ブラッドエッジ
作者/ 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE

#etc 新製品・オリハルコンシュレッダー
「う?」
白を基調とした、断罪者本部の執務室。
ルージュ、ローズ、ノワールの3人は所謂デスクワークをこなしていた。
ちなみに書類の記入を進めているのはローズだけである。ノワールは紙を下敷きにして机に突っ伏して死にかけていた。
ちなみに何故、『人造人間』を生み出せるほどのテクノロジーがありながら紙なんてものを使っているのか。
それは純粋に礼儀や作法からくるものだった。
人造人間とは言っても、人間社会にかかわる以上は一定の礼義は求められる。
そして、ノワールは始末書の多さにこの世のすべてに絶望しているのである。
「この書類を処分しておいてほしいのですが」
「あーい」
ルージュはゴミ箱の上まで、不必要になった紙の束を持っていく。
書類とゴミ箱。二つが交差する瞬間。

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