二次創作小説(新・総合)
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- 綴られし日々-作者とキャラの日常-
- 日時: 2022/11/28 20:05
- 名前: 柊 (ID: y98v9vkI)
ついに手を出してしまいました、日常系…!!
注意事項
・クロスオーバー
・クロスオーバーCPあり
・キャラ×オリキャラ、オリキャラ×キャラもあるかもしれない
・当方独自設定あり。矛盾することもあるかもしれない
・キャラ崩壊あり
・キャラの裸族化、不憫化などもあり
・作者が夢女子でもあるので夢っぽい要素(キャラ←←作者)が出てくる。テンションがおかしくなったら大変なことになるので注意
・時々シリアスもあり
・時々キャラ掴めてないかもしれない
・荒らしなどはご遠慮ください。
※スマブラに関して
原作をプレイしていないキャラクターが多々いるためキャラの設定が公式設定と矛盾する可能性大(一応調べます…)
こんな感じの注意事項で『大丈夫だ、問題ない』な方はどうぞお楽しみください!
そうでない方は注意してくださいませ。
タグ
スマブラ、刀剣乱舞、艦これ、アズールレーン、フラワーナイトガール、戦艦少女R、文豪とアルケミスト、しんけん!!、夢王国と眠れる100人の王子様、茜さすセカイでキミと詠う、オトメ勇者、フードファンタジー 、Fate/Grand Order、ポケットモンスター、ボーカロイド、Identity_V、ダンガンロンパシリーズ、School Days
目次
『始まりの158』 >>1-3
『魔法少女騒動〜少女とは言ってない〜』 >>6-9
『小さなお宿-前編-』 >>15-20
『小さなお宿-後編-』 >>21-28
『甘くて美味しい果実』 >>29-35
『うちの長曽祢さんがこんなにも可愛い!!〜ただの主張だ気にするな〜』 >>36-40
『虎と春』 >>46-57
『たまにはきちんと歓迎会を!』>>58-63
『信頼した結果-1-』 >>69-75
『信頼した結果-2-』 >>79-85
『信頼した結果-3-』 >>86-92
一振り目と二振り目の呼び方一覧 >>93
『桜よ、彼女を攫わないで』 >>94-96
『バグにも種類がありまして!?』 >>97-101
『恋に落ちないなんてできなくて』 >>105-111
『練習、裸族講座!』 >>112-116
『悪魔の城は崩れない』 >>121-126
『悪魔の城は崩れ始める』 >>136-140 ※140はおまけになります
『悪魔の城は崩壊す』 >>148-155
∟闇の御子の情報 >>156
『VS闇の御子』 >>160-163
∟厄除けの宝玉の情報 >>164
『赤ずきん☆ラグナス』 >>167-171 ※天悪さんとのコラボ!
『赤い花騎士と銀の騎士』 >>178-179
『私が教えるよ』 >>182-184
『コピペSS』 >>185-186
『癒しとカオスと歓迎会』 >>190-197
『六月の花嫁たち』 >>202-209
『七夕は奇跡に染まり』 >>214-217 ※天悪さんとのコラボ!
『お嬢様()な交流会』 >>221-224 ※天悪さん、琴葉姫さんとのコラボ!
『緊急特番()!刀剣乱舞の大盤振る舞い』 >>229-233
『忍び寄るは光の信者』 >>239-244
『南の島、砂浜騒動!?』 >>248-252
『子どもビーチは危険がいっぱい!〜王様は保護者〜』 >>259-263
『私たちは、きっと。』 >>270-274
『解き明かせ、真実! 1』 >>281-286 ※286はおまけです
『解き明かせ、真実! 2』 >>291-297
『解き明かせ、真実! 3』 >>300-304
『VS神殺しの蟲』 >>307-313
∟神殺しの蟲情報 >>314
『出会いは夢の中にて(第一印象は考えないものとする)』 >>317-321
『ちびノブのお仕事!』 >>324-328
『【柊「空を見上げて『バカな…早すぎる…』ってつぶやいたら」】 >>334-335
『新年は新ジャンルと共に!』 >>340-346
『甘い束縛』 >>352-353
『メンヘラマネジメント』 >>356-358
『にっかりファンタジーUDON』 >>362
『コピペSS、おかわり!』 >>363-365
『手を振り解かれ、手を取って。』 >>369-374
『それぞれの決意と忠義』 >>378-383
『扉問答』 >>390-394
∟ねこじぞーの情報 >>395
『水無月祭の出会い』 >>401-403
『コピペSS、もういっちょ!』 >>408-410
『Real or Dream』 >>411-417
『幼児化☆パニック!』 >>422-428
『似てない二人』 >>434-436
『凄惨なる宴』 >>441-446
『雪の別離』 >>449-452
『年末だ!コピペSS!』 >>453-455
『新たな邂逅』 >>458-462
『決戦前〜医師の罪〜』 >>465-468
『決戦前〜泥棒の偽善〜』 >>469-471
『決戦前〜弁護士の覚悟〜』 >>474-477
※477はおまけです
『決戦前〜庭師の想い〜』 >>480-483
『エイプリルフールで嘘予告SS』 >>486
『決戦前〜学生組の会議!〜』 >>487-489
『レオ・ベイカー奪還戦・1』 >>497-500
『レオ・ベイカー奪還戦・2』 >>504-507
『レオ・ベイカー奪還戦・終』 >>511-514
『やっとできるね! 歓迎会』 >>517-522
『異世界にて、恋に出会う』 >>525-527
『コピペSS、いつつめ!』 >>530-532
『オリキャラご紹介その1』 >>535
『いっそ『大嫌いだ』と思えたら』 >>536-543
※543はおまけです
『困りごとはきっかけ』 >>546-548
『本気になったのはどちらだったのか』 >>549-550
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.514 )
- 日時: 2022/07/04 21:28
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: 7Hzptsk2)
空中宴会場。いくつか増設された広い仮眠室で、何人もが雑魚寝をしていた。それを苦笑いしながら覗いていたイリヤは側に立っている紅閻魔に対し、首を横に振る。何も食べていないのは気がかりだが、ここまでぐっすり眠っているなら起こさない方がいいだろう。
紅閻魔がそうでちか、と笑う。
「では、おにぎりは保温庫に入れておきまちょう。お吸い物も作ってあげまちょうか」
「わぁ、それいいね! ふふ、まさかパーティーの準備までしてくれてたとは思わなかったけど」
「そうでちね。……ただ、それはそれとして学生組のみなちゃんには明日、お説教でち」
じと、とした目になる彼女にまた苦笑い。あまりひどく叱らないであげてほしいがどうなることか。
そよりと、外から風が吹く。
「気持ちいいね……」
「風も、あちきたちを祝ってくれているようでちね。ふふふ」
「だね。そうだ、私、少し散歩してこようかな」
「安全とは言え暗いでちから、足元には気をつけるんでちよ」
「うん!」
イリヤはそう返事して、外へと歩き出した。
─────────────
「ぅ、ぐぐぐ……は、ハスターたちめぇ……!!」
ちょっとした森の中。人型(男性)を取っているニャルラトホテプはげっそりと倒れていた。理由はハスター、イドーラ、白黒無常に追いかけ回されたことだ。しかも何やらドーピングでもしていたのか、以前と同じだと若干舐めプしていたらめちゃくちゃ追いつかれた。(月詠さんからの加速剤等である)
それだけでなく、今回は悪質と言われてギリギリまで力を吸われてしまったのである。一番嬉々としていたのは謝必安(白無常)であった。
それが原因で、ニャルラトホテプはここで倒れてしまっていた。
「くっそ、少し遊んだだけじゃないかぁ……! 悪質ってなんだよ、あいつらだってぇ……うぐ……」
ぐちぐちと不平不満を溢すも、その力すらなくなってくる。とりあえず、神域に、とそこで気が付いた。
指が、崩れてきている。
「は、マジ、でぇ……?」
さすがにこれはまずい。存在が消えかねない。そこまで吸っていたのかあいつらと思いながら最終手段を取ることに決めた。
今ある力全てを一つにまとめ、小さな結晶となって力を蓄えることだ。正直これはしばらく『遊べ』ないから嫌いなのだが、そんなことを言っている場合ではない。意識を集中させる。
「あの〜……大丈夫ですか?」
「……へ?」
突然聞こえた声に顔を上げる。そこには心配そうにこちらを覗き込む少女──イリヤがいた。尋常ではない魔力量に目を疑いながらも目の前の人間に笑いそうになる。こんな偶然があるのかと。
「あの……?」
「ああ、ごめんねお嬢さん。呆けちゃって。ところで、突然で申し訳ないんだけど、少し血をくれないかな?」
「……」
イリヤが少し離れる。
「え、新手の変態ですか?」
「キミ初対面の人によく失礼って言われない?」
「いや、だって会っていきなり血をくれとか……変態ですよね?」
「変態じゃないから! おいこらいつの間にその防犯ベル取り出してんのヒモから手を離せ手を!!
ったくもう……ボクは……実はまあ、吸血鬼でね? 数日飲まず食わずなんだ。
本当に少しで構わない、くれないかな?」
そう言って、ああ、自分でももう頭も回ってないな、とぼんやり思った。吸血鬼って。安直すぎるだろう。もし目の前にイリヤがいなければ自分の言ったことを鼻で笑うところだった。
イリヤは少し考えた後、ちょっと待っててください、と踵を返した。あーこれは通報パターンからの消滅。確定。と半ば投げやりになってその場に寝転ぶ。
こんなくだらない終わりがあるものか。いっそ残った力全部使ってここだけでも道連れにしてやろうか。まだその方が楽しそう。
「あの!」
「うわっ!? え、な……え?」
「思ったより出ちゃったんで、どうぞ!」
戻ってきたイリヤに差し出されたのは、指から出ている血だった。なんで、と思わず声が出た。さっき、変態だとか言ったくせに。
「本当はですね? もう少し、控えめにするつもりだったんですよ? それが思ったより深くなっちゃって」
「いや、そうじゃなくて……怪しいと思わないわけ?」
「正直、すごく怪しいなぁって」
「おい」
「でも、お兄さん本当に辛そうだったから。私の血を分けて助かるなら、それでいいかなって」
「……は」
お人好し、とはこのことを言うのだろう。これで自分が敵だったらどうするつもりだ、この娘は。
「……」
「お兄さん? あれ、指じゃダメですか!?」
「いいや、充分。ありがとう、頂くよ」
イリヤの手を取り、指を優しく咥える。鉄臭さと鉄のような味が口に広がるが、この程度どうということはない。
ゆっくり血を飲んでいく。少しずつだが、力が染み渡る。それに伴い、彼女の顔色は少しずつ悪くなっていく。当然だ、血を介して彼女の魔力とちょっとだけ生命力を吸っているのだから。
本当は、全て吸い尽くすつもりだった。でも。
「ぷは。ありがとう、助かったよ。はい、治療はこんなもんで」
少しだけ余分に吸った分で傷を塞ぐ。わ、と彼女は驚いたように指を見ている。
「本当に大丈夫ですか?」
「うん。あとは神域に帰って休めばいいから」
「……そっか。良かった」
「……本当の本当に、助かったよ。いつか、必ずお返しに来てあげる」
「え、いいです。あまり変態な人と会ってたらみんなに心配されそうなので」
「はっ倒していい?」
わりと失礼な物言いに苛立ちながらも、はぁ、とため息を吐く。さっきの本当に安心したような笑みに、怒りは霧散してしまう。
吸血鬼のような翼を生やす。じゃあね、と言って飛び去る……フリをして、神域への入り口を開いてそこへ入っていく。
「……イリヤスフィール・フォン・アインツベルンね。なかなか面白そうだけど……あの失礼な物言い、なんとかならないのかな」
勝手に読み取った情報は、名前と彼女の過去。多分これ知ったら、また変態呼ばわりだろうなぁとぼんやり思った。
─────────────
柊は、両手足などに包帯を巻いて縁側に腰掛けていた。だいぶ重傷ではあるが、治らない傷ではない。説教は免れないだろうがまあ、今回は事情が事情だ。そこまでひどくはならないだろう。
「主」
「ひゃいっ!? な、長曽祢さん……」
「隣、いいか?」
「あ、は、はい、どうぞ!!」
すまない、と長曽祢が隣に腰掛ける。心臓が急にうるさくなる。仕方ない、片想い何年拗らせてると思っているんだ。
「今回は、本当に犠牲が出なくてよかった。レオ殿も、療養は必要だが無事で。本当に……」
「ええ、そうですね。まあ戻ってきてライリーと早々に言い合いしてたのは笑いましたけど」
思い出す。ぽつぽつと話していたライリーがレオに「悪かったな、いろいろと」と謝ったのだ。少しの沈黙の後にレオはこう返したのである。
『いや許さんが?』
レオのされたことを考えれば当たり前である。しかしそれで今の流れは許すところだろ! とかなんで流れで許されると思ってるんだお前は、とか言い合いになったのである。
だが、それでも流れる空気はどこか以前とは違っていた。
思わずくすくすと二人で笑う。そんな時だった。
響くような音。一気に明るくなる視界。見上げれば、花火が打ち上がっていた。
「わぁ……」
「そういえば、赤海町では花火大会だったか」
「そうですね、今日だった……」
二人で花火に見惚れる。ふと、長曽祢を横目で見た。
花火で照らされる、穏やかな横顔。それに心臓はさらに鼓動を打ち始める。
多分、いろいろな疲れとか、怪我とかで思考がまともじゃないんだ。そう思いながらも。
「……長曽祢さん」
花火の音に紛れ込ませて。
「……好きです」
そう、呟いた。聞こえていないようで、安心した。
もっとバレないように、視線を外しながら、花火に合わせて。
「好きです」
「大好き」
「長曽祢さん、好き」
「大好き、です」
呟くたびに、心臓は大きく跳ねる。聞こえていないことに、安堵しながら。
「長曽祢、さん」
「その、主!」
突然大声を出されてびくりと震える。勢いよく見上げれば、顔を真っ赤にしながら彼はこちらを見ていて。
「ど、どうしました?」
「その、あの……さ、先ほどから、好き、という、のは」
「……え」
「本当、か? おれを、好きと……」
「……え。え……ええええええ!?」
こういう時、聞こえていないのが定石だろう!?
そう叫ぶこともできない。
少しは、進展がある……のだろうか?
コメントOK
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.515 )
- 日時: 2022/07/05 13:39
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
こんにちは、月詠です
月詠「こちらこそフォロー返しありがとうございます!思った以上に神格組が怒ってた」
克己「寸でのところでエマが掴んでたのか……けど確かにサバイバーとハンターに加え、男女の筋力の差もあるからいつまで持つか…」
月詠「ライリー、ノートン…!ウィリアムとカートも加わったけど、やっぱり引きずられるか……!どんだけの力で引っ張ってるんだ、ダーズは!?」
克己「エルゼが縄を投げたか……それを引っ張ってるから下がらなくなったのはいいが、茨みたいになるとはな…」
月詠「エルキドゥが間に合って蔓を妨害したが………うーむ?彼(?)もエルゼを女神と呼んでる?うーん…」
克己「今はそこじゃないだろ。刀剣男士や真剣少女達の刀組が蔓を斬っても時間の問題か…確かに増援を呼ぶしかない」
月詠「とりあえず金カム組の二人、喧嘩すんな。いや、マジでこの状況ですんな。エルキドゥ……!!絶対高貴調べてきた、なるほど…生命の輝き……」
克己「レオが戻ってきて良かった……だが…」
月詠「うん……まるで、見せしめに近いな…。フェセクがまた裏切るようなことをしたら、黒猫を使うだろうな…」
克己「だな……ハーフエルフか、ハズれたか。予想は妖精だった」
月詠「私も予想は妖精だった。あと誠に関してはなんとも言えん。ルートによる差も激しいらしいしプレイヤーの選択も無視することあるらしいから、なんとも言えん」
克己「説教に関しては甘んじて受けろ、学生組」
月詠「ドーピング提供者です(真顔ダブルピース)。今回に関してはガチでタチが悪すぎたからドーピング剤提供したんだよ、ニャル公。そうじゃなかったら提供しない。
あと、イリヤに言った言葉はガチで変態くさかったからね?………イリヤの年齢によっては、ガチ事案として通報も辞さないぞ?
(鳴らすクラッカー)(リラックスベリーのイチゴタルトなどの各種ケーキ用意)(ゼクシィ用意)」
克己「用意するな。まぁ、刀剣男士は人間より身体能力が高いだろうから、聞こえてもおかしくはないな」(そっと新婚旅行先リスト差し出し)
以上で失礼しました
オマケ
麻琴「レオ助かったのか?良かった……再び目の前で失うなんてならなくて良かったよ、ホントに」
麻琴「……羨ましくは、あるがな」
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.516 )
- 日時: 2022/07/21 21:08
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: 4Sz5tcpQ)
杉元「えーと、この紙に書いてある通りに言えばいいんだよな?
コメント返信、始まるぞ」
月詠さん
コメントありがとうございます!
白無常「まあこれ二回目ですし悪質ですし」
柊「せやな。結構な力で引っ張られていたようで…。多分、エルゼ様がいなきゃ全員もろとも落ちて…いや、それどころかその場にいたメンバー全員引き摺り込まれた可能性もありました。
…あ、はい。一応エルゼ様は女神ですよ? 『一応』」
白無常「なぜ一応を強調して…? あの二人、顔を合わせると喧嘩するようですし、ある意味無理もないのでしょうか」
柊「絶対高貴に関しては前から決めていたキメ方でもあったり←
クリフォードはハーフエルフなんですよ…予想は妖精でしたか…!
誠に関してこの後の展開にも重要な場面だったりします、どうなるかはお楽しみに!←」
ルカ(第五)「何人かは解せぬと言った顔だったが、解してほしい」
ニャルラトホテプ「もー!! なんだよタチが悪いってぇ!! やばかったらちゃんとフォローするつもりだったよ、つもり!!」
黒無常「(場合によってはする気なかったなこいつ)」
ニャルラトホテプ「事案じゃないしー! というか神様に年齢とかもうないも同然だもん!!」
ハスター「…だもん(鼻で笑う)」
ニャルラトホテプ「ぶっ潰してあげるよ」
柊「待って??? 待って??? 待って??? どうして???(赤面)」
陸奥守「ここからわしらで逃げられんように囲うぜよ!!」
柊「待 っ て ? ? ?」
エマ「麻琴さん、ありがとうなの。…麻琴さん…」
コメントありがとうございました!
それでは!
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.517 )
- 日時: 2022/07/21 21:15
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: k30LHxXc)
やっとできるね!歓迎会
※毎度のことカオス
※毎度のこと、セリフの前に名前が付く
※今回は柊のメタ的事情から残念ながら各ジャンル代表挨拶はなし
さて。明治の日本からハザマセカイに飛ばされてきた六人は客間に通されていた。軽い説明などはすでにされ、数日この本丸にて寝食を共にしていたのである。
祢々切丸に抱えられ、六人の前のソファに腰掛けた女、柊が頭を下げた。
柊「このような格好でのご挨拶となること、ご容赦ください」
鯉登「いいや、気にしないでほしい。聞いたところ、そちらも大変だったようだからな。それに……どちらかと言えば気になるのはその三人なんだが」
鯉登が指したのは、びっっっったりと柊にくっついた小狐丸、白形、黒形である。小狐丸はソファの後ろからがっちり抱きついているし白形は逆に前からがっちり腰に抱きついているし黒形は抱きつきはしないものの、ぴったりとくっ付いて膝を抱えて座っていた。
心なしか、小狐丸は「きゅーん、きゅーん……」と泣いている(鳴いている?)ようにも聞こえた。
白形「主ぃ、主ぃ……!!(´;ω;`)」
小狐丸「ぬしさま、ぬしさま……!!(´;ω;`)」
黒形「…………」(ぴったり)
柊「とりあえず今はお気になさらず」
白石「気にするよぉ???」
白石由竹がそう言うもまあまあ、と言って流されてしまう。(白石はクーン、と呟いていた)
柊「前日に、鯰尾藤四郎からある程度の事情は聞かされているかと思います」
杉元「ああ。……信じ切れないが」
柊「ごもっともですが、事実です。この『ハザマセカイ』はありとあらゆる世界の狭間にある、一つの世界。時空の狭間に吸い込まれたものは、多少時間は前後してもここに辿り着くよう、マスターハンド様がお創りになったのです。
そして、あなたたちはその時空の狭間に吸い込まれ、ここに辿り着いた。無論、あなたたちと元の世界の縁を辿り、その間の道を安全に渡れるようにするまで時間はかかりますが、元の世界へお帰しすることを約束いたします。それが、我々『統治人』の義務の一つですので」
柊がそう言えば全員が少し、ホッと息を吐いた。無理もないだろう。
しかし、まだ柊がどこか固い表情であることに気が付いたアシリパが口を開く。
アシリパ「まだ、何かあるのか?」
柊「……はい。まず、あなたたちの世界で何が起こっていたのか、こちらは把握済みです」
アシリパ「……」
谷垣「ということは……」
柊「金塊を巡った争いがあったことも、存じております。それがどのように終わったのかも。
とは言え、問題はそこではなく……その争いによって生きていた方、そして亡くなった方の何人かがこちらへ流れ着いてしまったという情報が入りました」
全員「「「!!」」」
杉元「死んだ奴が……?」
当然だが、とても信じられる話ではない。生きていた者はともかく、死んだ者が何故ここに。屍が発見されたとでも言うのだろうか。
杉元がそれを聞こうと口を開く前に、客間にトントン、と軽いノックの音が転がってきた。柊がどうぞ、と返せば失礼します、と言ってから鳳翔とこの本丸で保護されている春雨が入ってきた。二人はそれぞれお茶と饅頭の乗った盆を持っている。
鳳翔「提督、お茶とお饅頭をお持ちしました」
柊「ありがとう、二人とも」
二人がそれぞれの前にお茶と饅頭を出していく。その際、白石が鳳翔に「白石由竹です、付き合ったら一途です」と口説いていたが柊の「鳳翔さん付き合ってる人いるから」の一言に撃沈していた。
お茶を一口飲み、ふぅと一息吐く。
柊「本来であれば……ありとあらゆる世界で基本的には死者が蘇ることはありません。あったとしてもそれは『禁忌』とされ、成功したとしても大きな代償があったり、そもそも忌避されていたりと、とにかく『あり得ないこと』として考えられています」
谷垣「それはそうだ。死んだ人間が蘇るだなんて……」
鯉登「……待て。私はそれが『死んだ者の遺体』がこちらで発見されたものと考えていた。しかし、その言い方からして……」
鯉登の言葉に谷垣がハッとする。
柊「……はい。以前キーラ側の人間が人間を生き返らせていたというマイクたちの証言から考えるに、それによって影響が出た可能性が高い。
……人間が『生き返って』います」
全員が息を呑んだ。生き返るなど、あり得るはずがないのだから。
柊「こちらに関しては我々の方で調査を進めております。ただ、場合によっては皆様にも協力を仰ぐやもしれません。無論、その際に何かしらの報酬は用意させていただくつもりですし、断っていただいても構いません」
全員が固い表情のままだ。無理もない。柊がふう、と息を吐いて微笑みながら軽く手を叩き、まあ、と続けた。
柊「堅苦しい話はここで終いにしましょう。本日は学生の子たちがパーティー……宴を用意してくれていますから、皆さまもどうぞ楽しまれてくださ……」
鯉登「一つ、いいか」
柊「はい?」
鯉登「その、例えば、だが。この中の誰かの家族が亡くなっていたとして。……その家族がこちらに来ているかどうか、現段階で確かめることは可能なのだろうか」
月島「鯉登少尉……」
鯉登の言葉に全員が顔を硬らせた。特に、アシリパが。
そうですね、と柊が口を開く。
柊「確実、とは言えませんが。血が繋がっているとマスターハンド様、クレイジーハンド様には『気』のようなもので分かるそうなのです。
ですが、現段階で確認されている方々にあなた方と似た『気』は存在しないそうです」
鯉登「……そうか」
ほ、と鯉登が息を吐く。それを月島だけが見ていた。
外からパタパタパタ、という音がする。再び客間にノックの音が転がるが、それは叩く音ではなく「こんこんこーん」と幼い少年の声だった。
柊「ふふ、どうぞー」
ひょっこりと顔を覗かせたのは、白い髪と赤い髪の少年──蛍丸と愛染国俊だ。
蛍丸「あーるじさんっ」
愛染「ふぃるくればーと士官学校の三人と貴銃士さんたちは先に会場に案内したぜ!」
柊「ありがとう。じゃあ私たちも向かいましょうか。祢々切丸、お願い」
祢々切丸「任せよ」
小狐丸「ぬしさまぁああこの小狐丸めが、小狐丸めがぬしさまをお運びします! お姫様抱っことやらで!!」
柊「祢々切丸の方が隠れるから……ごめんな……」
小狐丸「ぬしさまぁあああ(´;ω;`)」
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.518 )
- 日時: 2022/07/21 21:19
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: k30LHxXc)
そして、空中宴会場。簡単な挨拶などを終わらせ、パーティーが始まった。
オリヴァーは貴銃士たちが次々と持ってくる料理を少しずつ摘んでいた。中にはケンカが勃発しそうなメンバーがいるが、そちらはそれとなく嗜め、時には話を思い切り逸らしてみたりして。
そんな風にパーティーを楽しんでいく。
飾り付けはシンプルながらも煌びやかだ。だが、料理は混沌を極めていると言っても過言ではない。
ラウレンツ「クリスマスケーキに……」
玖龍「おせちまであるぞ……。あっちには雑煮コーナーとかあるし」
オリヴァー「あ、あはは……」
ライク・ツー「季節感ねえな」
十手「まあまあ、これはこれで賑やかで俺はいいと思うよ!」
ジョージ「俺も! いろんな物が食べられて、Happyだ!」
マークス「ん、これは美味いな。マスター、食べてみてくれ」
そう。料理だけは『今までできなかったパーティーを取り戻す!』と言わんばかりにありとあらゆるイベントに関する料理が並んでいるのである。
クリスマスケーキ、おせちに雑煮。節分の豆は升に入れられ、隣には恵方巻きですと言わんばかりの太巻き。
さらには手作り感溢れるチョコレート菓子、春らしい料理まで。
美味しいには美味しいが、季節感が全くない分、カオスと言ってしまいそうだ。
この世界に元からいたり先にいたメンバーは特に気にせず料理に舌鼓を打っていたがオリヴァーたちよりも後に、それも唐突にこちらに来てしまった六人は平野、前田、謙信、厚に付き添われている。
そうだ、とオリヴァーは彼らに歩み寄っていく。その後ろをマークスはすかさず着いてきた。
オリヴァー「あの」
杉元「? なんだ?」
杉元がオリヴァーを見たのをきっかけに、彼らもオリヴァーを見た。
オリヴァー「初めまして、僕はオリヴァー・ウェッジウッドと申します。あなたたちとは違う世界にある、フィルクレヴァート士官学校に在籍している士官候補生です。
是非、お話を聞かせていただきたいと思い、お声をかけさせていただきました」
杉元「……話?」
オリヴァー「はい。八九や邑田から、おそらく、着ている服装からして明治頃の方だと。
軍に所属するにあたり必要な心構えなどがあればお聞きしたいと思いまして」
オリヴァーの言葉に杉元、月島、谷垣が顔を曇らせる。だが、鯉登だけは良い心掛けだ、と笑いながらその話をし始める。
それにオリヴァーが真剣に耳を傾け、マークスは「何を偉そうにマスターに話をしているんだコイツ」と言わんばかりの目を鯉登に向けていた。が、鯉登は全く気にしていない。
それどころか少し離れていた玖龍とラウレンツが同じく士官候補生と聞くと彼らも呼んで話を聞いていくといい、と笑っていた。
鯉登「そういえば名乗っていなかったな。私は鯉登音之進。こっちは私の補佐の月島基軍曹だ。あの毛深い男は元々部下だったがまあ今は事情があってな。谷垣源次郎という」
月島「月島だ」
谷垣「谷垣源次郎だ、よろしく」
オリヴァー「はい、よろしくお願いします!
そちらの三人は……?」
杉元「ああ、俺は杉元佐一だ。この子が俺の相棒のアシリパさん。で、そいつが白石由竹」
アシリパ「よろしく、オリヴァーと……シノアメと、ラウレンツ」
玖龍「あ、ああ……」
ラウレンツ「よろしく頼む」
オリヴァー「そうだ、マークスも紹介しないと……あの、貴銃士のことはお聞きしています、よね?」
少し不安げに聞くオリヴァーに全員が頷くと今度はほっとしたように微笑み、では、とマークスを見た。
オリヴァー「彼はマークス。正式名称はUL96A1。僕の愛銃で、相棒です」
マークス「マスター……!!」
アシリパ「ゆー、える……」
マークス「……別にマークスでいいぞ。マスターがくれた名前だから」
アシリパ「そうか、ならマークス」
マークスを筆頭に貴銃士の紹介をするオリヴァー。とは言え、やはり大半以上が日本以外の銃だから少し覚えるのは大変そうだった。
特に見た目が結構似ているシャスポーとグラースはどっちがどっちなの、と白石が思わずこぼした。
オリヴァー「あはは……次は皆さんには馴染み深い銃かもしれませんね」
邑田「ほほほ、であろうな。儂は邑田。手にして戦った者も居よう?」
谷垣「! まさか……『村田銃』、なのか?」
邑田が頷く。その隣に在坂が立つが、在坂は意図的に目を合わせないように口を開いた。
在坂「在坂は、在坂だ。『在坂銃』、『アリサカ・ライフル』と言った方が、馴染みは深いかもしれない。
ちょうど在坂が使われていた時代、もしくはそれより少し後だと、在坂は考える」
鯉登「む、確か月島がかつて使っていた銃が在坂閣下が作られたものだったはず。そうだろう月島?」
月島「ええ」
在坂「やはり。……八九、どうして離れている?」
八九「げっ」
邑田「げっ、とは何じゃ、げっとは」
八九「いや……俺はいいだろ。時代違いすぎんだよ」
在坂「それは関係ない。挨拶も、自己紹介も必要だと、在坂は思う」
在坂は八九の服を掴み、近くまで引っ張ると今度は八九の紹介を始めた。
在坂「八九だ。八九式小銃。在坂と邑田の後輩の貴銃士だ」
八九「あー……ども」
背を伸ばさんか、と邑田が八九の背を叩く。なかなか痛そうな音で、八九は思わずなのかんぎ、と変な声を出している。
それから全員で歓談などをしていると、ふと白石が玖龍を見ながら口を開いた。
白石「篠雨ちゃんはずいぶんと綺麗に食べるんだなぁ」
玖龍「……え。そう、ですか?」
杉元「確かに、箸の使い方とか綺麗だな」
鯉登「きっと育ちが良いのだろうな、杉元とは違って!」
杉元「うるせえよボンボン」
ラウレンツ「篠雨候補生は、一部の生徒の間では『所作が綺麗だ』と評判ですので」
玖龍「なにそれ初耳」
オリヴァー「あ、僕も聞いたことがありますし、常に思ってますよ篠雨さん」
玖龍「……ん、そっか」
玖龍は嬉しそうで……どこか寂しそうに笑った。それに気が付いたのは白石だけで。だが白石もそこまで深入りしなくてもいいだろう、と考えて他の話題を振った。
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