コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.219 )
日時: 2018/03/10 21:19
名前: 彩都 (ID: ???)  

駅迄向かっている道中、春華が祐介に言う。
「そういえば祐介さんは何処の遊園地に向かうか、知ってます?」
「い、いや、知らないなぁ?『遊園地に行く』としか聞かされていないからな……何処に行くの?」
「えーとですねぇ、『安瀬パーク』という場所に向かうんです」
「『安瀬パーク』?」
春華の発言を受けて、祐介が首を傾げる、そして春華が説明する。
「『安瀬パーク』というのは、創業二十年を超えるテーマパークです、有名な作品のアトラクションとかもあり、日本では有名ですね」
「はぁん……俺はそもそもそういう場所に行かないんだよねぇ、父親が仕事人間だから……基本的に一年に合計一週間休みがあるかどうか……」
「えぇっ?中々に大変な仕事をしているんですね、祐介さんのお父さんの仕事は……」
春華はそう言って、驚愕する、すると先宮が言う。
「まぁ、仕事の休みは人それぞれだからなぁ?俺だって一ヶ月に少ししか無いぜ?」
「アハハ……お互い父親は大変なんですね……」
祐介はそう言って、頬を掻く、そして何時の間にか祐介が使用した電車に到着する、次に先宮さんが言う。
「それじゃあ、切符を買ってくるわ」
「あっ、自分の分は自分で買いま──」
先宮さんの言葉に対し、祐介が動こうとするが、先宮さんが右手を前に出して制止させる。
「まぁまぁ、此処は俺が払うぜ」
「そんなのダメですよ!個人で支払いますので!」
そう言う祐介に対し、先宮さんが言う。
「まぁまぁ、大人に巻かれてろっての?ちったぁ、大人を利用しろよ?」
「……はぁ」
祐介は先宮の言葉をすんなり受け入れる、此処で反抗しても無駄だし、祐介はそう思いながら、心の中で感謝する、そして切符を買ってきた先宮さんが戻ってきて、三人に切符を配布する。
「それじゃあ、電車に乗るぞぉ!」
「いえーい!(お尻が痛くなるのは厭だなぁ)」
「いえーい!」
「は、はぁ……」
何なんだよこのテンションの高さは?祐介はそう思いながら、『い、いえーい』と元気のない声で返事をする、そして、四人は改札に切符を通して、階段に登る。
「ふむ、次の電車は八分後か……中々に待機せねばな……」
「そ、そうですか……確かに暇ですね」
「そうだな、でもこの待機時間を有効に使うのが、大人の行動ってもんさ」
先宮さんはそう言って、ポケットからスマホを取り出し、カレンダーを取り出す、そして翌日の予定を確認する。
「ふむ、明日は仕事だな……一日だけの休み、少しでも楽しまなければなぁ……」
「成程、電車が来る待ち時間に明日の予定を確認する、と言う事ですね、大人は」
「まぁな?と言っても、俺の場合は何時も忙しいから、時間があれば、カレンダーの予定を確認して、翌日の予定を暗記しなくちゃならない」
「うっわ、大変ですね、それは……」
「まぁな?でも、それが仕事なんだよ、社会なんだよ、めんどくさいんだよ」
先宮さんはそう言って、肩を落とす、すると電車が先宮さん達の目の前に現れる、祐介と先宮さんの会話で軽く八分を使用していた、と言う事になる。
「それじゃあ、電車に乗り込むぞぉ?アリスちゃんは電車に乗る時、足元に気を付けろよぉ?」
先宮さんが電車に乗る時、アリスにそう言うと、アリスは先宮さんを細目で見ながら呟く。
「そんなにガキじゃないんだけどね……(大人の見方って……)」
アリスはそう言って、電車にジャンプで乗り込む、祐介は『アリスちゃん、反抗したな……』と判断する、そして電車のドアが閉まって、電車が動き出す──祐介、アリス、春華、先宮さんの四人は立っていた、一応座席は空いている事は空いている、だが、『座る』という行為は『楽をする』のと『他の乗客を立たせる』というデメリットが発生する、だから四人は座席に座らないし、立ち続ける事を選択したのだった。
そして電車に乗りながら、春華が言う。
「あっ、そういえば、祐介さんは遊園地のアトラクションで何が好きですか?」
「えっ?俺?俺はぁ……やっぱりジェットコースターかなぁ?あの速さを経験したら、もう後戻り出来ない……」
恍惚な表情を浮かべる祐介に対し、春華は唇に人差し指を当てて返答する。
「そうなんですか……それじゃあ、私と逆ですね、私は観覧車でのんびり上空に向かって、のんびりと空の景色を楽しみたいです……!そして急に止まって、男性とのラブロマンス!」
「い、いや、流石にそれは有り得ないと思うんだが……?だって、ラブロマンスが起きる程、日本は恵まれていない──」
「関係ないです!もしかしたら、祐介さんとラブロマンスが起きる可
能性も!?」
そう言う春華を見て、先宮さんがツッコミを入れる。
「は、春華?流石にお父さんは顔を知らない男の方が嬉しいなぁ?」
「まぁ、そりゃそうでしょうね、知人だったら、紹介し難いし」
「えぇっ……」
春華の発言を受け、祐介はその場で困惑する、そして電車がゆっくりと止まって、ドアが開く、すると一気に人が入ってきて、座席に座った。
やっぱり立っていてよかった、と四人はホッと胸を撫で下ろす、四人は他の三人が胸を撫で下ろした姿を見て、首を傾げていた──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.220 )
日時: 2018/03/11 21:35
名前: 彩都 (ID: ???)  

そして電車のドアが閉まって、再度電車は動き始める、するとアリスがふあぁ、と欠伸をする。
「ん?どうしたのアリスちゃん?眠いの?」
祐介がそう言うと、目を擦って、静かに頷くアリス。
「うん……昨日は楽しみで寝れなかったの、あんまり……(だから眠い)」
アリスはそう言って、二度目の欠伸をする、ふぅん、まぁ、小さいし、仕方無いか、と判断し、祐介はアリスに言う。
「それじゃあ、立ちながら寝ようか?」
「はぁ?何言ってんの?人間は横にならないと寝れないよ?(馬鹿なのか?)」
アリスは反抗的な言い方をする、なので、祐介は口の端を歪ませながら言う。
「フフフ……アリスちゃん、君の考えは甘いねぇ?人間はね、『立ってでも横に寝転がっても座っていても寝る事が出来る』んだよ、ねぇ、先宮さん?」
祐介は急に先宮さんに振って、先宮さんは驚愕しながら、『お、おぉっ!?』と返答する。
「ま、まぁ、確かに祐介の言う通りだな……人間頑張れば、立ちながらでも、座りながらでも寝れるな……」
「へぇ、そうなんだぁ……それじゃあ、立って寝てみるよ(れっつとらい)」
アリスはそう言って、祐介の足を掴みながら、自身に魔法をかける。
「それじゃあ、おやす……(……)」
「……昨日寝る前にその魔法を自身にかけたら良かったんじゃ……?」
祐介がそう言うと、『あっ』と小さな声を上げるアリス、そして静かに眠りだす……気付かなかったのか、祐介はそう思いながら、その場で溜息を吐く──

そして乗り換えもなく、四人は電車に乗り続ける、すると急に春華が祐介に言う。
「あっ、祐介さん、次で降りるので、準備をしていて下さい?」
「えっ?もう降りるの?軽く10駅しか乗っていない気が……」
「それでももう到着したんですよねぇ、『安瀬パーク』に……」
春華がそう言って、外を指差す、すると其処には巨大な観覧車が見えた、あ、あれが『安瀬パーク』……!祐介はあまりの大きさにごくり、と唾を飲み込んだ、そして祐介はアリスの頭を撫でて、『熟睡だ……』と呟く。
「さて、それじゃあ、アリスちゃんを起こそうか」
「それもそうですね、おぅい、アリスちゃぁん?起きてぇ?もう遊園地に着いたよぉ?」
祐介がそう言うと、静かに目を開けるアリス、そして、電車のドアから巨大な観覧車を見て、『おぉー!!』と叫ぶ。
「これが日本の遊園地かー!すげー!(凄いなぁ!)」
「アハハ……そういえばアリスちゃんって、外国の子だったね……そりゃ日本の遊園地は驚くよなぁ……」
祐介がそう言って、アリスの事を見る、そういえばアリスちゃんは一体何処で生まれたんだろう?ってか、『施設』に捕まる前って、一体何処で過ごしていたんだろう?もしかして外国で捕まって、日本に連行でもされたのだろうか?そんな事を考えると、『……駅に到着しました、右側のドアが開きます……繰り返します……』と聞こえて、我に返る、そ、そういえば自分は先宮さん、アリスちゃん、春華ちゃんと一緒に遊園地に来ているのだった、祐介はその事を思い出し、電車が止まるのを待つ、そして電車が止まり、ドアが開く、祐介と先宮は先に出て、春華、アリスが後に出る、四人が出ると、祐介、先宮の前の利用客が乗り始める。
「はぁ……結構広い場所だなぁ、この駅……」
祐介がそう言うと、春華が説明する。
「まぁ、『安瀬パーク』の為に作られた駅、だと思えば良いですよ、『安瀬パーク』の開園翌年にこの駅は出来ましたし」
「へぇ、春華ちゃんは物知りだなぁ」
祐介がそう言うと、春華は顔を赤らめて、後頭部を掻く。
「い、いえ……ネットで調べただけなので……」
「いや、それでもそれを記憶する方も凄いぜ?俺なんかすぐに忘れちまうからさ」
祐介は笑いながら春華に言う、そして先宮さんが言う。
「おいおい?そんな談笑を此処でするなって?その前にさっさとこの駅から脱出して、『安瀬パーク』に行こうぜ?そうでもないと『安瀬パーク』の入園で時間を食っちまう」
「あぁ、それもそうですね、それじゃあ、アリスちゃん、春華ちゃん、行こうか」
「うん!(分かった!)」
「はい!」
祐介に言われたアリス、春華はそう頷いて、先宮さんと祐介の後ろに着いて行く──そして四人は切符を通して、駅から出る、次に四人は駅から離れて、太陽の光を浴びながら、『安瀬パーク』の出入り口を確認する。
「おぉっ……!凄いな、案外人がいる……此処迄声が聞こえるし……!」
祐介はそう言って、駅前だというのに、幼い子の声が聞こえる事に驚愕する、そして先宮さんが祐介に『安瀬パーク』のチケットを渡す。
「はい、一応『安瀬パーク』の入場チケット、無料券だから、楽に入れるぜ?」
「えっ?……あぁ、『これ』があるから、無料で入れる、だが、四枚以上あるから誰かを誘おう、それじゃあ、祐介を誘おう、と言う事ですか?」
「おっ?洞察力が凄いな、正解だ、因みに四枚ある、だからお前を誘ったんだ、だって、アリスと春華に出会っているのはお前と琴音だけだからな」
「……あぁ、そういえばそうですよね……」
祐介はそう言って、ゆっくりと思い出す、まず、アリスちゃんが追われているから、その追っている組織を倒す、するとそこで春華ちゃんを見つける、それじゃあ、二人を救って、組織のボスを倒そう!って内容だった。
それが自分と先宮さん、琴音ちゃんの三人で救出した、親の先宮さんを抜くと、自分と琴音ちゃんしか、二人は知らない、だが琴音ちゃんは芸能人なので、あまり休みとかはとれない、だから一般人の自分を選んだのだろう、と思う、そして先宮さんが『それじゃあ、係員にチケットを渡して、さっさと遊園地の中に入ろう!』と叫ぶ、先宮さんの言葉に対し、三人は『おぉー!』と叫んで右手を上げる──そして先宮さん、アリスちゃん、春華ちゃん、自分の順番で列に並ぶ──『安瀬パーク』、初めて聞く遊園地の名前に自分は内心ドキドキする──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.221 )
日時: 2018/03/14 21:13
名前: 彩都 (ID: AtgNBmF5)  

『安瀬パーク』、初めて聞く遊園地、パークの名前に自分はドキドキワクワクしていた、そして段々と列は解消されていき、後少しで自分達の番がやってくる。
やっと入れるのか、そう思っていると、後ろの方から男の子の声が聞こえた。
「今日はジェットコースターに乗るぞぉ!」
「アハハ……身長制限を乗り越えたらなぁ?」
「うー!乗り越えるに決まってるよぉ!」
「アッハッハッ、それはどうだろうなぁ?」
「…………」
成程、ジェットコースターには身長制限があるのか、それならアリスちゃんは乗れないかもしれないな、そう思っていると、先宮さんが自分に話しかける。
「おぅい?祐介君ー?もうすぐ俺達の番だから準備をしておけよぉ?」
「あっ、はい、分かりました」
自分はそう言って、左ポケットに折り曲げて入れた無料チケットを取り出す、ふむ、後少しで入場だ、何だかドキドキが止まらないなぁ……祐介がそう思っていると、何時の間にか、祐介達の番になっていた、そして祐介達は十個のゲートに向かって、バラバラに別れた、だが、アリスはまだ幼いので、先宮さんと一緒だ、なので三組に分かれて、ゲートに向かった、祐介達は従業員に無料チケットを渡し、入場券を貰って、『安瀬パーク』内部へと進入した。
「……へぇ、結構広いんだな、『安瀬パーク』って……」
祐介がそう言って、『安瀬パーク』の中を確認する、すると祐介の腕を掴んで春華が抱きついてくる。
「ひゃっふー!祐介さんに出会えましたぁ!」
「うわっと!?何だ、春華ちゃんか……あれっ?先宮さん達は?」
祐介はそう言って、振り返ってゲートの方を確認する、『むむー、確かに……』と発言する春華、そして、その場で何分か待ってみる事にした。
「…………」
「…………」
二人は無言で、立ち続け、待ち続ける、すると肩を落としながらアリスちゃんと先宮さんがやっと入場してきた、一体何で肩を落としているのだろう?祐介はそう思いながら、先宮さんに話しかける。
「ど、どうしたんですか先宮さん?」
祐介がそう言うと、『聞いてくれよぉ!』と大声で言う先宮さん、そして先宮さんが二人に説明する。
「お、大まかに言えば、『無料チケットをなくした』んだよ、ずっとズボンのポケットに入れていたのにさぁ?だから探していた、すると胸ポケットに入ってた、飛んだお騒がせをしちまったぜ……」
先宮さんがそう言って、肩を落とす、するとアリスが言う。
「それで私は『まだ幼いから先言っちゃダメ!』って言われてずっと待機していた(退屈)」
「そ、そうなのか……」
何とも大変だったな、アリスちゃん……自分はそう思いながら、両手を叩いて、三人に言う。
「まぁ、何はともあれ、四人共入場したんです、さっさとこの『安瀬パーク』を楽しみましょうよ?」
「そ、それもそうだな……」
「そ、そうだね……」
「うん(そうだね)」
三人は三者三様の返答をし、祐介に言う。
「それにしても何処から先に乗るんだ?」
「そうですよ?」
「うん(そうだね)」
「た、確かにそれもそうだね……皆は何に乗りたいの?」
「お、俺は普通にジェットコースターかな?」
「わ、私はコーヒーカップでクルクル周る奴……」
「私は白馬に乗りたい(メリーゴーランドゴー!)」
「ふ、ふむ……本当に三者三様だなぁ、それじゃあ、皆で一つずつ攻略するかぁ」
「それの方が良いな、ナイスアイディアだ」
自分の発言を受け、先宮さんはサムズアップする、そして祐介達は先にアリスの願いを叶える為にメリーゴーランドへと向かった──

「ふむ、此処がメリーゴーランドかぁ……何か広いね?」
「そ、そうですね……」
「お、おぅ……こんなに巨大なメリーゴーランド、初めて見たぜ……」
「わ、私も……流石に『安瀬パーク』とやらのメリーゴーランドを舐めていた……日本ってすげぇ(マジすげぇ!)」
祐介、春華、先宮、アリスの順番で発言し、『安瀬パーク』のメリーゴーランドの大きさに驚く四人、そして四人はメリーゴーランドに乗り込む為に列に並ぶ。
「ふむ、最後尾だから、軽く20分か……その間迄暇だねぇ」
「そうですね、でも、たった20分と考えれば早いですよ、だって、1分60秒、60秒×20分なので、120秒で2分、それの十倍だから1200秒ですし」
「た、確かにそう考えると早いって感じるな……」
祐介の言葉に返答する春華、そして春華の発言に祐介は大変納得する、すると先宮さんが言う。
「そ、そんなに時間があるのならスマホを触ってゲームでもしていれば良いんじゃ……?」
「…………」
「…………」
祐介と春華は先宮さんを睨みながら見つめる、先宮さんは『あっ、失言したな』と思い、『す、すまん……』と謝る。
「それで宜しいです、時間とは有限なのです、ゲームで潰すより、会話をして潰す方が良い場合もあるので、そう迂闊に『ゲームをすれば良い』って言って、相手の琴線に触れない方が良いと思いますお父さん?」
「は、はい……」
綺麗な笑顔で微笑む春華に対し、先宮さんは『お、おぅ……』と発言する、幾ら自分でも春華の威圧は感じる事が出来た、まぁ、確かに春華ちゃんの言う通りだったする、自分はそう思いながら、振り向いて、メリーゴーランドの列を確認する──まだまだ先は長そうだ──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.222 )
日時: 2018/03/17 21:28
名前: 彩都 (ID: MMm5P7cR)  

祐介達四人はメリーゴーランドに乗るべく、メリーゴーランドの列に並んで、待機していた、すると祐介のスマホが振るえ、『何なんだ?』と思う、そして祐介はスマホを取り出して、電源を入れ、スマホを確認する、するとスマホに来たのはただのメールだった、何だ、ただのメールか、祐介はそう判断し、メールを確認する、すると祐介が何時も見ているメールマガジンニュースのメールだった、ふむ、何か面白いニュースはないかなぁ?と思って、スマホをスクロールする、すると『氷が張った場所に猫が乗ると……?』と書いてあった、な、何なんだ……?祐介はそう思い、そのURLを踏み込んだ、すると祐介のスマホに猫の動画が流れた、うおっと、まさかの動画だったのか、祐介はそう思い、音量を消していて安心する、そして動画は場面を転換し、道路に来ていた、するとその道路に猫が歩いていた、次に猫が氷が張った場所に足を乗せた瞬間、氷が割れ、猫が驚いて、足を滑らせる、すると割れた部分から冷水が猫にかかり、猫は悲鳴を上げて、その場をジャンプした、という何とも可愛い動画だった、おまけに猫は小猫でとても可愛かった。
「うわぁ……可愛いなぁ……」
祐介がそう言うと、春華が祐介のスマホを覗き込んで『何なんです?』と発言する、祐介は『あぁ、この動画の事』と言って、今さっきの猫の動画を再生させる、そして春華は猫の動画を見て、『フフッ』と笑った。
「ねっ?面白いでしょ?」
「え、えぇ……!矢張り小猫は可愛いですね……!」
「だよなぁ」
祐介と春華がそんな会話をすると、先宮さんとアリスが祐介に言う。
「お前等は何を見ているんだ?」
「小猫……?(何を見ているの?)」
「あ、あぁ、この動画ですよ」
祐介はそう言って、先宮さんとアリスに動画を再生させて、閲覧させる、すると、二人は『何だこの可愛い猫は?』と発言する。
「確かに可愛いな、何と言うか、ドジって感じがする」
「確かに……可愛い小猫だった……もしも近くに居たら頭を撫でてやりたい(撫で撫でしたい)」
「それは分かるなぁ……」
祐介がそう言うと、春華が『あっ、あれを見て下さい!』と叫ぶ、ん?何なんだ?と思い、祐介が春華が指差す方向を確認する、するとメリーゴーランドの列が半減していた、後少しで祐介達が乗れるな、と先宮さんは判断しながら話を切り出す。
「それで?他に動画は無いのか?」
「えっ?あぁ、一応は無いですね……このメルマガ限定の動画なので……他の動画は一週間限定で消えてしまうので、この動画が出た、と言う事は先週の動画は消去されましたね」
「な、成程……もう少し動画を見たかったんだがなぁ……」
そう言う先宮さんを見て、祐介は発言する。
「ま、まぁ、自分のスマホで調べてみればどうですか?『猫 可愛い動画』って感じで検索エンジンにかけて検索すれば、すぐに出てくる筈ですよ?」
「あー、そうか、そう言う手があるのか……でも、あんまりスマホを触りたくないんだよなぁ」
「えっ?どうしてです?」
祐介が先宮さんの話に首を傾げると、先宮さんは頭を掻きながら説明する。
「え、えーと、まずスマホに保護シートとか張っていないし、色々と設定もしなきゃいけないし……色々準備不足なんだよ、おっさんだから機械に疎いし」
「あっ……それは申し訳無いです……」
祐介が謝ると、先宮さんは『いや、いいんだよ、仕方無い』と発言する。
「誰だって、相手の気持ちを考えて、発言したのに空回りするってよくあるしさ?気にするなって」
「は、はい……」
祐介はそう言って、しょんぼりと肩を落とす、するとアリスが祐介に言う。
「ねぇねぇ、お兄ちゃんは何に乗りたいの?私は白馬ー!(白馬イズベスト)」
「んー?そうだなぁ、そもそもメリーゴーランドにゃ乗った事が無いし、見て見ないと分からねぇなぁ……一体どんなんがあるだろうねぇ?」
祐介がそう言うと、春華が驚いていた。
「えっ!?祐介さんってメリーゴーランドに乗った事が無いんですか!?」
「ま、まぁね?一応親が忙しい仕事だし、母親と二人で行くのもね……だって俺の母親、アリスちゃんより小さいし、さ?すぐに誘拐される可能性だってある、だからあまり遠出しないんだよ」
祐介がそう言って、アリスを見る、すると先宮さんが『あぁ、あの』と発言する、そして春華が祐介に驚愕する。
「あ、アリスちゃんより小さい母親!?」
「うん、そうそう、俺を出産する時、体が小さいから、相当大変だったんだって」
「そ、そうだったんですか……!?」
驚く春華に対し、先宮が言葉を続ける。
「まぁ、確かにあの体型だと赤ちゃんのお前を出産するのも大変だよな……」
「えっ!?お父さん、祐介さんの母親に会った事があるんですか!?」
「ま、まぁな?アリスを祐介の家に預ける時に出会った」
「あぁ、ありましたねぇ」
祐介がそう言って、頬を掻く、すると祐介達の背後から『もうすぐメリーゴーランドが終わるので、次のお客様は準備しておいてくださぁい!』と言われる、あぁ、もうすぐか……祐介はそう思いながら息を飲み、身を固める──果たしてどれに乗ろうかなぁ?祐介はそう思いながら、遠くのメリーゴーランドを見つめる──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.223 )
日時: 2018/03/18 21:16
名前: 彩都 (ID: uJGVqhgC)  

祐介がメリーゴーランドを見ながら悩んでいると、従業員が『それでは前にお進み下さい』と発言する、あぁ、もう、か……祐介はそう思いながら内心ドキドキしながら、前に進んで、メリーゴーランドの前に向かう、そして祐介は『あっ、あれがいいなぁ』と思う、それはシマウマの乗り物だった、他の種類より、質素なのを祐介は選んだ。
「もうすぐだね(楽しみ!)」
笑顔で言うアリスに対し、『そうだね』と返答する祐介、そして、メリーゴーランドが止まり、降りる人が現れる。
「それでは、メリーゴーランドにお進み下さい」
従業員が言うと、祐介達の目の前の存在達が先に進む、そして祐介達はメリーゴーランドの前に辿り着き、各々馬や白馬に跨る。
「ふむ、前後に動いたりするから危ない、と思ったが、案外座った時に安定感があるんだな……」
祐介がそう言うと、祐介の後ろの春華が言う。
「アハハ……本当にメリーゴーランドに乗るのは初めてなんですね……」
「ま、まぁね?あまりこういう遊園地に行かなかったから……」
祐介がそう言うと、従業員が『それでは動かしますぅ』と言って、メリーゴーランドを動かす、すると前後に動いて、前に進むので、不思議な感覚を覚えた。
「う、うわぁ……何だこれぇ?不思議な感覚がするぅ……まるでエレベーターでジャンプした時の浮遊感に似ている……」
「な、何つー浮遊感にメリーゴーランドを重ねているんですか!?」
「あ、アハハ……そ、そんな気がするだけさぁ?」
祐介がそう言って、春華に冷や汗を掻く、するとアリスが言う。
「うぉー!やっぱりメリーゴーランドは楽しいなぁー!(楽しいー!)」
「アハハ、そりゃ此処に来て良かったなぁ、アリスぅ?」
アリスの後ろに存在している先宮さんが言う、そして先宮さんはニヤニヤしながらメリーゴーランドに乗る。
「いやぁ、それにしてもメリーゴーランドだなんて懐かしいなぁ、小さい頃の春華と行ったっきり、乗った事がなかったなぁ……軽く五年以上は乗っていないのかぁ」
「ちょっ!?お父さん恥ずかしいからその話を止めてよぉ!」
先宮さんの発言を受けて、春華が怒鳴る、アリスと祐介は親子の会話を聞いて、『ハハハハハ!』と笑う、すると春華は顔を赤らめながら、『祐介さんもアリスちゃんも笑わないでよぉ!』と小声で言う。
そして四人はメリーゴーランドを楽しみ、呑気にしていると、アリスが急に呟く。
「……もう終わりかぁ(悲しい)」
「ん?どうしたの?」
アリスの小声に気付いた祐介が言う、アリスは祐介が反応し、返答を行う。
「ん?あぁ、実はもうメリーゴーランドが終わるなぁって思って……また乗りたいんだけど、見て?(確認確認)」
アリスはそう言って、虚空に指を指す、祐介はアリスの指す指の方を確認する、すると其処には大量の親子連れがメリーゴーランドの列に並んでいた、あぁ、そうか、こんなに並んでいると、再度乗るのに時間が掛かるのか、と考える。
「だから乗りたくても乗れない……(悲しい)」
「あぁ、そうだね……」
祐介はそう言って、時間を確認する、時間はまだ朝の八時半だった、そりゃ人が一気に来るよなぁ?と思う、まだまだ八時半、だから時間が経てばもっと人が来るだろう、そうなれば乗るのにも時間が掛かる、祐介はまた乗るにはどうしたら良いのか?と考える。
すると『それでがメリーゴーランドを終了させて頂きます、ご乗車有難う御座いましたぁ』と言って、メリーゴーランドが止まった。
「あっ……止まったね、祐介さん、アリスちゃん、お父さん」
「あぁ、そうだな……」
春華がそう言うと、先宮さんがそう言い、返答する、するとアリスはしょんぼりとした表情で白馬から降りて、頭を垂れる。
「んー?どうしたのアリスちゃん?周ったから気分が悪いの?」
「春華、それは違うと思うぞ……?多分あの白馬が好きだから離れたくないだけだろ?」
春華、先宮さんの発言を受けて、アリスは首を横に振る、そしてアリスは先宮さん、春華に言う。
「うぅん、違うの……もう一回メリーゴーランドに乗りたいなぁって……でも、すっごく並んでいるし、乗る為に並んでも、時間を食いそうだし……(待つの大変……)」
「……まぁ、確かにそうだよな」
先宮さんは振り向いて、メリーゴーランドの列を見る、相当長くなっている、最後尾の方を見ると、『最後尾 60分待ち』と書いてある、つまり軽く一時間を見積もって、待たなければならない、だが、色々な所を巡りたいので、流石にこれ一つで一時間も時間を割いている暇は無い、そんな時間があるのなら、他の空いているアトラクションに乗って、時間を潰し、楽しんだ方が良いだろう、先宮さんはそう考えながら、三人に言う。
「さぁ、それじゃあ、次のアトラクションに行こうか、次のアトラクションはどうする?」
「んー?そうですねぇ、次は何にしましょうか……?」
先宮さんの言葉に返答する祐介、すると春華が右手を上げて宣言する。
「はい!それじゃあ、コーヒーカップがクルクルする奴はどうでしょう!?」
春華がそう言うと、アリスが言う。
「おぉー!それに乗ろう!メリーゴーランドみたいに周るし!(回転楽しい)」
「それもそうだね、それじゃあ、その場所に向かいましょうか」
「あぁ、そうだな」
アリスはそう言って、春華の案を受け入れる、そして祐介、先宮さんも春華の案を受け入れる、そして四人は春華の案、コーヒーカップのアトラクションへと向かう──果たして行列が出来ているかどうかは分からない──


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