コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.254 )
日時: 2018/06/03 23:51
名前: 彩都 (ID: LdHPPNYW)  

「それでは、第七問!『パティシエ』、『パティシエール』の違いを答えよ!

A、『パティシエ』は男、『パティシエール』は女

B、『パティシエ』は女、『パティシエール』は男

C、『パティシエ』、『パティシエール』、両方意味は一緒

D、『パティシエ』、『パティシエール』、両方そもそも意味が違う意味

さぁ、シンキングタイム、スタート!」
杭州さんがそう言った瞬間にアリスがボタンを押して、解答権を得る。
「……答えはA!『パティシエ』って言うのは、フランス語で、『菓子製造人』の男性名詞、女性形は『パティシエール』という!(こんなの簡単!)」
「お、おぅ、正解です……凄いねぇ、君ぃ?外国系の問題をいともあっさり、容易く……」
杭州はそう言って、アリスの解答レベルに驚愕する、するとアリスが言う。
「ふふん!だって私、日本人じゃないもん!」
そう言って、無い胸を張るアリスに『そうだったのか……』と、衝撃を隠せない杭州さん、そして杭州さんが『それでは八問目!』と、叫ぶ。
「それでは、八問目、行きます!フランスパン、ありますよね?では、問題!『フランス人はフランスパンを食べる?食べない?』正解を選んでください!

A、フランス人はフランスパンを食べる

B、フランス人はフランスパンを食べない

C、そもそもフランスにフランスパンは無い

D、フランスパンはあるが、フランスでは売っていない

シンキングタイム、スタート!」
「うえっ!?そ、そんな問題、知らないよぉ!?(マジかよ)」
まさかの問題にアリスが驚愕する、そして『分かった!』と、言って、春華がボタンを押す。
「はい!答えはCです!何故なら、フランスパンって言うのは、『日本人が勝手に言っている』だけだから!本場のフランスだと、『フランスパンではなく、バケット』と言うからです!」
「……おぉー!正解正解!中々に引っ掛けたつもりだけど、やっぱり答えられたかぁ……」
そう言って、杭州さんが頭を傾げる、おっ?結構良いんじゃないか?このまま残りに門を解答すれば、大丈夫なんじゃないかぁ?祐介はそう思いながら、『このクイズ、攻略出来る!』と、意気込む。
「ふぅむ……それにしても、結構解答されちゃったなぁ?それじゃあ、難しい問題でも、出しておこかねぇ?それでは、第九問!日本には、『忖度』という言葉があります、では、忖度と言う言葉の意味を選択して下さい!

A、『他人の気持をおしはかる事』

B、『他人の気持を尊重する事』

C、『他人の気持を考えない事』

D、『他人の気持を省みない事』

それでは、シンキングタイム、スタート!」
「…………えっ?」
祐介は単と言って、困る。
えっ……えぇっ?ソンタク?何それ?祐介は聞き慣れない言葉に驚愕するしかなかった。
えっと……どういう意味なんだろう?忖度って、こんな漢字なのか……ってか、初めて忖度の『忖』っていう文字を見た、ていうか、こんな文字があるのか、まだまだ日本の熟語は難しいな、まず、忖度って、『そんたく』って読めない、多分難読に思える、祐介は意味とは違う事を考え、何気に現実逃避をしていた、そして、隣の春華達を見る、春華達も祐介と同じ様な事を考えているように思えた。
「……春華ちゃん、アリスちゃん、分かる?忖度って意味?」
「い、いえ……ってか、初めて見ました……」
「わ、私も……(漢字って難しいね)」
「そ、そうか……」
仕方無い、今回は諦めよう、そう思いながら、タイムアップを待つ。
そして『それでは、シンキングタイム終了!』と、杭州さんが言う。
「正解はAの『他人の気持をおしはかる事』でしたぁ!いやぁ、手も足も出ないとはこの事を言うんですかねぇ……?」
「ま、まぁ、多分は……?」
「そうですかぁ、でも、次で最後ですよぉ?それでは、張り切って行きましょう!」
「あっ、はい……」
杭州さんの発言で、『やっとこのクイズが終わる……』と、思っていた、そして、杭州さんが言う。
「それでは!最終問題!第十問!『東方見聞録』で有名な人物といえば、誰でしょうか!?正解を選んでください!

A、『チンギス・ハン』

B、『マルコ・ポーロ』

C、『徳川家康』

D、『伊藤博文』

それでは、シンキングタイム、スタート!」
「…………」
えっ?何これ?簡単じゃん、そう思いながら、隣の春華ちゃんを見ながら言う。
「え、えーと……春華ちゃん、分かる?」
「あ、あの、その前に、『東方見聞録』っていう物を知らないから、分かりません……」
「え、えーと、アリスちゃんは?」
「春華お姉ちゃんと一緒(知らない)」
「あっ、そうか……」
二人が知らないのなら、俺が解答するしかない、そう思いながら、祐介がボタンを押す。
「はい!え、えーと……Bの、『マルコ・ポーロ』です!」
「……正解!」
「やったぁ!」
「いえーい!(やったぜ!)」
自分の解答、杭州さんの言葉を聞いて、春華ちゃん、アリスちゃん、両名が喜ぶ、さ、流石にこの問題は……歴史を習っていたら分かるけど……まだ春華ちゃんは歴史を習っていないのかなぁ?祐介はそう思いながら、『や、やったー!』と、空元気の様に言う──さぁ、これで十問が終了した、後は脱出するだけだ、祐介はそう思いながら、椅子に凭れて、安堵した──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.255 )
日時: 2018/06/06 21:54
名前: 彩都 (ID: O7xH2wYh)  

「攻略おめでとう御座います!」
杭州さんはそう言って、祐介達に拍手喝采をプレゼントする、そして、奥の部屋に入って、杭州さんはとあるモノを祐介に渡した。
「それでは、この脱出ゲームのパスワードを渡します!パスワードを解読し、頑張って脱出して下さいね!」
「ぱ、パスワード……?」
そう言って、祐介は十個の積み木のようなパスワードを手に入れた、一つ一つに文字が書かれている。
「何だこれは……杭州さん、この文字を解読するとパスワードになるんですか?」
「はい、そうです」
「成程……」
祐介はそう言って、静かに納得する、積み木のようなパスワードには『こ』、『や』、『り』、『く』、『う』、『せ』、『う』、『!』、『い』、『こ』と、描かれている。
一体これが何を示すのか?一体これが何を表しているのか?それらは祐介には分からないが、一応は持っておこう、と考え、祐介達は少々の休憩を挟んだ後、杭州さんの居る部屋を出た──さぁ、次は何処に行こうか?そう思いながら、祐介達は先に進む──

「……ふぅん、成程……」
先宮さんは孤軍奮闘しながら、目の前の文字を解読していた、これは難しいな……そう思いながら頭を悩ませていた。
一体何なんだよこの問題は?そんな事さえ思っていた、先宮さんが解読している問題、それは『図形問題』だった、文章の中に隠れている図形を探せ、という問題だった。
これが案外難しい、読んでも読んでも理解が追い付かない、理解が出来ないのだ。
「う、うーん……個人的にお手上げだ……」
先宮さんはそう呟いて、椅子に座る、はぁ、難し過ぎるだろこの問題?そう思いながら、溜息を吐いた。
先宮さんが解いている問題、それは
『Aさんはルールブックを読んでいました。
A『ふむふむ、成程成程、ルールブックはそのままルールになるのか……』
するとBさんが現れました。
B『ルールブックを読んでいるの? まぁ、ルールはプレイヤーしか苦しまないからな?』
A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』
B『あれっ? そうだっけ? すまんな? A』
A『いえいえ?』
そう言って、AさんはBさんと別れた。

さて、問題です、以上の文章の中で、図形が出てきました。その図形の形と出てきた図形の数を答えて下さい。』
と、いう文章問題だった。
これが中々に難しいのだ、最初、『ルールブックはそのままルール』の所、『そのまま』の後だ、『そのままルール』、『そのま』、『まル』、『ール』、此処で『まル』、つまり『まる』、『○』が出てくるのだ。
それは理解出来た、だが、残り個数不明の図形を答えなければならない、これは先宮さんにとっては苦だった。
分からない問題なのだ、だから解けない、難解、難読、解読不明。
「……あー、難しい」
そう呟きながら、先宮さんは頭の中で目の前の文章を読み続ける。
『するとBさんが現れました。
B『ルールブックを読んでいるの? まぁ、ルールはプレイヤーしか苦しまないからな?』
A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』
B『あれっ? そうだっけ? すまんな? A』
A『いえいえ?』
そう言って、AさんはBさんと別れた。』、うーん、一度読んだだけでは分からない、もう一度読もう。
『するとBさんが現れました。
B『ルールブックを読んでいるの? まぁ、ルールはプレイヤーしか苦しまないからな?』
A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』
B『あれっ? そうだっけ? すまんな? A』
A『いえいえ?』
そう言って、AさんはBさんと別れた。』……ん?あれっ?『ルールはプレイヤーしか苦しまない』?『プレイヤーしか苦しまない』?『プレイヤー『しか苦』しまない』?『プレイヤー『しかく』るしまない』……?あっ!『四角』!?『□』の事か!あー、難しい!先宮さんはそう思いながら、『くそっ!』と、小さく叫んだ。
「あー!難しいの何のぉ!!」
先宮さんはそう呟いて、静かに溜息を吐いた。
何だよ何だよ、この小難しい問題は?俺にとっては相当悪じゃないか!文字の分解は基本的にしないんだよ!職業柄ダイイングメッセージとか、あんまり見ないから!先宮さんは心の中で言い訳を言い放ち、自身を落ち着かせる、えーと?後何個だろう?でも、残りの奴と言えば……
『A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』
B『あれっ? そうだっけ? すまんな? A』
A『いえいえ?』
そう言って、AさんはBさんと別れた。』
の四行だけ、だから、精々一行に一つと考えても四つか、さぁ、頑張って、解読を行おうか……!先宮さんはそう思いながら残り4つと考えて、その場で深呼吸し、問題を見つめる──残り約4つ、先宮さんは残り約4つの図形──残りの数は不明だが──を見つけて、文章を解読する事が出来るのだろうか?それは先宮さん本人の脳味噌に掛かっている──絶対に、解いてやる!先宮さんはそう思いながら、問題文と睨めっこした──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.256 )
日時: 2018/06/09 22:53
名前: 彩都 (ID: fQORg6cj)  

『A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』
B『あれっ? そうだっけ? すまんな? A』
A『いえいえ?』
そう言って、AさんはBさんと別れた。』
…………分からない、一体全体どんな答があるのだろうか?分からない、完全に分からない、先宮さんはそう思いながら頭を悩ませる、すると、先宮さんより後に入った人達が『あぁ!成程!』と、言って、回答を受付の男性に言う。
「ふむふむ、ふむふむふむふむ……成程、正解です!」
「やった!何だよ、案外難しかったぜ!」
「そうだねぇ!」
そう言って、先宮さんより後に入った人達が木のキューブを手に入れ、部屋を出る。
今、部屋の中に入るのは先宮さんと先宮さんより先に居る存在数人、そして受付の男性だけだった。
「…………」
分からない、完全に分からない、仕方無い、一行ずつ繰り返して読むか……先宮さんはそう思い、その場で深呼吸し、四行を見つめ、心の中で唱える。
『A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』』、『A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』』、『A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』』、『A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』』……うーん、無い様な気がする……先宮さんがそう考え、息を整えた時だった。
近くから、『丸、四角、三角……』と、小さな声が聞こえた。
はぁ?丸、四角、三角?何を言っているんだ?そう思い、周りを見回すが、先宮さんの周りには誰も居らず、先宮さんより先に入った人達は端っこで喋りあっていた。
だから、先宮さんより先に入った人達の会話では無いし、そんなひそひそ声が聞こえるレベル程、声は大きくないし、小さくもない。
では一体誰の声だろうか?そう考えて、奥に存在する受付の男性を見るが、そもそも、受付の男性の声はこんな声ではないよなぁ、と思う。
じゃあ、本当に誰の声だよ?と、考えて、『まさか』と先宮さんは思った。
「マジか……後で病院に行こう……」
先宮さんはそう呟いて、その場で溜息を吐いた、先宮さんが思った事、それは『文字の読み過ぎによる幻聴』だった、流石に有り得ないかもしれないが、先宮さんは文字を読み、頭を使い、ちょっと疲れていた、他にも今日はある程度体を動かしたり、体力を削っていた、更に毎日の仕事による疲弊感もある、本当だったら今日はずっと家で寝ていたいのだが、流石に月に一回の家族サービスを忘れてはならない、なので、先宮さんは仕方なく、たまたま出来た今日の休みを家族サービスに利用したのだ、だから、疲弊感はあまり取れていないのだ、来月も休みは一日しかないのかなぁ?何て事も考えたり、流石に来月は二日間、休みが欲しいなぁ?そんな事も考えたりした、こんな事があって、『文字の読み過ぎ、体力の減少による疲弊、疲労による困憊』、これらの事があって、先宮さんは『幻聴かもしれない』と、判断したのだった、だが、流石にこんなに疲れて、幻聴だなんて……まだまだ体が若い、と思ってはいたが、流石に自身の年齢は三十代後半になっていた、春華が生まれた時は、まだまだ二十代前半、青春真っ盛り、性欲も盛りの二十代前半だったが……矢張り、十年も経つと、体力も精神も、筋力も、肉体が衰えるなぁ、先宮さんはそう思いながら、その場で溜息を吐く。
だが、此処で忘れてはいけない、『丸、四角、三角』という言葉、この言葉を先宮さんは忘れなかった、『丸と四角は見付かった、では、三角は一体何処にあるのだろうか?』と、思い、もう一度、文字を読む。
確か『A『まぁ、そうだね。それにしても、Bさん核家族の授業だよ、次?』』っていう行を読んだ時に聞こえたのだ、つまり、『この行の中に答えがある』かもしれない!先宮さんはそう思い、ゆっくりと読む。
「『A『まぁ、そうだね。』』、『それにしても、』、『Bさん核家族の授業だよ、次?』……『A『まぁ、そうだね。』』、『それにしても、』、『Bさん核家族の授業だよ、次?』……あっ!」
先宮さんはその場で大声を出して理解する、そうか、そう言う事か!先宮さんはそう思い、口の端を歪ませる、まさかこんな所に隠れていたとは……中々に難しかった、先宮さんはそう思いながら、冷や汗を拭った。
先宮さんは思った、『まさか、『Bさん核家族の授業だよ、次?』の中に、『B』『さん核』、『家族の授業だよ、次?』と、『Bさん』と『核家族』、合わせて、『さん核』があるとは!』と、思った、まさか、『さん核』と、『平仮名と漢字の複合』は考えた事がなかった、そして先宮さんは『丸、四角、三角』の事を思い出し、『図形は三つ!丸と四角と三角だ!』と思い、受付の男性の所に向かって言う。
「す、すいません!答え分かりました!」
「そうですか、それでは、この筒を使って、私にお教え下さい」
「分かりました」
先宮さんはそう言って、筒を口に近づけ、受付の男性の耳に『図形は三つ、丸と四角と三角』と、伝える、すると、筒から耳を離した受付の男性が『……正解!』と、言う。
「おぉ!やった!」
先宮さんはその場で喜んで、安堵した、まさか、最後の『三角』だけが難しかったな、特に、と思いながら、受付の男性から、『こ』、『や』、『り』、『く』、『う』、『せ』、『う』、『!』、『い』、『こ』と、書かれた、木のキューブを貰う。
「これは……?」
「これは脱出する時のパスワードとなっております、全部使って問題を解くのか、この中から選んで、解答するかは秘密です」
「成程……」
先宮さんはそう言って、木のキューブをポケットに入れ、『難しかったなぁ』と、思った。
そして、先宮さんは図形問題の部屋を出た──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.257 )
日時: 2018/06/10 22:24
名前: 彩都 (ID: 7hcYnd26)  

中々に、中々に難しかった問題だったな、先宮さんはそう思いながら、部屋を出、腰を、背中を曲げて、溜息を吐いた、さぁ、祐介達は居るのかなぁ?と、思いながら、近くの椅子に腰をかける。
足を組んで、祐介達を数分待ってみる事にする、もしも、待って、来たら、それはそれで良いし、逆に来なかったら、『先に進んでいるんだな』と、判断も出来るからだ。
「……それにしても暇だな、もしも此処でスマホがあれば、ゲームでもしているんだがな……生憎スマホを回収されてしまったから、何も出来ない……」
先宮さんはそう呟いて、『はぁ……』と、息を漏らす、本当、暇だなぁ?先宮さんはそう思いながら、頭を掻き、背凭れに凭れ、虚空を見上げた──

「……はぁ、何気に大変だった……」
祐介はそう呟いて、杭州さんがいた部屋の前で休憩する、そこで膝を曲げて、座る春華、アリス──その座り方はまるで、和式便所で用を足すようなポーズだった──春華は座る時に服装に気をつけていて、下着は見えないが、アリスはマントを体に巻いているだけなので、あっさり簡単に下着が見えた。
「…………!?」
祐介はアリスのパンツを、下着を見て驚愕する、何故驚愕したのか?それは、『アリスがパンツを穿いている』事に驚愕したのだった、まさか、アリスってパンツ穿いていたのか……何時も黒いマントを羽織っているから、知らなかった……祐介はそう思いながら、アリスの下着から顔を、視線を外し、二人に言う。
「……さぁ、どうする?」
祐介の発言を聞いて、アリス、春華が反応する。
「どうする、とは?」
そう言う春華に祐介が言う。
「えーと……あれだよ、この先どうするかって事、もしも残りの二つの部屋も攻略するのかって事」
「……私は攻略しない方が良いと思うな、だって、十個も手に入ったんだよ?流石にこれ以上はブロックを手に入れない方が得策だよ、もしもまた十個貰って、二十個になってみてよ?脱出時のパスワードが案外面倒だよ?」
「ふむ、確かにそれもあるなぁ……」
祐介は春華の発言を受けて、顎に手を当てて考える、確かにこれ以上の個数のブロックを貰った所で、最後の問題に時間が掛からない、という訳では無いからな、確かに春華ちゃんの発言は地味に正しいのかもしれない……じゃあ、春華ちゃんの案を賛成しようか……祐介がそう思った時だった、アリスが右手を上げて挙手をする。
「はい!異議有!(異議るぜ!)」
「……異議?ど、どういう事?」
アリスの発言に頭を傾げる祐介、そんな祐介に対し、アリスが言う。
「私はもう少しブロックを獲得して、色々な回答が出来る方が良いと思うなぁ?だって、『最終問題に時間制限は無い』筈だからね?時間を掛けて、解答するって言うのも良いかもしれない!(さぁ、これでどうだ!?)」
「…………」
祐介はアリスの発言を受けて、『成程なぁ』と、思った。
確かに『最終問題の時間制限』は聞いていなかった、聞いていたのは『一部屋につき一時間』という部分である、だから『最終問題が部屋じゃなかったら、時間制限は無い』筈だ、確かにアリスの発言も良い案ではある、だが、そんなに自分達は時間を掛けて、問題を解いても良いのだろうか?自分の後ろに人が集まって、集(たか)るのではないだろうか?……流石にアリスの案は無、かなぁ……?祐介はそう判断し、祐介は春華の案を採用、アリスの案を不採用にする。
「……ゴメンアリスちゃん、流石に時間をかけるのはちょっと……後ろにつっかえる場合もあるからね?今回の案は否定させてもらおうか?」
「……うー、良い案だと思ったんだよなぁ?無理なら仕方無い(悲しいなぁ)」
「そうだね、その方が良いよ!よし、それじゃあ、最終問題迄後少し!だから、先に進もう!此処で休憩するのも終わりだよ!」
「……それもそうだね?さぁ、それじゃあ、アリスちゃん、動こうか?」
「……うん!(行くぞぉ!)」
春華の発言に祐介、アリスはそう言って、先に進む──どんな最終問題が残っているのか?それは祐介、春華、アリスには分からない──

「……あっ」
祐介がそう言って、目の前の、椅子に座っている先宮さんを見つける。
「あっ、お父さん!」
「先宮さん!(お父さん!)」
祐介の発言に春華、アリスが言う、すると、三人の声を聞いて、顔を向ける先宮さん。
「……あっ、三人共!何だ、先に進めていたんだなぁ?」
そんな事、もう知っているけどな?文字を抜く部屋の所で知っていたからな?先宮さんはそう思いながら祐介達の前に移動する。
「どうだった?難しかったか?」
「うーん、とても難しかったなぁ!(すっげぇ、難しい!)」
「そうかそうかー!」
先宮さんはアリスの発言を聞いて、アリスを持ち上げる、そして春華が先宮さんに言う。
「それで?お父さんはどうだった?」
「んー?あぁ、俺は一人で近くの部屋に入って、問題を攻略した後、変なブロックを手に入れたなぁ?」
「ブロック!?」
先宮さんの発言を聞いて、まさかブロックを先に手に入れるとは……流石先宮さん、俺達ガキより先に進んでいる大人だなぁ、祐介はそう思いながら、『俺達もブロックを手に入れたんですよ……』と、返答する──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.258 )
日時: 2018/06/13 23:32
名前: 彩都 (ID: UIQja7kt)  

「変なブロック、ですか……良ければ見せてもらえませんか?」
「ああ、いいぜ?」
先宮さんはそう言って、祐介に謎のブロック、十個を見せる、ブロックには一つずつ一文字だけ書かれている、『こ』、『や』、『り』、『く』、『う』、『せ』、『う』、『!』、『い』、『こ』、の十個の文字、十個のブロックである。
これは……祐介はそう思い、自分が持っているブロックと確認する、『こ』、『や』、『り』、『く』、『う』、『せ』、『う』、『!』、『い』、『こ』と書かれてある、やっぱり、祐介はそう思い、額の汗を拭う。
成程、これ、『どこの場所に行っても、同じブロックが手に入る』んだ、祐介はそう判断して、先宮さんに言う。
「先宮さん、俺の持っているブロックと一緒ですね?」
「えっ?あ、あぁ、そうだな、でも、それがどうかしたのか?」
先宮さんは祐介の発言に首を傾げる、そして祐介は目の前の扉に向かって、指を指す。
「いや、あれを見て下さいよ?あれは『三つ目の扉』です、先宮さん、此処の場所は『三つの部屋の入口』なんですよ、だから、俺達が行った場所、先宮さんが行った場所、そして、『誰も行っていない場所』、その三つの場所がある、つまり、『このブロックを手に入れるには、三つの部屋の内、どれか一つに行かないとダメ』って事です、ですが、俺と先宮さんは三つの内、『二つを攻略した』んです、だから……『三つ目の部屋は行かなくても良い』んですよ、それで?どうしますか?三つ目の部屋に、行きますか?行きませんか?」
「…………」
先宮さんは祐介の発言を聞いて、顎に手を当てた、普通一般的な考えを持つなら、『普通なら、進まない』だろう、何故なら、ブロックをもう二十個も取得しているからだ、これ以上ブロックを増やしても意味が無いからだ、かといって、知的探究心、知的好奇心が『先に進めよぉ?』と、指図している、う、うーん、い、一体どうしようか……?先宮さんはその場で考えて、祐介、春華、アリスを見る。
祐介は目が据わっていた、これは完全に『先宮さんに任せる』みたいな目だ、そう思いながら、アリス、春華を確認する、アリス、春華は遊んでいて、祐介、自分の話を聞いていなさそうだった。
…………万事休す、でも、流石にこれ以上頭を使いたくない、頭を使うにしても、この『ブロック問題』だけで、頭を使いたい、これ以上『ブロック問題』以外で頭は使いたくない、先宮さんはそう判断し、祐介に言う。
「……先に進もう、そしてブロック問題を解こう……!」
「……そう来なくっちゃ?」
祐介はそう言って、舌なめずりをして、内心喜ぶ、そして、春華、アリスを呼び、祐介達四人は先へと進み、脱出ゲームを脱出する為に、最後の難関、最後の難問、最後のゲームを行いに向かう──

そして、数分かけて、祐介達は最後の脱出ゲームの場所に向かう、そして、目の前に巨大な扉を見つめた、すると、巨大な扉から、機械音声で喋ってきた。
『ココハサイゴノモンダイテイシュツデス。ココヲクリアスレバ、シュウジンデアルアナタタチハダッシュツデキマス。ソレデハ、テニモッタモジガカカレタキブロックデパスワードヲニュウリョクシ、ミゴトダッシュツシテクダサイ。』と、発言する。
成程、こういう演出なのか、祐介はそう判断し、手に持った『こ』、『や』、『り』、『く』、『う』、『せ』、『う』、『!』、『い』、『こ』のブロックを見つめる。
…………ど、どうやって、パスワードにするんだ?祐介はそう思いながら、十個のブロック、『こ』、『や』、『り』、『く』、『う』、『せ』、『う』、『!』、『い』、『こ』を、地面に置いて、考える。
だ、ダメだ、やっぱり自分はパスワードを埋める系の問題は苦手だなぁ、祐介はそう判断し、先宮さんを見つめる。
「さ、先宮さん?こ、こういう問題、得意ですか?」
「んー?俺かぁ?俺は別にそう得意じゃねぇな?後一つだけ言っておくぜ?漫画やアニメ、小説みたいに、死んだらダイイングメッセージを残せるって訳じゃねぇぞ?だから、基本的に俺達警察はダイイングメッセージを毎回見る訳では無いし、そもそも解読不明なダイイングメッセージもある、何故解読不明か分かるか?簡単だ、『死ぬ寸前で暴れて書く』からだ、だから、解読不明になる」
「成程……」
祐介は先宮さんに助けを求めようとしたが、先宮さんがこう言うので、祐介は助かる道を失った、後ろの女子二人──アリスと春華だ──では、このパスワード問題を解けるとは限らないし……いや、『魔法』の本を読んだり、その『魔法』の本のパスワードを解いたりするアリスならワンチャンあるかもしれない、だが、『アリスは日本語が読めない』のだ、だめだ、完全に万事休すである、完全にアウトである、祐介はそう思いながら、額の汗を拭う、さぁ、一体全体どうやって、このパスワード問題を解けば良いのだろうか?祐介はそう思いながら、パスワードを見続ける──扉のパスワードを嵌め込む部分は丁度十個、なので、『余る』事は無い、と思う……


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