コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.159 )
日時: 2017/10/21 21:32
名前: 彩都 (ID: 3w9Tjbf7)  

「…………」
汚いおっさんは腕時計を見て、綺羅星瑠璃御子を見つめる、そんな汚いおっさんを祐介は不思議がる。
「……どうしたの?」
「えっ?あぁ、いや、その、な……」
汚いおっさんはどもって、祐介に言う、そして小声で祐介の耳に近づいて言う。
「じ、実は……パスポートって案外作るのが面倒なんだ、書類も必要でな?更に受付時間とかもあるし、写真とかもな?だから、今日中に創るって言う事は結構不可能に近いんだ」
「……えっ?」
目を細めて汚いおっさんを見る祐介、何それ?結構策士っぽく感じる……祐介はそう思いながら溜息を吐く。
「それじゃあ今日中に書類を集めて、パスポートの申請をするって……?」
「相当困難」
「そ、そうか……」
汚いおっさんの発言を受けて、祐介は内心呆れる、まさかそんなトラップがあったとは……祐介がそう思った時、綺羅星瑠璃御子が声をあげる。
「はい完成!後はネットでパスポートの申請の仕方を探してっと……」
「あっ、急に困難な所に来ました瑠璃御子選手」
「さぁ、パスポートの申請に瑠璃御子選手、どう出る!?」
「お前等うるせぇ!」
綺羅星瑠璃御子の実況をする祐介、汚いおっさんに綺羅星瑠璃御子は二人に怒鳴る。
「まぁまぁ、そう言わずにさ?さっさとネットして探した方が良いぜ?」
「うっ……確かにそうだけど……」
綺羅星瑠璃御子は汚いおっさんにそう言われ、必死にネットでパスポートの申請方法を探す、そして、ネットを見て、綺羅星瑠璃御子は驚愕する。
「な、何ですって……!?まさかこんなにパスポートの取得が面倒だとは……!」
「あっ、やっと気付いた」
「本当だな、で、どうするんだ?面倒でもパスポートを手に入れるか?」
汚いおっさんの発言を聞き、右手を拳にして汚いおっさんを睨む綺羅星瑠璃御子、そして綺羅星瑠璃御子はその場を立ち上がる。
「巫山戯んな!面倒でも手に入れるわ!何故なら外国に行って、色々と美味しいモノを食べてみたいんだもの!」
「俺達はそんな事をしに外国に行く訳じゃねぇよ」
「そうだぜ」
綺羅星瑠璃御子の発言にツッコミを入れる二人、綺羅星瑠璃御子は『じゃかましい!』と言って、二人を黙らせる。
「アンタ達は仲間を集めれば良いわ!私は一人でグルメ旅行をするから!帰る時には電話を頂戴ね!」
「……これが女だ、案外面倒だろう?」
「……そうだな、確かに面倒だ、男は面倒な仕事を受け入れなければならないが、面倒な女も受け入れなければならないのか……」
汚いおっさんの発言を受け、祐介は静かに溜息を吐いて面倒な女、綺羅星瑠璃御子を見つめる──

そして綺羅星瑠璃御子は家を出、書類を集めたりする、だが、とんでもなく、大きな壁にぶつかる。
「あ、あぁっ!何で……何で神様は私を苦しめる!?」
「えぇー?今度は何なんだよ……?」
市役所の椅子に座る汚いおっさんと祐介、そして祐介が綺羅星瑠璃御子に言う、すると綺羅星瑠璃御子が言う。
「あ、あぁ……!な、何と……戸籍謄本が必要!だけれど、軽く一週間前に申請しないと手に入れられないんです!」
「じゃあ一週間以上先に外国に行く事になるな」
「あぁっ!それは厭!」
「何でだよ?その間にお金とか溜めて、準備出来るじゃん?」
祐介の言葉を聞いて、綺羅星瑠璃御子が言う。
「で、でも!」
「我侭言うなよ、仕方無いじゃないか、それじゃあ一週間以上待って、俺に電話をくれ、後過去の俺にも電話をな」
「うっ……!うぅっ!神様は……酷い!」
「……あっ、忘れない内に渡しておく」
汚いおっさんは泣き崩れる綺羅星瑠璃御子を横目で見た後、祐介に汚くなったパスポートを渡す。
「こ、これは……?」
「これはお前のパスポートだ、中身を確認して、調べても良いぞ?」
「……あっ、本当だ」
祐介は汚いおっさんから手渡されたパスポートの中身を確認する、すると中には祐介の個人情報、祐介のフルネームが書かれていた。
「これでいいだろ?渡し忘れがないように」
「あぁ、分かったよ、有難う」
祐介はそう言って頭を下げる、そして汚いおっさんは綺羅星瑠璃御子、祐介の前から立ち去る──そして未だ綺羅星瑠璃御子は泣き崩れていた──

「はぁ……中々に大変だな、瑠璃御子さん?」
「うぅっ……励ましにもなっていない……!」
市役所で綺羅星瑠璃御子は戸籍謄本等、パスポートに必要な書類を申請した後、祐介と共に帰宅していた、祐介は泣き崩れた綺羅星瑠璃御子の付き添いだった為、家に送る迄、付き添う事にした。
「まぁ、今月中にパスポートを手に入れる事も出来ますし?何より、一週間程あれば、シフト調整とかも出来るでしょう?」
「ま、まぁ、そうなんだけどね……」
綺羅星瑠璃御子は口を尖らせて返答する、そして綺羅星瑠璃御子の自宅前に到着する。
「それでは、俺は此処で……」
「えっ?もう帰っちゃうの?もう少しゆっくりしていけば良いのに……」
「いえいえ、俺だって忙しいんですよ?それじゃあ一週間後、出会いましょう」
祐介はそう言って、綺羅星瑠璃御子から離れる──そして綺羅星瑠璃御子が一人で自分の家に入るのを確認して、祐介は駅迄の道を歩く──さぁ、約一週間、いや、最悪十日後が楽しみだ、祐介はそう思いながら電車に乗り込み、自宅へと向かう────

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.160 )
日時: 2017/10/22 21:54
名前: 彩都 (ID: 5VUvCs/q)  

祐介は電車に揺られながら呑気に電車に流れる景色を見ていた。
ふむ、何時見ても見飽きない、そう思いながらのんびりと自分の家の近くの駅迄待機する。
そして電車は駅に到着し、祐介は電車から降り、自宅へと向かう。
時間はもう夕方の六時だった、あっ、そういえば母さんに何かお土産でも与えようかな?と思い、祐介はコンビニに寄って、ホットスナックを購入、フライドチキンを購入した。
これで多少は怒られないな、と思い、自宅へと向かう、そして少し歩いて到着する。
「ただいまぁ」
「あら、祐介じゃない、帰りが遅いのね、というか、今日の昼、起きてたっけ?」
「いや?母さんが寝ている間に出かけた、これお土産」
「流石我が息子、女心は分かってるぅ?……って、これ食べたら太るじゃない!」
怒鳴る母親を無視して、祐介は二階の自室に向かう。
「煩いなぁ!結局美味しい美味しいって言って食う癖に!」
「う゛っ!……反論出来ないのが悔しい!」
母親はハンカチを噛んでうーうー唸る、そして祐介は自分の部屋に入って、ベッドにダイブする。
「つ、疲れた……大の大人ってこんなに疲れるものなのか……?全く、こういう大人にはなりたくないなぁ」
祐介はそう呟いて、起き上がって座る、最近、色々な事が起きているなぁ……本当、人生って飽き飽きしないんだなぁ、と、思いながらスマホでニュースを見る。
「……何だか面白ニュースは無いのかぁ?」
そう呟きながら探すと、外国で、子犬が用水路に落ち、救出する事が出来た、というニュースを見つける。
「……ふむ、中々に可愛い子犬だな、まさかの柴犬だったりな?……まぁ、外国だから、その可能性は低いけどね?」
祐介は鼻で息を漏らし、他のニュースを確認する、政権交代だったり、汚職事件だったり……色々な政治のニュースが流れる。
「……まぁ、俺にはまだ関係ないな、選挙権さえ持っていないからね」
祐介はスマホを見るのを止め、充電器に挿し込む、あぁ、そうだ、石動鳴動さんが漫画を更新していないかを確認しないと、祐介はベッドからパソコンの前に移動し、パソコンを起動、そしてすぐさま石動鳴動が漫画を連載しているページに飛んで、漫画の更新を確認する、だが、石動鳴動の更新はなかった。
「まぁ、一日二日で更新されるような状況じゃないだろうからなぁ……気長に待つしかないのかぁ……」
祐介は落胆し、パソコンを閉じる、さぁて、さっさと降りて、晩御飯を食べないと、祐介はそう思い、一階へと降りる。
「母さーん?ご飯は……」
祐介はリビングへと言葉を発し、すぐさま声を止める、何故なら母親が美味しそうにコンビニのホットスナックを食べていたからだ。
「……ケッ、何だ、結局は食べているじゃないか……本当に太るってのぉ」
祐介はそう言って、リビングへと向かう──さぁ、今日の晩ご飯は何だろう?

「さぁ、今日の晩ご飯は麻婆豆腐です!」
「ふぅん……んで、俺でも食べれるように甘口?」
祐介がそう言うと、母親は首を横に降る。
「いいえ、辛口です」
「泣きたい」
「泣けば良いさ、トイレの中でな!」
「…………」
祐介は溜息を吐いて、冷蔵庫に向かい、牛乳とコップを用意する、これで辛さは少し紛らわす事が出来る。
そんな母親は辛い物が好きだ、自分は平凡である、だが、母は『自分が食べたい物を最優先にする』タイプなので、ご飯で辛い物を出されても、自分は反論も何も出来ないのだ。
「うぅー!何でそんなに辛い物を用意するんだよぉ!?俺の事も考えろよ!」
「何よ! 辛い物を食べる事で体が健康になるのよ!肛門の寿命と引き換えにな!」
「それが厭だってんだろ!?何でそんなリスキーに命張らなきゃならんのだ!?」
「えっ?それはアンタだけでしょ?私は美味しいから、命なんか張らなくても良いの」
「うーん、理不尽だなぁ」
「理不尽も聞くのが男ってもんよ?」
「それは男以前の問題だぁ……」
自分は厭な顔をして、渋々辛い麻婆豆腐を食べる事にする……うん、美味しい。
だからこそ厭なのだ、『美味しいから食べ過ぎる、そしてトイレで激痛を……』というルートなのだ、これだから厭なのだ。
「はぁ……今回も美味しいしぃ……」
「何だぁ?私の料理に文句があるってか?ってか、美味しいって何だよ!?何時もは美味しくないって言い方だなぁ!?」
「んな訳無いだろ!文句は大有り!少しは俺みたいに一般人の食事にしてくれよ!辛いモノばっか食べて、俺の肉体が持たないよ!」
「だったら外食をすれば良いじゃない?一応アンタにはお小遣いを上げているんだからさ?あっ?それさえも断つ?自分で働くぅ?」
「む、無理な事を言うな!十八歳を越える迄自分は親の署名が無いと働けないだろ!だから親の許可が要らない十八歳にならないと働けない!」
「何で働けないの?」
まさかの母の発言で自分は驚愕してしまう、い、いや、鈴鹿ちゃんと一緒の職場に働けば、何時でも行動出来るって考えなんだけど……いや、普通に親に『メイド喫茶で働きたいからだよ』とか言えないよ、言った所で『女装メイドか?』とか返答されてしまう。
その誤変換だけは止めたい、そう思いながら自分は返答する。
「それは俺の職種の自由でしょ?母さんは介入しないでよ」
自分はそう言って、がつがつと麻婆豆腐を食べる──母親はむすっとした表情で麻婆豆腐を食べ始める──そして母親は『美味い!』と舌を出しながら言う──そりゃ美味いのは普通だろ?アンタが作ったんだから……

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.161 )
日時: 2017/10/25 21:45
名前: 彩都 (ID: N7iL3p2q)  

そして麻婆豆腐を食べ終わって、自分はソファに凭れながら、テレビを見ていた。
「アハハ!」
「……ねぇ、祐介」
「んー?どうしたの母さん?」
「……母さん、ニュースが見たい」
「ん?ニュース?どうして?」
「母さんの好きな俳優が倒れたんだって、舞台で、だから情報が欲しくて……」
「ふぅむ……成程」
自分は母親の言葉に納得して、テレビのチャンネルをニュース番組のチャンネルに変更する。
「これでいいかな?」
「うん、有難う……って、今の時間その俳優さんのニュースやってなぁい……」
「それは残念だな」
「だったら、私のスマホを使用して、ニュースを音読してよ?」
「えぇっ?ってか、何処にスマホが?」
「机の上に置いてあるわ」
「えーと……あった、これか……えーと、ニュースアプリを起動して……」
自分はソファから立ち上がって、机に向かい、母のスマホを使用して、俳優のニュースを検索する、そして母親に俳優の名前を聞く。
「えーと、どの俳優かな?」
「えっ?えーと……」
母親は少し悩んで、思い出したようだ、そして自分にその俳優の名前を伝える。
「ふむ、その人か……えーと、『バイクのスタント中に全身打撲、緊急搬送へ』っていうニュースだな?」
「えぇ、それよ?」
「おっけ、分かった……今日の朝十時頃、映画の撮影でその俳優さんがバイクのスタント中にぶつかって、全身打撲、そして緊急搬送されました、意識はあるようで、『皆さんにご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません』と声明を発表している、ですって」
「ほっ、良かった……死んでなくて……緊急搬送以降の話は聞いていないから、生死の境を彷徨っていると思っていたわ、それじゃあテレビ、見ているのに戻して?」
「あぁ、分かった」
自分はそう言って、ニュースアプリを消し、スマホを元の場所に戻して、ソファに戻り、テレビを見ている番組に戻す。
「…………」
「…………」
無言が続く、母と自分しか居ない家、もしも俺がロリコンだったら、母をすぐにでも襲える、母はあまり力が無いので、自分を押し返す事なんか出来ない筈だ。
「…………」
だがそんな事をして、何になる、というのだ?そんな事をしてもつまらないだろう?というか、自分はロリコンでは無いし……自分はそう思いながらソファから立ち上がって、二階に向かう。
「それじゃあ俺は部屋に戻るわ」
「えぇ、分かったわ」
自分は母と別れて二階の自室へと向かう、さぁ、何をすれば良いのか?軽く十日間が暇だ、そう思いながら自分は自室のドアノブに手をかけて、部屋に入る──

「さぁて、最近していなかったゲームでもしようかな?」
自分はそう呟いて、ゲームに手を触れようとする、だが、まだスマホは充電中だった。
「うーん、充電中にゲームを起動とか、充電中に使用すると電池が膨らんで使い物にならなくなる、と言うからなぁ……うーん、スマホでゲームはアウトだなぁ……」
自分はそう言って、腕を組む、一体どうすれば良い、というのだ……?と思い、ふとパソコンに目が行った。
……パソコンでゲームはしないぞ?脱衣フラッシュとかの簡単なモノならするが、もうバトルするゲームはしたく無いな……自分はそう思い、深い深い溜息を吐いてパソコンを起動する、さぁて、それならブロック崩しはどうだろうか?そもそもあぁいうゲームは不慣れだ、だから簡単に慣れておかなければな、と思う。
「さぁて……どんなのが良いだろう?相当簡単な奴から始めないと……」
自分はそう思い、『ブロック崩し PC 無料』と入力し、検索エンジンで検索する。
すると簡単に現れる、ふむ、結構ブロック崩しって多いんだな……結構難しい、と思っていたが、こんなに量が多いとなると、相当簡単にブロック崩しって作れるのか、と考える。
「俺もブロック崩しを作ってみようかなぁ……?い、いや、そんな所で違う才能を発揮してどうするんだって話……ってか、そんな邪(よこしま)な事は考えずに、さっさとプレイして、寝る時間にしよう……」
祐介はそう言って、適当にブロック崩しのサイトを見つめる、ふむ、長方形で薄いブロック崩しが有名だが、ブロックがブロックではなく、フルーツ、音符のもあるんだな……それじゃあフルーツ崩し、音符崩しじゃないか?と思う、今はそんな野暮なツッコミをしている場合では無い。
「ふぅむ……中々に面白そうなのばっかだなぁ、プレイするのに相当時間を食いそうだ、これを全部プレイする頃には、寝る時間になっているかもしれない……!」
祐介はそう思いながら、一番上のブロック崩しをクリックし、プレイする。
「ん?もう初めても良いのか……」
祐介はマウスを操作し、ボールと下の板を操作していく、ほう、こうやって、動かすのか……中々に難しいなぁ……でも、『不慣れだからこそ、『慣れ』ておかなければならない』のだ、祐介は頑張って、下の板の動かし方、ボールの反射の仕方を見て、ブロック崩しの特訓を行う──ふぅん……ブロック崩しって案外面白いんだなぁ、祐介はそう思いながら、ブロック崩しを楽しんでいく──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.162 )
日時: 2017/10/28 21:23
名前: 彩都 (ID: FLOPlHzm)  

祐介が適当にブロック崩しをしていると、急にスマホのバイブ機能が働いた。
一体何なのか?と思い、祐介がスマホの電源を入れると、琴音からのメールが届いていた。
「うん?何なんだろう……?」
祐介は不思議に思い、メールボックスを開き、受信メールを確認する、すると『明日暇になっちゃった』という題名のメールが届いていた。
祐介はメールを開いて、中の文章を確認する、其処には『明日暇になったので、遊びませんか?』と書いてあった。
ふむ、明日は暇だし、綺羅御子さんのパスポートの件もあるし……自分はそう思い、メールを返信しようと思ったが、まだ下にスクロール出来る、祐介は『あぁ、先走ってしまったな』と思い、下にスクロールする、すると『明日、秋葉原のメイド喫茶に行きたいなぁ』と書いてあった。
「……今日行ったばっかりだ……」
祐介はそう呟いて、静かに溜息を吐く、う、うーん……まぁ、今日行った店でも良いか、簡単に下調べした、と考えれば良いかもしれない、祐介はそう思いながら、もう下にスクロール出来ないか確認し、出来ない事を知る。
よし、メールを返信しようか、と思った所で、変な事を考える、それは『琴音ちゃんは友達がいないのだろうか?』問題である、何故自分にメールを?普通女友達が居る筈なのだが……もしかして琴音ちゃんはハブられているのか、色々な女友達から……そう考えると、琴音ちゃんの友人関係に違和感が募る。
だが、そんな事を思っても、口に出してはいけないし、指で操作して、聞くのも何気に酷い、だから此処は知らない振りでもしておかないと、自分はそう考え、考えをなかった事にする。
『うん、良いよ』と打って、さぁ、どうするか、と考える、まずは時間だよなぁ……明日、どれだけの時間にするかによって、遊ぶ時間も決まるのだ、ではどの時間にしたらいいだろうか?自分なら朝十時に集まって、遊ぶ……が通常、だが、相手はアイドルだ、朝五時に起きて仕事現場に向かうというハードスケジュールも有り得るかも知れない、では、一体何時にしたら良いだろうか?……九時で良いか、と考え、『朝九時、集合場所は俺の家の前で良い?』と入力する。
では、次はどうするか?メイド喫茶に行った後、『何をすれば良い』のか?そこが疑問である、も、もうホテルに……と考えるが、まだあまり出会っていないし、更にまだそんな関係では無いのだ、だからホテルは却下……と、此処で、『明日琴音ちゃんと行く場所が秋葉原』だという事を思い出す、そうだよ、『秋葉原といえばアニメの街』じゃないか!それだったら、『ゲームセンターもある』筈!だから、『メイド喫茶に行った後、ゲームセンターに向かえば良い』じゃないか!と思う、よし、明日のスケジュールはそれでいいか、と考える、最悪メイド喫茶の後映画館なり服屋なり行けばいいさ、別にそこ迄『ゲームセンターに行かなくてもいい』のだから、祐介はそう考え、メールを送信する。
ふぅ……これで自分の浅はかな考えでも柔軟に明日は対応出来る、と考える、そして祐介はパソコンに映し出されているブロック崩しを開始する。
「ふむ……中々に小難しいステージだ……だけれど、ブロックが消えると、何か安心するなぁ……あっ、後少しだ……」
祐介はそう言いながらブロック崩しを攻略して行く、するとまたスマホが鳴る。
「…………」
案外返信が早いな、と思いながら祐介はスマホを起動する、矢張り新着メールが来ている、祐介はメールボックスを開き、受信メールを確認する、するとそのメールは琴音からだった。
「ふむ、琴音ちゃんか、今度はどんな返信だろう?」
と、呟いて、祐介はメールを確認する、其処には『うん、分かった、明日の朝九時、祐介君の家の前ね』と表示される。
よし、これで完璧だ、明日は九時迄に起きて、朝飯を食べよう、と思い、スマホのアラーム機能を使用し、明日の八時にアラームをセットする。
そして、パソコンの前に戻り、ブロック崩しを再開する。
「うーん、中々当たらない……結構難しいな、ブロックが少なくなった後のブロック崩しは……」
祐介はそう言ってパソコンと睨めっこをする、そして十数分掛けて、何とか、プレイしているステージをクリアする。
「ふぅ……今日は何気に頑張ったなぁ、さぁ、寝ないと明日のお出かけに支障が出てしまう」
祐介はそう言って、パソコンを切り、ベッドにダイブする、時間を確認、夜の十一時五分、かと判断し、祐介は布団の中に包(くる)まる。
さぁて、明日は早いのだ、さっさと寝ないと朝八時には起きられない、祐介はそう思いながら寝ようとする、だが、中々睡魔は襲わない。
いや、早く襲えよ、寝たい時に襲わずに寝たくない時に襲うって、どんなドSで鬼畜なんだよ睡魔は?祐介はそう思いながら目を閉じ、深呼吸を繰り返す、早く寝れるように早く寝れるように……祐介は心の中で念仏を唱えるように同じ言葉を繰り返す。
そして何時の間にか、祐介は睡魔に襲われる──やっと来たか睡魔……祐介はそう思いながら安堵する──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.163 )
日時: 2017/10/29 22:41
名前: 彩都 (ID: tVX4r/4g)  

時間が過ぎ、ふと、祐介は目覚める、外を確認しようにもカーテンをしているので、起き上がって、捲らないと外は確認出来ない。
だが、光があまり入っていない、と言うは、まだ朝では無い、と判断する。
もう一回寝ようかな、と考えるが、二度寝で失敗するケースというのは多々あるので、それは止める事にする。
仕方なく祐介は起き上がって、カーテンを捲った、カーテンの奥は少し薄暗く、濃い青空に近かった、まさかな、と思い、スマホを起動する。
すると時間は朝の五時半だった、……はぁ、とパソコン前の椅子に座ってから溜息を吐く。
何でこんな時間に起きるんだよ?後三時間は寝れる、というのに……まぁ、いいか、早く起きれた分、多くの行動が出来るし。
祐介はそう考え、一階に向かい、洗面台で顔を洗おうと考える、おっと、琴音ちゃんと出会うんだから、ちゃんとお風呂にも入らないとな?と思い、祐介は洗面台よりも先にお風呂に向かい、蛇口を捻って、お湯を溜めようとする。
これで大丈夫だろ、と考えて、祐介は安堵する、さぁ、風呂に入って上がったら洗顔でもしようか、と考えて、洗面台に向かう。
まず、顔を洗う為に洗顔クリームを確認しないと、よし、ある。
それを確認出来ただけでも上等だ、祐介はそう考えて、二階に戻り、電気を点けて、部屋を明るくする。
えーと、服装はどうしようか?なるべく、普通な感じが良いなぁ、そうだなぁ、カジュアル的な?祐介はそう考えながら、埋め込み式のクローゼットを開けて、服を確認する。
よし、黒を基調として、赤の斑模様の上着にしよう、下はぁ……黒いダメージジーンズでいいか、自分はそう考えて、一回着てみる事にする。
「……何だろう?ロッカーみたいだ」
祐介はそう呟いて、冷や汗を拭う、ま、まぁ、こんな冒険もいいよ、たまにはさ?祐介は自分を鼓舞し、今着ている服をベッドの上に置いて、服を回収し、一階へと移動する。
そして風呂場に直行し、蛇口を捻って、お湯を止める。
「よし、何とか間に合ったぜ……後は入るだけだ」
祐介はそう呟いて、手に持っている服を洗濯機の前の籠に入れ、パンツも籠の中に入れる。
次に祐介は自分の下着類を入れている場所に進み、パンツを取り、バスタオルの前に置き、首を鳴らして、風呂場に突入する。
「さぁ、後は体を洗って、湯船に入って落ち着いた後、風呂を出て、まだ湯気が出、暖かい間に顔を洗顔する、よし、何とか時間内に間に合うな……さっ、さっさと入って湯船でお風呂を楽しみますかぁ」
祐介は椅子に座って、シャワーで体をある程度洗い、次に泡立て器で石鹸を泡立てる、そして粗めのタオルにつけて、もっと泡立てる。
泡立ったタオルを背中にぶつけて、背中を洗浄する、あぁ、この粗さ、最高だなぁ、と思いながら祐介は体全体を洗浄して行く。
そしてシャワーで体を洗い、泡を洗い落とす、ふぅ、体は綺麗になったな、と安心し、次に右手にシャンプーの液体を出して、頭を洗髪する、うーん、シャンプーをしている時が風呂場に居る中で二番目に安心するな、と考える、まぁ、一番は湯船に使っている時だが。
シャンプーを終えた祐介はシャワーで洗い流して、二度目の洗髪を開始する、シャンプーは二回する、それは祐介の風呂場でのポリシーだった。
二回目も簡単に終えて、祐介はもう一度体をシャワーで洗い流す、シャンプーの泡も残っていたら、洗い流せるからだ。
「よし、洗い終わった、さぁ、最期に湯船に浸かりましょう」
祐介は豪快に湯船に使って、足を伸ばす、……はぁ、安心するなぁ、日本って良い国だなぁ、こんなにお風呂が気持ち良いし、お茶も美味いし、料理も美味い……もう最高じゃないか?祐介はそう思いながら、凭れるように湯船に浸かる。
「ふはぁ……気持ち良いなぁ」
と、祐介が呟いた瞬間だった、いきなりお風呂場のドアをノックする存在が現れた、その存在は母親だった。
「誰か入っているのぉ?」
まさかの母親の声に祐介は驚愕してしまう。
「おぉっ!おう、俺だよ、祐介だよ!」
「あっ、祐介かぁ……」
「そ、そうだよ、たまには朝風呂も良いかなぁって、思いでお風呂に入っているんだ!」
祐介は適当な理由を並べて、ゆったりとした時間を取り返そうとするが、母親はとんでもない事を言った。
「『じゃあ、私も入ろう』かなぁ……?」
「……えっ?」
まさかの出来事に祐介は驚愕してしまう、そして母は風呂場の目の前、ドア一枚隔てた所で服を脱ぎ始める。
おいおいおいおい!?まさかの母親とお風呂!?幼稚園児や小学生じゃあるまいし!祐介はそう思いながら湯船から立ち上がって、ドア一枚隔てた所の母親に大声で言う。
「い、いいよ!親と一緒にお風呂入るなんて恥ずかしいし!お、俺出るね!」
「えぇっ?良いじゃない、たまには?そんなの、外に言わなきゃ良いんだし?出なくても良いわよ?お母さん、祐介の背中を流したいし」
「…………」
どうしてこの母は自分の時間を潰すのか……?あぁ、ゆったりとした時間よ、さよなら……自分はそう思いながら急いで湯船に入って、少しでもゆったりした時間を確保しようとする──そんな母は片足を上げて、パンツを脱いでいた──


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