コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.244 )
日時: 2018/05/12 21:28
名前: 彩都 (ID: 0rBrxZqP)  

……わ、分からない……アリスはそんな事を思いながら、紙を見続ける、確かこの文字は『ひらがな』と言っていた筈、でも、そもそも、私は日本人では無いので、そもそも『ひらがな』等、読める筈もない、仕方が無いので、祐介、春華に聞く事を考え、言葉を発す。
「ね、ねぇ、お兄ちゃん?春華お姉ちゃん?これ、何て読むの?(分からない)」
「えっ?分からないの?えーと、左上から言うと、『まこと』、『にと』、『みえ』、『あずま』、『ごみ』、『りく』、右上のは『さとる』、『やえのさくら』、『くり』、『よこたて』よ」
「へ、へぇ……ってか、横縦って何なの?普通は『縦横』じゃないの?(日本って不思議)」
「あ、アハハ……確かに不思議だねぇ……でも、『まこと』や『さとる』、『あずま』って『人の名前』よね……?『あずま』は苗字、『まこと』、『さとる』って下の名前……一体どういう事だろう?」
春華はそう言って、顎に手を当てて考える、祐介は静かに字面だけ見て、ゆっくり考える。
「…………」
一体これらの数字、『文字に法則性』なんかあるのだろうか?でも、『みえ』と『やえのさくら』は『変換する』と、『三重』、『八重の桜』となって、『重』という文字が見える、じゃあ、これらは『重』という漢字がつく言葉って事か?『まこと』で、『一重』、『にと』で『二重』、『みえ』で『三重』、『あずま』で『四重』、『ごみ』で『五重』、『りく』で『六重』、『さとる』で『七重』、『やえのさくら』で、『八重の桜』、『くり』で『九重』、『よこたて』で『十重』……?いや、流石に『よこたて』で『十重』はないわ、可笑し過ぎる、祐介はそう判断して、考えをなかった事にする、それじゃあ、これの回答は一体何なんだろう……?祐介はそう思い、顎に手を当てる、何かが足りない、一体何が足りない?祐介は息を飲み込んで、先宮さんの発言を思い出す、『祐介君が一番理解出来る問題』、『年を食えば食う程分かりやすくなる問題』……『先宮さんなら解けていた』……何だ?何なんだ?何かを忘れている?自分は『何か』を『忘れている』のか?いや、何も忘れていない筈だ、何かを忘れている筈なら、何か、何処かで思い出す筈だろう、なのに思い出せない……つまり、『忘れていない』って事だろう、祐介はそう考えて、息を漏らし、上を見上げた、上は灰色のコンクリートで塗られた壁だった、うーん、琴音ちゃんとかなら、能力使用して、脱出出来るんだろう、他には弓華さんとか……祐介は突拍子な事を考えて、『有り得ないなぁ』と呟いた、と、『その時』だった、祐介は変な『矛盾』に気がついた、それは、『まこと』、『にと』、『あずま』、『ごみ』、『りく』、『さとる』、『くり』、『よこたて』には、関わりが無い『重』という文字、『何故『みえ』と『やえのさくら』は変換すると『三重』、『八重の桜』となる』んだ!?祐介はそう判断し、上から下に顔を下げ、髪を確認する、そして大きく息を吸って、紙の文字を凝視する、何か、何か『紙の中にヒントがある筈』だ!祐介はそう考えて、紙を凝視する、そして祐介は『りく』という文字に気がついた、そういえば、『りく』って、昔の言葉で『陸』と書いて、『ろく』って『数字』で読んでいたよな……ん?『数字』……?祐介は『数字』という三文字の平仮名、二文字の漢字を思い、他の平仮名を『数字』にしてみた、えーと、まず、『みえ』で『三重』、『ごみ』で『五味』、『やえのさくら』で『八重の桜』…………も、もしかして!?祐介はその場で思いっきり唾を飲み込んで、『にと』を見る、もしかして、この『にと』って、『二兎追う者は一兎も得ず』っていう、『諺(ことわざ)』の『二兎』じゃないか!?そ、それじゃあ……『くり』って言うのは、『九十九里浜』の『九里』って事か!?祐介はそう考えると、段々とピースが埋まって行くのを感じる、なぁるほど、確かにこの問題は『年を食えば食う程、分かりやすくなる問題』だぁ……祐介はそう考え、『まこと』、『あずま』、『さとる』、『よこたて』の謎に取り掛かる、一体どう言う事だ、この四つは……?祐介はそう思い、右ポケットからスマホを取り出す、だが、『ポケットにスマホが入っていなかった』のである、ど、どういう事だ!?落とした!?でも、そんなの有り得る筈が無い……!祐介はそう思い、『左ポケットに収納したか!?』と左ポケットを探る、すると左ポケットに『謎の鍵が入って』いた、祐介は鍵を取り出して、『あっ』と思い出した、そうだ、スマホは『答を募集したりする』から、没収、回収されているんだった、祐介はそれを思い出し、内心顔を赤らめる、でも、これじゃあ、煮詰まってしまう、いや、煮詰まっているんだけどね?祐介は『万事休すだぁ』と思いながら、春華、アリスを横目で確認する、二人も二人で色々と悩んでいた──矢張り脱出ゲームは難しいなぁ?祐介はそう思いながら、『この問題を解けた先宮さんはやっぱすげぇよ……!』と思った──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.245 )
日時: 2018/05/13 21:45
名前: 彩都 (ID: tDpHMXZT)  

「…………」
祐介は顎に手を当てて考えていた、『まこと』、『あずま』、『さとる』、『よこたて』の四つの問題が理解出来なかった。
「一体どんな問題だ……?」
祐介がそう言って、静かに悩んでいると、『あっ!成程!』と叫ぶ女性がいた、その女性に『回答を教えて下さい!』と叫ぶ人達に、静かに返答する。
「んー?流石に答えは言わないけれど、ヒントは『漢字』だ、漢字さえ知っていれば、この問題は理解出来るぜ?」
「も、問題……?それは一体どう言う……?」
「おっと?これ以上のヒントは上げないぜ?これ以上は自身の脳味噌で考えな?そうでもしないと脳は活性化しないぜ?」
叫んだ女性はそう言って、『先に抜けるわぁ』と言って、先宮さんと同じ様にパネルの前に立って、パネルに答えを入力し、『正解!』とパネルが言い、先に脱出する、残り十四人、さっさと解答しなければ、先宮さんが第二ステージ、第三ステージへと行ってしまう……!祐介はそう思いながら、息を飲み込んだ──

「……へぇ、流石脱出ゲーム、こういう謎もあるのかぁ……」
先宮さんはそう言って、口の端を歪ませる、目の前には『文字の羅列』で出来た問題があった、その問題の下には、『パン』、『ごはん』、『麺』、『パスタ』と書かれている籠、籠の中には、籠に書かれている物のぬいぐるみが置かれていた、『文字の羅列』には、『下記の問題を解いて、籠の中の主食、『パン』、『ごはん』、『麺』、『パスタ』を取って、食堂の人に渡せ。上記の正解の主食を選択すると、手錠を外す鍵が手に入る』と書かれていた。
「中々に面白い問題だ、結構難しいけど、案外簡単な場合もあるんだよなぁ、『文字の羅列』ってだけで苦手だ、という奴もいるからな……」
先宮さんはそう言って、その場で息を吸って、問題を読み始める──問題は難しいかは先宮さんには分からない──

「い、一体、答えは……?ヒントは漢字……?」
祐介はそう思いながら、息を吸う、そして問題を見るが、一つも理解出来なかった。
「一体何のヒントなんだ、漢字は……?『二兎』、『三重』、『五味』、『陸』、『八重の桜』、『九里』、漢字にするったって、たったこれだけ、『まこと』、『あずま』、『さとる』、『よこたて』は漢字に出来るけど……『よこたて』って何だよ?一体何なんだよ?流石に『よこたて』は漢字にすると、『横縦』だよなぁ?」
祐介は空中で右手の人差し指で『横縦』と描く、そして何度も書いている内に『何か見た事があるなぁ』……と思う、そして何度も繰り返している内に何か『引っ掛かり』を感じる、何なんだこの引っ掛かりは?何なんだこの『むず痒い』感覚は……?祐介はそう思い、紙に『横縦』と指で書き始める。
「よこたて……横縦……よこたて……横縦…………あっ…………!!あぁっ!!」
祐介はその場で叫んで、眼球が横に小刻みに揺れる、あ、あぁ!あぁ!!そ、そうか……『そう言う事』なんだ!この問題は『発想の転換』が必要なんだ!じゃ、じゃあ、『まこと』、『あずま』、『さとる』も…………?と祐介は思う、なぁるほど、こりゃあ、案外難しいなぁ……もしも『まこと』、『あずま』、『さとる』も『よこたて』と『同じ解釈をすればいい』という事なら!!『この問題は解ける』んだ!!祐介はそう思いながら、アリス、春華に言う。
「……アリスちゃん、春華ちゃん……俺、この問題、『解けた』かもしれない……!」
「!?ほ、本当なの祐介君!?」
「ま、マジでお兄ちゃん!?(やんべぇよ!)」
「あ、あぁ……だけど、まだ確証では無いけれどね……!じゃあ、今からパネルに入力するから、二人も俺の真似をしてね?」
祐介は春華、アリスにそう言って、パネルの前に立つ、そして祐介は右手でパネルに『平仮名で入力』する、すると、『正解!』と表示され、祐介は先に脱出する、アリス、春華も祐介の回答を真似て、『正解!』とパネルに表示されて、お互いが脱出する。
これで三人が脱出完了した、先宮さんが脱出して、軽く二十分が経過していた──

「……はぁ、よかった、俺の計算が当たっていた……」
祐介がそう言うと春華が『やっぱり祐介さんは凄いなぁ、あんな問題を解いちゃうんだからぁ』と言う。
「アハハ……解けたのは、先宮さんのヒントとあの女性のヒントのお陰だよぉ?ヒントは先宮さんの『年を食えば食う程分かりやすくなる』、そしてあの女性の『漢字』というヒントだ、この二つのヒントがなければ、俺は解く事が出来なかった……」
「な、成程……でも、この問題を案外あっさり簡単に解いたお父さんも、凄いよね……」
春華がそう言うと、祐介は首を振って、『いや、仕事柄だろ?』と発言する。
「あの問題、『まこと』、『あずま』、『さとる』の三つって、実は『人名』としてあるんだよ、おまけに三つ共『苗字』なんだよね?んで、もしも逮捕した時、『まこと』、『あずま』、『さとる』の名前だった場合、『印象が深いし、覚えている』だろう?だから、『まこと』、『あずま』、『さとる』っていう読み方を職業柄知る事が出来る、だから、先宮さんは早く解答する事が出来たって事」
「あ、あぁ……そっか、警察だもんね?逮捕する時、免許証とか、名前を知る機会があるかぁ……」
「そう言う事」
祐介の説明を聞いて、春華は納得する、そして祐介は静かに返答し、第二ステージへと向かう──早く手錠を外したいなぁ?そう思いながら──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.246 )
日時: 2018/05/16 21:39
名前: 彩都 (ID: dSN9v.nR)  

「…………」
先宮さんは静かに、目の前を見つめる、目の前には『文字の羅列』で出来た問題があった、その問題の下には、『パン』、『ごはん』、『麺』、『パスタ』と書かれている籠、籠の中には、籠に書かれている物のぬいぐるみが置かれてあった、『文字の羅列』には、『下記の問題を解いて、籠の中の主食、『パン』、『ごはん』、『麺』、『パスタ』を取って、食堂の人に渡せ。上記の正解の主食を選択すると、手錠を外す鍵が手に入る』と書かれていた。
……中々に難しい、先宮さんはそう思いながら、頭を掻いて、溜息を吐いた。
目の前の問題には、こう書かれてあった。
『下記の問題を解いて、籠の中の主食、『パン』、『ごはん』、『麺』、『パスタ』を取って、食堂の人に渡せ。

まず、一人目の囚人が『パン』を三つ選んだ。
二人目は『ごはん』を一つ、『麺』を一つ選んだ。
三人目は『麺』を二つ選んだ。
四人目は『パスタ』を一つ選んだ。
そして次に五人目の囚人は何を選んだか? 次の選択肢から選べ

1、『パン』一つ 2、『ごはん』一つ 3、『麺』一つ 4、『パスタ』一つ

『上記』の正解の主食を選択すると、手錠を外す鍵が手に入る。さぁ、頑張って謎を解け』、と書かれていた。
……流石に答が分かってから渡したい、だから、今の所、問題を解けていない自分には手を出す事が出来ない……先宮さんはそう思いながら、溜息を吐く、すると、食堂の入口から、祐介、春華、アリスの三名が現れる。
「おっ?三人共解けたのか?」
「……えぇ、少し時間は掛かりましたが?でも、結構難しい問題ですね」
「まぁな?結構難しいのは理解出来る、でも、俺には今、目の前の問題が難しい」
「えっ?目の前の……?」
祐介はそう言って、先宮さんが指差す方向を確認する、ふむ、文章問題か、一応カテゴライズされているから、『数打ちゃ当たる』戦法も良いかもしれないが、今は謎を解いてみる事もいいだろ、祐介はそう考えて、文章を見る。
「う、うーん……一体何なんだこの問題……?」
「だろ?難しいだろ?」
先宮さんがそう言って、溜息を吐く、するとアリスが静かに言葉を発した。
「……面倒だから、全部渡せば?(面倒)」
「い、いや?流石にそれはちょっと……」
「あ、あぁ……これは脱出ゲームなんだ、だから、もう少し頭を捻ろうぜ……?」
「えっ?面倒じゃん?一気に渡して、正解不正解を知ろうよ?(そうでしょ?)」
そう言うアリスを見て、いやいや、と男二人が言う、すると祐介達より先に出た人が『何だこれ?』と言って、食堂に来る。
「おっ?早く解答した人じゃぁん?」
「えっ?アンタは?」
「んー?私は名乗る程の存在じゃないよ?んで、どうしたの?四人固まって?」
「え、えと……この問題が分からなくて……」
祐介が先に出た人に言うと、先に出た人は『んー?……あぁ、成程』と言って、ニヤニヤと笑う。
「なぁんだ、案外簡単じゃないか?ねぇ、もしかして、こんな問題も分からないのか?」
「な、何だその言い方は!?」
祐介はそう言って、先に出た人の顔を睨む、すると先に出た人は『まぁ、待て』と発言する。
「まぁ、待て?今此処で喧嘩しても無駄だろ?あっ、それじゃあ、ヒントを上げようかなぁ?」
先に出た人は『頭上を見上げ』て、口の端を歪ませながら、発言する。
「そうだなぁ……あっ、よし、このヒントならセーフか……それじゃあ、最初で最後のヒントを言おう、そのヒントは『ちゃんと文章を読んだ方が良い』ぜ?口に出して、言ってみな?そうすると、『意味』が分かるぜ?」
「は、はぁ……文章を読む……?」
「あぁ、そうだ、小学生時代やったろ?起立、からの本を持って、言うアレだよ?簡単だろ?精々一分も掛からないんだぜ?」
「そ、それの何がヒントだ……『一つも分からない』から、ヒントを乞うているというのに!アンタみたいな巫山戯た事を言っている場合じゃない!」
「だからヒントなんだって?そうかっかすんなよ?『文章をよく読め』、これが私にとっての大ヒント何だからさ?」
先に出た人はそう言って、ニヤニヤと笑いながら、椅子に座り、発言する。
「もしも答が分かった私が解答しようとすると、アンタ達は『私が手にした物を取る』よな?それはダメだ、頭で考えていないからなぁ?だから、『アンタ達が解答する迄待っててやる』よ?それでおあいこだ」
「なっ……!?」
驚く祐介に対し、先に出た人は静かにアリスを見て、発言する。
「んー、もしもこの状況で一番出来るのは、その黒マントの君だね?」
「えっ?私?(マジ?)」
不思議がるアリスに対し、先に出た人が言う。
「この問題は多分、『小さい君』の方が分かりやすい、私はそう判断しただけだ、それじゃあ、頑張れよぉ?」
先に出た人はそう言って、机の方に寝転がった、何と自由な人だ……祐介はそう思いながら、静かに呆れる──そんな中、アリスだけ、『私だけが分かりやすい……?』と、悩んでいた、何故『小さい私』が分かりやすいのか……?アリスには一つも思いつかなかった──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.247 )
日時: 2018/05/19 22:15
名前: 彩都 (ID: sFi8OMZI)  

何故私が……?アリスはそう思いながら、机に寝転がって、寝ようとする存在を見る、この人は一体何を考えているのだろうか?ってか、『こんな難しい問題、どうやって解いた』んだ……!?アリスはそう思いながら、寝ようとする存在を見続ける……そして飽きてきたアリスは椅子に座って、『はぁ』と溜息を吐いて、目の前の書かれた文字を見る。
一体何が書かれているのか?日本語って奴だから分からない、アリスはそう思いながら、静かに頭を片手で抱え、考える。
もしも他に読み方があるのか?それとも、何があるんだ……?そう思いながら、問題文を見続けるアリス、そして、『あっ、読んでもダメだ』と、思い、溜息を吐いて、頭を上に上げた、その時だった、アリスに衝撃が走った。
「!?ちょっ!?どういう事貴方!?(おいおいおいおい!?)」
驚くアリスに対し、寝転がった存在が口の端を歪ませて、大声で笑う。
「あはははははははははは!!おいおいおいおいぃ!?『今』分かったのかぁ!?中々に遅いなぁ!?いやぁ、まさか、『それ』に気付くのは遅かったぞマントよ?」
「マントじゃない、アリスって名前がある!(アリスだぞー!)」
「うるせぇ、マント?お前は私より小さいのに粋がるな?日本じゃ、年上が偉いんだよ」
「ひっ!?(何この人!?)」
起き上がった存在の謎の威圧を受けて、その場で身を振るわせるアリス、そして祐介がアリスの前に立って、謎の存在を睨む。
「…………」
「おーおー?怖い怖い?って、今は遊んでいる場合じゃないな?マントよ?君が『気付いた』事を話してやりな?」
「……うん……(分かった)」
アリスはそう言って、祐介の服の裾を掴んで、上を指差す。
「ねぇ、お兄ちゃん?上を見て?」
「う、上?な、何を言って……!?」
アリスの発言を受けて、上を見る祐介、すると祐介は『上』を見て、驚愕する。
「な、何だこれは……!?」
祐介の発言を受けて、春華、先宮さんも上を見上げる、すると、其処には『問題文が書かれて』いた。
『天井に問題文が続いていた』事に衝撃を隠せない祐介は、『ど、どういう事だよ……!?』と、衝撃していた。
「んー?だから言ったろ?『問題文をよく読め』って?『上記』のって書いているだろ?『上記』ってのは、『上に記されている』って書くんだぜ?だから、『天『上』に『記』されている』って事だぜ?──まさか、『天井』と『天上』をかけているのは恐れ入ったがな?──」
「なっ……あ、アンタ……それを一瞬で理解したって事かよ……!?」
謎の存在の説明を受けて、衝撃を受ける祐介、そして静かに謎の存在は『そうだけど?』と、返答する。
「おいおい?こんな小学生でも解けそうな問題を解けないのは可笑しいぜ?中々にアホなんだな、お前って?お前の親が聞いて呆れそうな出来事じゃないかぁ?」
「……おい?親の事は関係ないだろ?」
親の事を言われ、祐介は少しイラッとする。
「んー?こんな事に気付かないってのは、こういう謎を与えなかった親が悪いって事だろ?それじゃあ、『上の問題』の答え、聞かせてもらおうか?」
「あぁっ!?今は問題を解いている場合じゃないだろ!?」
怒鳴る祐介に対し、静かに謎の存在が言う。
「此処は脱出ゲームだ、謎を解く場所だ、だから、此処で怒っている意味は無いだろ?怒りたいなら、この脱出ゲームを攻略し、脱出してからにしろよ?」
「この野郎!?」
走って攻撃しようとするが、先宮さんが『落ち着け!』と叫んで、祐介の腕を掴む。
「確かにこの人の言う通りだ!此処で喧嘩している場合じゃないだろ!?もしも此処で怪我をさせたら傷害罪になるぞ!?」
「ぐ、ぐぅぅ……!」
睨むだけにするしかない祐介は静かに謎の存在を睨む、そして春華が上の問題を朗読する。
「え、えと、アリスちゃん、上の文字読めないよね?だから朗読してあげる」
「あ、有難う……(有難う)」
春華の発言に安堵するアリス、まぁ、今、男共は使えないし、仕方無いか、そう思いながら、春華を見続ける。
「えーと……
『五人目の囚人は言いました。
『すいません、パンと麺を合わせてくれませんか?』
そう言うと、食堂の人は
『えぇ、いいですよ』
と、返答した。
さぁ、五人目の囚人は何を食べた?』……って」
「と、と言う事は……五人目の囚人が選んだのって……『焼そばパン』……!?(マジ?)」
「ま、待って!?今は『ナポリタンパン』もあるから、パスタかもしれない……!」
アリスの発言に春華が返答する、すると謎の存在が、『いや、焼そばパンだろ?』と、発言する。
「えーと、そこの女よ、流石に『パンとパスタ』とは書いていないから、多分焼きそばパンだと思うんだが?」
「あっ、そっか……確かに『ナポリタンパン』なら、『パンとパスタ』って書きますよね……」
春華はそう言って、その場で顔を赤くする、そして謎の存在は『パン』と『麺』を手に取り、食堂に渡す、勿論『『パン』の中に『麺』を挟んで』、だ。
すると食堂の奥から、細長い鍵が現れ、謎の存在はその鍵を手に取って、手錠を開錠する。
これで、自由の身になった謎の存在は『それじゃあ、先に出ているぜ?』と、言って、食堂を出る──春華達も、謎の存在の回答を見て、これで手錠がなくなる……!と、判断した──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.248 )
日時: 2018/05/20 22:35
名前: 彩都 (ID: GTJkb1BT)  

『パン』と『麺』を用意し、その『パン』の間に『麺』を挟む、これにより、『焼そばパン』となり、『一つの料理』が完成する、その『焼そばパン』を食堂に渡す事で、手錠の鍵が手に入る、こんな簡単に手錠を外す事が容易とは、アリスと春華がそう思いながら、お互いを見、お互い頷く。
「行くよ、アリスちゃん……!」
「うん……(行くぜ!)」
春華とアリスは『パン』二つ、『麺』二つを手に取り、『パン』に挟んで、『焼そばパン』にする、そしてその『焼そばパン』を食堂に渡して、二つの鍵を手に入れる。
そして春華とアリスは手錠の鍵を手に入れ、手錠の鍵穴に使用する、すると、『カチャン』と、音が鳴って、手錠が外れた。
よし、これで両手が楽だ、そう思いながら、春華は考えている祐介、先宮さんに言う。
「えぇと……一体何なんだぁ?」
「わ、分からん……」
「ねぇ、二人共?」
そう言って、春華は両手を見せる、すると『手錠が無い』事に気が付いた先宮さんが驚く。
「うわっ!?お、お前、手錠は!?」
「手錠?もう、とっくに外しましたけど?」
「えぇっ!?春華ちゃん、ど、どうやって、手錠を外したんだ!?」
驚く二人に対し、アリスが言う。
「ねぇ、二人共?上を見て?(上を見ろ)」
「は、はぁ?上を見ろぉ?」
「な、何なんだ?上を見ろって……?」
お互いそう言って、アリスが指差した方向、天井を見る、すると、天井にも文字が書いている事を発見する。
「なっ……!?あ、アリスちゃん、春華ちゃん、これは……!?」
驚愕する祐介に対し、春華が言う。
「実は『上記』ってのは、『その上の部分』も含まれていたんです、だから、この上の問題を解く事が出来れば……!」
「春華ちゃんみたいに手錠が外れる、と……?」
「いえす」
「なぁるほど……」
春華ちゃんの発言を受けて、祐介が上記の問題を解く、そして、『あぁ、成程』と、発言する。
「これは焼きそばパンを暗示しているんだなぁ?懐かしいなぁ?俺の高校でも、焼そばパンが好きな同級生がいたぜ……」
「成程、道理で『パン』と『麺』がある訳か……」
祐介と先宮さんはそう呟いて、『パン』と『麺』を手に取り、『パン』に挟んで、『焼そばパン』にして、食堂に渡す、そして、鍵二つが置かれる、これで、手錠の生活──たった数十分だが──から脱出出来る!二人はそう思いながら、急いで鍵を手錠に使用し、手を身軽にする、これで、手が身軽になった!二人はそう思いながら、両手を上げて、万歳をする。
「やったー!これで脱出だー!」
「そうだなー!」
「……まだ脱出じゃないんだけどね……?」
「う、うん……(呆れる)」
男共二人を見て、女共二人は静かに呆れる──そして、四人は少しばかりの雑談をする。
「さ、さぁ……これからどうするか?」
「うーん……どうしましょうかねぇ?」
「いや、何で父さんが参加しているの?父さんは先に進みなよ?」
「おいおい?待てよ?流石に一人で問題を解けるかは分からないだろぉ?かと言って、一人で攻略出来る場所があるかどうか?」
「ま、まぁ、確かにそれはそうなんだけど……でも、残りが分からない以上、此処で協力するのもどうかと思うんだよねぇ?」
「う、うむ……確かにそれは言えているな……」
春華の発言を受けて、先宮さんが、『確かに』と、呟く、そしてアリスが静かに言う。
「それじゃ、私達三人で先に進めば?そしてその後、先宮さんが後から来れば良いんじゃない?(この案、どう?)」
「成程、そしたら、先宮さんが手助けに来れる可能性もあるなぁ?」
「そう(そう言う事)」
アリスのコメントに祐介が反応する、すると先宮さんも反応した。
「うん、それもいいなぁ、よし、それにしよう!」
「お父さん、本当にそれで良いの……?」
首を傾げる春華に対し、先宮さんは『ん?あぁ、いいけれど?』と、返答する。
「えぇっ……そ、そう?それじゃあ、私達三人は先に進んでいるから、お父さんは此処で休憩していてね?」
「あぁ、分かったぜ、それじゃあ、次の問題、お前等が解けない事を願っているぜ?」
「おぅ、何て酷い警察だ……でも、俺が頑張って解きますよ!」
「何をぉ!?私だって解いてやるんだからぁ!(お兄ちゃんに負けない!)」
「おぉー!?アリスちゃんと戦うのかー!?中々に面白そうだなぁ!?」
そう言う祐介とアリスの目から火花が散る、そんな二人を見ながら、『はいはい、さっさと行きますよ、二人共ー?』と、言って、祐介の首根っこ、アリスの首根っこを掴んで、食堂を出る春華、『うぎゃー!止めろぉ!春華ちゃぁん!』、『少し痛いぞー!(もう少し優しくぅ!)』と、発言する祐介、アリス。
先宮さんはそんな三人を見ながら、『流石我が娘、女だから、強いな……逆に祐介君でさえ、引っ張られるとは……女に弱いなぁ』と、思う。
……さぁ、俺も五分後、動き出しますかねぇ……と、考える先宮さん、先宮さんはそんな事を考えながら、時計を確認する──まだまだ、時間は三十秒しか経っていなかった──


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