二次創作小説(新・総合)
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- きらびやかな日常
- 日時: 2021/07/03 22:15
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: xIyfMsXL)
優衣「タイトルコールです。」
ソニック「作者のネタ切れが原因で打ちきりになった日常が復活したぜ!」
エミー「料理対決や小話とかいろんなお話があるわよ!」
作「未熟者の作者だが宜しく頼む。」
オリキャラ紹介
>>718、>>722、>>747、>>782、>>796
世界観
>>751
優の特務司書生活
優が特務司書になりました 『失くし物探し駅』 著者:桜木霊歌 >>754-759
奇襲作戦!『歯車仕掛けのヴィーゲンリート』ヲ浄化セヨ! >>789-793
在りし日の記憶
Welcome to the Villains' world >>769-781
- 悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.215 )
- 日時: 2018/08/17 17:10
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
残っていたレオトに、後を任せ、リクアはカイリアの部屋へと向かった。
カイリア「リクアか・・・」
リクア「カイリア様。お味はどうでしたか?」
カイリア「うぅむ・・・少し甘味が強すぎるのぅ・・・ブリオッシュは薄味が好みじゃ。」
リクアは璃里野邸で食べたブリオッシュを思い出す。あそこで食べたブリオッシュは本当に美味しかった。カイリアの口にも合うだろう。ロットと呼ばれるシュレットの友達に作り方を聞いて、作ってみたかったが、それはもう叶わない。しかし、カイリアのフォークを持つ手は震えており、食べる事はままならなかった。そしてついに、フォークを落としてしまう。
カイリア「我は・・・殺されるのだろうか・・・」
リクア「それは・・・僕には分かりません。」
カイリア「しかし、仮に殺されなかったとしても、捕まれば、処刑されるであろう・・・今まで我が民にしてきた事を考えれば、民は我を、ゆるしはしない・・・」
カイリアの瞳には次第に涙がたまり、溢れた涙がカイリアの頬を濡らす。
カイリア「リクア、我は・・・俺は、父様のようになりたかったんだ・・・強くて、優しくて・・・国民全員から慕われていた父様に・・・だから俺は真似をしようとしたんだ。でも、俺はあんな悪政を働いて・・・皆、俺から離れていった・・・でも、リクア。お主は・・・お前だけは、ずっと俺の側にいてくれた。ありがとな。」
リクア「カイリア様!僕は今まであなたの為に何でもしてきました!ですから、今度は僕のお願いを聞いてはくれないでしょうか?」
最後位は、願いを聞こう。そう思ったのか、カイリアはあっさりリクアの頼みを了承した。
感想まだ
- 悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.216 )
- 日時: 2018/08/17 17:33
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
その後、王子は捕らえられ、キモノとフードの少女の正体が、蛇国、次期将軍の瑠璃川 鈴歌だった事を知った。クロットはなんとなく予想していたので、たいして驚きはしていなかったが(むしろロロが勝手に革命軍に加わった事に驚いた)、他の住民達には予想外だったので、急に態度が変わった。革命後、ルシフェニアは蛇国の統治下に置かれる事(とは言っても安定するまで補佐する)、優衣菜は別の目的があるため、ルシフェニア王宮に攻める事は無い事、ペインが何者かに殺害された事を話し合った。
鈴歌「それでは、最後に王子の処遇ですが・・・」
クロット「それに関しては、話し合う必要は無いだろ?」
元々、この革命の意味を考えれば王子の処遇は決まっている。
鈴歌「そうですね。では・・・
王子の処刑は2日後、午後3時にミゼラ広場にて行います。公開処刑です。」
クロットは地下牢に来ていた。王子に処刑を伝えに行く為にだ。
クロット「おい。お前の処刑が決まった!神に祈る事や、懺悔する事があったら今の内にしとけ!」
カイリア「ふっ・・・あはははははは!!!」
クロット「何が可笑しい!?・・・って、お前は・・・!何でここにいるんだよ!?」
突然笑い出すカイリアに、何が可笑しいのかを問い詰めようとする前に、カイリアの顔を見て、クロットは固まった。
カイリア「何を言っておるのだ?元々、我をこんな薄汚い所に閉じ込めたのは、お主らだろう?」
クロット「閉じ込めたのは事実!でも、お前は王子じゃない!リクア・ロレッタ!クノット・ロレッタの義理の息子で、義理とはいえ、俺の唯一の弟!違うか!?」
そこまで糾弾すると、僅かに口角が上がった。
リクア「ふふっ!やっぱり、クロットにはばれちゃうか・・・」
カイリアの姿をしたリクアは、事を話始めた。
感想まだ
- 悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.217 )
- 日時: 2018/08/17 18:01
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
カイリア「リクア、結構似合ってるな!」
からかうような口調で、笑うカイリア。リクアの願い。それは、カイリアと自分の服を交換する事だった。何故そのようなお願いなのかは、カイリアには理解できなかったが、辛い命令を課した自分にできる、罪滅ぼしだと思ったのだ。今、カイリアはリクアの服を身に纏い、リクアと同じように髪を整頓している。リクアは、カイリアの服を身に纏い、カイリアと同じように外ハネヘアーにしている。
カイリア「改めて見ると、俺とリクアって、本当によく似てるんだな。」
そう、二人の容姿はよく似ている。
カイリア「それに、リクアの服、結構みずぼらしいが、着てみると、軽くて動きやすいな。」
そう、召使の服は、王子の服と違い、軽くて動きやすい。
リクア「この服なら・・・この格好なら、王宮から逃げ出す事も容易いかもしれません!」
そのリクアの言葉で、カイリアの表情から笑顔が消えた。
カイリア「リクア・・・?お前、何を言ってるんだ?」
リクア「カイリア!その服を着て、暖炉の隠し通路から逃げ出すんだ!外には君の馬を・・・ジョセフィーヌを待たせてるから、早く革命軍の手が及ばない所に・・・」
カイリア「馬鹿言うな!王子がいないってばれたら、すぐに捜索が入る。そんな無茶なんて・・・」
リクア「大丈夫。だって王子様は・・・
ここにいるから!」
そう言って、リクアは自分の着ているカイリアの服を見せびらかすように、くるりと一回転する。ここで、頭を使う事が苦手なはずのカイリアはリクアの考えが分かってしまう。つまり、リクアがカイリアを扮して囮になるという事だ。
カイリア「なっ!そんなの駄目だ!いくら顔や容姿が似ていても所詮は他人だ!すぐにばれちまう!」
そう反論するカイリアを優しく抱きしめてリクアは答える。
リクア「大丈夫だよ。僕らは他人なんかじゃない。双子だよ。双子の兄弟なんだ。ばれたりなんて、しないよ。君は忘れてたみたいだけど、僕はちゃんと、君の事を覚えていたよ。」
カイリアは涙を流している。
カイリア「双子だから大丈夫って言うのかよ・・・!でも、そしたらリクア、殺されちまうんだぞ・・・それに、罰を受けるのは、俺だというのに・・・」
リクア「カイリア。君はとても悪い子だよ。でも、国民達が、カイリアを悪って言うんなら、僕にだって同じ血が流れてる。カイリアが悪ノ王子なら、僕は悪ノ召使だよ。」
そこまで答えると、リクアはカイリアを抱き締めていた手を離し、部屋を出て扉を閉める。カイリアは慌てて後を追うが、扉は開かない。リクアが外から鍵を掛けたからだ。
リクア「カイリア、知ってる?この部屋の鍵、外からしか開けられないんだよ。それで、怒られた時は、許しが出るまで、お父様にこの部屋に閉じ込められて、その間は、ずっと身を寄せあって、慰めあっていたんだよ。」
カイリア「覚えてねぇよ・・・俺にもっと、昔の事を教えてくれよ・・・」
リクア「そうしたいのは、山々難だけどね・・・じゃあね、カイリア兄さん!」
カイリア「リクアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
リクア(大丈夫。僕は悪ノ王子なんだ。強い男なんだ。だから、絶対に泣いたりしない!)
リアルで小説読んでこのシーンで号泣しました。感想まだ
- 悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.218 )
- 日時: 2018/08/17 18:13
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
全てを話した時、クロットの顔は驚愕としていた。
クロット「お前と・・・王子が双子だと!?」
クロットはどこかに行こうとする。それを呼び止めて、どこに行くのかを、リクアは聞く。
クロット「何って・・・皆に話に行くんだ!お前はただの召使!王子じゃないし、お前が死ぬ理由もない!だから、皆に話して、お前を出してもらうんだ!」
リクア「その必要は無い。鈴歌ちゃんは、僕がカイリアじゃない事に気づいたけど、国の混乱を考えて、僕をカイリアとして処刑する事にしたんだ。」
クロット「何で・・・」
リクア「だから言ったでしょ?僕がカイリアじゃないってばれたら、国は混乱する。その事を防ぐ為に、敢えて僕を処刑するんだ。それに、彼女の思い人・・・シュレットさんを殺したのは僕だって教えてあげたよ。そしたら彼女、怒って僕の頬をひっぱたいたんだよね。クロット、今度彼女に注意してあげてね。」
カイリアの元許嫁であった鈴歌には、あっさりカイリアではないと見抜かれてしまった。その後は何も口を聞かずに、処刑の日となった。
感想まだ
- 悪ノ娘パロ 紺のクロデュアール ( No.219 )
- 日時: 2018/08/21 12:56
- 名前: 桜木 霊歌 (ID: hM8dNcPd)
クロット(親父・・・いや、父さん。天国で元気にしてるか?今、ペインも親衛隊の皆さんもそっちに逝ったので、今頃宴会でもしてるんだろ?こっちは、皆がいなくなって寂しくなった。王子は明日で18歳の誕生日を迎えるはずだった。王子・・・いや、王子の姿を模した、俺の義理の弟がギロチンにかけられてる。ああ・・・ロロが暴れてる・・・きっと、あの王子がリクアって気づいたんだな・・・でもな、ロロ。あいつはもう、悪なんだ。俺らにはどうすることもできない・・・皆、王子に罵声を浴びせている。それは当然だ。王子は悪い事をしてきたのだから・・・今から王子はギロチンにかけられる。でも父さん、最後に教えてくれ・・・
悪って一体何なんだ?)
リクアは今、ギロチンにかけられてる。つまり、カイリアの身代わりとなって、これから処刑されるのだ。たくさんの国民が王子に罵声を浴びせている。
リクア(死にたくない・・・死にたくないよ・・・何で皆して、僕を苛めるの?ああ・・・この罵声はカイリア、君に向けられているんだね・・・君の周りには敵ばかり・・・でも、僕は君を守れて良かったよ・・・)
教会の鐘がなる。リクアには、神にどうしても願いたい事があった。そして、3回目の・・・リクアの一生を終わらせる鐘が鳴る。
リクア「ああ、おやつの時間だな」(さようなら、カイリア・・・もしも、僕ら二人の罪が許されて、生まれ変われるなら、その時はまた、遊んでね。)
ここで号泣してしまう・・・感想まだ
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