コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
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- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.264 )
- 日時: 2018/06/27 22:55
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「うおぉぉ!!」
「ふふん!」
「えりゃりゃぁ!!」
「…………(周りの三人が煩い……)」
三者三様ならぬ、四者四様の発言をし、四人の『ゴーカート』は先に進み、急カーブをした、急カーブを曲がり、先頭に立ったのは、アリスだった、矢張りアリスは軽いからスピード、速さが乗るのだろう、と、先宮さんは思った、そして曲がった後、祐介、春華、先宮さんの順番でアリスの背後を狙う。
「ははっ!流石アリスちゃん!素早いなぁ!」
「そうね!流石私のチーム!でも、同じチーム内でも、喧嘩ってのはあるわよ!?」
「ふふっ!中々に楽しいレースだなぁ!『ゴーカート』がこんなに楽しいものだとは思わなかった!これなら、一位も四位も関係無しに楽しめるなぁ!」
高らかに宣言する先宮さんを見て、アリスが呆れる。
「だから煩いってさぁ……?(黙れよ)」
アリスはそんな事を呟きながら、二度目のカーブを曲がる、すると、アリスのカーブは『遠心力の所為で大きく道を外れてしまう』、『えっ?どういう事?一位なのに、こんな事があっても良いのか?いや、あっちゃいけないだろ?でも、どうして何だろうか?何で私は道から大きく外れたのか?(訳が分からない)』と、思う、すると、アリスは静かに理解する、そう、アリスが理解したのは『重量』だった、『『ゴーカート』の重量より、アリスの方が軽い』、と言う事は『『ゴーカート』の『重量』の所為で遠心力がかかり、カーブが大きく曲がらされた』という事!最初は簡単にカーブ出来た、だが、『二度目はそう簡単には行かない』のだ!アリスはカーブで後輪部分が壁にぶつかってしまう、そして祐介、春華、先宮さんがアリスを抜いて、アリスは最下位になる。
「く、くそっ!立て直ししなきゃ!(急げ!)」
アリスはそう叫んで、急いで『ゴーカート』を動かすが、結構な距離、祐介達三人と離れてしまい、少しだけ息を漏らした、今の一位は祐介、二位が春華、三位が先宮さん、そして最下位がアリスだった。
「へへっ!まさか偶然で一位になるなんて!強運だなぁ!?さっすが、『ブルー・ブレイド号』だなぁ!!」
祐介はそう言って、使用している『ゴーカート』に名前を名付ける、そんな名前を聞いた、従業員が言う。
「そいつの名前は『青龍号(せいりゅうごう)』なんだけどなぁ……」
そう言う従業員だが、祐介は聞いていなかった。
「……祐介君が一位かぁ、こりゃ、勝てる可能性は難しいなぁ?アリスちゃんが一位だからこそ、女子チームは勝てる、と予想したけど、流石にこの状況は難しいわねぇ?三位にお父さんが居るから、私は板挟み……出来る限り応戦したいけど、流石に男共二人の攻撃には私は耐えられない……もしも、もしもなんだけど、アリスちゃんが三位になれば、『私はスピードを落とす』だけで、一気に二位に急加速出来る……!どうかアリスちゃん、三位に来て……!御願い……!」
春華はそう呟きながら、内心父である先宮さんが最下位になる事を願う、そして、春華は前を見て、カーブを曲がって、祐介を追いかける──
「中々に好スタートになったかもしれない、一位が祐介君だからなぁ?……でも、四位にアリスちゃんが居る、アリスちゃんは『体の軽さから、一気に一位になった』っていう事がある、その代わり、俺は重くて、最初は四位、今は三位だが──でも、このままでは、俺はまた最下位になってしまう、だから、どうしたら良いんだ……?」
先宮さんはそう呟きながら、春華を見て、カーブをする、すると、『カーブをした時に先宮さんは思って』しまった、もしも、もしもだ、『このカーブでさえ、アリスちゃんがカーブするのに失敗した』ら……?よからぬ事だとは思うが、可能性としては有り得るのだ、だから、一縷の望みに先宮さんは賭けた、『再度、アリスちゃんがカーブで失敗する』未来を!出来事を!先宮さんはカーブした後にそう判断し、ゆっくりと、自分の背後、アリスを確認した──
「……ん?直線の次はカーブか……少しスピードを落とさないとなぁ?(頑張れ自分)」
アリスはそう呟いて、先宮さんが曲がったカーブを確認する、出来るだけ、早いスピードで曲がると、遠心力を発動してしまい、また壁にぶつかってしまう、だから、カーブの時は出来るだけスピードを落とさなければならない、でも、もしも、もしも『此処で一気にスピードを上げて、一気にカーブを曲がれ』ば……『一気に一位になれるのではないか……?』という、考えが思い付いた、いや、いやいや、いやいやいやいや!流石にそれはない!今さっきのカーブでの壁衝突事件を忘れたのか?アリスは心の中で、そう呟いて、『一気にスピードを上げて、一気にカーブを曲がろう!』と、思う自身の心を落ち着かせて、アリスは目の前のカーブに対し、スピードを少し落とし、優しくカーブする、すると案外簡単にカーブする事が出来、アリスは壁に後輪をぶつける事なく、真っ直ぐに進めた。
おぉっ!良かった!今回のは成功した!じゃあ、これからは『カーブ時はスピードを落として、カーブする』事にしよう!アリスはそう判断して、直線だったので、一気にスピードを上げる、再度、一位になる為に……!アリスはそう思いながら、先宮さんの背中を追う──この『ゴーカート』レース、誰が勝つか、それは四人には分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.265 )
- 日時: 2018/06/30 21:58
- 名前: 彩都 (ID: ???)
レースは一位、祐介、二位、春華、三位に先宮さん、そして最下位、四位にアリスが位置している。
一位の祐介は口の端を歪ませながら、先を進む、何故なら一位だから、一位と言う事は『一番早くレースの先を進める』という事、このレースは『どのチームが一番先にゴールするか』が目的である、なので、『一位になればそれでいい』のだ、逆に言ってしまえば、『二位以下はダメだ』、という事だ。
なので、祐介は口の端を歪ませて、愉悦な気分を味わっていた。
すると、ゆっくりと、ゆっくりと、春華の『ゴーカート』が祐介の『ゴーカート』に近づいていた。
もう、春華の『ゴーカート』の前輪部分が祐介の『ゴーカート』の後輪部分迄近づいていた。
そして祐介は曲がり角を見て、『一気にスピードをつけて走ろう』と、考えた、それはいい、まだいいのだ、だが、『そんな急にスピードを上げて、曲がれる』のだろうか?答えは『イエス』だ、何故曲がれるのか?そんな物は簡単だった、『アリスは体重が軽過ぎて、遠心力の影響を受けた』、だが、祐介は『アリスより体重が重い』のだ、ある程度の遠心力は制御出来る、だが、制御出来ると言っても、『壁に激突する』事は制御して、衝突は回避出来たとしても、『コースアウトする』という可能性はあるが。
その可能性に少々恐怖しながら祐介は息を飲みこんで、一気にアクセルを踏んで、スピードを上げる。
「行くぜ!これが俺の!『ゴーカート』だぁ!!」
祐介はそう叫んで、思いっきり、ハンドルを右に曲げる、一気に左に遠心力が掛かるが、祐介は、右に体を寄せ、遠心力に耐えようとする、そして『ゴーカート』は曲がって、前に進もうとする、だが、『後輪部分は遠心力に耐え切れずにコースアウトして』しまう、そして後輪は近くのタイヤを積んだ場所に衝突する。
「うぐぅ!」
祐介はそう言って、ぶつかった痛みを受け、動きを止める、いてて……くそっ、惜しかった、曲がったからと言って、遠心力はまだ影響を受けていたのか……祐介はそう判断して、先に進む春華、先宮さん、アリスを見続ける──俺は最下位か……そう思いながら、足を動かして、最下位でもレースを完遂しようと、考えて、先に進む──
「だ、大丈夫かしら……?」
春華は後方を見て、『ゴーカート』の半分、後輪部分をコースアウトしている祐介を見る、まぁ、祐介君の失敗があって、私は今一位なんだけど……春華はそう思い、前を見る。
すると、もうすぐ一周する事に気付き、内心喜ぶ。
「やった!これで私は優勝だ!」
春華がそう叫び、スタート地点を超えるが、従業員は『二周目スタートぉ!』と、叫んだ、はぁ?二周目?聞いていないんだけど!?春華はそう思いながら、横切った従業員を横目で確認し、急いで視線を元に戻す、すると目の前にフェンスがあり、春華は前面で衝突してしまう、曲がり角を曲がりきれずに春華は衝突してしまった、まさか、視線を外した隙にフェンスが現れるなんて……春華はそう思い、後方を確認する、自分の前を先宮さん、アリスが通過した──まだ祐介は春華を通過していなかった──
「へへっ!何だか嬉しいぜ!一位ってのは!……それにしても、何気に二人がコースアウトしたんだよなぁ、目の前で?……アリスちゃんのは間近で見えなかったけど」
先宮さんはそんな事を呟きながら、一位になった感動を噛み締める、だが、背後、二位にはアリスちゃんが居る、すぐに一位になってしまうかもしれないが、それは仕方無い。
でも、少しでも、一位を堪能したい、先宮さんはそう判断し、アクセルを踏んで、アリスより早く前に進む、
早く前に進んで、一位を維持しなければ!祐介の為にも!先宮さんはそう思い、前を見る、えーと、何回カーブを曲がればいい?軽く五回位か、先宮さんはそう判断し、口の端を歪ませ、カーブを目前にして叫ぶ。
「アハハハハハハ!一位は俺のもんだぁ!!」
先宮さんは叫んで、思いっきりアクセルを踏んで一気にスピードを上げる、そしてカーブを曲がる、先宮さんの行動は完全に祐介と一緒だった、だが、祐介とは違う部分があった、それは『後輪さえもコースアウトせず、コース内で曲がりきった』という所だった、先宮さんは祐介より重いので、『ほぼほぼの遠心力を耐え切って、曲がりきる』事が出来たのだ、これは大人であり、怪力揃いの警察ならではの行動力、筋力である。
「なっ!?ま、曲がりきった!?祐介お兄ちゃんでは出来なかったのに!?(マジか)」
驚愕するアリスに対し、先宮さんが振り返って発言する。
「フハハハハハハ!これが大人と言う名の力さ!ガキである三人には持っていない力さ!」
先宮さんの発言を受けて、アリスは『はぁ?巫山戯んな!私だって、『魔法』を使えば大丈夫だっつーの!!(大激怒!)』と、思い、片手で股に挟んでいた杖を取り出し、杖に力を込め、アリスは能力を発動する、アリスは能力を発動し、肉体の成長のベクトルを操作し、一気に大人サイズに変身する。
「なっ!?何だありゃあ!?」
アリスの変身を見て、従業員が吃驚する、アリスは『大きい『ゴーカート』を選んで良かった……(安心)』と、思っていた。
「へへっ!先宮のおじさん!これでどう!?これで私も『大人』よ!(へっへーん!)」
「の、能力使用は卑怯じゃね……?」
アリスの発言を聞いて、後方を覗く先宮さん、先宮さんは冷や汗を垂らしながら、アリスの姿を見た──このレース、誰が勝つかはまだ分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.266 )
- 日時: 2018/07/01 23:16
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「くっそ!?アイツ能力使用しやがった!?」
最下位の祐介は大人になったアリスを見て驚愕する、能力使用はずるいだろ!?祐介はそう思いながら、自分も能力を発動する。
「だったら、俺も能力使うわぁ!」
祐介はそう叫んで、能力を使用する、淡い光りが祐介を包む、だが、淡い光りだったので、従業員は分からなかった。
「えっ!?祐介君も!?ってか、能力者二人に挟まれてる!?」
春華は背後の祐介、目の前のアリスを見て衝撃を受ける、うっそ!?私能力発動したいけど、『能力を目覚めさせる』能力だから、迂闊に発動すれば、能力を二つ手に入れさせてしまう場合もあるし、逆にあの従業員に能力を目覚めさせてしまうかもしれない!春華はそう判断し、能力は使えなかった。
「うぅっ……!もっと私も能力の幅が広がればなぁ……!!」
春華はそう呟いて、右手でハンドルを強く握り締めた。
「ふーはっはー!先宮さん!甘いよぉ!?私だって、能力を使用すれば大人になるんだからね!?(驚いたかぁ!?)」
「流石に能力使用はずるいぜ……?」
高らかに宣言するアリスの発言を聞いて、先宮さんはその場で呆れてしまう、そしてアリスの『ゴーカート』は重量を増し、少しスピードが遅くなる。
「うぅむ……流石に『成長のベクトル』を変更したから、『体重も成長している』のか……だから、スピードが……じゃあ、『肉体のサイズのベクトル』だけ変更すれば良かった……今、変えても良いけれど、そんなに変えていたら、体力の消費がヤバいのなんの……(汗)」
アリスはそんな事を呟きながら、能力を使用しようとするが、体力の消費の事を考えて、使用はしない事にした。
「でも!『体重が増えた』分、祐介お兄ちゃんや春華お姉ちゃんと『体重が同レベル』になった!だから、『競り合いには勝てる』可能性がある!(かかってこい!)」
「ぐっ……」
「そう言われてみればそうなんだよなぁ……策士かよ」
アリスの発言に祐介と春華は納得する、だが、春華と祐介は言う。
「でも、『一位になれる』かは分からないわよ?」
「でも、『一位になれる』かは分からないぜ?」
アリスの発言に返答する春華と祐介、春華と祐介は同じ言葉を同時に発した。
「……えっ?」
「……はぃっ?」
同じ言葉を同時に発した事により、お互いがお互いに驚く。
「うわぁ!?祐介君と同じ言葉を発した!?」
「は、春華ちゃんと同じ発言を……奇遇だなぁ」
「そ、そうだね……凄い嬉しいなぁ……?」
「そ、そうだよなぁ……?奇遇って、奇跡って起きるんだなぁ……」
春華と祐介はそんな事を呟きながら、冷や汗を拭う、そんな二人の会話を聞いていた先宮さんが呟く。
「せ、青春だなぁ……最終的には恋愛に……いいや、ダメだ彰吾!そんな簡単に男女の恋愛を許すなっての!祐介君はいいが、春華にはまだダメだ!恋愛をするには高校生が必須!!」
そう言う先宮さんだが、そんな先宮さんの発言を密かに聞いていた者が居た、それはアリスだった。
「ねぇねぇ先宮のおじさん?(聞こえてる?)」
「うおっ!?直接脳内に響いた!?」
アリスの声を聞いて、先宮さんは驚愕する、まるでネットのコピペ、『ホットスナックのチキン下さい』を思い出す先宮さん。
「今、『通話魔法』で先宮さんの脳内に直接語り掛けているよ?聞こえている?よね?(返答を)」
「あっ、はい、聞こえていますとも……と言う事は俺の言葉、声もアリスちゃんの脳内に?」
「まぁ、そうだね?正解っちゃ正解(合ってるけど、少し違う)」
アリスは静かに頷いて、話を続ける。
「あのね?話を聞いていたけど、何でそこ迄束縛するの?中学生だとしても、流石に日本の中学生、大人レベル迄分かってるでしょうよ?そこ迄日本の大人は中学生が心配か?(違うか?)」
「そ、そりゃ心配さ……だって、悪い男がついたら、困るじゃん?」
「確かにそれもそうだけどさ?それを教えるのが大人の役目じゃない?ついてからでも、ちゃんと説明すれば分かってくれるよ?(多分だけど?)」
「……確かにそうかもしれないけれどさぁ……?」
そう言って、唇を尖らせる先宮さん、そしてカーブを曲がって、無言状態を続ける。
「…………」
「何も、言わないんだね?(喋って?)」
「言わないんじゃなくて『言えない』んだよ、娘が怖いんだよ、個人的に……だって、男だぜ俺は?年頃の男の子なら分かるが、一応は異性であまり関わった事が無いんだ、年頃の女の子は……だから、言えない……」
「……ふぅん?まぁ、それはそうだろうねぇ?じゃあ、周りの女性から意見は聞いた?(聞いたのか?)」
「き、聞いた訳無いだろ!?だ、だって聞いたら『セクハラですよ?』、『流石にそれは……』って言われるんだぜ?それが今の日本だ」
「なぁるほど……中々に面倒な国だな、日本は?(面倒だ)」
「まぁな?性的な事に関しては、結構隠されたり、セクハラがーってなったりするしさぁ……?」
そう言って、先宮さんは運転しながら、溜息を吐く、するとアリスが『あっ、そういえば(忘れてた)』と、脳内で発言する。
「そういえば私、先宮のおじさんを通り過ぎているんだよねぇ?気付かなかった?」
「えっ……?」
先宮さんはアリスの発言を受けて、顔を上げる、すると、自身の前をアリスが進んでいるのを確認した、えっ?マジで?先宮さんはそう思いながら、『畜生!?』と、叫んだ──一位はアリス、二位は先宮さん、三位は春華、四位、つまり最下位は祐介だった──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.267 )
- 日時: 2018/07/04 22:46
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「あー!最下位最下位!最下位ぃぃぃ!!」
祐介は叫びながら、スピードを上げ、カーブの所では、スピードを落とし、曲がる、くっそ!今は最下位!早く一位になって、先宮さんを安心させたい!祐介はそう思いながら、スピードを上げるが、春華が邪魔をし、中々前に進めない、邪魔をする春華は右へ左へと、蛇行運転で進んでいるからだった、もしもこのまま真っ直ぐに進んでしまえば、春華と衝突してしまい、お互い大ダメージを受けてしまう、だが、それが春華にとっての計略かもしれない、だから、迂闊にスピードを上げる事は出来ない、なので、祐介は春華の間近でスピードを維持するしか出来なかった。
「くっそ!春華ちゃんが邪魔で前に進めない……!」
そう言って、舌打ちをする祐介、すると春華が『あはははは!下位の者を邪魔するのも上位の者の役目!このままアリスちゃんを一位通過にさせるわ!』と、叫ぶ。
「くっそ……!すっげぇ、腹が立つ……ガキの遊びに本気になってくるぜ……!!」
祐介はそう呟きながら、どうやって春華を攻略するかを考える、だが、策が思い付かない、どうすればいいのだろうか?本当にどうすれば良いのだろうか?自分がそう考えていると、ふと、春華の『ゴーカート』が、右に逸れた、急にどうしたんだろうか?祐介はそう思いながら、左に移動し、思いっきりスピードを上げる、その瞬間だった、『かかった!』と、春華が叫び、自身の『ゴーカート』を、一気に左に寄せた、春華の『ゴーカート』が一気に左に寄せられた事により、祐介の『ゴーカート』は半分コースアウトしてしまう、「うぉっ!?」
まさかの春華の行動に祐介は衝撃を受けてしまう、そして祐介はコースアウトして、スピードが落ちてしまう、すると春華は離れ、一気に先へと進む。
「くそぉ……アイツぅ……中々に酷い手を使いやがって……まぁ、良いだろう、この勝負は『男チームと女チーム』だからな?先宮さんが『二位に居る』限り、まだまだ勝機があるってんだよ……!」
祐介はそう呟いて、二位の先宮さんに全ての運命を託す、だが、先宮さんは祐介の思い等、気付いていなかった──
「フフフ……ゴメンね祐介君?私だって勝ちたいんだもん?勝つ為なら、どんな事でもさせてもらうわ?さぁ、後は、お父さんを三位にさせて、私達の一位、二位連続ゴールね?」
春華はそう呟いて、口の端を歪ませる、だが、春華の体重、『ゴーカート』の重さじゃ、先宮さんの押し合いに負けてしまう、では、一体どうしようか?春華はそう思いながら、先宮さんを見る、すると、とある事を思い付いた、『あっ、じゃあ、『私とアリスちゃん、二人でお父さんを挟んで、押して、動きを止めれば良い』んじゃないか?』と、思った、だが、それをすると、『春華、アリス、先宮さん、三人共同位になってしまう』、更にもしも、春華、アリスの行動を看破し、先宮さんが一気にスピードを上げたらどうなるだろうか?二位と三位に春華、アリスになってしまい、先宮さんが再度一位になってしまうのだ、それだけは阻止しなければならない、だが、そうでもしないと、先宮さんを止める事は出来ない、どうする春華?どうしたら父を、お父さんを止める事が出来るだろうか……?春華はそう思いながら、唾を飲み込み、運転しながら考える、すると春華は『重いが故の遠心力』を思いつく、もしも、もしもだ、私が内側に入って、お父さんは外側へ移動する、その時に『私ごと外に向かえば、遠心力で押し出してコースアウト出来る』んじゃあ……?春華はそう判断して、『成功するか?』と、考える、だが、『遠心力』なのだ、基本的に成功するだろう、春華はそう思い、『試す価値はあるわ』と、呟いた。
「それじゃあ、『二位になりましょう』か」
春華はそう呟いて、一気にスピードを上げる、そして先宮さんの後続になる、すると、春華は驚愕してしまう、『まさか作戦がバレたか?』と、思った、何故なら先宮さんは『内側に『ゴーカート』を設置していた』からだ、これじゃあ、内側に入って、追い出す事が出来ない!春華がそう思っていると、後ろから、祐介が現れる、あっ、これは……万事休すだわ、もしも私が最下位、祐介君が三位になったら、お父さんは祐介君を優位に立たせる為にスピードを落とし、祐介君を二位にさせる……その隙間を縫って、私が進もうとしても、重量の事があるので、私が最下位である事は拭えない……い、一体どうしたら良いのかしら……?春華はそう考えて、後方を確認、前方も確認する、う、うーん……これは、無理だわ、私の力じゃどうにもならない……だからアリスちゃん、『一位をキープして!』、春華はそう願いながら、現在一位のアリスに念を送る、だが、アリスには届かない。
「……もうすぐ三周目、このまま一位をキープしなくては……!(頑張れ私!)」
アリスは春華の思い等、知らずに、ただただ純粋な心で一位を目指していた──誰が一位で優勝するかは、それはまだ四人には分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.268 )
- 日時: 2018/07/07 22:54
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「くぅぅ……もう一位にはなれないの……?」
春華はそう呟いて、溜息を吐く、すると、春華の隣に祐介が現れた。
「はっはっー!これで三位だぁ!」
「…………」
「ありゃ?春華ちゃん?」
首を傾げる祐介に対し、無言で返答する春華、そして祐介は何とか、三位になった、そして祐介は先宮さんと会話する。
「先宮さん!」
「んっ?あぁ、お前か、どうだ?調子は?」
「結構良いですね?途中では色々とありましたがね?」
「ははは?確かにあったなぁ?それにしても、俺もあったが、何とか二位になったんだ、お前が二位になれよ?」
先宮さんはそう言って、スピードを落とし、祐介を二位にさせる。
「えっ?良いんですか?」
「あぁ、いいぜ?だって、男の仲じゃないか?」
「さ、先宮さん……!」
祐介は静かに感動し、『有難う御座います!』と、叫んで、スピードを上げ、二位になる、これで、一位アリス、二位祐介、三位先宮さん、四位、最下位春華となる。
だが、まだ二周目の終盤、三周目に突入して、大きな番狂わせ──春華が一位になるかもしれない、先宮さんが祐介を裏切って一位になるかもしれない等──があるかもしれない、その事を考え、四人は進まなければならなかった──
「……はぁ、二位にお兄ちゃんか……中々に手強そうな相手だなぁ?(面倒だ)」
大人アリスはそう呟いて、後方の祐介を確認する、祐介は真剣な眼差しで前を向いていた、アリスは『やっぱり手強そうだなぁ?(つらたん)』と、思っていた、そしてアリスはコースを曲がって、三周目へと向かっていた。
「とりあえず、三周目、三周目ってのは、大体終わりが近いって事だよね?大体は三回したら済むだろうし?あぁ、ちゃんとルールを確認すれば良かったなぁ?(完全に忘れていた)」
アリスは独りでに呟いて、頭を掻いた、そして、後方の祐介を見て、少しスピードを落として、会話する。
「へい!祐介お兄ちゃぁん!(話があるんだが?)」
「ん?どうしたんだよアリスちゃん?スピード下げて迄、近づいてさぁ?」
アリスの言葉に祐介は反応し、返答する、すると、アリスが、首元を人差し指で引っ掛けて、前後に押したり引いたりして、風を体の中に入れる。
「ねぇ、お兄ちゃん?もしも私をこのまま一位にさせてくれると、私の体で何でもしてもいーよ?(どう?)」
「は、はぁ……?な、何言ってんだお前は……?何が言いたいんだ?」
祐介がアリスの言葉に戸惑っていると、アリスは祐介に『この、間抜けが!(あほぅ!)』と、叫ぶ、いきなりの怒鳴り声に祐介は驚愕してしまう。
「な、何が間抜けだごらぁ!?」
「間抜けじゃないか!こんな姿の私が『何してもいい』って言ってんだから、少しは察しろ!エロい事していいって意味じゃ!(分かれカス!)」
暴言を吐くアリスに対し、祐介が呆れながら、アリスの体を見て、返答する。
「この世の何処に幼女の体を見て興奮する兄が居るか!?」
「誰も幼女スタイルとは言っていない!このスタイルじゃボケぇ!この大きい胸を揉むなり、それより先の事をして良いって言ってんの!(馬鹿じゃないの!?)」
怒鳴るアリスに対し、祐介が冷静にツッコミを入れる。
「……流石にそれは厭だなぁ?だって、年齢の事を考えると、さぁ……?」
「うぐぅっ!?た、確かに年齢は変えられない……!でも、お兄ちゃん、こういうスタイルの人、好きでしょ!?(でしょう!?)」
「い、いや、流石にそれはノーコメントだ、此処で性癖やら、何やらを吐く気は無い」
「吐いて!吐かなかったら脱ぐ!(いいな!?)」
アリスは祐介にそう言って、右手でハンドル、左手で服を掴み、脱ぎ始める、すると、祐介は『ば、馬鹿!?』と、叫んで、左の方を向く。
「流石にその姿で脱ぐのは止めろ!」
「あっれぇ?何でぇ?何でかなぁ?ロリ年齢の私に興奮するからぁ?(ふっふーん!)」
顔を赤くする祐介に対し、アリスが言葉で攻める、すると、後ろで、『セクハラで逮捕するぞぉ?アリスちゃぁん?』と、先宮さんの声が聞こえ、『もうダメか(畜生)』と、思い、服を着る。
「警察め!こういう所で仕事しやがって!思春期の少年をセクハラするのは法律的にセーフなのに!(いいじゃん!)」
「それはお前の国の法律だろうがぁ!?此処は日本国なんだよ!お前の国じゃ無いんだよ!アウトなんだよ!?」
「あー畜生!何も出来ない!法律の壁って難しい!(大変だぁ)」
アリスはそう言って、その場で溜息を吐く、先宮さんは『全くだ』と、言って、静かに呆れていた──そして春華は今迄の話を聞いて、『流石に恥ずかしいから、止めて欲しいなぁ、アリスちゃん……?』と、内心イライラしていた。
それにしても現在最下位、そして今さっきやっと私も三周目になった、この三周目で全ての勝者は決まるんだ、春華はそう思いながら、息を飲み込んで、最終レースへと挑んだ──そして四人は何時の間にか、三周目、最終コースへと、向かっていた、一位はアリス、祐介、三位は先宮さん、そして最下位に春華、このレース、誰が優勝するか、それは分からない──
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