コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
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- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.34 )
- 日時: 2016/03/23 21:34
- 名前: 彩都 (ID: sE.KM5jw)
『世界終了ハウマッチ!?』 本章 第四章 魔法少女? 魔女? たった一人の大戦争
厳魁さんの話を聞いて、翌日……祐介が起きると、琴音が朝食を取っていた──朝食はトーストにコーンポタージュだった──祐介は欠伸をしながら、コーヒーを飲んだ──何も入れずブラックだった──飲みながら、新聞のテレビ欄を見る。
「二人共早いねぇ……」
そう言いながら、着崩した母が現れる、祐介は何も言わず、トーストを仕上げて、母に渡す。
その光景に琴音は驚いていた──何故なら、上着だけで、ズボンを穿いていないからだ──どういう家庭なのよ……?そう、心の中で溜息を吐く……まぁ、これがこの家庭では普通かもしれないけど、そう思いながら、何とか、朝食を食べ終わり、琴音は家に帰る事にした。
「昨日、今日、有難う御座いました」
「良いのよぉ〜また来てねぇ〜」
母がそう言うと、祐介は言った。
「いや、無理だから!普通のアイドルだよ?相当売れてるアイドルだよ?普通休みは取れないんだよ?」
「そうなのぉ〜?知らないもん……」
「だっ!大丈夫ですよ!また来れますから!」
琴音がそう言うと、ニッコリと可愛い笑顔を見せる母。
「可愛い笑顔……じゃなくて!またね!祐介君!」
そう言いながら、琴音は消えた……少し寂しい気もする祐介だった……
同日……同時刻……
一人の魔女の様な帽子を被った幼女が、走っていた……
「ハッ!……ハッ!……ハッ!……中々……疲れるわね……(疲)」
幼女は黒い格好のまま、森の中へ隠れる……早く逃げないと……でも、体力が減り過ぎて……足が縺(もつ)れる……
「何処だっ!?」
「こっちには居ない!西方向を探すぞ!」
「イエッサー!」
そう言いながら、武装した男性──恰幅が良い筋肉質な男──が幼女を探していた。
(ヤバい……ヤバいよ……早く、街に行かないと……(汗))
幼女は困っていた……自分の持つ『能力』を消す存在を求めて……
同日、昼十三時、公園にて、祐介は、空を見ていた……
『アンタの近くの公園で、四人目が現れるわ……だから、待っておきなさい……時間は分からないわね……』
占い師、綺羅星瑠璃御子(きらぼしるりみこ)に、そう言われ、公園で待っていた……綺羅星瑠璃御子、彼女の能力は、『未来透視』、どんな未来でも、見る事が出来るが、ごく最近の未来は見れないらしい。
そんな、占い師から、待機の命令を受けて、待っていると、ガサゴソ……と、草むらが揺れる音がする。
「な……何なんだ……?猫か?」
そう言いながら、祐介は、揺れた草むらに向かう……そして、かき分けて、見てみると、そこには、黒い格好の幼女が倒れていた……魔女の様な帽子を被った幼女……祐介は、幼女の頬を叩いてみる……パチーンッ、パチーンッ……だが、反応は無かった。
起きなかった……すると、先宮さんが、公園を歩いていた……そして、祐介と、幼女を見つけてスマホを耳に近付けた……
「あー、すまん……知り合いがお縄につくそうだ、場所は……」
「先宮さん!違います!一応!」
何とか、祐介は、幼女の話をした。
「成程ねぇ……このちんちくりんが四人目ね……」
「そうなんですよ……瑠璃御子さんに調べを入れましたが、やはり、この幼女でした」
「……幼女ねぇ……」
そんな話をしていると、幼女が起きた……
「んぁー?此処はぁ……?(寝惚け)」
「……」
「……」
二人は沈黙した。
そして、小声で喋る。
「おい、どうする?この幼女、お前の家に預けても良いか?」
「良いですけど……何で俺なんですか?」
「いや、何かさぁ……署では預かりたくない感じでなぁ……」
「……分かりましたよ……」
そう言うと、幼女は、言った。
「どうしたの、お兄ちゃんとおじさん?(不思議)」
幼女が言うと、少し戸惑う祐介。
「お嬢ちゃん、名前と年齢は?」
すかさず、先宮さんが助け舟を出す。
「んっとねぇ〜……私の名前はアリス!年齢はぁ〜10歳!(嬉)」
そう言うと、先宮は言った。
「じゃ、アリスちゃん、何で、そんな格好なんだい?暑くないかい?」
「ううん!全然!逆に涼しいよ!私の能力のお陰で!……あっ(失敗)」
「どっ!どういう能力を持っているんだい!?」
少し焦りながら、祐介は言った。
「ん〜?……軌道の能力かな……?(難解)」
「そうか……どういう能力なんだい?」
祐介はまだ聞いた、少し、先宮は引いていた……
「確かぁ……『べくとる変更が何とか』って言ってたー!(難しい)」
「ベクトル変更……?例えば、物の移動を変えるとか?」
少し、祐介は悩む……どんな能力なんだ……?
すると、先宮が言った。
「待てよ?まさか、涼しいって、服の中の熱のベクトルを操っているんじゃないか?」
「成程!」
そう言うと、アリスは言った。
「おおー!正解正解!大まかに言えば、『どんなモノも方向の変換が可能』って感じだった気がするー!(凄い)」
「そんな能力が……だったら、物の移動が簡単って言う事か?」
「そんな感じー!(眠い)」
「まぁ、小難しい話は無しだ、今はこの子を保護しないとな……」
「そうですね」
そう言いながら、アリスを祐介は引き取った……だが、二人は知らなかった……彼女の所為で、大きな事件に巻き込まれる事を……
「……ターゲット確認……今より捕獲を開始する……」
電信柱の後ろ、黒尽くめのガスマスクの男はそう呟いた……
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.35 )
- 日時: 2016/03/30 20:57
- 名前: 彩都 (ID: Rn9Xbmu5)
「うん、良いんだよ、お母さんはね、でもね──10歳の少女を誘拐するのは、如何な者かな?何度でも言うけど、お母さんは良いんだよ、でもこの子の母親、父親が困るでしょ?そう言う事も考えないといけないのよ誘拐って──お金が欲しいなら、お母さんの隠し口座から、お金あげるからそれで良いでしょ?他にも何?性欲処理の為に少女の肉体を確認して、そこからの性行為?何で少女なのかな?ん?普通は同年代に興奮する者じゃないの男子高校生って?まさかロリコンだったのか、祐介は──私も襲われそうじゃない……何か燃えそうね、父ではなく、息子との恋愛──良いわねぇ、祐介は私を襲うかしら?って話が逸れたわね、まさかこんないたいけな少女に祐介は興奮するのかな?ロリパンだっけ?何だっけ……そう、思い出したロリのおぱんちゅ──だっけ?そんな感じかもね、パンツで、たった一枚の布切れで男は興奮する──祐介もそうなの?こんな少女のパンツで祐介も興奮するの?そうなの?あのね、祐介?『男はパンツで興奮する者ではない、裸で興奮しろ』これがお父さんの格言よ、どう驚いた?つまり、裸一貫が良いって事よ──って話が逸れたわね……まぁ、お母さんが言いたいのは、恋愛は、自分の年齢より、五歳以下、上は自分より同じかそれ以上──これがお母さんは美しいと思うね、そうでないと全国のロリコン、ババコンはスッキリしないからね──って12歳迄ならありって言ってるわね、これだと……まぁ、犯罪にならない様にえっちぃ事をしなさいよ──ってそんなの推奨しちゃダメじゃない、何てダメな母親なの……ってそうじゃなくて、何で誘拐したのかって話だったわね──さて、何で誘拐したんですか?やっぱり性的目的?やっぱり?やっぱ男ってロリコンが多いわねー、何で私みたいな既婚女性に声を掛けたり、『飴、あげるから着いて来て?』みたいな事が多いんだろう……?私ってろりぃな肉体しているかしら……?まぁ、してるからいいんだけどね……分かってるわよ、この低身長──130cmですよ?全然成長しない肉体!胸!お尻!何で!何で!!何で!!?私が何かしたか成長ホルモン!?答えなさいよ!神様!私が何かしたかぁ!?してないだろ!ねぇっ?昔からこんな身長だったよね祐介!?そうでしょ?お母さんは祐介の味方なんだから、何時でも性的衝動をぶつけても良いのよ!?分かってるの!?わたしはまだまだ現役よ!お父さんも『貴方の性欲には付き合えない……』って言う位なのよ!私だってまだまだイケるからね!」
「何が言いたいの!?だーかーらー……この子は拾ってきたの、んで、警察の人から直々に保護してくれって話なの!何で息子が両親の赤裸々なエロの話聞かなきゃいけないんだ!?俺は年上派なの!琴音ちゃんは別!」
冷や汗をかきながら、先宮とアリスは玄関で正座する。
(何この家庭……コイツの母親がロリじゃねぇか?)
そう思いながら、下を向く先宮、すると、アリスが立ち上がった。
「この幼女さん、私よりちっさい〜(笑)」
あっ……母さんになんて禁句を!?その時には、もう遅かった……母さんは胸の無いタンクトップから包丁を取り出す。
「……祐介……今日は、幼女のステーキよ♪」
「落ち着いてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「アハハハハーーーー〜〜〜〜(嬉々)」
「お前は黙っとれ!」
何とか、祐介は幼女二人──基大人一人、幼女一人を黙らせた──
「あー、俺は警察の人間、先宮です」
先宮さんはそう言いながら、警察手帳を見せる。
「こっちの研究も兼ねて、まぁ……何と言うか……この幼女のアリスちゃんをこの家に預けてはもらえないでしょうか?」
「そうねぇ……そう言う事なら良いですけど……」
「はぁ……何て大変な家族……そう言う事なら、有り難いです、では、祐介君、宜しく御願いしますね……」
そう言いながら、先宮さんは、耳打ちする。
「流石に性的な事はするなよ?」
「しないって言ってるでしょう!」
怒鳴りながら、椅子から立ち上がる……何なのコイツ等?本当にお縄につかせたいのか?半分そう思いながら、椅子に座る、すると、アリスが祐介の肩を拳を作って肩叩きをする。
「大丈夫ですか(心配)」
「……アリスちゃん……俺は肩叩きされる様な年齢では無いぞ?まだ17歳だし」
「そうなのですか?(驚き)」
アリスはそれを聞いて、肩叩きを止めて、椅子に座った。
「あ……あの、今日から、宜しく御願いします──名前はアリスで大丈夫です──実験番号はabnormal−G01です(束縛無しの生活嬉しい)」
実験番号を聞いた瞬間、突然先宮さんが立ち上がる。
「……それって……『永久機関』か!?」
「……はい、そうです……(困惑)」
そう言うアリスに俺は話が飲み込めなかった。
「だったら、春華はいるか……?」
すると、アリスは言った。
「ハルカ・マエミヤですか?(謎)」
「そっそうだ!生きてるのか!?」
突然の事で、二人はどういう会話をして居るか分からない……
「……さぁ?それは分かりませんが……生きてると思います……(希望)」
「そうか……そうか……」
すると、先宮さんは泣き始めた、いや、どうなってるんですか?
「春華は……俺の子だよ、だけども能力が、どうとかって……全然帰ってこないから、俺は死んだと思っていたが……」
「だったら、救いません?」
俺の突然の言葉に先宮さんは驚く。
「えっ?何を言って──」
「だから、その場所を叩いて、娘さんを救いましょう!ありったけの武器を持って!」
「そうだが……人数が……」
「俺、先宮さん、アリス、琴音ちゃん」
「何で私が……?(不思議)」
「ん?実験番号って言ってたから、その敷地内に詳しいかと……違うのかい?」
「いや、違うくは無いけど──私はそこから逃げてきたから、怖いの……」
すると、祐介は言った。
「大丈夫だよ、いざとなったら、俺が守る」
そういうと、先宮さんが言った。
「分かったよ……何て俺は貧乏籤を引いたんだ……まぁ、やってやるか、限界に迄……!」
そう言いながら、三人は『永久機関』と戦う事になった──そして、俺等は知らなかった……『永久機関』の闇を……
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.36 )
- 日時: 2016/04/06 21:14
- 名前: 彩都 (ID: yl9aoDza)
『世界終了ハウマッチ!?』 本章 第五章 『永久機関』の闇と暗闇
「って違う違う!まだ四章!ナレーションさん勘違いしないで!」
空虚にツッコミを入れる祐介に先宮が言う。
「──お前は何を言っているんだ?──」
「あっいや、その……何だかツッコまなくてはいけないかな?と思いまして……」
「変なお兄ちゃん……(困惑)」
「あぁ、気にしないで」
そう言いながら、警察の署内に居る三人。
武器をありったけ持って向かうと言う事だ。
「まぁ、こんだけ持てば十分だろ……後は、綾川琴音か──」
そう言いながら、先宮は少し不安がる、本当に成功するだろうか……?
数日前──
「な・ん・で・わ・た・し・な・の・よ!?」
大声を上げながら、祐介の部屋で怒鳴る琴音。
「仕方無いだろう?琴音ちゃんの能力は特殊で人助けには持って来いなんだ、えーと、先宮さんの娘である、ハルカ・マエミヤを助ける為に!」
「はぁ……何で協力しちゃったかな……?先行き不安だわ──でも、その日は撮影が有るから遅れるわよ、そして、翌日は水着の撮影だし──まぁ、見張りに祐介君を起用しても良いわね、だけどお子様には刺激が強過ぎるかしら?」
「水着の見張り──ボディーガードみたいな物か?──それも嬉しいけど、その前に娘さんを助けるのが先決だ」
「……分かったわよ……夕方の五時以降なら行けるわ、何処で待っていれば良い?」
その発言に対し、祐介はすぐさま言った。
「或日野(あるびの)市の或日野警察署、先宮さんの知り合いと言えば、関係者立ち入り禁止の所に入れる」
「──中々準備しているわね……」
「今回は二つの事を合わさっているからね──アリスちゃんの為、先宮さんの為でもあるんだ」
「二つの事ねぇ──」
そう言いながら、琴音は考えた、考えた後、祐介の家を出て行った。
まぁ、こんな事があったから、遅れる事は遅れるけど……そう思っていると、中から警官が入ってきた。
「どうした?」
「先宮さん、来客です、『アヤカワコトネ』という者が──」
「中に入れろ」
そう言って、琴音を連れてくる警官、そして、メンバーは揃った。
「早く支度しましょう?私も時間が無いので」
そう言いながら、防弾チョッキと銃を幾らか、持つ。
そして、四人は『永久機関』へ向かった……
『永久機関』内、最深部──
「全く……アリスが逃げるとは……予想もしていない事だ──早く帰ってこないか──?」
そう言いながら、『永久機関』のボスらしき男性は一人ごちる。
すると、中に入る者が一人居た。
「失礼します」
そう言ったのは、電信柱の後ろに居た黒尽くめのガスマスクの男だった。
「おぉ、紫電では無いか、どうした?」
男性は何かを急かす様に呟く。
「アリスの所在を見つけました、ですが、団体で行動しているので、引き離すのは困難かと──」
「何だと!?……仲間が出来たという事か……アリスの『能力』は強い──だから使って欲しくは無いのだが……」
一人でブツブツ言い始める男性、電信柱の後ろに居た黒尽くめのガスマスクの男は少し溜息を吐いた。
(また、始まったよ──独り言タイム……これさえなければ良いのに……)
そう思いながら、電信柱の後ろに居た黒尽くめのガスマスクの男は退散する事にした。
『永久機関』に到着した、四人は言う。
「此処が『永久機関』……何て大きさだ……」
「何でこんな住宅街の近くにこんなのがあるなんて知らなかったのかしら……?普通気付く筈なのに……!?」
「……やっぱり帰りたいのです、お兄ちゃんの家に──怖い──(不安)」
「ここに春華が……!」
四人は深呼吸をして、中に入った──中は意外と静観で物静かなお屋敷みたいな感じだった。
時折コンクリート壁があるので、確かに研究所と思える様な風格も感じる──此処の建物を一気に壊せたら、色々助かるかもしれない──!
そう思いながら、祐介は一人で進む。
その瞬間、アリスに首根っこを捉まれる。
(っ!?何だ!?)
そう思った瞬間、横から十本程の矢が走ってくる、もしもそのまま進むと串刺しになっていたかと思うとゾッとする祐介。
「有難う、こんなトラップが仕掛けられてるなんて──何だか、怖いなぁ……」
「気を付けて──こういうのは、普通に存在しているよ……(気を付けて)」
「う、うん……気を付けるよ……」
そう言いながら、四人は同じスピードで中に向かう事にした──研究所迄の道は長かったが、何とか着いて、中に入る、この先はどんな困難が待っているか分からない……
最深部に新たな情報が入ってくる。
「……何だ──?アリスが戻ってきている──団体で攻めてきた……この団体をどうするか──?……って、先宮がいるではないか──春華を取り戻しに来たのかも知れぬ──春華は私達の栄養なのに……帰させはせぬ!春華は──春華は私達の最終目標なのに!」
そう言いながら、キーボードをカチカチ鳴らし、職員を呼ぶ男性……そして、春華を助け出し、『永久機関』を壊せるのだろうか……それはまだ分からない……
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.37 )
- 日時: 2016/04/13 21:00
- 名前: 彩都 (ID: fQORg6cj)
カツン、カツン、靴の音を鳴らしながら、四人は入っていた。
「暗いなぁ、まるで夜の病院みたいだ、こんなに暗いだなんて、ユーレイが出そうだなぁ」
祐介がそう言うと、琴音は祐介を殴る。
「本当に出そうだから止めてよ!」
あうると、アリスは言った。
「出るよ、幽霊(本当)」
その言葉に三人は固まる。
「えっ?それは嘘だろ、アリスちゃん?」
先宮さんが冷や汗をかきながら、アリスに言う、だが、アリスは言った。
「この『永久機関』は、実験で死んだ、少年少女、ロリ、ショタ、大人、が居るからね、幽霊は普通に出るよ、研究員も『昨日、ロリの幽霊が出て、祓うのに精一杯だったよ、俺、ロリコンだし』って話を聞いた事が(オカルト)」
えぇ〜?マジな話ですか、アリスさん?三人は心の声が一緒だった。
「此処、此処、此処が私の収監所(もう居たくない)」
三人は、大きな、鉄格子の中に目をやる、誰も居ない。
そして、トイレは丸見えだった、恥ずかしいトイレだ。
「懐かしい、此処で色々な実験があった、私は何とか、逃げる為に考えた、そしてあの公園でお兄ちゃんとおじさんに出会った(助かった)」
「そうだったんだね、大変だったんなぁ」
祐介はそう言いながら、周りを見渡す、鍵を探して、他の人間を解放する為だ。
だが、その肝心の鍵が見つからない。
すると、アリスは言った。
「お兄ちゃん、此処に鍵は無いよ、全てICチップ内臓のカードだから(管理抜群)」
「何でそう言う所は肝心にしてるの!?」
いきなり大声を上げたので、琴音に口を封じられる。
そして、奥の暗闇から、先宮さんが現れる。
走ってきて、息切れで膝に手を置く。
少し汗をかいていた。
「ハァハァ、春華は居なかった、ハァハァ」
「そうですか、では、他の所に行きましょう」
祐介がそう言って、外へ出ようとした時、目の前に研究員に見つかった。
「「あっ」」
二人の声が重なる、そして、研究員は祐介を指差して言う。
「侵入者だぁぁぁぁ!!!!!捕らえろ!」
「えっ!?いきなり捕縛タイム!?」
祐介はそう言いながら、走って逃げた。
そして、二手に離れる事にした。
祐介、琴音ペア、アリス、先宮ペアになる。
「こっちはアリスちゃんを護る、お前は綾川を!」
そう言いながら、アリスをお姫様抱っこする先宮。
「おー、力持ちー(格好いい)」
「アリスちゃんは少し黙ってくれる!?おじさん、頑張るから!」
そう言いながら、二つのペアは離れていく、そして、研究員は言った。
「クソッ!逃げられたか、大変だなぁ」
そう言いながら、研究員は、先宮、アリスのペアを追いかけた。
「ハァハァ、クソッ、体力がぁぁぁー」
そう言いながら、祐介は走りながら、倒れる。
琴音は、汗一つかいていない。
「大丈夫、もやし?」
「もやしではなく、ゴボウがいいなぁ」
そう言いながら、祐介は柱に凭れて座る。
思いっ切り、深呼吸を一回する。
「大変だった、結構逃げたかな?」
「あまり移動してないわよ、でも、この研究室は何か『ワケアリ』かもねぇ」
そう言いながら、親指で教える、その研究室は『能力開発・能力増設研究室』と書いてあった、息切れを終わらせた祐介はその中に入った、少し溜息を吐きながら琴音も入った、そこの研究室には、何が起きているか、それは想像も付かなかった。
『永久機関』内、女子トイレ、入り口の前で先宮はアリスを待っていた。
『怖いから、入口で待ってて!(絶対)』と言ってきたので、待つ事にした。
「まぁ、時間は潰せているから、いいか、でも、この中の人間を撒けたからいいか、だけれど、この『永久機関』って広いなぁ、アイツ等と出会えるかな?」
そう思いながら、腕時計を見る、時間は相当遅い、早く、この『永久機関』から、春華を助けないと、そう思いながら、アリスを待った。
「たあいまぁ(遅くなった)」
少し欠伸をして、アリスはトイレから出てくる。
今の表情は、眠たそうにしていた。
早く、この子の為にも、春華を助けて、この『永久機関』を壊さないとな、そう思いながら、背中にアリスをおぶった。
「な、何よこれ!?何で、こんな所に人間が!?」
琴音は驚いていた、まるで脳検査をするコードに少女が居たからだ。
呼吸音は無く、酸素マスクには、雫があるので、呼吸している事は確かだ。
彼女は何をしているか、分からなかったが、何かの『研究』にされていた事は明らかだった。
祐介は、扉を探してから、開けて、中の少女の酸素マスクを外して、呼吸を確認、そして、肩を持って揺らす。
いきなり、病人(かどうかは知らないけど)を揺らすはどうかと!?そう思っていると、少女は起きた、そして、細い目のまま少女は言った。
「あれ?私は?此処は何処?お父さんは何処?私は何をされているの?」
まるで、記憶が無い人間の様に繰り返していた。
琴音も少女の部屋に行って、話を聞いた。
「つまり、貴女の言い分は、『家族と共に、この『永久機関』基研究施設に連れて行かれて、そこから記憶が無い、だが、意識は有って、何だが脱力した感覚で今の今迄居て、そして、気が付いて、目が覚めたら、この男性と私が居た』って事で良いの?」
「はい、私は来てから、記憶が無いので、何だかすいません」
「でも何で脱力した感覚が?」
それを聞くと、少女は答えた。
「多分、私が能力者だからでしょうか?」
その言葉を聞いた瞬間、二人は驚いた。
「「能力者!?」」
「えぇ、私には、能力があるからって、此処に連れて来られたんですよ」
そして、祐介は言った。
「そういえば、名前を聞いていなかった、俺は長谷川祐介、彼女は綾川琴音」
「綾川、琴音でもいいわ、貴女の名前は?」
その名前を聞いた瞬間、二人は驚いた。
「私の名前?私は前宮春華(まえみやはるか)と言います、多分、時間の感覚があっているのなら、中学二年生です、多分」
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.38 )
- 日時: 2016/04/20 21:35
- 名前: 彩都 (ID: 6Bgu9cRk)
「じっ時間の感覚!?何よそれ!?」
琴音は言いながら、コードを外していく、そして、祐介は聞いた。
「時間の感覚って?」
「えっとですね……私は──じゃなくて、今は何月何日なんですか?」
祐介は今日の日にちを伝えた。
「……そうですか……では、今年ですね、まだまだ私は中学二年生っ!☆」
「そうなんだね──では、何ヶ月位此処に居るの?」
「えーとっ……春頃でしたから、もう四ヶ月は経っていますね……」
「そうか、そういえば、俺達は君を助けに来た、そして、この『永久機関』を潰しに来たんだ」
「そうなんですか!?ですが、四天王から逃げないといけませんわ……」
「四天王?何それ?」
「この『永久機関』内では、『私の能力で植え付けられた』『能力の四天王』が居るんですよ──一人一人が強いので、逃げるのに大変ですよ?」
「逃げ切れたら、勝ちなんだね?」
「そうです、如何にしてこの四天王に会わないか、ですね──」
すると、琴音はツッコんだ。
「ちょっと、待って、『私の能力で植え付けられた』『能力の四天王』って何よ!?」
「えっ……あぁ、私の能力を言わなければなりませんでしたね──私の能力は『能力の生成』なんですよ、『どんな人間にも能力を植え付けられるから』、私の能力は重宝されるんです……」
能力の生成──大まかに言えば、『無能力の人間にも、『もしも能力があったなら』この能力になるであろう能力を植え付ける』能力である。
もしも一般人が『世界を壊す能力』に目覚めたなら、急いで、その人間は処分されるが──この能力──春華がこの能力に目覚めた以上、どんな能力が人間に発現出来るか──『永久機関』にとっては、研究対象になる──もしも『永久機関』が求めた能力が出たのなら──その人間はどうなるかは分からないが──
「凄い能力だな……俺にその能力は使えないのか!?」
目をキラキラさせて、祐介は聞いた、琴音は『ハァ?何言ってんのコイツ?』見たいな顔をした、すると、春華は言った。
「良いんですか──もしも能力を持っていたら、二つ持つ羽目になりますよ?」
「大丈夫と思うけどなぁ……」
すると、春華は言った。
「いえ、危険ですよ、能力を持つ者が二つの能力を手に入れた途端、死んだって話を聞きましたから──」
「ソレナラヤメテオキマス」
「それが良いです♪」
可愛い笑顔を見せた後、琴音は先宮とアリスの事を話した。
「ふえぇ……アリスちゃんが……お父さんが……有難いですぅ──では、脱出しましょう!五人で!」
そう言いながら、春華は立ち上がる、だが、長い間椅子に座っていたので、少しよろめいた。
「大丈夫か?」
咄嗟に祐介は肩を貸す、そして、何とか、二人で、肩を貸し合って、歩いた、そして研究室から出た。
「ハァハァ……此処は何処なんだぁ?」
先宮はアリスをおんぶしながら、階段の段差に座っていた。
そして、アリスは言った。
「此処は、研究室──能力を作ったり、覚醒させたりしたりする研究室の近くの階段──多分、もしも『ハルカ・マエミヤ』を探すなら、研究室辺りを探したら良いと思う……(居るかなぁ)」
「成程なぁ……」
そう言う話をしていると、何だか聞きなれた声がした。
「ん?誰だろ?」
先宮が言うと、それは女の子の声二人と、男の声だった。
まさかね……そう思いながら、重い腰を上げ、階段を下りた──すると、少しやつれた春華を介抱している祐介と琴音を見つけた。
「はっ……春華ぁぁぁ〜〜〜!!!」
「おっ……お父ぉさん〜〜〜!!!」
二人は泣きながら、抱き締めあった……そして、泣きながら、強く強くまた抱き締めあった──
「まぁ、見つかって、良かったよ、有難う二人共」
そう言いながら、べったりくっつく父子に少し引きながら、祐介は言った。
「よし、後は、此処を──『永久機関』を潰すのみ!」
「そうね──でも、どうやって壊すの?」
「えっ?──それは考えてません……」
「全く……」
祐介と琴音の会話に春華は笑った。
それに釣られて、アリス、先宮、春華も笑った。
それを監視カメラで見ていた、最深部の男性は──
「よし、合流してしまったか──まぁ、どうせ見つかるのは、分かっては居たが──早く回収しなくては……準備は良いか、四天王よ……?」
すると、暗闇から、四人の男女が現れた。
「えぇ、お任せ下さい、全ては、『あの能力』の為に……!!」
そう言いながら、エペ、という刀を柔らかいタオルで拭く女性。
「そうだな、侵入者はボコボコにするのが一番!」
と、筋肉質の男はそう言って、頭に鉢巻きを強く締めた。
「どーでもいいけど……眠い……だから、早く倒そう……」
アリスと、同レベルの身長を持ったウサギのぬいぐるみを抱き締めた幼女が言う。
『そうだよね!私もそう思うよっ!』
「そうね……私は早く寝たいわ……」
ウサギのぬいぐるみが喋る、だが、よく見ると、幼女の口が微かに動いていたので、腹話術と分かる。
「……」
無言の少女は目隠しをしていて、トゥハンド・ソードという大柄な男性程の長さの刀を持っている。
少女は両手で振り回している。
三人は、『侵入者を退治します!』と言って、最深部から出た……目隠ししている少女は、背中に自分より大きなトゥハンド・ソードを背負って、手に持ったトゥハンド・ソードを引き摺って、最深部から出た……
祐介達は、この四人の四天王と出会うかはまだまだ分からなかった……
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