最強次元師!!
作者/瑚雲 ◆6leuycUnLw

第143次元 無次元へ、再び
「おわァァァァァッ!?」
「ちょ……何処行……っ!?」
突如出現した大きな無次元の扉の中へと吸い込まれる3人。
扉がゆっくりと閉まる時、
もう既に扉は消えていた。
「っいって……」
「また……真っ暗」
そう、無次元は辺りを見回しても真っ暗な世界が広がっている。
何処までも果てしない…言わば地平線の世界。
『……ようこそ、我世界へ♪』
「「「――――――――――ッ!!?」」」
3人がとっさに後ろに振り向くと、
そこには少年の姿をした『運命』が立っていた。
「……デスニーか」
『ピーンポーンっ♪せーかいでーっす♪』
「久しぶりだな、運命の詐欺師さんよ」
『詐欺師?人聞き悪いなぁーっ』
「あたし達の取られたもん、取り返しに来たんだからっ!!」
『……何を?』
「とぼけんなこんにゃろー、いいから勝負しろ!!」
『せっかちだねぇ。モテないよぉ??』
「大きなお世話だ」
『僕はもう少し未来で君達と戦いたかったけど……しょうがないか』
「……何だと?」
『まぁいいよ。んじゃお望み通り―――――――』
ドン・・・・―――――――ッ!!!
「「「ッ!!?」」」
『――――――――、始めようか♪』
大きな音が鳴ったかと思うと、
3人は別れ別れになっていた。
「……?……此処、何処だ……?」
「レト?レト何処ーーっ!!」
「此処は一体……っ!?」
どうやら3人は別々の部屋に飛ばされたようだ。
『はいはぁーいっ、聞こえるぅー?』
「デスニー!?」
「何処にいんのよ!!」
「隠れてないで……出てくるで御座る!!」
『まぁまぁ僕は能力で戦うんだ。神族は皆そうだろう?』
「の……能力……?」
「あんたの能力って……?」
「……」
『“鏡”だよ。さぁ、楽しい晩酌の始まりだよぉー?』
「鏡……?」
「それって……」
「鏡……」
ザ・・・ザ・・・ッ
その時、3人の背後から足音が聞こえた。
その音は段々と強まって、
3人のすぐ後ろで足を止めた。
3人が恐る恐る後ろに振り向くと―――――、
「「「――――――――――ッ!!?」」」
そこには…、
「じゃあ、始めようぜ?」
「さぁさぁやろうよー?ロ・ク・ア・ン・ズ♪」
「お前の意思……試させてもらおう」
「何で……俺が……」
「嘘……っ!!?」
「エン……殿!!?」
そっくりそのままの、
自分の姿があった。

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