コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
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- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.199 )
- 日時: 2018/01/21 22:06
- 名前: 彩都 (ID: ???)
祐介は鈴鹿に案内され、二階のゲームセンターに案内される、その道中、鈴鹿が言い出した。
「そういえば祐介君は彼女も出来た事がないの?」
「え、えぇ、一応は……小学生の頃、母と歩いていると、学校のみの知り合いで、家にも呼んだ事がない知り合いにバレましてね?『カップルだー!付き合ってるー!』とか言われましてね?翌日の学校でも話題になりましたよ?『長谷川がちっちゃいガールフレンドと歩いていたー』とか、終いにゃ『抱き合ってたー』とかね?まぁ、弁解に時間が掛かりましたね、その弁解、最終的に『日曜参観』で弁解出来ましたけど」
「あっ、そっか、『母と歩いていると』、だったもんね、そりゃ大変だったねぇ……」
「え、えぇ……一応はね……そして、母が現れると、『ガールフレンドだー!』とか、『カップルー!』とか言われて……そして授業が終わった後、休み時間に俺の母親に追及されましたよ、『長谷川君とどんな関係ですか!?』とか、『チューとかしましたか!?』とか」
「ほうほう?それでそれで?最終的にどんなオチになったかしら?」
「え、えぇと……確か、『私は祐介君と一緒に住んでます』とか、『チューもしたよぉ』とか、誤解させるような言い方で完全に生徒を惑わしていましたねぇ」
「ゆ、祐介君のお母さんって策士なの?それとも、人をからかうのがすきなの?」
「んー?どうでしょう?結構人をおちょくりますよ?それで話は戻しますが、その時のクラスメートはわーきゃーわーきゃー騒いでましたねぇ、最終的に母さんが免許証を見せて、自分と母さんが親子だって明かしましたけれど……本当、日曜参観が来る迄、毎日が大変だった記憶があります……」
祐介がそう言うと、鈴鹿は静かに言う。
「……へぇ、祐介君って小さい頃から苦労しているんだねぇ?」
「そ、そのようですね……そして小学生の頃、とある女の子が自分の事を好きでしてね?母親の事をガールフレンドと勘違いして、話が進んだのですが、とある日に呼び出されましてね?そして『別れましょう?』と言って、別れました……いや、俺、何にもしていないんだけど……?という気持ちで一杯でしたね……自分は何もやっていないのに……と」
ハハハ、と祐介は空笑いをして、話をした、すると鈴鹿は呆れながら祐介に言う。
「ほ、本当に苦労しているのね、小さい頃から……」
「ま、まぁ、今では懐かしい思い出の一つですよ?だって、もう今ではその話は通用しませんしね?」
「た、確かに、今ではその話は通用しないわね……」
鈴鹿はそう言って、空笑いで返す、すると鈴鹿が『あっ』と発言する、祐介は鈴鹿の発言で、足を止める。
「ん?どうかしたんですか鈴鹿さん?何か買い忘れでも?」
「い、いえ、そうじゃないんだけど……も、もうゲームセンター、通り過ぎちゃった……」
「は、はぁ……?マジッスか?」
祐介がそう言うと、鈴鹿は静かに頷く。
「はぁ、もう仕方無いですねぇ、道、巻き戻して、行きますか」
「そ、そうね……何かゴメン」
「いえ、人間誰しも、失敗位ありますよ、しゃぁないですって」
「た、確かにそうかもしれないわね……」
祐介の発言に鈴鹿はそう言って、道を巻き返す、そして何とかゲームセンターへ辿り着く。
「さ、さぁ、一体どのゲームをするんですか?」
「そんなの決まってるじゃない、『シューティングゲーム』よ!」
「しゅ、シューティングゲーム?は、はぁ……まぁ、名前だけは聞いた事がありますが、どんなゲームをするんです?縦シューティング?横シューティング?もしくはそれ以外?」
祐介がそう言うと、鈴鹿はとある機械に指を指す。
「フフフ……アレよ!」
「あ、アレ……?」
鈴鹿の指差す方へ目をやると、其処は黒い布に覆われた場所だった、何だあのゲームは……と、思い、鈴鹿に聞く。
「え、えーと、あのゲームをするんですか?」
「そうよ!あのゲームの名前は『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』と言って、車の中に乗り込んで幽霊やゾンビを倒して前に進む、というシューティングよ」
「は、はぁ……」
「そして何より!ゲームのプレイ料金が安いのよぉ!1プレイ五十円!五十円玉一枚でも十円玉五枚でもプレイ出来る超素敵なゲームよ!あぁ、懐かしいわねぇ……!昔、このゲームで色々と楽しんだっけ……!」
そう言う鈴鹿を見て、祐介は言う。
「あれっ?鈴鹿さんってこのショッピングモール、初めてじゃなかったですっけ?」
「え、えぇ、一応初めてよ?でも、このゲームは色々な場所にあるから、秋葉原にも有るわよ?」
「はぁ、成程、だからそんなに知っているんですね……」
祐介はそう言って、静かに納得する、すると鈴鹿が言う。
「えぇ、そうよ、それじゃあ、このゲームで鬱憤を晴らしましょう?」
「えぇ、分かりました」
祐介はそう言って、五十円玉を取り出す──勿論鈴鹿も五十円玉を取り出して、祐介と鈴鹿はお金を入れ、『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』の機体に乗車する──祐介は1P、鈴鹿は2Pだった、まぁ、ゾンビを倒すゲーム位、結構簡単だろうな、と祐介は思いながらプレイに臨んだ──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.200 )
- 日時: 2018/01/24 22:03
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「えーと、プレイ方法は……右足のレバーを踏み込む事で銃の弾の装填……左足はガード、か……んで、この『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』って、どんな敵が現れるんです?幽霊にゾンビ以外で」
「えっ?そうねぇ……それ以外ないわね」
「あらら……何だか案外簡単そうですね」
祐介がそう言うと、はぁ、と溜息を吐く鈴鹿、一体何故溜息を吐いたのか?そう思っていると、鈴鹿が言う。
「あのねぇ、祐介君?このゲームは協力プレイ必須のゲームなの、だから案外簡単そう、とはいかないわよ?」
「そ、そうなんですか……?」
「えぇ、そうよ、祐介君はこのゲームを知らないから、とりあえず、見ていて?」
鈴鹿の説明を受けて、へぇ、そうなのか、と判断する祐介、そしてゲームが始まった。
『とある夜更け……運転中の太郎と花子、その二人が森に進んでいると、一つの館を見つける……太郎と花子は銃を装備して、館の主を脅そうと、館の中に入る──だが、その館は外国で有名な『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』という館だった──!!』という文字列が画面に現れる、中々に面白そうな雰囲気の内容だなぁ……と思いながら右足でレバーを踏み、拳銃に弾を装填出来ているかを確認し、一応装填出来ていて、安心する。
「よし、それじゃ、プレイしますかぁ!」
「えぇ、気を抜かないでね?右も左も上から下から襲ってくるからね?」
「えっ?何それ?相当怖いんだけど……?」
祐介はそう言って、戦意喪失する、だがそんな事だけで戦意を喪失してどうする?祐介はそう思い、息を飲み込んで、プレイを開始する──
「左!」
「あいよ!」
「次は前!私は右側を!祐介君は左を!」
「OK!」
最初は戸惑ったが、隣の鈴鹿の指示で何とか普通にプレイ出来るようになる──未だ指示されるが──そして、何時の間にか、ステージ1の大ボスの所に来ていた。
「祐介君、此処からあまり気を抜かないでね?ボスの体力は大量にあり、攻撃力も半端ないわ、だから一撃でも食らったら、デッドエンド、と考えた方が良いわ」
「えっ?何そのパワーバランス崩壊のゲーム!?」
祐介は叫んで、鈴鹿が『シッ!静かに!』と叫ぶ、お、おぅ……祐介はそう思いながら画面を見る、すると画面には大きなゾンビが現れていた。
うわぁ……何このサイズぅ?外国でも有り得ねぇよ、と思いながら、『バトルスタート!』と画面から表示され、バトルが始まった、えっと……このボス、俺達勝てるの?と、祐介は思いながら、避けていって、ボスの攻撃を避けて行く、そんな中鈴鹿だけが銃で応戦していた、うわぁ……これが熟練と初心者の違いかぁ……そう思いながら、祐介はボスから離れて、銃を乱発する、当たったり、当たらなかったりするが、一応はダメージを与えているので、セーフだろう、そんな事を思っていると、急に弾切れが起きてしまった、えっ!?今起きるの!?と、祐介は驚きながら弾を装填する、するとボスが祐介の方へと向かってくる、しまった、装填中は移動出来ないし、防御も出来ない事を忘れていた!祐介はそう思いながら、『装填よ終われ、装填よ終われ……!』と願う。
「ゆ、祐介君!」
鈴鹿が急いで応戦するが、ターゲットは鈴鹿ではなく、祐介にロックオンされており、これからの攻撃は祐介に掛かりそうだった。
「く、くそっ!万事休すか……!?」
鈴鹿がボスの頭にヘッドショットを食らわせながら、少しでも体力を減らす事を考える、『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』では、体力が満タンだと、攻撃力が高く、体力が少ないと、攻撃力も減る、という特殊なスタイルのゲームである、だから少しでも、ボスの体力を減らして、祐介に掛かるダメージを少しでも減らそう、という鈴鹿の考えだった、だが、それももう遅い、祐介が装填をし終えると、祐介の目の前に、右手を振り翳したボスがいた。
「う、うわぁぁ!?」
祐介は焦って、ボスの胴体に銃を乱発していた、そして右手を振り落とすと同時にボスは倒れた、続けて画面に『ボス クラッシュ!』と現れ、『コングラッチュレーション!!』と現れた。
「えっ……?どういう事……?」
祐介がそう言うと、鈴鹿は驚いた表情で祐介を見る、一体何なんだろうか?そう思っていると、鈴鹿が祐介に言う。
「あ、アンタ……すげぇな、ギリギリだったぜ?」
「ぎ、ギリギリ?何が?」
「何がって!?ボスの体力の話だ!アンタ、あんな死にかけになるかもしれないのに、ギリギリで打ち勝ったんだよ!」
「……へっ?」
鈴鹿の発言で、祐介は変な声を出す、嘘だろ……本当に狩ったのか……本当に勝ったのか?祐介はそう思いながらもう一度画面を確認する、『コングラッチュレーション!!』と出ていて、下には『次のステージに進みますか?』と表示されている、ほ、本当にやったんだ……!祐介はそう思い、ガッツポーズをする。
「やったぁ!勝ったんだー!」
「そうだねぇ……強運も甚だ過ぎるぜ……それでどうする?次のステージに行くか?行かないか?私は行きたいな」
そう言う鈴鹿に対し、祐介は強く頷く。
「そんなもん、決まってんだろ?『先に進む』だぜ!」
祐介はそう言って、『次のステージに進みますか?』というコマンドを拳銃で撃って、入力する──次のステージは一体何処になるだろうか?それはまだ分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.201 )
- 日時: 2018/01/27 22:12
- 名前: 彩都 (ID: ???)
祐介と鈴鹿は『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』の第一ステージである一階を攻略し、何とかクリア、そして次に二階である第二ステージへと駒を進んだ。
「祐介君、気をつけてよね?第二ステージは足元にトラップがあるから」
「OK、分かったぜ」
祐介は鈴鹿の発言を受けて、足元に注視する、そして前に進む。
「ふむ……まだ此処はセーフ、でも次から、モンスターラッシュなんだよねぇ」
「何重要そうな情報をいとも簡単にサラッと流しちゃうの?俺初心者なんだけど?」
「初心者だから私の一言一句を聞き逃さない事ね?」
「何その酷いルール!?」
祐介は鈴鹿に驚愕して、渋々鈴鹿の言葉の一言一句も聞き逃さないように耳にも集中する、ってか、耳と足を集中するって案外難しいんだな、そう思いながらゆっくりと前に進む。
するといきなりモンスターラッシュが起きてしまう。
「うわ、うわわ!?いきなり過ぎて目が追いつかない……!」
「頑張れ祐介君!そこは気合で何とかしよう!」
「根性論に近いの出さないでよぉ!?って、中々に難しいんだからな……!」
祐介はそう言って、その場で溜息を吐く──そして装填でダメージを受けたが、何とかモンスターラッシュを攻略した、息も絶え絶えの祐介に対し、鈴鹿が言う。
「ふむ、中々にやるねぇ?さっすが、成長しているね」
「へんっ!うるせぃやい!まだまだ道はあるんだろ!?」
「うん、あるねぇ、でも、二階は一階より簡単だぜ?だって、もうボスだしぃ?」
鈴鹿がそう言って、足を止める、すると鈴鹿が続けて言う。
「それじゃあ、少々休憩タイムと行きましょうや?この先はボスだしさぁ?」
「そ、そうなの……?よし、これで少し心臓を落ち着かせる事が出来るな……」
祐介はそう言って、その場で静かに深呼吸する、すると鈴鹿が祐介に言う。
「いやぁ、それにしても、初プレイでこんなに進めるとか……普通一階で脱落する奴が多いのになぁ?」
「ハハハ……一応、ゲームは父さんが得意だからね?父さんから色々と習っているから……多分、『慣れ』かもしれないね?」
祐介がそう言うと、鈴鹿は『ふーん』と言う。
「慣れ、ねぇ……確かにそれは有り得るかもしれんなぁ」
「でしょう?色々とゲームをプレイさせられたし、こういうゲームの耐性があったのかもしれない」
「果たしてどうだろうか?まだまだ強い敵は居るぜ?でも、二階は弱いのばっかだけれどな?」
「へぇ、そうなんだ?ボスはどんな感じの?」
祐介が鈴鹿に聞くと、鈴鹿は腕を組んで考えてから、祐介に言う。
「う、うーん……そうだなぁ……大まかに言えば、『細長い体を持つ』ボスだな、だから体力が少ない、代わりに『相当回避されてしまう』んだ、その『細長い体に銃弾を当てないといけない』という小難しい方法でなぁ……」
そう言う鈴鹿に対し、『中々に大変そうだなぁ』と思う祐介、そして祐介は鈴鹿に発言する。
「よし、それじゃあ、休憩も此処迄にして、さっさと第二のボス、戦いましょうか?」
「うーん、祐介君が良いなら、行こうか?」
「俺は大丈夫だぜ!」
「OK、分かった、それじゃあ、ボスの所に行きましょうか」
鈴鹿はそう言って、先に進む、祐介も息を飲み込んで、先へと進む──
「此処が第二のボスが居る場所、『書斎』よ」
「書斎?書斎って、良く殺人事件で使われるあの書斎?」
「一体何処の殺人事件よ!?」
祐介の発言に大声でツッコミを入れる鈴鹿、そして鈴鹿と祐介の前に細長い存在が現れる。
「これが第二ステージのボスよ」
「うっわ、本当に細いや……本当に弾が当たるのぉ……?」
祐介がそう言うと、鈴鹿が静かに言う。
「……さぁ?私でもたまにしか当たらないしねぇ?」
「え、えぇっ!?嘘でしょ!?それじゃあ、中々に大変じゃないか!熟練者でもたまにしか当たらないって!」
「アハハ、仕方無いだろう?だって、細長いし」
「細長いしって……仕方無い、乱発すれば当たるでしょ」
祐介はそう呟いて、装填しながら銃を乱射する、すると10発の内3発が当たる、そして鈴鹿も銃を放つが、あまり当たらない、そして祐介は叫びながら銃を乱射する。
「うぉぉ!」
祐介の銃の乱射により、半数以上の弾が第二のボスに当たり、体力を削って行く、そして鈴鹿の攻撃で何とか第二のボスを倒す。
「や、やったぜ……!」
「ほ、本当ね……このボスの攻略法は乱発、と言う事が分かっただけでも嬉しいわね……」
鈴鹿がそう言って、その場に凭れる、そして、何とか第二のボスを倒して、一安心する祐介、すると画面に『次のステージに進みますか?』と表示される、祐介は隣の鈴鹿を見て反応を見る。
「どうする?先に進む?」
「私は良いぜ?先に進みたい、ってか、このゲームを攻略したい」
「OK、分かった、それじゃあ、先に進もうか」
祐介はそう言って、『次のステージに進みますか?』というコマンドを拳銃で撃って、入力する──次は第三ステージ、一階が第一ステージ、二階が第二ステージ、と言う事は三階が第三ステージかな?祐介はそう思いながら、その場で深呼吸し、第三ステージに集中する──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.202 )
- 日時: 2018/01/28 22:24
- 名前: 彩都 (ID: ???)
第三ステージは三階だった、矢張り三階だったか……と祐介は判断して、鈴鹿と共に三階への階段を上る、すると急に鈴鹿が祐介に言う。
「そういえば祐介君はこのゲーム、初めて?」
「え、えぇ、一応は……」
祐介がそう言うと、『あぁ、それなら、このステージ、攻略出来るか不安だなぁ』と呟いて、言葉を続ける。
「このステージ、一階二階より難しいんだよね?だから、そう簡単に、並大抵に攻略出来るゲームじゃ無いんだよねぇ……」
「へぇ、そうなんですか、でも、俺には鈴鹿さんがついているからセーフだと思いますよ?」
自分がそう言うと、顔を少し赤らめて、祐介の足を蹴る。
「は、恥ずかしい事言うんじゃないよ!ほ、ほら、もうすぐモンスターが出るよ!?」
「は、はい!」
鈴鹿の発言を受けて、祐介は銃を装填し、前を向いて、モンスターを倒していく──でも、一階では数発で死んだ相手も二階では十発以上撃たないと死ななかった、それでは『三階はどうなる』のだろうか?軽く十五発以上撃たないといけないのかなぁ……?それはそれで大変だなぁ、と思った、すると急に鈴鹿が言う。
「あっ!この波は……祐介君!気をつけて!中ボスが来るよ!」
「えっ!?中ボス!?」
一階二階では存在しなかった中ボスが三階で現れるだなんて!?祐介はそう思いながら少しだけ冷や汗を流す。
「そ、その中ボスってどんな中ボスですか!?」
祐介がそう言うと、鈴鹿が焦りながら祐介に言う。
「そ、そうだなぁ……大まかに言えば、『超移動が早い』ボスだよ!だから、二階の大ボスの時と同じ様に『乱射作戦』で行こうと思う!」
「お、おぅ!分かった!」
祐介は鈴鹿の作戦を聞いて、すぐに弾倉を補充する、そして目の前に『WANTED! WANTED!』と表示され、マントを着用したシルクハットの存在が現れた、背中には翼が生えており、多分吸血鬼的な存在かな?と判断する。
「来るよ!準備して祐介君!」
「お、おぅ!OKです!」
祐介は鈴鹿の発言を受けて、銃を乱射する、勿論超高速で移動するモンスター、当たらない訳もなく、祐介の銃弾は綺麗に当たったり、綺麗に外れたりする、勿論横から鈴鹿のアシストもある。
「くっ……中々に強い……!どれだけ撃ってもダメージバーが減っている気がしない……!」
「それは生憎私もだよ……!でも、『攻撃自体は当たっている』から、少しでもダメージは当たっているんじゃないかなぁ……?」
鈴鹿はそう言って、銃の装填を行う、と、とりあえず、一階の自分の様に鈴鹿さんに口撃が行かないように自分が撃って、ターゲットにならないと!祐介はそう思いながら銃を乱射し、息を切らしながら弾を装填する、すると隣から銃声が聞こえた、良かった、何とか装填が完了したか、祐介はその場で安心し、鈴鹿と二人で、少しずつ中ボスの体力を削って行く──そして、何回銃弾を装填したか分からないぐらい、銃を乱射した後、鈴鹿が大声で『やっったぁ……!』と右手を上げる、祐介は銃の弾倉を補充していて、鈴鹿が大声を上げた時の画面は見ていなかったが、画面にふと、横目をやると、画面には『コングラッチュレーション!!』と現れていた、おっ、遂に中ボスを倒したか!祐介はその場で安堵し、大きな溜息を吐いた。
「はぁ……何とか勝ったぁ、長かったなぁ……」
祐介がそう言うと、鈴鹿が服の胸倉部分を扇いで祐介に言う。
「そ、そうね……やっと倒したわ……でも、まだ大ボスが残っている、大ボスを倒して、やっとこのゲーム、『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』は終わるわ……!」
「ま、マジッスか……でも、次の大ボスを倒せば終わるんですね……」
祐介は鈴鹿の発言を聞いて、ホッと安心する、さぁ、次のボスを倒せば、このゲームも終了だ、頑張って先に進まなければ……!祐介はそう思いながら、深呼吸をして、先に進む──
そして祐介達は他のモンスターを銃弾で撃って、倒していき、とある部屋の目の前へと移動した。
「祐介君?此処に最後の大ボス、『ドクター・シーボルト』だよ!『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』の館を作った張本人であり、色々な幽霊やゾンビ、モンスターを私達に吹っ掛けた存在だよ!」
「何だその設定盛り盛りなキャラ!?で、でも、倒さないといけないんだよねぇ……?」
「うん、そうだね!でも、このキャラを倒せばゲームは終了!後、今さっきの中ボスや、二階の大ボスより倒すのは簡単だよ、だって、年寄りで移動速度遅いし……更に人型だから、倒すのは楽だよ」
「そ、そうなのか……解説有難う」
祐介は鈴鹿の説明を受けて、安堵する、そして祐介はその場で深呼吸し、部屋の中に入って、大ボスの出を待つ。
そして大ボスの『ドクター・シーボルト』が現れ、祐介と鈴鹿を攻撃する、だが、今迄の攻撃を受けてきた祐介と鈴鹿は案外簡単に大ボスの攻撃を避けて行く。
そして祐介と鈴鹿の銃連射により、大ボスのダメージバーは少しずつ、ゆっくりと減って行く、そしてダメージバーが赤色になった、赤色だから、後少しで倒れるな、と祐介は判断する。
「祐介君!最後は初心者の君に上げる!最後は君の勝利で大ボスを倒して!」
「う、うん、分かった!」
祐介はそう言って、銃を連射する、隣で銃の撃つ量を変化させ、祐介に最後を取らせようとする鈴鹿の優しさに祐介は喜んだ。
「これで……最後だぁ!!」
祐介の叫び声と共に銃から弾が放たれる、撃った弾は綺麗に大ボスの胸を貫いて、ダメージバーをゼロにする、そして大ボスは倒れ、『コングラッチュレーション!!』、『ゲーム クリア!!』と画面上に表示される。
「やったぁ!これで『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』、攻略完了!」
祐介はそう言って、右手を上に上げた──こうして、祐介と鈴鹿はガンシューティングゲーム、『黒い幽霊(ブラック・ファントム)』をクリアした──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.203 )
- 日時: 2018/01/31 21:28
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「やったな!鈴鹿さん!」
祐介はそう言って、喜びを分かち合おうとするが、鈴鹿はつーんとしていた。
「たかがこのゲームで喜ぶなよ……アキバにはもっと難しいゲームがあるんだから……」
「マジかよ驚き!?」
祐介はそう言って驚愕する、そして鈴鹿に言う。
「それで?俺、結構ストレスが消えたんだけど?」
「ふぅん?そりゃ良かったな、それじゃあ、ゲームの後は他のお店に向かいますか……!」
「それもそうだ──」
祐介がそう言うと、鈴鹿のお腹が鳴った、そして鈴鹿が顔を赤くして言う。
「そ、その前に飯かもしれねぇなぁ?」
「アハハ……そうだね……」
祐介は苦笑いで鈴鹿に返答した──そして鈴鹿と祐介は共に二階のフードコートへ向かい、何を食べるかを考える。
「別に俺は軽食でもいいが……それだと鈴鹿さんの胃には溜まらないよねぇ」
「な、何を言っているんだ祐介君!?私はあまりお腹が減っていないぞ!?ほら、証拠に今は鳴って──」
鈴鹿がそう言うと、『ぐぅぅ……』と可愛らしい音が鳴った、祐介は頬を掻いて、鈴鹿に言う。
「な、何か重い物でも食べようか?」
「……!」
鈴鹿は顔を赤くして、静かに頷く、だが、まだ話は振り出しに戻っただけ、何処に行くかなんて、二人共考えていない。
とりあえず、『一杯食べられるお店がないかなぁ』、と考える祐介に対し、鈴鹿は『少ない金額で大量の物を食べられるお店……』と考えていた、そして祐介は一つのお店を見つける。
「んっ?ねぇ、鈴鹿さん、ステーキなんかどうだろう?お肉とかをg単位で切り分けてくれるお店」
祐介の紹介を受けて、確認する鈴鹿、だが、1g6円と個人的に高い気がした。
「えっ……?でも、このお店、高くない……?」
「そう?別段普通じゃないかなぁ……?」
「う、うん……?」
祐介の発言を受けて、『そうなのかなぁ?』と思う鈴鹿、ってか、最近肉を食べていないしなぁ……此処ら辺で食べておこうかなぁ、と考える鈴鹿、そして鈴鹿は静かに頷いた。
「うん、分かった、それじゃあ、此処で食べようか」
「OK、それじゃあ、並んで待とう」
祐介はそう言って、鈴鹿の手を掴んで一緒に行列を並ぶ、祐介君の手、暖かいなぁ……鈴鹿はそう思いながら、今の状況を客観的に考える。
……あれっ?これって恋人繋ぎじゃないかしら!?えっ!?待って!?祐介君、無意識に私の手を掴んでいるの!?もしくは故意的に!?もしくはカップルを演出する為に!?鈴鹿は頭の中でぐるぐると思考を巡らす、そんな中、祐介は『彼女が此処から離れないよう、手を繋がなくては』と思っていた。
そして行列はゆっくりと解消されていき、段々と祐介、鈴鹿ペアに近づいていく。
「ふむ、このステーキ屋、中々に色々な味のヴァリエーションがあるんだなぁ……凄いなぁ」
祐介がそう呟く中、鈴鹿は祐介が手を繋いでいる事で頭が一杯だった。
恋人繋ぎ……恋人繋ぎ……!鈴鹿がそう思っていると、『次のお客様ー
!』と店員が言い、祐介、鈴鹿の目の前の客が前に進み、祐介、鈴鹿が次の番になる、そんな事も気が付かない鈴鹿は視界さえもぐるぐるとなっていき、少しずつ目眩のような状況に陥っていた。
「ふむ、俺は何グラム食べようかなぁ?ねぇ、鈴鹿さんは何グラム食べるー?」
祐介がそう言って、鈴鹿に振り向くと、鈴鹿は息を荒くして、少し顔が青醒めていた、祐介は急いで、顔を近づけて、鈴鹿に言う。
「すっ、鈴鹿さん!?」
顔を近づけて言う祐介にドキドキする鈴鹿、そして店員の『次のお客様ー!』という声を聞いて、鈴鹿は一気に現実へと引き戻された。
「はっ!?わ、私は何を……?」
「だ、大丈夫か……?腹が減り過ぎて幻覚でも見たんじゃないか?」
「そ、そうかしら……?」
鈴鹿はそう言って、自身の手を確認する、すると祐介は鈴鹿の手を繋いで無く、『あぁ、あれは本当に幻覚だったのね』と判断する。
そして祐介と鈴鹿は店員の前に移動して、ステーキのグラムを注文する。
「えーと……俺は500グラム程度で」
「分かりましたぁ!それでは、お隣のお客様は?」
「えっ!?えと……100グラムで……」
そう言う鈴鹿に対し、祐介が言う。
「本当にそれだけでいいのか?もっと食べたくないの?」
「えっ?あぁ、うん、もっと食べたいけど、お金がないし……」
鈴鹿がそう言うと、祐介が言う。
「いいよ、今日は君をエスコートするって決めたんだし、食べたい分だけ言って?俺が全部払うから」
「……えっ?いいの?」
「あぁ、いいよ好きなだけ選んで」
祐介がそう言うと、鈴鹿は静かに頷いて、店員に言う。
「や、やっぱり彼と一緒で500グラム……!」
「おぉっ、結構なグラム選んだね、やっぱりお腹空いていたんだ」
祐介がそう言うと、鈴鹿が祐介の足を踏んで睨む。
「一言余計よ……」
鈴鹿はそう言って、店員に『両方500グラムずつでお願いします』と発言する、そして何とか注文を済ませ、後は会計だ。
会計は祐介が済ませて、後は料理が出来るのを待つだけだった──祐介はレシートを見て、約6000円かかった事に驚愕する──ステーキって、案外お金かかるんだなぁ……そう思いながら、祐介はステーキが出来上がるのを待つ──
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