二次創作小説(新・総合)

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ウルトラワールドでの日常第2章《秘封交叉伝》【報告あり】
日時: 2022/11/08 21:28
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)
参照: https://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1336

どうも。おろさんです。
『ウルトラワールドでの日常』の新スレ。第2章です。
様々な世界を巡る、『交叉伝クロスオーバー』の物語をお楽しみください。




~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・(多分)不定期更新
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
・気軽にコメントお待ちしております
(*依頼の応募だけ、感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)

(順次更新予定)


~目次~

序幕『新たな物語の前に』
・《始まり》《過去》>>1-3
・《月へ》>>4-5
・《月面対戦》>>6-8
・《ある事件》>>9-11


『世界を交える出会い』
パート1 >>14-15
パート2 >>16-19>>20


『日常話』(そうじゃないのもある)
とことん書いた小話2つ >>118
作成しましょうカードゲームを >>119-120
新しいシステムと新しい力 >>123
オリジナルカードゲーム始動 >>124
久々の松 >>244
米森サトルの憂鬱 >>247
月とバスターズと >>342
ダークアイwithぴえんハザード >>357-360
ロボットカルテット >>361
オバケのホテルで暗闇大パニック >>362-363
折角なので昔話(?) >>390
また来ましたウルトラワールド >>452
四季のフラワーマスターと警視総監煉獄王 >>480-481
念写天狗と忍者 >>484
夜兎とメイド。その信念は >>487-488
カリスマ祷(!?) >>491-492
破壊の力と羽を持つ者 >>495-497
秘封倶楽部初代会長 >>514-515
二童子と吉原 >>550-551
『暗鏡王』を探しに鏡の世界へ 前編>>554 後編>>558-560
思い付きで何か作ると最終的にトラブルが起きる >>593-595
きっかけの出会い >>596-598



『救出・ミッション』
イカした英雄 >>45
ワールドクラフター >>48
闇の魔導士と森姉弟 >>51
ソルジャー・クラス1st >>70
雇われ遊撃隊長 >>73-74
名もなき見習い魔女と格闘女王様 >>78-79
花のオーバーテクノロジー >>89
秘封のスペルと自称大王 >>125
チャンピオンを目指す者とゲーマーな少年 >>136
彗星の魔導士と恋心抱く占い乙女 >>139
雷撃のネズミポケモンとノイグラードの女王 >>140
孤高の処刑女王と深紅の咲き誇りし女帝 >>250
ジャングルの王者と南国の軽業師 >>258
史上最凶のエレベーターガール >>262
氷壁の双星 >>364
ドぎついピンクスナイパー >>365
超天才理系超美少女兼超電子ドーナツ研究部員 >>366-367
騒霊三姉妹 >>474
夢幻のパーカッショニスト >>477


『銭天堂・笑ゥせぇるすまん』
危機感みかん 前編>>464-465 後編>>468-470
人間回収車 >>518-519
大事なモノ 前編>>541-542 後編>>545-547
組み立てクッキー 前編>>599-600 後編>>601-603



『依頼』
・コピー >>54-55
・本探しのために図書館へ。救出のために鏡の世界へ。
前半 >>59-61 後編 >>64-65
・ハロウィンナイト・ガンシューティング >>85
・椿の花と魔石とワープスター >>128-131
・並行世界の銭天堂 >>143
・シャインの奪還を >>173-174
・倒壊した図書館 >>178
・カードゲームは分かりやすさも大事 >>181
・回避せよ。ブラッドウェディング >>254-255
・奪還と防衛 >>346-347
・クッパクラウンの改良 >>351
・戦闘訓練の手伝い >>354
・クローン社の情報を得ろ >>455
・勝手に動く卒業制作品 >>459-460
・たとえ道具であろうとも >>536-537


『インクウェル島編』
・勢揃い。クロスオーバー >>21-23
・何が何でも >>24
・息抜き程度の休息 >>25-28
・介入。インクウェル島 >>29-32
・いざ探索。 >>33-34
・再会と出会いと厄介な事態と >>35-37
・悪意の虚無 >>38-41
・心無き者達 >>92-93
・超高校級のマジシャンと赤き猫の地縛霊 >>97-98
・模倣体『コピー』 >>99
・『鍵』とボスレベルのディスペクター >>100-103
・突入。デビルのカジノ >>106
・心無きゲーム >>107-108
・崩せ。理不尽なゲーム >>111-112
・対決!!傲慢のボスエネミー >>113-114
・解放 >>115

・次の世界へ行くために >>146
・UMAの事 >>147
・再び捜索。インクウェル島 >>148-149
・緑の人気もの >>150
・言葉通りの悪魔 >>151
・導く鍵 >>155-156


『99コロシアム編』
・いざ次の世界へ >>160
・99コロシアム >>164
・ぷよぷよとテトリス >>167-168
・意外と早く見つかる乗組員探し >>171
・地下には何が >>172
・改装された地下 >>182-183
・突入。無情なレースゲームへ >>184
・再会。そしてレースゲームへ。 >>189-190
・厄介な展開だらけ? >>194
・亜空のバイクレースと刈り取る少女 >>197-198
・『正々堂々』と『卑怯』 >>201
・危機一髪。そして『フィギュア化』の意味の石化 >>205
・電撃の女子高生ギタリストと正々堂々と石化と >>206-207
・『動きを止める』石化 >>210-211
・ディスペクト。『侍』と『装甲戦車』、『不死』と『惨死』 >>212
・侍の士気と宝来の人の形 >>215-216
・継承の力『レクスターズ』 >>219
・いざ地下施設へ。99コロシアム編終盤 >>223
・大穴での交戦 >>226-227
・打ち破れ!リプログラム >>231
・いざ突入、中央部。現れるは強欲のボスエネミー >>234
・マザーコンピューター『メデューサ』 >>238-240


『かぶき町編』
・気を抜いてたら意外とトラブルに会うよね >>266-267
・犬の散歩から空の平和を守るまで >>270
・探しモノは案外早く見つかる >>273
・面倒ごとは意外と早く解決できるかもしれない >>276-277
・割とさりげなく結構な頻度で発生する再開と出会いのイベント >>280-281
・数が多ければ心当たりも多い >>285
・宿題終わらなくて困るのは後回しにした自分自身だ >>288
・時には大胆不敵に >>291-292
・集まれば大体ややこしくなる >>295
・お決まりのパターンなんてものは存在しない。多分 >>300
・追い込まれた途端に投げ出すのはやめなさい >>303
・所見殺しなんて大体の人が引っかかるんだよ >>306
・嫌いなモノはハッキリ嫌いって言うのも大事 >>309-310
・一度トラブルが起こったら色んな形で何度も起こる >>313-314
・『王』って字を付ければかっこよくなるとは限らない >>317
・どんなこともきっかけは最初は至って単純な理由 >>318
・抗え。若き者達よ >>319-321
・正義を謳いあげる奴にロクな奴いないって大体間違って無い >>322-323
・強そうなやつほどたまに出オチ要員になりやすい >>324-325
・信用しない人は勝手に信用しない >>328
・ちょっと色々話しておいたほうが良くって >>329
・いざ突入してみたらまさかの事態とか色々あった件 >>330-331
・怠惰な空間で踊り明かすかどうするか >>332-334
・人任せにし過ぎるのはダメ >>335-336
・天然パーマに大した奴はいない >>337


『幻想郷編』
・その日、2人の少女は幻想へと発つ >>368
・再会と巫女と生まれざる者 >>369-371
・奇怪な異変と裏切りの巫女!? >>372
・妖怪の山探索~河童とツノありと厄神と浮遊霊~ >>373
・秋を彩る探索劇 >>374
・片腕有角の仙人と改造された土司るカミさま >>375-376
・幻想郷捜索。起こりし異常 >>377-378
・昼でも尚月夜は輝いて >>379
・ゲッコウガの説明と、人里での逃走劇 >>380
・命蓮寺と銀河を巡る『王』 >>381-382
・再会とか出会いとか貸本屋での世間話(?)とか >>383-384
・いざ輝針城 >>385
・守れ。神霊廟 >>386
・博麗神社付近での出来事。解放を主張する怪しき男現る >>389
・レッツら紅魔館 >>391
・忍び寄る金色の影 >>392
・図書館を荒らす本型魔物 >>393
・悪魔の妹。触れずとも壊す『破壊王』 >>396
・追跡。吸血鬼連れ去る金色の青年 >>397
・魔法の森探索。世界最速のハリネズミと黄色い伝説現る >>398-399
・霧の湖でルーミアを探せ >>400-402
・いざ冥界。探すは境界に住む妖怪 >>405-406
・境を織る少女と大妖怪。感情無き世界望む男現る >>407
・『非想非非想天の娘』×『小さきエレクトロン巨人』 >>408
・永遠亭の薬師の元へ >>409-410
・銀色の侍VS神霊の依り憑く月の姫 >>411
・脅迫される博麗の巫女。次向うは地底 >>412-413
・閉じた恋の瞳 >>414
・地底を行き来するジャックフロスト >>415-416
・牙をむく三叉のディスペクター。地霊殿に向え >>421-422
・固き牙を破れ >>423-424
・内に秘めた感情と感情操作 >>425-426
・表情豊かなポーカーフェイス >>427
・クラキの証言。まだまだ漂う不穏な空気 >>430
・争い、追われ、騙され、閉じ込められ >>431-432
・地獄の女神介入。博麗霊夢解放大作戦 >>433-434
・ゲーチスの目論み。霊夢の本音 >>435-436
・負の感情と電撃の乱入 >>437
・ゲーチスを退けろ >>438
・空間王を止めろ >>442-444
・霊夢の証言。幻想郷解放のためにいざ行かん。 >>445
・嫉妬に染められた色彩 >>446
・博麗神社を取り戻せ。そして解放と帰還。またすぐに来るけどさ >>447-449


『外界編』
・オカルティズムな探偵 >>500
・真実知ール >>503-504
・外界に住む狂信者 >>507-508
・事態の収束と外界の協力者 >>511


『『謎』が集まる探偵事務所編』
・行【ひとさがしのために】 >>523
・主【じょしゅとたんてい】 >>526
・殺【じけん】 >>529
・隠【かくす】 >>532-533


『シャドウシネマラビリンス編』
・復元された世界 >>564
・早々に起こる厄介事 >>567
・大衆の映画館街。映画好きの少女と時空を彷徨う者達 >>568-569
・虚飾の栄光の映画 >>570
・目覚めた黒猫(ブラックキャット) >>571
・映画館街に現れる番人 >>572
・スティックス・カントリー >>573-574
・妨害電波装置を破壊せよ >>575-576
・とにかく立ちはだかる番人。とにかく色々判明する >>577-578
・キーパー・オブ・シザース >>579-580
・再会のために >>581-583
・ようやく。そして・・・ >>584
・いざ急げ。異変解決のために >>585
・虚飾の戦姫の映画・・・? >>588-589
・覚悟と鏡 >>590-591
・映画館は残り続ける。例え客がいなくとも >>592



タグ
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新たな物語の前に ( No.1 )
日時: 2021/09/07 14:13
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

・・・どうも。おろさんです。
以前言った通り、まことにご勝手ながら新スレを立てました。


・・・さて、今回の話ですが・・・新たな物語が始まることとなった『序章』の一つを執筆しました。

それでは、ご覧ください・・・・・・


























「・・・目が覚めたかな?」

・・・ある、いつかの時。不思議な、青い、朽ち果てているが、まるでエレベーターのような部屋で、『誰か』と『誰か』は、それぞれ椅子に座った状態で目を覚ました。

・・・その『誰か』と『誰か』の前には、中世的な容姿の、■■■学園の制服を着ていて、イヤフォンと音楽プレーヤーを付け、右目を隠したような青髪の、高校生くらいの、落ち着いた雰囲気の少年だった。

・・・『誰か』と『誰か』が戸惑う中、イヤフォンの少年は、その2人に向かって話し始める。

イヤフォンの少年「ああ、驚かせちゃったようでごめんね。・・・えっと、順を追って説明するから、今は落ち着いてほしい。」

少年は、2人を落ち着かせた後、話を続ける。

イヤフォンの少年「・・・まず、ここは『■■■■■■■■』。夢と現実、精神と物質の狭間にある場所。・・・かつて、僕もここに招かれ、そこから、1年間だけだけど、出会った仲間と共に戦ってきた。

・・・僕は■■■。本来僕はもう、ここや元の世界にはいられないし、ここも、本来だったら、■■■■というここの主や、かつての僕や、君たちのような『客人』をサポートをする住人がいたんだけど、わけあって今は、君たちの前にいる。」

・・・椅子に座っていた『誰か』と『誰か』は、互いに顔を合わせる。2人はたがいに驚いたようだが、『誰』というワケではなく、『何でここに』という感じの反応をしていた。

・・・イヤフォンの少年は、2人に前から面識があったことを分かっているらしく、2人をまた落ち着かせて、話を再開する。

イヤフォンの少年「・・・君たちはどうやら、自分達の世界で、自分達が持つ不思議な能力で、いわゆる『異界渡り』を行い、君達が住む世界から忘れ去られ、隔離された存在、モノがある世界に行って、何かしらの活動をしているらしいね。」

・・・『何故そんなことまで知っているのか』と言わんばかりに2人は驚いたが、イヤフォンの少年は、『色々あってね。』と言って、そのまま話を進める。

イヤフォンの少年「・・・それじゃあ、まさかの事ばかりで色々困惑しちゃってるみたいだけど・・・

・・・君たちに、新たな『役目』を与えようと思っているんだ。・・・というより、与える必要があるって言った方が良いかな。2人のこの先の未来は何があるのかはわかりかねるけど、今は、『同じ運命を辿らせる』という形で問題は無いかな。

・・・それで、その役目なんだけど・・・


様々な世界の住人達と共に、『とある事件』・・・いや、『とある組織』・・・いやこれも少し違うけど・・・とにかく、まずその『とある組織』と戦ってもらうことになる。」

・・・『戦う』という単語に、2人はまた驚いてしまう。驚いてしまうのも無理もない。能力を除けば『普通の人間』である2人には、『戦う力』をまともに持ち合わせていないからだ。

イヤフォンの少年「・・・流石に、ここまで戸惑ってしまうのは無理もない。・・・だけど、とにかく今は、落ち着いて最後まで話を聞いてほしい。」

すると、イヤフォンの少年は、どこからか本を取り出す。その本には、『ウルトラワールド』という文字が書かれている。

イヤフォンの少年「・・・この本は、『世界の記憶』が記されている本の一つ。こういうのを元にして、現実世界以外で、様々な世界の住人たちの活躍や日常非日常などが、『ゲーム』や『漫画』、『ドラマ』に『アニメ』等、主にエンタメとして様々な世界に伝えられるんだ。
時が経つ度に、本のページも増えていく。『データ』や『ネットワーク』のように、無限に保存されていくから、要量オーバーも、重くなることも無いし、世界そのものの『終わり』も基本的には存在しない。
君達が知っている作品も、もっと言えば君たち自身の『物語』も、もしかしたら・・・いや、これ以上は言わないでおこう。

・・・それで、これはその様々な世界と繋がりを保っている、『クロスオーバー世界』の一つである、『ウルトラワールド』の『物語』が記されている。


・・・それで、どうして君たちに、さっき言った『役目』を与えるのか、という話についてなんだけど、まずは、この本に記された『物語の記憶』を見てほしい。」

そう言ってイヤフォンの少年は、本を開いて、招かれた2人に、『ウルトラワールド』の記録を見せ始めた。

イヤフォンの少年「今から見せるのは、補足になる、『ある事件が起きる数年前の出来事』や、『こっちの方』だとつい最近の出来事になる、『ある事件の始まり』の記録、その他にもある『戦いの記憶』等々。一部、他の世界の出来事も混ざってるけど・・・とにかく、よく見ていてほしい。」




・・・そして、招かれた2人は、本から出る光に包まれて行く。その光から徐々に見せられるのは・・・








ウルトラワールドでの日常第2章《■■■■■》


~序幕~
『新たな物語の前に』


新たな物語の前に《過去》 ( No.2 )
日時: 2021/09/05 16:39
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

続き。






・・・ここは、『ウルトラワールド』。ありとあらゆる世界を繋ぎ、調和を保つ世界。
そこでは、人間や妖怪、亜人にポケモン、他にも様々な世界の住人が、普通ではありえないようなコミュニケーションが作られている。
他の世界にあるアイテムや肩書き、この世界でしかない特殊なアイテムや特殊な生物もいたり、平和を脅かすような存在もいる。




・・・この世界は最初、『大乱闘スマッシュブラザーズ』の世界と関わりを持っていた。
スマブラ世界を辿って、『ポップスター』や『キノコ王国』等、様々な作品の世界と関わりが生まれるようになった。
そして次第に、『ポップンワールド』を始めとした、数多の世界とも次第に繋がっていた。


・・・そんなある日、最初に関わりを持っていた『スマブラ世界』で、ある史上最悪の事件が起きてしまった。


・・・光の化身『キーラ』が起こした、『灯火の星事件』。
キーラは、スマブラ世界の創造主である『マスターハンド』や、大半のスマブラファイター達を捕らえ、数多の世界の住人たちを『思念体スピリット』化させ、それらを自信の手中に収め、全世界の支配を目論んでいた。
だが、取り逃がした一体のファイターの手により、捕らえられた仲間、スピリット化させられた住人たちは奪還。最終的にキーラは撃退され、スマブラ世界に平和が訪れた。

・・・だがしかし、これでめでたしめでたしと言うには早すぎる話だった。

一度キーラを追い詰めた際、キーラが押さえ込んでいた闇が暴走し、同じく全世界の支配をもくろんでいた闇の化身『ダーズ』が現れ、今だキーラの手中にいたファイターやスピリットのほとんどを奪い、更には『クレイジーハンド』も手中に収めてしまっていた。

ダーズも最終的に、キーラ諸共ファイターたちに撃退されたが、一番の問題はダーズでは無かった。


・・・ダーズと、ダーズが住んでいた『闇の世界』にある闇に、いくつかの『思念体』が干渉してしまい、灯火の星事件解決後に、『人の心から生まれた闇』あるいは『大衆が目を背けてきたモノの闇』が元になった、特殊因子が創り出されてしまったのだ。

その因子は、人や妖怪、魔物等の闇に漬け込み、その内、その者は途轍もない大暴走を起こしてしまうという異常現象を発生させた。

更に、最初にキーラが起こした高エネルギーの光により、一度スマブラ世界と他の世界が強制的に分断されてしまい、そこから、数多の世界、『ウルトラワールド』や『スマブラ世界』とも関わりが無かった世界にまで『次元の綻び』が大量発生。そこからその因子が流れてしまい、被害はまだ多くなかったものの、感染症の如く、多世界の住民たちを暴走させていった。

直ちに、様々な世界を管理している『管理局』により、特殊因子撲滅の対応が行われたが、その因子は、『人の心から生まれた物体』故か、半端な化学や魔法技術等『管理局』にある技術だけでは一切攻撃が通らなかったのだ。

・・・攻撃が一切通らないという事態。尚、その特殊因子は、『人の心の闇から生まれた物体』という事で、『シャドウ因子』と名付けられた。

『シャドウ因子』は、次々に、修復が間に合っていない『次元の綻び』を通って、様々な世界で住人たちを暴走させていった。対応に追われ、いくつか策が作られたが、異世界同士のエネルギーの混合により、より一層面倒な事態を招きかねないモノばかりで全く当てにならない。


・・・この緊急事態に、人々の不安は高まるばかり。そんなある時、『ウルトラワールド』の管理者を務めていた、『作者』と呼ばれる少年が、シャドウ因子に太刀打ちできる『打開策』を見つけることが出来た。


・・・それがどうやら、まず『幻想郷』という、ある人間の世界から隔離された世界にいる住民たちの力を借りることになるというのだ。

まずその『幻想郷』というのは、簡潔に言えば、その世界を創った賢者の一人である大妖怪『八雲紫』の管理の元、『妖怪』や『神』、『魔法使い』に『吸血鬼』、『妖精』、『付喪神』等、科学文明がそんなに発展していなかった時代、昔の人々に伝えられていた存在が暮らす、結界で隔離された山奥の里。
『外の世界』の時代が進むたびに、様々な現象が科学で解明され、次第に、存在を否定、忘れ去られた者達が、その『幻想郷』で生きながらえているらしい。


・・・『作者』と呼ばれる少年は、その『幻想郷』の存在をある程度知っていたが、『シャドウ因子』が発生、対応に追われていた際、彼は『非常にマズイ』と予測していた。

『妖怪』等、『外の世界』で否定され、切り離された存在が暮らす故、そこには『マイナスの感情』が多い。『シャドウ因子』は、その闇に漬け込み、その者達を暴走させるため、『シャドウ因子』が幻想郷に入り込んでしまえば、妖怪や怨霊たちが大暴走し、最悪幻想郷を壊滅させかねない事態になってしまうと予測していたのだ。
世界の安定や調和を保つことが役目であり、残酷な未来を望まない彼にとっても、それは何としても避けなければならなかった。


・・・実際、『灯火の星事件』解決後に発生してしまった『次元の綻び』によって、知らず知らずのうちに、幻想郷に住民の一部が迷い込んでしまうという事態にもなっていた。

『ウルトラワールド』は、調和を保つ『クロスオーバー世界』である故、幻想郷の住人達にはそこまでの支障は無い。ただ、少なくとも独立した個体のように力を持ち合わせていない存在の野良妖怪や怨霊は『シャドウ因子』で暴走を起こしかねないため、早急に対応に追われることになる。


・・・だがそこで、『作者』はその事態に、むしろ『転機チャンスではないか』と考えた。


・・・そして彼は、『ポップンワールド』の管理者の神『MZD』と、時空の番人『■■■■』と共に、『■■■妖怪』を始め、偶然『ウルトラワールド』に迷い込んでしまっていた妖怪・妖精たちの事情聴取を元に、『八雲紫』に事情を説明、そして説得をすることに成功。

・・・『八雲紫』の紹介により、『永遠亭』に住む元(?)月人の薬師『八意永琳』と、怨霊の管理をする『旧地獄』の『地霊殿』の主『古明地さとり』を始め、様々な者達との協力も得、遂に、異世界のエネルギーの混合も起こさず『シャドウ因子』を除去することが出来る『打開策』を作ることが出来たのだった。



・・・その名は『反逆の紋章』。細かいことはまだ企業秘密だが、その『紋章』を辺り一面に張り巡らせることで、当時大して当てにされていなかった、『ウルトラワールド』にある、異世界のエネルギーと同化するエネルギーを使用し、『幻想郷』が持つ特殊な技術と組み合わせることで、住人たちに取り付いた『シャドウ因子』をも抜き取り、攻撃も通らせ、除去する事が可能となった。

早速、様々な世界にある、建物やポイントに紋章を張り巡らせることで、早急に大半のシャドウ因子の除去に成功。全世界に迫っていた『シャドウ因子』の脅威、危機を何とか免れることが出来た。






だがしかし、ここでもまた別で問題が発生することになる。






・・・『シャドウ因子』の事態を解決させるために協力してくれた『幻想郷』も、次第に『ウルトラワールド』との関わりを持つ方針で話が進んでいった。

・・・その道中で『作者』は、『月の裏側』にある、『月の都』の存在を知ることになった。

細かいところは省くが、どうやら月の都に住む者達の大半はかなりプライドが高く、幻想郷含む地上の民、要は地球に住む者や、地上の『穢れ』とやらを非常に嫌っているらしく、それは『全くの異世界にある地球』に住んでいる者達も例外ではないため、一度訪れた際、説得をしようとしても門前払いされて微塵も相手にされなかった。

・・・『作者』はこの事にも危機感を覚え始めていた。月の民たちのプライドの高さ、少々強引に言い換えれば、『傲慢さ』を『シャドウ因子』に狙われかねないためである。
更には、月の民の上層部、主に前々から『八意永琳』を快く思っていなかった者達が、(具体的なことは不明だが)裏で他の世界を巻き込みかねないような事を企んでいるなどとの情報まで出るほど。

・・・前述のとおり、問答無用で門前払いされてしまっているので、何が何でも紋章を張り巡らせる必要がある。だが過去の情報からして、『月の民』の上層部の大半は、多世界の事情を気にせず身勝手な行動を起こす可能性が高いため、紋章を張るだけでは解決しない可能性も高かったらしい。
『ウルトラワールド』のエネルギーは『穢れ』の影響は受けることはないため、月の民にも一切支障は無い。寧ろ、まぁまぁうれしい話かもしれないのだが・・・



・・・だが、(シャドウ因子の影響もあるが)相手は全く話を聞こうとしない。・・・そこで『作者』は、ある『強硬手段』を使うことにしたのである。





続きます。


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