コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.229 )
日時: 2018/04/01 21:47
名前: 彩都 (ID: fMHQuj5n)  

「は、はぁっ!?えっ!?う、嘘だよね!?嘘だよね!?春華ちゃん、そんな事無いよね!?俺が好きだって!?おいおいおいおい!?ちゃんと現実見てる!?俺の何処がカッコ良いの!?嘘はいけないよ!?」
焦る祐介に対して、春華が立ち上がって叫ぶ。
「嘘じゃないです!私は祐介さんの事が好きなんです!……この気持ちは……最近になって気が付いたんです!あの時助けてくれた時からずっと……ずっと、心の中に存在していた!そして前に私の料理を食べてくれた時、すっごく私は嬉しかった!だから、だから……!」
「……そ、そうか……」
春華の発言を受けて、祐介は静かに頷く、そして祐介は春華に静かに返答する。
「も、もしもこの事が事実であれ、虚偽であれ、俺は……君の気持ちに応える事は出来ない……そりゃ俺だって好きな人ぐらいはいるし……まぁ、片思いだけどさ?」
「そ、それは知っています……でも、でも!だったら、私がその人に勝つ!何時かは勝ちたい!何時かは勝つ!だから……私の気持ちを……忘れないで下さい……!!」
「…………分かった、もしも俺が俺の片思いの相手に振られたら、君を選択しよう、それで、良いかな?」
祐介の最大の譲歩に対し、春華は静かに頷く。
「……はい!」
春華の発言を受けて、祐介は息を吐いて、その場に座りこむ。
「は、はぁ……流石に焦ったぜ……まさか俺が好きだったとは……今迄の人生で逆告白は初めてだぜ……」
「わ、私も……逆に告白するのは初めてですよ……」
春華は祐介の発言に対し、顔を赤らめながら返答する、そして春華は続けて祐介に言う。
「そ、それで、祐介さん?」
「ん?何だ?まだ恋愛の話か?」
「い、いえ、そうでは無いのですが……学校の話です……」
「学校……!やっと本題に戻ったんだな……?」
祐介は安堵して、姿勢を正す、そして春華に言う。
「それで?学校の話は何だ?」
祐介の発言を受けて、春華は静かに発言する。
「じ、実は……勉強が難しくて……それに私は監禁、軟禁されていた事もあるので、他の人より知恵が遅れているんですよね、だから勉強が追いつけなくて……何だか周りの人達が先に先に進んで、私だけが立ち止まっている感覚がするんですよねぇ……」
「……成程なぁ、それは大変だ、だが、それはどうする事も出来ないな、俺では……塾に行くなり、復習するなり、で頭に押し込まなきゃダメだと思うな……」
「矢張りそうですか……先生に話した所、『監禁とか軟禁とかの理由で逃げるな、それを覚える事が出来ない自身が悪い』と言われてしまいました……」
「結構酷い事を言う教師だな、監禁とか軟禁は本人が望んでしてもらった訳じゃないのにさぁ……俺が、琴音ちゃんや先宮さんが居なかったら、救えなかったんだぞ?それなのに、そんな巫山戯た事を言いやがって……!もしもその教師が監禁軟禁されて、職を失っても、監禁軟禁されたお前が悪い、って言っている様なもんだぜ……!?」
「そうですよねぇ……私は監禁軟禁されて、知恵が追いつかないってのに、よくそんな酷い事が言えますよねぇ……」
「だな……」
祐介と春華はそう言って、頭を垂れる、すると祐介は静かに言葉を発す。
「……何で俺が俺と春華ちゃん、アリスちゃんと先宮さんの二組に分けたか、分かるか?」
「……えっ?いえ、それは分かりませんけれど……」
祐介の突然の発言に春華は首を傾げて返答する、『そりゃそうだよな』、と祐介は言い返す、そして祐介は言葉を続ける。
「えーとな、何故俺と春華ちゃんのグループにしたのかって話を先にするか……まぁ、今さっき話した通り、勉強だとか、学校関係の話をしたかったんだよね」
「は、はぁ、成程……ではアリスちゃんとお父さんの事は?」
「ん?あぁ、春華ちゃん、何時もアリスちゃんと絡んでいるのって、誰?」
「えっ?誰って……まぁ、私とかですかねぇ……基本的にお父さんは仕事で忙しいから、私が遊ぶしか……あっ」
「おっ?俺の言葉を聞かずに理解しちゃった系?」
春華の思考に対し、祐介が少しにやける、そして春華が祐介に言う。
「も、もしかして……『あまり絡んでいない二人を絡ませる』為に……ですか?」
「……ぴんぽーん、正解だぁ、そう言う事、少しでもアリスちゃんと先宮さんの仲を縮めたいんだよねぇ……その為に『個室』で、『人数があまり入れない』部屋を考えた、結果『観覧車』が思い付いた、と言う事、でも、『俺の作戦が少しでも感付けば良い』んだけれど……二人が感付くかどうかは分からない……」
「な、成程……確かにアリスちゃんと良く絡んでいるのは私ぐらい……お父さんはアリスちゃんが寝ている間とか、学校に行った後にしか帰ってこないから……確かに祐介さんの作戦は素晴らしいですね、ですが、本当にこの作戦が通用するか、という部分が不安ですね……」
春華の発言を受けて、祐介は静かに頷く。
「うん、そうなんだよね、二人共感付けば良いんだけどなぁ……?」
祐介はそう言いながら、自分の観覧車より下の観覧車を確認する──祐介の下の観覧車にはアリスと先宮さんがいる、さっさと自分の考えに感付けば良いが……祐介はそう思いながら溜息を吐いた──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.230 )
日時: 2018/04/04 21:46
名前: 彩都 (ID: AQILp0xC)  

祐介が下の観覧車に居る先宮さんとアリスを見つめる──そんな中、先宮さんはアリスを見つめて、冷や汗を流していた──
「…………」
「…………(無言状態……)」
お互い無言状態のまま、ゆっくりと観覧車の滞在時間を潰していく、するとふとアリスは呟いた。
「……ねぇ、先宮のおじさん(……)」
「……ん?何だよ?」
「お仕事、楽しい?(どうだろう?)」
「あ、あぁ、楽しい、が……?」
いきなり変な事を言うアリスに対して、先宮さんは少々戸惑いながら返答する、そしてアリスが安堵する。
「そう……それは良かったね(うん、良かったね)」
「い、一体何が言いたいんだ?アリスちゃんよぉ?」
不思議さがマックスになった先宮さんは口を開いた、そしてアリスに話の全容を聞きだそうとする。
「んー?そんなの簡単だよ、先宮のおじさんは何時も疲れている表情をしているからね?だからお仕事が大変なのかなぁ?とね?(だってねぇ)」
「……そ、そうか?」
アリスに言われて、先宮さんは自分の顔を触って確認する、……別段何処も疲れてはいないんだがなぁ?先宮さんがそう思っていると、アリスが言う。
「アハハ、そんなの手で触っても分からないよぉ?(馬鹿なの?)」
「ま、まぁな?でも、一応確認はしたくて、さ?」
アリスの発言に静かに返答する先宮さん、そしてアリスが言葉を発す。
「うぅん……それじゃあ、こうしようか(えぃっ)」
アリスはいきなり立ち上がって、先宮さんに抱き付いてきた、だが、身長さがあるので、先宮さんの腰に抱きつく。
「うぉっ!?い、いきなりどうしたんだ!?」
不思議がる先宮さんに対し、アリスはずっと腰を抱き続ける。
「うりうりぃー(えいー)」
「な、何がしたいんだ……!?」
先宮さんは頭に『?』マークを浮かびながらアリスの行動を見つめる、するとアリスが静かに言う。
「ねぇ、先宮のおじさん?(フフフ……)」
「な、何だよ……?」
アリスの急な発言に驚く先宮さんに対し、アリスは口の端を歪ませながら発言する。
「ねぇ、先宮のおじさん?『今、楽しかった』かな?(どうなの?)」
「…………えっ?」
いきなりの展開に話が見えない、否、話が雲散霧消していて、状況も理解も何も出来なかった、ただ、そんな中、アリスが静かに先宮さんに発言する。
「だーかーらー?『私が先宮のおじさんと絡んで、楽しかったか?』って聞いているの?分かる?(分かれよ)」
「えっと……まぁ、小さい頃の春華の相手をしているようで懐かしくは感じたが、別段楽しいって気持ちは……」
そう発言する先宮さん、そんな先宮さんに対し、アリスは口を尖らせて、返答する。
「じゃあ、どうやったら先宮のおじさんは楽しんでくれる?(どうなんだろ?)」
「えっ?いや、春華とアリスちゃんと絡んでいる時が一番楽しいけれど……」
そう発言する先宮さんに対し、アリスは首を振る。
「そんなの、当たり前じゃん?そうじゃなくてさ?もっと、もっと『普通な事』でさぁ?先宮のおじさんの『楽しい』ってのを知りたいんだよねぇ?(そうなんだよ!)」
「えぇっ……?」
アリスの発言に少々混乱と息苦しさを感じる先宮さん、そして先宮さんはアリスの頭を撫でて言葉を発言する。
「……そんな事しなくて良いんだよ、大人の大変さは大人になってから分かれば良いんだ、だからアリスちゃんは何もしなくて良いんだぜ?俺は……いや、先宮のおじさんは辛い、大変、面倒な仕事をしているんだ、だから『楽しい』を追求しなくても良いんだよ」
先宮さんはそう言って、手を元に戻して、腕を組む、……まぁ、それにしても、今迄の無言状態の中でアリスちゃんが『こういう事を考えていた』可能性があるのは拭えないよな……先宮さんはそんな事を思いながら、アリスの発言を待つ。
「そう……なの?でも、私は先宮のおじさんの心の事を思って……!(大変そうだしさぁ)」
アリスはそう言って、目から涙の粒を漏らす、先宮さんは静かに鼻から息を吐いて、アリスを強く強く抱き締める──そして先宮さんがアリスに言う。
「大丈夫だって……俺の心は頑丈なんだから……そんな簡単に壊れる訳無いだろう?だって俺は先宮さんなんだぜ?天下無敵だぞぉ?」
「えぇっ!?そうなの!?(驚きぃ!)」
アリスは先宮さんの発言を聞いて、目を輝かせる、そして先宮さんが言葉を紡ぐ。
「おぅ、そうだぜ?何たって俺は数多の殺人事件をたった八人で解決に導いたあの先宮さんだからな!」
「おぉー!すげぇ!でも、どんな殺人事件を解決したの!?(教えて!)」
「え゛っ゛?」
口から出任せの事に対し、アリスが突っ込んでくる、うーわ、何も考えていないな、先宮さんはそんな事を思いながら、もう一度口から出任せを発言する。
「そ、そんなの絶海の孤島での密室殺人事件だよ!あの時の事件は大変だったなぁ!」
「へぇ!?どんな内容の事件なの!?(教えろ)」
「そ、それは……警察の機密情報に触れるから、あまり詳しく口に出せないんだよなぁ……」
先宮さんはそう言って、静かに目を逸らす、するとアリスは『うっうー……楽しみだなぁ、その話ぃ……』と言って頭を垂れる──まぁ、この事件は口から出任せの存在しない事件だし、話す事自体が出来ないんだけどな……だって、俺は物語の制作力とかが低いからな……先宮さんはそう思いながら、頬を掻く──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.231 )
日時: 2018/04/07 22:28
名前: 彩都 (ID: kgjUD18D)  

「うむぅ……その話、もしも聞けたら聞きたかったなぁ……日本の警察の機密とか……(大変だぁ)」
アリスはそう言って、頭を垂れる、先宮さんは『アハハ……』と笑ってアリスから手を離す。
「まぁ、こういうのは大人になってから、もしくは警察に入れば厭でも分かるぜ?」
「へぇ、そうなんだぁ……じゃあ、私も日本の警察になろうかな?それなら先宮のおじさんの事件とか分かるもんね(そうだろ?)」
そう言うアリスに対して、先宮さんが驚く。
「ほぇー、アリスちゃんが警察、ねぇ……果たして出来るだろうか?だって日本の警察は『魔法』禁止だし……」
先宮さんがそう言うと、アリスはとんでもなく驚愕した顔を見せる。
「な、何だって……!?それじゃあ、簡単に『捕縛魔法』とかを使う事が出来ないって事か!?(マジで!?)」
「そりゃそうだろ?まず、アリスちゃんの母国でも、『魔法』を使って相手を逮捕している警察なんか見た事が無いだろう?」
先宮さんはそう言って、静かに溜息を吐く、まさか『日本の警察は『魔法』を使える』とかでも思っていたのだろうか?もしも思っていたのなら、『『魔法』は使えない人が多い』って事を教えないとなぁ……先宮さんはそう言って、静かに腕を組む。
「うぅむ……『魔法』が使えない警察は少し厭だなぁ?それなら、『魔法警察』の方に入れば良いんだけど……(大変だぁ)」
……ん?今さっき何と言ったんだ?俺の耳からは『魔法警察』という言葉が聞こえたんだが……?先宮さんはアリスの発言を聞いて、首を傾げる。
「な、なぁ、アリスちゃん?今さっき『魔法警察』って言葉が聞こえたんだが……?」
「ん?あぁ、確かに言ったね、『魔法警察』って、『魔法警察』ってのは『魔法』を使う警察の事、まぁ、『魔法』を使う警察だけだから、『魔法』の部分を取り除けば、普通の警察だね(つまりそう言う事)」
先宮さんの発言に対して、アリスが淡々と答える、いや、『魔法』の部分を取り除いても、普通の警察にはならないと思うんだがなぁ……?先宮さんは内心不思議がりながら、『成程』と返答する。
「でも、『魔法警察』になるには、色々な条件をクリアしないといけないから、簡単にはなれないんだけどね?(結構簡単では無い)」
「へぇ?矢張り警察って案外面倒なんだなぁ……じゃあ、どうやったら『魔法警察』って奴になれるんだ?」
アリスの言葉に先宮さんは話を聞こうとする、そしてアリスは淡々と答える。
「そうだなぁ……軽く十年以上、地球で警察をしなきゃならない、他には『箒で浮遊する魔法』を覚えている存在、とかかな?『魔法』面と方法面はこれだけ、でも、『その先』が大変なんだよね?(はぁ……)」
「は、はぁ……?まぁ、流石に十年以上地球で警察をしなくきゃいけないのは大変かもしれんが……それ以外に大変な事でもあるのかぁ?俺的には何にも感じ無いが……?」
先宮さんはそう言って、静かに首を傾げる、アリスは先宮さんに向かって静かに発言する。
「うーん……大まかに言えば、『100人の魔法使いと100連戦して、100連勝をする』というのが、大変かなぁ?だけれど、『魔法』の使用はお互い禁止で、まるで柔道とか、それによく似ているかもね?(多分だけど)」
「えぇっ……何だよそれ?すっげぇ、大変じゃねぇか?日本の警察でもそんなに戦わないんだがなぁ……?」
アリスの発言に驚く先宮さん、そしてふと、外を確認すると、綺麗な太陽が顔を覗かせる。
「……ふむ、こんな暗い会話をしていても太陽ってのは明るいなぁ……少々腹が立つ……」
先宮さんがそう言って、頬を掻く、するとアリスが言う。
「アハハ、確かにそうかもしれんね……でも、太陽は何時も光り輝いている存在だから、明るくないといけないと思うよ?(多分)」
「ま、まぁそうかもしれんな……」
先宮さんはそう言って、アリスの発言に肯定する、そして先宮さんは上の観覧車に居る祐介と春華を窓から見ようとする、だが、丁度上の方に位置するので、窓から確認する事が出来なかった。
「……中々に見えないな……何もしていないと良いが……」
先宮さんはそう言って、静かに腕を組む、そしてアリスが言う。
「まぁ、仕方無いよ、観覧車だしぃ?(観覧車だもん、仕方無い)」
「ま、まぁ、確かにそうなんだけれどぉ……?」
先宮さんはアリスの発言を受けて、静かに肯定する──そして先宮さんとアリスは観覧車から見える窓の風景を見ながら、また無言状態になり、その後、観覧車が一回転した後、観覧車を降りて、一足先に出ていた春華、祐介ペアと出会う──

そして時は少しだけ遡り、春華、祐介の観覧車の中で祐介が言葉を発した。
「……それにしても」
「?」
突然の祐介の発言に不思議がる春華、そんな春華は祐介の言葉を待った。
「それにしても、仲良くなれば良いよね、アリスちゃんと先宮さん……」
何だ、そんな事か、春華はそう思いながら、『そうですねぇ』と祐介に返答する──そして祐介と春華はのんびりと観覧車の中を過ごす──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.232 )
日時: 2018/04/14 21:53
名前: 彩都 (ID: HBvApUx3)  

「……それにしても暇だなぁ、流石に話をするってだけで、観覧車を選ぶのはちと早計だったかもしれない……」
祐介は顎に手を当てながら静かに唸る、すると春華が祐介に言う。
「あ、あの!祐介さん!」
「んー?何だぁ?」
「え、えと……心理テスト、しません?」
「し、心理テスト?どうして?」
「だって暇なんでしょう?少しはこういうアプリで楽しみましょうよ?」
春華はそう言って、祐介の隣に座って、スマホを起動し、『心理テストベータ』というアプリを起動する、そしてスマホを祐介に渡す。
「はい、これでゲームが出来ます!」
「…………」
ゲーム、か……とりあえず、自分の本性でも探ろうか、と判断し、祐介は『本性の心理テスト』というボタンを押し、『問1』が開始される。
『問1 貴方は一万円を持っています、小銭が嫌いな貴方はこのお金をどう使いますか?』、と表示される、ふむ、選択肢は四つ、『募金に使う』、『一万円を綺麗に使う』、『適当に高価なモノを買う』、『使わない』の四つか……そうだなぁ、個人的には『一万円を綺麗に使う』かなぁ?祐介はそう考え、クリックする。
『問2 貴方は就職の面接官です、次の四人の内、貴方はどの方を一人、合格させますか?』、か……そうだなぁ、今回も四択かぁ、『綺麗な女性』、『少し太った女性』、『清潔そうな男性』、『汚らしい男性』の四択、そうだなぁ……こういうのは適当に、『清潔そうな男性』で……祐介は少し悩みながら、クリックする。
『問3 貴方は自伝を出版する事になりました、さて、どんな自伝を執筆しますか? 四択から答えて下さい』、か……えーと、四択ばっかだな?祐介はそう思いながら、項目を確認する。
『自身の半生を冗長多めに書いた自伝』、『サバイバル技術を盛り込んだ自伝』、『可哀想な過去をつらつら書いた自伝』、『ありのままの事を書いた自伝』か……出来れば、『自身の半生を冗長多めに書いた自伝』の方が良いよな、祐介はそう思い、クリックする、すると上のアイコンから、『後少し!』と表示される、そうか、後少しか、それじゃあ、楽だ、そう思いながら、次の問題を見る。
『問4 貴方は漫画家です、どんな漫画を描いている?』……これ、石動さんに見せたら、『何だ、全部描いている』とか返答されそうだ、自分はそう思いながら、項目を確認する。
『バトル漫画(超能力バトルも含む)』、『感動する漫画』、『実話の漫画』、『スポーツ漫画』、かぁ……面倒だし、バトルで良いか、祐介はそう思いながら、クリックする。
『問5 貴方はドリンクバーを利用します、さて、どんな飲み物を先に飲む?』、ふむ、コーラがあったら、コーラを選ぶな、そう思いながら、項目を確認する。
『炭酸飲料』、『ホット系の飲み物』、『コーンポタージュみたいなスープ類』、『清涼飲料水』『水』の五つか……珍しい、『問5』だから、五つ選択肢があるのか?と思う、そしてコーラが無いので、仕方なく、『炭酸飲料』を選択する祐介、すると『回答有難う御座いました! 現在回答を精査中です……』と表示される、ふむ、のんびり待たないといけない、と?そんな事を持っていると、すぐに結果が出た。
『貴方は相当な自由人タイプです!』と表示される。
「えぇっ……!?」
ありきたりな回答が表示され、溜息を吐く自分、そして祐介は静かに表示された文字を読む。
「えーと……『貴方は相当な自由人タイプです、ですが、熱血な部分もあり、几帳面なタイプもあり、結構面倒な自由人タイプです、更に『自分の領域』を持っており、その領域を侵されると、家族、彼氏彼女、友達でさえ、嫌悪感を抱くとても面倒な自由人タイプです、仲良く出来るタイプは『慎重な自由人タイプ』です』……ってか、何か面白い回答が出てきて、コメントがしずらい」
「アハハ……でも、熱血って所は祐介さん、合っていると思いません?」
「えっ?そうかなぁ?」
春華の発言を受けて、祐介が首を傾げる、……熱血かぁ、そんな事は思った事も無いけれど、祐介はそう思いながら、スマホを春華に返し、春華に言う。
「それで?春華ちゃんはどんなタイプだったの?」
「えっ?私ですか?私は『一度決めたらやり遂げる迄止まらない! 猪突猛進タイプ!』と出ました、まぁ、言いたい事は『一度決めたら、それを終わらせる迄徹夜でも夜更かししても遂行させるタイプ』と出ましたね、大まかに言えば、『やるなら全部済ませる』と……少し面倒なタイプですね」
「そ、そうか……」
祐介はそう言って、大変な性格をしているな、春華ちゃんは……と思う、すると何時の間にか、観覧車は半分を超え、残り四分の一迄進んでいた、もうじき降りる時間だ、祐介がそう思っていると、『あっ、祐介さん、降りるの、少しだけ待って下さい』と言われる、一体どうしたのだろうか?と思っていると、春華は祐介の顔に近づいて、耳の辺りを優しく掴まれ、自身の唇と祐介の唇を触れさせた、えっ……?祐介がそう思っていると、春華はもう立っていた。
「祐介さん?ほら、もう立ってしまいましょう?観覧車が通り過ぎてしまいます」
「えっ……あぁ、そうだな……」
祐介は春華の発言を受けて、立ち上がり、一緒に観覧車を出る──春華ちゃんが俺にしたのは……唇を人差し指、中指で触っていると、先宮、アリスペアが続けて、現れる、そして先宮さんが『よし!次のアトラクションへ向かおう!』と叫び、先に進む、祐介はのんびりと後を歩く、すると祐介の前の春華が、振り返って、優しく微笑む、その表情を見て、『ま、まさか、春華ちゃんが俺にしたのは……!?』とドキドキしながら思う──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.233 )
日時: 2018/04/15 22:45
名前: 彩都 (ID: 393aRbky)  

自分が内心春華ちゃんにドキドキしていると、先宮さんが、『おぅい?祐介くーん?』と言うので、『は、はい!』と返答する。
「どうしたんですか?」
「お、おぅ……元気な返答だなぁ……なぁ、次は何処に行く?俺は休憩したいんだが……」
「私、もう少し、乗りたい!色々な場所に乗りたい!色々な場所に再度乗りたい!(乗ろうよ!)」
「私もアリスちゃんと一緒ですねぇ、もう少し乗りたいです」
「…………」
うーん、先宮さんの手を取りたいけど、アリスちゃんは遊びたい盛りだからなぁ……どうしようか……祐介がそう考えていると、アリスが指を指す。
「あー!あれがいいー!(乗りたーい!)」
「えっ?あれ?」
祐介がそう言って、アリスが指を指す方向に顔を向ける、すると其処には『水上アトラクション』があった、祐介は『冷たそうだ』と判断するが、アリスちゃんからしてみれば、『涼しい』のかもしれない、と判断した。
「えっ?それでいいのか、アリスちゃんよ?」
そう言う先宮さんに対し、『うん!(これが良い!)』と返答するアリス、先宮さんは『分かった分かった、じゃあ、このアトラクションが終わったら、休憩な?』と発言し、『分かったー!(楽しもう!)』と叫ぶ。
「……という事で、二人共すまんな」
「いえいえ、俺は大丈夫です、でも、このアトラクション、面白そうだなぁ」
「そうですねぇ……私も大丈夫だよお父さん、このアトラクション面白そうだし」
「そ、そうか、すまんな……よし、このアトラクションに向かうぞー!」
先宮さんが右手を上げて、水上アトラクションの方へ走って向かう、自分と春華もお互い見合って、『アハハ……』と笑うしかなかった──

「折角の休日、心の底から楽しまないとなぁ」
そう言う春華を見て、祐介は静かに言う。
「確かにね」
「お父さん、今月最初の休みなんです、だからアリスちゃんや私を楽しませようと無茶してる」
「…………」
「多分今日動き過ぎて、明日壊れて欲しくないですし……出来るだけ動きは制限して欲しいですが……本人は聞きそうに無いですね」
「……そうだね、少しでも楽しもうとしている、いや、俺達三人を楽しませようと思ってる、そんな感覚がずしずし、ひしひし伝わってくるよ、確かに明日筋肉痛で壊れて欲しくないね」
「そう……ですよね、矢張り、祐介さんも男だから、分かるんですか?お父さんの事?」
「……さぁ、どうだろう?話の中で理解しただけだし……でも、春華ちゃんの言葉には同意しただけ、でも、このアトラクションを終わらせたら休憩するだろうし、心配は無用じゃない?案外大人って頑丈だし」
「そ、そうですか……そう言えば、祐介さんのお父さんは……?」
水上アトラクションの列で待っている間、自分と春華ちゃんは他愛も無い会話をする、そして自分は淡々と解答する。
「……父さんかぁ……知らない、どんな仕事をしているか、どんな仕事内容か、知らない、ってか、基本的に父さんは帰ってこない程忙しい仕事をしているらしいよ、母さんの話だけど」
「そ、そうなんですか……それはゴメンなさい……」
「いや、謝らなくてもいいよ、別に慣れっこだ」
「な、慣れっこって……」
「別段帰ってこなくても良い、半年、一年に一回は絶対帰ってきているし、だから……寂しいとは思っても、『俺達の為に頑張ってくれている』って思えるし……たまには、寂しいけれどね」
「そ、そうなんですか……大変ですね、祐介の家庭は……」
春華ちゃんがそう言うと、先宮さんが言う。
「た、確かにあの母親と一緒に暮らすと、身長の事で大変だな……」
「あぁー、それもありますね、でも、台を使って、高さを補っていますし、自分が呼ばれる事はあまり無いですね──あるとしても、電球交換とか、ですかね──」
「えっ?祐介君のお母さんって低いの?どれだけ?」
「えっ?あぁー……どれだけだ、祐介君?」
春華ちゃんが聞く、すると先宮さんが答えようとする、だが、思いつかず、自分にバトンタッチする。
「……写真、見れば分かるよ」
自分はそう言って、スマホを起動し、春華ちゃんに小学校に入学した時の自分の写真を見せる。
「へぇ、祐介君の小学校入学時代かぁ……さぞかし可愛いんだろうなぁ……」
そう言って、写真を見せると、春華ちゃんは絶句していた、勿論先宮さん本人もだ。
「えっ?祐介君、この隣の小さいのは妹さん?」
「いや、母さんだけど?」
「……マジ?」
「マジだぜ、春華」
「マジだよ……」
春華ちゃんの発言に対し、自分と先宮さんが言う、すると先宮さんの隣のアリスちゃんが自分に言う。
「私も見たーい(見たーい)」
「えっ?アリスちゃんも?」
振り向いたアリスちゃんが言う、仕方なく、自分はアリスちゃんも写真を見せる。
「……えっ?お兄ちゃん、お母さんってこんなに小さかったっけ?(これマジ?)」
「うん、小さかった」
「…………(マジかよ)」
アリスちゃんは小声で、『マジか……』と発言し、驚愕する、すると、アリスちゃんが声を出した。
「あっ!もうすぐ私達の番だ!(はやーい!)」
「おっ、もうか」
スマホを見ていたアリスちゃんがふと、横目で確認する、そのアリスの発言に先宮さんも確認する。
そして列は解消されていき、次は自分達四人の番になる、さぁ、どんなアトラクションか?自分はそんな事を思いながら、アトラクションに乗り込む事を考える──


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