二次創作小説(新・総合)
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- きらびやかな日常
- 日時: 2021/07/03 22:15
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: xIyfMsXL)
優衣「タイトルコールです。」
ソニック「作者のネタ切れが原因で打ちきりになった日常が復活したぜ!」
エミー「料理対決や小話とかいろんなお話があるわよ!」
作「未熟者の作者だが宜しく頼む。」
オリキャラ紹介
>>718、>>722、>>747、>>782、>>796
世界観
>>751
優の特務司書生活
優が特務司書になりました 『失くし物探し駅』 著者:桜木霊歌 >>754-759
奇襲作戦!『歯車仕掛けのヴィーゲンリート』ヲ浄化セヨ! >>789-793
在りし日の記憶
Welcome to the Villains' world >>769-781
- はたらく細胞パロ 後半 ( No.280 )
- 日時: 2018/09/30 17:54
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: 9V8/lVdD)
赤血球であるスズは、今日も肺に行く途中でいつも通り、道に迷ってしまった。
スズ「うぅ・・・何でいつも道に迷っちゃうのぉ・・・」
そう呟いたスズの前を、二人の子供が走る。その子供は、赤い服で、赤血球と似ているが、赤いポンポンがついた帽子を被っていた。
スズ「う、嘘!まさかここって・・・」
改めて建物を見てみると、大きなレンガ造りの建物である事が分かる。
スズ「やっぱり、赤色骨髄だー!」
この赤色骨髄は、スズやカイなどの、血球達の故郷である場所だ。幼少期の赤血球を、赤芽球と呼び、幼少期の白血球を骨髄球と呼ぶのだ。少し、スズは骨髄の様子を見学する事にした。そこでは、大人になった、たくさんの赤芽球達が並んでおり、マクロファージがその前に立っていた。そして、マクロファージは赤芽球の帽子についていたポンポンを千切り取る。
マクロファージ(ピーチ)「おめでとう。これであなたも、一人前の赤血球よ。」
モブ赤芽球(レン)「ありがとうございます。」
スズ(わあ~懐かしい・・・脱核だあ・・・)
赤芽球の被っている帽子についてあるポンポンは、赤芽球の核だ。赤芽球は赤血球になる際、その核がいらなくなるので、こうやって核を外すのだ。そして、その様子を懐かしんでいるスズは、幼い頃の、とある思い出を思い出していた。
感想まだ
- はたらく細胞パロ 後半 ( No.281 )
- 日時: 2018/09/30 18:13
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: 9V8/lVdD)
骨髄で生まれた赤芽球達は、赤血球になるまでの間、マクロファージに育成されるのだ。
マクロファージ(ピーチ)「はーい、皆さん。揃いましたかー?」
赤芽球達「はーい!」
マクロファージ(ピーチ)「皆さんのクラス担任の、マクロファージです。皆さんが立派な赤血球になれるように、お世話しますからね~」
赤芽球達「はーい!」
マクロファージ(ピーチ)「しっかり覚えましょうね~」
マクロファージが見せたのは、駅の路面図のように複雑な地図で、一番上には、『たのしいけつえきじゅんかん』とひらがなで書かれていた。幼い子供に覚えろと言うのは、かなり無理があるが・・・
赤芽球達「はーい・・・;」
この翌日は、酸素を運ぶ為の訓練だ。ここは訓練所で、迷路になっている。それぞれ、おもちゃの台車に、O2と書かれたフェルトの箱をのせている。これをゴールまで運ぶ訓練だ。
マクロファージ(ピーチ)「さあ、皆ちゃんと運べるかな?」
幼少期スズ「ようし!私も運ぶぞー!」
しかし、何度も何度も迷子になる。スズの迷子になりやすいのは、赤芽球時代から健在なのだ。そして、とうとう目を回して気絶してしまう。
モブ赤芽球(幼少期クロウ)「先生、あいつ迷子になって目を回しちゃったよ。」
幼少期スズ「うぅ・・・ぐすっ・・・」
マクロファージ(ピーチ)「大丈夫よ。時期に迷わなくなるわ。」
マクロファージの優しい言葉で、スズは泣き止む。しかし、この迷子になりやすいのは、今後も相変わらずだった。
感想まだ
- はたらく細胞パロ 後半 ( No.282 )
- 日時: 2018/09/30 18:50
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: 9V8/lVdD)
マクロファージ(ピーチ)「皆さん。皆さんは赤血球として血液循環を通して、酸素と二酸化炭素を運びます。でも、血管の中はいつも安全とは限りません。怖ーい細菌さんが襲ってくる事もあるんですよ。そこで、今日は細菌から逃げる避難訓練をします。細菌役として、好中球のベクター先生に来ていただきました。」
ベクター「よろしくな」
筋肉質で、緑髪の白血球の男性が笑顔で挨拶をする。右腕には、大きな緑濃菌のマペットをつけていた。
モブ赤芽球(幼少期クロウ)「こいつ絶対迷子になって、細菌に食われちまうぜ」
幼少期スズ「やめてよぉ・・・」
ベクター「こらこら、先生の話をちゃんと聞くんだぞ。」
モブ赤芽球(幼少期クロウ)「はぁい・・・」
マクロファージ(ピーチ)「細菌が襲ってきたら、すぐに物陰に隠れましょうね」
スズはおずおずと不安そうな表情で手を挙げる。
幼少期スズ「あの・・・先生、もし、迷子になったらどうしよう・・・」
ベクター「その事なら大丈夫だぞ。」
マクロファージ(ピーチ)「皆さんはまだ子供ですので、骨髄から出る事はできません。この骨髄の中なら、先生がすぐに見つけてあげられますからね。」
スズは迷子になっても、まだ見つけてもらえる可能性があると安堵するが、スズは、迷子にならないように祈っていた。
マクロファージ(ピーチ)「それでは皆さん、行きますよ。よーい、スタート!」
その合図で、逃げる用意をするが、ベクターは動かない。しかし、すぐにベクターははっとする。
ベクター「もうやっちゃっていい感じですか?」
どうやら、タイミングが分からなかったようだ。
マクロファージ(ピーチ)「ぜひ!」
マクロファージの返答を聞いた後、ベクターは咳払いと深呼吸をする。
ベクター「おらぁ!細菌様のお通りじゃあ!赤血球はいねえがぁ!」
赤芽球達「(うわ/きゃ)あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
小さい子供が見たら、確実にトラウマになってもおかしくない、なまはげと言われてもおかしくないほど、ベクターは完全に緑濃菌を熱演していた。こればかりは、さすが細菌を理解している白血球だからなのだろうか・・・とにかく、赤芽球達は、よほど怖かったのか、涙目になりながら隠れていた。
マクロファージ(ピーチ)「さあ、皆ちゃんと隠れられたかな?」
そう言いながら、マクロファージは辺りを見回す。しかし、スズの姿が見つからなかった。
マクロファージ(ピーチ)「あら?あの子は・・・?」
感想まだ
- はたらく細胞パロ 後半 ( No.283 )
- 日時: 2018/09/30 21:06
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: 9V8/lVdD)
幼少期スズ「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!」
スズは泣きながら逃げて、訓練所から離れた場所の段ボールの後ろに隠れた。しかし、周りを見て、スズの知らない場所だった為、迷子になってしまったと悟る。
幼少期スズ「嘘・・・また迷子になっちゃったの・・・?もう嫌だよぉ・・・細菌は怖いし、迷子になっちゃうし・・・立派な赤血球になんてなれないよぉ・・・」
スズは泣いていると、外から大人の声が聞こえる。外を見てみると、赤いジャケットに黒いシャツ、男性はインディゴブルーのズボン、女性はインディゴブルーのミニスカートに黒いスパッツという出で立ちで、自分の被っている帽子と似ているが、ポンポンのついていない帽子を被っている細胞を見つける。その細胞は、O2と書かれた白い段ボールを運んでいる。
幼少期スズ(あの細胞さん達・・・もしかして赤血球?格好いいなぁ・・・私も、あんな感じになれるのかな・・・)
緑濃菌「おやおやぁ?こんな所で何をしているのかなぁ?」
幼少期スズ「あっ、先生!あのね・・・ってわ!」
緑濃菌を先生だと思い、話そうとするスズを、緑濃菌の触手が捕まえる。
緑濃菌「一人かぁ・・・こりゃ都合がいいな。君って、赤芽球だよな?赤血球の卵の。」
幼少期スズ「せ、先生だよね?先生が化けてるんだよね?避難訓練だよね?」
恐怖で、声が霞むが、頑張って声を出して問う。その言葉で、緑濃菌はニヤリとする。
緑濃菌「先生?確かにあながち間違ってはいないな。俺達はお前らより立場が上の存在だ。でも、一つ違う点があるなぁ・・・俺は本物の緑濃菌様だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
幼少期スズ「嫌あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!マクロファージ先生いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
避難訓練中に本物の細菌と出会すと思わなかった為、パニックになって逃げ出す。緑濃菌も、スズの後を追う。血管の扉の前につき開けようとするが、びくともしない。
幼少期スズ「扉が開かない!?何で!?」
その時、スズの帽子についている核が光り、スズの頭の中に直接、人工的な声で話しかける。
核「赤芽球は、血管に入る事はできません。」
幼少期スズ「何で!?それ所じゃないのにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
戦闘能力がなく、逃げ惑う事しかできないスズを、緑濃菌の触手が掴む。
緑濃菌「俺は酸素も栄養分がなくても生きられる。でも、何で細胞を襲うか気になるだろ?それは、弱い者いじめが楽しいからさ!」
そう言うと、緑濃菌はスズを触手で叩きつける。緑濃菌は血管だけでなく、骨髄に入る事もある。しかし、緑濃菌は酸素や栄養分がなくても生きられるが、侵入したら侵入したらで、細胞を破壊しまくるのだ。
緑濃菌「可哀想になぁ・・・大人になれずに死んじまうなんて」
その緑濃菌の、スズのプライドを傷つけ、馬鹿にするような発言に、スズは黙っていなかった。スズは、自分の帽子を緑濃菌めがけて投げつけ、素早く拾ってから被り直して逃げる。
幼少期スズ「諦めない!私だって、立派な赤血球になれるかもしれないもん!」
緑濃菌「この野郎!」
幼少期スズ「きゃっ!」
スズは逃げるが、緑濃菌の攻撃で転んでしまう。
緑濃菌「お遊びはここまでだ!死ねぇ!」
緑濃菌の触手がスズに迫る。スズは恐怖で、目を強く閉じる。それを止めたのは、少年の声だった。
???(幼少期カイ)「待て!」
感想まだ
- はたらく細胞パロ 後半 ( No.284 )
- 日時: 2018/09/30 23:46
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: 9V8/lVdD)
その少年は、紺髪に、白い帽子に白いシャツと短パンで、年も、見た感じだが、対してスズと変わらない少年だった。おおよそ、この細胞は、白血球の卵である骨髄球だろう。よくよく見ると、手にはナイフが握られている。
骨髄球(幼少期カイ)「細菌め!この体の血球に手を出して、ただで済むと思うなよ!抗原発見だ!」
緑濃菌「誰だ?」
骨髄球(幼少期カイ)「細菌に名乗る名前なんてない!」
緑濃菌「おやおやぁ?君はもしかして、骨髄球かなぁ?白血球の卵の。俺をやっつけようってのか?」
骨髄球(幼少期カイ)「そうだ!やっつけてやる!」
緑濃菌「おお、怖いぃ!」
その馬鹿にする、侮るような態度と口調に、骨髄球は黙るはずもなかった。
骨髄球(幼少期カイ)「馬鹿にしやがって!これでも喰らえ!」
威勢よく、骨髄球はナイフを緑濃菌に振りかざす。しかし、そのナイフはあっさり緑濃菌の触手に弾かれてしまう。よくよく見ると、それは本物ではなく、おもちゃ用のラバーナイフだった。そして、緑濃菌は触手を使って、落ちたラバーナイフを奪う。骨髄球は、取り返そうとするが、身長の差もあり取り返す事ができない。
緑濃菌「元気がいいなぁ。この体の血球は、これは立派な白血球になるなぁ・・・」
骨髄球(幼少期カイ)「返せ!」
そして、緑濃菌は、触手にいくつもの顔を出す。
緑濃菌「それまで生きていたらの話だがなあ!」
幼少期スズ・骨髄球(幼少期カイ)「(うわ/きゃ)ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
これは小さい子供なので、怖がってしまうのも無理はないだろう。むしろ、あんな気持ち悪い姿で怖がらない子供がいるとは信じたくない。緑濃菌は、骨髄球を触手で弾き飛ばすと、骨髄球の右足首を触手で縛る。
緑濃菌「はーはっは!小さい子供のプライドをへし折る。やっぱり弱い者いじめはやめられないぜ!」
骨髄球(幼少期カイ)「いてててててててて!」
緑濃菌は、スズと同じように、骨髄球を触手で叩きつける。そして、思う存分に殴ると、地面に投げつける。
幼少期スズ「あっ!骨髄球君!大丈夫なの!?」
骨髄球(幼少期カイ)「大・・・丈夫だ・・・」
そう口では言っているが、骨髄球は左肩を右手で押さえており、足もふらついている。それに、表情も苦痛に耐えているような表情だった。
緑濃菌「ふん!勇気のある子供は嫌いじゃない。その赤芽球を差し出せば・・・」
幼少期スズ「・・・!?」
その緑濃菌の発した、『赤芽球を差し出せば』の言葉にスズの顔は青くなる。
緑濃菌「命だけは助けてやるぜ」
もう、スズは泣きかけだ。こんな状況で、怖くないはずはないだろう。
骨髄球(幼少期カイ)「ふざ・・・けるな・・・白血球は、自分の命を犠牲にしてでも・・・他の細胞を守るんだ!俺は、立派な白血球になるんだ!」
骨髄球は、スズの前に立ち、彼女を庇うようにして立っている。緑濃菌の表情が、心底面倒臭そうな表情に変わった。
緑濃菌「じゃあ「その息だ、骨髄球!」
幼少期スズ・骨髄球(幼少期カイ)「!」
ベクター「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
緑濃菌「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
そこに、ベクターが素早く現れ、緑濃菌を瞬殺した。
ベクター「無事だったみたいだな。」
マクロファージ(ピーチ)「よかったぁ・・・」
スズと骨髄球は助かった事に安堵したのか、大泣きする。スズは、骨髄球と話がしたかったが、時間があるのと、他の赤芽球達を待たせているので、すぐに戻らなくてはならない。それは、骨髄球の方も同様だった。
ベクター「それじゃあ、行くぞ。」
骨髄球(幼少期カイ)「はい。」
幼少期スズ「あっ、骨髄球君。」
いきなり呼ばれた事に、骨髄球は驚いたが、スズの方を向く。
幼少期スズ「助けてくれて、本当にありがとう。また、会えるかな?」
骨髄球は、少し考えると、スズに返答する。
骨髄球(幼少期カイ)「分かんない。でも、大人になって、血管で働き始めたら、また、どっかで会えるかもな。バイバイ。」
そう言って、骨髄球は手を振る。スズも、大きく手を振り返す。
幼少期スズ「バイバイ!バイバーイ!」
当時のスズは、骨髄球は見えなくなるまで、振り続けていた。
感想まだ
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