コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
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- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.339 )
- 日時: 2018/12/19 23:51
- 名前: 彩都 (ID: iXLvOGMO)
「ちょっと澄みませんね?」
未来の祐介はそう言って、ポケットに手を突っ込んで、スマホを手に掴み、取り出す、スマホには『祐介さん』と、件名が書かれてあった。
「えーと、何々……?」
未来の祐介は態とらしく発言し、内容を確認した。
『さっさと戻ってきてください、幾ら夏と言っても夕方になると肌寒いです』と、書かれてあった、安心だ!安堵だ!未来の祐介はそう思いながら、『失礼ですが、妻からメールが……帰りに食材を買わないといけなくなりました、それでは』と、言って、立ち去ろうとする。
「あぁっ……」
祐介の母は流石に何も出来ずに手を差し出すだけでそのまま力なく下にぶらんと落とした。
「バイバイ」
「あぁ、バイバイ」
祐介は未来の祐介にそう言って、手を振った、未来の祐介も手を振り返し、未来の祐介は立ち去った。
「…………はぁ」
祐介はその場で息を漏らし、修羅場回避に安堵した、そして祐介は大きく息を吸い、一気に吐いた。
「さて、それじゃあ俺は準備するかな?」
祐介はそう言って、二階の自室へと、消える、母親は未だ玄関で立ち尽くしている、おいおい?未来の俺が母さんと一つ屋根の下で……そう思うと恐ろしい、祐介はそう思いながら、二階の自室に入室した──
「助かったぁ!」
未来の祐介はそう言って、瑠璃御子の前で安堵した。
「ど、どうしたんですか?」
「俺の母さんに寝ないか?って言われた」
「親子でそれは……まぁ、見た目的に変わってますもんね、祐介君とは?」
「そうそう、でも、女って恐ろしいなぁ?母親から女に……エロ漫画だけじゃないんだなぁ」
「そ、そりゃそうでしょうよ?エロ漫画だって、事実かもしれませんし?」
「そうだよなぁ?作者の欲望、作者の実体験も含まれているかもしれないしさぁ……それにしても、田中さん?」
「はい?」
「どうして『メール』何かで『連絡した』んだ?電話だって使えるだろう?何気に田中さんがいた立ち位置は『丁度死角になっている』し、電話は出来た筈……どうしてですか?」
首を傾げる未来の祐介に『フフッ』と、笑う瑠璃御子。
「そんなの簡単じゃない?『あの場所は祐介君達から『声が聞こえる範囲』だから』よ?流石に私はそんなヘマをしないわ?……でもまぁ、助かって良かったじゃない?祐介さん?」
「……あぁ、そうだな?」
未来の祐介はそう言って、静かに安堵した──そして二人は分かれて、自身の家、ホテルへと移動した──翌日、祐介、未来の祐介、瑠璃御子は外国へと向かう、外国で何が起きるか分からない──
「……ふぅ、これ位で良いかな?」
祐介は自室で服を広げ、トランクケースに収納していた、良かった、中学時代に修学旅行用にケース買っててよかった、本当に良かった、祐介はそう思いながら、色々な物を詰め込み続けていた。
言うてあまり長期で滞在する可能性は低いので、三日分、四日分の着替えが有れば良いか、祐介はそう判断し、少し空いた隙間に何を入れようか、悩んでいた。
「どうしようかなぁ?もしも手に持って揺らした場合、中がぐちゃぐちゃにはしたくないからなぁ……」
祐介は椅子に座って、腕を組んで、考える、もしもお菓子を入れたら、ダメな場所もあるし、食べ物類は危険だ、では、どうしたらいいだろうか?タオルも突っ込んだし、大体の突っ込める物は突っ込んだ、なので、他に突っ込む物がない、祐介はその場で溜息を吐いて、考える。
「……本当、どうしようかなぁ?」
祐介は考えても仕方無いので、今は放置して、ケースを閉じる事にした。
何か突っ込む物が思い出すだろ、今日中に、祐介はそう判断して、トランクケースを床に置いて、ベッドに寝転がった。
「……それにしても、石動さん……ちょっと卑怯だなぁ?」
祐介はそう呟いて、『怪我をしていたお腹に力を込め』た、『此処は数十分前迄痛かった所』だ、それを石動さんが『能力で治してしまった』のだ、本当は自力で治したかったのだが……でもまぁ、こうやって即日で動けているので、有難い事は有難いのだが……うーん、感謝と邪念が入り混じる……祐介はそう思いながら、お腹に手を触れた。
「……本当に完治してる、恐ろしい……」
祐介はその場で息を吐いて、溜息を吐く、うーん、痛みも無い、怪我も無い、跡もない、完全に『能力』ってぇのは、卑怯だなぁ?いや、恐ろしいか。
「寝転がっても、意味が無い、起き上がって、明日迄、待機するか」
祐介はそう言って、その場で起き上がり、体を少し動かして、柔軟体操をする、そして祐介は自室を出て、一階へと降りる。
すると母が煎餅とお茶を両手に持って、お笑い番組を見ていた、良かった、玄関からは脱却しているようだ、もしも未だ玄関にいたら、外に出れない、祐介はそう思いながら、母親に言う。
「か、母さん?」
「んー?何よー?」
「ちょっと、ちょっと散歩してくる」
「はいはい、さっさと帰ってきてね?」
「あ、あぁ、分かったよ……」
祐介は母親に出かける胸を話して、外へと向かう──ポケットには財布がある、これで買い物が出来る、祐介はそう思いながら、外出を行った──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.340 )
- 日時: 2018/12/22 23:45
- 名前: 彩都 (ID: te9LMWl4)
「……何処へ、向かおうかな?」
祐介はそう呟いて、適当に歩いていた、すると何人かの女子と会話している春華を見つける。
「あっ、春華ちゃん……」
と、此処で祐介は『何で此処で出歩いているの?』と、言われる事を察した、やべぇ、『退院した』なんて、簡単に言えない、だって『あんな大怪我が数日で治る筈が無い』からだ、やべぇ、逃げないと、祐介はそう思い、走って、何処かへと消える──そして祐介は大きな道路へと、出ていた。
「コンビニにでも、寄ろうかなぁ?今はまだ四時五時だし、学生は出会わないでしょう……」
祐介は安堵し、コンビニに入ろうとすると、目の前でボールらしき物が顔面に当たり、尻餅をついた。
「いでっ」
「ん?この声は?」
目の前から女性の声が聞こえ、『どうしたんだよ祐介君?こんな所で座って?』と、聞き慣れた声がする、あれっ?この声は?祐介はそう思い、顔を上げる、すると其処には『水花弓華』が手を差し出していた。
「えっ?弓華さん?」
祐介は目を開け、まさかの弓華との出会いに驚く、そして祐介は弓華の胸に顔を埋め、威力で尻餅をついた事に気付き、少し視線をずらし、少し顔を赤らめて、『御久し振りです……』と、返答した──
「何だ、私の胸で尻餅をついたって訳か、成程、結構面白い冗談だなぁ?それで?『能力』で殴られたい?」
「い、いいえ、ゴメンなさい」
右手に『能力』を発動し、ニコニコ笑顔で祐介を見る弓華、そんな弓華に頭を下げる祐介、『まぁ、いいや、どうせ私の胸は大罪だからな?』と、言う弓華。
「そんな事無いですよ?普通に凶器なだけで大罪では無いです」
「やっぱ殴るわ」
「冗談です」
「そうか、でも殴る」
そう言って『能力』を使用せず、普通に殴る弓華、それでも結構痛かった、じゃあ『能力』を使用してのパンチはどれだけ強力でどれだけ痛いんだろう?と、思う祐介、そして祐介は弓華に聞いた。
「いたた……そ、それで、弓華さん?弓華さんこそ、何をしているんですか?そもそもコンビニに寄る用事なんかあります?」
「そりゃあるに決まってるだろ?私だって人間だ、支払いや、備品を購入したりしなきゃならない時がある──まぁ、今回のは備品の在庫確保だな──」
「へぇ?支払いねぇ?それは水道料金とかガス料金とか、そういう感じの?」
「あぁ、私は一応昼間に仕事しているからな?こういう夕方以降で無いと支払いも出来ないし、何より備品もこういう夕方に購入するからな?だからこんな時間に購入するんだ」
「へぇ……何か幼稚園児の裏が見えた気がする」
祐介はそう言って笑うが、『そんないいもんじゃねぇ』と、一刀両断する。
「全く、お前は能天気だなぁ?厭な物も見ないといないんだぞ?」
「厭な物って?」
「簡単だよ、男の股間とか」
「…………」
「まぁ、大人よりかはまだマシなんだけどな?逆に可愛げがある、でも、年を重ねるにつれ、凶悪なブツになる……それが恐ろしいけどな?」
笑顔で言う弓華に『裏と言うより、セクハラじゃね?』と、思う祐介、そして祐介は弓華から奢ってもらったアイスコーヒーを飲んで、発言する。
「でも、幼稚園も大変じゃないですか?小さい子って、走り回ったりして、逃げるし、何より無尽蔵の体力だし……」
「まぁな?でもその分私達も体力をつけられるよ?後幼稚園児が自分の体に登る奴あるじゃん?あれ、地味にヤバいぜ?だって軽く十キロとか掛かるからな?最悪ぎっくりだ」
「あ、あぁ……」
話を逸らした筈なのに、何でこんな苦労話を聞いているのだろうか?祐介はそう思いながら、冷や汗を流す。
「でもまぁ、ガキの笑顔を一番近くで見れる職業ってのは、保育士や幼稚園教諭ぐらいじゃないかなぁ?と、私は思うぜ?一応小学生の場合、笑顔というより勉強がメインだからなぁ?逆に苦痛な顔が見れると思うぜ?だからS向けなんだよ小学校の教師は」
「何て偏見な……?」
祐介はそう言って、弓華の発言に少し呆れる、確かにそうかもしれないけど、百パーセントの教師がそうでは無いというのだけは分かる、いや、分かってほしい、祐介はそう思いながら、『そういえば』と、言う。
「そういえば、何か最近面白い事ないですか?自分、面白い話と言えば、電車に乗っていて、トレインジャックが起きたって面白い話を持っているんですけど……」
「ま、待て待て待て?お前は何を言っている?お前は何を基準に『面白い』と言っているんだ!?」
祐介の発言に弓華は戸惑う、祐介は『えっ?凄い面白い話と、思ったんだけどなぁ?』と、思った。
「えっ?そりゃ、『自分が乗っていた電車がジャックされた』って所ですよぉ」
「それ、何処が面白いの!?」
弓華の一般人の感覚を思い知らされる祐介、祐介は『へ、変かなぁ?』と、思って、首を傾げる。
「あー、まぁ、いいや、それで?他に話は?」
「ジャックされた電車の中で腹撃たれて、病院に向かって、三日間寝込んだ、ぐらいですかね」
「お前、もう動いて良いのかよ!?」
弓華はそう言って、祐介に驚く、祐介は色々な事が起きて、麻痺していたが、『自分が乗っていた電車がジャックされ、ジャックした犯人に腹を撃たれ、三日間寝込んだ』という話は『一般的に異常な話』だと、気付いていなかった──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.341 )
- 日時: 2018/12/23 23:16
- 名前: 彩都 (ID: Lr4vvNmv)
「おめぇよぉ?普通可笑しいと思わねぇかぁ?まず『トレインジャックが起きている』って時点でもう可笑しいんだよ、普通日本でトレインジャックが起きるかってんだ?外国ならまだしも、此処は平和な日本だぜ?普通そうだろうが?お前、どんな不運が、どんな前世を過ごして、そんなトレインジャックが起きるんだよ?ってか、お前、更に腹に怪我を受けたんだろ?おまけに三日間寝込むって……お前、本当、不運を通り越して、絶望だろ?可哀想過ぎるわ」
「……そうかなぁ?でも、撃たれた時はそりゃ痛かったけど、すぐに気絶したし、痛みは大丈夫だし……」
祐介がそう言うと、弓華は首を横に振って、『そういう問題じゃないだろ?』と、呆れる。
「そうかなぁ?俺にとっては、色々な事を見てきたし、それだけじゃああまり危機感は無いな?そりゃ、一回死にかけ……いや、何回だろう、最低でも三回はあるような……?」
祐介がそう言うと、『あー、もう何も言わねぇ』と、呆れる弓華、そして弓華は続けて言う。
「お前の話を引用するが、私にとっては、そもそも面白い事何かないぞぉ?そもそも私はただの幼稚園教諭だからな?面白い話は芸人にでも聞いてくれ」
「そうですか……面白い話はないかぁ……」
祐介はそう言って、アイスコーヒーを飲み干して、立ち上がる。
「それじゃあ、俺はもう出かけますね、アイスコーヒー、有難う御座います」
「いいって事よ?どうせ百円だ、端金(はしたかね)だ、時間があればまた奢ってやる」
「今度は俺が奢りますよ、何度も奢られては驕られてしまいますからね?」
「何だよ?言葉遊びかぁ?」
そう言って、口の端を歪ませる弓華、そんな弓華に対し、『偶然ですよ、偶然?』と、言って、アイスコーヒーのカップをゴミ箱に捨てる。
「さて、それじゃあ私も行こうかなぁ?それじゃあなぁ?祐介君?」
「えぇ、元気で、弓華さん」
祐介は弓華に頭を下げて、感謝した、そして弓華は祐介の姿を見て、手を振って、コンビニを出た。
「さぁて……やる事が無いなぁ?少しだけ、もう少しだけ、外を出歩くか」
祐介は一人ごちて、コンビニを出た──
「はぁ……やる事がないなぁ?そもそも残り数時間をどう過ごそうか?」
祐介は夕御飯迄暇だった、そして適当に歩いていた、だが、適当に歩いているだけで、何も収穫は無い。
「…………」
祐介が無言で前を見て、歩いていると、急に肩を叩かれた、一体誰だろう?祐介はそう思い、振り向いた、すると背後に筋骨隆々の学ラン姿の男性──厳魁の弟、優だ──が立っていた。
「うおっ!?優君!?奇遇だなぁ!?お久し振りぃ!」
「えぇ、御久し振りです祐介さん?たまたま出かけた先にいたので、挨拶を……」
「そうかそうか、それは殊勝な事だ?それで?厳魁君は元気かな?何時も通りかなぁ?」
祐介がそう言うと、優は『えぇ、元気で何時も通りですよ?』と、返答する。
「そうか、それは安心した、それで、えーと、優君は何をしていたんだ?」
「えっ?あぁ、部活の為の買出しです、俺、ボクシング部や柔道部とかを掛け持ちしているので……テーピングとか、包帯とか、そこのドラッグストアで購入していたんです」
優はそう言って、ドラッグストアを指差す、優が指したドラッグストアは結構すぐ近くにあった。
「ねぇーえー?優くーん?まだー?」
急に女子の声が聞こえ、祐介は驚く、えっ?もしかして彼女?うっわ、凄いなこの年下?祐介がそう思っていると、優が『あっ、祐介さん紹介します』と、言って、女子を近くに呼ぶ。
「この人、俺の兄貴の厳魁っていう人の恩人の祐介さんだ、困ったら、この人に聞けば、大体解決するよ」
「ちょっ、優君!?俺はそう簡単に全知全能じゃないんだから……?ってか、困っても、俺に聞いても、意味無いからね?俺、男だから、あんまりいい回答が出来ないし……」
「そーなんですかー?あっ、私、晦日 明美(つごもり あけみ)って、言います、優君の部活のマネージャーです!」
「彼女は晦日さん、俺の柔道部のマネージャーなんだ、今日は俺自身の買出しと柔道部の買出しを同時に行っているんです」
「そーでーす!あっ、もしかして優君の彼女とか思いましたー?ゴメンなさいー!私、一応彼氏いるのでー!」
「……そう言う事なんだ、だから俺の彼女と勘違いさせてしまったら澄みません、後、晦日さんの彼氏は元日(がんじつ)さんっていう人で、二人のコンビは『年末年始コンビ』って言われているんですよ、苗字が『晦日』、『元日』なので……」
「成程……」
何だろう?何か面白いネーミングセンスだな、『年末年始コンビ』って?ってか、晦日っていう苗字、元日っていう苗字って、地味に珍しいな?何か両方縁起がよく感じる、でもまぁ、一番縁起がいいのは元日だけど……まぁ、晦日の方も『終わり良ければ全て良し』って、感じがするから、こっちもこっちで結構縁起が良いのかも?と、祐介は思った。
「それじゃあ祐介さん、俺達は学校に戻りますね」
「あぁ、部活、頑張れよ?」
「はい!」
「それじゃーねー?祐介さーんー?」
「あぁ、晦日さんも元日君と仲良くね?」
「はいー!」
祐介がそう言うと、晦日と優は祐介に手を振りながら、歩いて消える、祐介は二人の姿を見て、『青春って良いなぁ』と、思う──あの時、母親が退学届けを出さなかったら……祐介はそう思いながら、青春と学生生活が味わえ無くなったのを、少し、悔しんだ──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.342 )
- 日時: 2018/12/29 23:48
- 名前: 彩都 (ID: k9gW7qbg)
「……はぁ」
祐介はその場で溜息を吐いて、適当にブラブラ歩いた。
どうせ何も到着しないので、意味が無い散歩といえよう。
そしてのんびりと歩いていると、カフェを見付けた、メイド喫茶みたいにウェイトレスはメイド服っぽい服を着ているが、どうもメイド服っぽくない。
すると胸元にドイツのマークが見え、『ドイツ 服』と調べ、祐介は『ディアンドル』を知る。
へぇ、ドイツってこんな面白い服があるのか、そう思いながら、入店する事を決める。
「へい、いらっしゃいませぇ、お一人様ですかぁ?」
「あぁ、一人だ、後喫煙しないです」
「畏まりましたぁ、禁煙席にご案内します」
「はい」
祐介はディアンドルを来た可愛い店員に案内され、禁煙席に座る。
「ご注文は何にしますか?」
「コーヒー、ブラックで」
「アイス、ホットはどうしますか?」
「アイスで」
「畏まりましたぁ」
店員は祐介からオーダーを聞いたら、すぐに消えた。
そして祐介はのんびりとスマホで『ディアンドル』の画面を閲覧していた。
まとめ記事では『ディアンドルとかいう服、エロい』とか、『ディアンドル、美しい』と、言ったような色々な記事があった。
「ふむ、ディアンドルとか、面白いな」
祐介がそう呟き、続きを閲覧していると、『アイスコーヒー、お持ちしましたぁ』と、言って、店員が祐介の前にアイスコーヒーを置いた。
「有難う御座います」
スマホ越しで頭を下げ、祐介はスマホを見続けた、そして祐介は『ディアンドル見ながらビール飲むの美味し過ぎワロタ!』と、書いてある記事を見付けた。
大人は良いなぁ、あんな苦い飲み物飲めて……祐介はそう思いながら、ビールに苦手意識を持つ。
何でビールってあんなに苦いんだ?苦過ぎて飲む人いないよ?ってか、何が『ビールは舌で感じるんじゃない、喉で感じるんだ』とか、言えるんだよ?そもそもお前にビールの何たるかが分かってたまるか、普通どうでもいいだろ、個人の好きな酒を飲めば良い、お酒が苦手なら、酎ハイとかを飲めば良いし、最悪カルーアミルクとか、甘いお酒を飲めば良いのだから。
祐介は記事にそう思いながら、『何思ってんだろ俺?』とか思いながら溜息を吐く。
「……さっさと飲んで、さっさと帰ろう」
祐介はそう呟いて、ストローでアイスコーヒーを飲み干した──アイスコーヒーは溶けた氷の所為で少し苦味が薄まっており、飲みやすかったが、逆に飲むのを少し躊躇いたく感じた、何故ならコーヒーのあの苦さがコーヒーの味を引き立てているのであって、苦味が薄いコーヒー等、そもそもとして、美味しい訳が無いからだ──
コーヒーを飲み干した祐介は会計の伝票を持って、レジへと向かう。
「ご利用有難う御座います、えーと、300円ですね」
「500円玉からで」
「畏まりました、お釣りは200円です」
祐介は100円玉2枚を受け取って、店を出た。
「それにしても、この店に入ったら、面白い体験が出来るなぁ?」
祐介はそう呟いて、適当に散歩を再開させる──すると何時の間にか自身の高校付近を歩いており、時間的に学校の生徒が、祐介のクラスメイトが帰宅する時間だった事に気が付いた、そして祐介は『不登校が学校に近づいて、息が荒くなる』感覚を覚え、『急にどうしたんだ?』と、思った、すると角を曲がって、祐介の友人が現れた。
「それでさー!……って、長谷川!?お前逮捕されたんじゃぁ!?」
驚く友人に対し、祐介は『人違いで釈放されたんだよ』と返答する。
「何だ、やっぱりお前は犯人じゃなかったか、安心したぜ」
「安心したぜって……何だよ、俺が犯罪を犯すかと思うか?」
「犯すだろ?だってあんな母親だぜ?お前ロリコンだろ?」
「んな訳ねぇだろ?あんなにロリに囲まれているのにロリコンになる訳が無いだろ?」
「ロリに囲まれている?お前、中々面白い言い回しをするなぁ?」
「面白くねぇよ?こちとら色々と大変なんだからな?」
「大変?何処がだよ?あー、大学受験しなくてよかったじゃねぇか?」
「よかねぇよ?俺はもっとお前と遊びたかったのに?」
「んあー?じゃあ、今日遊ぶかー?コイツと含めて!」
祐介の友人はそう言って、肩に手を回して、一人の少女──否、女装した男子だ──を紹介する。
「コイツ、俺の弟の友人の……名前名乗れ」
「あっ……数藤 椿(すどう つばき)と申します……一応男です……」
「男?コイツが?すげぇな、女装趣味か?」
「いや、女装趣味は俺の姉さん」
「お前、どんな兄弟構成してんだよ?」
「えー?まぁ、色々とな?」
「そ、それで先輩?もどうですか?中田先輩と遊びません?」
「んー?俺はいいぜ、時間があるし」
「いいなー、勉強しなくて良い奴はー?」
「うっせ、宜しくな、椿君?俺の名前は長谷川祐介、宜しく」
「は、はい!長谷川さん!」
椿はそう言って、頭を下げる、そして祐介の知り合い──基、中田だ──と共に自宅へと移動する──だが、この知り合いの自宅で祐介はゲームで敗北連敗を行うのだが、それは今の祐介は知らなかった──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.343 )
- 日時: 2018/12/29 23:49
- 名前: 彩都 (ID: k9gW7qbg)
「はい、俺の勝ち」
「…………」
「…………」
祐介と椿は中田の攻撃を受け、無言状態だった、それもその筈、中田は嵌め技と呼ばれる卑怯な攻撃方法で二人をあっさり倒したからだ。
「お前卑怯だー!」
「そーですよー!」
「うるせぇ!勝負は勝てば良いんだよ!おまけに『終わりよければ全て良し!』って言葉もあるだろ!そう言う事だ!」
「どういう事だ!?」
「そう言う事だ!という事で十五戦目、行くぜぇ!」
中田がそう言うと、『待ちな』と、言って、祐介達を止める存在が現れた、その存在は顔に白いパックを貼った存在の女性だった。
格好はショートパンツで生足がエロく感じた、上半身は上着を着ており、一般的である、所謂ラフスタイルな格好だった。
「お、お前は!?」
椿がそう言うと、『私は『ウーマン・ウーマン』だ!』と、言って、祐介、椿の真ん中に座る。
「さぁ、椿君、祐介君?あの邪悪な弟……敵を倒そう!」
「姉貴!?ずるいぞ!?」
「煩い!勝負に卑怯もないんだろ?勝てば良いんだろ?じゃあ私と祐介君、椿君の三人でお前を倒せばいいじゃないか!」
「あー?出来るんですかー?俺より弱い女で何より今日生理で、お腹痛いのに、仕事に行かなきゃならなくて、更にゲームが弱い姉貴がー?」
罵倒する中田に対し、姉は『うっせー!うっせー!お前のかーちゃんでべそー!』と、泣き面になる。
「いや、同じお腹から生まれてるし、お前の母ちゃんもでべそだろ?」
呆れてツッコミを入れる中田だが、ウーマン・ウーマンは衝撃的な発言をする。
「えっ?お前母さんの腹から生まれてないよ?だって愛人の息子だし?」
「はぁ?そんな揺さぶり効かねぇぜ?だって俺には関係ないからなぁ!」
「そうか、それじゃあ、戸籍、今度確認しな?衝撃的な顔になるお前が楽しみだ!」
ウーマン・ウーマンはそう言って、中田のコントローラーを奪い、勝手にステージを進ませ、バトルを開始させる、そして中谷コントローラーを投げ、『椿君、祐介君!今だ!攻撃タイミングだ!』と、言って、二人に攻撃を進ませる。
「ちょっ!?ちょっと油断したからって、そう簡単には負けるかぁ!?」
中田はそう言って、コントローラーを拾い、急いでボタンを入力する、そんな中田に対し、三人は『中田のコントローラーを掴み、コントローラーでキャラを操作する迄の時間』の中で急いで中田のバトルキャラクターを攻撃する、そんな中田は頑張って、三人の攻撃をいなし続けながら、戦いを続ける──そして二分間の戦いが終了した、何とか頑張った、頑張った、頑張ったのだが……祐介達はバトル終了画面を見て、再度無言になってしまった。
「…………」
「…………」
「…………」
「フフフ、正義は必ず勝つ!」
中田はそう言って、三人に中指を立て、鼻で笑う。
三人は猶予があったのに、『負けて』しまった、まさかの敗北に祐介、椿は呆れる。
「お、お姉さんって……」
「本当にゲームが下手糞なんだね……」
「うぐぅっ!?な、何で私が姉だなんて!?私は『ウーマン・ウーマン』!コイツの姉では無い!」
「じゃあ、誰なんですか?もしも知らない人なら、不法侵入ですよね?」
「…………」
「という事で、椿、110に電話で」
「待て!待て待て!?流石に酷いんじゃないかなぁ!?弟君!?」
中田の暴動に反応するウーマン・ウーマン、そして中田が『じゃあパックを外せよ?』と、命令する。
「俺の姉なら問題ない、だが、俺の姉じゃあないのなら、俺は椿のスマホで連絡する!なぁ、椿ぃ!」
「は、はい!」
「なっ!?後輩君!?君は逃げても良いんだぞ!?」
「で、でも、流石に先輩の言う通り、不法侵入者は怖いです……」
「うーん、ガッデム!?」
焦るウーマン・ウーマンだが、後ろから再度『お前等待てよ!』と、言って、覆面の制服姿の少年が現れる。
「俺のウーマン・ウーマンを虐めるなぁ!代わりに俺が相手になる!」
「だ、誰だお前は!?」
「俺は『ジャスティス・マン!』ウーマン・ウーマンの弟だぁ!」
「なっ……!?姉貴、援軍したなぁ!?」
「へへっ!甘かったなぁ!私は開始数秒で負けた!だからお前達が負ける迄、椿君のスマホで『ジャスティス・マン』を呼んでいたのさ!」
「そう言う事だ!」
「な、何だってぇ!?」
「ってか、僕のスマホを勝手に触らないで下さいよぉ!?」
焦る椿だが、ウーマン・ウーマンは『どうして?やましいモノでもあるの?』と、言いながら、スマホのピクチャーのアプリを起動する。
「あー!待って!マジでダメな奴だから!お願いします!何でもしますから!?」
「ダメだね、姉なんだ、閲覧する理由はある!」
「うーん、とんでもない理不尽行動!?」
焦る椿を他所に『ジャスティス・マン』は中田の隣に座って、『どのコントローラー、使って良いの?』と、問う。
「んー?椿は戦わせたいし、それじゃあウーマンで」
「おっけ」
ジャスティス・マンはウーマン・ウーマンのコントローラーを奪って、椿に『おーい、椿ー、早くやろうぜー』と、言い、スマホを取り返した椿が『分かったー』と、言い、ジャスティス・マンの隣に座り、『それじゃあ、ゲームスタートだ』と、中田が言って、ゲームを、試合を開始する──
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