コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
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- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.214 )
- 日時: 2018/02/25 20:40
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「おぅ、遅かったなぁ」
母はそう言って、自分の前に現れる。
「ま、まぁね?だって、レジが込んで……」
自分はそう言って、母の姿を見る、すると母は『クレープ片手にカップアイス』を食べていた、しかももうすぐ夕方五時の出来事である。
「…………」
「ん?どうかした?私の顔に何か付いている?」
「……あのさぁ?」
「ん?何よ?あっ、クレープが食べたいんでしょー!?ダメだよー!これは私のなんだからー!このバナナチョコアイスクレープを食べたきゃ、近くのクレープ屋に行きなよー!後アイスもー!」
「違う、確かにそれを言いたいのは山々だ、だが、もう少し言わなきゃいけないのもある」
自分がそう言って、冷や汗を拭いながら、母に言う。
「晩御飯どうするの?」
「…………」
「…………」
その場で二人は無言になった、そして母がやっと言葉を出した。
「……やっべー!どうしよどうしよ!?私、遂に甘味の誘惑に耐えられなくなったよ!?」
「いや、それを息子の俺に言われても……どうせ晩御飯、小食にするんでしょう?分かってる」
「分からないで!いや、ちゃんと食べるよ!」
「それをすると太るぞ?」
「ぐはぁっ!!ち、ちきしょう!確かに我が息子の言う通りだ!太っちまう!じゃあ、どうすれば良い我が息子よ!?」
「知るか!?解決策なんか俺は知らんぞ!ってか、晩御飯小食にすれば良いじゃねぇか!」
「それはダメだよ!今日は私が好きな物が晩御飯だから!」
「アンタ、本当に馬鹿なのか!?我が母親は馬鹿だったのか!?」
母の焦りようを見て、祐介はツッコミを続ける、そして母が、静かに溜息を吐く。
「はぁ、しゃあないね、今日は小食でOKだ」
「そ、そうッスか……それじゃあ、もう買い物は終了したし、もう帰ろっか」
「そうだな、それじゃあ、クレープとアイスを食べ終わってっと……」
母はそう言って、急いでアイスとクレープを食べる、だが、アイスを一気に食べたので、アイスクリーム頭痛を起こしてしまい、頭を抱えて、『あ゛ぁ゛ー゛っ゛!!』と叫んでしまうのは祐介にとって、予想外だった──
そしてスーパーを出て、祐介とアイスクリーム頭痛を起こした母は一緒に帰路に向かっていた、そして、母はまだ頭を抱えて、『まるで二日酔いの感じだぜ……』と言って、カッコつける、この人、一気食いするからだよ……祐介はそう思いながら、頭を垂れる。
すると、母が、『アイスクリーム頭痛ってこえぇ……』と呟きながら、その場で立ち止まった、一体どうして立ち止まったのだろうか?そう思っていると、母の目の前には『公園』があった、その公園は昔、祐介が遊んでいた場所だった。
「……どうしたの、母さん?」
「……んー、いや、懐かしいなぁってさ?」
「懐かしい……?何が?」
「そんなもん決まってるだろ?お前の事だよ、こういうこじんまりした所で遊んでいたのに、今では遊んでいない……まるで昨日の様に思い出せるのになぁ、本当、我が子の成長ってのは早いんだなぁ、色々な子育ての本を見ても、『我が子は成長が早い』って書いてたけど、本当だったんだな……」
母はそう言って、目を細め、静かに呟いた、まぁ、人間は成長する生き物だ、毎日毎日成長して過ごしている、それは老人になっても、死にかけになっても成長する、自分はそう思いながら言う。
「まぁ、そりゃそうだろうねぇ……さぁ、さっさと帰ってご飯を食べようぜ?俺はお腹がペコペコだ」
「……フフフ、矢張りまだまだ我が子はガキだねぇ?」
「あぁっ?何か言った?」
「いいや?ただの独り言だよ?」
母がそう言って、先に進む自分に追いつこうとする、はぁ、小さい足でよく自分に追いつこうとするなぁ、自分はそう思いながら、母と共に帰路に着く、さぁ、今日の晩ご飯は何だろう?美味しい料理かな?辛い料理かな?酸っぱい料理かな?甘い料理かな?甘辛い料理かな?甘酸っぱい料理かな?自分はそんな事を考えながら、胃を擦る──胃の中は空っぽだった──
そして祐介と母は自宅に到着して、ドアを開ける、するとすんなり開いたので、不思議がっていると、母が言った。
「あっ……鍵するの忘れた」
「おい!?鍵するの忘れた!?そ、それじゃあ、空き巣になっているかもしれない!」
祐介はそう言って、急いで靴を脱いで、荷物を玄関に置いて、台所に移動する、だが、荒らされてはいない、次にリビングに向かう、誰も居らず、何も触られてはいない、そしてリビングを出て、二階に向かう、もしもパソコンを奪われでもしたら大変だからだ、そんな事を考えながら、自室のドアを開けて、ダイブする、すると自室のモノは何も盗られておらず、安心する。
そして祐介は母と父の部屋を確認するが、何も盗まれておらず、安心した。
「かあさーん?二階は何も盗られていなかったー!」
階段から降りながら言う祐介に『そりゃそうだろ、こんな家に盗みが入る理由なんかねぇよ』と暴論で返す母に『おいおい……』と溜息を吐く祐介、そして祐介は玄関に戻ってきて、玄関に置いてある荷物を台所の方へと運ぶ。
そして母が冷蔵庫にレジ袋の中に入っている購入物を投入する──果たして、今日の晩ご飯は何なんだろう?祐介はそう思いながら、階段の方に向かい、『それじゃあ、二階に行って、服を着替えてくるー!』と叫ぶ──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.215 )
- 日時: 2018/02/28 21:46
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「……ふぅ」
祐介はベッドに座って、静かに溜息を吐いた、今日は忙しかった、色々な意味で忙しかった、というか、体力を使う事ばっかだった気がする、祐介はそう思いながら、ズボンを脱いで、上も脱いでパンツ一丁になる。
次に部屋着に着替えて、パソコンの電源を入れ、パソコンのブックマークの中にある漫画のコメント欄を覗く、コメント欄には『早く更新してくれ』や『更新うp待ってる』、『更新しろよ作者ぁ?』等と更新の催促のコメントばっか存在していた。
「……大変だな、漫画家も」
自分はそう言って、その場で溜息を吐いた、そしてパソコンの電源を落として、一階へと移動する──
「……ふぅ、到着っと」
祐介はそう言って、階段を降りて、リビングに移動した、そしてテレビを確認する、テレビはニュース番組しかやっていなかった。
「七時迄後少し、と言っても、軽く一時間以上は存在する、だから、この時間を潰すのは一体どうしたらいいだろう?」
祐介がそう呟くと、母はせっせと料理を作っている、母は料理している時に手伝うのはよしてくれって言う人間だ、だから自分は料理を運ぶぐらいしか手伝わない。
だから案外暇なのだった、とても暇、だからやる事がない、祐介がそう思っていると、スマホにメールが届いた、メールの主は琴音ちゃんだった。
「あっ……メールだ」
祐介はそう言って、メールを確認する、琴音のメールにはこんな事が書かれていた。
『やっほー! 何とか家に着いて、パソコンの事について、色々調べたよー! パソコンって中々奥深いねぇ……!』と書かれていた、まぁ、パソコンって案外奥深いものとは聞くが、あの琴音ちゃんでさえ驚く位なのか、と判断して、パソコンは恐ろしいなぁ、と思う、すると、母が『料理が出来たから運んでー!』と叫ぶ、あぁ、もう出来たのか、と祐介は判断し、母の所に向かい、皿を受け取る。
「はい、今日は餃子だよ」
「へぇ、そうだったんだ……確かに餃子は母さんが好きだったしね?」
自分はそう言って、机の方に料理を運んで、母の方を見る、他にもおかずはあるようで、自分は母に渡されたおかずを机の上に置く、すると母の姿は台所からリビングの方に移動して来ていた。
母の手には箸が二膳ある、そして母は自分に箸を渡して言う。
「はい、これで食べれるわよね?」
「でも喉が詰まった時用の水分が無い」
「あぁ、そう言われればそうね、じゃあ、今から運ぶから待ってて?」
「うん、分かった」
祐介はそう言って、頷いて、机に先に座る、自分の所には餃子が12個あった、それに対し、母の所には6個しかなかった。
「はいよぉ、持ってきたよぉ?」
母はそう言って、コーヒー味の豆乳を持ってきていた、自分には牛乳1Lを渡される、そして母のポケットからコップが現れる。
「ふぅ、これで良いでしょうねぇ……?」
「うん、そうだね、これでいいや」
「そう、良かった……それじゃあ、頂きます、をしないとねぇ?」
「あぁ、そうだね、それでは……」
「頂きます」
「頂きます」
自分と母はそう言って、両手を合わせて、今日の晩御飯を食べ始める──この餃子、肉厚で美味しいし、何より皮が伸びるな……もっちもっちしてる、自分はそう思いながら、母に言う。
「ねぇ、この餃子、何処で買ったの?」
「えっ?今日は自家製の方を作ったのよ、母さんの母さんお手製のレシピを使用してね?」
そう言って、母は笑顔でピースする、ふぅん、つまり自分の御婆ちゃん、ね、自分はそう判断して、母に言う。
「それにしても、生地がもちもちしているね」
「えへへ、その生地を作るのに一年は使用したって母さんが言っていたわね」
「へぇ……結構な時間かけて作ったんだね」
「そりゃそうよ?なんせ私の為に考案したもちもち記事なんだから」
「へぇ……」
祐介はそう言って、もう一度餃子を噛み締める、肉を噛むと肉汁が現れ、皮の方を噛むと、もちもちとしていて、弾力がある、まるでお餅のようだった。
「……ふむ、御婆ちゃんの料理、凄いな……」
自分はそう言って、二つ目に手を伸ばす、二つ目も生地がもちもちしていて、噛む度に肉汁が溢れ出す、その姿を見ながら、母は笑っていた。
「……やっぱり、アンタは私の子なんだねぇ……」
そう言う母に対し、自分は首を傾げ、発言する。
「は、はぁ……?どういう事だよ母さん?」
自分がそう言うと、母が自分に言う。
「いや、やっぱり、親子って似るんだなぁって、小さい頃の私の笑顔にそっくりだなぁ、って思ってね?」
「へ、へぇ……」
そうだったのか、自分はそう思いながら、『果たして自分は母の小さい頃の笑顔に似ているのだろうか?』と思う、だが、本人である母がそう言っているんだから、そうなのだろう、と判断する、そして自分はご飯、おかず、餃子を共に食べて、餃子を食べ終わるのと同時にご飯も食べ終わる。
「ふぅ、食った……」
自分はそう呟いて、腹部を擦る──こんなに美味しい餃子を食べた事は初めてだった、だからまた今度、作ってもらおう、祐介はそんな事を思いながら、その場でげっぷを一回した──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.216 )
- 日時: 2018/03/03 21:17
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「美味しかった?」
顎に手を当てて、足をバタつかせる母が言う、自分は朗らかな顔で言う。
「うん、美味しかった、また今度、時間があれば、作って欲しいね」
「そう?まだ餃子残っているけど、食べる?」
そう言う母に対し、自分は首を横に振る。
「い、いや、良いよ、お腹一杯だし……また明日、また明日ね?」
祐介がそう言うと、『えぇー?』と唇を尖らせる母、流石にこれ以上食ったら、腹が膨れるっての……祐介はそう思いながら、口臭を消す為にコップに牛乳を注いで、牛乳を一杯飲む、すると、母が呆れながら言う。
「……はぁ、アンタ、本当、牛乳が好きわよね……三食絶対一杯は牛乳を飲んでらぁ?」
「ハハハ、まぁね?だって牛乳美味しいし、カルシウムを摂って、身長だって伸びるだろ?」
そう言う自分に対し、母は鼻で笑って返答する。
「はっ、そんなの有り得る訳無いだろ?最近の研究で『牛乳を飲んでも身長は伸びない』って話、見ていないのか?」
「はぁ?そんなのがあるのかぁ?うっそだぁ?」
祐介はそう言って、スマホを取り出して、『牛乳 身長 伸びない』と検索エンジンに入力して、検索する、すると本当に『牛乳を飲んでも身長が伸びない事が判明! 三日前』と表示されていた、……嘘やん?じゃあ、軽く十年以上続けた牛乳生活は意味が無いって言うのか!?骨だけを強化していただけって事なのかよ!?祐介は驚きのあまり一部関西弁になってしまう、すると驚愕の表情を浮かべる祐介を見て、母が笑う。
「アハハッ!ほぅら見ろ、これで『牛乳を飲んでも身長は伸びない』って分かっただろぉ?」
「…………」
「おいおい?驚き過ぎて言葉も出ないってかぁ?」
「…………」
母の発言に対し、自分は頷いて、母がまたも笑う。
「アッハッハッ!おいおい、こりゃあ傑作だぜぇ!この息子、やっぱり馬鹿だぁ!」
母はその場で大声で笑いながら、豆乳のコーヒー味を飲んでいた、うぐぐ、こりゃダメだ……自分はそう思いながら、コップに残った牛乳を一気飲みし、台所に牛乳とコップを移動させ、コップは水で少し濯(ゆす)いで、乾燥機の近くに置く。
「はぁ……まさか、今の今迄騙されていたとは……完全にカルシウムの陰謀だなぁ」
「何処が陰謀だよ、勘違い野郎がよぉ?全部お前の失敗だろうが?全部お前が過剰に信用し過ぎたってだけじゃねぇか?ちゃんと調べないからそうなるんだよ」
母の発言を受けて、祐介は母に怒鳴る。
「う、煩いな!?そりゃ十年前は『牛乳を飲めば身長が伸びる』って言っていたから……!ってか、十年前にはそんな情報、ある訳が無いじゃないか!」
叫ぶ祐介に対し、母が自身を親指で指差して言う。
「おいおい?『牛乳を飲んでもあまり身長が伸びなかった奴』が此処に居るんだが?私という『自身の肉体で試した』奴が居るんだ、だから『牛乳を飲んでもあまり身長が伸びなかった』という自身の結論がある、さぁ、論破してみろよ?ほらほらほらほらぁ?」
ニヤニヤと笑う母に対し、自分は母の両親の身長を聞いて、論破しようとする。
「ま、待て!母さん!貴方の両親の身長は!?」
「んー?私の両親の身長かぁ?まず、父は184cm、母は175cmだぞ?」
「論破だ!普通そんな長身夫婦の間に生まれるのなら、母さんだって身長が高い筈だ!なのに低い!つまり母さんはその長身夫婦から生まれていないんだ!」
「アホか?生まれてるに決まってるだろうが?まず、血の検査もしているんだ、すると両親の子である事が分かったわ!」
「ぐっ……!じゃあ、何か呪われているとか!?」
「確かに『この身長は呪われている……』と思った事はあるけど、そんな事はなかったな」
「……それじゃあ、牛乳を飲み足りなかった、とか?」
「いや、だから有り得ねぇっての!……はぁ、これで言論終了だな、完全に論破出来ていない……」
母はそう言って、その場で溜息を吐いて、コップの中のコーヒー味の豆乳を一気飲みする。
そして母はコップと豆乳を台所に置いて、自分を見つめる。
「それじゃあ、さっさと上に行って、スマホなりパソコンなり、勝手に弄っておきなさい?」
「……は、はい……」
自分はそう言って、溜息を吐きながら、二階への階段を上って行く、母はそんな祐介を見つめていた──
そして祐介は二階の自室に移動して、適当にパソコンを開いて、WEB漫画を読んでいた、だが、好きな作家である石動 鳴動(いするぎ めいどう)さんのWEB漫画が未だ再開されないので、少々退屈だった。
「……はぁ、早く石動先生の作品、更新されないかなぁ……?」
『施設』から解放された後、石動先生は担当と会話をして、時間でも貰っているのだろう、と思う、もしくは作品のストックを溜めている、とか……まぁ、実際は分からないんだけどね?でも、少しでも改善されたら良いよね……祐介はそんな事を思いながら、『今週の石動先生の作品は休載させて頂きます』と書いてあるページを見る、あぁ、早く作品が見たいなぁ、祐介はそう思いながら、検索エンジンを開いて、検索ページを出して、適当にネットサーフィンを行う──祐介が何を検索するかはその時の気分次第だった──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.217 )
- 日時: 2018/03/04 21:40
- 名前: 彩都 (ID: ???)
軽く三十分程ネットサーフィンをして、祐介は全てを悟った様な表情でパソコンを閲覧していた、そして祐介は急いで履歴の中を削除して、近くに置いてあった丸めたティッシュを捨てる。
そして祐介はパソコンの電源を切って、その場で溜息を吐いて、床を蹴って、椅子ごと移動する、次に祐介は横に回転して、ベッドにダイブする。
「……何でだよ、我慢出来ただろ?アレ位……?」
祐介はそんな事を言いながら、『うわぁ……やっちゃったよ……』と後悔する。
何故こんなに祐介は厭な思いをしているのか?それは簡単だ、『パソコンのキーボードに向かってくしゃみをした』からである。
パソコンのキーボードは実はトイレよりも汚い、と言われている、祐介はそんな話を聞いて、触るのを終了したら、パソコンの上にキーボードカバーを被せて、埃を乗せないようにしていた。
だが、その時はキーボードカバーを外していて、偶然くしゃみを催してしまう、そしてそのまま顔を下に下げ、くしゃみをした、するとくしゃみをした先にキーボードが……と言う事である。
そして祐介が使っているキーボードは少し特殊なキーボード、パンタグラフ式という、タイプのキーボードだった。
パンタグラフ式のキーボードは掃除がやや面倒という、何故なら、『パンタグラフ式のキーボードを支えている部分は掃除をしようとして、無理に外そうとすると、すぐに折れて使い物にならなくなる』からだ、なので、掃除なんかせず、買い換える、という手をする人も多い。
だが、掃除をする事は可能である為、少しキーを外す特訓をすれば、案外簡単に外れる、だが祐介はそんなにキーボードに詳しくない、なので、『パンタグラフ式』のキーの外し方等、知る筈も無い。
なので、くしゃみが我慢出来なかった事、綺麗なキーボードを汚してしまった事、キーを外して掃除が出来ない事、この三つの衝撃で祐介はすぐにパソコンの電源を切ってしまった、上からティッシュで拭いたが、キーボードの奥の汚れはティッシュを使っても、中々取れないものだ、取るにはエアスプレーやブラシを使わなければならない、だがそれは『固形物』だけの話である、祐介が出したのは固形物ではなく、『液体、粘液』なのである、なので、そんな物を使うより、ティッシュや布巾、布で拭った方が早い、だが、祐介の手ではそんな物を使っても、キーボードの奥に手や指が入らないので、掃除が出来ない。
「……はぁ、明日検索して、とりあえず、エアスプレーでも買うか……」
祐介はそう呟いて、スマホを充電器に差す、スマホでエアスプレーを検索、パソコンでエアスプレーを検索すれば良いが、今の意気消沈した祐介はそんな事は思いつかなかった。
そして祐介は寝転がりながら、椅子を蹴って、机の下に移動させて、布団の中にも潜り込む、はぁ、今日の最後でこんなオチかよ?何て後味が悪いんだ……祐介はそんな事を思いながら、睡魔に襲われる──
「…………」
少し肌寒い感覚を覚えながら、急にスマホが音を鳴らして祐介を呼ぶ、一体何なんだよ?と思ったが、そういえばこの音はアラームの音だったな、と思い出し、祐介はゆっくりと起き上がる、そしてスマホの電源を点けて、アラームを消す。
「……はぁ、確か時間はまだ六時時九分、ふむ、今日は先宮さん達と遊園地に行く、だったっけ……そして先宮さんの家に集合するのが朝の七時……残り約五十分かぁ……」
祐介はそう呟いて、頭を掻く、そしてパソコンを見て、『くしゃみしたんだよなぁ』と自己嫌悪をする、だが、何時迄もくよくよと自己嫌悪をしている場合では無い、祐介はそう判断して、立ち上がって、椅子に座って、パソコンを起動する、最悪ネット通販の方が安いかもしれない、だが、秋葉原や他の電気屋に向かえば通販の費用を使用せずに買いに行けるよな……うーん、まず調べてみないと分からないなぁ、祐介はそう判断し、急いでネットの検索エンジンを開いて、『エアダスター 秋葉原』を検索する。
「……ふむ、中々に良い値段で売ってるなぁ、中々に困ったぜ……」
祐介はそう言って、パソコンの前で腕を組む、一本280円で売っており、二本一気に買えば500円で買える、と書いてあった、だが、そもそも一本で事足りるのだ、だが、念の為二本買う、という手も拭えない……はぁ、一体どうすれば良いのだろうか?祐介はそう思いながら、『うーん……』と悩む、するとスマホにメールが来た、一体誰だ?と思っていると、先宮さんだった。
メールの内容は『おぅい? 準備出来ているかぁ?』だった、祐介は『今起きたばっかりです、昨日ワクワクで寝れなくて……準備は出来ているので、後は家を出発するだけです』と返信する、まぁ、これでいいよな?祐介はそう思いながら、椅子に凭れながら欠伸をする、そしてパソコンの事は遊園地が終わってからでも買いに行けるよな?と判断して、パソコンの電源を落とし、キーボードにキーボードカバーを載せて、服を着替えて、ポケットに財布を突っ込んで、鞄を持ち、外に出る準備をする。
そして祐介は自室を出て、家を出る──向かうのは先宮さんの家だ──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.218 )
- 日時: 2018/03/07 21:30
- 名前: 彩都 (ID: ???)
そして祐介は先宮さんの家に向かうべく、駅に向かっていた、駅を使わないと先宮さんの家の近くに迎えないからだ、はぁ、全く面倒な電車移動だ、祐介がそう思いながら、電車の切符を購入し、先宮さんの自宅近くの駅の料金を払う、そして改札を通って、階段を上り、電車が来るのを待つ。
待っている間は何をしようかな?と考える、そうだ、スマホで少しゲームでもしよう、祐介はそう考えて、ポケットの中のスマホを取り出して、スマホの電源を入れる、そして前から入れてあったアプリを起動して、時間を確認する、まだ電車は来ない、来るのは後八分だ、なので、約七分間は遊べる、祐介はそう判断して、スマホの中のアプリで遊ぶ──そして、熱中していると、頭の上から『もうすぐ電車が参ります、もうすぐ電車が参ります』とアナウンスが聞こえる、おいおい?今熱中している所だったのに……祐介はそう思いながら、黄色い線の内に入って、待機する、すると電車がすぐにやってくる、祐介は電車のドアが開くのを待って、ドアを見つめる、すると電車のドアが開いた、まずは降りる人が先だ、そして降りる人がいなくなったのを確認し、祐介は電車に乗り込む、電車の中の人数は自分含めて軽く八人だった、ふむ、矢張り朝の電車は空いている、祐介は心の中で安堵して、椅子に座る、そして先宮さんの家の近くの駅に止まる迄、祐介はスマホのアプリで遊ぶ──熱中を取り戻さなくては、そう思いながら、プレイを再開する──
そして何とかそのゲームのミッションをクリアした祐介、欠伸をしていると、アナウンスが次に止まる駅の名を告げていた、確かこの名前は先宮さんの自宅近くの駅だったな、祐介はそう判断し、椅子から立ち上がって、ドア付近に移動する、そして電車がゆっくりと停車して、祐介はドアが開くのを待つ、すると、ゆっくりと電車のドアが開いて、祐介は小走りで電車から降りる、さぁ、さっさと先宮さんの家に向かわなければ……と考えて、少しだけ違う事を考える、氷檻さんの所に向かおうか?祐介はそう思うが、流石に七時にもなっていないのでやっていないよなぁ、と思い、氷檻さんのアイスクリンを見に行く事を止める、そして祐介は当初の目的である先宮さんの家に向かう事にして、階段を降りる、次に祐介は改札に切符を通して、駅から脱出する、さぁ、さっさと先宮さんの家に向かおう、祐介はその場で欠伸をしながら、前に進む──のんびりと歩いて、祐介は見た事がある場所に出る、此処は先宮さんの家の近くの大通りだ、何回も通った事があるので、覚えている、なので、この道をこう進んで、あぁ進むだけだ、祐介は頭の中でシミュレートして、深呼吸をする、よし、安心安全大丈夫、祐介はそう思いながら、前に進む、そして右に曲がった、すると先宮さんの家の前に、小さな姿の少女が見える、アリスだった、祐介はアリスの事を見つけて、『やっほろー!アリスちゃーん!』と叫ぶ、するとアリスは大声がした方を向き、声の主である祐介を視認して、その場でジャンプする。
「あっ、お兄ちゃんだぁ!(来たの!?)」
「おっすおっすぅ?それにしても数日会わないだけでアリスちゃんは成長しているなぁ」
祐介がそう言って、アリスの頭を撫でる、すると先宮さんの家から春華ちゃんが現れる。
「もう、アリスちゃんはせっかちなんだから……って祐介さん!?どうして此処に!?」
春華はそう言って、祐介の登場を驚いていた、すると春華の背後から、『来たか来たか』と先宮さんが言う。
「はーっはっはー!昨日言っていた『スペシャルゲスト』は祐介の事だったのだー!」
「なっ!?そうだったんですか祐介さん!?」
「そうなのー?(マジでぇ!?)」
驚く二人を見て、まさか自分が『スペシャルゲスト』だったとは、と思う祐介、そして祐介は『うん』と頷いて、二人に説明する。
「実は数日前に勧誘されてねぇ?『数日後、俺休み取って春華、アリスと共に遊園地に行くんだが、一緒に行かないか?』ってメールを貰ってね?まぁ、暇だし、参加しようって事にしたのさ」
「な、成程……そうだったんですね、それにしても、驚きましたよ、昨日急に『明日、『スペシャルゲスト』と一緒に遊園地に向かうから』って……だから、お父さんの友人かと思いました……」
そう説明する春華に対し、祐介は『た、大変だね……』と苦笑いする、するとアリスが祐介に言う。
「うおー!驚いたぞぉ!でも、お兄ちゃんなら、人見知り発動しないし、安心だぁ!(安心!)」
「アハハ、そう言われると安心するよ……」
祐介は頬を掻いて、先宮さんの方を向く。
「それでぇ……どうやって行くんです?電車?車?」
「ん?あぁ、そういえばそれを言っていなかったな、一応電車だぞ?そうでないと、寝てしまう、車の運転中に居眠りなんて警察の俺がしちゃダメだしな?」
「あぁ、成程……分かりました」
祐介はそう言って、頷く、そして先宮さんの『それじゃあ、遊園地に向かうぞぉ?』という言葉を聞いて、祐介、春華、アリスは『おぉー!』と声を荒げて、右手を上に上げる──そして四人は駅迄一緒に向かう──
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