コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.164 )
日時: 2017/11/01 21:47
名前: 彩都 (ID: fqLv/Uya)  

「……はぁ」
何でこうも自分のお楽しみタイムを母親は阻害するのだろうか?勉強の休憩をして、漫画読んでいる時も『勉強しなさい』とかさぁ?少しの休憩中の時に運悪く出会ってしまう、何とも不運である。
ってか、その前に、今の状況が一番の運悪い状況だけれど……自分は口を顎を湯船に漬けながら思う、十七歳でロリ体型の母親と混浴だなんて……何処ぞのエロゲーでも、エロ漫画でも有り得ねぇよ。
はぁ、本当、厚かましいな、俺の母親は……そう思っていると、全裸の母親が風呂場のドアを開ける。
ちゃんと母親はバスタオルを胴体から膝迄巻いている、……何だろう、この安心感は?そう思いながら祐介は口を湯船から出し、発言する。
「ていうか、俺、背中もう流した後だよ?」
「背中は何回洗っても良いじゃない?何回洗っても悪い事では無い」
いや、そういうんじゃないんだけど……祐介はそう思いながら、顔面からシャワーを浴びる母親を見続ける。
そこでふと、『不思議な事』を思った、そして、シャワーを軽く浴びた母に言う。
「えーと、母さん?ちょっと疑問に思ったんだけど?」
「んー?何さ?」
「母さんって何でそんなに小さいの?ちゃんと牛乳飲んだの?」
「……祐介、牛乳を飲んでも、背は伸びないわよ……」
母は祐介の発言に訂正を入れ、言葉を続ける。
「そうねぇ……どうして小さいのかしら?それは本人である私でも分からないわ、だって『生まれ付き小さかった』訳だし?」
「へぇ……じゃあ生まれたては身長10cm程度かな?」
「それは新生児にしては小さ過ぎるわね、でも、私も気になった事があるわ」
「小さいかぁ……んで、気になった事とは?」
祐介の言葉を聞いて、泡立て器で泡を作る母は、逆に祐介に聞いてきた。
「どうして『こんなに朝早くからお風呂に入っている』の?アンタの性格じゃあこんな朝風呂は珍しいし?」
「…………」
今、一番聞かれたくない話だった、ど、どうする?『琴音ちゃんと会う』なんか言ったら、色々と……と思う、ではどうするか?そんなの簡単だ、『嘘を吐く』事しかないだろう、自分はそう考え、適当に作った嘘を言う。
「今日は少し早く出かける予定があってね、だから早起きして、お風呂に入ったんだ」
「へぇ、何処に行くの?」
「秋葉原、新しいカードを買うんだ」
「アンタの性格では、カードを買う、なんていう非効率的な事はしないわね、嘘でしょ?」
「嘘じゃないさ、俺はあまり嘘を吐かないだろう?」
「そんなの分からないじゃない?で、本当は?」
「…………」
矢張り親の目は盗めないし、見逃されなかったか、祐介はそう思いながら相手が琴音ちゃんと言う事を隠して発言する。
「いや、カードを買うってのは嘘だけど……友達と会うってのは事実、一応」
「へぇ、アンタに友達ねぇ……じゃあその友達は男の子?女の子?」
「一応、男女両方、俺含めて三人で遊ぶ」
「ふむ、その男女はカップル?それとも祐介とその女の子がカップル?もしくは祐介とその男の子がカップル?」
まさかの組み合わせに祐介は噴いてしまう、流石に男と付き合う訳ねぇだろ、と思う。
「それはない、ただの友達だよ、ていうか、相手にはちゃんと付き合っている人もいるから、二人はそんな仲では無いよ、勿論俺も付き合って居ないし」
「何だ、時化てるな今時の高校生は」
「あぁっ?何か言った?……って、別に出会いが絶対ある訳じゃないんだしさ、高校生活は……」
祐介はそう言って、頭を垂れる、すると母は泡立て器で泡立てる事を終了し、その場で立ち上がって、バスタオルを剥ぐ。
「うぉっ!?いきなりだなっ!?」
「何で『いきなりだなっ』って言われないといけないのよ?ロリコンじゃあるまいし?」
母はそう言って、泡立て器の泡をバスタオルに付け、体を洗浄する。
い、いや、いきなりバスタオルを取られたら、流石に息子でも驚くって……事前行動無しで行動されると、誰もが驚くだろうが、祐介はそう思いながらゆっくりと回転し、母の全裸を見ないように、母を背にする。
「あら?何で背中を向けているの?親子なんだし、女の体なんて見慣れているでしょ?」
「そ、そう言う問題じゃないよ!そもそも母親の体を見るのが恥ずかしいわ!思春期男子なら、母親を『クソババア』って言うでしょ!それと一緒の反応だと思えばいいさ!」
結構適当な事を言う祐介に母は少ししかめっ面で返答する。
「へいへい、分かりましたっよ、さっさとバスタオルで体を隠せばいいんでしょう?」
「そ、そう、そう言う事」
祐介はそう言って、何とか安堵する、はぁ、何とか理解してくれたか、そう思いながら祐介は、溜息を吐く。
「全く……母さんだって全裸主義じゃないんだから、恥じらいを持てよ……俺だって男なんだぜ?性欲のままに母さんを襲う場合があるぜ?アリスちゃんの時も言っていただろ?『幼女を誘拐して迄襲いたいなら、私を襲いなさい』ってね」
「あぁ、あったなぁ」
母はそう言って、腋の下にバスタオルを擦り付けながら、続けて言う。
「でもあれ、結構本気だよ?」
「……えっ?」
母の突然の告白に祐介は固まってしまう、えっ?何、どういう事?『結構本気で発言した』って事……?祐介は急激に喉の渇きを覚え、背後の母に恐怖する──と言う事は、母は最悪『自身の性欲のままに自分が母を襲う』という事を考えながら生きている、と言う事か……?全然分からん。

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.165 )
日時: 2017/11/04 22:10
名前: 彩都 (ID: vzo8adFf)  

「は、ハハハッ!母さんも冗談が上手いなぁ!感服、感嘆、屈服したぜ!」
何とか場の空気を乱そうと考える祐介、だが母親の言う言葉は変わらない。
「えっ?いやいや、襲われていいって、性欲は我慢出来ないでしょ?人間の三大欲求なんだし?我慢し過ぎもよくないんだよ?分かってるの?睡眠を我慢したら、死ぬし、食欲も我慢したら栄養失調で倒れるし……」
……ダメだ、この母親、『その発言、相当本気』じゃないか……祐介はそう思いながら、横目で水面を見つめる、どうするどうするどうする!?この場をぶち壊す『何か』は……ないのだろうか?そう思っていると、急に母親が言う。
「はい、それじゃあ体も洗い終わったし、祐介、此処に座りなさい」
「!?え、いいよ、自分でする──」
「良いじゃない、親子のじゃれ合い位ぃ?」
「……あ、あぁ、分かった」
自分の言葉を母は割り込んで発言する、何だろう、今『凄く怖い感じ』がした……祐介はそう思いながら湯船から立ち上がって、椅子に座る。
「はい、これでいいでしょ?」
「うん、それで宜しい、それでは泡立て器と石鹸を渡して?」
「はい」
祐介は手前の泡立て器と石鹸を後ろに周った母親に渡す、そして母親は泡立て器で石鹸を泡立てる。
「それじゃあ背中かけるよぉ」
「あーい」
まぁ、今は心身を落ち着かせて、何も考えずに背中の事だけを考えれば良いか、そう思いながら祐介は深呼吸をし、両膝に手を置いて、背中に集中する。
そして少し冷たい手が祐介の背中に当たり、泡の感触を感じる、おっ、やっと背中を洗うのか、と考えて、一安心する。
「ほんっと、アンタの背中、大きくなったわね……やっぱり男なのね」
まさか母親に背中の大きさを褒められるとは思っていなかった、普通は父親が褒めると思ったが……そう思うと、母親が続ける。
「昔はあんなに小さかったのに……こんなに成長しやがって……全く、誰に似たんだか?」
「そんなの、父さんに決まっているだろ?」
「アハハ、確かにそうね……」
祐介と母親はそんな会話をして、二人共遠い目になる、未だ帰ってこない父親、何ヶ月も帰ってこない、どんな仕事をしているのか、祐介には分からないが、相当苦労する仕事らしい、だから忙しくて、この家に帰ってくる事は無い、だが、半年に一回は絶対に帰ってくるので、元気な姿は見れる。
「父さん、遅いよね」
「えぇ、そうね……どぉこ、ほっつき歩いているのかしら?」
「もしかしたら、母さん以外の女性と遊んでいるかもよ?」
「流石にそれは無い、と思いたいわね……でも、それでもいっか、愛人を作ってもいい、でも、『本命は母さんで、一途に愛してくれる』のが嬉しいなぁ……」
「…………」
祐介は母親の本音を聞いて、『愛人は作らない様にしよう』と思う、そして母親は祐介の背中を思いっきり叩く。
「はぁい!それじゃあ背中を洗い終わったから、後は流すだけね」
「あぁ、もう終わったのか」
祐介はそう言って、シャワーを母親に渡し、シャワーを出す。
「はい、これで洗って?」
「あら?結構温(ぬる)いわね?本当にこれで良いの?」
「うん、前に熱いのをやって、火傷しそうになったからね……」
祐介は苦笑いしてそう言うと、母はその失敗談を聞いて、大声で笑う。
「アハハハハハハ!何それ?面白い話ねぇ!」
「ちょっ、母さん、笑わずにさっさと洗ってよ……」
「はいはい……フフフ」
母親は笑いながら祐介の背中を洗い流す、何時迄笑っているんだこの母親は……祐介はそう思いながら、背中を二回洗う事となった。
「ふぅ、有難う、それじゃあ俺は出るね」
「はぁ?何言っているの?今度は私の背中を洗いなさい」
「えぇっ?何でぇ?俺は早く出たいんだけどぉ……」
「アンタの背中を洗ったんだから、私の背中も流されないと分が悪い」
「……理不尽だなぁ」
祐介はそう言って、母親を前の椅子に座らせ、胡坐を掻きながら、母親の後ろに座る、すると母親はバスタオルを取って、手に持つ。
「はい、これで洗いやすくなった筈」
「あぁ、そうだな」
祐介はそう言って、母親から、自分の背中を洗ったタオルを渡される、これで洗えば良いのか、バスタオルは使わないんだな、と思いながら、母の背中を洗う。
すると祐介は変な事を思う、あれっ?母さんの背中ってこんなに小さかったっけ……?と思った、あっれぇ?こんなに小さかったかなぁ?と思うと、母親が言う。
「んー?どうしたのー?」
「えっ?あぁ、いや……何か母さんの背中が小さく感じて……」
祐介がそう言うと、手前の鏡越しに母が口角を上げて笑う。
「はっ!それは『アンタが成長した』って証だよ、良かったね、アンタも少しは成長したんだね」
「俺が……成長……」
祐介はそう思い、右手に持った泡立ったタオルを見つめる──自分はそれだけ成長したのだろうか?母親からは『背中が大きくなった』と言われ、今さっきは『自分が成長した』と言われた……『本当に、成長している』のかなぁ……?実感しない感覚を覚えながら祐介は母親の背中を泡立ったタオルで擦り始める──自分が成長した、なんかは自分には分からない、他人に言われて、初めて気付くのだ、だが、祐介はそんな事はまだ知らない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.166 )
日時: 2017/11/05 21:42
名前: 彩都 (ID: xPB60wBu)  

『成長した』、それは母が言った言葉、でも自分は本当に『成長した』のだろうか?それだけが不思議だ、何故なら自分はそもそもとして、『成長していない』気がする、周りが好きな『琴音ちゃん』を愛し、周りが『ラーメンが食べたい』と呟けば、一緒にラーメンを食べて、周りが『勉強していない』と言えば、自分も勉強している奴にノートを写してもらって……って、これ、完全に『周りに流されている』だけではないか?そんなの、自分の意思では無いし、自分で『考えた』訳では無い……だから、自分は本当に『成長した』のだろうか?という問いには……『成長していない』と返答出来る、成長したのはただの『見た目』、中身なんかそもそも小学生から変わっていないのかもしれない……そう思っていると、母の叫び声が聞こえる。
「ちょっ!?祐介!?」
「ん?何?」
「何って……アンタ、今何処触っているか分からんの!?」
母の大声で祐介は目線を手に移動する、祐介がタオルを擦り付けているのは、母の背中を通り越して、お尻、いや、その下、風呂場の床だった、まさか、こんな所を洗っているなんて、母も予想だにしなかった。
「…………」
「どう、分かった?」
「あぁ……」
まさか自分は床を洗っていたなんて……あれっ?『考え事をして、床を洗っていた』とかいう、漫画的な事が起きるとは、予想もしていなかった、というか、そんな事有り得ない、と思っていたが……でも、起きてしまった、証言は自分と母親だ。
「あぁ、ゴメン……少し考え事をしていたから」
「考え事でそんな事にはならないわよ、さ、さっさと背中を洗って頂戴?」
「あ、あぁ……」
祐介は深呼吸をして、考えを廃棄する、今は目の前の背中に集中しなければ……祐介はそう思いながら、母の背中に泡立ったタオルを押す。
「ひゃぅっ!ちょっと、力強い」
「あっ、ごめん」
祐介は少しだけ力を弱め、両手でタオルを持ち、母の背中をゆっくりと擦る、う、うーん、会話が無いな……祐介はそう思いながら、どんな話をしようか考える、どれもこれもいい話が思い付かない……祐介は少し悩みながら、目の前のタオルから目を離さない様に集中する、すると一つだけ、思う事があった。
それは、『お尻も洗わないといけないのか?』という疑問、い、いや、流石にそれは了承を得ないとダメだろう、流石に親子であっても、お尻を触るとか……祐介は少し顔を赤らめながら横目で母に言う。
「か、母さん?」
「ん?何?」
「え、えーと……お尻も、洗わないとダメ?」
「そりゃそうじゃない?えっ?アンタ、恥ずかしがってんの?実の母親に?うっそだぁ!」
「…………」
「えっ?」
自分の無言に母は驚いて、不思議な表情を浮かべる、一体どうしたら良いのだろうか?という表情だ、この空気に耐えられず、自分はそっぽを向きながら静かに頷く。
「えぇっ……」
母も鏡越しに自分のリアクションを見、片手で髪を上げながら、そっぽを向く、アンタもそっぽを向かれたら、こっちはどんなリアクションをすればいいか、困るんですけど……そう思っていると、母が振り向く。
「あぁ、もう分かった、お尻は自分でするから……」
「う、うん」
自分はそう言って、母に泡立ったタオルを渡す、これで、湯船に浸かれる……自分はそう思いながらその場を立ち上がる、すると母が不思議そうな顔をして、片足を湯船に浸けた祐介に言う。
「ねぇ、もしかして、祐介は私のお尻の事でも考えていたの?」
「!?は、はぁ!?そ、そりゃ、『触っちゃいけない』って考えていたが……?」
「ふぅん?それじゃあ『触って』みる?」
「…………はぁ?」
いきなり何を言い出すんだこの母親?祐介はそう思いながらもう片方の足を湯船に浸けて、座り始める。
「あのなぁ、流石にそんな質問は可笑しいぞ?何で俺が母親のお尻を触らないといけないんだ?変態じゃあるまいし?」
「変態じゃん?琴音ちゃんの写真集を持つ位には」
「…………」
反論出来ねぇ、祐介はそう思いながら溜息を吐いて、母親に言う。
「でも、何で触らないといけないんだよ?そんなにアンタは欲求不満なのか?」
「えぇ、一応は」
「そうか、そう言う事か、分かった、アンタが『私を襲っても良い』という意味がやっと分かった、そう言う意味なら、俺はこう答えよう、『息子を欲求不満解消の道具にするな』ってな、それじゃあ俺は上がるぜ、今日は忙しいからな」
祐介はそう言って息を吐き、湯船を出ようと立ち上がる、すると母親が言う。
「あぁ、だからアンタはモテないのよ」
「あぁっ?どういう事だぁ?」
「『据え膳食わぬは男の恥』って言うじゃない、昔から?だからちゃんと母親でも食べなさい」
突然変な事を言う母親に、自分は片手で頭を支え、反論する。
「ていうかさぁ……それは何時の時代だよ!?今は江戸や大正、昭和じゃないんだ!だから、俺はそんな事はしたくない!何より、女性は傷付けたくない!それは母さんでもだ!どれだけ性欲に負けようとも、女性は襲わない!」
「と言う事は男性を襲うのか!?」
「そうじゃない!性欲に負けても、人は性的に襲わないって事!おっと、動物も襲わないぞ!」
「くっ、言おうとしたのに……!」
歯軋りをする母親に対し、自分は風呂場のドアノブを手にし、発言する。
「そう言う事で俺は風呂を出る、久し振りに母さんと入ると楽しかったぜ」
「えっ?」
「それじゃあ、リビングでまた会おう」
自分はそう言って、悪鬼羅刹のような空間であった風呂場を脱出する──さぁ、母さん、呑気に風呂に入ってくれ、自分はそう思いながら、右手でタオルを掴む──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.167 )
日時: 2017/11/08 21:27
名前: 彩都 (ID: DMJX5uWW)  

「はぁ……何なんだ今日は……大変だなぁ」
祐介はそう呟いて溜息を吐く、母の性的な誘惑──ではないかもしれない──を乗り越え、猫背になりながら体を拭く。
すると足に変な感触を覚えた、何なんだろう?そう思って下を向くと、其処には母親の下着が落ちていた。
「はぁ……ちゃんと洗濯機に入れとけって母さん……」
そんな事を呟きながら、祐介は足を曲げ、母親の下着を掴む、下着は二つあり、一つはブラジャー──スポーツブラだろうか?それは男の自分には分からない──と、小学生が穿きそうなショーツだった。
「えっ……?」
ん?何かの間違いだろうか?この家には小学生のような身長の人はいるが、小学生のようなパンツを穿く人なんかいない筈、と言う事はこれは『誰が穿いている』のだろうか……と、考え、厭な予感がする、そして祐介は風呂場の窓越しに母親を見つめる──嘘だろ?まさか母さんが小学生のパンツを穿いている、とか?そんなの有り得ないだろう?ねぇ、本当にこれ、穿いているの?そう思いながら風呂場を見つめていると、風呂場のドアを開けて、母親が出てくる。
「ふぅ、スッキリした……たまには朝風呂も良いわ……」
そう言って、前を見る、母親の目に映る息子の姿、顔は『驚愕』だった、あまりにも驚愕した表情に母親も少し焦る。
そして息子の手には小学生の低学年が穿きそうな下着を持っていた。
「…………アンタ、何をやっているの?」
「…………それはこっちの台詞だ!」
えっ?こっちの台詞?何の事だ?母はそう思いながら首を傾げる。
「一体何の事かしら?」
「この、小学生が穿きそうなパンツ、これ、誰が穿いているの?」
「はぁ?そんなの私しか居ないじゃない?」
「い、いやいや!巫山戯ないでよ!普通のパンツを穿きなよ!大人だろ!?こんなの穿いていて恥ずかしくないの!?」
まさかの息子の発言に驚愕する母、ぱ、パンツの事でこんな口論になるとは思わなかった、そう思いながら母も反論する。
「ば、馬鹿ぁ!母さんは小さいから婦人用のショーツじゃ入らないのぉ!」
「し、知っているけど、このセンスはどうかと思う!流石に小学生が穿きそうな下着はねぇ……」
完全に息子の祐介は母のパンツを掴みながら後方へ移動し、引く──そして祐介はそのパンツを洗濯機の中に入れる。
「後、母さんは自分で何時も言っているでしょ?『脱いだらすぐに洗濯機に』って?まさか実行していないとは……」
「あ、あの時は息子とお風呂に入れると思って……」
段々と言葉が小さくなって行く母を見て、祐介は溜息を吐いて言う。
「まぁ……無地のを穿けば良いと思うよ、それならガキっぽくないしさぁ?」
祐介はそう言って、溜息を吐いてから、バスタオルを母に投げて渡す。
「ほら、早く拭きなよ?風邪引いちゃうよ?」
祐介は全裸でバスタオルを渡した後、すぐにパンツを穿いて、風呂場の前を離れる、これじゃあ誰が親で誰が子か分からない。
「な、何か、ゴメンなさい……」
母親は空虚に向かって、そう言い、謝る──ってか、誰に謝れば良いんだ?母はそう思いながら、体に巻いていたバスタオルを脱水機の中に投入する、もう濡れていて、バスタオルとしての役割は無い、だから祐介に渡されたバスタオルを使って体を拭くしかない──

「…………」
祐介は二階の自室で琴音と遊ぶ為の服をベッドの横に置き、部屋着を探して、適当に見つけては着ていた、流石にパンツ一丁で室内をうろつくのは可笑しいし。
そして、時間を確認する、時間は六時十分……然程時間は経っていなかった、さて、どうしようか?そう思いながら朝ご飯の事を考える。
今日は何を食べようか?とりあえず、臭いのするニンニクとかは食べておかないようにしておかないとな。
そう思うと、矢張りご飯物が良い、という考えに到る、じゃあご飯をがっつり食べるか、と考える、では何を食べようか?丼にしようか、炒飯のような、炒めたご飯物にしようか?その方が栄養やエネルギーを簡単に摂取出来そうだ、と思う。
「さぁて、何を食べようかなぁ……?ネットでも使って検索でもしようかなぁ……でも、ネットの料理って案外小難しいのばっかだし、手元にない材料もあるしなぁ……」
祐介は両腕を頭の後ろで組んで呟く、本当、ネットの料理って難しいんだから……あぁ、面倒だ、適当に炒飯で良いか、と考え、一階に下りる。
そして一階に到着、リビングに向かうと、タンクトップ姿の母親が棒付きのバニラアイスを食べて、テレビを見ていた──テレビはニュースしかやっておらず、母は適当に見ていた──下はショートパンツで、後少しずれてしまえば、パンツが見えそうだった。
まぁ、風呂上がりで暑いし、仕方無いか、と考えて、母に言う。
「ねぇ、母さん、俺、炒飯食いたい」
「そう、材料は冷蔵庫にあるから自分で作って?」
「俺は母さんの手作り炒飯が食べたいんだよなぁ?」
「あら?そうなの?」
母は一気に棒付きのバニラアイスを一気に咥え、口の端から融けたバニラが出てくる。
「あっ、出てきちゃった……で、どんな炒飯が良い?チャーシュー入れる?」
「そうだね、適当にやっちゃって?後、チャーシューは入れて欲しいな」
自分がそう言うと、母親は立ち上がって、アイスの棒をゴミ箱に捨て、台所に向かう、さぁ、どんな炒飯が出来るだろう?祐介はそう思いながら、椅子に座って、適当にニュース番組を見る──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.168 )
日時: 2017/11/11 21:51
名前: 彩都 (ID: kEC/cLVA)  

呑気にニュースを見ていると、『海の幸、山の幸、陸の幸! 大量発見スペシャル!!』等と言ったちょっと面白そうな番組のコーナーが始まった、だが、すぐに自分はチャンネルを変えてしまう、何故変えたのか?それは急に『つまらなく感じた』からだ。
何かこう……『無意識に拒否してしまった』という様な感覚に似ていた。
すると台所で炒飯を作っている母が言う。
「さぁ、もうすぐ出来上がるから、準備しておきなさいよ?」
「あっ、はい、分かったよ」
自分はそう言って、深呼吸して、匂いを嗅ぐ、ふむ、この匂いは……とても美味そうな匂いだった、自分はすぐに胃が鳴ってしまう。
「おいおい……まだまだ完成してねぇぞ?」
「い、いや、分かってるけど……匂いでお腹が……」
祐介がそう言うと、『フフフ』と、母が笑う。
「な、何なんだよ……!?」
「アンタは物珍しいわねぇ、性欲よりも食欲て……」
「う、煩いな!良いじゃないか!食欲より性欲な奴よりかは!」
「確かにそれもそうだねぇ……さて、皿に盛り付けたら終了だから、後少し、待っていなさい」
「はいはい……」
祐介はそう言って、机の下で両手を合わせ、擦り付ける、あぁ、炒飯が楽しみだ、祐介はそう考えながら、香ばしい匂いがする台所に横目で目をやる。
ふむふむ、もう盛り付けられた、後は運ぶだけ……自分がそう思っていると、母が言った。
「はい、完成、後は個人で受け取ってね?」
「えっ?運んでくれないの?」
「逆に言うけど、何でアンタの分も運ばないといけないのよ?アンタだって、もうすぐで大人なんだし……自分で少しは運びなさいよね?」
「ふえぇ……」
母の言葉に仕方なく、祐介は台所に向かい、自分の分の炒飯を机に運ぶ、するとまだ台所に皿に盛られた炒飯があったので、自分の皿の前に皿に盛られた炒飯を運ぶ。
「あら?ここに置いてあった炒飯は?」
「俺が運んだ」
「あら?気が利くわね、そう言う男はモテるわよ?」
「いや、モテる訳無いだろ?高校中退した男なんてさぁ?」
「さぁ?それはどうかしらね?お金があれば、学歴なんて無意味よ、高身長、高学歴、高収入の3Kよりも、優しい、高収入、家族思い、この三つさえあれば充分よ」
「ふぅん……」
そのどれとも合わなそうな三つに対し、祐介は溜息を吐く、果たしてそんな男が存在するだろうか?優しいだけでは世間は通れないし、家族思いだけじゃあ、『仕事と家庭、どっちが大事?』って話になるかもしれない、まぁ、高収入だけは誰が是が非でも何も言えないと思うけど、祐介はそんな事を思いながらスプーンを台所から取り、机の前に戻って、炒飯に手をかける。
「頂きますっと」
スプーンを熱々の炒飯の上につけ、祐介は炒飯を食べ始める、うん、美味い。
矢張り母さんが作る炒飯は最高だな、祐介はそう思いながら、バクバクと炒飯を食べ、何時の間にか食べ終わっていた。
「ふむ、ご馳走様」
「あら?早いわね?」
「母さんの料理がそれ程迄に美味いって事だ」
「あら?お世辞を言っても何も出ないわよ?」
「まぁ、俺は今日、出るけどね、外に」
「誰も上手い事を言え、とは言っていない……あぁ、後、家を出る前に渡す物あるから、待ってて?」
「えっ?あぁ、良いけれど……」
渡す物……?一体何なんだろう?祐介はそう思いながら、お皿とスプーンを台所に置いて、水に浸してから、二階の自室へと向かう──

そして一人の部屋で、祐介は静かにパソコンを開いて、昨日やったブロック崩しを再開する。
まぁ、九時迄時間は一杯ある、なので、出来る範囲で良いから、攻略しないとな……祐介はそう思いながら、『ステージ1』から、順々にプレイして行く──そして『ステージ10』をクリアして、祐介は欠伸を一つする。
「ふぃー……結構進んだなぁ、もう『ステージ10』だ、次のステージは『ステージ11』だ、確かこのブロック崩し、ステージが『ステージ100』迄あったよな……うへぇ、結構なステージ数じゃないか……こりゃ、攻略するのに、時間が掛かるな……っと、その前に時間を確認しなければ……」
祐介はそう呟いて、時間を確認する、時間は朝の八時半だった。
「ふむ、結構な時間を消費したな、えーと……もう出ておこうかな?時間の先取りは良いかもしれない、『五分前行動』ならぬ、『長時間前行動』か」
祐介はそう呟いて、服を着替え、財布をポケットに入れ、一階へと降りて、母に声を掛ける。
「それじゃあ、俺、出かけるから……多分、時間は……分からないや、まぁた、夜に帰ってくるかも?」
「あらそう?それじゃあ、祐介、こっちに来て?」
「ん?何だよ、母さん?」
祐介は母に言われた通りに近づく、すると母は財布から、一万五千円を取り出して、祐介に渡す。
「これは……?」
「この一万五千円で遊んできなさい、このお金で帰りにタクシーを使うなり、何なりしなさい」
「母さん……有難う」
自分は素直に感謝し、頭を下げて、財布の中に一万五千円を入れる、まぁ、あまり使わなかったら、お小遣いの代わりにも出来るし、使わなかったら、返せば良いし……祐介はそう思いながら、玄関に向かい、靴を履いて、家を出る──さぁ、家の前で琴音ちゃんを待とう、そう思いながら、虚空を見つめる──


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