コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.239 )
日時: 2018/04/29 21:44
名前: 彩都 (ID: loE3TkwF)  

先に寿司ゾーンに到着したのは、祐介、先宮さんの二人だった、寿司ゾーンは盛況で、色々な人が並んで、色々な寿司を選んで取っていた。
「……結構、人居ますね」
「お、おぅ……」
祐介の言葉を聞いて、先宮さんも静かに返答する、だが、だが!『此処で諦めては男が廃る!!』二人はそう思いながら、『おぉぉ!』と叫び、盛況な人集りの中に入る、そして祐介が目にしたのは、『イカ』、『玉子』、『貝柱』等の、『回転寿司にも良くある100円の皿コーナー』の寿司ネタだった、そして、先宮さんが目にしたのは、『ウニ』、『カニ』、『伊瀬エビ』等の、『回転寿司に良くある、300円から、500円の皿コーナー』の寿司ネタだった、…………求めているのとは違う!!二人はそう思いながら、首を横に振り、求めている寿司ネタを探す、い、一体何処に、俺の求める寿司ネタが、あるんだぁ!?二人はそんな事を思いながら、探す、すると、祐介は案外簡単に炙りサーモンの寿司ネタを見つける。
「よし!炙りサーモン、特定!」
祐介はそう言って、人込みの中から離れて、炙りサーモンがある場所に向かう、そして炙りサーモンを皿の上に何個も何個も乗せる、と、序でに、先宮さんのマグロを探す、うーん、此方にはマグロは無いなぁ……ってか、もう見つけているかもしれない……祐介はそう考えて、マグロの寿司ネタを探す事を止めた、そして目当ての寿司ネタである、炙りサーモンを皿に詰められる分、詰めて行く──

「……くっ、一体何処にマグロ達が……!?」
そう言って、先宮さんが周りを隈なく探す、そして、何とか、マグロの寿司ネタを発見する、よし!何とかマグロの寿司ネタを見付けた!先宮さんはそう思いながら、口に出す。
「マグロ、発見した!」
先宮さんはそう叫んで、走って、マグロの寿司ネタの方へと走る、だが、マグロの寿司ネタの方へ到着した瞬間、先宮さんが求めていた、マグロの寿司ネタの一つ、『中トロ』がなくなっていたのだ、更に、マグロの寿司ネタの方へ到着して、『中トロ』の消滅に悲しんでいると、『大トロ』もなくなっていた、…………二つの寿司ネタが消えた、もう最後は『マグロの寿司』、それのみしかない!そう思い、先宮さんは近くのマグロの寿司ネタを見渡すが、『マグロの寿司ネタも消えてしまって』いた、……嘘だろ?流石マグロ大好き国民、日本人……!もっと、もっと早く行動していれば……!先宮さんはそう思いながら、落胆して、祐介と合流しに、適当に歩く、すると、『あっ、先宮さん』と祐介の声が聞こえ、『お、おぅ』と返答する。
「どうでした?寿司ネタ回収して、手に入れられましたか?」
「……それが、手に入れられなかった……流石、マグロ大好き国、日本の日本人だな……マグロには目が無いようだ、いや、マグロには目があるけれど」
「何ボケてんですか先宮さん?……はぁ、仕方無いなぁ……」
祐介はそう言って、隠していた手から、『マグロ、中トロ、大トロが乗ったお皿』を先宮さんに渡す。
「はい、これでいいでしょう?」
「…………」
「ん?どうしたんですか?取らないんですか?」
そう言う祐介に対し、先宮さんが不思議そうにマグロ達が乗った皿を指差して言う。
「え、えーと、どうやって、取ったんだ?」
「そんなの簡単でしょう?『なくなっていない時を狙って取った』んですよ?流石に日本はマグロが大好きなので、先宮さんが取る事には無いかもしれない、と思って、念の為、急いで取っておきました……まさか先宮さん、マグロの寿司ネタを取っていないとは思ってもいませんでした……」
「あっ……何かすまん」
祐介の言い方に対し、大人として情けないなぁ、と思いながら、先宮さんは頭を下げ、謝る、すると祐介が『どうして謝るんですか?』と、首を傾げる。
「いえいえ?どうして謝るんですか?困ったらお互い様でしょう?」
「た、確かにな……!有難う、祐介!」
先宮さんは皿を受け取って、空いている手で、祐介と握手した、そして『それじゃあ、アリス、春華達の席に戻るか』と言い、祐介と共に席に戻る──

「……それにしても、案外多かったですね、寿司ゾーン」
「確かにな……それ程、寿司ってのは有名で、美味しいんだろうなぁ……」
「まぁ、それもあるかもしれませんが、『安瀬パーク』だからってのもあるかもしれませんね」
「?どういう事だ?」
先宮さんはそう言って、祐介に首を傾げる、祐介は静かに答える。
「いや、流石に『こんなに広く、すぐ外が見える場所なのに、寿司と言う菌が付いたら大変な生物(なまもの)を置く』と言う珍しさ、この珍しさは『安瀬パーク』でしか味わえないのでは?」
「確かに……それもあるなぁ」
祐介の発言を受けて、先宮さんは静かに呟く、そして二人は春華、アリスが『居た』席に到着し、先宮さんが声を荒げた。
「えっ!?居ない!?」
先宮さんはそう言って、誰も居ない席を確認し、驚愕する、だが、春華、アリスの荷物はあるので、此処は祐介、先宮さんの席である事は分かる、でも、『春華ちゃん、アリスちゃんが居ない……?一体どう言う事だ?』と、祐介は思う──そして、祐介と先宮さんは居なくなった、春華、アリスを待ち続ける──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.240 )
日時: 2018/05/02 21:59
名前: 彩都 (ID: DT92EPoE)  

「と、とりあえず、座って待ちましょう?トイレに行っている可能性もありますし、逆に俺達が遅過ぎて、二皿目に向かっているのかもしれませんし、さぁ?」
祐介がそう言うと、先宮さんが首を横に振る。
「いや、それはない、だって、『机の上にはまだ料理が残っている』からだ、普通、お皿の上の料理が『全てなくなってから』動く筈、なのに何で『皿の上に料理が残っている』んだ?トイレに行くにしても、『周りに荷物は置かない』筈、流石にスマホや財布は携帯するだろう?だから、祐介君の可能性は可笑しい……」
「……流石警察の方だ、洞察力がヤバい」
「おいおい?流石にこれは考えられるだろう?」
先宮さんはそう言って、その場で溜息を吐いて、椅子に座る。
「……まぁ、一応、待ってみる事にするか、それで話が分かるだろう?」
「そ、そうですね……」
待たないと分からない、か、祐介はそう思い、椅子に座り、小皿を取って、醤油を入れて溜め、自身の皿の上の炙りサーモンをその醤油が溜まった皿の上に当てて、食べ始める──

「さぁ、寿司よ!残ってて!」
「お寿司はどんな味ー?(どんな味だろう?)」
春華とアリスはそんな発言をしながら、寿司ゾーンへと辿り着く、そしてお互いが離れて、寿司を皿の上に入れようとする。
「さぁ、どんなお寿司が残っているだろうなぁ……って、もうない!?」
春華はそう言って、何も残っていない皿を見つめる、嘘だ……こんな事があっても良いのか……!?そう思いながら、周りの寿司ゾーンを探すが、もうお寿司は残っていなかった、…………諦めよう、春華はそう思い、寿司ゾーンを離れ、アリスを待つ、するとアリスも頭を垂れさせながら、春華の方へと向かってくる。
「ど、どうだった?」
「……なかった(どんな味か分からない……)」
「そ、そうか……実は私も……」
お互いそう言って、頭を垂れさせながら、自身の席へと戻る──自身の席に戻ると、祐介、先宮さんが座って、寿司を食べていた。
「……お父さん!?」
「……お兄ちゃん!?(何で!?)」
「……ん?ありゃ?春華ちゃん、アリスちゃん、何処へ行っていたの?」
「あれっ?二人共どうしたんだ?空の皿を持って?」
二人は首を傾げながら、春華、アリスを見る、すると春華が言う。
「お、お父さん?祐介さん?そ、その『お皿に乗っているお寿司は一体何なんです』か?」
「えっ?あぁ、お寿司を取ったんだよ、でも、結構盛況でしたねぇ先宮さん?」
「お、おぅ……俺が行った時にはもうマグロの寿司がなかったもんなぁ!でも、雄介君がファインプレーしてくれてなぁ!安心安堵安心感を得たぜ!」
「…………」
「…………(…………)」
祐介、先宮さんの発言を受けて、春華が言う。
「畜生!私も寿司ゾーンに行ったのに、残っていなかった!不運だ!」
「私もだぁ!(悲しい!)」
「えっ?えっ?」
「何?二人共寿司を取りに行ったの?」
そう言う祐介に対し、二人が頷く、そして祐介と先宮さんが見合って、はぁ、と溜息を吐く。
「……それは仕方無いなぁ」
「そうですね……次は何時になるのやら……?」
「た、確かに……次の寿司は分からない、だからもう諦めるしかない……!」
「そ、そんなぁ……(マジかよ)」
祐介、先宮さんの発言を受け、春華、アリスはその場で落胆する、これは落胆するしかない、春華はそう思いながら、渋々席に戻って、目の前の料理を食べ始める、アリスも静かに祐介の隣に座って、静かに料理を食べ始める。
「…………」
「…………(美味い料理だ)」
無言で食べ続ける二人に対し、祐介と先宮さんが小声で会話する。
「ど、どうするよ?女子二人が困っているぞ?俺達のを渡すか?」
「何言ってんですか先宮さん!?自分達が選んだのが、嫌いな寿司ネタだったらどうするんですか!?もっと不機嫌になりますよ!?」
「お、おぅ、それもそうだよなぁ……じゃあ、どうしようか?」
「う、うーん……スイーツで釣る、作戦ですかねぇ?ですが、それが逆に違う引き金になるかもしれません……」
「はぁ?どういう事だ?」
「スイーツは甘い、甘いと言う事は『太りやすい』です、逆に春華ちゃんがダイエットをしているなら?もしもその状況でスイーツを渡してみて下さい?怒られます」
「成程……でも、アリスちゃんは大丈夫じゃないか?」
「大丈夫かもしれませんが……一般の人より、幼い子って、テンションの上下が激しいんですよね、だから、そう簡単に下がったテンションが戻るとは限りませんし……もう少し時間を置いて、様子見するしかないですよ……?」
「そ、そうか……」
先宮さんは祐介の発言を受け、静かに春華、アリスを見つめる、どうすれば二人の機嫌が戻るだろうか?寿司を渡す、としても、まず、春華がマグロが好きか、とは聞いていないし、見た事が無い、だから、迂闊にあげる事も出来ない、う、うーん、これは一体どうすれば良いのだろうか……?先宮さんはそう思いながら、頭を悩ませる──まぁ、全ての元凶は寿司だ、もう少し用意すれば良いのに……と先宮さんは思った──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.241 )
日時: 2018/05/05 21:29
名前: 彩都 (ID: jFPmKbnp)  

「ふ、二人共?私は大丈夫だから、逆にアリスちゃんの心配をしてあげて?実はアリスちゃん、日本に来てから、『お寿司』って食べた事が無いらしいの、だから……」
そう言う春華、祐介達はその発言を受けて、お寿司をアリスにあげる。
「あ、アリスちゃん?こ、これあげるよ……」
「お、俺もだ……ちゃんと食べて、日本の寿司を……好きになってくれ!」
「……要らない、自分で取った奴の方が良い(潔癖では無い)」
「…………」
「…………」
「あ、うん、分かった……ゴメンね?」
「いや?別に?お気遣い有難う(二人共、有難う?)」
拒否された二人はその場で俯き、仕方無いなぁ、と思う、そして春華が言う。
「……あっ、ねぇねぇ、二人共?次のアトラクション、どうするぅ?何か意見あるぅ?」
「俺は水上アトラクション以外ならセーフ!」
「あっ、うん分かった、そこ迄恐怖心があるのね?」
「う、うん……」
春華は祐介の提案を呑む事にする、そして父である先宮さんに言う。
「そ、それじゃあ、お父さんは?」
「んー?俺かぁ……アトラクション、か……アトラクションって言い方は少し違うかもしれんが、『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』っていうゲームがあるんだが、やってみないか?」
「えぇっ?それをすると、お父さんのワンマンじゃない?」
「ふっふっふっ、そう言うと思ったぜ!」
先宮さんは春華にそう言われ、人差し指を立て、口の端を歪ませる。
「アリス、春華、祐介君、君達三人でチームだ!そして俺、お父さんと対決だ!現役学生の頭脳と警察の頭脳、どちらが回転が早いか、戦ってみないか!?」
「……成程、お父さん、軽く逃げましたね?もしも私と祐介君、アリスちゃんとお父さんのペアなら、幼いアリスちゃんが煩くなります、逆に祐介さんとお父さん、私とアリスちゃんなら、男性チームの方がクイズ得意ですし、女性チームに不利……でも、一人と三人にすれば、自由に行動出来る……中々に良い作戦です」
「流石我が娘、計算が早い……」
春華の発言に恐れる先宮さん、そして先宮さんが続けて言う。
「そ、それで良いかな三人共?」
「んー?頭を使う、ですか……まぁ、飯を食べ終わった後なので、頭を使いたくなりますよねぇ」
「だろう?少しでも頭を柔らかくしないと、将来硬くなって、大変だぞぉ?」
「確かに」
「それじゃあ、祐介さんはお父さんの案に賛同する、と?」
「いえす」
「分かりました、それじゃあ、アリスちゃん?何か提案ある?」
春華がそう言うと、アリスはその場で唸りながら、呟く。
「う、うーん……どうしようか……?確かに頭を使うのは良いね、でも、行きたい場所がある、とは言っていない、かと言って、行きたい場所はないし……まぁ、それでいいんじゃない?(楽しそうだ)」
「まぁ、私も二人なら心細いけど、三人なら大丈夫だなぁ、それじゃあ、ご飯を食べ終わったら、『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』っていう所に行きましょうか」
「おう!やったぜ!」
「そうだねぇ」
「うん、いいよ(さぁ、行こうか、早く飯食って)」
「いえーい!それじゃあ、食べまくろう!」
先宮さんの案が受け入れられ、四人はその場で元気をつける為に料理を一杯食べる──そして満足する迄四人は食べる──

「……ふぅ、食ったぜぇ……三人共、食べたかぁ?」
「う、うん……」
「俺もッス……」
「……満……腹……(げっぷ)」
「そ、そうか……」
先宮さんは三人の意見を聞いて、溜息を吐き、『それじゃあ、会計に行くぞぉ』と言う、祐介は『会計に行くぞぉ』と声を聞いて立ち上がる。
「んっ……会計ですか……お手伝いしますよ」
「おう、有難う」
祐介の発言を受けて、先宮さんが返答し、二人で会計に向かう。
「いらっしゃいませぇ、お会計ですか?」
「はい、そうです、四人合計で」
「はい、分かりましたぁ!えー、バイキングが四名なので、お一人様2000円、×四名様なので、8000円、そしてドリンクバーも四名、お一人様250円、×四名様なので、1000円……合計9000円です」
「あっ、俺、四枚出します」
「いや、一枚で良いぜ?」
「あっ、五千円札ですか?」
「いや、そうじゃない!千円札一枚で良いって!俺達長い付き合いだろ?」
「……まぁ、確かに、そうですね……分かりました」
「そう、それでいいんだぜ?」
祐介は静かに千円札を取り出し、トレイに乗せる、そして先宮さんは8000円を置いて、9000円にする。
「丁度お預かりしまぁす、えーと、レシートはどうしますか?」
「レシート?いや、いらねぇ」
「そうですね、要らないです」
「畏まりましたぁ」
店員はレシートを捨てて、『有難う御座いましたぁ!』と頭を下げる、さぁ、さっさと先宮さんが言った『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』っていうゲームに行かないとなぁ?祐介はそう思いながら、口の端を歪ませた──一体どんなゲームが、一体どんな謎解きがあるのだろうか?祐介は内心ワクワクしていた──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.242 )
日時: 2018/05/06 21:38
名前: 彩都 (ID: Z/MkaSMy)  

祐介と先宮さんは会計を済ませ、アリス、春華の前に戻って来る。
「おーい?会計済ませたー、それじゃあ、『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』って場所に行こうぜ?」
「うーん、分かったぁ」
「おーけー(分かったー)」
春華、アリスはそう言って、椅子から立ち上がる、そして、先宮さんの隣に並んで、横一列になる。
「さぁ、『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』を攻略しよう!」
「おー!」
「おー!」
「いえー!(行くぜぇ!)」
祐介、春華、アリスの三人は先宮さんの発言を受けて、右手を上げた──そして四人は『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』を攻略する為に歩を進める──

『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』、このゲームは、囚人となった挑戦者(プレイヤー)が刑務所から脱出する、というゲームである、ステージは何個かあり、その全てのステージをクリアすると、とあるパスワードが手に入る、このパスワードを最後の扉に入力すると、脱出完了となる、ただ、パスワードはダミーもあるので、気をつけなければならない、そして制限時間は一部屋三十分、脱出するのに最低でも一時間は掛かる、と言われている、そんなゲームを祐介達四人は行おうとしている、祐介、春華、アリスの学生チーム、そして先宮さんの大人ピン、この二つのメンバーで戦う。
「……へぇ、結構でかいゲームなんだなぁ」
「そうみたいですね……でも、本当に先宮さん一人で大丈夫ですか?」
「なぁに、心配しているんだ祐介君は?俺は警察で働いているんだぜ?こんな問題、謎解き、問いかけなんて簡単さ!」
胸を張って言う先宮さんに対し、『本当かなぁ?』と春華が首を傾げる。
「まぁ、お父さんも結構頭がキレる方だし、簡単に攻略されちゃうかもなぁ?」
春華はにやにやと笑いながら、父、先宮さんを見る。
「お、おい?流石に我が娘でも俺が答えを分かっても、答えは言わないからな!?」
「ちぇっ、いけずぅ?」
春華はそう言って、唇を尖らせる、完全に回答を聞く気満々だった。
「後、それから、アリスちゃん!これは今もそうなんだけど、『魔法』の使用は禁止!どんな『魔法』でさえ、使用禁止だ!いいな!二人共!?」
「はーい」
「あっ、はい、分かりました」
「えー?『魔法』だめー?(マジー?)」
「ダメだ!正当な方法で戦え!そうでないとズルだ!」
「はーい……(ちぇー)」
「後、今、『魔法』を使うのも禁止!」
「ぐっ!釘を刺された!」
そう言って、先宮さんを睨む、娘、春華、祐介は、『流石女子……』と思う。
「よし、それじゃあ、ルールは他にないなぁ?『先に脱出した者の勝ち』ってだけかな?」
「成程、つまり、『どれだけ思考する時間が長くても、先に脱出さえ出来たらいい』って事ですね?」
「おっ?良い所を突いたなぁ?そう、どれだけ難問に悩んでも良い!でも、結局『早く脱出出来た』方が勝ちだ!それだけは覚えてくれ!それじゃあ、入室料千円を三人に渡しておく、一緒に入室して、一番早く脱出しようぜ?」
「はい!分かりました!俺、負けませんからね!?」
「私も!お父さんの娘って事、教えてあげる!」
「『魔法』の呪文を読む中で大事なもの、『呪文の暗号を読み解け』!だから暗号を解読するのは得意だよ!(かかってこい!)」
「ふっふーん!?さぁ、大人VS学生の頭脳、どちらが凄いか、勝負だぁ!!」
四人はそう言って、『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』の建物に入室する──そして四人は入室料千円を支払い、200円のお釣りを受け取り、案内人に案内されて、とある場所に向かう、そのとある場所は『小さな映画館』だった、まるで『何かを上映する』ような雰囲気を醸し出す部屋、そんな部屋に祐介達四人、そして他の参加者十六名が入室する、そして案内人が、『それでは、今から映像を流すので、スマホや携帯の開閉、光を漏らさないように御願いします』と言う。
そして出入り口も閉められ、真っ暗闇になる、そして目の前の画面から、少しずつ光が現れる──
『くそっ……! 自分も此処迄か……!』と書かれた字幕が現れる、周りにはパトカーの音、『もう逃げても無駄だ!』と、警察の台詞が見えた、『くそっ……!お、終わった……!』、そう書かれて、『ドジな自分は警察に逮捕されてしまった』と字幕が現れる、『そして自分は脱獄する為に、この刑務所を脱獄する──!』と表示され、映像が終了する。
「はい、この『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』という脱出ゲームの基本的なストーリーです、この脱獄を考えている人が、お客様達です、それでは、今からスマホや携帯、ネット機器を回収した後、『手錠をつけさせていただきます』」
「はぁ?」
祐介はそう言うと、背後から隣の巨乳のお姉さんに『それでは、スマホや携帯、ネット機器をこのケースの中に入れて下さい、そして入れた後、鍵を持っていて下さい』と言われる、そして祐介は巨乳のお姉さんの腰部分に注目する、腰部分には何個かの手錠がついていた、祐介は『結構本格的だなぁ』と思いながら、仕方なく、スマホを巨乳のお姉さんに渡して、手錠をつけさせられる──ってか、何でネット機器とか、スマホ、携帯を回収するのだろうか?祐介には分からなかった──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.243 )
日時: 2018/05/09 22:20
名前: 彩都 (ID: 9ihy0/Vy)  

祐介達四人は先宮さんの発案で、『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』という脱出ゲームに参加していた、そしてそのゲームに参加すると、スマホや携帯を回収される、回収される事を不思議がった祐介は巨乳のお姉さんに言う。
「あ、あの!」
「?」
「ど、どうしてスマホを回収するんですか?」
「えっ?あぁ、それはね?『勝手に謎をSNS上にあげて、回答を求めたりする』からです、そうされると、此方の考えた商売も上がったりなので」
「あぁ、そう言う事か」
「そう言う事です、後、プレイヤーの皆様は逮捕されているので、手錠もつけているんです、今は腕が使いにくいかもしれませんが、進んでいると手錠を外せますよ?」
「成程、何か色々と有難う御座います」
「いえいえー」
巨乳の女性はそう言って離れた、そして司会者が『それではー』と言う。
「それでは、プレイヤー様は犯罪者なので、牢屋に入ってもらいますー」
「ほう?本物の牢屋を監修しているかなぁ?」
ニヤニヤと笑う先宮さんに対し、『そんな訳無いでしょ!?』と娘、春華のツッコミが冴え渡る、うん、流石親子だ。
「はははっ!流石に其処は監修していないよなぁ?」
「もう、そうよぉ!仕事熱心過ぎるわよぉ!ちゃんと今日は休日なんだから、休んで!」
「あー、はいはい……」
先宮さんは娘の発言で頭を垂れる、娘の方が上なんだなぁ、と思いながら、祐介達四人は何人か集まって、一つの檻の中に入る。
「それじゃあ、『桎梏(しっこく)の密室脱出ゲーム! 〜首を長くして待て!〜』を、開始しまーす」
司会者がそう言って、自分達から離れる、すると近くから、何かが飛び出して、引き出しから何枚かの紙の束を発見する。
「これは……?(何だろう?)」
アリスがそう言って、首を傾げる、祐介は右手で紙を手に取り、音読する。
「えーと、何々……『以下の文字を読んで、文字の法則性を答えよ』だって?何だぁ?『あるなし問題』じゃないか、案外難しそうだ……」
祐介はそう言って周りのプレイヤーに紙を回していく、この問題、案外難しそうだ、祐介はそう思いながら、全員回った事を確認し、皆が問題を見ている事を安堵する。
「さぁ、俺達も解読するか!」
「えぇ、そうね!そして絶対お父さんに勝つんだから!」
「おー!(やるぞぉ!)」
祐介の発言で春華、アリスが右手を上げる、そんな中、三人を見ていた先宮さんが『ふむふむ、成程成程……』と呟く。
「……なぁるほど、こりゃあ、祐介君なら分かりそうだが、アリス、春華には難しいなぁ?」
「へっ?俺が分かる?それは一体どう言う事ですか……?」
そう言う祐介に対し、先宮さんが『この問題、全部分かった』と発言する。
「そりゃあ、そう言う事だよ、『三人の中で一番年を食っているお前なら分からないといけない筈』だぜ?あぁ、因みに俺は『この問題、全部分かった』から言える事だが?」
「!?ぜ、全部分かった!?この『ひらがなの羅列』が!?」
驚く祐介に対し、先宮さんが笑いながら言う。
「あぁ、そうだぜ?これは簡単に言えば、『年を食えば食う程分かりやすくなる』問題なんだ、つまり、『祐介君が一番理解出来る』問題なんだよ、だから、祐介君、君が頑張りゃこの問題は『絶対に解ける』んだ、それじゃあ、先におじさんは脱出するぜぇ?」
先宮さんはそう言って、近くのパネルに答を投稿し、『正解!』とパネルから声がする、す、凄い……流石警察だ、祐介はそう思いながら、口の端を歪ませる。
「俺が一番解ける……!だったら、解いてやるよ!こんな問題、元高校生が解いてやる!そして春華ちゃん、アリスちゃん!次の問題も一緒に解こう!」
「……うん!」
「分かった!(OK!)」
祐介の発言を聞いて、春華、アリスは元気に返答する、さぁ、俺が一番頑張らねば……そう思いながら、ひらがなが書かれた紙をずっと、ずっと見続ける──

「…………」
「…………」
「…………」
三人が、悩む、だが、誰一人として、回答も発言も、声も、出していなかった、何なんだこの問題?難し過ぎるだろ?流石脱出ゲーム、そう簡単には出させてくれないよなぁ?祐介はそう思いながら、頭を掻く、するとアリスが静かに唸りながら発言する。
「うー……分からん!ってか、何を書いているのかが分からん!(読めねぇ!!)」
「えっ!?」
「なっ!?」
祐介と春華がアリスの発言に驚愕する、ま、まだ日本語読めないのか……祐介はそう思いながら、頬を掻く、に、日本に何ヶ月いるのかしら、アリスちゃんは……?と、春華は思う。
「うーん!やっぱり外国人には難しい!パズルとかなら分かるんだけどなぁ?(はぁ)」
そう言って唇を尖らせるアリス、そんなアリスを見ながら、大変だなぁ、と祐介、春華は思う──先宮さんが出た後、数人が脱出に成功した、だが、残っているのはまだ十五人、まだまだ人数が残っている、早く問題を解いて、早くこの牢獄、牢屋から脱出しないとなぁ?祐介はそんな事を思いながら、先宮さんがどこ迄進んでいるかを考える──

おまけ
祐介、春華、先宮、アリスが解いている問題
読者の皆様も分かったら、答を書いて下さい

『以下の文字を読んで、文字の法則性を答えよ』
『ある』

まこと

にと

みえ

あずま

ごみ

りく

さとる

やえのさくら

くり

よこたて

『ない』

うそ

まと

もえ

ひがし

やくみ

うみ

さとし

やまのさくら

もも

たてよこ


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