二次創作小説(新・総合)

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きらびやかな日常
日時: 2021/07/03 22:15
名前: 桜木 霊歌 (ID: xIyfMsXL)

優衣「タイトルコールです。」
ソニック「作者のネタ切れが原因で打ちきりになった日常が復活したぜ!」
エミー「料理対決や小話とかいろんなお話があるわよ!」
作「未熟者の作者だが宜しく頼む。」

オリキャラ紹介
>>718>>722>>747>>782>>796

世界観
>>751

優の特務司書生活
優が特務司書になりました 『失くし物探し駅』 著者:桜木霊歌 >>754-759
奇襲作戦!『歯車仕掛けのヴィーゲンリート』ヲ浄化セヨ! >>789-793

在りし日の記憶
Welcome to the Villains' world >>769-781

悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.210 )
日時: 2018/08/16 18:08
名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)

王宮に戻ったリクアは会議に出席して、ローラムに傭兵が滞在している事を話した。
レノワー「こちらは、鈴歌様からの贈り物です。」
カイリア「それは我に対しての贈り物か?」
レノワー「いえ、こちらの物は優衣菜様への贈り物です。」
カイリア「そうなのか・・・」
レノワーの言葉につまらなさそうに吐き捨てるカイリアに対して、優衣菜の瞳は輝いていた。リクアや周りの者達は、『あっ、無邪気に喜ぶなんて女の子らしい所あるんだ・・・』と思ったらしい。
リクア「あの・・・そのかには一体・・・」
優衣菜「こちらですか?こちらのかには、とても凄いかにです!」
カイリア「とても凄いと申しておるが、どこがどのように凄いのだ?」
優衣菜「とにかく凄いんですよ!ただひたすらに凄いんですよ!」
シュレットやレトリと同じような事を優衣菜は満面の笑みで答える姿に、リクアは再びデジャヴを覚えた。
レノワー「あ、あの・・・カイリア様・・・鈴歌様からお手紙を頂いております。」
カイリア「なんじゃ。我への贈り物もあるではないか。我に渡すがよい。」
そのカイリアの言葉に躊躇ためらいを見せるが、仕方無く、手紙をカイリアに渡す。その手紙を読んだカイリアの手は震え、顔には血管が浮かんでいた。
カイリア「おい!この手紙の意味はどういう事じゃ!」
レノワー「どう言われても、その手紙に書かれてある通りでございます。鈴歌様は、エルフェゴートに思い人ができた為、婚約は無かった事にしてほしいと・・・」

バンッ!

その言葉を聞いた瞬間、カイリアは宝石箱を地面に叩きつけた。
カイリア「ふざけるな!このような事、鈴也殿が許すはずなどない!」
レノワー「しかし、鈴歌様が望むのならばと、鈴也様は鈴歌様の意識を尊重して・・・」
カイリア「ならば、ペインを呼ぶのだ!鈴歌を媚にした男を、必ず見つけ出すのだ!他に分かる事はあるか!」
レノワー「金髪の凛々しき男だそうです!」
憤怒にのまれながらも、涙を流すカイリアの姿をリクアは始めて見た。カイリアが叩きつけたせいで散らばった宝石を宝石箱に戻す最中に、リクアの目は、ある首飾りに止まった。それは、ト音記号が刻まれた結晶を模した首飾りだ。リクアは、蛇国の貴族は男女関係無く、求婚する際に、首飾りを求婚する相手に送る習慣がある事を思い出す。。しかも、この首飾りはシュレットがつけていた物と同じだった。
リクア(まさか、鈴歌ちゃんの思い人って・・・)

感想まだ

悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.211 )
日時: 2018/08/17 10:43
名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)

ペイン「申し訳ありません。その男の手がかりを一向に得る事ができません。」
カイリア「なん・・・だと・・・」
鈴歌の足取りさえ掴めない状況だ。情報を操作されているような、そんな状況だった。
優衣菜「金髪という事以外、ノーヒントではその鈴歌様の思い人を探すのは厳しいですね・・・あそこの国、人にもよりますが、移民を除いて、国民全員が金髪ですから・・・」
その優衣菜の言葉にカイリアはピクリと反応する。
カイリア「おい。それは本当なのか?」
優衣菜「ええ、知り合いにエルフェ人がいるのですが、確かに金髪でしたよ。」
カイリア「ならば、どうすればよいのか、そんな事、簡単ではないか・・・」
全員が金髪だというのに、どこが簡単なのだろうと思っていると、カイリアが下した命令で驚愕となった。
カイリア「『黄ノ国』を・・・エルフェゴートを滅ぼすのだ!誰か分からぬのならば、全員殺してしまえばよい!」
そんな、カイリアの命令に冷静に反論を唱えたのは優衣菜だった。
優衣菜「申し訳ありませんが、カイリア様。そのご命令には従う事は、できません。」
カイリア「何故だ!?我に逆らうというのか!?」
優衣菜「逆らうも何も、たかが嫉妬で国1つを滅ぼせという命令になど、付き合う事はできません。それに、そうすれば、無関係のエルフェ人まで虐殺する事になるのですよ。それに、迂回するルートは馬一匹がやっと通れるレベルですよ?」
カイリア「分からぬのか!我がどれ程鈴歌を思い、婚約の時を待ちわびていたのかを・・・その婚約を一方的に破棄されたのだぞ!それにあのような迷いの森など、焼き払えばいい!」
優衣菜「それなら、あなたも正しい事を告発した、罪の無い人々を、逆らったと見なして、一方的に処刑して行きましたよね?諦めるつもりも、考えを改める気も無いのならば、私はもういいです。今日をもちまして、宮廷魔術師を辞職させていただきます。レトリ、行きますよ。」
レトリ「はい。ここにはもういられない。」
優衣菜とレトリは自分の荷物を持って、部屋から出た。驚いて、リクアは慌てて優衣菜とレトリの元へ駆け寄る。
優衣菜「おや、リクアさん。カイリア様のご命令で、私達を捕らえに来たのですか?」
リクア「いえ、何故あのような、言い方を・・・」
優衣菜「・・・私が三英雄となって領地拡大に貢献したのは、あくまで、乗り掛かった船です。私には、どうしても、果たさねばならない目的があるのです。」
その目的というのは、リクアには分からなかった。恐らく、レトリを後継者にするのも、自分が離れた時の保険かもしれない。
優衣菜「それと、リクアさん。よく聞いてください。この『紺ノ国』・・・ルシフェニアはもうすぐ滅びます。」
リクア「ルシフェニアが・・・滅ぶ・・・!?」
優衣菜「それでは、さようなら。リクアさん・・・いえ、リクリア王子様・・・」
優衣菜の言葉に呆然としながら、リクアは、優衣菜とレトリの背中を見続けるしかできなかった。そして、夜に・・・迷いの森に、火が放たれた。

感想まだ

悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.212 )
日時: 2018/08/17 13:03
名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)

住民A「おい!そっちの方はどうだ!?」
クロット「全然駄目だ!火の回りが早すぎる!」
迷いの森では、住民達が火消活動をしている。しかし、火の消える見込みは無かった。
ルシフェニア兵「消化を止めるのだ!」
いきなりルシフェニア兵が来たことに驚きを隠せないが、消化を止めろと言うことに抗議をする。
ルシフェニア兵「この迷いの森に火を放つ事は、カイリア様のエルフェゴートへの侵攻の為に意図的に起こされたものだ!」
クロット達は意味が分からなかった。エルフェゴートとは、政治での問題は無かったし、険悪というよりは、むしろ逆だった。それは、この前の食料援助が証拠だろう。何故エルフェゴートに侵攻するのかを問い詰めようとすると、上空を厚い雨雲が包み、大雨が降った。その為、森を包み込んだ炎は一瞬にして鎮火され、被害は最小限に抑えられた。兵士は唖然としていたが、すぐに王宮に戻って行った。
住民B「まさか、雨がやんだら、また火を放つつもりなの!?」
住民C「交代して森を見張ろう。」
取り敢えず一時解散という事になり、クロットは家に帰る事にした。・・・しかし、ここで、クノットの葬式で見かけた三英雄の1人であり、ルシフェニア王宮の宮廷魔術師の優衣菜と、レトリを見かけた。どうやら、彼女達が、雨乞いの魔法を発動させて、雨を降らせたらしい。そして、王宮を追われる身になったらしい。
クロット(何なんだよ・・・王宮では何が起こってるんだよ・・・)
その後、密かに結成しておいた、レジスタンス軍の基地で、今後どうするかを話し合い、家に帰った。

感想まだ

悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.213 )
日時: 2018/08/17 15:50
名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)

迷いの森の、半分以上は燃え落ち、まだ不十分だと思われていたが、侵攻には十分と見なされ、侵攻は行われた。カイリアの狙いの、金髪の男性は、虐殺される。それに抗う女性もだ。幾多の家が焼き払われ、幾多の命が消えていく。金髪の男性虐殺令、『黄色狩令』が発令された。幸いだったのは、璃里野家の者達は、紫は金髪だったが、女性だった為、彼女と彼女の家族は蛇国からの移民だった為、髪が金髪ではなかった為、殺されずにすんだ事だ。しかし、彼女は使用人達を逃がしていた。そこには、対象の金髪の男性もいたのだ。紫に面会した時、鈴歌の思い人が、リクアの予想通り、シュレットだった事、シュレットは璃里野邸の隠れ家にいる事を聞いた。紫は正直迷っていた。シュレットを差し出せば、たくさんのエルフェ人が助かる。しかし、それは璃里野家の『使用人も家族同様に愛せ』という教訓に反してしまうからだ。しかし、その会話を運悪く、カイリアに聞かれ、シュレットを殺せと命令される。カイリアの期待に応えなくてはという思いで、ナイフを持ち、璃里野邸の隠れ家へと向かう。

リクアの目の前には、紛れもなく、自分の持ったナイフで胸元を刺され、体の冷えたシュレットの死体があった。自分が、止めをさしたのだ。
リクア「う、あぁ・・・うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
響き渡るのは、リクアの絶叫だけだった。

感想まだ

悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.214 )
日時: 2018/08/17 16:42
名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)

その後、兵が足りなくなったルシフェニアは、リクアが会議で告発した、レオトの率いる傭兵団を雇う事にした。しかし彼らは、王宮の権限を使って、窃盗、損害、殺害など、やりたい放題なのだ。その、欠けた信用のおかげで、レジスタンス軍が作戦会議をしている事と、謎のキモノとフードを被った少女と、その付き人、そして、王宮の人間の1人がレジスタンス軍についた事は知られなかった。クロットはどこかで会った事と、動機が復讐である事を悟った。少女は素っ気なく『青山 鈴音』と名乗った。

そして、レジスタンス軍の革命は幕を上げる。酒場で、素性の悪い傭兵を叩きのめして、簀巻きにして川に流した。
クロット「お前達!時は来た!」
住民「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
クロット「俺達は、長い間苦しめられてきた。忌々しき貴族に!悪ノ王子に!だが、それも、もう終わる!お前達の盾は何の為にある!?」
住民「最愛の家族を守る為に!」
クロット「お前達の鎧は何の為ある!?」
住民「この国の真の平和を守る為に!」
クロット「お前達の剣は何の為にある!?」
住民「悪ノ王子を打つ為に!」
クロット「行くぞ!我が同胞達よ!」
こうして、国民達による革命が始まった。

大臣A「大変です!国民達が攻めて来ました!」
大臣B「兵士は、農民が中心となっています!首謀者は、赤き鎧の男剣士の模様!」
王宮はパニックになっていた。ここにいる大臣達は、先代の王から仕えている。つまり、この国が大国だった頃から仕えているのだ。攻める事はあっても、攻められた事など無い。
レノワー「落ち着くのだ。兵士は農民が中心。貴族は参加していないようだ。冷静に対処するがよい。まずはエルフェゴートにいる兵士を呼び戻せ。そうすれば、蹴散らせるだろう。」
先々代から仕えているレノワーの言葉で落ち着きを取り戻し、エルフェゴートにいる兵士に戻って来るように使いを出す。これで終わると思っていた。

レノワー「何故だ!何故エルフェゴートにいる兵士が戻ってこない!」
大臣A「どうやら、現地の住民に襲われているようです!」
レノワー「ええい!そんな者達、蹴散らしてしまえ!」
大臣B「ローラムの商人達と謎のフードとキモノの剣士達が革命軍に加勢しました!」
レノワー「何だと!?まさか、璃里野紫の刺客か!見つけ出して捕らえろ!処刑してやる!」
大臣C「ローラム区、苦戦中!」
レノワー「ローラム・・・傭兵の方か!高い金払ってるんだ!なんとかさせろ!レヴィアンタとベルゼニアの兵士を呼び戻せ!後は・・・そうだ!蛇国だ!蛇国に援軍を要請するのだ!今なら動くだろう・・・動くはずだ!」
すぐに静まるだろうと思われていた革命だが、静まる気配は無かった。リクアにとっては、レノワーの命令の全てが祈りに感じられた。
カイリア「鈴歌ならすぐに来るであろう。これで安心じゃな」
笑っているのは、カイリアただ1人だった。

大臣A「璃里野紫、すでに国外に亡命した模様!他にも、貴族中心に亡命者が相次いでいます!」
大臣B「レオト・サテリジアス、王宮に退却中!レヴィアンタとベルゼニア、夜間に襲撃を受け・・・壊滅です!」
レノワー「あわわわ・・・じゃ、蛇国の返事は・・・」
大臣C「ただいま使いが戻って来ました。蛇国は要請を拒否、援軍を送らないと・・・もう、駄目だ・・・」
レノワー「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
あまりにも、矢継ぎの悪い知らせに、とうとうレノワーはキャラ崩壊して号泣してしまう。
レノワー「分からないよぉ・・・どうすればいいのぉ・・・パパァ・・・」
大臣D「落ち着いてください、レノワー様。お父様はもうお亡くなりに・・・」
レノワー「そんな事分かっとるわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
我に返り、レノワーはキレる。
カイリア「鈴歌・・・何で・・・」
今回のカイリアの腕は、震えていた。

感想まだ


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