コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
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- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.64 )
- 日時: 2016/10/05 22:02
- 名前: 彩都 (ID: .niDELNN)
「ハァ、今日は凄い一日だった……」
祐介はそう言いながら、自分の部屋でベッドに寝転がる、全く、春華ちゃんのご飯は美味かったし、あの文学少女の年齢も驚いた──いや、文学レディーか。
だが結構若かったなぁ、完全に中学生、いや身長の事も考えて高校生が妥当か、学校に通っていても何ら不思議ではなかったな──祐介はそう考えながら起き上がる。
最近ネットゲームをしていなかったので、久し振りにプレイする事にした。
「久し振り、剣士『YUSUKE』」
そう言いながら自分に似せたキャラ──剣士『YUSUKE』に話しかける、どうせ話しかけても返答は無いが、何だか返答された気分になる、まぁ返答されたら何かのバグかと思うけれど──そう思いながらプレイヤーを探して一緒に冒険に行こうとする。
すると厭なキャラを見つけた、『るりみこ☆』という名前のプレイヤーが……
いや、まさかな、まさかだとは思うけど、綺羅星瑠璃御子……?当人なのだろうか?いや、そんな筈は……そう思いながら『るりみこ☆』のステータスを確認する、このネットゲームは自己紹介欄に何でも書く事が出来るのだ、基本的に『フレンドになって下さい!』とか、『腐女子のフレンド、腐レンドになって下さい!』等、『一緒に『魔法の城』(このネトゲの中のダンジョンの名前)を攻略しませんか!?』といった、ダンジョン攻略系のコメント等が書かれている。
その中で、『るりみこ☆』のコメントは……『メイドのお仕事してます☆ 会いたかったら、『メイド喫茶 ラブリー・にゃんにゃん』に来☆て☆ね!』だった──えっ?ゴメン、理解出来ない、いや、理解したくない、いや、いやいや、いやいやいや、いやいやいやいや、マジで?当人じゃないですか、ヤバい、本物のリアルな人と出会っちゃったよ、ゲームの中で。
そしてこのゲームには、自己紹介欄を見ている人の名前が表示される、そう、俺こと、剣士『YUSUKE』が自己紹介欄を見ている事が、『るりみこ☆』にバレているのだ。
そしてその『るりみこ☆』が俺に近付いてくる、するとなんとコメントを送ってきてくれた。
『あの……私と一緒に曜日ダンジョンの『真っ白な海図』の攻略をしませんか?』
『私、最近知り合いに薦められたばっかなので、やり方や操作方法が分からないんです』
『だから、レベルが少しでも高い人と一緒に行動したいんです、一緒に攻略しませんか?』
と、コメントが来る、ふむ、『真っ白な海図』、か、あまりやっていないので、曜日ダンジョンとかあるのを知らなかった、初心者ダンジョンを少し噛んだだけだしなぁ……よし、思い出す為にプレイでもするか、そう思いながらコメント返信をする。
『えぇ、良いですよ、少し待ってて下さい、装備をするので』
祐介は適当な返事をして考える、本当に瑠璃御子さんなのだろうか?もしも間違っていたらどうしようか?そう考えながら、装備を今の自分史上最強装備で向かう事にする。
さぁ、ゆっくりとダンジョン攻略しながら正体を探すか──
ネットゲーム、『バベル・オンライン』、そのゲームを祐介はしていた。
ゲーム人口約20万人のお世辞にも多いとは言えないゲームであった、そしてこのゲームの特徴は簡単に言えば、『ダンジョンが豊富で、攻略に飽きない』部分だった。
入る度にダンジョンが変化するので、中々飽きない。
そして基本プレイ無料なので基本課金をしなければ、無課金でもダンジョン攻略は可能だ。
そんなゲームの曜日ダンジョンに男女(二人のキャラ性別の事である)二人のコンビが居た、名前は『るりみこ☆』と『YUSUKE』の両名。
そんな両名は曜日ダンジョンの『真っ白の海図』を攻略する事にした。
基本ダンジョンは、階段で地下に進むタイプのダンジョンだ、だから階段を目指して探せば良い。
『さぁ、行きましょうか、『るりみこ☆』さん』
祐介はコメントを打って、相手に贈る、相手は、『はい!そうですね、『YUSUKE』さん!』と返信する。
完全に俺の事を知らない人と思っているだろうなぁ……、とか思いながらダンジョン、『真っ白の海図』を開始する──
大体曜日ダンジョンって、三層か五層だった筈、そう考えながら祐介は目の前のスライムやオークを倒して行く。
このネトゲは敵キャラも豊富なので、倒すのは楽しい。
『えいやっ!えいやっ!』と『るりみこ☆』も頑張っている、中々プレイも巧くなっている。
これだと、すぐに俺のレベルも超えるだろう、そう思いながら進んでいると、階段を見つける、よし、早く行こうか、そう思っていると中々『るりみこ☆』が来ない、はて?どうしたのだろう?そう思って少し前のエリアに向かう、すると『るりみこ☆』は色々なモンスターに囲まれながら戦っている、一人で頑張ってレベルを上げようとしていた。
「……中々ドMなプレイ方法だなぁ……」
祐介はそう言いながら『るりみこ☆』の周りに居るモンスターを倒していく、こんな場所でHP0になったら恥ずかしいだろう、そう思いながら手助けをしていく、そして祐介は『るりみこ☆』にコメントを送る。
『『るりみこ☆』さん、階段が見付かりました、急いで向かいましょう』
コメントを送ると、すぐ返ってくる、タイピングが早いなぁ。
『はい!分かりました、急いで目の前の敵を倒しましょう!』
そのコメントを見て、祐介は急いで倒す事に専念する、そしてモンスターを倒し切って、次のエリアに向かい、階段を下った──次はどんなモンスターが現れるだろう?少しだけ祐介はワクワクしていた、『真っ白の海図』、祐介と『るりみこ☆』は踏破出来るか、それはまだ分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.65 )
- 日時: 2016/10/12 23:28
- 名前: 彩都 (ID: ShMn62up)
『真っ白の海図』三階──
「えりゃあ!とりゃあ!」
祐介が操るプレイヤー、『YUSUKE』と、『るりみこ☆』は『真っ白の海図』三階に来ていた──
単純に次のエリアに向かったら、その部屋に次の階段があって、それを進んだだけだ──そして祐介がコメントを打ち込む。
『『るりみこ☆』さん、どうします?少し休憩しませんか?』
そう打ち込みながら祐介はパソコンの画面の上部にある緑のバーを見つめる、画面上部の緑のバーはHPが書かれている、そして祐介の操る『YUSUKE』のHPは半分を切っていた。
そのコメントに対し、『るりみこ☆』は返信する。
『えーと、そうですねぇ、少し休憩をしましょう、まだまだダンジョンは奥深いですし』
よし、何とか休憩する事が出来る、そう考えながら祐介は考える、この間に核心に責めていこう、そう思い、コメントを打ち込む。
『『るりみこ☆』さんはえーと、メイド喫茶で働いているんですよね?』
『他に職業をやっているんですか?』
二回連続でコメントを投稿する、だが一向に返信が来ない、まぁ、メイド喫茶って時点で相当アキバ系って思われるだろう、まぁ、絶対書き込むのは『占い師』以外に無いだろう──そう思いながら祐介は机に近くにあったジュースに手を取り、ジュースを飲む、そして一服した気分になる。
すると何時の間にかコメントが返信されていた。
『えーと、大まかに書けば、占い師、ですかねぇ?』
『『YUSUKE』さんはどんな職業をしているんです?』
「あぁ、そう返されたか、返答が大変だ──」
そう呟きながら考える、『高校中退した元高校生のニートです☆』とか、返してやろうか?いや、流石に『高校中退する程このゲームが好きなんですか!?それでも学校行かないと!』とか返されそうで不安だ、まぁ、嘘は吐かない程度に返答しよう、そう思いながらキーボードに指を走らせる。
『えーとですねぇ、ニートですね、家の事情でニートになったんです』
……うん、これで大丈夫だろう、そう思いながらすぐに返信された、祐介は返信されたコメントを見る。
『そうなんですか……大変ですね、私は世界を救う為に頑張っています!』
「コイツ何言ってんだ!?この事は結構秘密なんだぞ!?」
画面の奥の『るりみこ☆』にツッコみながらパソコンの画面に自分の顔を押し付ける祐介、全く何考えているんだ!?祐介はそう思いながら深呼吸をしてコメントを返す。
『えーと、それって隕石が日本に落下して、日本が滅ぶって話ですかね?』
一応、そうだった筈だ、日本に隕石が降ってきて、日本が一時的に滅ぶ、そして未来の自分が日本復興中に『タイムマシン』を開発してしまい、今の自分──過去の自分に『タイムマシン』を作らせない為に隕石を降らせない様にする、もしくは壊して日本を平和にしろ、とかいう内容だったなぁ、それを思い出しながら『るりみこ☆』のコメントを待つ──するとコメントが返ってきた。
『はい、そうですけど……何で『YUSUKE』さんがそれを知っているんです?』
あっ、いや、確かにそうなんだけどね?聞きたいのはそっちじゃなくて……そう思いながら祐介は正体を明かす事にした。
『『るりみこ☆』さん……貴女、『綺羅星瑠璃御子』、ですよね……?』
核心を突いた一言を祐介はコメントする──コメントは返ってこない、いやそうだろう、何故なら『綺羅星瑠璃御子』という名前は『秋葉原の一角』でしか活動していない名前なのだ、それを知る人物といえば、添うそう簡単だろう──『隕石の事を知っていて、日本が滅ぶ事を知っていて、尚且つ『綺羅星瑠璃御子』という名前を知っている人物』──そう、それは──
『『YUSUKE』さん……貴方、長谷川祐介さん、ですか……?』
いきなりのコメント返信に祐介は驚いた、なっ……!?カウンターを狙う気か!?
祐介はそう思いながらコメントを『るりみこ☆』に返す。
『その前に自分の質問を返答して下さい、貴女は『綺羅星瑠璃御子』ですか?』
その返答を返されないと祐介も返答が難しい──そして待つ事二分──祐介が仲間を集める紙を見ようとした時だった。
『……はい、私は『綺羅星瑠璃御子』です……、では貴方は誰なんですか?』
……返答が来た、仕方無い、ネタばらしをした方が良いだろう。
『俺の名前は長谷川祐介、アンタの正解だ、『瑠璃御子』さん?』
正体を明かした──そう思った瞬間、いきなり砕けた喋り方で祐介に言う。
『何だよ何だよ、祐介だったのかよ、いやな、私も名前で決め付けていたんだよねぇ』
『やっぱり祐介、お前で良かったよ、さぁ、体力も回復したと思うんだが、祐介はどうだ?』
瑠璃御子さんの言葉の殴打に祐介はコメントを打つ手が遅くなってしまう。
「えーと、面倒だ、一気にコメント返そう……」
そう呟いてから祐介はキーボードを打ち込んでいく──
『体力は十分ですねぇ、では次のエリア迄進みましょうか?』
祐介はコメントを返すと瑠璃御子のコメントが来た、一瞬過ぎる、そう思いながらコメントを見る。
『おう、そうだなぁ……早く進んでダンジョン攻略しよう』
そうコメントが来て、瑠璃御子の操る『るりみこ☆』は前に進んでいく──祐介も休憩を終わらせ、『YUSUKE』を操って前に進む──祐介と瑠璃御子は『真っ白の海図』を攻略出来るか、それはまだ分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.66 )
- 日時: 2016/10/19 21:38
- 名前: 彩都 (ID: sThNyEJr)
『るりみこ☆』が前に進む、祐介もゆっくりと進んでいく。
すると目の前に階段を見つける、よし、これで四階に降下出来る、そう思いながら祐介はコメントを打ち込む。
『『瑠璃御子』さん、次の階へ向かいましょう?』
祐介がそう打ち込むと『るりみこ☆』から返答が現れた。
『そうだね、さっさと攻略しちゃおう』
そうだ、俺とこの人は知り合いなのだ、急いで攻略して、さっさと寝て、忘れてしまおう、祐介はそう思いながらキーボードを押す速度を速める──『真っ白の海図』の四階へと歩を進める──
『真っ白の海図』四階──
『中々強敵が現れたわねぇ、レベルが低いのは辛いわ』
瑠璃御子のコメントに対しドキリ、と感じる、それもそうだ、今のレベルは『るりみこ☆』がレベル6、『YUSUKE』がレベル15なのだ、自分も同じ感覚なのだ、まさか自分の事も含めて言っているのか、もしくは『るりみこ☆』自身に対してか……?
祐介はそう思いながら自動回復をして、待機する。
すると『るりみこ☆』がコメントをしてくる。
『『祐介』君はどうしてこんなゲームをしているの?学校の人から薦められたの?』
あぁ、そういえばこの人は知り合いに薦められて、だったか、祐介はそう思いながら自分でこのゲームをやり始めた事を思い出す──そういえばあれは俺が警察に追いかけられていた時だったな、暇だったから始めたゲームなんだよなぁ、だがらあまり思い入れが無いんだよなぁ……
それをコメントしようか悩んだが、止める、何だかバカにされそうだったからだ。
祐介は仕方なく、『るりみこ☆』のコメントに頷く。
『まぁ……そうですね』
『やっぱり?』
『るりみこ☆』のコメント返信が早いなぁ、とか思いながら体力もある程度は回復する、さぁ、次に進もう、その瞬間、後ろから攻撃を受ける、後ろにはモンスターが何体も居た、ありゃりゃ、自動回復で待機している間に集まったのか、よし、反撃してから次の階へ向かおうか、祐介はそう思いながら『るりみこ☆』にコメントする。
『このモンスターを全て倒したら次の階へ向かいましょう』
『OK、さっさと倒して地上の空気が吸いたいわ』
『るりみこ☆』のコメントに少し笑ってしまう祐介、さぁ、モンスターを倒そうか──
『ふぅ……何とかレベルも10になったわね、そして『祐介』君はレベル20かぁ』
『るりみこ☆』のコメントを見て、自分のレベルを確認する、本当だ、気付かない内にレベルが20にもなっていたのか、驚きだ。
って地味に最初レベル10もあったから、もう二倍になった、と考えればもう早いものだ。
『結構レベルも上がったなぁ……このダンジョンは経験地効率が良いなぁ』
『初心者には優しいダンジョンだな』
祐介がそうコメントすると、『るりみこ☆』がコメント返信する。
『そうね、でも次の階層に向かえばボスの御出座(おでま)しよ、さぁ、頑張って進みましょう?』
『確かにそうですね、さぁ、最後の階層攻略に向かいましょう』
祐介が『るりみこ☆』にコメント返信する、さぁ、下へ降りよう──
『真っ白の海図』五階(ラストエリア)──
ドシン、と祐介のイヤホンから聞こえる、何とか最終階層に辿り着いたけど──すると『るりみこ☆』からコメントが来る。
『『祐介』君!前を見て!』
えっ?前?どういう事だろう?そう思いながらプレイヤーである『YUSUKE』を『るりみこ☆』の方へと向く──するとそこに居たのは、『真っ白の海図』のダンジョンボス──『海王 ポセイドン』が目の前に居た、えっ?移動した瞬間エリアボスが居たって事か!?じゃあイヤホンから聞こえた『ドシン』という音は、このボスが現れたって言う事か!?祐介は一気に頭をフル回転させる、どうする、どうする!?
そう思っているといきなり戦闘が始まった、『るりみこ☆』はコメントする。
『戦闘始まってる!急いで!』
祐介はハッとする、そうだ、自分一人で戦っているんじゃない、『『るりみこ☆』さんがいる』んだ!自分の行動だけで時間を食うなんて、迷惑だろう、祐介はそう思いながら戦闘画面を開く、そして祐介は自分の手に持った剣で『海王 ポセイドン』を攻撃する──『海王 ポセイドン』、LPは10000、そして『YUSUKE』の攻撃のダメージは318だった。
少ない、まだまだ少ない、祐介はそう思いながら『るりみこ☆』の攻撃を待つ、『るりみこ☆』の攻撃、魔法『天体観測(スターライトシャワー)』!パソコンの画面下部のテキスト面に何ともカッコいい魔法名が現れる、この魔法は流星群の様な魔法だった。
そのまま『海王 ポセイドン』にヒットする、だが『海王 ポセイドン』は水属性、『るりみこ☆』の魔法『天体観測(スターライトシャワー)』は炎属性、なのでダメージは半減される、それでもダメージは1011だった、そして『るりみこ☆』のステータスを確認する、魔法を使うポイント、『MP』が半分も消えていた、この魔法は『MP』の消費が激しい様で、『海王 ポセイドン』の前にはもう使えない──
そしてターンは『海王 ポセイドン』に、『海王 ポセイドン』の攻撃、『海神崩撃(かいじんほうげき)』、一斉攻撃の様で、お互いに体力は約五分の一になってしまった、これでは次の攻撃で負けてしまう──そう思いながら祐介のターンになる、どうすれば勝てるんだ……?祐介はそう考えながらパソコンの前で固まってしまう──両プレイヤーのLPは約五分の一、祐介達は『海王 ポセイドン』に勝てるか、分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.67 )
- 日時: 2016/10/26 20:20
- 名前: 彩都 (ID: .YMuudtY)
勝てない……そう思いながら『るりみこ☆』にコメントを送る。
『どうします……?このままじゃ、二人共おじゃんですよ?』
そうコメントすると『るりみこ☆』から謎のコメントが来る。
『あの……これは何なんでしょうか?』
そう言うと、もう一度コメントが来る。
『『究極奥義』とやらが表示されて……』
ハッ、と思いつく、確かライフは五分の一だった筈だ、だから『究極奥義』が使用出来る!そう思いながら祐介はコメントを送信する。
『『るりみこ☆』さん、その『究極奥義』を使用して下さい!』
『えっ……?分かったわ』
祐介のコメントを見て、『るりみこ☆』は頷いた。
そして『『るりみこ☆』のターン、攻撃 魔法 魔法使い『るりみこ☆』の『究極奥義』 『魔法使いの宴(マジカルマジシャンズ・エンドレス)』!!』と表示される、『るりみこ☆』の後ろから色々な魔法使いが現れ、杖から魔法で生み出した火の玉、水の玉、雷の玉等が現れる、そしてその玉を一斉に『海王 ポセイドン』に放つ──どうやら『るりみこ☆』の『究極奥義』は『色々な魔法の玉の攻撃』だったようだ。
一気に『海王 ポセイドン』のLPが減る、半分も消えている、よし、次は自分だ。
「こっちだって、体力が減っているんだ、瑠璃御子さんみたいに『究極奥義』は使えるんだよぉ!!」
祐介はそう言いながらコマンドを入力していく──、『剣士『YUSUKE』のターン、攻撃 剣士『YUSUKE』の『究極奥義』 『最終奥義:神炎極炎撃:極(しんえんきょくえんげき:きわみ)』!!』と表示される、とてつもなく素早い動きで『海王 ポセイドン』の体に攻撃を打ち込んでいく──そして何とか『海王 ポセイドン』のLPを1000迄削る、『究極奥義』はMPの消費が無いから楽だ──そう思っていた、だが『海王 ポセイドン』自体はまだやられていないのだ。
『海王 ポセイドン』のターン、『海神崩撃(かいじんほうげき)』、今回の対象は『るりみこ☆』だった、そのまま『るりみこ☆』はLPゼロでその場から消える──
「あ……」
『あ……死んじゃった、ゴメン、『YUSUKE』君、頑張ってね?』
祐介の驚きの声の後に『るりみこ☆』の応援メッセージ──マジか、自分一人で倒さないといけないのか?そう思いながら祐介は溜息を吐く──このゲームはプレイヤー全員が全滅しないとゲームオーバーにならない、つまり全ての勝利と敗北は祐介の手にかかっている!!
「仕方無い……最後の攻撃と行きますか!」
祐介はそう言いながら最後の攻撃を行う──
「うおぉぉぉぉぉぉ!これで最後だぁぁぁぁぁぁ!魔剣奥義『炎剣始原(えんけんしげん)』!!」
祐介の最後の攻撃、それは魔剣奥義『炎剣始原(えんけんしげん)』だった、火属性の攻撃だが、『魔王(仮)』より強くなっているのだ、攻撃力もその時よりも強い、さぁ、どれだけダメージが与えられるか……?そう思いながら最後の攻撃が通る。
ダメージは──1023だった、何とか勝利する事が出来た、これにて、『海王 ポセイドン』、討伐完了──曜日ダンジョン『真っ白の海図』、攻略完了──!!
『はぁ……何とか勝ちましたねぇ』
ダンジョンから出て『YUSUKE』と『るりみこ☆』は地上の酒場で会話する。
『それにしても結構強いじゃないですか、『YUSUKE』さん?』
『そういう言い方は辞めてもらえますかねぇ?『瑠璃御子』さん?』
『あらやだ、そっちで呼ぶのね?危うく本名出されるかと思ったわ』
『出す訳無いでしょう?……ていうか、よくこんなゲームをしようとしましたね、驚愕だ』
『ん?驚かれちゃった?まぁ、良いわ、私だってゲームの息抜き位させてもらいたいわ』
『まぁ、そうですね……』
自分達の会話に半分笑いながらもコメントをする二人。
『そういえば仕事の方はどうなんです?二束の草鞋と言うか、掛け持ちの仕事と言うか』
『んー?メイドは楽しいからやり続けるけど、占い師の方は一時的に休業しているわ』
『へぇ、そうなんですか、それは何でですか?』
『何でって……簡単に言えば嫌気が差した、と言った方が良いか……』
『何だか勘違いしている人も多いし……私は未来透視なの、だから見れる未来とかある』
『なのに『儂の未来はどうなっておる?』とか、『寿命とか見れますか?』とか』
『そんなのは知らない、私の力は『未来を見る』力であって、『寿命とかは見れない』』
『全く──そんなの自分次第じゃない、未来はまだ分からないの』
『アカシックレコードみたいに万能じゃないの、それだけは分かって欲しいわ』
『自分の未来が聞きたいのなら専門の所に行けって話、そう思わない?祐介君?』
瑠璃御子の愚痴に対し、確かにそう思う、まぁ、自分にはあまり関係無いから大きくは言えないが。
『そうですね、では話は変わりますがどうします?このまま他のダンジョンに行きます?』
祐介はそうコメントすると瑠璃御子の返信が来る。
『いや、止めておく、明日は早くてね』
『そうですか、それではお休みなさい』
『えぇ、また今度』
そうコメントを残して、『るりみこ☆』はログアウトしました、と表示される、さて、自分もログアウトしよう、祐介はそう思いながらゲームからログアウトする──さぁ、今日は色々な体験があった、その体験を忘れない様にしなくては──そう考えてベッドにダイブする──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.68 )
- 日時: 2016/11/02 21:21
- 名前: 彩都 (ID: YJQDmsfX)
…………あれ?何でベッドの上で寝ているんだろう?祐介はそう思いながらベッドの上で起床する、そして周りを確認する、時間は朝のようだ。
「えぇーと……?確か昨日はネットゲームをしていたんだよなぁ?その後瑠璃御子さんとネット上で出会って、何かして、確か、ベッドにダイブしたんだっけ……?あぁ、完全に記憶が飛んでる……っていうか、今の時間は何時なんだろう?」
祐介はそう思いながらパソコンの近くに置いてあるスマホの電源を入れる、そして電源が点き、時間を確認する。
今の時間は朝の七時半だった。
「七時半ね……今日はやる事が無いからネットサーフィンでもしようかな……?」
祐介はそう言いながら朝ご飯を食べに、一階のリビングに下りる──
「あら、お早う祐介」
そう言いながらトースターで、トーストを焼く母が見える、今日も暑いのか知らないが、タンクトップ姿だ。
おまけにスカートも穿いており、そのスカートのサイズは小学生用だった。
「……今更な話なんだけどさぁ?」
祐介が母に言うと母は『ん?』と可愛い声を出して不思議がる。
「どうしたの?」
「ん?いやさぁ、母さんは小学生の服を着てて、恥ずかしくないの?そして小学生に見られてる気分はどうなの?」
祐介がそう言うと母は冷や汗を掻いていた。
「えっと……小学生の服は色鮮やかで着てて楽しいよ、うん!でも、見た目が小学生体系だし、小学生に見られるのは仕方無いかなぁ……って思うよ?」
「そう?母さんが楽しく小学生の服を着ていたらそれで良いんだけどさぁ?俺的には、『三十、四十越えたおばさんが小学生の服を着る』って言うのがあまりにも痛々し……」
「それは言わないでぇ!」
母は泣きながら言う、流石に言い過ぎたな……祐介はそう思いながら自分の食パンをトーストする……
「やっぱりトーストした食パンにはマーガリンだよねぇ〜!」
そう言いながら祐介はトーストした食パンにマーガリンを塗っていく、すると母が反論する。
「いいや!違うね!トーストした食パンにはジャムだ!ブルーベリージャムにストロベリージャム、マーマレードジャムも美味しいやい!」
「何を言うか、トーストした食パンにはスタンダードなマーガリンが正しいだろう、何でパンを甘くするんだ!マーガリンの方があまりトーストした食パンの味を壊さずに食べられる!そして人間の体に大切な油分が摂取出来る!!」
「いいや!それだったらジャムは糖分が取れるじゃないか!ジャムは色々な味がある!マーガリンは味が一つしか選択出来ないじゃないか!マーガリンは味一つに対して、ジャムは味が千差万別!どうだ!ジャムの方が強いんだ!」
ぐうぅ……確かにそうだ……だがこの会話を終わらせる方法が一つだけある──祐介は仕方なくその手段を使用する。
「でも、チョコレートクリームやカスタードクリーム、ホイップクリームをパンに載せるのは……」
祐介がそう言うと母が大声で言う。
「ジャムじゃないから邪道!」
「マーガリンでは無いから邪道!」
二人の声が重なる、そしてそのまま二人は無言になる──何とか議論は終了した、ほっと、安心する祐介──因みにチョコレートクリームや、カスタードクリーム、ホイップクリームをトーストした食パンにつけるのは祐介の父の食べ方である──
そして朝ご飯を食べた祐介は二階の自室に戻って、本を読む事にする──するとスマホからメールが来た、メールの主は琴音だった。
「あれっ?琴音ちゃんだ、どうしたんだろう?」
祐介はそう言いながらスマホのメールを確認する、するとメールの内容は──
『ちょっと、明日遊ばない?
実は明日休みで暇になっちゃったの、だから祐介君がいいなら遊ぼう?』
だった、ふむ、これと言って、予定は無いのだから、明日は遊べるなぁ、と思いながら祐介はメールを返信する。
『うん、良いよ。
待ち合わせは何処が良い?
俺の家でも良いかな?』
と、送信する、そして数分の内に返信が来た、早い……そう思いながらメールを確認する。
『うん、良いよ、じゃあ明日は祐介君の家の前に待ってるね、時間は朝九時ね?
それじゃあ宜しくね?』
と、返信してきた、よし、明日は早めに起きよう、そう思いながら欠伸をする──
さて、今日は暇だなぁ、明日は琴音ちゃんと遊ぶし……そう思いながらネットサーフィンでもしようか、と考える。
そしてパソコンを起動する、さて、少しはネットの漫画でも読むか……祐介は深呼吸してブックマーク内のネット漫画をクリックして、ネット漫画を読む──
ふぅ、結構な量を読み耽ってしまった、時間は……?何だ、まだ二時間しか経っていないじゃないか、祐介はそう思いながら他のネット漫画を読んでいく──
そして段々と時間は過ぎていく──するとお腹が鳴った、仕方なく、今読んでいる漫画を読み終わらせて時間を確認する、時間はもう十二時を迎えていた、そりゃお腹も減るよねぇ……祐介はそう思いながらパソコンをスリープして、昼ご飯を食べに一階のリビングに降りる──今日の昼ご飯は何だろう?
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