コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 世界終了ハウマッチ!?
- 日時: 2015/10/28 20:57
- 名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)
初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.94 )
- 日時: 2017/05/03 20:43
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
このゲームは単純明快だ、『一つでも数字をずらして、上の数字を出せば勝てるゲーム』なのだ、だからアリスが選んだトランプのカードは『黒の1』だった、そう、この『ワンポーカー』において、『数字が小さい方を出し続ければ最終的には黒星が付く』ゲームなのだ、だからそのゲームの攻略法を見出したアリスは静かに数字が小さいカードを出して、最初は負けるが、最後の方で黒星をつけようと考えたのだ、その考えを藍綬朗に悟られないようにしないと……!アリスはそう思いながら無言のままカードを場に伏せて置く。
「おおっと、もう伏せるのかい?もっと時間をかけて伏せても良いのに……負けても良いのかい?」
カードを伏せたアリスに対し、藍綬朗が煽って来たが、アリスはそのまま無言を貫く。
「何なんだよ、つまらないなぁ、それじゃあ私もカードを伏せる、それでは確認(チェック)!」
藍綬廊がそう言って自分で伏せたカードを捲る、するとそこには『赤の2』が記されていた、それに対し、アリスは『黒の1』だ、なので負けてしまう。
「おやおや?口程にもないなぁ?ただのガキにはこういう安易な手しか思い付かないのかな?」
無言のアリスに対して、更に煽りを入れてくる藍綬廊、こんな煽り、自分には効かないのに……と思いながら二枚目のカードをセットしていく、早く厳魁お兄ちゃんの所へ向かわないと!アリスはそう思いながら相手の出を待つ。
「ふぅん?何だか早い、と思ったが、そんな理由があるのか……仕方無い、だったらこっちだって、勝利を逃す訳には行かない!私だって勝ちたいのだ!」
藍綬廊がそう言って、カードを伏せ、確認(チェック)をする、アリスは『黒の3』、藍綬廊は『赤の1』だった。
「勝った……!(初勝利!)」
アリスは遂に重い口を動かし、言葉を発した、その言葉を聞いて、藍綬廊がにやける。
「いいねぇいいねぇ!これだよこれ!このゲームの楽しい所だよぉ!もっと、もっと、喋って気を狂わせろぉぉぉ!」
「……で?何が言いたいの?そうやって煽っても私には無駄、そんなの、聞いていても意味が無い!(無駄無駄無駄!意味が無い!)」
藍綬廊の雄叫びに対し、アリスが冷たく反論する、そしてカードを一枚、伏せる、伏せる動作を見て、藍綬朗もカードを一枚伏せる、そして確認(チェック)が入る、アリスは『黒の4』、藍綬廊は『赤の3』だった。
「おおっと!?負けてしまった!それでは次のカードを伏せよう!」
藍綬廊がそう言って、カードをアリスよりも先に伏せる、まさか自分より早く伏せるとは、と思いながらアリスは静かにカードを伏せる、そして確認(チェック)が入る、アリスは『黒の2』、藍綬廊は『赤の6』だった。
いきなり数字が飛んだ!?『赤の4』を出すとばかりに!相打ちさせようと思ったのに!アリスはそう思いながら自身の計画がちょっとだけ狂い、少し焦る、その様子を見て、にやにやとにやける藍綬廊、そんな藍綬廊に対し、何だかイラッとするアリス。
と、とりあえず、早急にこのゲームを終わらせないと……!そう思いながらカードを伏せる、カードを伏せて、藍綬朗もカードを伏せる、そして確認(チェック)をする、アリスは『黒の8』、藍綬廊は『赤の7』だった、よし、何とか勝った、そう思いながら次のカードを伏せる、此処で少し大きな数字を出して、こっちにアドバンテージを引き込まなきゃ!アリスはそう思いながら相手の出を待つ、藍綬廊はすぐさまカードを伏せ、確認(チェック)を行う、するとアリスは藍綬朗のカードに驚いた、それもその筈、藍綬廊のカードは『赤の10』だからだ、それに対し、アリスのカードは『黒の9』だ──何なんだ、コイツ……?まるで『見透かされている』様な気分だ……アリスはそう思いながらカードを伏せる、更に藍綬朗も伏せる、このスピードならすぐに厳魁お兄ちゃんに会えるな!そう思いながら確認(チェック)をする、アリスは『黒の6』、藍綬廊は『赤の5』だった、よし、このペースで勝ち続ける!アリスはそう思いながら残り少ない手札でカードを一枚伏せる、藍綬朗も少し悩んだ後カードを伏せて確認(チェック)をする、アリスは『黒の7』、藍綬廊は『赤の8』だった、負けてしまったが、残りの手札で勝てば良いだけ!そう思いながらアリスはカードを伏せる、藍綬廊もカードを伏せて確認(チェック)をする、アリスは『黒の10』、藍綬廊は『赤の9』だった、残り後数枚、この手札で勝てるか?いや、勝てる、アリスはそう思いながらカードを一枚伏せる、藍綬朗も少し警戒しながらカードを伏せ、確認(チェック)をする、アリスは『黒のJ(ジャック)』、藍綬廊は『K(キング)』だった、これで『絶対に勝てるカードは消えた』、これで勝利は見える!アリスはそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊も澄ました顔でカードを伏せ、確認(チェック)をする、アリスは『黒のQ(クイーン)』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、残り二枚!この勝負、どうなる!?と思いながら残り二枚の内、一枚を伏せるアリス、藍綬朗も同じ手札枚数だ、藍綬朗も手を震わせながらカードを置く、そして確認(チェック)をする、アリスは『黒の5』、藍綬朗は『赤の4』だった、って、えぇ!?そんな弱いカードで!?二人は二人してそう思った、まさか10以下、いや、5以下を手札にしているなんて誰も思わないだろう、そして二人は最後のカードを伏せ、確認(チェック)を行った、アリスは『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、これで全てのカードを出し切った、そう思いながらアリスは藍綬朗に聞く。
「どっちが多く勝った?(気になる)」
「勝利数?それなら君だな、最後の追い上げが凄かったよ、それじゃあ君はこの部屋から出てもいい、それでは次、大人の女性が居ただろう、君と戦いあいたい、少年一人と幼女一人じゃあ何気に不安だろう?だからさっさと戦って、外へ出なよ?」
藍綬廊がそう言うと、弓華は驚いていた、それもその筈、『心の中で思っていた事をアイツが口に出した』からだ、何で『私の心で思った事をコイツは理解した』んだ!?弓華は不思議そうに思いながら藍綬朗の前に座り、トランプをシャッフルする、弓華と藍綬朗の勝負、どちらが勝つか分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.95 )
- 日時: 2017/05/10 21:39
- 名前: 彩都 (ID: ???)
弓華にはそれが不思議で不思議で堪らなかった、それもその筈、『心の中を見透かされた』様な感覚がするからだ、そして弓華はある、一つの理論を築いた、それは『藍綬廊は心が読めるのでは無いか?』と。
そんな筈が無いだろう、だって相手は目が見えないのに心を読んで判断している、と言うのか?果たしてそれが有り得るのか?そんな事、実際には出来ないだろう、と思う。
だが可笑しな点が幾つか存在した、それは『どうやって扉を開けなくさせた』、のと、『どうやって自分の手札を見ているのか?』だった、まず、『目が見えないからカードの絵柄だって理解出来ない』筈なのだ、なのに理解している──これは何か可笑しいのでは無いだろうか?藍綬廊は『目が見えないからカードの絵柄が確認、視認出来ない』という『概念』そのものを蹴っ飛ばしている!一体全体どんな魔法、方法を使用しているかは分からないが、とりあえず、心を読まれないようにしないとな、弓華はそう思いながら華麗にトランプをシャッフルしていく、藍綬廊も覚束(おぼつか)ない様子でカードをシャッフルしていく、そして藍綬廊はカードを確認する、確認している?と言う事は『目が見えない』と言うのは嘘なのだろうか?だが、普通そんな障害を『嘘』として扱うか?本当に目が見えていない可能性もあるのだ、とりあえずは様子見だ、弓華はそう思いながらトランプのシャッフルを終え、手札にし、確認する、これなら勝てるだろう、そう思いながらカードを一枚、場に置く、厳魁君、アリスちゃんの行動を見てきたから、ある程度は理解出来ている、そう思いながら藍綬廊の動きを確認する。
「そうか、もう出したのか、それなら私も出さないとな」
そう言って藍綬廊はカードを置いて、確認(チェック)する、弓華は『黒の2』、藍綬廊は『赤の1』だった。
「おっと、負けてしまったか」
藍綬廊がそう言った瞬間、弓華は一気に恐怖した、『どうやって勝敗を喫した』のだ?と、弓華は思う、どうやって『勝敗を理解した』!?弓華はそう思い、トランプをもう一度シャッフルし、机に置く、そして藍綬廊に言う。
「私はアンタに少し恐怖したね、だから次からのゲームは『トランプの上一枚を場に置く事にする』、つまり、『私もアンタもどんなカードが出るか分からない』って事だ、いきなり王さんが出たり、A(エース)が出たりするかもな?」
弓華の発言に藍綬廊は冷や汗を掻いて反論する。
「ばっ……馬鹿か君は!?それをしたら……君が負ける可能性があるのだぞ!?」
「いいよ、『アンタの小細工に勝つ為に』、ならばな」
弓華はそう言って腕を組み、足を組んで、藍綬廊を睨む、藍綬廊の顔からは巨大な汗の玉が流れる、相当焦っている、まさか本当に小細工をしているのか?弓華はそう思いながら、トランプの山札から上一枚を取り、場に置く、少し時間が経った後、藍綬廊も渋々カードを置き、確認(チェック)をする、弓華は『黒の1』、藍綬廊は『赤の3』だった。
「ほ、ほら言わんこっちゃない!さっさとトランプを手札にし、戦おうではないか!」
「それは無理な話だ、アンタがイカサマ、小細工をしている可能性があるからな、私はゲームが終わる迄こういう風に戦う」
弓華がそう言って、またも山札から上一枚を場に置く、『ぐぐぐ……』と唸った後、藍綬廊が手札からカードを置く、そして確認(チェック)、弓華は『黒の3』、藍綬廊は『赤の2』だった、そして弓華はすぐさまカードを場に置き、藍綬廊を急かす、藍綬廊は仕方なく、急いでカードを起き、確認(チェック)をする、弓華は『黒の5』、藍綬廊は『赤の2』であった、ふむ、勝利は我が手に!弓華はそう思いながらカードを場に、藍綬廊はその速さに慣れ、すぐさまカードを場に置き、確認(チェック)する、弓華は『黒の4』、藍綬廊は『赤の6』だった、何だ、負けたか、そう思いながらカードを置く、藍綬廊もすぐさまカードを起き、確認(チェック)する、弓華は『黒の6』、藍綬廊は『赤の5』だった。
もう半分か、弓華はそう思いながら額の汗を拭い、カードを場に置く、藍綬廊もこの速さを楽しんで場にカードを置いていた、そして確認(チェック)、弓華は『黒の8』、藍綬廊は『赤の9』だった、そして二人は終わった後、すぐさまカードを置き、確認(チェック)する、弓華は『黒の9』、藍綬廊は『赤の10』であった、二回連続で勝ったか、弓華はそう思いながら次のカードに希望を持つ、そして場に置いて、藍綬廊もカードを場に置いて、確認(チェック)する、弓華は『黒の10』、藍綬廊は『赤の8』だった、よし勝った!弓華はそう思いながら残り少ない山札の上からカードを場に置く、藍綬廊も素早いな、と思いながらカードを場に置き、確認(チェック)をする、弓華は『黒のJ(ジャック)』、藍綬廊は『赤の7』だった、勝ち続けている!弓華はそう思いながら山札のカードを場に置く、藍綬廊も静かに置いて、確認(チェック)をする、弓華は『黒の7』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、くそっ、負けたか、そう思いながら弓華はカードを場に置く、藍綬廊も残り少ないカードを選んで場に置き、確認(チェック)する、弓華は『黒のQ(クイーン)』、藍綬廊は『赤のK(キング)』だった、二回連続負け!?弓華はそう思いながら最後のカードを場に置いて静かに呼吸する、もしもこのカードが数字が少ないカードなら私の負け、逆に相手が数字が少ないカードなら勝つ可能性はある!弓華はそう思いながら続けて深呼吸をする、そして藍綬廊が最後のカードを置いて、確認(チェック)を行う、弓華は『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、な、何とか勝てた!?弓華はそう思いながら椅子に凭れて安堵する、何とか勝てて助かった、そう思っていると藍綬廊が言う。
「凄いな、君の運は……それじゃあこの部屋から出て?君は勝者なんだ、この部屋から出る資格がある」
「…………」
弓華は藍綬廊を見つめながら部屋を出る、残りは祐介と先宮、すると藍綬廊が声を出す。
「そうだな、じゃあ『この部屋で一番年上の人』と戦いたいな、一番年上の人、来てくれるかい?」
「……俺か」
先宮はそう言って藍綬廊の前の椅子に座って黒のトランプを手に取り、静かに深呼吸してシャッフルを始める、先宮と藍綬廊、どちらが勝つか、先宮にも藍綬廊にも祐介にも分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.96 )
- 日時: 2017/05/17 21:49
- 名前: 彩都 (ID: 4IM7Z4vJ)
「つ、遂に俺とか……」
先宮はそう言って、深い深い深呼吸をして、13枚のトランプの束をシャッフルする、藍綬廊はニコニコしながら目を閉じ、トランプをシャッフルする、そして藍綬廊が先にカードを伏せる。
「貴方は『トランプのゲームについてはさっぱりだ、だから先にルールを教える身として、先にカードを置かせて頂く』よ」
藍綬廊の言葉を聞いて、先宮がその場でガタッと音を立てて、立ち上がる、先宮の顔には巨大な汗の玉が流れていた。
「な、何で……」
先宮がそう言った後、続けて発言する。
「何で俺が『トランプのゲームについてはさっぱり』、と言う事が分かったんだ……!?可笑しいだろ、祐介君にも厳魁君にもアリスちゃんにも弓華君にも話していないのに!?」
「私は全てが分かります、だってそれが『私の能力』だから……!」
藍綬廊はそう言って閉じていた目を開眼させる、開眼した勢いで先宮は後退りする、何なんだ、コイツ……ていうかどんな能力なんだよ!?『扉の動きを制御したり、誰にも話していない事を知っている』し……どんな能力なんだよ!?まさか俺より前の三人にも同じ事が!?先宮はそう思いながら、トランプを握り、背後の扉を見る、扉の奥には厳魁、アリス、弓華が立っている、もしかして談笑しているかもしれない、そう思いながら先宮はトランプの絵柄を見て、カードを伏せ、確認(チェック)をする、先宮は『黒の3』、藍綬廊は『赤の4』だった、待て待て待て待て!こんな偶然が起きるだろうか?『数字をたった1ずらして勝利する』事等!有り得ない、基本的に有り得ない、普通なら、『黒の8』、『赤の1』とかならまだ分かる、だが『たった数字を1つずらしで勝利する』等、ほぼほぼ『心を読み取って、狙わないと不可能』である!つまり、藍綬廊の能力、それは『心を読む』能力!先宮はそう思いながら、大きな深呼吸をして、心の中を整える、『心を読む』能力に対抗する方法、それは『何も考えない』事、つまり『無心』でいる事!先宮はそう思いながらカードを先に伏せる。
「…………」
藍綬廊は静かに考えながら自分の手札を確認し、カードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の1』、藍綬廊は『赤の2』だった、またも!?またも『1ずらし』で!先宮はそう思いながら早期決着を考え、カードを先に伏せる、カードを先に伏せる事で、『相手に伏せたカードを悟られない様にする』のだ!藍綬廊は弓華さんと同じかぁ、と思いながら先宮がカードを伏せた瞬間に少し遅れてカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の2』、藍綬廊は『赤の1』だった、まさか先に勝ったから、俺を勝たせたのか?そう思いながら確認(チェック)した後、すぐさまカードを伏せる、藍綬廊もその速さについて来て、すぐさまカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の4』、藍綬廊は『赤の3』だった、またも『1ずらし』……先宮はそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊も急いでカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の5』、藍綬廊は『赤の6』だった、今度は勝ちに来た、そう思いながら藍綬廊の裏を掻こうと少し数字が大きいカードを伏せる、藍綬廊も涼しい顔でカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の8』、藍綬廊は『赤の7』だった、はぁ!?そんな事が有り得るか!?『数字を変えたのにまた『1ずらし』を行った』という!こんな強運、普通には有り得ない!やはり、俺の予想通り、『心を読む』能力だ、という事が割に合っている気がしないでもない……先宮はそう思いながらカードを伏せる、少し伏せるのが遅いな、と思いながら藍綬廊はカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の6』、藍綬廊は『赤の5』だった、二回連続で勝たせてきた、そしてまた自分が勝つんだろうなぁ、と思いながら先宮はカードを伏せる、藍綬廊もニコニコしながらカードを伏せる、そして確認(チェック)する、先宮は『黒の9』、藍綬廊は『赤の10』だった、矢張り勝ったな、先宮はそう思いながら、すぐさまカードを伏せる、藍綬廊も鼻で溜息を吐いて、カードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の7』、藍綬廊は『赤の9』だった、残り四枚、残り四枚で何回勝利出来るだろう?先宮はそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊も、残り四枚だ、と思い、カードを伏せる、そして確認(チェック)する、先宮は『黒のQ(クイーン)』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、何とか勝った、そう思いながらカードを伏せる、急に伏せるスピードが早くなったな、と思いながら藍綬廊も伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の10』、藍綬廊は『赤の8』だった、おっと、急に数字が低くなったな、と思い、残り二枚の内の一枚を伏せる、藍綬廊も腹を括ってカードを伏せる、そして確認(チェック)する、先宮は『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、流石に一番強いカードには勝てなかったか、と先宮は判断し、最後のカードを伏せる、藍綬廊もすぐさま最後のカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒のJ(ジャック)』、藍綬廊は『赤のK(キング)』だった、流石に相手も一番強いカードを最後に隠し持っていたか、と思いながら、自分と藍綬廊の戦いは終わった、と思う、すると藍綬廊が先宮に言った。
「おめでとう御座います、勝者は貴方です、何とかギリギリ自分は負けました、最後の三連勝が自分にとって、結構な痛手になりました……おめでとう御座います、それでは部屋をお出になられて下さい」
藍綬朗はそう言って、拍手する、先宮は静かに藍綬廊に言う。
「なぁ、アンタ、俺と戦う冒頭に『私の能力』とか言ったよな?それってもしかして、『心を読む』能力とかじゃないよな?」
「…………」
先宮の言葉に対し、無言になる藍綬廊、藍綬廊は静かに喋る。
「そうですねぇ、『近い事は近い』です、ですが少し違いますね、まぁ、話も終わった事ですし、最後の少年と戦いたい」
藍綬廊はそう言って先宮が部屋を出る事を急かす、そして祐介が先宮と場所を入れ替わる様に移動する、そして先宮が扉を開け、振り返って祐介を見る、頑張って勝てよ、そう思いながら先宮は部屋を出、戸を閉める。
そして祐介は藍綬廊を見つめながら、大きく深呼吸して、早まる鼓動を落ち着かせる、さぁ、さっさと勝って、皆の所に向かわないとな、そう思いながらトランプをシャッフルする──祐介VS藍綬廊の勝負、どちらが勝つかは祐介にも藍綬廊にも分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.97 )
- 日時: 2017/05/24 21:39
- 名前: 彩都 (ID: 7qD3vIK8)
「さぁ、勝負をしましょう、貴方が勝てばいい、ただし、私が勝つ場合もある──それは運命に寄ります──ですが、一つだけ言っておくとしたら……『貴方は私には勝てない』、それだけは伝えておきますよ」
藍綬廊の言葉を聞いて、トランプの山をシャッフルする祐介、そんな祐介に言った藍綬廊がまた続けて言う。
「『私が勝つ』、これは貴方の運命では変える事が出来ません、『絶対』にね……!」
「果たしてそれはどうかな?『まだ試していない』のにそんな事が言えるのは、まるで弱い犬がほざいているみたいだぜ?」
「その弱い犬が貴方にならない様に必死に祈っておいて欲しいですねぇ」
藍綬廊がそう言って、カードを七枚も先に伏せた、だが、伏せたカードを分かりやすくする為に左の方が祐介の手前に、右の方が藍綬廊の手前に置かれていた。
「貴方の相手をするには七枚で十分です、このゲーム、13枚あるので、最低でも最高でも七勝出来るんです、そして残りの六枚は手札に──貴方は先に出したカード七枚で事足りると申したい」
「……はぁ?たった七枚で自分に勝利?はっ!そんなのは不可能だよ、この勝負も俺が勝って、すぐさま出てやるよ」
祐介はそう言って、一枚を場に伏せて、藍綬廊は藍綬廊から見て一番左のカードを祐介の前に移動させて、確認(チェック)する、祐介は『黒の1』、藍綬廊は『赤のK(キング)』
だった。
「いきなり……!」
祐介は物は試し、情報確認の為に『黒の1』を出したが、成功したようだ、これで『赤のK(キング)』という『最強のカード』は無くなった!これで『最強のカード』に怯えなくて済む!そう思いながら二枚目のカードを伏せる、藍綬廊も静かに左から二番目のカードを祐介の前に置いて、確認(チェック)する、祐介は『黒の2』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、まさか『二枚連続で現手札最強のカードを二枚も出した』!?祐介は驚いて、その場から立ち上がって冷や汗を掻く、全く、すげぇカードだ、『最初っから『最強のカード』を出していれば勝てる』だなんて!祐介はそう思いながら意趣返しとして、少し大きな数字のカードを伏せる事にした、藍綬廊も静かに笑いながら祐介に対し、左から三番目のカードを出す、そして静かに確認(チェック)する、祐介は『黒の7』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、まさか三連続で!?祐介はそう思いながら『有り得ん!有り得ん!!有り得ん!?』と心の中で叫ぶ、何で『三連続で現手札最強を伏せる』んだ!?有り得ねぇ!こんなの自分を舐め過ぎている!ここ迄舐められたら……完全に腹が立つぜ!祐介はそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊はニヤニヤ口の端を歪ませながら七枚伏せた内の真ん中のカードを代の真ん中に起き、確認(チェック)する、祐介は『黒の4』、藍綬廊は『赤の10』だった、まさかまたも!?何なんだこの勝負!?まるで『舐めプ』されている気分だ……!祐介はそう思いながら額の汗を拭う、勝てるか?この勝負?祐介は静かに思う、そして五枚目のカードを伏せる、これで負けるのなら、自分は敗北する事が決定する!四連続で負けているのに、此処で大逆転なんか、今から隕石が降る位、難しい!だからこの五枚目で負けるのなら、自分は全てを諦める!祐介はそう思いながら五枚目のカードを確認する、これは相当弱い手、だが、相手も『この数字をまだ出していない』のだ!まだ、可能性は残っている!まだ……負けていない!祐介はそう思いながら藍綬廊を見つめる、藍綬廊は静かに左から五枚目のカードを台の真ん中に置き、確認(チェック)する、祐介は『黒の5』、藍綬廊は『赤の9』だった、段々と数字が小さくなっている、これなら大逆転が狙えられるかもしれない、だが伏せる前、何と思った?『この五枚目で負けるのなら、自分は全て諦める』、と──そう、この勝負──『諦める』しかないのだ!勝てる訳が無い、こんな状況で逆に七連勝等、有り得る筈が無い!有り得たとしても、天文学的なレベルの勝率と確率だ、相手はまだまだ隠している、『カード』を!『勝利』を!祐介は静かにカードを伏せる、六枚目、もしもこのカードで負けるなら……残りは『七連勝する』しかない!それ以外に突破口は見えない!有り得ない、天文学的なレベルの勝率と確率に全てを賭けるしかない!俺は……俺は!『この地球を救う』!『隕石から地球を守る為』に!こんな所で挫けてはならない!逆に天文学的なレベルの数字で色々な世界線の自分は頑張ってきただろう!?失敗はしてきたかもしれない、だけど『今回の世界線である自分は失敗する』という可能性はまだ分からない!隕石が降ってきた後にしか分からない筈だ!自分はそう思いながら伏せたカードに自分の気持ちを込めた、そんな気持ちが篭ったカードを知らない藍綬廊は静かに左から六番目のカードを机の真ん中に出し、確認(チェック)する、祐介は『黒の6』、藍綬廊は『赤の8』だった、絶望的、勝てない、いや、勝てる筈が無い、これ以上、七連続で勝利するなんてほぼほぼ不可能に近い!だけど……だけど、此処で勝たないと自分は……!祐介はそう思いながら運命の七枚目を伏せる、そして藍綬廊は鼻で笑いながら最初に伏せた七枚の内、最後のカードを机の真ん中に置き、確認(チェック)する、祐介は『黒の3』、藍綬廊は『赤の7』だった、そして藍綬廊が言う。
「あぁ、因みに最初にも言ったと思うけど、『七回勝ったら、強制的にその人の勝ち』なんだわぁ、つまり、『七連続で勝った』私の勝ちなんだよねぇ……初めてだよ、こんなにも『弱い』プレイヤーは」
藍綬廊の言葉を聞いて、祐介は驚愕した、自分が、弱い、プレイ、ヤー……?そんな……目の前に敗北の二文字が見え、驚愕する祐介、だが、藍綬廊はカードをシャッフルしていた。
「ほら、この部屋を出たいんだろう?だったら『私に勝つ』事だ、さっさと開始したまえ」
藍綬廊の言葉に何気に腹が立ちながら目の前のカードを掻き集め、シャッフルする、今度こそ勝利してやる、心にそう誓いながら、二戦目を開始する──二回目はどちらが勝つか、分からない──
- Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.98 )
- 日時: 2017/05/31 21:20
- 名前: 彩都 (ID: yLoR1.nb)
「それでは二回戦を開始しようか?」
藍綬廊はそう言って、カードを一枚、場に伏せる、早いな、祐介はそう思いながらカードを伏せ、確認(チェック)する、祐介は『黒の1』、藍綬廊は『赤の1』だった。
「おっと、数字が被ってしまった……そういえば数字が被った場合の事は話していなかったな、『数字が被った時、そのバトルは引き分け(ドロー)となる』んだ、なので、このゲーム、引き分けだ」
藍綬廊はそう言って、カードをどける、祐介も静かに藍綬廊と同じ場所に場のカードを移動させる。
そして二回目のカードを伏せるタイミング──どうする?このまま勝てる方法等あるのだろうか?いや、まだ分からない、次のカードも引き分け(ドロー)の可能性等無いからだ、もしもあってみろ、『またも天文学的な数字が引き起こされる』に違いない!祐介はそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊もカードを伏せて、確認(チェック)する、祐介は『黒の10』、藍綬廊は『赤の10』だった。
「!?」
祐介は場のカードを見て驚愕する、二回連続で被るか!?いや、普通は有り得るかもしれない、だが、『同時にカードを伏せて被った』のならまだしも、『先に自分が伏せて、藍綬廊が後に伏せて被った』のだ、何か可笑しくは無いか?そんな事、普通に起きる事は可能だ、だが『可笑しな点』がある、そう、『藍綬廊は盲目のプレイヤー』なのだ、つまり『カードの数字を見る事が出来ない』のだ!普通有り得るか?『自分のカードの数字を見ずに相手のカードの数字に合わせる』事等!!普通は低い確率で出来ると思うが……『二回連続でそれを引き起こしている』のだ!三回目、四回目以降もカードの数字が被ると本当に『天文学的な数字になる』のではないか……?祐介はそう思いながら三枚目のカードを伏せる、これで確定する、『天文学的な数字』になるかならないかが!
「ふむ、悩むなぁ」
藍綬廊がそう言って手札を弄って悩む、果たして本当に悩んでいるのだろうか?いや、悩む筈が無い、だって『盲目の人間がカードに対し幾ら悩んでも数字が分からないから意味が無い』のだから!そして藍綬廊はカードを伏せて、確認(チェック)する、祐介は『黒の2』、藍綬廊は『赤の2』だった!来た!来た来た!!完全に藍綬廊は『自分のカードの数字に合わせて来ている』事が分かった!『三回連続で相打ちにさせる』なんて普通不可能だ!つまり藍綬廊がしようとしている事は『十三回連続で相打ちにさせる』という無理難題、天文学的な数字を引き起こそうとしている!それが理解したのだ、もうバトルを諦めるしかない……祐介はそう思いながらカードを適当に伏せる。
「おいおい……そうやって適当に伏せるなよ?『分からなくなる』だろ?」
「……はぁ?」
意味が分からない発現をされて、祐介は混乱した、『分からなくなる』だろ?どういう事だ?意味が分からない……と、その時だった、祐介の脳内に何かが流れた、『心を読む』……この流れてきた文字列に祐介は不思議がった、『心を読む』だぁ?何を言っているんだ自分の脳味噌よ?そんなおは有り得る筈が無い!だって藍綬廊さんは『心を読んでいない』のだから!祐介はそう思いながら自分に言い聞かせる、何故なら、『心を読んでいる描写が無い』からだ!だがそんな描写が無いだけで逆に『他人の心の声が何時でも聞こえる』と言われたら反論出来ないが……そう、藍綬廊さんは心を読んでいない!何を言っているんだ自分は!祐介はそう思いながらカードを自分の方に向かって捲る、結構大きい数字だ、大丈夫だ、勝てるって、そう思いながら深い溜息を吐く。
「おいおい、君は『そんな事を考えていた』のかい?心外で侵害だなぁ、私が『他人の心の声が何時でも聞こえる』って?そんな筈が無い、だって私の能力は『心の目で見る』能力なんだから」
藍綬廊の言葉を聞いて、祐介は不思議がった、『心の目で見る』能力?果たしてどんな能力か?まさか心眼って奴か?と祐介が思った瞬間、藍綬廊が頷く。
「そうだな、心眼みたいなモノだと思えばいいさ……さぁ、私も伏せるよ」
藍綬廊がそう言ってカードを伏せ、確認(チェック)する、祐介は『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のK(キング)』だった。
「!?」
「まぁまぁ、驚くなよ、まだ時間は残っている、早く伏せろよ?」
「……くっ!」
祐介は歯軋りを立てる寸前迄歯を噛み締めてカードを伏せる、藍綬廊も軽やかにカードを伏せ、確認(チェック)する、祐介は『黒の5』、藍綬廊は『赤の5』だった。
「これで四戦連続あいこだ、これで分かっただろ?『君は私には勝てない』と……!」
「ふっ……ふっざけんなぁ!」
祐介はそう言ってカードを伏せる、藍綬廊もカードを伏せて確認する、祐介は『黒の9』。藍綬廊は『赤の9』だった、そして何度も祐介は伏せるが、藍綬廊が伏せたカードは全て『祐介と同じ数字のカード』だった。
「……!?」
嘘だろ……!?ほ、本当に『十三回連続引き分け』だなんて!祐介はそう思いながら藍綬廊に驚愕する、すると藍綬廊が祐介に言う。
「実はね、『私に勝つ方法が一つだけ』ある!それは……」
藍綬廊の言葉を聞いて、内心驚く祐介、祐介は藍綬廊の言葉を聞こうとする。
「そ、それは何なんだ……?」
「そんなのは簡単だよ、『能力を使用する』事さ……『私と戦った四人には能力を持っている』、だけど、『君の場合は能力に種火が点いただけのまだ覚醒していない状態なんだ』よ、だから『種火が点いた能力をもっと燃え上がらせないといけない』、私は考える、『能力を持つ者には優しく、能力を持たない者には厳しく』って……だから私は君に厳しくするさ、『能力に種火が点いた所で覚醒していなければただの人間』だからね、だから私は君が能力に覚醒する迄このゲームに勝ち続ける、さぁ、君も能力に目覚めなよ……?」
「…………」
藍綬廊の言葉を聞いて、祐介は無言になる、『どうやって能力を覚醒させる』のか?それが分からないので、覚醒の方法が無い……祐介はそう思いながらこの部屋を出る為に三回戦を開始しようとトランプをシャッフルする、藍綬廊もにやり、と笑いながら祐介の為にトランプをシャッフルする──三戦目、どちらが勝つかはまだ分からない──
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69
この掲示板は過去ログ化されています。