二次創作小説(新・総合)
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- 綴られし日々-作者とキャラの日常-
- 日時: 2022/11/28 20:05
- 名前: 柊 (ID: y98v9vkI)
ついに手を出してしまいました、日常系…!!
注意事項
・クロスオーバー
・クロスオーバーCPあり
・キャラ×オリキャラ、オリキャラ×キャラもあるかもしれない
・当方独自設定あり。矛盾することもあるかもしれない
・キャラ崩壊あり
・キャラの裸族化、不憫化などもあり
・作者が夢女子でもあるので夢っぽい要素(キャラ←←作者)が出てくる。テンションがおかしくなったら大変なことになるので注意
・時々シリアスもあり
・時々キャラ掴めてないかもしれない
・荒らしなどはご遠慮ください。
※スマブラに関して
原作をプレイしていないキャラクターが多々いるためキャラの設定が公式設定と矛盾する可能性大(一応調べます…)
こんな感じの注意事項で『大丈夫だ、問題ない』な方はどうぞお楽しみください!
そうでない方は注意してくださいませ。
タグ
スマブラ、刀剣乱舞、艦これ、アズールレーン、フラワーナイトガール、戦艦少女R、文豪とアルケミスト、しんけん!!、夢王国と眠れる100人の王子様、茜さすセカイでキミと詠う、オトメ勇者、フードファンタジー 、Fate/Grand Order、ポケットモンスター、ボーカロイド、Identity_V、ダンガンロンパシリーズ、School Days
目次
『始まりの158』 >>1-3
『魔法少女騒動〜少女とは言ってない〜』 >>6-9
『小さなお宿-前編-』 >>15-20
『小さなお宿-後編-』 >>21-28
『甘くて美味しい果実』 >>29-35
『うちの長曽祢さんがこんなにも可愛い!!〜ただの主張だ気にするな〜』 >>36-40
『虎と春』 >>46-57
『たまにはきちんと歓迎会を!』>>58-63
『信頼した結果-1-』 >>69-75
『信頼した結果-2-』 >>79-85
『信頼した結果-3-』 >>86-92
一振り目と二振り目の呼び方一覧 >>93
『桜よ、彼女を攫わないで』 >>94-96
『バグにも種類がありまして!?』 >>97-101
『恋に落ちないなんてできなくて』 >>105-111
『練習、裸族講座!』 >>112-116
『悪魔の城は崩れない』 >>121-126
『悪魔の城は崩れ始める』 >>136-140 ※140はおまけになります
『悪魔の城は崩壊す』 >>148-155
∟闇の御子の情報 >>156
『VS闇の御子』 >>160-163
∟厄除けの宝玉の情報 >>164
『赤ずきん☆ラグナス』 >>167-171 ※天悪さんとのコラボ!
『赤い花騎士と銀の騎士』 >>178-179
『私が教えるよ』 >>182-184
『コピペSS』 >>185-186
『癒しとカオスと歓迎会』 >>190-197
『六月の花嫁たち』 >>202-209
『七夕は奇跡に染まり』 >>214-217 ※天悪さんとのコラボ!
『お嬢様()な交流会』 >>221-224 ※天悪さん、琴葉姫さんとのコラボ!
『緊急特番()!刀剣乱舞の大盤振る舞い』 >>229-233
『忍び寄るは光の信者』 >>239-244
『南の島、砂浜騒動!?』 >>248-252
『子どもビーチは危険がいっぱい!〜王様は保護者〜』 >>259-263
『私たちは、きっと。』 >>270-274
『解き明かせ、真実! 1』 >>281-286 ※286はおまけです
『解き明かせ、真実! 2』 >>291-297
『解き明かせ、真実! 3』 >>300-304
『VS神殺しの蟲』 >>307-313
∟神殺しの蟲情報 >>314
『出会いは夢の中にて(第一印象は考えないものとする)』 >>317-321
『ちびノブのお仕事!』 >>324-328
『【柊「空を見上げて『バカな…早すぎる…』ってつぶやいたら」】 >>334-335
『新年は新ジャンルと共に!』 >>340-346
『甘い束縛』 >>352-353
『メンヘラマネジメント』 >>356-358
『にっかりファンタジーUDON』 >>362
『コピペSS、おかわり!』 >>363-365
『手を振り解かれ、手を取って。』 >>369-374
『それぞれの決意と忠義』 >>378-383
『扉問答』 >>390-394
∟ねこじぞーの情報 >>395
『水無月祭の出会い』 >>401-403
『コピペSS、もういっちょ!』 >>408-410
『Real or Dream』 >>411-417
『幼児化☆パニック!』 >>422-428
『似てない二人』 >>434-436
『凄惨なる宴』 >>441-446
『雪の別離』 >>449-452
『年末だ!コピペSS!』 >>453-455
『新たな邂逅』 >>458-462
『決戦前〜医師の罪〜』 >>465-468
『決戦前〜泥棒の偽善〜』 >>469-471
『決戦前〜弁護士の覚悟〜』 >>474-477
※477はおまけです
『決戦前〜庭師の想い〜』 >>480-483
『エイプリルフールで嘘予告SS』 >>486
『決戦前〜学生組の会議!〜』 >>487-489
『レオ・ベイカー奪還戦・1』 >>497-500
『レオ・ベイカー奪還戦・2』 >>504-507
『レオ・ベイカー奪還戦・終』 >>511-514
『やっとできるね! 歓迎会』 >>517-522
『異世界にて、恋に出会う』 >>525-527
『コピペSS、いつつめ!』 >>530-532
『オリキャラご紹介その1』 >>535
『いっそ『大嫌いだ』と思えたら』 >>536-543
※543はおまけです
『困りごとはきっかけ』 >>546-548
『本気になったのはどちらだったのか』 >>549-550
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.154 )
- 日時: 2020/05/11 18:50
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: EByIShHF)
そして、男たちはと言えば。長らく落ちていた感覚はそれぞれの体や顔への衝撃で終わった。全員が起き上がる。
「ようこそ、皆さま」
「お待ちしておりました」
「!! 貴方は……鬼ノ目様!? そちらの女性は……」
「どうも。こちらは月ノ音様。私の知人にございます」
「何、鬼ノ目だと!?」
「まさか今までのあれは貴様の仕業か!!」
「おや、道中何がおありで? 私は、仲間たちに皆様を『歓迎』する準備を整えていただいたのですが……」
「貴様!! あれが歓迎だと!? ふざけるのも大概にっ」
「まあまあ、落ち着いてくださいな。それのお詫びも兼ねまして、皆様には『素敵な食事』を振る舞います。……刀剣女士たちも、来ることでしょう。その時にはどうぞお楽しみくださいませ」
月ノ音……もとい、月詠がそう言えば全員の顔はだらしなく緩んだ。再度言うが、全くもって下半身が脳に直結しているとしか思えない。
二人が道を開けると、目に入ってきたのは絢爛豪華なパーティー会場であった。テーブルにはいくつも美味しそうな料理が並んでいる。
「どうぞ。まずはこちらの料理を。ええ、料理人が『腕を奮って』作った自慢の料理になります」
男たちはその言葉に喉を鳴らして立ち上がる。べちゃべちゃぬるぬるなのも忘れて。後ろに控えているボーイなどにも目をくれず、それぞれ好きな料理に手を伸ばし、口にした。
「……んっ?」
「お、おい、何の味もしないぞ」
「ぎゃあっ!?」
「おいっ、お前女になっているぞ!?」
「ええええな、なんでっ!?」
「なんか背中に羽が生えたあああああ!?」
「ワロリッシュ」
「体型が力士に近い人が女になるって言っちゃあれですけど目に毒ですね」
「いやあ、あれはぱっと見でも不潔な野郎だからでしょう」
「確かに。清潔な人であれば力士に近くても目に毒にはなりせんね」
そう。これもまたオシオキ。これは月詠さん提案のものだ。味は☆4な奇跡料理とまったく味のしない高級デザート。かなり精神的に来るものがあるだろう。
「きっ、さまら! 何を入れた!?」
「特には。強いて言うならば、体質ですねぇ。ああそうそう! 言い忘れておりましたが、貴方たちはこの料理を全て食べ切るまでこの部屋から出すつもりはないので悪しからず。
さあ、次はちょっとしたゲームをいたしましょうか。こちらの和菓子、中にはとてつもなくマズイ和菓子がございます。それが外れ。どうぞ、お選びください。それと、お茶も飲まないと当たりを引いてもクリアとはなりませんのでご了承を」
このロシアン和菓子&お茶は、葉月さん提案である。しかしお偉方っぽい男は怒鳴りながら歩み寄った。
「ふざけるな!! 貴様、このようなことをしてどうなるか分かっているのか!?
貴様程度、潰すなど訳がっ」
「ははは、仰いますね。
いいから食らわんかいこんのタコがぁああああああああああ!!!!!」
一人の顎を掴み、無理やり口を開かせて和菓子とお茶を口に放り、顎と頭を掴んでまた無理やり閉じさせる。
「ンゴぇええええええええええええ゛!!!」
「ああ、当たりですオメデトウゴザイマース(棒)」
月詠の声に周りのボーイたちが動き出す。
「ウィル、抑えとけよー」
「おうよ、ナワーブ!!」
「あ、アンドルー、意外とち、力、あるんだな?」
「……いいから早くしてくれないか、ピアソンさん」
ウィリアム(第五)とナワーブ、アンドルー・クレスとピアソンが手際よく放り込んでいく。その度に上がるくぐもった悲鳴。ちなみに何人かは当然リバースしていた。
ジライヤはジライヤで一人で、すぐに口を開けさせて放り、開けさせては放りと一番手際よくやっており、ここで待機していたウシワカマルもとてもいい笑顔で「さあ、イッキ、イッキ」と何か間違った掛け声をしながら放り込んでいた。
それを見ていたトライアル一真も目の前の男の口を開けさせて和菓子とお茶を放る。
「ン゛ッ」
「あ。気絶した」
「あーそいつ外れですね。……ん? あっ、そいつここの審神者じゃないですか……。そいつがメインって言っても過言じゃないんで、水でもぶっかけて起こしちゃってください」
「ひ、鬼ノ目さん」
「……んー。もういいですよ、柊でも」
「分かりました、柊さん、ちょうどいいものありますよ」
「……コーヒーですか?」
「ええ。まあ見ててください。青蓮、口開けさせておいてください」
「分かった」
思い切り開けられた口に、遠慮なく熱々のコーヒーを流し込む。それだけでも拷問だと言うのに……。
「アヂマズッ!!!!」
「わぉ」
このコーヒー、月詠さん提案のオシオキの一つであった。どうやら淹れた本人ですら不味いという代物のようだ。審神者の言葉を聞いた男たちはバッと会場を見る。
ようやく気付いたがどの飲み物もコーヒーしかない。無駄に手間でもかけたのかホットもアイスもある。……そして、この状況からして見て、そのコーヒーしかないのが分かる。
「ちゃあんと食べ切らないと……ほら、今まで貴方たちが虐げた『女性』も、怒ってますよ?」
意味深にくすくすと笑う月詠に、全員が恐る恐る振り向く。そこに立っていたのは、生きた人の肌ではない、真っ白な肌をして、長い髪を無造作に垂らした女──貞子が立っていた。
「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!」
「ひぎっ(気絶)」
「ぁ、アハハハハハ……(壊れ)」
「この人たち全く気付きませんでしたね、今の今まで」
「正直めちゃくちゃ可哀想に思えてしまいましたね」
「さっ、ラストいきましょうか!!」
ラスト、という言葉に全員が片手に、あるいは両手に料理を持つ。それは床にへたり込んでいるから見えないが、禍々しい湯気を立たせており、中には変な汗のような臭いを発している物もある。これもまた、葉月さん提案のオシオキである。
一歩前に出たのはケンタッキーとスプリングフィールドだ。
「さすがに、覚悟してね?」
「ここにいる連中、マスターも含めてお前らを簡単には許さねえ。あ、そうそう。そこに映像流してっから見ながら……ぶつけてやるよ!!」
流れてきたのは裸族が踊り狂う映像。その際の汗が集められ、料理にぶち込まれる映像。そして男たちは察する。
この汗のような臭いは、まさしくそれだったのだと。
「ひっ、ひぃっ」
「ゆ、許し、」
「みんな行くよー!!」
「せーのっ!!!!」
──スパーキングっ!!!!
──イヤァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
男たちの悲鳴は、しばらく響き続ける。
「ふうっ。思ったより呆気なかったですね」
「ええ。……すみません、ちょっと外の空気吸ってきます」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ、あ、月詠さんたち用にエミヤが作った料理あるんで良かったら食べてください。ウシワカマルに言えば取ってきてくれますから」
「いいんですか?」
「ええもちろん。トライアル一真さんにも用意してありますのでどうぞご遠慮なく」
「!! 嬉しいな……!!」
そう言って柊は外に出て行く。月詠とトライアル一真も、未だにスパーキングしたり、奇跡料理などを口に無理やり放り込んだりしている面々の側により、ウシワカマルに声をかけた。ウシワカマルは優しく笑いながらゆっくりと、そしてさりげなく男たちから離れさせて待機させた。
だから、誰も出入り口なんて見ていなかったのだ。
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.155 )
- 日時: 2020/05/11 21:02
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: EByIShHF)
本丸外、そして避難場所から少し離れた庭。ふうと息を吐いた柊は気が緩んでいた。マスターハンドとクレイジーハンドからダーズの存在を聞いてはいたが、ダーズの妨害は結局なかった。正直、あれでも緊張していたのだ。
「これなら大丈夫だったかも……とりあえず、この後は全員でパーティーでも」
──ドスッ
背中に、何かがある。軽く咳き込むと、口から血が溢れた。
「あ……?」
「ひ、ひひ、よくも、よくもっ……!」
振り向けば、そこにはあの審神者がいた。審神者は歪んだ笑みを浮かべて……ナイフを、背中に突き刺している。
それを認識した瞬間、痛み、吐き気、目眩、そして痺れが柊を襲った。
「がぁっ……!? な、にが」
「もうすぐでっ、もうすぐで、あいつらを救済対象にしてやれたのにっ、お前のっ、お前のせいだっ!!
せめて、贄になれぇえええっ!!」
「あ゛っ!!」
もう一度刺され、立っていられないほどの痺れと痛みが襲う。倒れ、意識を失う。それでも体はビクンっ、ビクンっと痙攣し、白目を向いている。
「柊さん!? 何をしているんだ!!」
「!!」
微かに聞こえた男の声に何とか薄く目を開くが、結局最後に映ったのは、誰かが審神者に襲われる瞬間だけだった……。
「うぅん……」
避難場所。もはや軽く宴会場にもなりかけている部屋の隅で陸奥守は難しい顔をしていた。
「どないしたんです? 陸奥守はん」
「おお、織田先生! さっきから、主の端末に連絡しとるんじゃが、出ん」
「月詠はんには連絡しました?」
「月詠さんには俺からした」
織田作之助の後ろから声をかけたのはブラウン・ベスだ。その隣にはタケミカヅチもいる。しかしブラウンは月詠から「柊は少し前に空気を吸いにと部屋を出た」と聞かされたという。
「陸奥守さん!」
「んお? エマ殿、フィオナ殿どういた?」
「イライを知らない? さっき天眼を使いすぎて疲れたから少し休むって言ったきり戻ってこないの」
「いいや、俺たちは見ていないが」
「ひゃああ!?」
突然の悲鳴に、愉快な騒ぎも収まり悲鳴の方へ視線が向く。そこにいたのは、また部屋の隅でモニターなどの操作をしていた左右田、不二咲、バルク、トレイシーに加え、ルカ・バルサーが何やら必死に手を動かしている。特に左右田、不二咲、トレイシーは涙目になっていた。
そちらに駆け寄り、どういた、と声をかければバルクが舌打ちをして憎たらしげに口を開く。
「機械の制御が効かん!!」
「何だと!?」
「だ、誰かにハッキングされたみたいでっ……ぼ、ボクでも対処しきれないよぉ!!」
「どどど、どうなってんだよぉ!? 並大抵のやつじゃハッキングするどころか、逆にし返せるはずじゃ!?」
「どういうことっ!? わ、わわっ、本丸内に配置してたロボットたちの制御権、どんどん取られてくっ!!」
「こんなの、とてもじゃないが人間のできることではない! まるで、最初からあちらの権限だと言わんばかりにこちらの権限が奪われていくぞ……!」
「ガードNo.26のみは何とか制御できとるが、それ以外は取られる!」
「な、何が起きてっ……」
その時だ。今までオシオキを映していたモニターの映像が乱れたのは。耳障りな音を立て、モニターは映すものを変える。
映っていたのは、両手両足を拘束され、猿つぐわをされ青い顔で気絶している柊と、両手を後ろに拘束され、フードも目を隠す布を取られて誰かを睨んでいるイライだった。
「主!?」
「主君!!」
『よくも、よくも私の邪魔をしてくれたな』
モニター越しから聞こえる声にほとんどの者が怯えた。その様子から、ここの審神者であることが分かる。審神者が柊たちに歩み寄る。
『私はただ、刀剣男士にも刀剣女士にも闇による救済を与えてもらおうと思っていただけなのに』
『何が救済だ!! お前のしたことはっ』
『黙れぇっ!!』
『っが!!』
「イライ!!」
腹を蹴られたイライはげほ、げほと咳き込んでいる。それでも審神者を睨み付けるのはやめていない。
『あのままあいつらが闇に堕ちれば、救済してやれたのに!! ……こうなったら、仕方ないんだ。私の愛を受け取らぬやつらが悪いんだ!!』
審神者はそう言って二人に背を向けて膝をつき、祈るように手を組み、何かを呟き始めた。それとほぼ同時に地鳴りが起きる。悲鳴が上がる。
♪旧支配者のキャロル
モニター越しでも分かるほど、あちらが黒い靄で染まって行く。靄が一ヶ所に集まり、形を作っていく。そうして出来上がったのは、黒く巨大な、赤ん坊のような何かであった。
それを見た審神者は歓喜に満ちた声を上げる。
『おおお!! これぞ、これぞダーズ様が遣わした御使……【闇の御子】!!
ああ、どうか闇の御子よ、この者たちを贄とし、我が身を闇に救ってくださいませ……!!』
闇の御子、と呼ばれたそれはじい、と三人を見ている。そして闇の御子は、
審神者を掴んだ。
『へ……?』
審神者は何が起きているのか理解できていない。闇の御子が審神者を上へ上へ持ち上げ……おそらくは顔と思われる部位の上まで持ってきて、そのまま見上げ、審神者を離すと同時に、グバァ、と顔の部位よりも大きく、口が開いた。
『ひっ!? な、にが、いやだ、助け、いやだぁあああああああああああ』
バクン。
ゴクン。
丸呑みにすると、闇の御子は次に柊たちを見る。そして、その手を伸ばした。
『っ!!』
「イライさん!!」
「主っ!!」
「そんな、こんなことって……!!」
誰もが絶望の声をあげる。しかし、その手が二人を掴むことは叶わなかった。闇の御子は赤ん坊のような、されど明らかに不機嫌そうな声をあげる。
そして赤ん坊が癇癪を起こすように、二人を叩き潰そうとするができない。何かに守られているようだ。
「あっ……! あれ!」
ツキトが指したもの。それは月詠さんが柊に渡した、黒水晶のネックレスだった。黒水晶には魔除の効果がある。それに加え、葉月さんからのお守りもあり、それが、今二人を守っているのだろう。
闇の御子はとにかく叩く。けれどそれだけでは二人を『喰えない』と理解してしまった。闇の御子に、ぎょろり、といくつもの目が生え、背中からはいくつもの触手が伸びる。それらが一斉に二人に襲い掛かった。それでも二人は守られている。
が、いつまでも保つとは考えにくい。
「っ!! 全員っ、主とイライ殿を捜索っ」
「待って! 陸奥守さん、マズいよ」
麻琴の声に外を見れば、一本の橋からぞろぞろとロボットたちが行進してきている。その手には鉄パイプだけではあったが十分だ。その上、闇の御子が召喚された影響か、悪霊と思わしき何かが同じくこちらを襲おうとしている。
「陸奥守、念のために作った地下通路から行け! そこならバレてはいまい! ここの指揮は俺と蜂須賀に任せろ!」
「贋作、貴様も念のために行け!」
長谷部に言われ、陸奥守は地下通路に向かう。彼に着いていくように、タケミカヅチ、織田、ブラウン、長曽祢、彼ら以外にも歌仙むつみとアブラナ、ミルク、アブラナが抱えているジウにモウロとその相棒のイノシシ、そして、麻琴が走っていく。
タイムリミットは言うまでもなく、あのネックレスとお守りが壊れるまで。二人を助けるために、そして全員が笑える未来のために、彼らは走った。
次には闇の御子のざっくりした設定とか置きます←
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.156 )
- 日時: 2020/05/11 19:00
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: EByIShHF)
【闇の御子】(やみのみこ)
ダーズによって遣わされた御使……と言っているが実際にはダーズが召喚する者の周辺に漂う瘴気や穢れ、負の感情を可視化し、形を取らせたもの。肝心なのは形であり、大きさは単純に瘴気、穢れ、負の感情の多さなので特に強さには関係ない。ただし、大きければ大きいほど動きが鈍く、攻撃は当たりやすいが打たれ強く、一撃が重い。
今回の赤ん坊の姿は現状最弱。それ以上の姿は多数存在する。
贄二人の様子
・柊
背中に刺し傷。止血はされていない。ナイフに毒が塗布されていたようで毒により吐き気、目眩などを引き起こし、気絶している。自分で動けるような状態ではない。
・イライ
少しの怪我と少しの痺れ、吐き気、目眩。ナイフに付いていた毒はほとんどが柊の体内に残ったようで毒による体調不良はあるものの気絶するほどではなく、少々ふらつくものの自分で動ける。
柊の本音
正直、上手く動かせているか不安です←
もし違うところがあればどうぞ仰ってください…!
コメントOK
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.157 )
- 日時: 2020/05/11 21:19
- 名前: 月詠 (ID: wGslLelu)
こんばんは、ほぼリアルタイムで追ってた月詠です。
今回は彼らに任せました、私達だと赤子に喰われたくそ審神者への呪詛を吐いちゃうんで←
克己「月詠の契約者兼今回のコメント代理、大道克己と」
剣崎「契約者じゃないけど知ってるから引っ張ってこられた剣崎一真です」
克己「異世界にて目に入ったのがドロドロな赤いホラー本丸とか、よく月詠のやつが平気……あ、仕掛人側に回ってるからか。しかし避難用の建物が綺麗だな………あいつらが帰ってきてから、境界に似たようなの作れないか聞いてみるか、避難シェルター代わりにしたい」
剣崎「そしてのほほんと会話する内容がおかしい、引きずる系はおかしい…一触即発な雰囲気になったけど、すれ違いとかが分かって良かった……ただしくそ審神者は許さないけど、いくら俺でも赦さないレベルだけど」
克己「そして無様な姿を晒す敵を笑いつつ、鳴狐(にょた)からの暴露……お疲れさまです。トラを離れさせたのは正解。あと鳴狐(にょた)、酔ってなかったか?」
剣崎「ほのぼのして癒されよう、そうしよう」
克己「そしてファザコンまでいやがったか……なぁ、トラ(トライアル一真のこと)に裸族見せてないよな?柊サイドのはいい方の裸族だって知ってるが、見せてないよな?あの映像とか見せたら裸族クラッシャー化するからそこだけは…本当に……!!」
剣崎「トラが見てないことを切実に祈る、いやマジで。そしてぬい達か……首吊り死体風かな?」
克己「下半身脳の奴らは股間のあれを切り落としたいな、わりと。そして料理に関してはクトゥルフ料理を出さなかっただけ慈悲だよな、本気で」真顔
剣崎「いつの間にか逃げ出したくそ審神者は、柊さんとイライを贄にして『闇の御子』だとか言う何かに丸呑みにされたけど…」
克己「(もう死んでたら魂だけでも捕獲するか。穢れまみれだろうが、罪は償わせるのには変わらんし)……月詠が渡した黒水晶や葉月のお守りによる力はぶつかるたびに削れるだろうな……間に合うことを祈る」
以上で失礼しました
お ま け
月詠「あのくそ審神者が死んでたら魂は絶対に捕獲してやる。絶対に逃がさん…こっちに来ようが、絶対に輪廻の輪にも入れないように土下座してでも冥府の官吏に頼み込む」
トライアル一真「月詠が本気だ」
- Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.158 )
- 日時: 2020/05/12 01:55
- 名前: 葉月 (ID: QQmxnDsv)
柊さんどうも葉月です。月詠サイドにも驚きを送っちゃいましたwww(本丸血塗れ案を出した本人
お仕置き回ですが、クソ審神者達が悶絶する姿を見ててスカッとしますねwww 裸族も大暴れしてますし、私の案がクソ審神者達を恐怖に陥れてますねwww というかマザコンもいたのねwww
刀剣女士ともちやぬいが遊んでいるのを見ると癒されますね(???)
このままいけばクソ審神者達のブラック本丸事件も解決するかと思いきや、柊さんとイライが生贄にされたぁあああ!?
闇の神子は柊さんとイライに攻撃しているが、月詠さんの黒水晶のネックレスと私のお守りで今のところ守ってる状況ですね。
むっちゃん達は柊さんとイライを助け出せるのか気になります。というか、助けないとまずいですよ!
マリオ「ダーズの事だから平和に終わると思ってないよねぇ〜! そうくると思ったよぉ〜!?」(ヤケクソ気味
高尾「柊さんは現状毒で意識不明だから……誰か来ないと危ないかもな」
柊さんとイライに毒を塗ったクソ審神者は私のお仕置き案では物足りなかったのかなぁ? まあ、闇の神子に食われてこのままくたばっていればいいと思いますがね?
ヒナタ「葉月ちゃん目が笑ってないよ!?」
ワリオ「仮にそいつが生きていたとしても、いいことないもんなぁ」
高尾「外道死すべし慈悲はない」(中指立ててますwww
今回はこれで失礼します。
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