二次創作小説(新・総合)

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綴られし日々-作者とキャラの日常-
日時: 2022/11/28 20:05
名前: 柊 (ID: y98v9vkI)

ついに手を出してしまいました、日常系…!!

注意事項
・クロスオーバー
・クロスオーバーCPあり
・キャラ×オリキャラ、オリキャラ×キャラもあるかもしれない
・当方独自設定あり。矛盾することもあるかもしれない
・キャラ崩壊あり
・キャラの裸族化、不憫化などもあり
・作者が夢女子でもあるので夢っぽい要素(キャラ←←作者)が出てくる。テンションがおかしくなったら大変なことになるので注意
・時々シリアスもあり
・時々キャラ掴めてないかもしれない
・荒らしなどはご遠慮ください。

※スマブラに関して
原作をプレイしていないキャラクターが多々いるためキャラの設定が公式設定と矛盾する可能性大(一応調べます…)

こんな感じの注意事項で『大丈夫だ、問題ない』な方はどうぞお楽しみください!
そうでない方は注意してくださいませ。

タグ
スマブラ、刀剣乱舞、艦これ、アズールレーン、フラワーナイトガール、戦艦少女R、文豪とアルケミスト、しんけん!!、夢王国と眠れる100人の王子様、茜さすセカイでキミと詠う、オトメ勇者、フードファンタジー 、Fate/Grand Order、ポケットモンスター、ボーカロイド、Identity_V、ダンガンロンパシリーズ、School Days

目次
『始まりの158』 >>1-3
『魔法少女騒動〜少女とは言ってない〜』 >>6-9
『小さなお宿-前編-』 >>15-20
『小さなお宿-後編-』 >>21-28
『甘くて美味しい果実』 >>29-35
『うちの長曽祢さんがこんなにも可愛い!!〜ただの主張だ気にするな〜』 >>36-40
『虎と春』 >>46-57
『たまにはきちんと歓迎会を!』>>58-63
『信頼した結果-1-』 >>69-75
『信頼した結果-2-』 >>79-85
『信頼した結果-3-』 >>86-92
一振り目と二振り目の呼び方一覧 >>93
『桜よ、彼女を攫わないで』 >>94-96
『バグにも種類がありまして!?』 >>97-101
『恋に落ちないなんてできなくて』 >>105-111
『練習、裸族講座!』 >>112-116
『悪魔の城は崩れない』 >>121-126
『悪魔の城は崩れ始める』 >>136-140 ※140はおまけになります
『悪魔の城は崩壊す』 >>148-155
∟闇の御子の情報 >>156
『VS闇の御子』 >>160-163
∟厄除けの宝玉の情報 >>164
『赤ずきん☆ラグナス』 >>167-171 ※天悪さんとのコラボ!
『赤い花騎士と銀の騎士』 >>178-179
『私が教えるよ』 >>182-184
『コピペSS』 >>185-186
『癒しとカオスと歓迎会』 >>190-197
『六月の花嫁たち』 >>202-209
『七夕は奇跡に染まり』 >>214-217 ※天悪さんとのコラボ!
『お嬢様()な交流会』 >>221-224 ※天悪さん、琴葉姫さんとのコラボ!
『緊急特番()!刀剣乱舞の大盤振る舞い』 >>229-233
『忍び寄るは光の信者』 >>239-244
『南の島、砂浜騒動!?』 >>248-252
『子どもビーチは危険がいっぱい!〜王様は保護者〜』 >>259-263
『私たちは、きっと。』 >>270-274
『解き明かせ、真実! 1』 >>281-286 ※286はおまけです
『解き明かせ、真実! 2』 >>291-297
『解き明かせ、真実! 3』 >>300-304
『VS神殺しの蟲』 >>307-313
∟神殺しの蟲情報 >>314
『出会いは夢の中にて(第一印象は考えないものとする)』 >>317-321
『ちびノブのお仕事!』 >>324-328
『【柊「空を見上げて『バカな…早すぎる…』ってつぶやいたら」】 >>334-335
『新年は新ジャンルと共に!』 >>340-346
『甘い束縛』 >>352-353
『メンヘラマネジメント』 >>356-358
『にっかりファンタジーUDON』 >>362
『コピペSS、おかわり!』 >>363-365
『手を振り解かれ、手を取って。』 >>369-374
『それぞれの決意と忠義』 >>378-383
『扉問答』 >>390-394
∟ねこじぞーの情報 >>395
『水無月祭の出会い』 >>401-403
『コピペSS、もういっちょ!』 >>408-410
『Real or Dream』 >>411-417
『幼児化☆パニック!』 >>422-428
『似てない二人』 >>434-436
『凄惨なる宴』 >>441-446
『雪の別離わかれ>>449-452
『年末だ!コピペSS!』 >>453-455
『新たな邂逅』 >>458-462
『決戦前〜医師の罪〜』 >>465-468
『決戦前〜泥棒の偽善〜』 >>469-471
『決戦前〜弁護士の覚悟〜』 >>474-477
※477はおまけです
『決戦前〜庭師の想い〜』 >>480-483
『エイプリルフールで嘘予告SS』 >>486
『決戦前〜学生組の会議!〜』 >>487-489
『レオ・ベイカー奪還戦・1』 >>497-500
『レオ・ベイカー奪還戦・2』 >>504-507
『レオ・ベイカー奪還戦・終』 >>511-514
『やっとできるね! 歓迎会』 >>517-522
『異世界にて、恋に出会う』 >>525-527
『コピペSS、いつつめ!』 >>530-532
『オリキャラご紹介その1』 >>535
『いっそ『大嫌いだ』と思えたら』 >>536-543
※543はおまけです
『困りごとはきっかけ』 >>546-548
『本気になったのはどちらだったのか』 >>549-550

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.439 )
日時: 2021/11/01 08:56
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: GUeCGhoP)

どうも!天悪です!今回も感想を書きに参りました!


天悪「柊さんサイドの荘園のサバイバーのみんなの8割が幼児&赤ちゃんに………!? どうして!?? でもみんなかわいいしモウロさんのイノシシがウリ坊ちゃんになってるのもかわいい」←

ブラウン(裏)「ライリーさん達憔悴してるんですから…… どうやら柊さんが荘園のみんなに贈ったデザートが原因みたいですけど……柊さん、こういうことする人でしたっけ? 天悪さんならまだしも」

天悪「ボクだったら効果は入れ替わりモノが9割です」

山田(表)「カッコよく言うことじゃないんだよなぁ…… ライリー・フレディ殿とセルヴェ・ル・ロイ殿が落ちましたな! まぁお気持ちはわかりますぞ! どちらのケースも、微笑ましいものですからなぁ〜」

天悪「大人になったら実現しないシチュだけど……いと微笑まし!」

セレナ(表)「言ってる場合じゃないわよ……… えっ!? ハンター側の荘園のみんなは体調不良…… 幼児化とはまた違うけど、大丈夫なのかしら……… えっ!?柊さん、その子たち………!」

天悪「ご結婚&出産おめでとうございます!!!」

漣(裏)「ちがーーーう! そうじゃないから!! 話を聞くに、柊さんの本丸の刀剣男士も一部幼児化してるみたいだし……あのデザートもお互いの名を騙ったものみたいだよ」

天悪「えっじゃあ誰がこんな同人的展開を……… 立香くんと六花ちゃんまで!???? アリガトウゴジャイマス………(´;ω;`)」

サタン(裏)「アリガトウゴジャイマスじゃないから(戒め) そ、その………ゴルドルフは父親としてのお仕事頑張って………! 僕も同じ立場として応援してるよ………! あと、柊は執念が少しすごいね………?」

天悪「さすがです柊さんd(˙꒳​˙* ) アイビーしゃんも御手杵さんに対する愛が深い……( ˇωˇ ) そして幼児化して泣いたりケンカしちゃう柊本丸刀剣男士のみんな微笑ましい←←←」

蜻蛉切(表)「ですから、微笑ましく思っている場合ではないのでは…… そちらの村正は、真面目に事の次第の解決に勤しんでくれて何よりですな。その、子どもたちの前でまで全裸でいるのはやめておいてほしかったのだが」

天悪「まぁ村正くんだししゃーない← よかった……何にせよ数日で元に戻れるんですね! 結局どこの神が引き起こしたかは現時点で不明とはいえ、安心できる!」

すず(裏)「はしゃぎ回ったり、すやすや眠る幼児化したみなさんはかわいいのですが……ああっ、アニーさんに朝尊さんにガンジさん、泣かないでください……!」

天悪「白山くん、腹話術とかやってくれるんだなぁ……!(´。✪ω✪。 ` ) 子どもたちを泣き止ませてくれてありがとう!」

おしりたんてい(表)「立香さんと六花さんは、幼い内から周囲の空気を察する能力に長けているようですね。ですが、今のお2人は小さな子どもですし、甘えることも仕事です…… おや、ピアソンさん? 幼児化した状態でハバネロさんを見て泣き出した後、ぴっとり甘え続けるとは…… フーム、ピアソンさんはどうされたのでしょうか……」

天悪「立香くん、あまりに優しすぎだし、我慢しすぎてない?? ゴルドルフパパも心配してるよ??? ………だけど、割れたお皿の件で、子どもらしい感情を少しだけ見せてくれたか。それにしても、立香くんの様子、やっぱり『お兄ちゃんでいないと』って無理してるみたいだけど……」

研磨(裏)「……そうか。幼稚園の職員からの言葉の虐待によるものだったんだね。大人の言葉を受け止めていく時期の幼児期からそう怒られ続けていたとなると、我慢することを常にし続けても無理はないよ」

天悪「うん……だからこそ、六花ちゃんとご両親や友達は味方でいてくれてよかった。 元凶ニャルラトホテプ様でしたかぁ!?? ニャルラトホテプ様もこういったイタズラするんですね!?? あっ(顔逸らし)」

黒尾(裏)「………? どうしたんだよ天悪。急に顔逸らして」

天悪「いや、その(言えない……柊さん達にそんなことしてほしくないとは思ったけれど、若返りの進行ネタは他の世界でなら見てみたいとか言えない……!!)」

クルーク(表)「変な天悪…… ニャルラトホテプの対処はハスターさんとイドーラさん、謝必安さんと范無咎さんがしてくれたようだね…… そのおかげで、次の日にみんな、元に戻れたんだ!」

リデル(表)「あっ………最後は柊さんが、大人に戻って半裸な長曽祢さんとそねさんに挟まれて、た、大量出血に………!? し、しっかりしてください……!」

天悪「こちらの罪木ちゃん達からの治療や看病いります……? 萌え禿げた結果とはいえお大事に……!←」






天悪「続いてのお話は、氷野宮美術館での美術展でのお話か。その美術展に出展してるのはエドガーくん。 そうか……彼も天才的な才能を持つ画家なのですね」

シャミ子(裏)「エドガーさんに付き纏う強欲そうな画家さんを、女の子が追い払ってくれましたね。 東雲さん、かっこよかったです。だけど、すぐに別れちゃいましたけど、エドガーさんはお礼を言いたいみたいですね」

天悪「だけど、美術館のスタッフから、何か面倒事?を聞いたのか、そちらを優先して解決するみたいだけど……何が起きた……?」

塵(表)「……絵名の絵は、今、美術展に出展している画家達に見向きもされていないようだな。 ……俺もあの場にいて、同じように誰にも見られなかったとしたら、相当苛立っていただろう。 ……ん? 自らのことを『エドガー・ワルデン』と名乗るアイツは……」

天悪「絵名ちゃん、もしかしてお父さんにこれまで認められてなかったのかな…… あっ、本物のエドガーくん……… あっ!! やっぱり詐欺師だったんだな!?? 危ないところだった……!! 絵名ちゃんがまた傷つくところだった………!!」

ラティナ(裏)「少し休んだ後に、エドガーさんが、絵名さんの絵を見て、評価してくれたね! 大半は批判だけれど、エドガーさんは、絵名さんの絵を好いていたんだね……」

天悪「いやーでも、その後はお互い口喧嘩になっちゃってプイしちゃったかぁ…… そっか、まだニーゴのみんなはハザマセカイへ行ってなかったなぁ…… もし正式に来れたとしたら、絵名ちゃんはエドガーくんと、どう関わっていくのか………」



天悪「と! 前回と今回のお話の感想をここまでとさせていただきます! が、次回から感想の形式が変わることをお知らせさせていただきます(´;ω;`) それでは! 次回のお話も楽しみにしていますー!」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.440 )
日時: 2021/11/01 20:55
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: wUNg.OEk)

エリザベート(FGO/シンデレラ)「コメント〜返信よ〜♪ え? なんで歌ってるかですって?
それは〜♪ ミュージカルで〜アイドル〜だ〜か〜ら〜よ〜♪」

今回、諸事情によりコメントを返す順番を変えております。申し訳ございません。

謎の女剣士さん
コメントありがとうございます。
ですが、以前に二回コメントをくださったことをお忘れのようで少し寂しいです…。
リクエストの件に関しましてはお断りさせてください。
以前から思っていましたことを言わせていただきます。少々厳しい言葉になるかもしれませんし、ごちゃごちゃしていて読みづらいかもしれません。
そして、不快に思われるかもしれませんが、それでも言わせてください。

謎の女剣士さんは様々な方に感想を送られていて凄いと思います。
ですが、一部の方々に対し、『かなり短い感想の後に感想より少し長い自分の小説の宣伝を入れる』
または、
『感想よりも自分の小説について書き込む量が多い、それどころか感想は一言二言で残りは全て自分の小説、あるいは全く関係のないジャンル等のこと』という形式で書き込むことが多いように見受けられます。そればかりではない、ということは承知しております。
もちろん、短い感想も感想を戴く身としては嬉しいものです。何だったら本当に一言二言でも嬉しいです。
ただ、その感想よりもご自分の小説のことに関する内容が多いと「え?」となってしまうこともあります。
ご自分の小説のことを書くなとは言いません。私もコメントをする際にそうしてしまいますし、各作者さんたちが語ってくださるご自分の小説のお話を見るのは好きです。
しかし、あまりにやり過ぎてしまうと自分自身の印象を悪くしてしまいます。
また、今回は私とは実際初めましてではないとは言え、リクエストなどを募集していない方に対していきなりリクエストするのも印象を悪くしてしまいます。快く受け付けてくださる方もいらっしゃるでしょうが、そんな方ばかりではありません。

私個人の意見ではありますが、どうか少し考えてくださると幸いです。


月詠さん
コメントありがとうございます!
柊「ですよね、普通に詐欺とかその辺には当たるかと←」
エドガー「おっと手が滑ったー(棒)」←エドガーの名前を騙った奴の本名が書かれたメモ用紙を投げた
柊「すごい、微塵も誤魔化す気がない」
エドガー「犯罪の片棒担がされようがどうだっていいけど僕の名前を騙った挙句悪徳な商売してるのは許せなくてね。
別にラブフラグじゃないし」
柊「(ラブフラグです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)」
エドガー「うっわ顔がうるさい」
柊「ひどない?????」

天悪さん
コメントありがとうございます!
ライリー「いやこちらは大変だったんだが」
モウロ「アイボウ、ふわふわ、ダッタ!」
柊「私への信頼が厚いのか天悪さんへの信頼が薄いのか←」
セルヴェ「さあな。いいや落ちてなどいない、落ちてなどいないぞ山田(表)!!」
ホセ「認めて楽になるといいよ←
ハンターたちも翌日には回復していたから安心してほしい、セレナ(表)嬢」
柊「けけけけけけ結婚も出産もしてないですすすすすすすすすすすす(赤面)」
加州「混乱のし方が独特すぎる」

ゴルドルフ「父親じゃないんだけどね????私はまだ独身なんだけどね????」
柊「いやぁ、もうあんな機会絶対にないかと思って…あっても私がやらかさなきゃなので…←」
加州「すでに(小説に書くという時点で)やらかしてると思うよ」
アイビー「我が伴侶候補への愛は、しっかり示さないといけないのよ…鈍感で天然だから…!!」
柊「微笑ましいありがとうございまーす!!←」
陸奥守「ありがとうございますやない」
村正「huhuhu、あちらの蜻蛉切(表)に褒められました!!」
柊「苦言も呈されてるって分かってる???」
白山「現在、腹話術は年末年始の忘年会等に向け、技術向上を図っております」
柊「えっ」
陸奥守「えっ」
ゴルドルフ「えっ」

ゴルドルフ「本当にな…あそこまで空気の読める子どもだとむしろ心配になるわ」
柊「それなっすわ」
ハバネロ「うん、本当にどうしたのだろう…私のことを知っているようだったし…でも私には記憶がなくてね…」
柊「(いずれ明かされることになります←)」
ゴルドルフ「まさか幼稚園の職員が原因とはなぁ…悪意なく言うこともあるだろう。だがあそこまで、もはやトラウマレベルとなると悪意があるとかないとかの問題ではない。…戻っても少し甘やかそうかと思う」
柊「そうしたげてください」

ニャルラトホテプ「するよ〜☆ ね、あのイタズラ面白そうでしょ? でもハスターたちに睨まれてるからできないんだよねぇ…。
…ま、この『世界線』なら、だけどね☆ 期待せずに待っててよ、カミサマってのは気まぐれだから☆」

柊「なんかいた気がする…。薬研ニキやこっちの罪木ちゃんたちの介抱によって無事復活致しました、ありがとうございます←」


エドガー「まあね。一応サバイバーとしても『画家』だし。
あいつは本当に鬱陶しかったよ。追い払ってくれたことだけは感謝してる」
柊「ツンデレ(ボソッ)」
エドガー「なんか言った?^^」
柊「何でもないっす☆
ちなみに絵名は有名画家のお父さんに画家になりたいと話したらお前は画家にはなれないと言われてから嫌ってる、みたいな背景があります← まあ…あれ絵名を思って言ったことなんですよね…」
エドガー「褒め続けることだけが本人の為ではないってことだよ」
柊「批判九割なんだよなぁ←
一応どうやって、誰が先に来るかは決めているんで…早めに…来させたいなぁ(願望)」
エドガー「年内に来ないに10000エコー^^」※エコーは課金と考えてください
柊「こんにゃろう^^♡」

次回以降の感想形式変更了解です!

コメントありがとうございました!

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.441 )
日時: 2021/11/11 16:39
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: bD140njr)

※今回の話は『流血表現』が多量に含まれております
※また、めちゃくちゃシリアスかつ、終わり方も胸糞悪いと思います
※暴力、暴言表現ありです
大丈夫な方でも気を付けてお読みください。


凄惨なる宴
 とある、何もない土地。そこにはいくつもの馬車が止まっており、大きく円を描くように貼られたロープの真ん中と、ロープに沿って一定の間隔を開けて立てられた看板には『スカイクォーツ遊園地予定地』と書かれている。
 そこにいる人々は皆、『スカイクォーツ遊園地』及びその目玉と言ってもいいサーカス、『スカイクォーツサーカス』の関係者だ。
 が、どちらにも当てはまらない人物たちがそこにはいた。
 まずは、憧憬の国・チルコの王子たちとその王子たちが率いるチルコ・サーカスの団員である子どもたち。モルタ、ネロ(夢100)、ウェルガー、ドローレは王族でありながら移動サーカスをしている。
 次にワンダーランズ×ショータイム。天馬司、神代類、鳳えむ、草薙寧々の四人のショーグループである。普段は『フェニックスワンダーランド』という遊園地でショーをしているが、今回は違う。
 最後に、元が付くものの『ノイジーサーカス』の関係者たち。マイク・モートン、マルガレータ・ツェレ、ジョーカー、モウロ。……はっきり言ってしまうと、ここが一番ギスギスしていた。マルガレータとモウロはジョーカーとマイクをちらりと見てはどうしたらいいのかと言う顔をしている。当の二人はつんと顔を背け合っている。……まあ、どちらも話しかけられたら普通に対応しているので問題はギスギスしていること以外なさそうだが。
「皆さん、この度は依頼を受けていただき、本当にありがとうございます!」
 と、彼らに笑顔を向けているのはスカイクォーツサーカス現団長の女性、カロルだ。
 元々スカイクォーツ遊園地及びスカイクォーツサーカスはカロルの家が代々団長、遊園地のオーナーを務めている。オーナーでこそないが、カロルは六代目の団長なのだとか。
 今回、カロルから柊経由でそれぞれにサーカスに出て欲しい、という依頼を受けてチルコ・サーカスとノイジーサーカス関係者はサーカスの公演を、ワンダーランズ×ショータイムはショーの公演をすることになったのである。
 ノイジーサーカスの関係者は渋っていたが、依頼料も出るし、ということで出ることになったはいいが……仲自体はそれほど良くはないし、人数も少なすぎるということからチルコ・サーカスとの共同公演をすることになっている。こちらはこちらでネロを始めとするメンバーが渋ったが、彼らが心を開く数少ない大人である女性にしてトロイメアの姫、夢野ゆきに期待される目で見られて折れたのであった。
「いえ、今回はよろしくお願い致します」
「はい、モルタ王子!」
「ねえねえっ、カロルさん! ここ、何もないけど……」
「まさか骨組みすらないとは……」
「ここからどうするのですか?」
 えむ、司、類に聞かれてそれはね、とカロルは小さなビー玉のような玉を取り出した。よく見るとそこには遊園地のような絵が描かれて……いや、違う。とてもとても小さな遊園地が中に入っている。
 みんな離れて、と言われて素直に離れれば、彼女はいつの間にか看板が全て取り払われ、ロープが外された土地の真ん中に向けてそれを投げた。
 するとポン、と軽い音が一つしたと思えば次々ポン、ポンと音がして瞬く間に何もなかった土地に遊園地ができていく。
 メリーゴーランド、ジェットコースター、コーヒーカップ……メルヘンで可愛らしいアトラクションたちが次々とそこへ生まれていく。
「わぁああっ!!」
「す、凄いわ……!」
「ふふっ、そうでしょう? これは私たちの家に伝わる魔道具なの! 初代の団長兼オーナーが改良して、こんなに大きな遊園地を小さく持ち運べるの!
これが、私たちのスカイクォーツ遊園地が移動できる理由よ!」
 えむの驚きと歓喜の声、マルガレータの驚愕の声を聞いてカロルは嬉しそうに笑顔で答える。
「それは素晴らしいことですが……魔力などはどうしているのですか?」
 モルタの問いにカロルはまたも嬉しそうに答える。
「これは二代目の団長兼オーナーが使っていた、人の感情を魔力に変換する魔道具を使っているの。お客さんが喜んでくれればくれるほど魔力が溜まるってわけ!」
「それは興味深い!」
「類、後で聞いてね」
 今にも根掘り葉掘り、支障の無いところまで聞き出しそうな類を寧々が止める。
 一通り出来上がると、従業員たちが入っていく。
「……これは何を?」
「アトラクションのメンテナンスよ。移動中はここまでの規模の土地を確保するのは難しくて、メンテナンスがどうしてもできなくてね……。
一つずつ出すことができれば、メンテナンスもできるんだけど……そこは上手くいかなかったみたい。
さて、私たちも行きましょう! サーカスに使う小屋や道具のメンテナンスをしなくちゃ。
ネロ王子たちも、持ってきた道具とか確認するでしょう?」
「……そうですね」
「えむたちも。そこでショーをしてもらう予定だけど、やりづらいと困るから、先に大丈夫か確認してもらえるかしら?
もし大丈夫でなければ、他の場所の確保もしないといけないし」
「はーい!!」
「は、はい」
 カロルを先頭にサーカスの関係者、チルコ・サーカス、ワンダーランズ×ショータイム、元ノイジーサーカス関係者のメンバーが歩いていく。
 ちらり、とドローレがスカイクォーツサーカスの団員たちを見る。大人に混じって何人も子どもがいた。
「チルコ・サーカスと同じで、子どもの団員もいるんだね」
 類に話しかけられ、ドローレはうん、と返した。
「……でも」
「でも?」
「……怯えてるんだ、あの子たち」
「怯えてる?」
 類が子どもたちを見る。確かにチルコ・サーカスの子どもたちより大人しいが、怯えているようには見えない。
 とは言え、ドローレは自分よりもああいう子どもたちを見てきている。それを見えないからと「気のせいじゃないか」と否定する気にはなれない。
「それは、大人みんなにかい?」
「うん」
「……一体どうしたのかな」
「……もしかすると、ここの大人たち……」
「ドローレ!」
「!」
 話しかけてきたのは三男のウェルガー。ドローレの兄にあたる、猛獣使いの少年だ。
「流石にメンテナンスの時は命綱付けろよ? 周りが驚くからな」
「ええ? 僕はいいのに……ゾクゾクするじゃない」
「あのなぁ……」
「……うん、流石に命綱は付けて欲しいかな。僕としても、心臓に悪いからね」
「仕方ないなぁ……本番では付けないからね?」
「それでいいよ」
「あ、その代わり少し僕の機械のテストに協力してもらえないかな?」
「する! するよ、キミの機械、興味あるんだ!」
 多分、痛みを感じそうだからだろうな。そう思ったが何も言わない。



「……あいつらには余計なこと言わなくていい。怯えさせなくていい。様子を見ねえと。
アニキたちも気付いてる」
「だよねぇ。……あの子たちは守らないとね」
 そう小声で話し合うドローレとウェルガーに、類は気付かなかった。
 けれど、ドローレとウェルガーも気付かなかった。
「…………」
「……あそこだね」
 こちらを見ている少年少女がいたなんて。

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.442 )
日時: 2021/11/11 16:44
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: bD140njr)

 メンテナンスは、丸一日かかった。サーカス小屋のメンテナンスはさほど掛からなかったものの、アトラクションのメンテナンスは時間がかかる。明日もメンテナンスをして、明後日に一ヶ月間の開園が始まる。今回呼ばれたメンバーは初日だけになるが、それでどこまで話題を伸ばせるだろうか。
 ウェルガーは連れてきたり、元々ここで調教されている猛獣たちを見に行った。少し、気になることがあったから。
「うげっ……」
「あら?」
 ……軽く後悔した。そこにいたのはマルガレータ。ウェルガーたちが本来敵視している『大人』である。
 しかしここで踵を返すのも、と渋々歩み寄り、目を丸くした。ウェルガーたちが連れてきた猛獣たちも、ここにいた猛獣たちも皆、マルガレータに懐いているようだったから。
「お前、何でここに?」
「……一応、動物たちの調教係だったから。何だか懐かしくなっちゃって」
「ふーん」
「あなたたちが連れてきた子たちは、素敵ね。毛並みも綺麗で、体付きもしっかりしている。それ以上に、あなたが来たらすぐに気付いてたのよ。あなたを信頼して好いている、何よりの証拠だわ」
「……そうかよ」
「でも……」
 そこで言葉を切ったマルガレータは、眉を八の字にして、ここにいた猛獣たちを見た。
「ここにいた子たちは、よく見ると毛並みがひどいの。隠れたところに、怪我もしてるみたい」
「!!」
 またもや驚かされる。ウェルガーの気になったこととは、まさにそれなのだ。
 興味がない人間なら全く気付かないが、毛並みは酷く、よく観察すればどの猛獣もどこかを庇うような動きをしている。
 だから、ウェルガーは少しでも手当てしてやりたくて来たのだ。……元々調教係であったという言葉は嘘ではないようだ。
「なら、手当てしてやればいいだろ。なんでしないんだよ?」
「私もしたいんだけど……見て」
 マルガレータの指した場所を見て、は、と声が溢れた。扉には解散した時にはなかったはずの鎖が、何重にも巻かれており鍵も複数付けられている。それも、元々ここにいた猛獣たちの檻にだけだ。
「これじゃあ、手当てしたくてもできないわ。鍵を借りようにも……ここまでしているんですもの、貸してくれるはずがない」
 それどころか、何か危害を加えられる可能性だってある。言われなくても分かったそれに思わずくそ、と毒づいた。
「部位的にも檻に近づいてもらうだけじゃ難しい部分もある。……明日、解放されている時に、隙を見てやるしかないわ」
「……」
「……あなた、本当に動物たちが大好きなのね」
「はあ!? いきなり何だよっ!」
「だって、凄く悔しそうな顔をしてる。気持ちは分かるわ。だからこそ、本当に大好きなんだって」
「……うっせえよ」
「ふふ、ごめんなさい。……私、そろそろ戻るわね。それじゃあ」
 軽く手を振りながら去っていくマルガレータ。それを見ながら、せめて何かできないかとウェルガーはしばらくその場を離れなかった。

















 一体何だというのか。モルタは弟たちと共に、サーカス小屋へ呼ばれていた。朝ならともかく、深夜に。三番目の弟、ウェルガーと末の弟、ドローレは眠いのか目を擦っている。
 呼び出したのが団長のカロルならともかく、カロルの兄で現オーナーのパスカルなのだ。……カロルはまだ、本当に人々に笑顔を届けたいと言う願いを持っていることが分かったから、多少は信用できるがパスカルは違う。
 目を見ても、汚い欲望しか読み取れなかったからだ。それにスカイクォーツサーカスの子どもたちはパスカルを一番怖がっていた。それでどうして彼が信用できようか。
 サーカス小屋が目に入る。
「おや……?」
「電気が点いてる……?」
 出入り口の看板が光っている。しかし事前に説明を受けていたのだが、本来なら白でライトアップされているそれは何故か赤でライトアップされている。
 その上、中から控えめではあるもののざわめきが聞こえてきていた。
「一体……?」
「お待ちしておりました、チルコの王子様方」
 声がした方に振り向くと、嫌な笑みを浮かべたパスカルが。それに内心反吐を吐きそうになりながらも何故呼び出したのかを聞く。
「パスカルさん、何か御用でしょうか?」
「ええ、あなた方に喜ばれる催しを開こうと思い、御招待を」
「喜ばれる催し?」
「……何故、深夜に? それにこの小屋」
「まあまあ。入れば分かりますよ。先にノイジーサーカス関係者の皆様もご案内しております」
 ネロの言葉に答えをはぐらかしながら小屋へ案内する。
 未だ薄暗いそこには、客席を埋め尽くすほどに大人たちが座っていた。……誰も彼も、仮面を付けている。基本的には目元を覆うベネチアンマスクだ。ある意味、悪夢の光景と言える。
 案内された席にはすでにマイクたちがおり、彼らにもベネチアンマスクが渡されていた。ジョーカーだけは違っていたが。
 すると、ステージにスポットライトが当たる。そこにいたのは、何人かの成人した団員と……遠目から見ても分かるほどに怯えた、子どもたちだった。
「は……?」

「お待たせいたしました、紳士淑女の皆様!
本日はスカイクォーツサーカス、深夜の夢にお越しいただきありがとうございます!!」

「深夜の、夢?」
 マルガレータが動揺しきった声を溢す。

「どうか、残虐な夢をお愉しみくださいませ!!」
 司会をしていた男がピシャリと鞭を打ち付けると子どもたちは大きく震えた。出てきたのは、火が灯された輪だ。
 それを見て、モウロがヒッ、と短い悲鳴をあげて震え出す。
「モウロっ」
「い、イヤ、ヒノワ、イヤ……!!」
「さあ、まずは『人間火の輪くぐり』です!!」
 またピシャリと鞭が打たれ、何人かの子どもたちが無理やり火の輪の前に立たされる。悲鳴が響き、それを大人たちが嘲笑う。
 火の輪をくぐれても、服に火が付いて熱がる子どもたちをまた嘲笑う。命綱のない空中ブランコに、綱渡り。猛獣たちに子どもたちを追わせる。当然、それらに失敗した子どもたちは……。
 それでも大人たちはそれを嘲笑っていた。
 こんなの、サーカスなどではない。ただの拷問だ。
「これ、は」
「どうです! あなた方も子どもを連れていると言うことは、これが好きでしょう? どうかお愉しみを」
「ふざけるなっ!!」
 ネロが立ち上がって感情のままパスカルの胸ぐらを掴んだ。普段ならモルタが止めるだろうが、今回は止める必要などない。
「な、何をっ」
「これがサーカス? ふざけるのも大概にしろ!!
お前らなんかと僕らを同じにするな!! 反吐が出る!!」
「なっ」
「このことは、然るべき機関に報告させていただきます」
「!? や、やめてくれ、何故!!」
「うっせえよ!! 何故も何もない!!」
「……僕、命綱なしで綱渡りやるのは好きだけど、やらされてるのを嘲笑う趣味はないんだよねぇ」
「こんなの酷すぎるわ!! すぐにやめさせないと!!」
「あー、同意したくないけど今回ばっかりは……。ジョーカー、お前がメインで止めてよね」
「指図すんな、と言いたいが……まあ、この中じゃ俺が適任か。モウロは、ここにいろ」
 ガタガタ震えるモウロにそう言って、全員がステージに降り立っていく。その時だ。
 ライトが消える。
 それに誰もがざわついた。一体何が起こっているのか。
 しかしそれも束の間。すぐにパッ、とスポットライトがステージの中央を照らした。
 そこにいたのは、恭しくお辞儀をした、白と黒の髪をした少年少女だ。二人は髪と同じ色を基調とした服を着ている。それはピエロを思わせるような服で、少年はショートパンツ、少女はふんわりとしたスカートで、お互い左右対称になるように顔が半分隠れる、黒に金色のハーフマスクをしていた。
「ようこそ、汚い大人たち」
「この度は、私たちのサーカスにご来場ありがとうございます」
「僕は『エディー』」
「私は『シルヴィー』」
「「どうか、最期の時を噛み締めて」」

Re: 綴られし日々-作者とキャラの日常- ( No.443 )
日時: 2021/11/11 16:49
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: 6C3OJFg3)

「な、なんだお前らっ」
 団員が少年……エディーの肩を掴もうとした。けれど。
「うっさいなぁ」
 何でもないように、エディーは剣でその手を刺した。
「ぎ、ぁああああああ!?」
「ここからは僕らのサーカス」
「汚い汚い大人たちに、復讐するためのサーカス」
 シルヴィーはそう言って、近くにいた女の子に大丈夫? と声をかけて起き上がらせる。
「あ、ありがとう……お姉ちゃん……」
「いいんだよ。さ、巻き込まれないように後ろにいてね?」
「僕らは、可哀想な子どもの味方だもの!!」
「な、何なんだこのクソガキ!!」
「うっさい、って言ったよね?」
 エディーが剣を手から抜き、そのまま団員を斬りつける。団員がドサ、と倒れた瞬間。大人たちは悲鳴を上げ始めた。
 そのまま逃げるために我先にと出入り口に殺到するが……。
「さあみんな」
「やっちゃって!」
 出入り口からも悲鳴と、ブシャ、グシャ、と音がし始めた。そちらを見れば、顔色が悪い子どもたちがふらふらとナイフを持って立っている。
「ひ、ひぃいっ!!」
「こ、この、どけぇ!!」
 一人の男がナイフを奪って子どもの心臓を刺そうとした。けれど、子どもは子どもとは思えぬ力でそれを受け止め、捻り上げ後に押し倒し、ナイフを奪い返して……。
「ひ、ぎゃぁあああああああ!!」
「ど、どうなっているんだ!?」
「ま、待て、この子どもたち……!!」
「あははははっ、気付いた?」
「そう。ここであなたたちに弄ばれて死んでいった子どもたちだよ。
ふふ、良かったね。子どもたちもあなたたちと会えて喜んでる。
……復讐できるって、喜んでるよ!!」
 一瞬にして、立場が逆転する。大人たちは悲鳴を上げ、エディーとシルヴィーは嘲笑いながらそれを見ていた。
 と、シルヴィーの後ろから一人の団員が近づく。その手には、鉄パイプ。
「っの、クソガキィイイッ!!」
「! 危な……!!」
「分からないとでも思ったの?」
 とん、と軽くシルヴィーが飛び、彼女は鞭を使って異常なまでの器用さで団員の首と、近くの台の柱を結ぶとそのまま別の台に乗って首を絞め始める。
「が、はっ……!!」
「汚い大人の、首吊りだよ〜」
「あははははっ!! シルヴィーさすがだね!!」
「ねえエディー、この大人を使って投げナイフしたらどうかな?」
「なるほど、いいアイディア!!」
「っひ、た、すけ、だずげでっ……!」
「嫌だよ。どうせあなたたちは子どもたちが言っても聞き入れなかったんでしょ? どうして自分たちは聞き入れられると思ってるわけ?
さ、エディー!」
「はーい!!」
 この場に合わないような明るさで笑いながら、エディーはナイフを構える。団員は微かに悲鳴を上げながら暴れるが無意味だ。
「そーれっ!!」
 エディーの手からナイフが放たれる。そのナイフは団員に向かって飛んでいく。
「こっち無視しないでくれるかな!!」
 ナイフは、飛んできたジャグリングに使われるクラブによって落とされた。驚きで目を見開いている間にジョーカーが愛用のロケットでダッシュを始め、台の柱を折り曲げた。ぐらりと揺れた台からシルヴィーが飛んで降りる。
 その際に解放された団員は少し咳き込んだものの、すぐに逃げ出した。
 そうして、やっと二人はマイクたちを見た。
「なんだよ、邪魔しないで!!」
「邪魔するに決まってるでしょー!? いきなりこんなこと始めて、僕らは無視だし!!」
「……こんなの楽しむ大人たちを、どうして私たちが認識しなくちゃいけないの?」
「勝手にあいつらと一緒にすんなよ!!」
「はあ? 一緒じゃないとでも思ってんの?」
 ウェルガーの反論に、二人は心底汚いものでも見るように彼らを見た。
「同類に見られてないなら、ここに招待されるはずないじゃない」
「っそれは」
「お前たちも、子どもたちを虐げる奴らに見られてたってことだよ」
 それに、少なからずモルタとネロが動揺を見せる。もちろん、彼らは子どもたちを虐げてなどいない。けれど、そう見られていたと言うこと自体が二人を動揺させた。
 ドローレとウェルガーは反論していたが、ノイジーサーカス関係者も黙り込んでしまう。……ちらりとモウロがいる方向を見た。……反論が、彼らにもできないのだ。
「大人はみんな汚い」
「それに媚びたり味方する子どもも、汚い」
「僕らは、そいつらに虐げられ続けたんだ」
「だから、私たちは復讐するの」
「あの子たちもそうだ」
「虐げられて、恨んだから。私たちと共に復讐するの」
「大人も、それに味方する子どももみんないなくなればいい」
「私たちに必要なのは、姉様たちだけ。そして」
「「キーラ様だけ!!」」
「!!」
 キーラ。その名前に全員が構える。
 けれどエディーはナイフをいくつも取り出して……裏にいた子どもたちの前に落とした。
「え……?」
「君たちも、復讐したい?」
「何を言って」
「するなら、それあげる」
 それに子どもたちはざわめいた。止めようとモルタが走り出そうとしたが、それを猛獣が止めた。
「なっ! お前たち!!」
「お願い、通して!!」
 ウェルガーとマルガレータが猛獣たちに訴えるが、唸り声を上げている。ここにウェルガーが連れてきた猛獣たちはいないが……それでも二人は少しばかりショックを受けていた。
「どうする? 別に君たちは僕らの復讐対象じゃないし、このまま黙って見てるだけでも構わないよ。
でもね。ここで逃したらもう復讐のチャンスはない。なくなるよ。だってここで、僕らが皆殺しにするから。
……酷く虐げられたでしょ? 仲のいい子を殺されたでしょ?」
 さあ、どうする?
 その一言に、一人、また一人とナイフを取る。その目には恨みや憎しみが宿っていて。
「……さあ、行こうか」
 子どもたちが駆ける。近場の団員、混乱する大人たち。それら全てが子どもたちにとって復讐対象だ。
「や、め、やめなさい!! こんなことをしても、あなたたちは!!」
「うるさいんだよ!! 助けてくれなかったくせに!!」
「私たちを守ってくれなかった大人が、口を出さないで!!」
「っ!!」
 子どもたちからの憎しみの目に、モルタは口を閉ざしてしまう。
「お前ら、いい加減にしろよ!!」
「そうだよ、モルタ兄さんたちは君たちを助けようとしていたんだ!」
「助けようとしていただけだろ!! 実際何もしてくれてない!! なんでそんなやつの言うこと聞かなきゃいけないの!!」
「そうだよ!!」
「助けてくれたのは、あの子たちじゃないか!!」
 止まらない。凶行は、暴走は止まらない。ジョーカーとマイクも止めようとするが人数が多すぎる。
 染まる、染まる、染まる。赤に、赤に、紅に。
「やめ、」
「どうしたの!?」


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