二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。4
日時: 2022/12/14 20:01
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

新しい日常日和。4に来て下さりありがとうございます。このたび前の掲示板のデータがいっぱいになったことにより後継掲示板で日常日和。を4として再開することになりました。なのでブタのヒヅメとの戦いやぷよクエ実録も今後はここですることになります。それでも私は変わらないし変わるつもりもありませんので見ていただければ幸い!


「目次」


「短編」
多才のわらじ>>1-2
賢者大作戦!>>38-43
成りすましアラビア二番手>>49-50
ツキノちゃんと孤高な天騎士さん>>73
サックスとリンゴ>>78-79
恋愛裁判地獄絵図>>85-89
Ai:birthday>>146-147
可愛い可愛いメイドさん>>177-179
栄光の天騎士ロード>>183-190
隠しの天才>>196-197
疑惑のラブレター>>203-204
悪魔さんの歌と少女のオーボエ>>248-249
2番手vsローティーン共の大戦争>>265-267
フルートの約束>>276-278
海水浴での休暇>>338-342
ふうりんアフェットゥオーソ>>365-369
月光の進化と共に>>374-377
王ドラ、イーブイ達を拾う>>382-383
とっておきのうた>>389-392
ある日降り立ったウーベルチュール>>410-411
学☆芸☆会☆大☆騒☆動>>415-416
サウンド・ショウ・タイム>>420-421
大量の楽器紛失事件>>425-429
龍笛を巡る運命(さだめ)>>434-435
今時の温泉パークはプールも付いているらしい>>451-452
トラブルな仙女!>>467-468
影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン>>471-475
お花見は時に危険なこともあるらしい>>478
争奪のシナリオ>>515-519
Nebula from Sunny>>522-525
勘違いにご用心!>>528-530
舞い降りた花>>543-545
桜版裸族による裸族のための講座2>>548-550>>552-553
解き放たれた恋愛のもつれ>>558-561
8月31日のポルックス>>605-606
月下の明かりの下で>>607-608
Flying to you>>637
ロックパンダは騒動がお好き!?>>638-639
オーボエはギネスブックになるほど難しいらしい>>640-642
ファゴット・ミッション!>>643-646
アリシアと魔法のエメラルドの腕輪>>649-650
Nostalgie Voice>>651-652
雑草達のそばにあるキレイな二輪花>>655-656
薔薇とリンゴとトロンボーンとモノクルの香り>>657-658
狐をめぐるもつれ>>659-660
乙女のカメラ対決!?>>661-662
主の居ぬ間に洗濯!?>>663-671
Mysterious Days>>672
オトナになったもん!>>673-675
若頭と雅楽師と笛と>>676-678
ニュージーランド劇場に参加しまショー!>>681-685
北海道inアンサンブルコンテスト>>686-687
髪は男女ともに命らしい>>688-689
ジャパンの侍犬魂>>690-691
没ネタ2本立て>>692-694
大騒ぎなお嬢様参観日>>695-696
ロックパンダとの別れの時>>697
薔薇色の狙撃>>698-700
嬉し恥ずかし修羅場>>701-704
とある日の海水浴事情>>705-707
NOBUNAGA to visit shores>>710-712
カメラにご注意を>>715
ドタバタ☆アクション!>>741-744
いつの世も儚きや>>773-774
クリスマス☆ラブパニック!>>777-778
森の女王様と闇の美少女と花の魔導師>>781-783
違う時代からの流通者>>787-788
ラモール・エスポワール〜ブケファラスと共に〜>>794-795
アンダーノースザワでの出会い>>802-804
生徒会番長の苺の裏事情!>>808-811
初夏の露呈式!?>>815-818
天の川の天から舞い降りた落とし子>>822-823
ラブナの隠されたとある秘密>>826
少年戦士ト麒麟ノメイドノ物語>>829-830
ラブっとvTORIスティック>>849-850
アムール☆トリップ>>854-857
日本のライブではハープやチェロも採用されるらしい>>858-859
やって来たのは少女剣士さま!?>>860-861
全面協力のバレンタインのラプソディ>>871-872
愉快!痛快!寿司狂騒詩!>>873-877
ルナティック・スウィング!?>>878-879
スパイハッピーバースデイ>>880-881
スーパー☆アストルフォちゃん!>>886-887
髪の毛は人間の命らしい>>888-889
一頭身の人形とヒーロー>>890


「やってきた。」
音大生漫画家がスマブラ屋敷にやってきた。>>439-440
ロック・パンダがスマブラ屋敷にやってきた。>>634-636
生意気司令官がスマブラ屋敷にやってきた。>>653-654


「ぷよクエキャラで料理対決!」
その2>>10-16
結果発表>>22-25
オシオキ編>>32


「テストネタ」
テストネタ1>>443-448
テストネタ2>>455-462


「フルート実録」
フルート実録2>>1
フルート実録3>>173


「闇天使の“重責”の呪縛」
猫と踏切と闇天使>>208-209
恋したサックス>>212
一旦の別れ>>215-216
事件の波乱>>221-223
神様も止められない紅蓮の羽四つ>>227-228
ウサギランド出現>>231-234
“願い”の先>>238-244


「ブタのヒヅメ決着」
月長石と星の水晶と黄玉物語>>283-284
全ては「キミ」のため>>289
慕う気持ち、向上心と小さな籠>>292-293
夕焼けの空と曇りの空>>296-298
青空はいつでも夕陽を待っている>>301
ゾーアの覚醒>>307-308
未来への絆>>313-314
悲しみはここに置いて>>318-320
さようなら、ありがとう>>324-326
終わりの始まり>>331-332


「全国学生音楽コンクールでの絆」
夏の花の嵐>>564-565
紅葉からの条件>>568-569
圧倒的な表現力がボレロを貫く>>574-575
四葉宮高校との対面>>578-579
四葉宮高校とのアンサンブル対決!>>582-584
棟梁と魔人と黒音と>>587-589
黒音学園とのアンサンブル対決!>>592-594
それぞれの動向と彼女から手を引いて>>597-598
本来の音>>601-602


「天空のレビアッタでの激闘と決戦」
星の舞う庭>>609-610
ゆっくり回り始めた歯車>>611-615
秋のルビー、悲しみを歌いながら愛しさを>>616-619
激闘の瞬間ーーーときーーー>>620-621
兎蝶グラフィティ>>622-623
道化とスライムのレジリエンス>>626-628
悲しみよりも深く優しく>>629-630
No charge memorys>>631-632
これからの課題と目的>>633


「トランペッターのケロン人襲来!」
占いの結果のトランペットとウラハラとタママ>>747-748
純粋アンチテーゼ100%>>751-752
トランペットでのイリュージョン>>755-756
大切な人からくれた宝物>>759


「マリア・ザ・リッパーの行く末」
休息にトロイメライ>>841-842
White fox the Ripper>>843-844
マリア・ザ・リッパー!>>847-848


「ぷよクエ実録」
時空の旅人クリアまでの道のり>>254
マーベットの挑戦状日和>>270


「前後編」
旋律幻想曲>>56-58>>64-66
果てなき命の宴>>132-134>>139-140
フルートのショコラティエ>>151-152>>156-157
吸血鬼の赤き洗礼>>257-258>>261-262
オルガンストレッタ>>348-351>>356-360
秋のポケモンコンテスト!>>397-400>>405-406
愛と涙のサッカーバトル!>>533-535>>538-540
それぞれのお忍びの騒動の三重県伊勢志摩旅行>>762-764>>767-770
大切な思い出>>833-834>>837-838
ダイ山神話聖杯大戦>>862-866>>867-870
Composer:C>>882-883>>884-885
無垢なるアイの願い星>>891-895>>896-899>>900-905>>906-909(最終更新&続きは新たなスレッドへ)


「特別編5」
序章:八奇人>>94-95
第一章:わがまま>>101-102
第二章:見てきたもの>>107-109
第三章:夢涙>>115-117
第四章:絆>>121-122
終章:響く>>123-124


「特別編6」
序章:オーボエの王子様>>481-482
第一章:小さな店で>>486-488
第二章:シグレの覚醒>>492-495
第三章:目には目を、口撃には口撃を>>500-503
第四章:オーボエの涙>>507-509
終章:運命の奇妙な巡り合わせ>>510-511


「特別編7」
序章:始まりの約束>>718-719
第一章:デートの途中で>>722-723
第ニ章:すれ違い・・・?>>726-727
第三章:本当のこと、その本当の気持ち>>730-732
第四章:報復☆DEATH>>735-736
終章:日本までやってきた来客>>737-738

やって来たのは少女剣士さま!?(その1) ( No.860 )
日時: 2020/12/31 21:38
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回は今年最後の小説としてあの〝モーさん〟がツーあいが住むフランスのヴェルサイユに襲来!
〝モーさん〟で何かに気付いた方もちらほらいたり。






とある日の夜の静まり返った神戸の街。その学校の月宮学院の高等部3年生の雫石みくるはとある人物を見かけた。その人物にみくるは声をかけた。


みくる「!モーさん、お疲れさんだな」
モーさん「ああ、みくる、久しぶりだな。室内楽のコンクール、準優勝で残念だったな」
みくる「だが、お前の作ったヴァイオリンでやってよかったよ」
モーさん「あ、そういえば、あいりは元気か?あおいもイギリスで勉強してるみたいだし、せめてオレがフランスまでヴァイオリンを持って行って・・・」
みくる「ああ、その必要はない。あいりは今フランスのヴェルサイユで恋人と同棲中だからな。お前、まだ聞いてないのか?」
モーさん「・・・は?あいりに、恋人ができたのか・・・?」


その翌日、雨季は王ドラを呼び出してお茶会をしていた。もちろん王ドラが知っている雨季の秘密の話題も含めて。


雨季「どう、王ドラ。クルーク達、今は仲間も含めて賑やかに過ごしてるって?」
王ドラ「うーん、一部はアレは仲間というよりかは・・・」
雨季「あんた、何かされたの?」
王ドラ(擬人化であの騎士風の男にセクハラ紛いなことされたなんて言えません・・・)
雨季「まあいいわ、ところで。今朝方、うちの実家絡みの関係者の情報提供者がやられたわ」
王ドラ「!」
雨季「うちの家業も含めて追ってるあの組織・・・「秘密警察」の締め付けがさらに厳しくなってるわ。用心しなさいよ王ドラ。監視の目だっていつどこにあるかはわからないわ。私達と同じように青の吸血鬼一族を追ってる「秘密警察」は手強いわよ・・・」


一方、サウンドワールドのMIDICTIY。とある軍装の集団がとある中年風のミューモンの男を取り囲んでいた。


中年風のミューモンの男「な、何の用だお前らは!?」
軍装の男「世界保安局だ。ジミー・ミリヤードだな?貴様を裏社会容疑で連行する」
ミリヤード「う、裏社会容疑!?何の話だ!?ちょっ、おい!?やめろ離せ・・・「ドスッ」
軍装の男「黙ってろ弁明は庁舎の方で聞く」


そのミリヤードが軍装の男に連れて行かれた後にそれを目撃していたヤイバは自慢げにそのことをクロウ達に話していた。


ヤイバ「ーーーーーってことが故に今朝あったのだ!アレが噂の秘密警察か!拙者、初めて秘密警察のレジェンド・オブ・逮捕劇を目撃したぞ!」
レトリー「何で目がキラキラしてるの;」
クロウ「連れて行かれたやつ、ヤクザに役所の書類横流ししてたそうだぜ」
あいり「悪い方ですわねー」
ゼオ「あーあ、どうせなら双循が連行されればよかったのにな」
ププル「こらっ;」


すると、彼らに誰かが見かけて声をかけた。金城景吾だ。


金城「アレは捕まったとしても脱走するぞ」
ヤイバ「あっ、金城」
あいり「おはようございます、金城さん」
金城「あ、そういえば、月島姉。今朝タクト経由で雫石から聞いたんだが。お前、神戸にいた頃の遊び相手の旧友にツーストのことは言ってないんだって?」
あいり「・・・。そうでしたわ、手紙を時々出してますのに忘れてましたわ!」
クロウ「えっ、旧友!?」
ヤイバ「それは故に気になるな。どんな人物だ?」
あいり(そうでしたわ、前の戦いのことも手紙にも書いたのにツーストに関して言ってませんわ;それでバタバタしてましたから・・・)
ヤイバ「あいり。神戸に行きたいから遊び相手とはどんな人物だ?」
クロウ「ヤイバ、エンコーはやめたんじゃなかったか?」
ヤイバ「話すだけだ」


すると、あいりはモーさんと自分とあおいの映る古い写真を見せた。ヤイバはその遊び相手が男勝りな女子であることに益々興味を抱く。


ヤイバ「故に男勝りな女子か!」
あいり「はい、モーさんはとてもカッコいい方ですわよ!」
クロウ「ふーん。ということはあいりのシェゾの前の初恋の相手はこの女か!」
あいり「何で気付きましたの!?それにシェゾとのことなんて言ってないのに・・・!」
ゼオ(あれ?こいつ、人ならざる雰囲気が・・・)
ププル(たしかにカッコいい女の子だけど・・・)


一方、秘密警察の庁舎では殺伐とした雰囲気の中で例のミリヤードの尋問が行われていた。秘密警察の軍装の男はミリヤードにある尋問をかけているが・・・


軍装の男「ではミリヤードさん、例の質問に答えて下さい。あなたが横流しした書類の種類・部数は?あなたが横流しを行った回数・日付・場所は?相手の方はどんな方だった?」
ミリヤード「・・・家に帰してくれ」
軍装の男「ミリヤードさん・・・お互い有意義に話そうじゃないか」


ジュッ(軍装の男が吸っていたタバコをミリヤードの手に擦り付ける音)


ミリヤード「あぐっ・・・」
軍装の男「な?」


世界保安局「SVA」。スパイやヤクザなどの裏社会狩りや世界民のある程度は自由の効いた監視などが主な仕事。任務のためには暴力・監禁・脅迫・拷問なども日常茶飯事で、とある一部からは「秘密警察」と呼ばれて恐れられていた。すると、とある人物が尋問室に入ってきた。圭一郎経由で秘密警察に所属しているモーさんだ。


モーさん「失礼するぜ。上司が尋問代われと」
軍装の男「OK、では頼んだぞ。モーさん、いやサーヴァントのモードレッド」
モードレッド「ああ」


モードレッドはサーヴァントであった。軍装の男2は先輩の軍装の男にモードレッドについて質問する。


軍装の男2「ボスは何であんな女を秘密警察に?たしかに戦いには向く性格だが・・・」
軍装の男「いや、ボスがな・・・」
秘密警察のボス『えっ、だって可愛いじゃんモーさん。なんか犬みたいだし』
軍装の男「って言ってた」
軍装の男2「犬・・・」
軍装の男「まあ、うちみたいな組織はああいうタイプも必要だ。それにモードレッドはやるときはやる奴だよ。見境がなくなるというか・・・」


一方、モードレッドはミリヤードに最初は一見友好的に話しかけていた。


モードレッド「こんにちは、ミリヤード」
ミリヤード「・・・。私は何も喋らな」
モードレッド「聞け今日はオレは、久々にあいりに会いに行くんだよ。あいりの恋人について見極めるために。今日は早く行かないといけねーんだ。というわけでさっさと喋ってもらえるか?こっちとしても早く済ませたいんでない」
ミリヤード「・・・それと何か関係が?つか、喋らないと・・・」


すると、モードレッドがミリヤードが書類の横流しをしていた証拠写真を見せた!ミリヤードは驚愕する!


モードレッド「これを見せねーとわかんねーかな?」
軍装の男3「おいお前、これどこで・・・」
モードレッド「すまねえ出し忘れたんだ。素直になった方が身のためだぜ?」
ミリヤード「・・・」


観念したミリヤードは全てを自供した。


ミリヤード「お、俺はただ言われた場所に書類を持ってきて置いて金をもらっただけなんだ・・・」
モードレッド「相手のことは何か聞いてるのか?」
ミリヤード「・・・?いや、よくは知らない」
モードレッド「そうか・・・なら、平安遷都一家に聞き覚えは?」
ミリヤード「・・・?なんだ、それは・・・」
モードレッド「我らが追っているヤクザ集団だ。この世界を脅かす裏社会のある一派のボスだ。うちの天敵って言ってもいい」
ミリヤード「そ、そいつらの逮捕に協力すれば俺はチャラにできるのか・・・?」
モードレッド「何を話すつもりだ。でたらめを述べたら罪が増えるから気を付けろよ」
ミリヤード「・・・っ、な、なあ俺は本当に!女と遊ぶ金が欲しくてやっただけなんだ!」
モードレッド「は?お前、妻がいるよな・・・?」
ミリヤード「そ、それとこれは別腹だよ!俺は本当に紙切れを渡しただけなんだ!決して政治犯とかじゃないからな!」


すると、モードレッドの顔が険しくなったまま立ち上がる。


モードレッド「ミリヤード、俺は仕事のことはあいりには内緒にしてるんだ。危険が伴う仕事だから心配かけるだろうし、何よりの汚れ仕事をしてるなんて知られたくねーからな」


すると、手袋を着けたモードレッドがミリヤードの頭を上から持ち上げてぶつけた!


モードレッド「ミリヤード、お前のしたことは世界反逆罪だ。お前にとってはただの紙切れかもしれねーが、それで世界が壊れるかもしれねーんだぞ?オレはお前とは違ってオレの主人を・・・あいりを愛している。あいりを守るためならなんでもする。なんだって、だ」


一方、フランスのヴェルサイユではツーストがテレビを日本のチャンネルに設定してクロスと共に自分の出ているドラマを見ていた。クロスは言う。

やって来たのは少女剣士さま!?(その2) ( No.861 )
日時: 2020/12/31 21:41
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

クロス「これ、お前の出ているドラマだろう?なぜにこれを復習か?」
ツースト「えー。愛しいあいりのために仕事の反省点を見るためとその復習のために決まってるじゃねーか」
クロス「ああ、養っていかなければならないという気持ちか」
ツースト「でも、そろそろあいりも帰ってくる頃だなー」


すると、帰路に着いたような音がした!あいりが慌てながら帰って来たようだ。


あいり「た、大変ですわツースト!」
ツースト「おかえり、あいり。どうした?」
あいり「私のかつての遊び相手が、うちに来るそうですわ!しかも同伴付きで!」
ツースト「えっ、あいりのかつての遊び相手!?」
あいり「ルドヴィカは電話で後日にするように話をつけましたけれど、どうしてもって・・・どうしましょう、あの子に何か手立ては・・・」
ツースト「えっ、俺は二人の寝室のベッドをさらにキングサイズのベッドに買い換えたばかりだぞ!?」
クロス(金をあいりのためにドブに捨てたようなものだな。ロムが聞いたら即ブチ切れだろう)


同伴付きの〝モーさん〟を出迎える準備でてんやわんやする中で主人のあいりを追って来てそのままツーストの別荘の使用人となったルドヴィカは料理を作りながら言う。


ルドヴィカ「モーさん、遅いですね。あいり様、大きくなったらモーさんのお嫁さんになるって小さい頃に言ってたんですよ」
ツースト「えっ!?」
あいり「ルドヴィカ、ばらさないで下さいましっ!」


一方、モーさんことモードレッドと彼女の仮のマスター(モードレッドの真のマスターはあいりだが、あいりがある程度成長するまでは内緒にしているらしい)で月島家の神戸での別荘の少女使用人である雪女のしおんがフランスのヴェルサイユまで訪ねていた。


しおん「フランスのヴェルサイユで花選びしてる間に遅くなったね」
モードレッド「しょうがねーだろあいりに似合う花を選ばねーといけねーんだから!」
しおん「でも、あいりさまは何で恋人のことを今の今まで隠してたんだろうね?ルドヴィカさまからも・・・」
モードレッド「!!も、もしやあの穀潰し同様に不倫とか・・・!!?」
しおん「それはないわ」
モードレッド「でも、もしもそうだったら・・・いや、あいりには仕事のことを知られるわけにはいかない。あいりの幸せのためにも隠し通さねーとな・・・!」


一方、クロスはコーヒーを飲みながら新聞を読んでモードレッドとしおんの来訪を待っていた。クロスは思う。


クロス(身近な相手ほど実は人ならざる者だと気付きやすい。ツーストには言わなかったが、私はエージェントの付いていた奴の二人組もサーヴァントだと気づいたしな。何が起こるかはわからん。念のために用心せねば・・・!)


すると、インターホンが鳴った!花束を持ったモードレッドとしおんの来訪だ。


モードレッド「やあ、はじめまして、あいりのかつての遊び相手のモーさんだ」
しおん「しおんでーす」
あいり「いらっしゃいまし!」


すると、ツーストが色々思いながらもモードレッドとしおんを気遣う。


ツースト「疲れただろ、花束とコートは置いとくぞ」
モードレッド「結構だ。お気遣いなく」
ルドヴィカ「モーさん、この食事の他に簡単な料理なら私も作れますのでみなさんでくつろいで下さい」
モードレッド「ルドヴィカ、感謝するぜ」
あいり「まあ、モーさんったら緊張しちゃって」
モードレッド「してねーよ」
あいり(やっぱり気付いてないっぽい・・・取り返し屋の怪盗の仕事をしてるとバレたらモーさんは怒るでしょうから・・・!)
モードレッド「んで、何で今まで恋人のことは言ってくれなかったんだ?」
クロス「!(まあ、今まで知らされていなかっただろう。当然の追及だ」


すると、あいりはこう答えた。


あいり「えっと・・・言う必要がなかったからですわ!」
クロス「えっ」
モードレッド「・・・」
あいり「さ、前の戦いでドタバタしてましたし、学校とかもありましたから・・・」
モードレッド「そうか。そりゃ忙しかったら言えねーよな」
ツースト(納得した!?)
クロス(月島家の奴は理性がない奴が多いのか・・・?)


あいりとモードレッドの談笑にクロスがじーっと見守る中でモードレッドとしおんはルドヴィカの美味しい料理にようやくありつけた。その変わらぬ美味しい味にモードレッドは感服する。


モードレッド「いいじゃん。ルドヴィカの奴、また腕を上げたなー」
あいり「そうでしょう?」
しおん「私みたいな雪女にも食べれやすいように冷やしてくれてる・・・」
ツースト「ほら、あいり、あーん」
あいり「ちょっと///!?」
モードレッド「(ケッ、むかつくぜ・・・)あ、そういえば、トラウベンの実で作ったジュースを持って来たんだぜ!」
ツースト「あっ、これ高価のジュースじゃねーか!確かドイツで手に入ったんだよな?」
モードレッド「ああ、圭一郎のお付きで立ち寄ってきたんだ。確かケルンという街で・・・」
クロス「ああ、ケルンの経営されている洋食店カルパネラか。私も旅の途中で立ち寄ったが、その店主が作るシチューは美味いよな?」
モードレッド「そうそう。これは確かに日本円だと200万ぐらいの希少な奴で・・・」
クロス「ほう(やはりか・・・」


すると、クロスはモードレッドの話術から何かに気づいた。


クロス(これは確かに念頭に用意された秘密警察の使う必須マニュアルの話術・・・!つまりこいつが仕事でドイツのケルンを訪れたというのは全くの嘘。実際過去に訪れたことがあるにせよあのケルンの洋食店のカルパネラ店主は数年前に腰を痛めて今は息子に任せてる。このトラウベンの実で作ったジュースも折からのトラウベンの不作で日本円でいうと300万円に値上がりした。人間相手だと上手くごまかせるかもしれないが、その程度で私をごまかせると思うなよ叛逆の騎士。こいつがあいりのかつての遊び相手ということからなんとなく予想はしていた。どこかの魔法陣から出てきたからな。私に仕える鳥の使い魔に調べさせたところこいつがサーヴァントであるということになる。恐らくは圭一郎殿のお墨付きで所属したのだろう。断片情報から察するにこいつが所属するのは秘密警察・・・!だが、向こうも私がサーヴァント殺しの式神だと気付いた様子はない。上手く出し抜けば強力な情報源にもなる!)


クロスはその本心をごまかしながら言う。


クロス「私らも何かお返しする」
あいり「そうしましょう、モーさん!クロスも大丈夫そうですし・・・」


すると、モードレッドはトラウベンの実で作ったジュースを飲み干した後に言う!


モードレッド「誰が大丈夫そうだ。そんなアラビアン風の男を誰が認めるか」
ツースト「えっ;」
モードレッド「あいりはな、あいりがまだ7歳の時にオレはあいりの遊び相手として仕えることになった時からあいりはその頃から可愛かったんだ。あいりが学校から帰って来た時も・・・」


モードレッド『遅いなー、あいり』
あいり『ただいまですわモーさん!』
モードレッド『ってあいり!?手が小さな傷だらけじゃねーか!』
あいり『平気ですわ、ヴァイオリンに弓で切っただけですわ。あ、それとじゃーん!モーさんが欲しがってたヴァイオリンのチャーム!たまたま楽器店に立ち寄ったので買いましたわ!』
モードレッド『あいり・・・』


モードレッド「あいりはオレの些細なことにも気付いてそれに応えて気さくに接してくれたんだ。そのあいりをお前に渡すわけにはいかん。もし、恋人なら目の前でキスしろ!」
あいり「えっ!!?ちょっ、それはあまり・・・」


あいりとモードレッドの様子を見て意を決したツーストはあいりを抱きしめながら言う。


ツースト「あいり・・・」
あいり「えっ!?ツースト!?(こ、これはモーさんに証明!?でも、これは・・・」


クロスやルドヴィカ、しおんも戸惑う中でモードレッドはその中であることを思い出した。


モードレッド『どうしたあいり、あおい!誰にいじめられたんだ!?』


モードレッド『仇を取ってやったぞあいり、あおい!』
あいり『あ、ありがとうモーさん!私、大きくなったらモーさんのお嫁さんになる!』
モードレッド『それはいいことだな!』


モードレッド「あ・・・」


すると、モードレッドが止めに入ろうとしたが・・・


モードレッド「ダメだあいり!!やっぱりキスなんて・・・!!」
あいり「やっぱり恥ずかしくてダメですわーーーーー!!!」


すると、あいりがツーストに思わずビンタしそうになったが、間違えて割って入ってきたモードレッドをビンタして吹き飛ばしてしまう!そのあまりの威力にクロスやルドヴィカ、しおんも驚愕する中で寝ていたサンダースのキャラメルも起きそうになりまた眠った後にモードレッドが立ち上がった!


モードレッド「ごめんよあいり・・・!あいりを試すなんてやっぱりオレにはできねーよ・・・!オレがバカだったんだ・・・すまなかった・・・!」
ルドヴィカ(この光景は相変わらずですねモーさん)
ツースト「あの、それよりもケチャップ・・・;」
モードレッド「わかったあいりはひとまずお前に預ける」
あいり「えっ!?も、もうモーさんってば!(軽く叩くつもりが再度モードレッドを吹き飛ばす」
モードレッド「今日のところは勘弁してやるだがしかし・・・(頭からケチャップまみれ」
ツースト「おい・・・ケチャップ・・・;」
クロス(月島家ではこれが普通なのか・・・?)


すると、親しく話すあいりとモードレッドにツーストもどこか安堵を覚えた後にふらふらと動くあいりとモードレッドの身体を受け止める。


ツースト「大丈夫か?まあ、モーさんがいたからこそあいりは神戸でもやってこれたんだろうな。これからはみんなで仲良くやろうじゃねーか!」
モードレッド「・・・。だ、誰がてめーの手なんか借りるかーーーーー!!!今日はもう帰る!!」
しおん「モーさん!」
ツースト「おい、モーさん!また休みの日ぐらいは遊びに来いよ。うちのサンダースのキャラメルも空いたがるだろうし」
あいり「そうですわね。またぜひいらして下さいまし!」


友好的に接するツーストにモードレッドは言う。


モードレッド「ツースト!もしもあいりを泣かせた暁にはてめーをしょ・・・だああ思い出せねーから帰るわ!行くぞしおん!」
しおん「あ、終わった?じゃあ、また!」


モードレッドとしおんが帰った後にクロスはモードレッドが言おうとした言葉に気づいた。


クロス(処刑・・・?)
ツースト「モーさん、あんなんで大丈夫か?」


そして片付けた後にクロスはモードレッドが仕掛けるであろう盗聴器などを確認したがそれはなかった。


クロス「あれはなかったな」
ルドヴィカ「えっ、何がですか?」
クロス「いや、なんでもない(盗聴器を仕掛けられたらうっかり喋ってすぐにバレるだろうからな」
ルドヴィカ「女性が苦手なあなたがモーさんに積極的に話しかけるなんて珍しいですね。気があるんですか?」
クロス「・・・。それはないな」


ツーストとあいりは今夜も夜の時間を更けていく中で一方、モードレッドは頭からケチャップまみれになりながらしおんに支えられて歩いていた。


モードレッド「すまねー駅はどこだ?」
しおん「ちょっ、そんな姿で人に聞いちゃ・・・!」
通行人「その前に病院行け!!」


終わりの鐘






「後書き」


今回はモーさんことモードレッドメインの初登場話でした。つか、本格的な初登場がこれって;
今年はコロナなどで色々とありましたが、これからも日常日和。シリーズを応援していただければいいと思います。では良いお年を!来年もよろしくお願いします!






感想OK

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その1) ( No.862 )
日時: 2021/01/24 15:51
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

遅れましたがあけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年最初の話となる今回は前後編です!今回はツキノちゃんメイン!うちのツキノのダイ山の山奥の実家での秘密(桜設定)があっさりと明かされます。






ホルミー「私達の新しいPRのPVの仕事ですか?」


聖MIDI女学園中等部。その生徒会では生徒会役員でもあるクリティクリスタが会議もといある仕事を受けていた。ロージアは言う。


ロージア「ロージアちゃん達の新しいPRのために学園長がロージアちゃん達で自主的に作るならお金を出してもいいって!」
ジャクリン「学園長、やるやん!」
ホルミー「それならまずはメンバーの経歴みたいなもので撮影ですね。メンバーの経歴とは言っても流石に出身地とかは・・・」
ロージア「ダメダメそんなんじゃダメよ!お兄ちゃん達にもっとロージアちゃん達のことを知ってもらうためにはそれぐらいやらないと!」
ホルミー「うう・・・;言われてみればそうですね。まずはツキノの経歴もとい出身地から見た方がいいですね」
ツキノ「経歴・・・出身地・・・あ!ツキノの実家に座敷童みたいなのがいるからその人達をレガさんに紹介するつもりなの」
ロージア「ああ、ツキノのダイ山の山奥の実家に住まうあの座敷童三人衆ね。そういえば、レガさんにはこのことを伝えてないわね」
ジャクリン「それならレガさんも呼ぼうや!あの人、今はもう今日のバイトは終わりのはずやで」
ホルミー「じゃあ、レガさんにも撮影を頼んで・・・」


そしてその夕方。クリティクリスタとツキノに呼ばれたレガことレガムントと付いてきたハルトマンがダイ山に入ってツキノの実家を訪れようとしていた。


レガムント「呼ばれたのはいいが、なんでお前まで付いてくるんだ?」
ハルトマン「そりゃあ女の子の周りにレガムントは置けないからだよ」
ホルミー「いえ、ハルトマンさんはついていきたいだけですよね;」
ツキノ「あっ、着いたの!」


たどり着いたツキノの実家のインターホン代わりの狼煙をツキノが上げてそれに気付いた誰かがドアを開けようとした。


ツキノ「来たの!」
レガムント(そういえば、三人の座敷童ってどんな奴らなんだ?)


そのドアを開けたのは一人の上半身裸を曝け出した服を着た美しい男だった!レガムントとハルトマンは彼の出立ちに驚いた。


???「どちら様だ?おっ、ツキノ、ロージアちゃんとホルミーちゃんとジャクリンちゃん!」
ツキノ「ただいまなの!」
ロージア「アサトさん、お久しぶりでーすv」
レガムント「・・・なあ、ホルミー。ツキノの実家に住まう三人の座敷童の一人ってまさか・・・;」
ホルミー「えっ?目の前の彼も含まれていますよ?」
レガムント「」←驚愕
ハルトマン「えっ、これが!?かなりのイケメンじゃん!」
アサト「そんな褒められても何も出ねーぜ?」


すると、アサトの後ろから少し際どい衣装を着た太く見える眉のある平安風の少女と彼女の従者らしきと思われる老いかけの男性が出てきた。


???「アサト殿、ツキノ姫が帰って友達を連れて帰って来たのですか?」
???2「牛若丸様、そんなに走らなくとも・・・!」
ツキノ「あっ、うしおちゃん!ベンちゃん!」
レガムント(・・・うしおちゃん?ベンちゃん?)
ハルトマン(今牛若丸って聞こえた気が・・・)


そして彼らは出迎えられて夕食の食卓をする中でベンちゃんは言う。


ベンちゃん「いやー、まさかツキノ様に恋人らしきの人が出来るとは!」
レガムント「・・・違う!!(顔真っ赤」
アサト「そんなに照れなくてもわかるよぉ〜?(ニヤニヤ」
レガムント「ぐっ・・・!(こいつは苦手だ・・・!」


すると、ハルトマンがうしおに聞く。


ハルトマン「それでなんでうしおちゃんはうしおちゃんなの?」
うしお「私の本当の名前は牛若丸ですが、昔になぜか三人ともここに来る前の名前以外の記憶をなくしてしまってそれでツキノ姫のご父上に保護されたのです。特にアサト殿は名前が新宿のアサシンというか名前がない状態でして」
ロージア「ベンちゃんの本当の名前は武蔵坊弁慶なんですー」
ハルトマン「へー(どちらもあの平安時代の奴と同じ名前だな。若さんのことも分からんが今度調べてみるか」


そして大半がツキノの実家に寝静まった後に片付けをしていたレガムントはゴミを拾ってゴミ袋に捨てていた。


レガムント「あいつ、また酒を・・・;」
アサト「同僚が俺と同様で大変だねぇ〜。天騎士さん」
レガムント「!わかるのか」
アサト「まあ、ツキノから聞いたんでわかるさ。あんた、ツキノに告白したのに未だに返事をもらえてないんだろ?」
レガムント「!(そういえば、あれから返事はもらってない。多分深くは考えてないんだろう」
アサト「あんた、その顔は真面目すぎて面白いわ。まあ、もしもツキノを泣かせたりしたらその時はあんたを殺すから」
レガムント(ゾワッ;だが、まさかアサトもツキノのことを・・・)
アサト「じゃあ、俺は少し手伝ってから寝るわ。おやすみ」


アサトが少し手伝った後に寝床に行った。レガムントは台所に導かれるように行ってそこでアサト作のおにぎりを見つけた。アサトからの置き手紙を見つけたレガムントは言う。


アサトの書いた置き手紙「あんたちょっと頑張りすぎじゃねーの?これ食べて休め」
レガムント「ふん、激励か。意外な奴だな・・・」






ツキノ達がダイ山に里帰りしてから遡って数時間前。その人物は一足早くダイ山にとある目的のために入山していた。青の吸骨鬼一族の一人であるミリアム・ローだ。


ミリアム「ふーん。これがダイ山ね。ねえ、鏡よ。世界で一番美しいのはだーれ?」
魔法の鏡「それはミリアム様です。世界で一番美しいあなたの虜に男女関係なくならない者はいない・・・たった一人を除いては・・・」
ミリアム「あら?それは誰なのかしら?」
魔法の鏡「それはこの娘です・・・」
ミリアム「!!ウソ・・・?そんな・・・!」


すると、魔法の鏡にツキノが映っていた!ツキノの姿にミリアムは驚く。


ミリアム「この娘が!?私の虜にならないっての!?・・・まあいいわ。この鏡に映るツキノを見つけたら直ちに私のところに連れて来なさい!私が召喚したサーヴァント達!」
ミリアムに召喚されていたサーヴァント全員「はっ。お任せをーーーーー」

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その2) ( No.863 )
日時: 2021/01/24 15:53
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

その翌日、クリティクリスタはレガムント達に協力してもらってPRの撮影をしていた。


ロージア「はーいvまずはツキノの出身地のダイ山からでーすv」
ツキノ「よろしくなの」


アサト「ツキノがアイドルバンドのキーボーディストボーカルになったのは聞いたけど、まさかここまでサマになってるとは思えなかったよ」
レガムント「まあ、アイドルとしては素質は文句なしだからな。たまに食べ物関係でやらかすが」
アサト「ツキノらしいなっ」


そのクリティクリスタの撮影の時から遡って数十分前。誰かがとある目的でダイ山を訪れていた。クルーク達一行だ。


クルーク「ダイ山は流石にキツすぎだね;」
ゼオ「いや、頑張れよ。目的地はすぐそこだぞ」
ハッチン(運動に関してすぐ疲れやすいクルーク、可愛い・・・!)
ヤス(なんかハッチンの頭の中が見える気がするが、そっとしておくか・・・)
ほわん「うちのえいやっと村の山も雪が降ってるだけでこの山と同じぐらいだったなー」
ヒメコ「ああ、あそこも歩くのにキツいよね」
ジャッキー(ジャック)(お母さんの住んだ故郷・・・)
ププル「山菜集めのためにこのダイ山に来たけど、なかなかにユーモアがあるよねー」
アミティ「でも、あたしはこれはこれで楽しいよ!」
ラフィーナ「ジャガーさん、平気ですか?」
ジャガー「平気だ。ありがとう」
シグ「ムシー」
アイオーン「ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ」
リデル「アイオーンさん、大丈夫ですか;」
あやクル「すぐに持ってきたミネラルウォーターを出そう」
プロキオン「あ、麦茶もある?」
ベリー「ブラック君がちょっと疲れてるみたい;」
ブラック「やっぱりキツいな・・・;」
デオン「ブラック、大丈夫か?」
姫子「リップちゃんに頼まれた山菜集めの材料地はここですわよね?」
アレク「うん、山菜で薬草を出すように頼んだリップパパの知人の情報ではね」
サクソン(サンソン)「リップパパさん、意外と人脈は広いですよね・・・」
エージェント「アリシア、大丈夫か?」
アリシア「大丈夫よ!子供扱いしないで!」


リップパパの知人の植物学者の頼みでダイ山で薬草を探しに来たクルーク一行は雑談をしながら楽しむ中でクルークはほわんに聞く。


クルーク「そういえば、リップパパの知人の植物学者、ここの薬草は確かに珍しいのばかりだけど、何を調べるんだろうね?」
ほわん「うちもそのへんわからないなー・・・って、ほわ?」
クルーク「あれ?ボク達、知らない間に置いてかれた?」


一方、知らない間にクルークとほわんが置き去りになっていたことに気付いた他の一行はクルークとほわんをすぐに連れて行くために戻ろうとしていた。


アミティ「まさか知らない間にクルークとほわんを置き去りにしたなんて・・・;」
ヒメコ「まあ、クルークは誰かさんとは違って襲わないから大丈夫だよね」
ヤス「ぐっ・・・;」
サクソン(サンソン)「すぐに戻りましょう。きっとこんな山だから何が起こるかはわからない・・・ん?」


すると、サンソンは頭上に何かが飛んでいたことに気付いた。一方、クルークとほわんはすぐにみんなのところに行こうとして山を登っていた。


クルーク「いやー、まさか山がこんなところだとは・・・;」
ほわん「うちは平気だけど、そのリュックの中に何か入ってるの?」
クルーク「うん。ミニ裁縫箱と作っておいた三重箱の弁当と水筒と簡素バーベキュー用の肉とテントと・・・」
ほわん「すごい!うちも弁当を用意したんだけど、スマホで撮ってあるから見てみる?」
クルーク「見たい!ちょっと見せて・・・「あなた達の入ったリュックの中身はツキノという人間の少女の手がかりかしら?」


すると、二人の前に鞭を持ったピンク髪の美しい女性と槍を持った少しワイルド風な男性が現れた。クルークは言う。


クルーク「ツキノのこと?ツキノならクリティクリスタのキーボードボーカルになってて今はダイ山にはいないよ」
???「そんな話が信じられるのかしら?クーちゃん!すぐにこの二人を捕らえなさい!」
クー「偉そうに命令するなメイヴ!我が真名はランサーのクー・フーリン!二人の命を頂戴する!」


すると、クー・フーリンと名乗った男性が二人を襲撃しようとしたが、そこで飛ばしたナイフに阻まれた!二人を助けに来たジャックだ。


ジャッキー(ジャック)「お母さん、クルーク兄ちゃん、大丈夫!?」
ほわん「ジャックちゃん!」
メイヴ「は!?アサシンクラスのサーヴァント!?」


すると、メイヴの後ろに彼女の首に刃を向けた人物がいた。サンソンだ。


サクソン(サンソン)「振り向いたら殺しますね」
メイヴ「!!?こっちも!?」
クー「メイヴ!すぐ助けーーーーー」


すると、クーの槍を剣技で飛ばした人物がいた。デオンだ。


デオン「ランサーのサーヴァントか。まあ、私が相手するのに越したことはないだろう」
クー「ぐっ・・・!セイバークラスのサーヴァントか・・・!」
メイヴ「クーちゃん!」


思わぬサーヴァントの登場に二人とも降参の白旗をあげる中でこの後にゼオ達が駆けつけた後はサンソンはどう始末するかを思案していた。


サクソン(サンソン)「さて、どう処刑しましょうか・・・」
クルーク「待って!」


クルークが止めた後に彼は何かをメイヴとクーに渡した。袋に入っていた稼いだ一部の高額の財産だ。


クルーク「もっぱらこれが目当てだったんだろ?命だけは助けてあげるから、代わりにこの世界に現界したからにはやり直してね」


クルークに命を見逃されたメイヴとクーは無言でその財産を持って立ち去った。ハッチンはクルークに聞く。


ハッチン「おい、いいのか!?あいつらを逃して!」
クルーク「別にサーヴァントも悪く言えば死人だけど、今もちゃんと生きてるんだよ。生きてるのにその命を奪うなんてどうかしてると思ったからね」
ゼオ「・・・そうか」


そして薬草の採取地にたどり着いた一行は薬草を探して採りながら何かを聞いたり色々と薬草の種類などの話題を持ちかけたりしていた。


ラフィーナ「薬草で傷口を塗る場合もありますけれど、食べて癒す場合もありますのよ?」
ププル「へー。これもそうなのかな?」
ラフィーナ「種類はわからないけれど、それは傷口を塗る場合の薬草ですわね」
ププル「じゃあ、採ってくるね!塗る場合とは言ったけど、どれぐらい効くのかなー?」
???「そこのお嬢さん方」


ププルとラフィーナは金髪の長髪の男に声を掛けられた。突然のことに少し戸惑うが、ププルは聞く。


ププル「なんですか?」
???「ツキノという少女は知らないかな?」
ラフィーナ「知ってますわよ。アイオーンに聞いたら分かると思いますから呼びますわね。アイオーン」


すると、アイオーンがラフィーナに呼ばれて来た。・・・たまたま一緒にいたサンソンとともに。


アイオーン「我が呼ばれたような気がするな・・・」
サクソン(サンソン)「どうしました?ん?」
???(サーヴァント!!)


すると、その長髪の男が咄嗟に武器を構えたサンソンに気付いて彼を倒そうとするが、サンソンは咄嗟に避けた。サンソンはププル達を庇いながら言う。


サクソン(サンソン)「すぐに逃げなさい。彼もサーヴァントです」
ププル「えっ、サーヴァント!?」
???「匂いでサーヴァントだとわかるアサシンのサーヴァントがいると聞いたが、まさか私達の後世のフランスの処刑人だとは。ならば我が真名を言おう。私はフィオナ騎士団の団長のフィン・マックールである!ツキノという少女の生け捕りが本来の目的だがお前達の命をいざ頂戴する!」
サクソン(サンソン)「望むところですね」


すると、クルークが騒ぎを聞きつけて彼らを探す声が聞こえた。その場にいた一同とフィンはクルークに気付く。


クルーク「サンソーン?何かあったのかいー?」
サクソン(サンソン)(クルークさん!)
フィン「言い忘れたが、実はあのメガネ少年を殺すサーヴァントを用意したのでね。ランサーのサーヴァント、ティムムッド!」
ティムムッド「はっ!」
サクソン(サンソン)「しまった!クルークさん!」


すると、ティムムッドの槍を槍技で相殺しクルークを助けたサーヴァントがいた。クルークに見逃してもらった先ほどのサーヴァントのクー・フーリンだ!


クー「まさかティムムッドに出くわすとはな!」
クルーク「キミは・・・!」
ティムムッド「!?」
フィン「クー・フーリン!?なぜお前が・・・ということはまさか・・・!」


すると、チーズを蹴ってフィンの頭に命中したサーヴァントがいた。クー・フーリンと同様にクルークに見逃してもらった先ほどのサーヴァント、メイヴだ!


メイヴ「ふう。やっぱり味方にすると嫌よねぇ」
クルーク「キミ達、どうして・・・」
サクソン(サンソン)「クルークさん、下がりなさい。この方々があなたに何をするかはわからなーーーーー」


すると、メイヴとクーがクルークを前にして跪いた。意外なことにサンソンも驚く。


サクソン(サンソン)「えっ?」
クー「先ほどはすまねーことした。あんたは殺さずに見逃してくれたのに俺達は・・・」
メイヴ「詫びと言ってはなんだけど、お願いがあるの。私達をあなたのサーヴァントにして欲しいの」
クルーク「えっ?」
サクソン(サンソン)「でも、あなた方はもうマスターを・・・」
クー「前のマスターならついさっき契約解除した!だから、あんたのサーヴァントとして仕えさせて欲しい!」
メイヴ「お願いよクルーク!」
クルーク「えっ・・・」


二人の態度を察したサンソンは武器を下ろしてクルークに言う。


サクソン(サンソン)「クルークさん。彼らの態度から先ほどの敵意は感じられない。だからどうか彼らの熱意を聞いていただきたい」
クルーク「・・・」


すると、クルークはクーとメイヴのマスターになることを決意した!


クルーク「・・・わかったよ。二人のマスターになることを許す」
メイヴ「!ありがとう!」
クー「これからよろしくな!」


すると、無数の弓矢が彼らを襲ってきた!彼らが驚く中で上を見やるとそこには騒ぎを聞きつけて粛清しに来た牛若丸ことうしおだ。


うしお「お前達!何をしてる!ここはツキノ姫の山だぞ!」
メイヴ「違うわ!私達は攫う目的で確かにツキノを探しにきた。でも、今はこのメガネ少年のサーヴァントになったわ!今更山を荒らす気はないわよ!」


メイヴの弁明にうしおはさらに険しい顔をした。


うしお「じゃあ、その少年が黒幕だというのか。ならば「違うのうしおちゃん!」
ツキノ「その人の言ってることはよくわからないけど本当みたいなの。それにクルーク君達はツキノの仲間なの!」
うしお「!」
クルーク「ツキノ?」


そしてうしおやツキノ達と邂逅した一行は先程から気絶しているフィンと彼を看病するティムムッドを連れてツキノの実家に招き入れられ夕食の卓に着く中でレガムントとアサトは彼らの話を聞いた。

ダイ山神話聖杯大戦(前編)(その3) ( No.864 )
日時: 2021/01/24 15:55
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

レガムント「それは何かは知らんが、大変じゃないか・・・」
アサト「そいつらがツキノを攫う目的ではあったが、サクソン達が返り討ちにしようとしたってことだな。んで、その後に命を奪うのを見逃してくれたクルークに仕えるという目的でそばにいるということだな」
ゼオ「まあ、そんな感じだ」


すると、サンソンはアサトに何か気付いたのかじーっと見つめる。アサトは気付く。


アサト「なんだ?こんな美形を見惚れて何か得したか?」
サクソン(サンソン)「いえ、何もありませんよ(エージェント様。名前以外の記憶は失っていると思いますが、やはり彼らは・・・」
エージェント(ああ。名前以外の記憶を失ったサーヴァントって感じか)
ブラック(でも、アサト達がそばにいるツキノはそれを知らない感じだ)
デオン(もし順当に行けばツキノはこの方々のマスターとなる感じか。だが、レガムントはそれを知らないし主人を危険な目に巻き込むからと反対はするだろう)


すると、アサトはアイオーンに聞く。


アサト「あんた、酒は飲めるか?」
アイオーン「ヴッ?神は酒の味は苦手だが、でも、ただ一つ好きな酒はある。ブラッド・グレイヴだ(カバンの中身からブラッド・グレイヴの入った瓶を出す」
アサト「おっ、いいねぇ〜!あんたらも飲むかい?」
クー「じゃあ、言葉に甘えるぜ」
メイヴ「私もちょっとその酒に興味あるから飲みたいわ!」


アイオーンの持ってきた酒を取り出す中でうしおは顔真っ赤で硬直しているヤスとハッチンに気付いた。


うしお「やはりいきなり攻撃したのはまずかったのでしょうか?」
ヒメコ「ああ、あれはいつものこと。今はあたし達相手なら平気だけど、女の子が苦手だから」
ベンちゃん「今時に言われる年頃ですな」


すると、フィンがハッと目を覚ました!フィンは自分の置かれた状況が一瞬わからなかった。


フィン「ここは!?」
ティムムッド「王!」
クルーク「キミ、メイヴの攻撃で倒れてティムムッドと一緒にここに連れてきたんだよー」
フィン「なぜ敵に情けをかけられてここまで運ばれる必要があるのだ!?」
クルーク「情けって・・・」


すると、フィンはアイオーンの持ってきたブラッド・グレイヴを見る。それを見てあっさりと観念したフィンはそれを口にする。


フィン「血のように赤い酒というものはなかなか良いな」
クルーク(飲んだ!)
ププル「ツキノちゃんの家は今日は鍋でみんな食べてるからちゃんと食べないとダメだよ。鍋は美味しいよっ」


ププルの愛らしい笑顔にフィンの胸が何故か突き刺さった。フィンは食べながら言う。


フィン「・・・先ほどは悪かったな。だから・・・キミを私とティムムッドのマスターとし、私の嫁としよう」
ゼオ「は?」
ププル「えっ、マスターならまだしもなんで嫁なの?」


ティムムッドはフィンとは対照的に自分と主人のフィンのマスターとなるププルを顔真っ赤で気まずそうに見ながらブラッド・グレイヴを飲み進めるが、コップに入った酒がなくなったことに気付いた。


ティムムッド「ライオンの子よ!ブラッド・グレイヴを・・・!?」


しかし、ティムムッドが見たのはブラッド・グレイヴが美味し過ぎて飲み干して気絶しているアイオーン以外の大半の大人組と全く気絶する様子も酔う様子もないアイオーンだった!


アイオーン「お前も酒を口にするか?」
ティムムッド「いえ、あなたは酒がかなり強い方なのですね;」
ツキノ「アサトちゃん、生きてるのー?」
ジャガー「これ、飲み干しやがったのか(手には好物のバーボン」


そしてその後に大半のキャラ全員が満腹感で寝る中で起きていたクルークとゼオが夕飯の後片付けをしていた。


クルーク「ったく、風邪ひくよね;」
ゼオ「俺は結構これはこれで楽しいが」


すると、二人が夕飯の片付けをしている最中でベンちゃんに引き止められた。


ベンちゃん「あの」
ゼオ「ん?」
ベンちゃん「ププル嬢から聞きましたが、ゼオ殿はいわゆるプロの魔導師ですな?」
ゼオ「そうだが。それがなんだ?」
ベンちゃん「ちょっと聞いて欲しいことがありまして・・・」


翌日、ゼオ達はベンちゃんからの頼みでとある場所を尋ねた。アサトもついてきた上で。


ゼオ「なんでお前までついてくるんだよ?」
アサト「いいじゃねえか、ベンちゃんからお前らの護衛を頼まれてるんだ。大丈夫だ、ツキノはレガが守ってくれるし」
サクソン(サンソン)「なんか仲良くはなりましたね;」
メイヴ「あー、ここね」


すると、たどり着いたのは豪華な工場らしき建造物だ。もちろんダイ山には以前にそんな建物はない。


クルーク「ここ、何らかの魔力でできてるね・・・」
ハッチン「こんな豪華な工場を魔力で建てられたってわけだな;」
デオン「でも、普通のミューモンなら魔力は微弱で建てられないはず。だとしたらこれは・・・」


すると、誰かが彼らの前に飛んできて着地した!驚く彼らにその人物は言う。


???「お前ら、この地に現れた青の吸血鬼一族側からの侵入者か」
ププル「違うよ!ボク達はベンちゃんという方に頼まれてここにきたんだよ!この山にこんな工場が建てられるってことは何かあるんでしょ?」
???「そのように勘ぐってたのか・・・「あら?カルナ、その方々には何かありそうよ?」


すると、小柄な少女が彼らの前に姿を現した。


カルナ「ブラヴァッキー」
ブラヴァッキー「どうやら青の吸血鬼一族側からの侵入者ではなさそうだし。様子を見る限り青の吸血鬼一族の手がかりを探しているわよね?」
ゼオ「まあ、そうだが。わかるのか?」
ブラヴァッキー「なんでたってあたしは魔術師よ。まあ、カルナ同様にサーヴァントではあるけど」
エージェント「サーヴァント・・・!」


そして彼らはブラヴァッキーとカルナに工場内を案内される中でその中心部に着く。着いた後にブラヴァッキーは言う。


ブラヴァッキー「さぁ、エジソン。彼らは案内したからこっちに」
ブラック「エジソン。アメリカの発明王だよな?」
アレク「うん。彼にはどんなので現れるかちょっと注意だね」


そしてエジソンが現れ、彼らはその姿に驚いた!何しろそのエジソンは・・・






ライオン頭だったからだ(爆弾投下)






エジソン「わーはっはっはっ!私はエジソンである!サーヴァントの発明王である!」
ヤス「ライオン頭かよ;うっぜぇ;」
アイオーン「ヴッ;Σ(・ω・;)」
エジソン「さて、異邦の者達よ。どうしてここに来たのだ?」


エジソンに聞かれたゼオはこう答えた。


ゼオ「俺達は青の吸血鬼一族の手がかりを探してる。今回の件は青の吸血鬼一族が関わってるんじゃないかと疑問視してるんだ」
エジソン「青の吸血鬼一族か」


すると、エジソンはこう答えた。


エジソン「それだったらよく聞きたまえ。今このダイ山が青の吸血鬼一族の一人によりこれからの聖杯大戦の場所になっている」
大半の人達全員「!!」
エジソン「私達は青の吸血鬼一族に立ち向かうためにこの山に工場を建てて奴らに反撃の機会を窺っているのだ。キミらは見る限りサーヴァントを手にしているが、今のままでは青の吸血鬼一族に蹂躙されるだろう」


その数分後に外に送り返された彼らはブラヴァッキーとカルナに見送られる。


ブラヴァッキー「聞きたかったことはそれね。まあ、あなた達が何も介入しなければ攻撃はしないから安心してね」
カルナ「つまりはその聖杯大戦に余計な介入はしなくていい」
ゼオ「ああ、わかった」


彼らはツキノの家に帰路に着く中でほわんは聞く。


ほわん「何もしなくていいって言ったけど、本当にこれでよかったのかな・・・?」
ヒメコ「どうだろうね・・・」
クルーク「・・・」


クルークはエジソン達の態度にどこか疑問を抱いていた。ツキノの故郷が聖杯大戦に使われる方が、或いはそれに何も介入せずに無事でいることが本当によかったのかと。クルークは顔を上げながら言う。


クルーク「みんな!やっぱりツキノの故郷が聖杯大戦なんかに使っちゃダメだよ。エジソン達の言う通り確かにダイ山の聖杯大戦の中で何も介入せずに無事でいるのは幸せなのかもしれない。でも、それじゃダメなんだよ。そんなのは誰にとっても本当の幸せじゃないよ」
ゼオ「・・・!」


すると、クーがクルークの頭を撫でながら言う。


クー「それでこそ俺達のマスターじゃねーか。契約したかいがあったな」
クルーク「クー・・・」
メイヴ「私もクルークと同じ意見だと思うわ。だって私達がクルークに契約したときにもうすでに介入してるしね。そのエジソンに言われてこのままでいるなんて私達をバカにしたようなもんよ」
ゼオ「メイヴ・・・よし、明日はあいつらにその聖杯大戦を止める意志の強さを見せつけてやろうぜ!」
大半の全員「おう!!」


その夕飯の時、ベンちゃんはゼオから自身が頼んでいた工場の詳細の情報を聞き出していた。


ベンちゃん「なるほど。それで止めるために戦うというのですか・・・」
ゼオ「ああ、ここまで関わっちまったことはしょうがない。今更引き返せんな」
ベンちゃん「あなたらしい意見ですな」


すると、ププルが慌てながら二人の方に来た!


ププル「ゼオ!大変!」
ゼオ「どうした?」
ププル「さっきハチ君が見たというんだけど、二人の男性らしき人達が青の吸血鬼一族の配下に囚われたらしくて・・・!」
ゼオ「!」


ゼオは何かに気付いたのかすぐさま立ち上がった!


ベンちゃん「ゼオ殿?」
ゼオ「ごめんベンちゃんすぐ戻る。その間はツキノ達を守ってくれ」
ベンちゃん「ゼオ殿!?」


そしてゼオ達が指定の場所にたどり着いた後は隠れながらその場所を見張っている青の吸血鬼一族の配下の様子を窺っていた。


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