二次創作小説(新・総合)
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- きらびやかな日常
- 日時: 2021/07/03 22:15
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: xIyfMsXL)
優衣「タイトルコールです。」
ソニック「作者のネタ切れが原因で打ちきりになった日常が復活したぜ!」
エミー「料理対決や小話とかいろんなお話があるわよ!」
作「未熟者の作者だが宜しく頼む。」
オリキャラ紹介
>>718、>>722、>>747、>>782、>>796
世界観
>>751
優の特務司書生活
優が特務司書になりました 『失くし物探し駅』 著者:桜木霊歌 >>754-759
奇襲作戦!『歯車仕掛けのヴィーゲンリート』ヲ浄化セヨ! >>789-793
在りし日の記憶
Welcome to the Villains' world >>769-781
- 悪ノ娘パロ 黄のヴィーゲンリート ( No.230 )
- 日時: 2018/08/24 16:36
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
その後、王族や貴族のパーティーで歌ってほしいと頼まれ、たくさんの所で歌い、名前を知らない者はいないほどになっていた。鈴歌から、結婚してほしいと求婚されたが、断った。しかし、せめてもの友好の証として、ト音記号の刻まれた結晶の首飾りをプレゼントされる。石鹸を買う為に町に出かける。そこで久しぶりに、かつて下宿先にしていた宿屋に向かった。主人とは軽く近況報告をして、そこで見慣れない子供がいる事に気づいた。
シュレット「この子、どうしたんですか?」
主人「この子、両親がグーラ病で亡くなっちゃって・・・ここで引き取る事にしたの。」
シュレットには、グーラ病という言葉で引っ掛かった。グーラ病・・・この病気でロットの母も死んでしまった。シュレットは、その子の身長まで屈んで話しかける。
シュレット「坊や、人には、別れも出会いも均等に訪れるよ。寂しい時には、お父さんやお母さんが歌ってくれた歌を歌うといいよ。好きな歌は何?」
子供「光のさんぽ道・・・」
その曲も、シュレットは歌の先生から教わっていた。歌おうと息を吸うと、主人に引き留められた。
主人「噂の歌い手はこんなちっぽけな宿屋じゃ駄目だよ!」
広場に出て、シュレットは歌い始める。いつの間にか、人がたくさん集まっていた。たくさんの人々がシュレットの歌に聞き惚れており、中には涙を流す者もいる。歌い終わると、男性は軽く一礼する。周りは拍手で包まれた。
住民A「最高よー!」
住民B「歌い手の名は伊達じゃないな!」
住民C「凄いよ!我らが歌い手!我らがシュレット!」
その後は、全員が蜘蛛の子を散らすように、それぞれの仕事に戻っていった。
子供「シュレットお兄ちゃん!ありがとう!」
シュレット「どういたしまして。ちょっとでも元気になったかな?」
子供「うん!それじゃあね!」
シュレット「じゃあね!」
???「え、えっと・・・」
今度は、紺髪のショートボブに、紺色の服。エルフェゴートの住民ではない事は確実だ。
シュレット「どうしたの?異国の可愛い旅人君」
どうやら彼は、リクアという名のルシフェニア王宮に仕える召使で、自分を探していたのはレトリの頼みらしい。レトリも元気でやってるようだ。レトリが持ってきてくれた、とても凄い花は、どこが凄いかというと、離れた場所にいる相手にも話す事ができるのだ。璃里野邸の近道を教える。ご丁寧に、馬車にも同乗させてもらった。璃里野邸に案内して、仕事に戻ろうとする。
レオト「ちっ、どうすればヴェノム・ソードを取り戻せるんだ・・・」
傭兵「ならこっそり盗むのはどうですか?」
レオト「そういうわけにもいかねぇ・・・ただでさえ先祖のせいで迫害受けてんのに、迫害を受ける材料を増やすわけにはいかねぇ・・・」
この会話で他にも大罪の器を狙っている人物がいた事に気づいた。とても凄い花で、優衣菜に連絡をとってみたら、王子に取り憑いているのは、傲慢の悪魔。ヴェノム・ソードに宿っているのは、色欲の悪魔なので、無関係だろうと踏んだのだ。(どっち道回収するが)
character『アスモディンとルシフェニアからの客人』
リクア・ロレッタ(本名:リクリア・ルシフェン・ドートゥリシュ)
モチーフ リク
年齢 17歳
国籍 ルシフェニア国
人種 生粋ルシフェニア人
宗教 レヴィン教レヴィア派
家族構成 父:先代ルシフェニア王、母:先代ルシフェニア女王、兄:カイリア、義父:クノット、義兄:クロット
カイリアと顔のよく似た召使。正体は王子、カイリアの双子の弟であり、カイリアを守る為なら悪にでもなるという心構えを持つ。
レオト・サテリジアス
モチーフ 桑田 怜恩
年齢 19歳
国籍 無国籍
人種 アスモディン人
宗教 NO DATE
家族構成 妹(故人)
荒っぽい性格の傭兵団のリーダー。璃里野邸にあった、ヴェノム・ソードを探していた。三英雄の一人、ペインとは旧知の仲
感想まだ
- 悪ノ娘パロ 黄のヴィーゲンリート ( No.231 )
- 日時: 2018/08/24 17:10
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
ある日、紫達から呼び出された。どうやら、鈴歌がかつて婚約するはずだった許嫁の、カイリア・ルシフェン・ドートゥリシュとの婚約を、エルフェゴートに想い人ができた為、独断でその婚約を破棄してしまったらしい。シュレットは鈴歌に、「全てを投げ出してでも、着いてきてくれますか?」と聞かれたが、本当に全てを投げ出すだなんて、想像も全くできなかった。人間はよく分からないと思うばかり。そして、この時に初めて、蛇国では男女関係なく、求婚する際には、宝石を模した首飾りを求婚する相手に送る習慣があると聞かされた。つまり、これで、自分が鈴歌の想い人だと悟ったらしい。
シュレット「僕があの時、求婚をはっきりと断っていたら・・・僕のせいで、本当にごめんなさい。」
紫「あなたが謝る必要性は皆無よ。私も影人も、今回は鈴歌に原因があると思うわ。あなたに原因があるとは思えない。あなたはあくまで、友人として接していただけですもの。」
影人「僕も、今回の件は鈴歌様に原因があると思う。お前が謝ることは何もない。」
ロット「お前はいつも俺を守ってくれてるんだ。今度は、俺が守る番だ。」
自分のせいだと落ち込むシュレットを、紫と影人とロットは慰める。少しばかり安堵するが、自分のせいでたくさんのエルフェ人が巻き込まれていると思うと、胸が締め付けられる思いになる。
紫「でも、シュレットが鈴歌の想い人ってばれたら大変よ。あの王子のする事だから、どうするのかが全く分からないわ!」
シュレット「・・・そう言えばなんですけれど、ルシフェニアの王子ってどんな人なんですか?」
紫「傍若無人で傲慢な性格よ。それに、靴を踏んでしまったり、王子の顔を見たときににやけていたりした使用人を処刑したり、食糧難だというのにお菓子の城を作るとかの贅沢三昧の王子で、ルシフェニアの国民達からは『悪ノ王子』って呼ばれて忌み嫌われているの!」
確かに王子は傍若無人だとリクア本人から聞いた。でも、ここまで傲慢な暴君だったなんてと、今になって思う。おおよそ、カイリアの暴君は傲慢の悪魔が原因だろう。
ロット「下手したら、シュレットを殺しにかかる可能性もあるって事ですか!?」
影人「いや、家ごと潰しにかかる可能性もある。」
蒼真「安心しろ!襲ってきたら、俺が竹刀でそいつらをぶった切ってやる!」
シュレット「皆さん・・・」
紫「大丈夫。使用人も、家族のように愛すべし・・・璃里野家に伝わる教訓よ。」
自分の味方になってくれる人がいる事にシュレットは安堵する。しかし、夜に迷いの森に火が放たれた事は、安堵できなかった。
character『蛇国の要人』
瑠璃川 鈴歌
モチーフ スズ
年齢 17歳
国籍 蛇国
人種 蛇国人
宗教 神教
家族構成 父:瑠璃川 鈴也、母(故人)、異父兄弟(二人除いて全員死去)
蛇国の次期将軍で、父の鈴也には頭が上がらない。正義感が強く、真面目な性格。かつての許嫁であったカイリアとの婚約を、シュレットに恋してしまった事で一方的に破棄してしまう。
感想まだ
- 悪ノ娘パロ 黄のヴィーゲンリート ( No.232 )
- 日時: 2018/08/24 18:08
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
迷いの森の火は、突然降った雨で鎮火した。しかし、ルシフェニアの兵が攻めてきた。シュレットは慌てて優衣菜達にとても凄い花で連絡する。
優衣菜「シュレット!こちらも丁度連絡しようと思っていたので、手間が省けました!」
シュレット「と、とにかく、何があったんですか!?」
優衣菜「シュレット、落ち着いてください。できることならば、今いる場所から・・・エルフェゴートからお逃げください!」
シュレット「どういう事ですか!?」
優衣菜「恐れていた事態が・・・緑の予知夢が現実になってしまったんです!」
ますますパニックになるシュレットをなんとか落ち着かせて、優衣菜は事の説明をする。
優衣菜「私だって、信じたくありませんよ!戦争の理由が色恋沙汰だなんて!」
その色恋沙汰という言葉が気になり、どういう事なのかを聞く。
優衣菜「蛇国の次期将軍が婚約を破棄したのは知っていますよね?それが原因で、謀報活動を得意とするペインさんですらその想い人を見抜く事ができなくて、カイリアさんは、誰か分からぬならば、国ごと滅ぼしてしまえという考えになったんですよ!森を焼き払おうともしましたけど、私とレトリでなんとか被害は最小限に抑えました!」
傲慢の悪魔に取り憑かれていたといっても、そこまでするかと思ってしまう。レトリがクロックワーカーの秘術を使えるようになるまで、後半年待てばよかっただけだったのだが・・・
シュレット「ごめんなさい・・・」
何故謝ったのかが分からなかったが、シュレットが、向こうの一方的な片思いで、鈴歌の想い人が自分だと知った時、優衣菜は怒り狂っていた。
優衣菜「もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!王族や貴族はどこの国にも馬鹿しかいないんですか!?こっちだって、最悪の結末にならないように頑張っているというのに!」
レトリが優衣菜を宥める声が聞こえる。ようやく落ち着いた所で優衣菜は再び話始める。
優衣菜「とにかく、シュレット。それならば尚更逃げてください!王子の狙いはあなたです!ばれなかったとしても、王子は金髪の男性を一人残らず殺すつもりです!」
その話で、シュレットは恐ろしい事に気づいてしまう。
シュレット「待ってください。って事は、レトリは大丈夫なんですか!?」
優衣菜「ええ、レトリは無事です。二人揃って、王宮を追われてしまう身になりましたが・・・シュレット、あなたの安全を確実に確保できる方法は1つ、精霊に戻る事です!ブロンという土地には僅かですが魔力があり、そこならあなたも魔術を使えます。ですから私の教える転成の術を・・・」
シュレット「・・・お断りします。」
優衣菜「え?」
シュレット「僕には大切な友達がいます。その友達を置いて、帰る事なんてできません!それが、自分の永遠の命を捨てる事になったとしても!」
はっきりと、自らの本心でその提案を拒んだ。優衣菜の絶叫が響くが、次にレトリの声が響く。
レトリ「あんた、ちょっとは、考えてよ・・・」
いつものような淡々とした口調だが、怒っている事は確実だろう。
レトリ「でも、あんたが、精霊に戻らないんなら、僕も、精霊に戻らない。」
そのレトリの答えに、優衣菜の「はあああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」という絶叫が響くが、落ち着いたのか、話を進める。
優衣菜「全く・・・エルド様、お悲しみになられますよ・・・」
シュレット「その時はその時でちゃんと謝罪しますから・・・」
その後、璃里野邸の隠れ家で落ち合う事を約束し、ロットと共にその場所へと向かった。
感想まだ
- 悪ノ娘パロ 黄のヴィーゲンリート ( No.233 )
- 日時: 2018/08/24 19:53
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
ロットと共に逃げる事は逃げたが、途中でルシフェニア兵に見つかってしまう。そこでロットが、『俺は金髪じゃないから殺されない!』と答えて囮となったのだ。なんとか璃里野邸の隠れ家に着く事はできたが、ロットが自分の為に自ら囮になったと思うと、胸が締め付けられる思いになる。しばらくたったある日、誰かが隠れ家に入ってきた。紫達か優衣菜達か、ルシフェニア兵かと不安になるがそこに入ってきたのは白髪ロングヘアーの少女で、手にはナイフを握っていた。
???「お父様!ついに、ついにレコットはやりました!私、レコット・ルリカワはやりました!」
ルリカワ・・・それは、鈴歌の名字、瑠璃川の事だろうかと考える。そして、何故ルシフェニアの彼女がルリカワの名字を名乗っているのかが分からない。そして、レコットはナイフを振り上げる。
レコット「さあ!消えるがいい!魔術師、薇 優衣菜の弟子よ!」
そう語ると、ナイフが胸に突き刺さり、鮮血が巻き散った。
意識も途切れ途切れになり、体も冷えていく。胸元には砕けた、鈴歌のくれた結晶の首飾りがあった。その璃里野の隠れ家にリクアが入ってきた。
リクア「あ、あぁ・・・ごめん・・・なさい・・・僕、まるで、お兄さんができたみたいだったのに・・・」
シュレット「大丈・・・夫だよ・・・あ・・・のね・・・僕・・・さ・・・お願・・・いが・・・あるん・・・だけど・・・君に・・・殺・・・さ・・・れた・・・い・・・名・・・前も・・・顔も・・・知らな・・・い誰・・・かよ・・・りも、君・・・に殺さ・・・れ・・・る方・・・が・・・ずっ・・・とい・・・いか・・・ら・・・」
シュレットの言葉に迷いはなかった。しかし、リクアの瞳には迷いがあった。そして、決心したかのように、ナイフを突き刺す。
リクア「う、あぁ・・・うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
最後にシュレットの耳に届いたのは、リクアの絶叫だった。
感想まだ
- 悪ノ娘パロ 黄のヴィーゲンリート ( No.234 )
- 日時: 2018/08/24 21:25
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
あの後、黄色狩令は、対象だったシュレットが死んだ事で、終わり、王子は黄色狩令のすぐ後にあった革命で捕らえられ、処刑された。ロットは、使用人の職を辞職して、神教の寺で手伝いとして働き始めた。それから1週間後、優衣菜とレトリが訪れた。まず、シュレットは精霊で、ロットに預ける苗木がシュレットだということ、シュレットはエルドの後継者に選ばれた事だ。今は、孤児院の手伝いもよいが、修行僧になるのも悪くないな、とロットは思っている。畑で、男性と青年が言い争いになっているのを見つけた。片方はここの僧侶で、もう片方はここに来たばかりの青年・・・カイだ。
僧侶「カイ、そこにある荷物を運びなさい。」
カイ「重いし運ぶの面倒臭いから嫌だ!」
ロットは少し呆れながらも、僧侶に自分に任せてほしいと言って、カイを説得する。
ロット「カイ、重い肥料は俺が持つから、軽い鍬を持ってくれ。」
カイ「いーやーだー!」
ロット「そこまで言うなら、今日のご飯は無しだぞ?」
カイ「またロットが、こっそり食わせてくれたらいいじゃねえか・・・」
ロット「毎回食わせてはやれねぇよ・・・とにかく、早く行くぞ。」
カイ「いーやーだー!絶対行かねえ!」
そう言って原っぱに大の字になって寝転がってしまった。ロットは近くにいた年長の男の子を呼ぶ。
カナト「どうしたの?ロット兄ちゃん。」
ロット「この鍬を運ぶのを手伝ってほしいんだけど、手伝ってくれるか?」
カナト「いいよー!」
ロット「おおー!いい子だなぁ!!ここで寝転がってる奴とは大違いだなあ!!!」
敢えてカイに聞こえるように大声で言う。カナトも、事情を察したみたいだ。
カナト「何いってるのロット兄ちゃん!?そんな怠け者そのお寺にいないよ!!」
いつの間にかカイは起き上がり、体はワナワナと震えていた。
ロット(効いてきたな)「よーし!それじゃあ、ご褒美にブリオッシュを作ってやる!」
ロットがそこまで言うと、カイはカナトから鍬を引ったくった。
カイ「やってやらあ!だから、ロットのブリオッシュは俺が貰う!さあロット、俺についてこい!」
自信満々に言っているが、手は重いのか震えてる。その様子を見ながら、ロットはカイが来たばかりの頃を思い出した。当時、革命のすぐ後に、寺のある山で行き倒れになっていた所をロットが助けたのだ。行くところが無いというカイを引き取る事に、誰も反対しなかった。自分の出自を明かす事はなかったが、字が読める、立ち振舞いのよさから、裕福な家の子供ではないかと、予測している者がいた。しかし、言動や傍若無人で、我が儘で、文句を言うなど、問題は多かったが、ロットの親身な指導で改心し、年上にも敬語を使えるようになっていた。ロットもまるで弟ができたみたいに嬉しかった。
感想まだ
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