実! 3』 >>300-304
『VS神殺しの蟲』 >>307-313
∟神殺しの蟲情報 >>314
『出会いは夢の中にて(第一印象は考えないものとする)』 >>317-321
『ちびノブのお仕事!』 >>324-328
『【柊「空を見上げて『バカな…早すぎる…』ってつぶやいたら」】 >>334-335
『新年は新ジャンルと共に!』 >>340-346
『甘い束縛』 >>352-353
『メンヘラマネジメント』 >>356-358
『にっかりファンタジーUDON』 >>362
『コピペSS、おかわり!』 >>363-365
『手を振り解かれ、手を取って。』 >>369-374
『それぞれの決意と忠義』 >>378-383
『扉問答』 >>390-394
∟ねこじぞーの情報 >>395
『水無月祭の出会い』 >>401-403
『コピペSS、もういっちょ!』 >>408-410
『Real or Dream』 >>411-417
『幼児化☆パニック!』 >>422-428
『似てない二人』 >>434-436
『凄惨なる宴』 >>441-446
『雪の別離』 >>449-452
『年末だ!コピペSS!』 >>453-455
『新たな邂逅』 >>458-462
『決戦前〜医師の罪〜』 >>465-468
『決戦前〜泥棒の偽善〜』 >>469-471
『決戦前〜弁護士の覚悟〜』 >>474-477
※477はおまけです
『決戦前〜庭師の想い〜』 >>480-483
『エイプリルフールで嘘予告SS』 >>486
『決戦前〜学生組の会議!〜』 >>487-489
『レオ・ベイカー奪還戦・1』 >>497-500
『レオ・ベイカー奪還戦・2』 >>504-507
『レオ・ベイカー奪還戦・終』 >>511-514
『やっとできるね! 歓迎会』 >>517-522
『異世界にて、恋に出会う』 >>525-527
『コピペSS、いつつめ!』 >>530-532
『オリキャラご紹介その1』 >>535
『いっそ『大嫌いだ』と思えたら』 >>536-543
※543はおまけです
『困りごとはきっかけ』 >>546-548
『本気になったのはどちらだったのか』 >>549-550
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.549 )
- 日時: 2022/11/28 19:59
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: y98v9vkI)
本気になったのはどちらだったのか
貴銃士──グラースはさてどうしたものかと悩んでいた。彼は非常に女性にモテる。無論、貴銃士ということも大きいがそれを差し引いても非常に整ったルックスと彼が与える甘い言葉が次々と女性を魅了するのだ。
グラースの兄の立場であるシャスポーからはよく眉を顰められ、同じレザール家にいたタバティエールからもよく嗜められているが、反省するどころかフィルクレヴァート士官学校に来てからも女遊びを止めることはなかった。目を付けた女生徒を口説き、街で見かけた好みの女性を口説き。魅了された女性たちはグラースに夢中だった。
そんなグラースが悩んでいることは単純で、女生徒たちとの遊びの刺激が足りなくなってきたことだ。かと言って街の女性を口説いても同じ。無論、飽きたわけではないがもう少し刺激が欲しくなる。
思い浮かぶのは異世界にいる女性たちだ。一度も口説いたことはないが、グラースから見ても非常に魅力的な女性が多い。そんな彼女らと一夜を過ごすのも悪くはない。身持ちが固そうな女性は避け、適度な駆け引きを楽しめる相手が良い。ただ、思い浮かんでしまったのは殺生院キアラとカーマだった。
ルックスもスタイルも良い二人。カーマに至っては相手の好みで姿を変えることができるのだから最高の相手ではあるとは思う。が、あの二人は危険だと勘が告げる。その上、立香からも真顔で「あの二人は軽率に手を出さない方が身の為だよ」と言われたので即却下となった。
悩んでいても仕方がない。今からカルデアと共に、合同訓練を行うことになっている。訓練は面倒だが、良い相手を見つけられれば無駄ではない。そう考え、グラースは準備を始めた。
呼びに来たシャスポーには不気味がられ、タバティエールはなぜか感心していたが。
─────────────
余裕だと思っていた自分がバカだった。貴銃士側は最初こそ優勢だったが、ラムダリリスの宝具、『その夏露は硝子のように』によって一気に劣勢に追い込まれてしまった。敗北ギリギリでマークスが立香に付けられていた風船を狙撃で割ったことで勝利となったが。
ただあの一撃でかなり消耗してしまった。座りながら休憩していると、もしもーし、とかなり控えめな声がした。見上げると左目が髪で隠れた少女──徐福がいた。確か先ほどの訓練、キャスター・アルトリアと共に後方で何かラムダリリスを強化していたような。
徐福は、ん、とペットボトルを差し出してくる。
「なんか、疲れてるみたいなんで……どーぞ」
「……ふふ、ありがとう」
微笑み、ペットボトルを受け取る。その際に手が触れ、あっ、と少し離してからもう一度、謝りながら受け取った。
……チョロそうだ。地味な少女ではあるが、愛らしい容姿をしている。少し物足りないだろうが、たまにはこんな風な相手も悪くない。
ペットボトルを受け取る時に手が触れたのはわざとだ。こんな些細なことでも自分という存在を意識させるのには必要なことなのだ。
そうして訓練中、何かと徐福に話しかけたりしていれば、カルデア側はどうしたんだろうと首を傾げ、こちら側のほとんどがまたか、という視線を向けていた。
最初は気付いていなかった徐福もそこまで来ると分かったようで、訓練が終わった後にあの、と一拍置いてからグラースに向き直った。
「なんでそんな話しかけてきたの? 悪いわけじゃないけど……」
「ああ……ごめんね。その……キミが、可愛らしくて。気になってしまったんだ」
「……え?」
「よければ今夜、こっちの世界でディナーでもどうかな? とても素敵なレストランを知っているんだ。キミも気に入ってくれると思う」
彼女に向けて微笑む。遠くからグラース!! とシャスポー、タバティエールの声がしたが、気にも留めない。目の前の徐福はじっとグラースを見つめている。
当然だが、ディナーだけで終わらせるつもりはない。ディナーはあくまで彼女の心を開かせるための手段の一つだ。そこでも口説き、最終的に。
「いや、ぐっ様の方が大事なんで。ディナーよりぐっ様見てたい」
「……は?」
今、なんと言った? 聞き返す間もなく彼女は遠くにぐっ様……虞美人を見つけて黄色い悲鳴を上げた後、ぐっ様ぁ〜♡ と蕩けた声を出しながら虞美人へ駆け寄っていった。
そこには固まるグラースと、彼にちょっぴり同情した目を向けるシャスポー、他にもあまりの即答っぷりに呆然としてしまう面々と、そんなことはどうでもいいので早く帰ってオリヴァーに新しいハーブティーを淹れたいマークスが残された。
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.550 )
- 日時: 2022/11/28 20:04
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: y98v9vkI)
それからというもの、グラースは暇を見つけては徐福を口説きに行った。一度だけ虞美人の話で釣ろうとしたところ、ものすごい早口と勢いとなぜか立場のマウントを取られたので「これはやめておくか」とそれ以外の話題で徐福を落としてやろうとしたのだが。
「全っ然落ちねえ……!!」
「グラースが一人に連戦連敗してるのなんて、マスター以外見たことないな……」
ディナーに誘えばぐっ様、デートに誘ってもぐっ様、何においてもぐっ様、ぐっ様、ぐっ様。立香から「うん……徐福ちゃん、虞美人ガチ勢だから……」と遠い目で言われたものの、それで諦めるようなグラースではない。何より、数多の女性を落としてきたグラースにとって即答で断られるのは我慢ならなかった。
何がなんでも首を縦に振らせてやる、と今日まで徐福の元へ赴くも全て撃沈。さすがにここまで来ると少し精神的にしんどいものがある。
「くそっ……この僕が誘ってるんだぞ!? どうして喜ばないんだ!?」
「まあ……最初から別の相手にお熱じゃあなぁ」
「別の相手って言ったって同じ女なんだぞ!?」
タバティエールにやれやれ、と言った顔をされるが気にも止めない。
大体、その別の相手にも愛する人がいて。何がダメだというのか。
デート先は話題沸騰中で人気がある場所、ディナーは夜景の見える三つ星レストラン。そして相手は自分。何が不満なのだろう。
「それにしても、グラースが一人の相手にここまで熱を上げるとは思わなかったな」
「はぁ? そんなんじゃない。即答で断られるなんて僕のプライドが許せないだけだ」
「そうかい。っと、そういや頼まれていたことがあったんだった。まだ何かあるなら、後でな」
そう言ってタバティエールは去っていった。
何を変なことを言い出すのか。一人に熱を上げている、など。
「……ん?」
そういえば、女性と『遊んだ』のはいつだった? ……最低でも、二週間はそうしていない、ような。
声が掛からなかったわけではなかった。いつものように、積極的な子は何人もいて。彼女らから声は掛けられていた。……自分はそれをここ最近断り気味じゃないか?
「いや、いやいや」
そんなわけがない。一時的な遊び相手としてならともかく、あんな、あんな。
そう思って、ふと思い出したのは訓練の時の彼女の顔。どこか怯えを含みながらも凛として前を睨み、自分がすべきことをこなしていて。奇襲をした時もすぐに気付かれた。
次から次へと、徐福の顔を、声を思い出す。面倒くさくて、可愛らしい、彼女を。
「……っ!!」
一気に顔が熱くなる。まさか、そんなこと、と思いながら、これはもう誤魔化しようもない。
あんな女に、この僕が、思わずそう呟く。
教室に来たオリヴァーに真っ赤な顔を驚きながら指摘されるまで、あと一分。
さて、そんな徐福はと言うと。
「できた……!! 渾身のっ!! 等身大ぐっ様ぬいぐるみ〜っ!!」
叫びながらベッドに横たわらせた等身大虞美人のぬいぐるみ(ただしだいぶデフォルメされている)に抱きつく。えへへへ、と笑いながら頬擦りする姿は顔だけ見れば可愛らしい。それ以外はノーコメントである。
徐福の部屋には虞美人関連のグッズ(九割手作り)と術などの研究に関する物が所狭しと並べられており、薄暗い。本棚には研究のために揃えた本があるが、最上段にはこっそりと虞美人のブロマイドが集められたアルバムがある。
「えへへへへへぐっ様ぁ〜♡ ぐっ様ぁ〜♡
麗しくて美しくて凛として可愛らしい素敵なぐっ様ぁ〜♡」
まあぐっ様の良さは容姿以外にもあるけど、たくさん! と一人で言いながら頬擦りを続ける。
グラースが悶々としている間も安定の虞美人ガチ勢である徐福の部屋の前を、「あ〜またやってるなぁ」と遠い目をしながら通り過ぎる立香と六花がいたとか何とか。
コメントOK
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.551 )
- 日時: 2022/12/27 16:39
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: UPSLFaOv)
柊さん、カキコでは大変お久しぶりとなります! 天悪です!
天悪「その………こうして感想を書きに来るのに………っ! 8ヶ月かかってすみませんでしたあああああああ!!!!!」m(_ _)m
サタン(表)「あのなー(#^ω^) いくらなんでも時間かけすぎだ!! 長い間書き込めない理由があったからといって!!」
天悪「すみません柊さん、特にレオさん奪還編は天悪が見るには大変シリアスすぎましたので、基本的にはレオさん奪還編には感想書き込めません&文字数等の関係上触れられる場面が限られます、大変申し訳ありません!!! さぁ感想書くぞ!!」
サタン(表)「これはひどい(呆れ)」
天悪「さーてついに実現した千銃士R組と金カム勢の皆様の歓迎会!! 柊さん本丸の小狐丸さんかーわいいなぁ!!」
ゴン太(裏)「確かに、小狐丸さん(柊)は飼い主が大好きなイヌさんみたいだねぇ」
鬼灯(裏)「お二人とも……💦 白形さんと黒形さんもとても柊さんの事を心配なされていましたね……無理もないですよね💦」
天悪「しかし、キーラ側の人間による行いの影響か、人間が生き返った……か。それも、杉元さん達と金塊争奪戦を繰り広げた際に死亡した方が………特にアシリパちゃんの場合は、のっぺらぼうさんに会うのはすごく緊張するだろうね……でも、柊さんの報告によれば、その可能性はないのかな………」
ラグナス(表)「小狐丸(柊)はすごく柊さんのことを心配してるかつ一直線だな……( ̄▽ ̄;) 柊さんはとても嬉しいだろうけどな」
長谷部(表)「小狐丸(柊)も勇者を目指しているのか? 勇者としては、そちらの姫君の一人でもある柊殿を、姫抱っこで体を労れないのは無念だろうな」
天悪「何故そんな話になった??? 料理は季節総めぐりだけど豪華!! さすがです!!」
しんベヱ(表)「うわぁ〜! とってもおいしそう〜〜〜! オリヴァーさんは、軍隊に入ってる人として、鯉登さん達に色々と教えてもらいたいのかな? 鯉登さんからいっぱいお話を聞けてよかったです! 自己紹介も和やかそう!」
留三郎(表)「そうだな! 谷垣さんと邑田さんにそういった深い縁が……やはり双方共、ハザマセカイで会えてよかったな!」
天悪「ワンダーランズ×ショウタイムとMORE MORE JUMP!やLeo/needの歌と踊りに演奏! どの曲も素敵ですし、それぞれのチームのパフォーマンスも惹き込まれますわぁ………! みのりちゃんにオリヴァーくん」。゚(゚^ω^゚)゚。(尊いカップルに万歳)
文録(裏)「いや何してんだ(呆れ) まぁ、マークスにはみのりとオリヴァーの関係は気にさせない方がいいだろうな……それにしても、『未成年は長ズボン着用』、って……緊急で付け足されたにしても、何に備えるもんなんだか………は? 悲鳴ってなんで???」
シャミ子(裏)「望月さんは、鯉登さんや月島さん達に助けていただいたんですね。鯉登さんも、望月さんに何か伝えたいことがあるみたいです……いったいなんでしょうか………えっ? また悲鳴?」
ゴン太(裏)「うわー、アシリパさんと謙信君達のやり取りのところで天悪が『でへへへへ』とか言ってダブルピースしてるよ。………あー。なるほどねー? 杉元さんも止めないといけなくなるよね。そして、エルゼさん…………ふーーーーーんなるほど??? あの場に小吉もいなくてよかったよね」
王馬(裏)「えっ!? ええええ!??? なんでか謙信ちゃんや宍戸ちゃん(柊)達、杉元ちゃんや谷垣ちゃんもすごく半ズボンになっちゃったよ!?? どうして!???」
天悪「エルゼ様と握手!!!!!!!!(感動)(禿同)」
サタン(表)「貴様はここぞとばかりに!!(汗) いや、しかしエルゼは本性や真実が過激……ああ、天悪が激しく頷くほどには過激だな」
天悪「だからエルゼ様と握手案件なんですが」
ゴン太(裏)「エルゼさんをお前と一緒にしないで(はぁと)」
天悪「おぉふ………(´;ω;`)」
リデル(表)「え、えっと! 十手さんや誠さん、きよさんと大和さんまでもですか………本当に節操ないですねエルゼさん、カルダミネ・リラタさんとアークロイヤルさん(アズレン)と黒髭さんもなんで寝返っちゃうんですか。お二人がシリアス場面以外でも活躍する機会が!?とちょっと期待した時間を返してくださいよ……天悪さんもエルゼさんの持ちかけにぐふぐふしてそうですけど」
文録(表)「すげー毒舌だな……あ、エルゼがアレクシスやクレイジーハンドといった味方や神に拘束された。ミズチこんなところでファインプレーすぎるだろ………」
ブラウン(表)「さすがです、ミズチさん! わぁぁ………エルゼさんも本当にショタのみんな?が大好きなんですね。ミズチさんやアレクシスさんやマスターハンドさんとクレイジーハンドさんたち、毎日大変だろうなぁ……💦」
天悪「ケモショタもいいですよエルゼ様(エルゼ様のショタはすぐ成長しちゃうんだからなどの発言にいいね無限に連打)」
月島(表)「ブ ラ ウ ン (表) 売 る の や め て ね
………へぇ、今度は鯉登さんが望月さんにプロポーズか……確かにこの時代だと、お付き合いを前提に結婚してくださいは無理だけどさ」
天悪「無理とか言わないで月島くん(表)(´;ω;`) でも、天悪は鯉登さんの恋路を応援しますよー! 穂波ちゃんに真に振り向いて貰える時まで頑張れ! 音之進さん!!」
翔陽(表)「おー! 本当におつきあい?できるように、頑張ってくださいね!」
天悪「響ちゃん(柊)をガチのロシアの方だと勘違いしちゃう月島軍曹と月島軍曹を思いやる響ちゃん(柊)は尊いなぁ!! これはこの二人の関係性も捗って欲しい!!!(爆散)」
サタン(裏)「い つ も の
ただでさえさっきのエルゼのこともあったのに……」
シェゾ(裏)「そのエルゼは、全く懲りてないようだな💦 だが、そうか………エルゼは、レオ達を助けたい思いも本当だったんだな。性格は激しいが………エルゼも、女神としての神格や器があるってことだよな」
サタン(裏)「そうだね。柊も言っていた、『息を吹き返した死者』についても問題視して、原因のキーラ側に怒ってるからね……生者も死者も、これ以上踏みにじられないようにしてほしいけれど………」
天悪「お? 千銃士Rの世界のフランス………ポーラ様とハインリヒさんかぁ。!?? ポーラ様!! ポーラ様カッコよすぎるよぉ!!」(´;ω;`)
乱(表)「あはは……天悪さんも限界オタクしてるよ💦 でも、ポーラちゃんはとっても優しくてかっこいいよね! ………あっ!! でも、黒甲冑がポーラちゃんに! 逃げてポーラちゃん!!」
天悪「ポーラ様ぁぁぁぁぁぁ!!!!! ……………はっ!? 誰かが黒甲冑の剣を受け止めて………もう一人が黒甲冑に斬りかかった!? 黒甲冑は逃がしたけど………よかった、ポーラ様………! ………え!? 永倉さんに、土方歳三………え、待って? この二人は、まさか………?」
一期(表)「更に、蜂須賀殿の神域に入り込んだお方………都丹庵士という方は、いったい……もしや、ポーラ殿や蜂須賀殿の件は、かなり複雑な出会いになっておられるのでしようか……」
天悪「そのようですな……! ともかく、エルゼ様とポーラ様推しました←←←←」
一期(表)「あはははは……💦」
天悪「おお! 今度は夏太郎さん! ふぇ、目眩がして倒れたと思ったら、夢の中に………いや、ここは夢の中じゃないんだろうけど」
初春(裏)「確かに、子供の大きさの蟻は見たことがない故、驚いてしまうな💦 その事もあってこれが夢、と思うのも無理はありませぬが……」
マルコ(表)「でも、女の子に起こされてるね! 女の子をこのまま泣かせてしまうのも良くないから起きてくれたけど……カンタロウさんにとっては、どう説明したらいいのかわからないよね……女の子の言ってることもわからないだろうし……」
天悪「あ〜ヘレニウムちゃんにタジタジな夏太郎さんと泣いちゃいながらも笑顔が可愛いヘレニウムちゃんすこるんじゃ〜^」
マルコ(表)「テンアクってば( ̄▽ ̄;) ヘレニウムには、羊の農牧の詳細は教えられないよね……」
初春(裏)「うむ! ヘレニウム様の夢は、とても立派で素敵な夢だと、わらわも思いますぞ! 素敵な伴侶と共に支えたいというものは、とても幸福なことじゃろうからのう」
天悪「おっ? ここで2匹の大型害虫が出没したのか………花騎士としての顔を見せるヘレニウムちゃんは凛々しい。けど、夏太郎さんはヘレニウムちゃんを守りたいようだぞ!」
マルコ(表)「えっ!? 気持ちはわかるけれど………でも、カンタロウさんは出ちゃダメじゃないのかな!? 一般人が大型害虫の前に飛び出したらまずいんだよね!?」
初春(裏)「ヘレニウム様の為にも、ここは出てはいけませぬぞ! ………遅かったか……害虫も恐ろしいほどの大きさを誇るのじゃな。ヘレニウム様も夏太郎様を守りながら害虫と戦うが………ああ! ヘレニウム様……!」
天悪「いやっ!! ヘレニウムちゃんの綺麗な腕に傷がーーーーーー!!!!!!(´;ω;`) うわあああああ、夏太郎さんも真っ青だろこれ………」
マルコ(表)「でも、カンタロウさんはヘレニウムを逃がすために、時間を稼ぐつもりみたい……その目には闘志も宿ってるだろうね………あれ!? 今の斬撃って!」
初春(裏)「ブラックバッカラ様とアキレア様じゃ! 助けに来てくださったのじゃな! ……ああ、お二人とも……💦」
天悪「当然かヘレニウムちゃんを過信で危険な目に遭わせてしまった夏太郎さんに厳しい……ブラックバッカラ姐さんとアキレア姐さん、怒らせたらいけないな !!(決意)」
マルコ(表)「そうだね!! ……あっ! ヘレニウムの、カンタロウさんに対する呼び方が変わってる……しかも、カンタロウさんに対して、とてもいい印象と、恋心を持ってるみたい!」
初春(裏)「そうか……ヘレニウム様にとって、彼はヘレニウム様を思い慕い、その上で何度も庇い、認めてくれたお方じゃから……その恋は大切にしてほしいと、わらわ達も思うぞ」
天悪「といったところで、今回の感想は、ここまでにさせてください! すみません!!(´;ω;`)」
マルコ(表)「えっ、もうちょっと頑張ろうよ( ̄▽ ̄;)」
天悪「文字数!! 文字数多くなっちゃうのもいけないから!!」
初春(裏)「そ、そうか( ̄▽ ̄;)」
天悪「今回の総括:エルゼ様とはとても気が合いましたし(!??)ポーラ様イケメン女子でしたし夏ヘレいいぞ〜^だったので……! それではまた!」
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.552 )
- 日時: 2023/05/27 00:15
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: t7y4Iwob)
ノートン「コメント返信だよ、ほぼ半年前じゃんもらったの…」
天悪さん
返信が遅れて申し訳ありませんでした!
コメントありがとうございます!
柊「大丈夫ですよ〜! コメントいただけることがすごく嬉しいので!」
小狐丸「私は犬ではありませんよ、狐です。小狐丸です。…狐はイヌ科ではありますが!」
柊「はい、キーラ側の影響で本来死んだはずの人間が生き返って…。アシリパさんにとってはのっぺらぼうはね、うん…。それだけでなく、実を言うと鯉登少尉も少し、な感じです←
現在調べてもそれらしき気配はないので、そこら辺はまあ安心なのかな…?←
うちの長谷部とかがスーパーにドライな分、小狐丸とかの真っ直ぐさが眩しいです、どっちも大大大好きですが←」
小狐丸「勇者は目指しておりませんが、ぬしさまをお姫様抱っこして差し上げられないことが悔しくて悔しくて(;ω;)」
柊「あの時は祢々切丸の方が大きかったから…ごめんな…」
みのり「ありがとうございます! 頑張っちゃいました!」
穂乃果「みんなで料理作るの楽しくてついたくさん作っちゃったけど、綺麗に食べてもらえて嬉しかったよ!」
オリヴァー「ええ、士官候補生として、マスターとしてそのような立場の方からお話を聞くことは増えましたが、ゆっくりと聞ける機会は滅多になかったので、ついいろいろと聞いてしまいました」
谷垣「まさか使っていた銃が人間になって、言葉を交わせるなんて思いもしなかった。…インカラマッも来ていたら驚いただろうか」
司「それぞれの演奏などにも感想をありがとうございます!」
類「ふふ、やっている僕たちも楽しかったですよ」
マークス「??? マスターとみのりの奴に何かあるのか?」
オリヴァー「いや何でもないんだよ!? …ってあれ? マークス、いつの間に花里さんのことを名前で…?」
マークス「ああ、話してみたらいい奴だったから、いつの間にかな」
オリヴァー「(少し…羨ましいな…)」
杉元「見てて俺たちもほっこりしちゃったよ。にしても…あのエルゼって女神さんはなぁ…」
エルゼ「あら、そっちの作者さんは理解があって何よりだわ! いいわよねぇ、ショタ!」
柊「自重しろっつってんだろダ女神ぃ!!」
黒髭「だってぇ…二度とない機会だと思ったんでぇ…拙者のことがどぅわぁいちゅき♡な美少女な幼馴染みちゃん召喚してもらおうと思ってぇ…。
リデル(裏)たそでも可、むしろウェルカムですぞーデュフフフ♡」
ミズチ「ほほほ、よく遊びに行ってはいないことが多いゆえな、今回もその類だろうと」
エルゼ「きぃいい…あんたさえいなければぺろっといけたのにぃい…!!
ケモショタもいいわよねぇ、ブラウン(表)みたいなピュアっピュアな子だとよりいいわ!!」
ミズチ「懲りぬなぁ…ふふふ」
鯉登「キェエ…(´・ω・)
しかし天悪殿と翔陽(表)、感謝するぞ。いつか、必ず穂波を振り向かせて見せよう!!」
月島「…まあ頑張ればいいのでは。
…聞いただけではあるが、非常に良い発音だったので、ロシア人の子どもなのかと」
響「私も、月島さんのロシア語がとても上手だったから、ロシアに長期間滞在していたのかと思ってしまったよ。でも、いろいろお話はしたいな」
月島「…善処はする」
響「(普通ならNoの返事なんだろうけど、多分この顔は本当に善処してくれるんだろうなぁ…優しいな)」
エルゼ「…べ、別に、ほら、アレクシスにも言ったけど、片手間なだけだったし!? 気が乗ってたからちょーっと手伝ってあげよっかなー、ってだけで、別に、そんな、その」
アレクシス「ふふふ」
エルゼ「笑うなぁ!!」
柊「ポーラ推してくださりありがとうございます! ピンチだったポーラを助けた土方さんと永倉さん、そのまさかかもです←
とある本丸の蜂須賀のところに落ちてしまった都丹さんもなかなか複雑な出会いになっております←
エルゼ様も推していただきありがとうございます!(エルゼ本人の性格はともかくとして←)」
柊「子どもサイズのアリは私も逃げる自信しかないですね←」
オンシジューム「団長! この子は悪い子じゃないから平気だよ!」
マイドアリ(こくこく)
柊「大丈夫、それは分かってるよオンシジューム…」
夏太郎「いや本当にそうなんだよな…。気が付いたらだだっ広い草原だし、説明もうまくできなかったよ」
柊「すこってくださり、ありがとうございます…!」
ヘレニウム「え、えへへ、初春(裏)さん、それに天悪さんもありがとうございます…。嬉しい、です…!」
柊「夏太郎としても『害虫』としか聞いてなかったから大丈夫だろうと思ったらあれですからね…←
二人のピンチに颯爽と駆けつけてくれるブラックバッカラ姐さんとアキレア姐さんです、ただし夏太郎に激おこ←」
ヘレニウム「は、はい…。もし、もしも夏太郎さんと、結婚できたらきっと、すごく幸せなんだろうなぁって思います。えへへ…あっ、で、でも、この事は夏太郎さんには、しー、でお願いしますぅ…! ぐすっ…!」
コメントありがとうございました!
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.553 )
- 日時: 2023/05/27 20:12
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: RJ0P0aGF)
※ドシリアス注意
※すれ違いや仲違い表現があります
※小さい子がつらい目に遭うのでほんと注意してください
※何気に新ジャンル出してる←
閉じ込められた心
千銃士Rの世界、ベルギーのとある屋敷。ベルギーの資産家、ディルク・ブラウエルスとその家族、使用人たちが住む屋敷だ。
そこにオリヴァーは玖龍、ラウレンツ、そして複数の貴銃士たちとともに3日後のパーティーに招かれていた。貴銃士たち以外にも鯉登、月島もいた。
オリヴァーは【貴銃士たちのマスター】として、鯉登は実家の鯉登家の人間として招かれ、月島は補佐だから、という理由で連れてこられた。
元々、ディルク・ブラウエルスは招待状に「そこまで畏まった場ではないので友人も連れてきていただいて構わない」と書いていた。それに、このパーティーもディルクの娘の10歳の誕生日パーティー。確かに、そこまで畏まった場ではないとも言える。
「いやー、楽しみだな!」
「そうだね、ジョージ」
「カトラリー君、良ければ後でもう一度『てぇぶるまなぁ』を見てもらえないだろうか? 少し不安になってきて……」
「また? 士官学校でもあれだけ見たのに……ま、まあ、変に失敗されても困るから、見てあげなくもないよ」
「それはありがたい!」
「……今の、ありがたがるような言葉なのか?」
「さあな」
「あはは……カトラリーって、ちょっと素直じゃないみたいだから」
マークス、ライク・ツー、ジョージ、十手、シャルルヴィル、カトラリー。この六名の貴銃士が共に来ており、オリヴァーを交えて話していると、後ろに一台の車が止まった。すぐに使用人が開けたドアから、オリヴァーたちも見知った顔が出てくる。
「わぁあ! すっごい大きなお屋敷〜!」
「本当ね……こんなの、ロケとかでしか見たことないわ」
みのり、愛莉、遥、雫。MORE MORE JUMP!の四人だ。彼女たちは、オリヴァーの『友人』として招待されたのである。少し遅れての到着だったのは、みのりがうっかり忘れ物をしたらしい。
みのりたちはオリヴァーたちに歩み寄っていく。
「オリヴァーさん、今日は本当にありがとうございますっ!」
「い、いえいえ、そんなお礼なんて……。それに僕もブラウエルス氏に招待された身ですし、お礼は後で改めて彼に」
「皆様、ようこそお越しくださいました!」
幼い少女の声。それに全員が視線を向けると、少女が髪を靡かせながら走ってきている。丸く優しげな雰囲気の少し薄い紫の垂れ目、艶やかで美しい黒髪は前髪も後ろ髪もきちんと切り揃えられており、後ろには大きな青いリボンを付けていた。
少女は止まってお辞儀をした。
「遅れてしまい、申し訳ありません。私、ディルク・ブラウエルスの娘のミシェレ・ブラウエルスと申します。
本日は私の誕生日パーティーのためにお越しくださり、感謝申し上げます」
「初めまして、ミシェレ・ブラウエルス様。こちらこそお招きいただき、感謝いたします。
僕はオリヴァー・ウェッジウッドと申します」
「まあ! あなたがウェッジウッド様でしたか……私のことはミシェレ、で構いません。様もいりませんので、どうか気軽に呼んでくださいませ。
皆様も、私のことはどうかミシェレとお呼びください」
幼いながらも丁寧な彼女に何人かは感心していた。現に次から次へと自己紹介をしていくメンバー一人一人としっかり向き合っている。最初からツンとしたライク・ツーやマークスたちにもだ。
全員の名前を覚えた彼女は改めてよろしくお願いします、と頭を下げる。そこで一区切りが付いたと判断した鯉登が気になっていたことを口にした。
「ミシェレ、あなたの父君、ディルク・ブラウエルスはどちらに? 是非とも彼にも挨拶をしておきたいのだが……」
「父は手が離せず……私が代わりに挨拶に伺いました。今、父の元へご案内しますね」
「……頼む」
少しだけ気難しそうな顔をしたと思ったのも一瞬、鯉登は優しく微笑んでそう言った。オリヴァーはそれに首を傾げるも、ミシェレがこちらですと案内を始めてそのまま歩き出す。
中は白を基調とした屋敷で、それなりに高価な物が飾られていながらも品良く纏められている。そんな屋敷の中を使用人たちが丁寧に掃除していた。
「まあ、ミシェレお嬢様。そちらの方々が?」
「ええ、私の誕生日パーティーに来てくださったの! 今、お父様は書斎にいらっしゃるかしら?」
「ええ、まだいらっしゃいますよ」
「ありがとう! 後で何か手伝えることがあれば、言ってね!」
「ありがとうございます、お嬢様」
「ふふふ、お礼なんていいのよ!」
「ミシェレちゃん、メイドさんたちの仲がいいのね!」
「ええ、みんなとっても優しくて、家族のようで……ふふっ」
「……」
「……」
雫とミシェレが微笑ましく話す。だが今のミシェレと使用人のやりとりにもほとんどが顔を顰める。その中には玖龍とラウレンツもいて、再びオリヴァーが首を傾げた。マークスや十手、モモジャンのメンバーはオリヴァーと同じようだが、ジョージもシャルルヴィルも少し困惑したような顔をしている。それほど変なことなのだろうか。
しかし何も言わないまま、時折使用人たちから声をかけられながら案内された書斎のドアをミシェレがノックする。
「お父様、お客様がいらっしゃいました」
「ああ、ミシェレか。いいよ、入っておいで」
「はい、失礼します」
ミシェレが中に入り、オリヴァーたちも続いて中に入っていく。中には二人の人がいた。一人は青い瞳に焦茶の髪を真ん中から分け、後ろ髪が少し長い男。白い石が付いたループタイにワイシャツ、薄茶色のベスト、濃い灰色のジャケットを着ている。
もう一人は黒を基調に紫のラインが入ったコートに身を包む、黒のロングヘアの美人だった。片目は前髪で隠れており、その下の目は見えない(一瞬だけオリヴァーの脳裏にバーソロミューが浮かんだ)上に、口元が隠れ、肌の露出が非常に少ない服装のためか男か女かも分からない。そして何より目を引いたのは、その背にある大きな剣だ。
思わず全員が身構え、マークスはオリヴァーを庇うように立つ。だが、まあ、というミシェレの声がその緊張感を消してしまう。
「リタ様もこちらにいらっしゃったのですね!」
「……ああ。とは言え、もう話は終わった。私は部屋に戻る」
リタ、と呼ばれたその人はそう告げて書斎を出ていく。ただ、離れる前に男に「先ほどの話はよく考えろ」と告げて、今度こそ書斎から離れていった。
全員がそれぞれの武器から手を離すと今度は男が話しかけてくる。
「ようこそいらっしゃいました、皆様。お出迎えできず申し訳ありませんでした。
初めまして、ディルク・ブラウエルスです」
ディルクは頭を下げる。
「お招きありがとうございます、ブラウエルス氏」
「異世界の私たちも招待していただき、光栄です」
少し当たり障りない会話をしていると、ふとディルクがそうだ、と声を上げた。
「ミシェレ、そろそろ花里さんたちを部屋にご案内してあげてほしいんだ」
「はい、分かりました、行ってまいりますね!」
失礼します、と一礼してからミシェレがみのりたちを連れて書斎を出ていく。
「礼儀正しいお嬢さんですね」
「ええ、自慢の娘です」
「……その自慢の娘の誕生日を利用して、今後のパイプ作りか」
「ライク・ツー!」
「……なぜ、そのように?」
「このメンツで分かるっての。異世界とは言え、軍の上層部で名家の出の鯉登、そんで、俺たちのマスター。他の招待客も聞いたが、ものの見事に有名な家の人間、著名人ばかりだ。この世界と異世界、関係なくな。
それで何もありません、は無理がある」
「……不思議では、ないでしょう?」
「ああ、不思議ではねえよ。俺が言いたいのは……少なからず、マスターを利用する気なのが気に食わねえ」
「え……?」
「聞いたぜ? この近辺でアウトレイジャーらしき影や、トルレ・シャフの目撃情報が相次いでるってよ」
「!!」
アウトレイジャーにトルレ・シャフ。どちらも人々が恐れるモノだ。それが、この近辺で。
「それから守ってもらおうと、マスターを呼んだってことか」
マークスが敵意を明らかにディルクに向ける。だが、ディルクは怯むことはなかった。むしろ、よくそこまで調べましたね、と口にした。
「あの石はそうそう手に入る物じゃない、だから……」
「いいえ、アリノミウム結晶を手に入れる方法はすでに存じています」
「……は?」
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