コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.279 )
- 日時: 2018/08/01 22:10
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「…………」
「…………」
無言で、だが、少し息を荒くしながら、二人、先宮さんと春華ペアは壁をノックしながら先に進んでいた、そして、目の前が少しずつ明るくなっているのをお互い確認する、二人は『まさか』、『ゴールが?』と、小声で言い、内心喜ぶ。
そして、二人は頑張って、走って、角を曲がったりして、光の方へと走った。
すると、『目の前の壁の仕切りがなかった』、つまり、『迷路の出口が見えた』のだ、遂にゴールだ!先宮さんはそう思いながら、走りながら、迷路を脱出した──続けて春華も同様、迷路を脱出した、これで、先宮さん、春華ペアは迷路を脱出し、迷路を攻略した──
「いやぁ、長かったなぁ」
「そうだね……」
先宮さんと春華は数人が座れる長い椅子に座って、冷たいジュース、冷たいスポドリを飲んで、涼しんでいた、それにしても、冷たい飲み物が体全体に染み渡る、二人はそう思いながら、汗を拭って、迷路を見る。
「それにしても、祐介達は暑いのに、まだ迷路なのか……?流石に迷路だから、俺達も迷った、精々半径数メートル以内には居る可能性があるのに……うーん、迷路だから彷徨っているのか?」
「それもあるかもしれないし、逆に『ノックする方法に気付いていない』とか?」
「まさか?結構聞こえるようなノックをしていたんだ、流石にその判断は判断しにくいな?」
「判断は判断しにくいって、どういう意味よ?何だか二重否定というか、二重になっていて、混乱するわ」
「おぉっと?すまんすまん……いやぁ、日本語は難しいなぁ?流石世界最大の難しい言語だ、日本語は」
先宮さんはそう言って、ペットボトルの口を開け、中の液体を飲む、勿論この液体はスポドリだった。
「……まぁ、確かに日本語は世界でも相当難しい言語ってのは、聞いた事があるけれど……何だっけ?三文字だったけ?三種類を使うからだったっけ?」
「えーと、『平仮名』、『カタカナ』、『漢字』の三種類だな?これらを器用に使うから難しい言語って言われているらしい……後、更に数字とか、アルファベットを使うらしいから、日本が使う文字って言うのは、相当多いな……だって、仮に、仮にだぜ?『平仮名で書いた小説』があるとしよう、『漢字で書いた小説』100ページに対し、前者の『平仮名で書いた小説』は軽く200ページ行くとか行かないとか、言われているらしいからなぁ……そりゃ、確かに難しい言語って扱われるよなぁ、日本語……」
先宮さんはそう言って、その場で静かに溜息を吐く、成程なぁ、春華は父、先宮さんの発言を受けて、納得する、日本語は難しいなぁ?だって、私達現地で使用している人間である日本人でさえ『知らない漢字』や、『知らない熟語』、はたまた『知っていても、意味を知らない字、熟語』があるんだもの?そりゃ、外国人からしたら、『世界一難しい言語だ』と、言われても仕方無いかもしれない、春華はそんな事を思いながら『う゛ー、暑(あ゛づ)い゛ー』と、手で自身の体を扇ぎながら呟いた──
祐介、アリスペアはのんびりと、のんびりと進んでいた、勿論壁をノックしながらだ。
だが、壁をノックしても、『ゴール迄遠かったら、ほぼほぼ意味が無い』、なので、祐介は、たまにノックして、音の反響を調べるだけだった。
「……ねぇ、お兄ちゃん?(聞きたい事が有る)」
「……んー?どうしたのアリスちゃん?」
ふと、アリスが祐介に声を掛けた、祐介は不思議そうにアリスに聞き返す。
「最近の、最近の小学生って、こんなに大変なのぉ?(辛い)」
「…………?えっ?はい?」
いきなり、いきなり変な事を言われて、祐介は戸惑ってしまう、えっ?どういう事?最近の小学生って、こんなに大変って、『こんなに』って、どういう意味の『こんなに』なのか?宿題か?ランドセルの重量か?もしくは人生的な勉強か……?祐介は色々と考えて、アリスに聞き返す。
「え、えーと……どういう意味の『こんなに』、なの?」
「……大まかに説明すれば、『ランドセルは重い』とか、『宿題の量が多い』とか……お兄ちゃんの小学生時代はどうなの?(今と昔は違うの?)」
「えっ……とぉ……そうだなぁ?大まかに言えば、『今も昔もあまり大差ない』ねぇ?だって、俺が小学生だったのは、精々五年前だぜ?アリスちゃんが小学三年生で九歳だろ?俺からすれば約十年前、正確に言えば八年前だ、だから、あんまり大差ないよ?多分だけど、俺やアリスちゃんがお年寄りになれば、『ランドセルは重い』とか、『宿題の量が多い』とか、言うだろうねぇ?軽く三十年、四十年経てば、歴史だって出来上がる、だから、歴史……というか、社会の教科書が分厚くなるかもしれないなぁ?……いや、待てよ?流石に生物や理科も増えるか、この三十年、四十年経てば、新発見とかがあるし……」
「う、うーん、お兄ちゃんが面倒な話に行きそうだ……ほら、お兄ちゃん、さっさと先に進もう、ねっ?(はよ進めカス)」
祐介とアリスはそんな会話をしながら先へと進む──祐介達は春華達がゴールした事を知らずに先へと進む──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.280 )
- 日時: 2018/08/04 22:31
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「ふぅむ……中々辿り着かないなぁ?」
祐介がそう言って、その場で溜息を吐く、すると、アリスが言う。
「確かに……それにしても、『この空間、熱が篭ってる』ね?流石にこの中で運動行動移動していたら、完全に熱中症になっちゃうよ……(マジ熱い)」
「……確かにそういわれてみれば、額を触る機会が多いな、そりゃ、こんな空間に囲まれているからだよ?熱が篭るに決まってらぁ」
アリスの発言に返答する祐介、そして、アリスが静かに言う。
「うーん、『冷房魔法』を使っても、『周りが暑い』から、効きにくいなぁ?(マジか)」
「成程……アリスちゃんの『魔法』でも、使用範囲や持続時間があるのか」
「そりゃそうでしょ?ほら、お兄ちゃん、あの時だってそうでしょ?厳魁お兄ちゃんの時だって、『寝る魔法』を使用したじゃない?その時の使用時間は30分って言う使用制限があったじゃん?(忘れてた?)」
「……あっ、そういえば、そういう使用制限があったなぁ……すっかり忘れていた」
自分がそう言うと、アリスが『マジかお兄ちゃん?(怖い)』と、返答する。
「あ、あぁ、そうだけど?マジだぜ?生憎俺の記憶力はマイナス方面に近いからね?」
「うーわ、最悪じゃぁん?何その記憶能力?私の『魔法』で脳味噌弄ろうか?(ぐへへ)」
「ひ、ひぃっ!?止めて下さい!止めて下さい!まだ『魔法』で脳味噌弄られたくないよぉ!?」
「えへへー、大丈夫お兄ちゃん、痛くしないから、さぁ?(気持ち良いかもぉ?)」
「うーん、恐ろしいから止めておくよ!そ、それよりも早くこの迷路を脱出しないと!先宮さんや、春華ちゃんが待っているかもしれないんだから、さぁ!?」
「うぅっ……仕方無いなぁ?今度お兄ちゃんの家に忍び込んで、脳味噌を『魔法』で改造するよ(有難く思え)」
「今の日本で、それを『不法侵入』と、申すんだ!悪い事だぞ!?」
祐介はそう言って、アリスに強く言う、そしてやっとアリスは納得する。
「うぅー、若干九歳で逮捕されるのは厭だなぁ?(厭だね)」
「そうだろうそうだろう?」
まぁ、実際は逮捕されずに保護観察とか何とかされるんだろうけど、祐介はそんな事を思いながら、壁をノックし、壁をノックしながら歩き始める。
「……一体、一体何時、辿り着くんだろう?」
「……さぁ、分からないよ?そりゃ、ドローンみたいに『視覚魔法』が使えるのなら使っているけど、そういう『魔法』は禁止しているから使えないし、さぁ?もしも使えるのなら、使っているんだけどなぁ……?(本当、縛りって嫌い)」
アリスは祐介に対し、ブツブツと言う、アリスの言葉を聞く祐介は『仕方無いじゃないか?『魔法』は色々な意味で反則になるし、さぁ……?』と、思う、そして、祐介は『急にノック音が変わる』のを理解する。
「…………あれっ?何で?だ?何で、此処で音が変わるんだ……?」
そう言う祐介に対し、アリスが、『多分壁の材質じゃない?(適当だけど)』と、言う、祐介はその発言を受けて、『迷路を作る際、お金を使い過ぎて、安い奴にした……?』と、考えた、まぁ、そんな事はどうでもいいか、『音が変わった』という事は、簡単に言ってしまえば、『ゴールが近いのか、遠いのかが分かる』可能性が高い!多分、最初の壁はノックしていないけど、この音の変化で、『遠いのか、近いのかが分かる』!否、分かった所で、それは可能性、二択に一つしか変わらない!もしも遠くなっているのなら、絶望、近くなっているのなら、希望が見える!祐介はそう判断して、アリスに言う。
「多分、多分、近くなっていると、思うよ!だって、普通『音が変わる訳が無い』からね!もしも変わるって言うのなら、それは……『ゴールが近いよ!』っていう暗示かもしれないし!もしも此処で『ゴールが遠いよ!』って、暗示だったら……こんなに篭って歩いてきたのに、今迄の動きが無駄になる、水の泡になってしまう!だから、この音の変化は『ゴールが近いよ!』っていう暗示なんだと思う!アリスちゃんはどう思う!?」
祐介はそう言って、アリスに意見を求める、ふむ、確かに、お兄ちゃんの発言も一理あるけれど……いや、お兄ちゃんの意見の方が合っているかもしれない、だって、『祐介お兄ちゃんの意見の方が信憑性が高い』から!アリスはそう思いながら、祐介に言う。
「……うん、そうだね、お兄ちゃんの意見が合っていると、私は思うよ(男には、こう言う判断でいいぞ、私)」
「そっか、賛同サンキュー!よし、それじゃあ、走って、ゴール迄突っ走ろう!」
「うん!分かった!よし、頑張ってゴールへと向かおう!(行くぜぇ!)」
「おー!」
「おー!(おー!)」
祐介とアリスはそう言って、右手を上げて、先に進んだ、『ゴールが近い』と、考えてしまえば、今迄の疲れもへっちゃらだった、そして、どれだけ曲がり、戻り、進んだか分からないが、何時の間にか、目の前に光が見え、二人は一緒に、喜び、同時に光の元へと、出た。
そして二人は何とか、迷路をゴールし、脱出した──脱出して、近くを見ると、涼んでいる先宮さん、春華を見付けた──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.281 )
- 日時: 2018/08/05 22:58
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「あっ」
「あっ」
「あっ」
「あっ(はぁっ?)」
祐介、春華、先宮さん、アリスの言葉が重なった、そして、春華は急いでハッとして、スマホを確認する、スマホの時間を確認し、『最初に入ったのはー』と、考える。
「……何、涼んでるんですか……?」
祐介はそう言って、その場で呆れる、もう呆れるしかない、何故なら、『暑い自分達に対し、呑気に冷たいドリンクを飲んでいる』からだ──流石にアリスは『冷房魔法』を使っているから、抜きにするとしても──流石に『ゴールしたから、冷たいジュースでも飲んで待ってるよー』の、一言でも欲しかった所だ、だが、この意見は祐介だけの意見なので、言っても無駄だろう。
「……おじさん、ジュース飲みたい(いいでしょ?)」
最初に口火を切ったのはアリスだった、アリスのその発言を受けて、先宮さんは『あ、あぁ』と、頷いて、自販機の前に立つ、すると、先宮さんは祐介に『祐介君、何が飲みたい?』と、発言した、あまりにも不意の質問により、祐介は『あっ!?えっと……スポドリで……』と、返答した。
「スポドリね……アリスちゃんは何が飲みたい?」
「私?私は炭酸水がいいなぁ(冷たく刺激があるのが良い)」
「えっ?炭酸水?……まるで、お年寄りみたいな発言だなぁ……まぁ、いいけれど……」
先宮さんはそう呟いて、スポドリ、炭酸水を購入し、祐介、アリスに渡す、祐介は『有難う御座います』と、発言し、スポドリを飲む、アリスは『有難うー(美味そう)』と、言って、炭酸水を飲む、祐介はスポドリを飲んで、『矢張り体に染み渡るなぁ』と、思い、先程迄の考えを消す事にした、そして、アリスも炭酸水を飲んで、『うーわ、体に炭酸の刺激が染み渡るぅ!(最高だぁ!)』と、思う。
「さ、さて、一応勝負していたもんな、春華は!そ、それで!?俺達ペアと祐介君ペア、どっちが勝利したんだ!?」
そう言う先宮さんに対し、春華が『うぅむ……』と、唸りながら発言する。
「勝者は……祐介君ペア……流石に一分遅かったら、私達の勝利だったんだけどなぁ?」
「成程、ギリギリ勝利したって事かぁ」
「へぇ、凄い、私達……(やったぜ)」
春華の発言を受けて、祐介、アリスが喜ぶ、そして、先宮さんが『マジかぁ……』と、溜息を吐いて、悔しがっていた。
「それにしても、ギリギリの勝負だったわ、うーん、少し悔しいけれど、仕方無いわね」
「そうだね、それにしても、此処の中、暑くなかった?すっごく汗掻いたわぁ……」
「あっ、それ分かるぅ!暑いから、こうやって、涼んでいたんだぁ、流石にクーラー効いて欲しい……」
そう言う春華に対し、『分かる(分かるでほんま)』と、アリスが頷く。
「本当に暑かったよねぇ?流石に熱中症で倒れそうだったよ……(酷(こく)い酷(こく)い)」
「へぇ、そりゃ、そんな格好しているからでしょうよ……?まぁ、それにしても、熱中症にならなくて安心ね」
「うん、本当だよぉ?(マジ勘弁)」
アリスは春華にそう言って、春華の隣に座って、炭酸水を飲み続ける、相当暑かったんだな?『冷房魔法』でも、流石に『体の中』迄は冷やせなかったか……祐介はそう思いながら、ゆっくりと、涼しんだ──
「さて、どうしよう?これから?」
そう言って、先宮さんが頭を掻く、すると、春華がパンフレットを拡げ、とある部分を指差した。
「これはどう?『殺人事件の館(やかた)』っていうイベントは?お父さんなら、こういう事件系統、簡単だよねぇ?」
「え゛っ!?」
春華の、春華の突然な発言に父、先宮さんは衝撃を受ける、流石に本職だから、遊びみたいなアトラクションに本気に、ガチになってはいけないって……先宮さんはそう思いながら、冷や汗を掻く、そして、アリスがトドメを指す。
「ふむふむ、つまり、春華お姉ちゃんは本職であるお父さんと勝負したいって事だね!?(そうでしょ!?)」
「おぉっ!さっすがアリスちゃん!話がわっかるぅ!」
「でしょー!?(えへへー)」
「えぇっ!?」
先宮さんは同調する春華、アリスを見て、衝撃を受ける、さ、流石に本職だし……先宮さんはそう思い、祐介に目線を送る、すると、祐介は『あっ、厄介事を話されるな?まぁ、仕方無いか』と、判断し、先宮さんの隣に移動し、小声で『何ですか?』と、返答する。
「ゆ、祐介君は、春華達の意見に賛同するか?お、俺としては矢張り本職だし、勝てないと思うんだが……?」
「うーん、どうでしょう……?分からない振りを続けるっていう作戦は少々きつかろう……ど、どうしましょう?俺としては、『手を抜いて楽しむ』っていう方法をとりますが……?」
「な、成程、手を抜く、かぁ……」
先宮さんは小声で祐介と会話し、静かに納得する、ふむ、確かに本職だから、手を抜かないといけないのは分かる、で、でも!本職だからこそ『本気で戦いたい』っていう思いも有る!で、でも、手を抜かないといけない……い、一体どうすれば……!?先宮さんはその場で少々考え、静かに考える、そして『流石にイベントだし、簡単だよなぁ?それなら手を抜いても良いか』と、判断し、春華達と勝負する事を考える。
そして先宮さんは仕方なく、『手を抜く』事にし、『わ、分かったよ、戦えばいいんだろう?』と、発言した──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.282 )
- 日時: 2018/08/08 22:56
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「よ、よし、『殺人の館』へと向かおうか、春華、案内宜しく」
「あっ、うん」
仕方なく折れた先宮さんはそう言って、さっさと、事件を解決すべく、春華達を急かす、すると、春華が『うーわ』と、落胆する。
「ど、どうしたんだ春華?そおんな声を出してぇ?」
巫山戯る様に言う先宮さんに対し、春華が『案外遠い』と、発言する。
「へぇ、案外遠いのか、ふむ、時間はあるし、大丈夫じゃないか?」
「確かに」
「そうだねぇ?(だよねー)」
春華の発言に対し、先宮さん、祐介、アリスが返答する、そして、春華が『そ、そう?』と、言い、立ち上がって、指で場所を示し、発言した。
「それじゃあ、さっさと行きましょうか」
「あぁ」
春華はその場で、飲み物を全て飲み切り、ゴミ箱に捨てて、迷路の部屋を出る、祐介達も飲み干して、走って、春華の後を追う──
「それにしても、先宮さんはどんな事件を扱っているんです?誘拐?殺人?それとも、犯人捜査?」
走っている途中、祐介が先宮さんに言う、先宮さんは静かに返答する。
「えっ?あぁ、殺人事件だな?大まかに言えば、密室とか、怨恨の殺害とか、色々あるけど、俺の場合は頭が悪いから、力仕事が多いな?例えば現行犯逮捕とか、犯人の家に突入して、手錠をかけたりとか?」
「成程……じゃあ、犯人逮捕以外に何もしないんですか?」
「するにしてもパトロールぐらいかなぁ?俺は基本的に事件を解決する方じゃなくて、逮捕して捕まえる方だから……」
「へぇ……」
祐介は先宮さんの説明を受けて、『成程なぁ』と、思う、それにしても、それって、、案外大変な奴だよなぁ?祐介はそう思いながら、春華を見た。
「もうすぐ辿り着くよぉ」
「分かったぁ」
「へぇ、案外近く感じるなぁ?」
「つ、疲れた……(地味に遠い)」
先宮さんの会話が終わった後、春華が場所の距離を言う、祐介、先宮さん、アリスが反応する、そして走り続けて、軽く五分が経った、すると急に春華が立ち止まり、一点を指差し、『此処だよ!』と、言う。
「……へぇ、本当に館なのかぁ」
「えぇ、そのようね……」
「それにしても、どんなトリックがあるだろうか?どんな謎解きがあるだろうか?」
「さぁ?それは見て見ないと分からないわよ?」
「まあ、そうだよなぁ……?」
春華は祐介の発言に返答し、そして、祐介達四人は『殺人の館』へと、突入した──
「いらっしゃいませぇ、ようこそ『殺人の館』へ?えーと、お客様は何名で?」
「四名、大人三枚、ガキ一人」
「分かりましたぁ」
先宮さんが受付嬢にお金を払って、チケットを受け取る、そしてチケットを祐介達三人に配る。
「この『殺人の館』は初めてですか?」
「初めてだ、全員」
「そうですか、分かりました、それでは、説明します……」
受付嬢はそう言って、少しくしゃくしゃになった説明書を見せて、祐介達四人に説明する。
「まず、どんな殺人事件を解きたいかにも寄ります、此処は何種類かの殺人事件があります、密室殺人、自殺に見せた他殺、館の中の殺人事件、事故死に見せた殺人等、色々な殺人事件の部屋があります、そして、どれか一つの部屋を選択し、挑んで下さい、見事事件を解決されると、殺人事件解決成功と、なります、此処で質問はありますか?」
「そうだなぁ……登場人物は部屋によってまちまち?」
「はい、まちまちです、他に質問は?」
「……一応、その部屋の中でトリックは完成しているんですか?何か部屋を出て、証明とかは……?」
「そんな探偵番組、探偵漫画みたいな事はしなくても良いです」
「成程」
「それでは、他に質問は?」
「えーとねぇ、このトリックとかって、私達、小さい子でも解けるの?(どーなのー?)」
「さぁ?流石に察しの良い子なら、、解けるのでは無いでしょうか?検証をしたかったんですが、生憎小さい子が居らず、今迄に体験した子から言わせて貰いますと、『簡単だった』、『難しい』、『解けない、時間制限め』と、言っておりました」
「時間制限?何それ?」
「あぁ、次の参加者の為に時間制限があるんですよ、だから、その時間制限以内に回答し、推理をして、解いて欲しいんです」
「成程……えっと、質問、どれが一番簡単です?」
「……ノーコメントです」
祐介がそう言うと、受付嬢は無言を貫いた、成程、流石にそれは言えないか、先宮さんはそう思い、『それじゃあ、簡単に解ける密室殺人事件でもしようか』と、発言する。
「……密室殺人ですね?分かりました、それでは、奥に進んでください、看板の通りに進んでもらえると、すぐに到着します」
「成程……有難う御座います」
「いえいえ?それでは、頑張って、密室殺人を解いて下さい、ご健勝を」
受付嬢はそう言って、頭を下げる、ふむ、密室殺人かぁ、石動先生でも密室とか、推理作品は描いていないから、解けるかどうかは不安だ、祐介はそう思いながら、先に進む先宮さん、春華、アリスの後を追う──祐介達四人が密室殺人を解けるかは、密室殺人の難易度による──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.283 )
- 日時: 2018/08/11 22:57
- 名前: 彩都 (ID: ???)
祐介達四人は看板にそって、前に進んでいく、すると、目の前に四つの部屋があった、一番左端は『密室殺人の部屋』、その隣は『入水(じゅすい)殺人の部屋』、次に『火あぶり殺人の部屋』、そして一番右端に『アナフィラキシーショック殺人の部屋』と、書いてあった、その前に一番右端の『アナフィラキシーショック殺人の部屋』って何なんだよ?と、四人は思ったが、その前に、一番左に存在している『密室殺人の部屋』を攻略しなきゃならない事を思い、少しドキドキしながら、道を逸れ、『密室殺人の部屋』に突入した。
「えぇと……此処で良かったかな?」
「うん、此処だろうね?」
「ってか、何でカキ氷を配布している訳……?(不思議)」
「そりゃ、部屋の中が暑いからかぁ?」
アリスの発言に首を傾げる祐介、すると、かき氷を作っているお姉さんが四人にカキ氷を渡す、カキ氷にシロップは掛かっていない。
「お客様は『密室殺人の部屋』に向かう方ですか?それなら、これをどうぞ」
「あっ、はい、有難う御座います……」
「有難う御座います……」
「美味そう(でも、シロップが……)」
「えっ?いいんですか?これを貰っても?」
「いいんですよ、何故ならこれはカキ氷屋の氷室(ひむろ)さんが『推理している間、頭を冷やして、問題を解いて下さい』って、意味で渡しているので」
「なぁるほど……」
「後、シロップは御自由にお使い下さい!」
「ほう、シロップは自由、と……それじゃあ、早速使おうか」
「そうだねぇ」
祐介はカキ氷を渡したお姉さんに話を聞き、成程と思って、カキ氷にシロップをかける、祐介はブルーハワイ味のシロップを、春華はイチゴ味のシロップを、先宮さんは甘い練乳のシロップを、アリスはメロン味のシロップをかけて、カキ氷を食べる、そして四人はお姉さんの案内で、『密室殺人の部屋』へと、入室した──
『ど、どういう事ですか、これは……!?』
『ど、どうしたんですか!?って、これは……殺人事件!?まさか貴方が……!?』
『し、知るか!?私が来た時にはもうこんな状態に……!?』
『私も知りませんよ!?私は氷室さんと共に来たから……』
『そ、そうだそうだ!私は伊豆垣さんと今さっき、此処に来たばっかだ!多分推理作品で言うなら、第一発見者の萱流さんが犯人だろう!?』
『ちょっと待って下さいよ!?私も今さっき来た時にこのような状況になっていたんです!だから、私は犯人ではありません!私が此処に入室する前に事件は起きていた!』
『嘘吐け!!どうせ犯人だから、言い訳をして、逃げようとしているんだ!伊豆垣さん、一緒に捕まえましょう!』
『は、はい!氷室さん!』
こうして、第一発見者である萱流さんは捕まってしまった、果たして萱流さんが被害者を殺害したのか、もしくは、それ以外なのか?さぁ、君達が謎を解くのだ!
「……成程、つまり、犯人はこの三人の内、どちらかって事か?」
「うーん、共犯の可能性もありますねぇ?」
「でも、密室でしょ?普通密室って、ペアでするの?」
「うーん、どういう内容だ……?(さっぱり分からない)」
祐介達四人は密室事件が起きる時の映像を見て、首を傾げる、そして、頭上で、『推理スタート!』と、声が聞こえ、とりあえず動く事にした。
「よ、よし、それじゃあ、分かれて、色々な人から話を聞こう!」
「あ、はい!」
「うん!」
「OK!(分かった!)」
先宮さんの発言を受け、祐介、春華、アリスは三人の犯人候補に話を聞きに行った、そして先宮さんは遺体を確認する──
まず、祐介は萱流さんに話を聞く事にした。
「え、えーと、お話良いですか?」
「お話?あぁ、事件の事かい?あぁ、いいよ、何でも聞いてくれ、私は無実だからね?」
「じゃ、じゃあ、お名前を先に伺っても?」
「私?私は萱流 惣一(かやながれ そういち)、氷像を作る仕事をしている」
「氷像?氷像って、氷の像って事ですか?」
「あぁ、そうだ、今回依頼があって、依頼者のこの部屋に来たんだ、んで、どんな氷像にするかってのも話を聞かないといけないからね、だから来たんだけど……まさか、依頼者が死んでいるとは、ねぇ……不謹慎だけど、初めて死体を見て、ドキッとしたよ、『人って本当に死ぬんだ』ってねぇ……おっと、やっぱり不謹慎だったか?」
「い、いえ、不謹慎では無いと思いますよ?『それ』って人間の半数以上が抱く疑問……というか、思いなんじゃないですかねぇ?っと、何はともあれ、お話有難う御座います」
「あぁ、頑張って私に無罪を叩きつけてくれよ?」
そう言って、萱流さんは祐介に手を振った、それにしても、犯人は一体誰なんだろう?祐介はそう思いながら、顎に手を当てる、流石に萱流さんは犯人じゃないよなぁ?だって、あんなに軽やかな言い返しだしねぇ?自分なら犯人とは思わない……っと、危ない危ない、忘れてた、一人で犯人を当てかけていた、まだ二人の意見を聞いていないのに……祐介はそう思いながら、アリス、春華の事情聴取を待った──さぁ、どんな意見が飛び交うのか、それは祐介には分からない──
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69
この掲示板は過去ログ化されています。