死にたがりの私
作者/桜

―1章― 3
「そろそろやめない?明日もあるし」
「そうね、じゃあ今日は終わりにするね。穂乃実、バイバ~イ♪」
皆が私を1回づつ、蹴る。
別れの挨拶、みたいなモノ。
私は、トイレの床に蹲り、ただひたすら耐える。
最後の蹴り。
トイレは、私1人になった。
私は無言で立ちあがると、学校を出た。
私は、学年全員にいじめられている。
よく飽きないなぁ、と思う。
そんなに私をいじめて、楽しい?
良心は傷つかないの?
そもそも、良心がヒトカケラもないの?
『何故同じ人間なのに、いじめるの?』
私は、これを皆に聞いたことがある。
皆から、返ってきた言葉。
『楽しいから』

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