コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都 (ID: vKymDq2V)  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69



Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.49 )
日時: 2016/06/22 18:30
名前: 彩都 (ID: 7dCZkirZ)  

浅里は言った、淡々と自分の能力を述べた。
「私の『能力』は簡単だ、実に分かりやすい、まぁ、普通に簡単な分かりやすい『能力』なんだ、それに気付いたら、お前は凄いよ」
銚子の仲の日本酒を飲む浅里──に対して祐介は考える、まず『後ろから攻撃する』というトリッキーな攻撃が出来る方法を考えないと──ていうか、どうやって攻撃したんだろう?それが分からなければ意味が無い──ていうか、お酒呑み過ぎじゃないか?完全にアルコール中毒みたいな……まさかあれが『後天性の能力者』のトリガーだとしたら……?
いや、まさか、そんなトリガーがあっては困るだろうに──そう思いながらこの考えは破棄する。
そしてまた考える、ていうか、前から攻撃は出来ないのか?いや、それをしたら、後ろから攻撃する意味は無い、もしくは後ろ以外では攻撃が出来ないとか?
そう思いながら深呼吸をする、するとまた後ろから攻撃がされる、またかっ!?その瞬間痛みを堪えて、祐介は後ろを振り向いた、そこに存在しているのは『とても不思議なモノ』だった──
そして『とても不思議なモノ』の足元を見る、何と少し浮いていたのだ、その『とても不思議なモノ』の足元には!
そしてその『とても不思議なモノ』の正体……それは──『祐介自身の影』だったのだ!
それが分かった瞬間、理解する、『今の今迄自分の影が自分を攻撃していた』という事実に!
「あ……あぁっ!何で俺の影が!?」
自分の踵から伸びた影は自分の姿を優に越える大きさになっていた、何でこんなに大きくなるのだろうか?それを考えた時浅里は言った。
「あーあ……気付いちゃったか──でもまだ足りないぜ?影の攻撃を止めるには、私の『能力のトリガー』を止めないといけないからねぇ──影に殴られて死ぬか、マグマに落ちるか?どっちがい?」
そういう浅里に対して祐介は言う。
「俺は生きて、アリスと春華ちゃんを助ける、それだけだ」
「そうかそうか──だったら、私に敗北しろ」
その瞬間浅里は日本酒を一気に口に運び、呑み切る、すると影が戦闘態勢に入った、ヤバい避けないと!
祐介は鳥篭の中で走り回る、だが影は祐介との間を一定の距離で保っていた。
「祐介ぇ……お前はバカだねぇ、自分の影なんだから逃げても無駄さ、早く、負けないと」
「って、分かってるけどもぉ!どう対処すれば良いんだぁ!?」
走り回って、祐介は浅里の足に引っ掛かって、ずっこける、浅里もその衝撃でゴロンと倒れる、その時に銚子の中の日本酒の中身が零れる──その瞬間浅里はキレる。
「てめぇ!私の大切な酒になんて事しやがる!お前の所為で中身が無くなったじゃねぇか!救世主!酒の代わりはあるか!?」
ビクッと少し震える少女は小さな声で震えながら言った。
「ね……姉さん、酒は無いよ……今ので最後……」
そう言うと浅里は暴れる。
「何で無いんだよ!全くぅ……」
すると祐介は気付く、何故こんなに怒っているのかを──
「何でそんなに怒ってるんだよ……?酒が無い位良いじゃないか、これからは禁酒──」
「禁酒なんかしてられるか!?折角楽しくなっているのに!」
その言葉を聞いて、祐介は震える──
「お前……『人が死ぬこの戦い』が楽しいってぇ!?」
「あぁ、そうさ!人が死んでも罪にならない!これ程楽しい事は無いだろう!?」
「俺は人が死ぬ事のどこも楽しいとは思えない!」
祐介が言う、すると浅里は言った。
「あぁ、そうか、お前はまだ『人を殺した事が無い』からそんな事が言えるんだ」
「えっ?『人を殺した事が無い』?──っていう事はぁ……」
祐介の言葉から少し溜めてから言った。
「あぁ、そうさ、私は『人を殺した事がある』、それも何十人と──昔で言う『切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)』って奴かな?私は人を殺した後、この『永久機関』で名前を変えて働いていた、だがこのおっさんの計画を知って、私は巻き込まれた──『永久機関』の計画に──ていうか、四天王全員が『何かしらの何か』を持って、この四天王になっちまった──偶然て怖いねぇ」
「えっ?『何かしらの何か』──?」
「あぁ、そうさ、甘石の場合、しがないスポーツ選手だったが、ドーピングをしてスポーツ界追放、救世主は親からの性的虐待──最後の一人は知らん」
「そんな……」
鳥篭の外の少女のビビりようはそう言う事だったのか──そう思いながら祐介は言う。
「だったら!」
「だったら?お前の様なガキの言葉なんざ私達には効かないよ──だから『私の能力』で倒れやがれぇ!」
浅里は立ち上がって、自分の『力』を使う──影も動き出し、祐介の頭目掛けて拳を振り翳す、そう、振り翳すだけだ、そこで祐介の影はドロンと下に沈んでいった。
振り向いて見ていた祐介にとって不思議だった。
「えっ?どういう──」
そう言った瞬間、浅里はぶっ倒れた、そして息切れをする。
「ハハッ!やっぱりトリガーが無いと使えないんだな──もうダメだ、私の負けだ──」
そう言いながら敗北宣言をする、その理由は分からない──
「私の『能力のトリガー』は能力を使う時『アルコールを摂取する』というトリガーだったのさ──もうアルコールが切れた自分は負けだ、おっさん、私の負けだ、早くマグマに落とせ」
「えぇ、もう決まってしまったのなら、勝敗は侵入者の勝ちですね、ではドボン──」
「おい!待てよ……」
そう言った瞬間に浅里は落ちた、落ちた時浅里は笑顔だった──
「では救世主──鳥篭の中に──」
駁に言われて少女は入った──鳥篭の中で祐介と少女、二人が相見える──
これが最後の戦い──祐介はそう思いながら気を引き締めた──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.50 )
日時: 2016/06/29 20:06
名前: 彩都 (ID: fhP2fUVm)  

「わ……私だって、やれば出来るんだから!」
救世主はそう意気込みながら深呼吸をする。
実際、祐介はこの子に攻撃を加えたくなかった、か弱い乙女だし、何だか守ってあげたくなる様な雰囲気を醸し出していたりしている。
そして少女──救世主だ──は深呼吸を終え、言葉を発した。
「始めまして、私は羊山救世主(ひつじやま キリスト)と申します……趣味は人間観察です……」
「いや、それは聞いていない」
「そうですよねそうですよね!すみませんすみません!」
救世主は謝る、そして祐介が言った。
「なぁ、その名前、救世主って本名?」
「あっはい、父が名付けました──性的虐待した方の──」
「日本人なのか?」
「父も母も日本人ですよ?」
「何て奇怪な名前を付ける親なんだ……」
親のネーミングセンスに引く祐介、だが、ここで彼女を倒さないと『死んだ』先宮と琴音に顔を見せれない──祐介は両頬を叩いて、気合を入れる。
「よしっ!さぁ、戦おうか──」
その刹那、祐介の顔に大きな拳の感覚が現れる、そしてそのまま殴られて吹っ飛ぶ。
今、何が起きたんだ?
そして顔を触る、鼻から血が出ている、『触れていないのに拳の感覚がした』!?その攻撃に驚きを隠せない祐介。
完全にミスった──相手はそもそも『能力者』で、後天性だ、何かトリガーの元がある筈だ──だが、祐介は救世主を見ても何もしていない、『そもそも動いてさえいないし、ずっと突っ立っているだけだ』!まぁ、その彼女は呑気に口笛や鼻歌をしていた──
「あっれぇ?まさか性的虐待を受けた私よりも弱いんですかぁ?これは呆気無いなぁ……私より貴方が死にそうですね、侵入者さん!」
そう言いながら、祐介の腹部に空虚が殴る、口に酸っぱい感覚がする、だが吐かずに飲み込む、喉が痛い──
「あれあれぇ?やっぱり私より弱いじゃないですかぁ?これはきゅうちゃんを引っ込めたまま勝てそうですねぇ」
きゅうちゃん?誰の事だ?
「きゅうちゃんは救世主の事ですよぅ♪そして私は誘魔(ルシファー)です♪まぁ普通に言えば二重人格♪キャッ!正確に言えば、『解離性同一性障害』♪」
「へっ?えっ?」
えっ?何これ、状況が読み込めない──
「読み込めよ、クソが」
救世主基誘魔は腹を抱えたうつ伏せの祐介の頭をシークレットシューズで踏む、ジリリ、床の砂が頬に擦れる、少し痛い。
「お前は私の能力に勝てない、それだけは分かれ」
「……ていうか、何時の間に変わったんだ……?」
祐介が謎を聞く、すると簡単に言う誘魔。
「あっ?何言ってんだ?お前が『日本人か?』みたいな事を聞いた時にもう変わっておいたんだ」
何と……もうそんなタイミングで入れ替わっていたのか──まぁ、驚愕なのは驚愕なのだが──一番の驚愕は二重人格という事だ。
そして祐介は何とか押し付けられている足をそのままにして起き上がる。
「それでも俺は勝つ……『死んだ』二人の為に!」
誘魔は鳥篭の中の少女──アリスと春華を見る──の方を向く、そして少し溜息を吐いてから言った。
「まぁ気付いていないなら良いんだけど──ちゃんと時間稼ぎしてやらねぇとな──誰が私の断りも無く立ち上がって良いって!?」
腹部に蹴りを入れられ、祐介は呻く、二回目の腹部への攻撃だった。
そして右手で祐介の頬を叩く、次に右太股を思いっ切り蹴る、祐介は太股の痛みに耐えられず、膝を着く。
「おら、『abnormal−G01』と『abnormal−G03』を救うんだろ?さっさと救えよ、私を殺してなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
空虚から殴打の連続、祐介の肉体に無限に放たれる痛みと殴打──あまりの痛みに祐介は気絶しそうだった──勝てる訳無い──祐介は我慢出来ずに気絶した──
「何だよ?呆気無いなぁ……」
「ふむ、やはり侵入者の方が強かったが、救世主の『能力』には勝てなかったか──それではドボ──」
アリスと春華の鳥篭の上に立っていた少女──アリスと春華を誘拐した人物だ──が急に呻く。
「うがあぁぁぁぁ!」
「何だ!?」
駁が確認すると、誘拐した人が鳥篭の上で倒れていた、そして誘拐した人物の懐を弄(まさぐ)る少女がいた──琴音だった──そして駁の後頭部にがちゃり、と重い何かが置かれる。
そして後頭部にいる人は言った。
「殺人の容疑及び人権侵害等の罪で逮捕させてもらうぞ、斑崎駁!」
後頭部にいた人物は先宮だった。
「ハァハァ……先……宮さん?」
「あぁ、この通り、生きているぜ?」
「勿論私もね!」
左手でピースをする琴音、祐介はその声を聞いて、驚く。
「えっ?琴音ちゃんも生きてるの!?」
「何その扱い!?」
自分の扱いに少し驚く琴音。
そして琴音は誘拐した人物の懐から奪った鍵を使って、アリスと春華を救う。
「助かった……(暑い)」
「有難う琴音ちゃん──」
「良いって事よ!」
ニッコリ笑う琴音。
そして祐介は何とか座って言う。
「駁、お前、もう詰んでんじゃね?」
「まぁ、私が一芝居打ったお陰だな──」
祐介は誘魔の言葉に不思議がる。
「一芝居?」
「あぁ、アイツ等が『abnormal−G01』と『abnormal−G03』を救おうとしているのは分かっていたからな、お前の戦闘で少し時間稼ぎさせてもらった」
「そうなのか……」
祐介は驚いていた、そして斑が笑いながら言った。
「私はまだ捕まらんよ!私はお前らを殺して闇に葬ってやる!」
玉座から立ち上がり、宣言する、先宮は後頭部から拳銃で撃つ、ピクピクと震えてから玉座に倒れこむ──
そして先宮が溜息混じりにこう言った──
「やっと終わったな……」
そして先宮は頭を掻いた──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.51 )
日時: 2016/07/06 20:27
名前: 彩都 (ID: SEvijNFF)  

ハァハァ、何とか殺した──『永久機関』の人間を、ボスを──
先宮は安堵して、膝から崩れ落ちる、それを娘の春華が支える。
これで終わった──全てが──
「これで終わった──」
「とでも言うのか?」
先宮は恐怖する、待てよ、頭をぶち抜かれているんだぞ?なのに何で、『声を発せる?』
そう、それは先宮にとっては不思議だった、そして恐怖した『存在』は、ゆっくりと立ち上がる──
「おいおい、早く私を殺さないか?」
恐怖した『存在』──それは、斑だった──脳天とはいかないものの、完全に死亡する筈だ、あの銃撃で──!!
なのに何で『生きている』──!?
当の本人、斑は撃たれた所を呑気にポリポリ掻いていた──そして斑は言った。
「『撃たれても死ななかった』、と言えば良いのかな?まぁ、私はどうせ死なないし──さぁ、殺して下さいよ?先宮さん?」
「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
ダンダンダンダンダンッッ!!先宮は残り五発の銃弾を放つ、左目、左肩、心臓、左脇腹、左太股に銃弾は当たる、一番の急所である心臓に撃っても、斑は生きている──見た所防弾チョッキは着用していない、何故だ、何故生きている!?
「もしかして、先宮さん、『私が何故死なないか』って思ってます?」
何でだ!?『心の声迄も読んでいる』……!?何者なんだ、斑!!
「ねぇ、質問に答えて、『貴方は何故生きている』?(不思議)」
アリスが杖を斑に指しながら聞く、そして斑は言う。
「簡単です、『能力』、『どれだけ攻撃されても、どれだけ針が刺されようとも死なない』という『能力』、言わば、『死なないスキル』です、これで分かったかな?因みに、春華君、君の『チカラ』が私にこの『チカラ』をくれたのです!」
春華は絶望する、私のこの『チカラ』の所為で、こんな事に……!こんな事になるなら、私──生まれなきゃ──
「違う、そんな事で死ぬな、春華ちゃん」
えっ?今の、声に出て──
「君がこんな『チカラ』を手に入れたのは、世界の為だ、君は『希望』という『能力』を世界に植え付ける為に、神様が君の為に、世界の為に神様が託したんだ!君の『能力の生成』は『世界を希望にする能力』に進化出来る!」
祐介が力説する、そんな力説も斑の前では無効だった。
「フッ、バカか、それが正しいなら、私の能力も希望だろうが?」
「お前のは邪だ──さっさと世界の為に消えやがれ!」
「弱き者は良く吼えると言ったが、本当に吼えるな──」
クックックと笑いながら斑は睨む。
「うるせぇ!」
祐介は鳥篭から出て、言う。
「お前を倒したら『永久機関』は終わりだ!」
「まぁ、そうだな、だが、私に勝てるかな?『死なないスキル』に──」
その瞬間、光の弾が斑にぶつかる──誰が出した?と思うと、出したのはアリスだった。
帽子を目深に被りながら、大きく舌打ちをする。
「チッ!!──やっぱりオジサンは厭な人だ!色々な人を殺したり!(怒り)」
右手の杖を握る力が強くなる──歯軋りも相まって苛つきがよく分かる。
「おいおい、危ないじゃないか、お前は私が死んでもい──」
「死んでも良いよ、ここ迄人を傷付けておいて、『死んじゃ駄目』なんか言えるか!(怒り!)」
アリスは激怒していた、そして杖に静電気が溜まる。
「もう死んで!そして罪を償え!(死)」
杖を前に出して何かを唱える、そして杖の先から雷が現れ、斑を攻撃する。
「ふっ!ぐぅぅ……」
流石に雷は肉体に来る様だ──だが、死んではいない──
「これで終わりか、アリス?」
ゾクリ、アリスに『恐怖』を感じる、だが、この『恐怖』を越えないで何を越える!
「はぁぁぁぁぁぁ……(どうなる?)」
自分でも試した事は無い、だから試す、私の『能力』よ!私に応えて!
アリスの『能力』は『全てのベクトルを変更する』事が出来る力だ、では『肉体の成長のベクトルを変更』したらどうなる?答えは簡単だ、『肉体が成長して、今のアリスは大きくなる』!
アリスは杖で自分を支えながら、体をガクガクと揺らす、まるでお漏らし寸前の幼女だった。
「ぐっ!……うううぅぅぅ……!」
まさか駄目なの……?今の私の力では!でも!私は皆を守りたい!『能力』よ──私に応えて──!!!
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ドクンッ!心臓に初めて感じる重い感覚──そして周りが謎の湯気に包まれる──
「なっ!?何が起きた!?」
斑は驚く、そして湯気が晴れる──そして黒いとんがり帽子が吹っ飛ぶ──そこに立っていたのは、赤髪の綺麗な巨乳の女性だった、そしてその女性は自分の格好に気付いて、杖を一振り、アリスが着ていた黒い格好になる。
「えっ……?君は……?」
祐介が聞くと、謎の女性は言った。
「お兄ちゃんがこじんまり……(汗)」
この発言で先宮、春華、琴音、祐介は声を上げる。
「「「「……!?アリスちゃん!?」」」」
その言葉を聞いて謎の女性──基アリスは言った。
「うん、そうだけど?(不思議)」
アリスは少し呆れながら言う──そして、綺麗な顔のアリスは言う。
「これが私──?中々な大きさ──さぁ、オジサン、降参して?今の私は何でも出来そう、だから死なない様に降参して?(勝利宣言!)」
アリスはピースをしながらそう言った──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.52 )
日時: 2016/07/13 20:57
名前: 彩都 (ID: DMJX5uWW)  

「クフフ……アハハッ!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
駁は壊れた機械の様に笑いながら起き上がる。
「面白い!面白いぞ!『abnormal−G01』!!!!!矢張りそうでなくっちゃなぁ!」
そう言いながらアリスに近づく、そして至近距離、顔をアリスの顔に近付けて駁は言った。
「そうだ、その反抗、面白いぞ?だからもっと私に攻撃してみろよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
アリスは驚いて、杖から何発も光の弾を放つ、そしてアリスは言う。
「早く消えろ!お前はこの世から居なくなれ!(絶滅!)」
「私は『死なない』ぞ?それでも良いのなら死に続けるぞ、お前らを殺す迄なぁ!」
駁はそう言いながらアリスの光の弾を全弾集中攻撃で受ける。
駁の腹は抉れ、血が出ているが、すぐに修復される。
「!?何なのよ、アイツは!」
琴音がそう言いながら冷や汗を掻く、そして駁は言った。
「だから言っただろう?『私は死なない』、となぁ!私の後天性能力のトリガーは、『痛みを感じた時』!そして元々持っている能力は、『相手の心を読む』能力だぁ!そして私は偶然的に『二つの能力を持つ事が許された』男なのだ!これは『神』が私の為に独裁をしろ、と言う意味だぁ!ワハハハハハ!これでお前らは私に勝てないのだ!どうだ!?お前らは私に勝つ事がまだ出来るとでも言うのかぁ!?」
そう言う駁に対して琴音は言った。
「無限に死なないというの!?そんな……勝ち目が無いじゃない!」
すると祐介は言う。
「いや、琴音ちゃん、どんな能力にも、『弱点はある』筈なんだ!コイツの能力はその『弱点が分からない』だけなんだ!だから『弱点を見つければ』──」
「無理だ、私に弱点は無い、私の力は常時解放型では無いから、何時でも心の声が聞ける、まぁ、何時でも無限に聞けたら、流石の私でも死ぬだろうけどなぁ──」
「それがお前の『心を読む』能力の弱点かよ……!?」
祐介が言うと、駁は頷いた。
「まぁ、そうだなぁ、だが、私の後天性能力、『どれだけ攻撃されても、どれだけ針が刺されようとも死なない』能力に弱点は無いけどなぁ!」
アハハハハ!と高笑いをする駁、それに対し、アリスは言った。
「へぇ……そうなんだ……なら、私にも勝てるね(敗北しろ!)」
アリスがそう言うと、駁は噴き出した。
「クハハ!どうやって『勝つ』んだよ!?『死なない』のに!」
「そんなのは簡単だよ、私の能力で、『オジサンの肉体のベクトルを成長させて、老人にさせる』、そうすれば良いんだよ、つまり、『老衰で死ね』って事(これで安心!)」
そう言うと駁は笑う。
「そうか、確かにそれは妙案だ、だがそれでも『肉体の年を取るだけで、十年後死ぬとしたら、その姿のまま十年後死ぬ、と言う事』だぞ?それでも良いのか?」
「確かにそうだよな……、だったら勝ち目無しじゃないか!」
祐介が言うと、アリスが納得する。
「確かにそうだ……(これで勝ち目無しか、困った!)」
「そう、私は無敵!私に勝てる能力者等存在しない!さぁ、侵入者諸共皆殺しだぁ!」
そう言いながら駁はアリスに近付く、そしてアリスは一つだけ、思いつく。
「……オジサン──(不思議だなぁ、行けるかなぁ私!)」
「何だ?」
駁がそう聞くとアリスは言った。
「『死なない』の?本当に?(此処なんだよなぁ、どうなんだろう、行け自分!)」
「あぁ、死なないさ、『どんな事をしても』ね──」
駁がそう言った瞬間、アリスは杖を駁に当てる。
「だったら、『これでも生きている』んだよね?(行け!)」
その瞬間、駁の腹部に重い光の弾の攻撃が走る、何だ、また魔法か、そう思いながら駁は受けた、だが、今迄の光の弾では無かった、『発射力のある光の弾』だったのだ、そのまま駁は隅っこの壁にぶち当たる。
「おいおい、この攻撃が何だ──」
そこで駁は気付いた、『隅っこの壁』──その真下には、『マグマの海』があった!そう、アリスは思いついた、『死なないのなら、死ぬぐらいの痛みを受け続ける』とどうなるのか?答えは簡単だ、『肉体は滅びずに死ぬぐらいの痛みを受け続ける』!駁の『死なない』と言う事は、『肉体も老衰以外では滅びない』という事!
つまり、『老衰以外では、肉体も滅びず、死なない』という事!
そしてそのまま足からマグマの海へずり落ちる駁──駁は焦る、まだ死にたくない!そう思うながら周りを見るが、掴む所が無い、そしてそのまま駁は首迄マグマの海に浸かってしまう──
「どう?これが私の攻撃、どうする?まだ生きたい、オジサン?(負けろ!)」
「熱い!熱い!だからもう許してくれぇ!」
すると先宮が言う。
「無理だ、お前は相当酷い事をしてきた、これはそれの罰、だと思え」
「そっ!そんなぁ!」
「お前の終わりだよ、駁」
そう言いながら祐介は言う。
「お前は負けた、だからそこのマグマに落ちている──分かったか?」
そう言いながら後ろを向く──こうして『永久機関』との戦いが終わった──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.53 )
日時: 2016/07/20 20:10
名前: 彩都 (ID: rLG6AwA2)  

「ふぅ……終わったね、お兄ちゃん?(完結!)」
そう言いながら大人の姿のアリスは欠伸をする。
「ふむむ……眠くなってきた──でも元の姿に戻らないと……ってどうやって戻るんだろう?(どうやるの?)」
その言葉を聞いて、祐介、琴音、春華、先宮は声を上げる。
「「「「はぁっ!?」」」」
四人の声は見事にハモった──そして祐介が言う。
「えーと、アリスちゃん?聞き違いだったら嬉しいけど、『元に戻る方法が分からずに大きくなった』の?」
そう言うと、アリスちゃんはコクリ、と頷いた。
「どうするのよ!祐介君!?」
「俺に聞かれても!?」
「とりあえず、吐いて忘れよう」
「そうだな、春華」
「「お前ら落ち着け!」」
春華と先宮にツッコむ二人。
そして春華が言った。
「ちょっと待って下さい、冷静に考えて、アリスちゃんの能力って何でしたっけ?」
そう言われると、祐介と先宮は考えた。
『ベクトルを変更する』能力、その力のおかげで暑い夏でも黒い格好で涼しい顔で過ごせる、ではどうやって体を大人にしたか?
『肉体の成長のベクトルを変更して』大きくなった、では逆に『肉体の成長のベクトル』を変更して、小さくする事は出来ないだろうか?
その説明を受けると、四人は考えた。
「確かに春華ちゃんの仮説は確かに正しいかも……」
「そう思います、琴音さん?」
「だがそれは『仮説』の範疇である、正しいとは限らないかもしれないんだよ?」
「そうですね、祐介さんの言う通りかもしれないです、ですが、チャレンジもあります」
「娘の言う通りだ、試してみてはどうだろう?」
「流石お父さん」
春華の話を聞いて、納得したりする四人、そしてアリスは春華の仮説を信じて試してみる。
「はああぁぁぁぁぁっぁあぁぁ!!!」
アリスは力を込めながら、自分の体に能力をかける。
すると体から湯気が現れる、大人になった時と同じく、湯気に包まれる──そして湯気が晴れていく──
「成功したのか!?」
祐介がそう言うと、先宮が服を脱いで、湯気を掃う。
すると湯気の中から現れたのは、何時ものろりぃなサイズのアリスだった。
「も……戻った……?」
祐介がそう言うと、春華が言った。
「元に戻ってますよねぇ……?」
次に琴音が言った。
「そ……そうねぇ……」
「元に戻った……?……!!戻ってる!(嬉しい!)」
「それは良かったなぁ……」
先宮が脱いだ服を着て、四人はマグマの海の部屋を出た……

「うわぁ、マグマの部屋に居たから、外が寒い……」
そう言いながら祐介は先頭になる。
「まぁ、そうだな」
そう言いながら先宮はタバコに火を点けて、タバコを吸う。
「まぁ、後は先宮さんが警察に連絡して、駁を逮捕すれば良いですしね」
祐介がそう言うと、先宮は言う。
「もう良いや、個人的な感情で倒したかっただけだし、もう良いんだよ、娘を助けられただけで充分だ」
そう言いながら出口へと向かう四人、すると、目の前に目隠しをした少女がいた。
そう、『トゥハンド・ソード』を持った少女だ、祐介はこの少女に喉を抉られた経験を持つ、だが、もう目覚めたのか、そう思いながら祐介は少し後退る。
すると先宮が少女に近付いた。
「先宮さん!?」
祐介が言うと、少女は『トゥハンド・ソード』を、先宮の首でクロスさせる。
そして先宮は言った。
「ガキが、いっちょまえに威嚇してんじゃねぇ、刃を下げろ、今すぐに、だ」
だがその言葉も聞かずに、少女は勢いをつけて、先宮を殺そうとする。
すると先宮は怒鳴る。
「下げろって言っただろうが!」
その刃を膝にぶつけて叩き割る、その割られた音を聞いて、少女は驚く。
「……!?」
「下げろって言ったんだから、下げろよ、お前は人の話を聞かないのか?」
そう言いながら、『トゥハンド・ソード』を壊していく、そして先宮は言った。
「春華、この子を保護しよう、俺達の家で」
「えっ?お父さん、保護するの?」
「あぁ、この子は戦闘用になっているだけだ、俺達の育て方次第で何れは変わるだろう、だから警察の権限でこの子を育てる事にするよ」
そう言いながら、少女をお姫様抱っこしながら運ぶ、これで全ての事が解決した、『永久機関』も、この子の事も、全て終わった、駁はマグマで死なずに熱い熱い言っているだろう。
祐介はそう思いながら、全てが終わった、と思いながら、綺麗な夜空を見上げた──

翌日──
「ふあぁーあ……あんまり寝れなかった……」
祐介はそう思いながら、欠伸をする、そして一階に向かう。
「あら、お早う」
コーヒーを飲みながら、琴音は新聞を優雅に読んでいた。
そっか、昨日はあまりにも遅いから母さんが泊めたんだっけ……?
そんな事を忘れていた自分に頬を叩いて、目覚めさせる。
そして祐介はマーガリンをトーストに塗って、食べる。
少し脂っこいけど、まぁいい、食べれる分だけまだマシだ。
そして牛乳を一気飲みして、食べた後のお皿を片付ける。
今日は何をしようかな?そう思いながら朝日を見る。
そして思い付く、今日は少し外に出てみよう、そう思いながら僕は服を着替え、外に出る、次の紙に書かれた人は誰かな?


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69



この掲示板は過去ログ化されています。