二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ウルトラワールドでの日常第2章《秘封交叉伝》【報告あり】
日時: 2022/11/08 21:28
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)
参照: https://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1336

どうも。おろさんです。
『ウルトラワールドでの日常』の新スレ。第2章です。
様々な世界を巡る、『交叉伝クロスオーバー』の物語をお楽しみください。




~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・(多分)不定期更新
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
・気軽にコメントお待ちしております
(*依頼の応募だけ、感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)

(順次更新予定)


~目次~

序幕『新たな物語の前に』
・《始まり》《過去》>>1-3
・《月へ》>>4-5
・《月面対戦》>>6-8
・《ある事件》>>9-11


『世界を交える出会い』
パート1 >>14-15
パート2 >>16-19>>20


『日常話』(そうじゃないのもある)
とことん書いた小話2つ >>118
作成しましょうカードゲームを >>119-120
新しいシステムと新しい力 >>123
オリジナルカードゲーム始動 >>124
久々の松 >>244
米森サトルの憂鬱 >>247
月とバスターズと >>342
ダークアイwithぴえんハザード >>357-360
ロボットカルテット >>361
オバケのホテルで暗闇大パニック >>362-363
折角なので昔話(?) >>390
また来ましたウルトラワールド >>452
四季のフラワーマスターと警視総監煉獄王 >>480-481
念写天狗と忍者 >>484
夜兎とメイド。その信念は >>487-488
カリスマ祷(!?) >>491-492
破壊の力と羽を持つ者 >>495-497
秘封倶楽部初代会長 >>514-515
二童子と吉原 >>550-551
『暗鏡王』を探しに鏡の世界へ 前編>>554 後編>>558-560
思い付きで何か作ると最終的にトラブルが起きる >>593-595
きっかけの出会い >>596-598



『救出・ミッション』
イカした英雄 >>45
ワールドクラフター >>48
闇の魔導士と森姉弟 >>51
ソルジャー・クラス1st >>70
雇われ遊撃隊長 >>73-74
名もなき見習い魔女と格闘女王様 >>78-79
花のオーバーテクノロジー >>89
秘封のスペルと自称大王 >>125
チャンピオンを目指す者とゲーマーな少年 >>136
彗星の魔導士と恋心抱く占い乙女 >>139
雷撃のネズミポケモンとノイグラードの女王 >>140
孤高の処刑女王と深紅の咲き誇りし女帝 >>250
ジャングルの王者と南国の軽業師 >>258
史上最凶のエレベーターガール >>262
氷壁の双星 >>364
ドぎついピンクスナイパー >>365
超天才理系超美少女兼超電子ドーナツ研究部員 >>366-367
騒霊三姉妹 >>474
夢幻のパーカッショニスト >>477


『銭天堂・笑ゥせぇるすまん』
危機感みかん 前編>>464-465 後編>>468-470
人間回収車 >>518-519
大事なモノ 前編>>541-542 後編>>545-547
組み立てクッキー 前編>>599-600 後編>>601-603



『依頼』
・コピー >>54-55
・本探しのために図書館へ。救出のために鏡の世界へ。
前半 >>59-61 後編 >>64-65
・ハロウィンナイト・ガンシューティング >>85
・椿の花と魔石とワープスター >>128-131
・並行世界の銭天堂 >>143
・シャインの奪還を >>173-174
・倒壊した図書館 >>178
・カードゲームは分かりやすさも大事 >>181
・回避せよ。ブラッドウェディング >>254-255
・奪還と防衛 >>346-347
・クッパクラウンの改良 >>351
・戦闘訓練の手伝い >>354
・クローン社の情報を得ろ >>455
・勝手に動く卒業制作品 >>459-460
・たとえ道具であろうとも >>536-537


『インクウェル島編』
・勢揃い。クロスオーバー >>21-23
・何が何でも >>24
・息抜き程度の休息 >>25-28
・介入。インクウェル島 >>29-32
・いざ探索。 >>33-34
・再会と出会いと厄介な事態と >>35-37
・悪意の虚無 >>38-41
・心無き者達 >>92-93
・超高校級のマジシャンと赤き猫の地縛霊 >>97-98
・模倣体『コピー』 >>99
・『鍵』とボスレベルのディスペクター >>100-103
・突入。デビルのカジノ >>106
・心無きゲーム >>107-108
・崩せ。理不尽なゲーム >>111-112
・対決!!傲慢のボスエネミー >>113-114
・解放 >>115

・次の世界へ行くために >>146
・UMAの事 >>147
・再び捜索。インクウェル島 >>148-149
・緑の人気もの >>150
・言葉通りの悪魔 >>151
・導く鍵 >>155-156


『99コロシアム編』
・いざ次の世界へ >>160
・99コロシアム >>164
・ぷよぷよとテトリス >>167-168
・意外と早く見つかる乗組員探し >>171
・地下には何が >>172
・改装された地下 >>182-183
・突入。無情なレースゲームへ >>184
・再会。そしてレースゲームへ。 >>189-190
・厄介な展開だらけ? >>194
・亜空のバイクレースと刈り取る少女 >>197-198
・『正々堂々』と『卑怯』 >>201
・危機一髪。そして『フィギュア化』の意味の石化 >>205
・電撃の女子高生ギタリストと正々堂々と石化と >>206-207
・『動きを止める』石化 >>210-211
・ディスペクト。『侍』と『装甲戦車』、『不死』と『惨死』 >>212
・侍の士気と宝来の人の形 >>215-216
・継承の力『レクスターズ』 >>219
・いざ地下施設へ。99コロシアム編終盤 >>223
・大穴での交戦 >>226-227
・打ち破れ!リプログラム >>231
・いざ突入、中央部。現れるは強欲のボスエネミー >>234
・マザーコンピューター『メデューサ』 >>238-240


『かぶき町編』
・気を抜いてたら意外とトラブルに会うよね >>266-267
・犬の散歩から空の平和を守るまで >>270
・探しモノは案外早く見つかる >>273
・面倒ごとは意外と早く解決できるかもしれない >>276-277
・割とさりげなく結構な頻度で発生する再開と出会いのイベント >>280-281
・数が多ければ心当たりも多い >>285
・宿題終わらなくて困るのは後回しにした自分自身だ >>288
・時には大胆不敵に >>291-292
・集まれば大体ややこしくなる >>295
・お決まりのパターンなんてものは存在しない。多分 >>300
・追い込まれた途端に投げ出すのはやめなさい >>303
・所見殺しなんて大体の人が引っかかるんだよ >>306
・嫌いなモノはハッキリ嫌いって言うのも大事 >>309-310
・一度トラブルが起こったら色んな形で何度も起こる >>313-314
・『王』って字を付ければかっこよくなるとは限らない >>317
・どんなこともきっかけは最初は至って単純な理由 >>318
・抗え。若き者達よ >>319-321
・正義を謳いあげる奴にロクな奴いないって大体間違って無い >>322-323
・強そうなやつほどたまに出オチ要員になりやすい >>324-325
・信用しない人は勝手に信用しない >>328
・ちょっと色々話しておいたほうが良くって >>329
・いざ突入してみたらまさかの事態とか色々あった件 >>330-331
・怠惰な空間で踊り明かすかどうするか >>332-334
・人任せにし過ぎるのはダメ >>335-336
・天然パーマに大した奴はいない >>337


『幻想郷編』
・その日、2人の少女は幻想へと発つ >>368
・再会と巫女と生まれざる者 >>369-371
・奇怪な異変と裏切りの巫女!? >>372
・妖怪の山探索~河童とツノありと厄神と浮遊霊~ >>373
・秋を彩る探索劇 >>374
・片腕有角の仙人と改造された土司るカミさま >>375-376
・幻想郷捜索。起こりし異常 >>377-378
・昼でも尚月夜は輝いて >>379
・ゲッコウガの説明と、人里での逃走劇 >>380
・命蓮寺と銀河を巡る『王』 >>381-382
・再会とか出会いとか貸本屋での世間話(?)とか >>383-384
・いざ輝針城 >>385
・守れ。神霊廟 >>386
・博麗神社付近での出来事。解放を主張する怪しき男現る >>389
・レッツら紅魔館 >>391
・忍び寄る金色の影 >>392
・図書館を荒らす本型魔物 >>393
・悪魔の妹。触れずとも壊す『破壊王』 >>396
・追跡。吸血鬼連れ去る金色の青年 >>397
・魔法の森探索。世界最速のハリネズミと黄色い伝説現る >>398-399
・霧の湖でルーミアを探せ >>400-402
・いざ冥界。探すは境界に住む妖怪 >>405-406
・境を織る少女と大妖怪。感情無き世界望む男現る >>407
・『非想非非想天の娘』×『小さきエレクトロン巨人』 >>408
・永遠亭の薬師の元へ >>409-410
・銀色の侍VS神霊の依り憑く月の姫 >>411
・脅迫される博麗の巫女。次向うは地底 >>412-413
・閉じた恋の瞳 >>414
・地底を行き来するジャックフロスト >>415-416
・牙をむく三叉のディスペクター。地霊殿に向え >>421-422
・固き牙を破れ >>423-424
・内に秘めた感情と感情操作 >>425-426
・表情豊かなポーカーフェイス >>427
・クラキの証言。まだまだ漂う不穏な空気 >>430
・争い、追われ、騙され、閉じ込められ >>431-432
・地獄の女神介入。博麗霊夢解放大作戦 >>433-434
・ゲーチスの目論み。霊夢の本音 >>435-436
・負の感情と電撃の乱入 >>437
・ゲーチスを退けろ >>438
・空間王を止めろ >>442-444
・霊夢の証言。幻想郷解放のためにいざ行かん。 >>445
・嫉妬に染められた色彩 >>446
・博麗神社を取り戻せ。そして解放と帰還。またすぐに来るけどさ >>447-449


『外界編』
・オカルティズムな探偵 >>500
・真実知ール >>503-504
・外界に住む狂信者 >>507-508
・事態の収束と外界の協力者 >>511


『『謎』が集まる探偵事務所編』
・行【ひとさがしのために】 >>523
・主【じょしゅとたんてい】 >>526
・殺【じけん】 >>529
・隠【かくす】 >>532-533


『シャドウシネマラビリンス編』
・復元された世界 >>564
・早々に起こる厄介事 >>567
・大衆の映画館街。映画好きの少女と時空を彷徨う者達 >>568-569
・虚飾の栄光の映画 >>570
・目覚めた黒猫(ブラックキャット) >>571
・映画館街に現れる番人 >>572
・スティックス・カントリー >>573-574
・妨害電波装置を破壊せよ >>575-576
・とにかく立ちはだかる番人。とにかく色々判明する >>577-578
・キーパー・オブ・シザース >>579-580
・再会のために >>581-583
・ようやく。そして・・・ >>584
・いざ急げ。異変解決のために >>585
・虚飾の戦姫の映画・・・? >>588-589
・覚悟と鏡 >>590-591
・映画館は残り続ける。例え客がいなくとも >>592



タグ
クロスオーバー オリキャラ・オリ設定 東方project 秘封倶楽部 スマブラ登場作品関係 ポケモン ポップンミュージック ペルソナ スタジオわさび ぷよぷよ・ぷよテト ダンガンロンパ カップヘッド VOCALOID 妖怪ウォッチ おそ松さん 銀魂 銭天堂 デュエルマスターズ 笑ゥせぇるすまん 魔人探偵脳嚙ネウロ BLACK CAT ヘンリー・スティックミン  等(順次更新予定

BUG依頼応募用紙 >>42(休止)

BUGメンバー一覧 >>417

危機感みかん ( No.468 )
日時: 2022/05/28 17:45
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

前回の続き。




《バトリオ公園》


黒須「さて・・・早速説明書きを・・・」

・・・黒須はベンチに座って、購入した『危機感みかん』に書いてある説明書きを見てみる。


危機感みかんの説明書き『危機感みかんを食べると、特殊な察知能力が身に付きます。恐れていることが起きそうな時に察知能力が働き、その場所を突き止めることが出来ます。

ただし、何が起こるかは具体的に分かるわけではなく、そしてこのみかんを食べることで身に付くのはあくまでも『察知能力』であり、問題解決のための力ではありません。物事を未然に防ぎたいのであれば、それに対応、対処できる力を持ち合わせていなければなりません。

尚、普通にみかんとして頂きたければ、冷蔵庫に入れて3分ほど冷やしてお召し上がりください。』

黒須「成程、そう都合良くはいかないみたいだが・・・それでも十分だ。・・・いただきます。」

缶詰めの蓋を開けて、そこから一切れのみかんを、(能力で作成した氷の)爪楊枝で刺して、口に入れる。

黒須「(おお・・・中々美味いな・・・どういう味付けをしたらこうなるんだ?・・・とりあえず、一旦また蓋を閉めておこう。)」

危機感みかんの蓋を閉めた後、ベンチから立ち上がる。

黒須「・・・食べてみたはいいが・・・まだ何も反応しないって事はまだ悪い事は起きてい無さそうだな・・・とりあえず、一旦喫茶キャノン・ドに戻ーー「バチッ!!」っ!?」

すると、何かが黒須の脳内によぎる。

黒須「(い、今のは・・・いや待て、何か・・・何か浮かび上がって来る・・・?)」

・・・黒須の頭に浮かんできたのは、何かの座標と文字だった。

黒須「(エドワルド飲食街・・・北緯■■度、南緯■■度・・・なんだこれ・・・ん?待てよ、まさかこれが危機感みかんの察知能力か・・・)・・・てことは、急がねーと!!」

黒須は、エドワルド飲食街に向かう。『触れたモノを伝ってあらゆるものを凍らせられる程度の能力』を持つ彼は、空気を伝って氷のスケートボートを作り、(両足を固定して)大急ぎで向かっていく。



《バトリオシティ:エドワルド飲食街》


華扇「・・・幻想郷とウルトラワールドとの行き来が自由にはなったけれど・・・」

・・・茨木華扇は、飲食街を歩いていた。

華扇「誰かが何かしでかしていないかと思って来たけど、随分と騒がしい世界ね・・・しかも何だか見たこともない甘味がいっぱい・・・い、いえ私は甘味が目的で来たわけじゃなくて・・・「何をやっておる華扇殿」ふぉわっ!?」

すると、背後から百鬼姫が。

華扇「た、たしか百鬼姫だったかしら、地獄の小国の姫だとかの・・・何の用?」

百鬼姫「何って甘味処巡りじゃが。カゲムシ(ゲムヲ)と待ち合わせしていたが遅れてくるというので待っているのじゃ。」

華扇「そ、そうなの・・・」

百鬼姫「それはそうと同士よ、お主も甘味処巡りか?」

華扇「ち、違います!ていうか同士って呼ばない!!」

百鬼姫「そうか。お主も甘いもの好きだというからそうだと思ったのじゃが・・・ここの甘味も絶品なんじゃがのう。個人的にはメロンパンとちくパが好みじゃが、例えばあそこのゴマ団子も生地も餡子も味わい深いし、あっちで売っているケーキもかなり評判で・・・」

華扇「うっ・・・そんな風に尚更行ったら食べたくなるじゃない・・・!!」

百鬼姫「やっぱり食べたいのであろう?」

華扇「・・・はい・・・;」

百鬼姫「なら、カゲムシが来たらこの際共に・・・む?」

すると百鬼姫は、誰かがこちらに近づいてくるのを見かける。

華扇「む?どうかしたのかしら?」

百鬼姫「あの男・・・」

華扇「男・・・?」


男「フーッ・・・・フーッ・・・」


百鬼姫「(何じゃ・・・?怪しい邪気を放っておるが・・・)」

華扇「あの、一体誰ですか・・・?見たところ人間のようですけど」


男「いやいや・・・ちょっと僕について来てほしいんだよねぇ・・・」


百鬼姫「・・・」←警戒中

華扇「な、何ですかいきなり、せめてまず名乗ってもらわないと・・・」


男「んふふ、その必要は無いよ・・・」

男は、『催眠さいミントタブレット』とケースに掛かれているミントタブレットを口に入れて噛む。

男「すぅーっ・・・」

男が息を吸ったそのタイミングで・・・





黒須「チェェェェェェェェェストォォォォォォォォォッ!!」

・・・黒須が建物を飛び越えて乱入。バドミントンラケットを使って能力で斧のようにして、男に振り下ろす。

男「どっ!?」←避ける


華扇&百鬼姫「!?」


黒須「・・・本当に特定出来たな・・・驚いたぜ・・・」


華扇「す、鈴音黒須!?何をやってーー」


男「な、何しやがるんだ!!危ないじゃないか!!」


黒須「どうでもいいだろんな事。・・・それより・・・」

黒須は、男が持つミントタブレットを指さす。

黒須「ソレ使って何しようとしたんだよ。」


男「な、何だよ!?何言ってーー」


黒須「嘘をつくな。さっきから嫌な邪気をビンビン感じるんだよ・・・


・・・さっきから何かと直感が働いてんだ・・・まさか、最近起こってた性犯罪事件も・・・リクトを殴り殺したのも・・・お前だな。」


華扇「・・・!?」

百鬼姫「むぅ・・・?」


男「リクト・・・?・・・まさか!クソッ!!」

男は逃走を始める。


黒須「!!その反応はやっぱり・・・待ちやがれっ!!!」

黒須は男を追いかけて行く。


華扇「ま、待ちなさい!!一体これはどういう事なの!?」

百鬼姫「あの感じ・・・かなり不快な感じがしておるのう・・・華扇殿、追いかけた方が良い。かなり質が悪そうじゃ。」

華扇「いまいちワケが分からないけれど・・・仕方ないわね・・・「ヴヴヴ・・・」!!?」


すると、周辺にアンヴァースが出現する。


フラッド達「・・・」


華扇「アンヴァース!?どうして・・・」

百鬼姫「・・・見たところ足止め用の雑魚のようじゃ。周りに被害が及ぶ前に片付けるぞ。」



ねくろ「・・・何だか邪魔が入って来たみたいねぇ・・・まぁ、とりあえずバンバンアンヴァース使わせてもらいますかぁ」






一旦区切ります。

危機感みかん ( No.469 )
日時: 2022/05/28 18:01
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き。



数分後。



人気の少ない路地裏。



男「はぁ・・・はぁ・・・何だったんだよ今の野郎・・・「その状況、困ってるよねぇ?」!!」

すると、ねくろが現れる。

男「お、お前はあの時の・・・!!」

ねくろ「そーそー覚えてくれてご光栄。・・・さてさて、何だかマズそうだし、場所を変えてみようよ。」

男「ば、場所?」

ねくろ「異世界に行けば向こうも捜索により一層手こずるはず・・・あそこなら女の子結構いるし、君にはうってつけかもよ~?」

男「う、うってつけ!?じゃあそこに・・・!!」




少しして。



黒須は結構凄いスピードで男を探す。


黒須「チッ!!見失っちまった・・・どこに行きやがった・・・「バチッ!!」!!」

すると、危機感みかんの効果でまた反応する。

黒須「この反応・・・今度は別世界に移動したのか・・・?座標は・・・



・・・幻想郷!!?」




《喫茶キャノン・ド》

・・・蓮子たちは、そろそろ食事を済ませたところである。さとりはもう地霊殿に戻ったらしい。


蓮子「ごちそうさま。」

メリー「とっても美味しかったです。」


センリツ「どうも。後で黒須兄さんに言っておく。・・・それより遅いなぁ黒須兄さん・・・「プルルルル・・・」あれ?」

すると、電話が鳴る。

センリツ「もしもーし・・・あ、黒須兄さん?」

黒須『センリツ!!いきなりで悪いが幻想郷に移動するための穴作ってくれ!!』

センリツ「ヴェッ!?何で急に!?」

黒須『悪いが話は後だ!!結構時間が無さそうなんだ!!』

センリツ「よ、良く分からないけど分かった!えっと黒須にの場所を特定して・・・はいできた」

黒須『ありがとな!!そんじゃ後で!!』

そして黒須は電話を切った。

メリー「黒須さん、何かあったの?」

センリツ「あったっぽいけれど・・・正直理解が追い付かないなぁ。・・・でも黒須兄さんにはとっておきの武器があるからさ。」

ミサ「とっておき・・・?」

銀時「ま、変なこと起きてないと良いけどな。」

蓮子「・・・ところで、何の様用で喫茶キャノン・ドに来たの?」

銀時「・・・あっ;」





《幻想郷:人間の里》


男「ここがウルトラワールドとは別の・・・何か良さそうな女は・・・おっ・・・」


すると、買い物に来ている十六夜咲夜を見かける。


男「この女が良さそうだ・・・あ、あの」

咲夜「あら?急にどうしたのかしら」

男「は、ハンカチ落としましたよ」←ハンカチを渡そうとする

咲夜「あら、ありがとう・・・って、これ私のハンカチじゃ「フーッ!!」きゃっ!?」

・・・男は口臭を咲夜に吹きかける。催眠トタブレットでブレスケアされているので臭くはなかったが・・・

咲夜「(何、この感じは・・・頭がくらくらして・・・)」

男「フフッ・・・早速人気の付かない場所に・・・「させるかっ!!」!?」

黒須が現れ、バドミントンラケットを投げつける。驚いて転んで、催眠トタブレットのケースを落とす。


黒須「ギリギリセーフ!!」


男「くそっ・・・またお前かよ!!何でここにいるんだ!!」


黒須「こっちのセリフだ変態が!!観念しろ!!」


男「くっ、くそっ!!」

男は催眠トタブレットのケースを拾ってまた逃げ出す。するとそのタイミングで再びアンヴァース達が出現。

黒須「っ!!邪魔すんじゃねぇっ!!氷爪『氷猫爪フロストクロウ』!!」

黒須はアンヴァースをどんどん蹴散らしていきながら、男を追いかけて行った。


咲夜「・・・あら?今私は何を・・・」

何も起こらなかったからなのか、咲夜の催眠があっさり解ける。

咲夜「・・・何だかとんでもない事されかけた気がするわね・・・」



男はどんどん逃げ回る。


男「くそっ!くそっ・・・!何なんだアイツは・・・!!こんなはずじゃ・・・!!」



ねくろ「っ・・・何で?一体何がどうなってるの・・・仕方ない!!だったら地下に!!」



男「どわっ!?」


男の下に謎の穴が出来て、男は地底に落ちる。





黒須「チッ!!また逃がしちまった・・・!!・・・でも危機感みかんで・・・いや過信はダメだ。早くあの男をとっ捕まえねーと・・・「バチッ!!」また・・・今度は・・・地底・・・!!さとりさんっ!!」

黒須は能力で地面の一部に穴を空け、旧都に落下。





《旧都》


・・・地霊殿に戻ろうと歩いている古明地さとり。

さとり「はぁ・・・黒須さんは大丈夫でしょうか・・・下手な事をしなければよいのですが・・・「どわあああっ!!」きゃっ!?」


すると、男がさとりの近くに落下。


男「い、いてて・・・」


さとり「に、人間・・・!?」


男「ん?お、お前・・・ぐふふ・・・この女も中々良さそうだなぁ・・・!!」


さとり「(!?な、何ですか彼は・・・いえ、それより・・・




『心が読めない』・・・!?)」


男「ぐふふ・・・覚悟しやがれぇっぇぇっ!!」


男はさとりに息を吹きかけようとしたその時・・・




黒須「大概にしろやああああああああああああああああああああああああああっ!!」

黒須は、男をバドミントンラケットで殴りつける。


黒須「今度こそ追い詰めたぞ!!」


男「ま、またお前・・・何なんだよ!!何で邪魔するんだよ!!欲望を満たすことの何が悪い!!」



さとり「く、黒須さん!?これは一体・・・」

黒須「細かい話は後ですさとりさん・・・もしくは俺の心を読んで状況整理とかしてください。


・・・俺はこの男に話をつけなきゃならないんで。」



一旦区切ります。

危機感みかん ( No.470 )
日時: 2022/05/28 19:21
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き。




黒須「さて・・・再確認させてもらおう。以前から多発していた性犯罪事件・・・お前がやったんだろう?」


男「っ・・・ま、まぁ人から見ればそうだろうね・・・」


黒須「・・・んで、お前は男を一人殴り殺したろ。」


男「殴り・・・



・・・ああそうか・・・お前はあの男の知り合いか・・・あの野郎・・・」


さとり「!!」


黒須「テメェ・・・やっぱリクトを!!」


男「あ、アイツが悪いんだ!!前に襲ったクールそうな女の恋人だったらしいが、この僕を刑務所送りにしようとしたんだ!!正当防衛だ!!何が悪い!!」


黒須「・・・反省しないどころか逆ギレか・・・ふざけやがって・・・」


男「ふざけてない!!欲望を満たすことの何が駄目なんだ!!僕は人としてむき出しにして当たり前の本能をだね・・・」


黒須「・・・何が『当たり前』だよ。無理があるわ」


男「う、うるさいうるさいうるさい!!僕は悪くない!!悪いのは周りの奴等だ!!僕を見捨てたゴミ共なんだあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


黒須「・・・お前の見た目と言いその発言と言い、どうやらお前も色々あったようだが・・・






もういい・・・『お前には容赦しない』」


・・・黒須は、バドミントンラケットを構える。そして・・・




バドミントンラケットに魔力を少しづつ込めると、それは刀のような物体に変化する。刀身は透明だった。



男「か、刀!?何で!?」



さとり「これは・・・!!」




黒須「・・・さとりさんの、対象のトラウマを呼び起こさせる力と、こいしの無意識、妖夢や菜乃の剣術、咲夜さんのナイフ裁き等々、そしてある世界の異大陸の『道士タオシー』とやらが使う『タオ』を参考にし、センリツのUMAアンバランスの力と、超金属オリハルコンを使った加工、そして、あらゆるものを凍らせられる俺の能力・・・


・・・様々な技術を組み合わせ創り出した自作の魔道具・・・名付けて『幻覚氷刀』。普段は特殊な術でバドミントンラケットに変えてるが、こういう方法で元の姿に戻せるのさ。」


男「な、何するつもりだよ!!だったらお前もーー」


黒須「もう遅い」



・・・黒須は、『スッ』と素早く男を斬った。


男「ぎゃっ・・・あ、あれ、どこも切れてーー」

すると、男は倒れこむ。

男「あ、あれ、何で立てな・・・」

男の四肢は動かない。


黒須「・・・俺の能力は、『触れたモノを伝ってあらゆるモノを凍らせられる程度の能力』。それは『目に見えないモノ』も『概念』も凍らせられる。

・・・だから・・・斬ったんだよ。





・・・『感覚』を。」



男「えっ・・・!?」


さとり「・・・!!」


男「ふ・・・ふざけるな!!こんなことで・・・あれ?」

すると、男の視界が暗闇に包まれる。


男「あ、あれ?何で急に・・・「ポンポン」あれ・・・?」

すると、誰かが男の肩をたたく

青いツナギの男「やらないか」

男「え」

青いツナギの男「やらないか」

青いツナギの男「やらないか」

青いツナギの男「やらないか」

男「ちょっ、待って!!これどういう事!?待って!!待って!!嫌だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」




・・・男は苦しむ。何もないところで。


男「ああ・・・・ああ・・あ・あ・あ・・あ・あ・あ・あ・ああああ・・あ・あ・ああああ・・・・」


黒須「・・・作成『悪夢型幻覚トラウマイマジン』。・・・安心しろよ。ただの一時的な幻覚だ。・・・まぁ、精神的にダメージは入るな。ホモ系はノンケにはキツイ。うん。・・・あっ」

・・・男は、催眠トタブレットのケースを落とす。

黒須「こんなモン、あって良いワケ無ェな。」

黒須は、ケースを能力で砕いて粉々にした。

男「ああ・・・ああ・・・それが無いと僕は・・・」

黒須「・・・こんなので自らの欲をかなえようとするんじゃない。・・・お前は道を踏み外し過ぎたんだ。」

男「そ、そんな・・・こと・・・」


黒須「・・・一つ言っておこう。




・・・お前の欲のための犠牲になった奴等にもちゃんとした人生があった。それぞれに『想い』があった。リクトだってそうだ。・・・別に俺は敵討ちのために来たんじゃない。だが・・・





・・・何も知ろうともしないで人の輪に土足で踏み込み、『想い』を平然と踏みにじろうとするお前に・・・もう価値は無ェんだよ。」


男「あ・・・くそっ・・・くそっ・・・!!」





さとり「く、黒須さん・・・」


黒須「さて、無事解決・・・がっ」

すると黒須も倒れこむ。

さとり「黒須さん!?大丈夫ですか!!?」

黒須「あ、安心しすぎて腰抜けた・・・;;;」

さとり「・・・;」

黒須「(ハァ・・・あの駄菓子屋で買った缶詰が無かったらどうなってたのやら・・・)」

さとり「・・・?」


・・・こうして男は、騒ぎを聞きつけた面々に取り押さえられ、ウルトラワールドの警察に逮捕された。

それと、何故か現れていたアンヴァースタチも姿を消したらしい。



翌日。



《喫茶キャノン・ド》


センリツ「『性犯罪事件の犯人逮捕』・・・まさか黒須兄さん、犯人を見つけて追いかけてたんだね。」

黒須「まーなー」

こいし「まぁ、事件解決したみたいだし良いんじゃない?」

センリツ「まぁ確かに。」

さとり「・・・」

・・・さとりは、静かにコーヒーを飲む。

さとり「・・・相変わらず美味しいですね。ここのコーヒー。」

黒須「・・・そう言ってくれると光栄です。」


・・・こうして、無事に平穏を取り戻したのであった。






《銭天堂》

紅子「・・・おや・・・」

・・・黒須が払った10円玉を入れた小瓶を見つめていた紅子。するとその10円玉は、金色の光を帯び始める。

少し動いたら、それは金色の招き猫に変化した。

紅子「おやおや、どうやらうまく使ってくれたようでござんすね。」

紅子は、小瓶の蓋を開けて金色の招き猫を出す。すると少し大きくなり、店の裏側で駄菓子を作っていた金色の招き猫達と共に駄菓子を作り始めた。

紅子「・・・今回は、銭天堂の勝ちでござんすね。」

墨丸「にゃー」



鈴音黒須
年齢不詳。銭天堂で危機感みかんを購入した昭和33年の十円玉の男の人。










《???》

ねくろ「っー!!何がどうなってるのよ・・・」

・・・拗ねているねくろ。すると・・・

エビテン「おや、誰かと思えばねくろ、貴方ですか。その感じだと、商売がうまくいかなかったと。」

ねくろ「返す言葉もないわ・・・でもまぁいいわ。このままじゃんじゃん菓子を売りつけて、世界を滅茶苦茶にしてやるんだから!!アッハハハハハハ!!」←去って行く

エビテン「・・・中々芯のある人ですねぇ・・・」







《とある夜道》



黒帽子と黒いスーツの男「・・・様々な世界とつながっているクロスオーバー世界『ウルトラワールド』・・・何やら少々大変な事になっているようですねぇ・・・


・・・まぁ折角です。この世界でも少し、人々の心のスキマを埋めに行きましょうかねぇ・・・ホーッホッホッホッホ・・・」







終演・・・?





《補足・紹介》

~ふしぎ駄菓子~

『危機感みかん』
黒須が買ったみかんの缶詰。
食べると、自身が恐れていることが起きそうな時に、脳内にその場所が浮かび上がる。
尚、あくまで得られるのは危険察知能力のため、物事を解決するための力が備わるわけではない。
黒須の場合、『知り合いや仲間、大切な人の人生が理不尽に歪まされるような出来事』が起きそうな時に反応した。


『催眠トタブレット』
男がねくろから貰ったミントタブレット。
ミントタブレットを噛んで、その後誰かに息を吐きかけると、その人を意のままに操れるようになる。
ただし同性には効かない。




~後書き~
今回は名付けて『銭天堂回』でした。いかがでしたでしょうか?
・・・さて、これからまた『救出回』や『ミッション回』等様々なお話をお送りするです
今回はここまで。感想OK。

Re: ウルトラワールドでの日常第2章《秘封交叉伝》 ( No.471 )
日時: 2022/05/29 17:00
名前: 大瑠璃音葉(元:桜木霊歌) (ID: lgK0/KeO)

こんにちは!大瑠璃音葉です!
音葉「好きなこととかして欲求満たしたいって気持ちはわかるけどさ、これは無いよ。だからって言ってやっていいことと悪いことがあるよ・・・黒須、うまく危機感みかん使えたみたいだね。・・・にしてもあの男の人哀れだね。催眠タブレットなんかに頼らないで、彼女がほしいって欲求を良い方向に持ってって自力で頑張ればよかったのに。っていうか催眠タブレットが無くなったらどうやって生きてくつもりだったんだか・・・努力で磨いた宝石や努力し続けた人間が1番綺麗なんだよ?・・・最後の人、笑ゥせぇるすまんの喪黒さん?」
次回も楽しみに待ってます!

Re: ウルトラワールドでの日常第2章《秘封交叉伝》 ( No.472 )
日時: 2022/05/29 17:56
名前: junris (ID: CejVezoo)


 どうも、junrisです。

 <今回の話>

 なるほど、今回の敵は悲しい事があったものの欲に溺れてこんな碌でもない事をしたんですね。黒須がその悪事を止めてくれてホッとしました。(そして決め台詞も)ん?最後に出てきた男...あの『心を取り扱う例のセールスマン』では!?

 <驚いた事>

 黒須がものすごい武装で現れた事(それには悲しいできことに関係していたらしい)

 <興味を持った事>

 『サスペンデッド・コーヒー』というシステム

 以上です。次回も楽しみにしています


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。