二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。4
- 日時: 2022/12/14 20:01
- 名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)
新しい日常日和。4に来て下さりありがとうございます。このたび前の掲示板のデータがいっぱいになったことにより後継掲示板で日常日和。を4として再開することになりました。なのでブタのヒヅメとの戦いやぷよクエ実録も今後はここですることになります。それでも私は変わらないし変わるつもりもありませんので見ていただければ幸い!
「目次」
「短編」
多才のわらじ>>1-2
賢者大作戦!>>38-43
成りすましアラビア二番手>>49-50
ツキノちゃんと孤高な天騎士さん>>73
サックスとリンゴ>>78-79
恋愛裁判地獄絵図>>85-89
Ai:birthday>>146-147
可愛い可愛いメイドさん>>177-179
栄光の天騎士ロード>>183-190
隠しの天才>>196-197
疑惑のラブレター>>203-204
悪魔さんの歌と少女のオーボエ>>248-249
2番手vsローティーン共の大戦争>>265-267
フルートの約束>>276-278
海水浴での休暇>>338-342
ふうりんアフェットゥオーソ>>365-369
月光の進化と共に>>374-377
王ドラ、イーブイ達を拾う>>382-383
とっておきのうた>>389-392
ある日降り立ったウーベルチュール>>410-411
学☆芸☆会☆大☆騒☆動>>415-416
サウンド・ショウ・タイム>>420-421
大量の楽器紛失事件>>425-429
龍笛を巡る運命(さだめ)>>434-435
今時の温泉パークはプールも付いているらしい>>451-452
トラブルな仙女!>>467-468
影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン>>471-475
お花見は時に危険なこともあるらしい>>478
争奪のシナリオ>>515-519
Nebula from Sunny>>522-525
勘違いにご用心!>>528-530
舞い降りた花>>543-545
桜版裸族による裸族のための講座2>>548-550>>552-553
解き放たれた恋愛のもつれ>>558-561
8月31日のポルックス>>605-606
月下の明かりの下で>>607-608
Flying to you>>637
ロックパンダは騒動がお好き!?>>638-639
オーボエはギネスブックになるほど難しいらしい>>640-642
ファゴット・ミッション!>>643-646
アリシアと魔法のエメラルドの腕輪>>649-650
Nostalgie Voice>>651-652
雑草達のそばにあるキレイな二輪花>>655-656
薔薇とリンゴとトロンボーンとモノクルの香り>>657-658
狐をめぐるもつれ>>659-660
乙女のカメラ対決!?>>661-662
主の居ぬ間に洗濯!?>>663-671
Mysterious Days>>672
オトナになったもん!>>673-675
若頭と雅楽師と笛と>>676-678
ニュージーランド劇場に参加しまショー!>>681-685
北海道inアンサンブルコンテスト>>686-687
髪は男女ともに命らしい>>688-689
ジャパンの侍犬魂>>690-691
没ネタ2本立て>>692-694
大騒ぎなお嬢様参観日>>695-696
ロックパンダとの別れの時>>697
薔薇色の狙撃>>698-700
嬉し恥ずかし修羅場>>701-704
とある日の海水浴事情>>705-707
NOBUNAGA to visit shores>>710-712
カメラにご注意を>>715
ドタバタ☆アクション!>>741-744
いつの世も儚きや>>773-774
クリスマス☆ラブパニック!>>777-778
森の女王様と闇の美少女と花の魔導師>>781-783
違う時代からの流通者>>787-788
ラモール・エスポワール〜ブケファラスと共に〜>>794-795
アンダーノースザワでの出会い>>802-804
生徒会番長の苺の裏事情!>>808-811
初夏の露呈式!?>>815-818
天の川の天から舞い降りた落とし子>>822-823
ラブナの隠されたとある秘密>>826
少年戦士ト麒麟ノメイドノ物語>>829-830
ラブっとvTORIスティック>>849-850
アムール☆トリップ>>854-857
日本のライブではハープやチェロも採用されるらしい>>858-859
やって来たのは少女剣士さま!?>>860-861
全面協力のバレンタインのラプソディ>>871-872
愉快!痛快!寿司狂騒詩!>>873-877
ルナティック・スウィング!?>>878-879
スパイハッピーバースデイ>>880-881
スーパー☆アストルフォちゃん!>>886-887
髪の毛は人間の命らしい>>888-889
一頭身の人形とヒーロー>>890
「やってきた。」
音大生漫画家がスマブラ屋敷にやってきた。>>439-440
ロック・パンダがスマブラ屋敷にやってきた。>>634-636
生意気司令官がスマブラ屋敷にやってきた。>>653-654
「ぷよクエキャラで料理対決!」
その2>>10-16
結果発表>>22-25
オシオキ編>>32
「テストネタ」
テストネタ1>>443-448
テストネタ2>>455-462
「フルート実録」
フルート実録2>>1
フルート実録3>>173
「闇天使の“重責”の呪縛」
猫と踏切と闇天使>>208-209
恋したサックス>>212
一旦の別れ>>215-216
事件の波乱>>221-223
神様も止められない紅蓮の羽四つ>>227-228
ウサギランド出現>>231-234
“願い”の先>>238-244
「ブタのヒヅメ決着」
月長石と星の水晶と黄玉物語>>283-284
全ては「キミ」のため>>289
慕う気持ち、向上心と小さな籠>>292-293
夕焼けの空と曇りの空>>296-298
青空はいつでも夕陽を待っている>>301
ゾーアの覚醒>>307-308
未来への絆>>313-314
悲しみはここに置いて>>318-320
さようなら、ありがとう>>324-326
終わりの始まり>>331-332
「全国学生音楽コンクールでの絆」
夏の花の嵐>>564-565
紅葉からの条件>>568-569
圧倒的な表現力がボレロを貫く>>574-575
四葉宮高校との対面>>578-579
四葉宮高校とのアンサンブル対決!>>582-584
棟梁と魔人と黒音と>>587-589
黒音学園とのアンサンブル対決!>>592-594
それぞれの動向と彼女から手を引いて>>597-598
本来の音>>601-602
「天空のレビアッタでの激闘と決戦」
星の舞う庭>>609-610
ゆっくり回り始めた歯車>>611-615
秋のルビー、悲しみを歌いながら愛しさを>>616-619
激闘の瞬間ーーーときーーー>>620-621
兎蝶グラフィティ>>622-623
道化とスライムのレジリエンス>>626-628
悲しみよりも深く優しく>>629-630
No charge memorys>>631-632
これからの課題と目的>>633
「トランペッターのケロン人襲来!」
占いの結果のトランペットとウラハラとタママ>>747-748
純粋アンチテーゼ100%>>751-752
トランペットでのイリュージョン>>755-756
大切な人からくれた宝物>>759
「マリア・ザ・リッパーの行く末」
休息にトロイメライ>>841-842
White fox the Ripper>>843-844
マリア・ザ・リッパー!>>847-848
「ぷよクエ実録」
時空の旅人クリアまでの道のり>>254
マーベットの挑戦状日和>>270
「前後編」
旋律幻想曲>>56-58>>64-66
果てなき命の宴>>132-134>>139-140
フルートのショコラティエ>>151-152>>156-157
吸血鬼の赤き洗礼>>257-258>>261-262
オルガンストレッタ>>348-351>>356-360
秋のポケモンコンテスト!>>397-400>>405-406
愛と涙のサッカーバトル!>>533-535>>538-540
それぞれのお忍びの騒動の三重県伊勢志摩旅行>>762-764>>767-770
大切な思い出>>833-834>>837-838
ダイ山神話聖杯大戦>>862-866>>867-870
Composer:C>>882-883>>884-885
無垢なるアイの願い星>>891-895>>896-899>>900-905>>906-909(最終更新&続きは新たなスレッドへ)
「特別編5」
序章:八奇人>>94-95
第一章:わがまま>>101-102
第二章:見てきたもの>>107-109
第三章:夢涙>>115-117
第四章:絆>>121-122
終章:響く>>123-124
「特別編6」
序章:オーボエの王子様>>481-482
第一章:小さな店で>>486-488
第二章:シグレの覚醒>>492-495
第三章:目には目を、口撃には口撃を>>500-503
第四章:オーボエの涙>>507-509
終章:運命の奇妙な巡り合わせ>>510-511
「特別編7」
序章:始まりの約束>>718-719
第一章:デートの途中で>>722-723
第ニ章:すれ違い・・・?>>726-727
第三章:本当のこと、その本当の気持ち>>730-732
第四章:報復☆DEATH>>735-736
終章:日本までやってきた来客>>737-738
- コメント返し! ( No.840 )
- 日時: 2020/10/07 17:16
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
〉ネオイクスさん
後編は記憶の香水をめぐるお話ですが、珠黄泉族のCマホが襲来したということは今後の何らかの物語の伏線になりそうです・・・光の学園の天使達は前シリーズのブタのヒヅメ編から出てきたんですよー!デオンくんちゃんとブラックには今後とも幸せになってほしいと願いつつランスロットが登場するのはもう少し先にはなりそうです・・・次回もお楽しみに!
- 休息にトロイメライ(その1) ( No.841 )
- 日時: 2020/10/07 17:22
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回はヤスほわメインの長編の三部作です!そしてサンソン君と同じあのアサシンのサーヴァントの登場ですが、いい加減にスイッチ買いたい・・・OTL
大半の人達全員が青の吸血鬼一族のことを調べる中で何も知らない新参キャラであるハッチンはマシマヒメコことヒメコに聞いていた。
ハッチン「なあ、なんつーかみんなちょっとピリピリしてやがる・・・あれはなんだ?」
ヒメコ「あたしが知るわけないじゃん!きっとみんな何か下らないものやってるんでしょ?夏美達もそれに付き合っちゃってさ」
すると、ドアが開いた。コーヒーの給仕にきたほわんだ。
ほわん「コーヒー持ってきましたー!」
ハッチン「おいほわん、俺用のミルク入りのコーヒーは?」
ヒメコ「それ、カフェオレ;」
ほわん「ヒメコちゃん達の分は後で作るね!なんかみんなちょっとピリピリしてるみたいだし・・・」
ハッチン「そうだな・・・」
???「おい」
すると、彼らにとある声があった。ヤスだ。
ほわん「ヤス君!」
ヤス「サタンのおっさんからお前らに朗報だそうだ。これを渡して誘えって」
ハッチン「ファッ?なんだ?ん?超一流ホテルのトロイメライ、ご招待券付き?グループチケットだな」
???「は!?トロイメライ!?」
すると、そのトロイメライのグループチケットに食いついた人がいた。クルークだ。
ヒメコ「知ってるの?」
クルーク「知ってるよ!あの豪華な部屋とサービスで有名な伊豆のホテルだもん!ちなみに料理は豪華で美味いんだって!グループチケットの定員がまだ余ってるならボク達も連れて行って!」
ハッチン「(可愛い・・・)じゃあ、エージェント達も呼んで・・・」
すると、ヤスは突然の旅行にワクワクして楽しそうなほわんを見る。女子の扱いが苦手なヤスはほわんに対しては話しやすいと同時にいつも楽しそうにしている彼女に密かに特別な感情を持っていた・・・。
ゼオ「っしゃー!トロイメライだー!」
その翌日、旅行に行った一行は伊豆の超一流ホテルのトロイメライを訪れた。誘われたサクソンことサンソンは言う。
サクソン(サンソン)「あの魔王、ちゃんと采配はしているようじゃないですか」
アレク「サタンの魔王さん、なんだかんだ言ってすごいよねー」
エージェント「まあ、奴もそれなりの理由があるんだろうな;」
アイオーン「ところで・・・」
すると、一部の人達以外全員は一緒に来たある人物二人を見る。ムスッとしているブラックと彼を宥めているサーヴァントであるデオンだ。
ジャガー「こいつら、誰だ?」
アリシア「ブラックとデ・・・デオ。ちょうど暇そうにしていたから連れてきたの」
ブラック「なんでオレまで連れてこられたんだ」
デオン「いいじゃないか。せっかくの旅行なんだしさ」
ほわん「ほわぁ・・・!デオさん、めっちゃ可愛い見た目してる!」
ププル「デオさん、男の人か女の子かわからないような見た目してるよね・・・」
ヒメコ(あんなオレンジ猫とアイレーン様に引けを取らないほどの容姿だ・・・!)
すると、ヒメコの服の裾を引っ張る人物がいた。ヒメコと同じ名前の白鳥姫子だ。
ヒメコ「???(結構可愛いじゃん・・・」
アリシア「あっ、姫子!こっちこっちー!」
ハッチン「えっ!?ヒメコ・・・!ということはあんた、アリシアの言っていた同じ名前の・・・!」
姫子「白鳥姫子ですわ!」
ほわん「同じ名前だと間違えるから姫子さんって呼んでもいい?」
姫子「好きにして下さいですわ」
すると、プロキオンが一緒に来たアミティに言う。
プロキオン「ねえねえ、アミティさん、早くホテルに向かおうよ!」
アミティ「そうだね!」
ラフィーナ「どこの子供達ですか?躾がなっていませんわね;」
ベリー「あははっ」
彼らは超一流ホテルのトロイメライに入った後に部屋に向かうと、そこには男女別ながらかなり広めなスイートルームらしき部屋だった!
リデル「流石お兄様、すごい広いです・・・!」
ヒメコ「じゃあ、あたし達は食事の前におフロに入ろうかな」
ベリー「はーい」
大半の女子組全員が女子用の大浴場にワイワイと賑やかに向かう中でほわんが歩いている途中で何か押したような感覚がした。
ほわん「ほわ?何かあったのかなー?サタンさんの仕掛けか何かかなー?」
すると、ほわんは窓際を見やるととある幼い少女がホテルの縁側に居座っていた。ほわんは何かを感じて彼女に声をかける。
ほわん「?キミ、ここの子?お父さんとお母さんは?」
???「・・・」
ほわん「もしかして迷子?」
???「・・・(頭をふるふると横に振る」
ほわん「誰かと一緒に来てるの?」
???「・・・(頭をふるふると横に振る」
ヒメコ「ほーわーんー(遠くの方から声をかける」
ほわん「ほわっ!行かなきゃ!ごめんねっ」
ほわんが立ち去った後にその少女はほわんの足跡を辿って付いて行こうとしていた。まるで初めて会ったはずのほわんに何かを感じ取ったかのように・・・
- 休息にトロイメライ(その2) ( No.842 )
- 日時: 2020/10/07 17:24
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
そして女子用の大浴場では女子組が風呂場の温泉での入浴を楽しんでいた。中でもププルとアミティはヒメコのナイスバディな胸を見て大興奮していた。
ププル「わっ、すっげー!触ってもいい?」
アミティ「いいなー大きなおっぱい!」
ヒメコ「いや、人の胸を見て大興奮しないでよ;」
ベリー「そういえば、デオさんは?」
リデル「彼女(彼?)なら男女共用の風呂に入ってますよ」
姫子「あの人、女が男かはわからない容姿をしてますものね・・・;」
すると、ほわんは煙の隙間から先程の少女を見かけた。彼女に再び声をかける。
ほわん「あっ!風呂に入りたいならこっちにおいでよ!気持ちいいよ!」
???「・・・いいの?」
アリシア「ほわん、あの子誰?」
ほわん「何か迷子のような子みたい。聞いたのは聞いたけど」
ラフィーナ「でも、ここの子ではなさそうみたいですし、まあ外国から来たような子だと思えますわ」
ヒメコ「そういう事情ならあたしは一緒に入っても構わないよ」
???「・・・ありがとう」
先程の少女も大浴場に入る中で姫子は聞く。
姫子「そういえば、あなたは何て言いますの?」
???「!ジャック・ザ・リッパー」
ププル「・・・。名前は?」
ジャック「ジャック・ザ・リッパー」
アミティ「ジャック・ザ・リッパーってイギリスのロンドンで有名な殺人鬼の名前と一緒じゃん」
ラフィーナ「きっと名前がなかったからその名前を名乗るように言われてましたのね可哀想に・・・」
ヒメコ「ちょっと!」
ほわん「ジャックだから、ジャッキーちゃんって呼んでいい?」
ジャック「いいよ」
一方、男子組は男子用の大浴場に入っており、ハッチンはクルークの身体をじっと見ていた。
クルーク「?なんだい?」
ハッチン「い、いや、なんでもねーよ(眼福眼福!」
ブラック「あいつ、変な方向に走ろうとしてるみたいだが大丈夫か?」
ゼオ「あいつはああいう奴だから大丈夫だ」
すると、シグがあやクルに聞く。
シグ「そういえば、ここは混浴の大浴場ある?」
あやクル「今はデオが使ってるらしいがな」
ヤス「!・・・」
そしてその夜の夕食、大半の全員が集まって食べたり雑談し合ったりしていた。
フルシュ「あはは!それでその温泉に入ったら思わずダイブして足をつったんですか!」
アイオーン「我は足に痛みが走る・・・;」
ほわん「アイオーンさんは妹のアイレーンさんが言うに本当は完璧だけど、肝心な時は抜けてるよね(悪意のない清らかな笑顔」
アイオーン「ヴッ・・・;」
ハッチン「ところでさ」
すると、ハッチンがジャックに指を指しながら言う。
ハッチン「この女のガキンチョ、誰だ?」
ほわん「ジャック・ザ・リッパーっていう名前の小さな女の子なんだけど、ちょっとかわいそうだからジャッキーちゃんって呼ばせてもらってる」
サクソン(サンソン)「ジャック・ザ・リッパー・・・!!?」
すると、サンソンはジャックの名前に驚きを隠せずに思わず正体を露見しそうになったが、デオンがそれを制した。
ププル「サクソン君、どうしたの?」
デオン「いや、なんでも。サクソン、きっとジャック・ザ・リッパーの本を読み過ぎたね(あれはどう見ても私達と同じサーヴァントだが、それに関しての匂いが敏感だからって私達の正体までもが露見させるなよ」
サクソン(サンソン)(ぐっ・・・)
クルーク「じゃあ、ボク達のこれからの友情が続けられることを祈って、カンパーイ!」
一同全員が料理を食べたり、ジュースを飲んだり、一部の大人組が酒を飲んだりして気がついたらみんな旅の疲れからか眠っていた。眠っていないほわんは眠っている彼らに毛布をかけた。
ほわん「みんな旅の疲れで眠ってるんだね。あれ?そういえば、ヤス君は?」
すると、ほわんが館内のマップを見た。それを見やるとある場所を発見した。
ほわん「あれ?これ、混浴のお風呂がある!今の時間なら誰もいないと思うからちょっと行ってみようかな?」
一方、とある大浴場ではヤスがその温泉に浸かっていた。ヤスは煩悩になりながらもそれを止めようとしていた。
ヤス(いやいやいやないないない!!この温泉に来たらあいつも来るかなとは思うがそんなことはない!!うっぜぇ!!)
すると、その温泉に誰かが入ってきた。ヤスは期待はしながらもそれを見ないように後ろを向いていた。しかし彼の聞き覚えがある声がそこにあった。
ほわん「・・・ヤス君、こんなところにいたんだね」
ヤスはその声を聞いて振り向く。なんとタオルを身体に巻いているほわんがいたのだ。そう、ここは混浴の大浴場。シグとあやクルが言っていた温泉だ。
ほわん「うち、何もしないから入っていい?」
ヤス「あ、ああ、いいぞ。タオルを巻いたまま入るなら。俺も見ないから」
ほわん「わかった」
すると、ほわんがタオルを巻いたままその浴場に入ってヤスと一定の距離を取った。ヤスは聞く。
ヤス「・・・あのガキンチョに懐かれたのか?」
ほわん「うん!ジャッキーちゃんはちょっとヘンかもしれないけど、ちゃんといい子だよ!ただ顔に少しの切り傷があるのはちょっと気になるけど」
ヤス「そうか・・・」
ほわん「えへへ・・・ヤス君ってなんだかんだ言って話しやすいよね。同性だったら絶対親友になってるよ!」
ヤス「・・・」
すると、ヤスはほわんにあることを聞く。
ヤス「・・・それ、そういう意味で言ったんじゃないよな」
ほわん「えっ?だって本当のことだし・・・」
すると、腰に身体を巻いているヤスはほわんを優しく抱きしめる。ほわんは突然のことにちんぷんかんぷんとなるが・・・
ほわん「ヤス君?」
ヤス「ほわん。好きだよ」
ほわん「うん!うちもヤス君のこと好きだよー」
ヤス「そういう意味で言ったんじゃない。お前のその笑顔、仕草、お人好しで優しいところ・・・それが他の奴に向けられる度に苦しくて、痛いんだ・・・!」
ほわん「ヤス君・・・?」
すると、その後に起きたことにほわんは驚いた。なぜならーーーーー
ヤスの唇がほわんの唇と重なったからだ・・・。
ほわん「・・・」
ヤス「・・・」
すると、バンとドアが開いた音がした!二人が音の方向に向くと・・・
ヒメコ「無言のまま二人で見つめ合わないでえええええーーーーー!!!」
ヤス「!?」
ほわん「ヒメコちゃん!?」
ヒメコが浴衣を着たままその浴場に乱入したからだ。ドアの外を見ると、一緒にいたヒメコに驚愕していたクルークとハッチンがいた。
ヤス「てめーら・・・」
ハッチン「違う!!起きたらヒメコが一緒に来いと言ったんだ!!」
クルーク「エージェントに貸してもらった万能カメラを使って撮ったりなんかしてないよ!」
ヤス「撮ってるだろうが!!」
ヒメコ「こんなことだろうと早めに起きて正解だったわ!!」
ヤス「正解じゃねえ!!」
彼らのドタバタ珍風景を密かに見ていたジャックはほわんの様子を見て何かを感じ取っていた・・・。
続く・・・!
感想OK
- White fox the Ripper(その1) ( No.843 )
- 日時: 2020/10/11 17:08
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
今回は三部作の中盤です!ジャックちゃんはうちのカルデアでは☆5チケット配布の時に選びましたが、なんとも可愛いんだ・・・!
ーーーーージャックが死んじゃった。
ーーーーーわたしたちも死んじゃった。
ーーーーーねえ、おかあさんは、
わたしたちの、おかあさんだよね?
サクソン(サンソン)「いや、うちの恩人のスパイが本当にごめんなさい」
サンソンがバカなことをしでかした今は正座している4人を叱りつけ、ほわんにもヤスにも謝った。ジャガーは言う。
ジャガー「なんか騒ぎがしたからまさかと思ったよ・・・」
ハッチン「すいません!!」
ジャガー「あ゛っ?」
ハッチン「ごめんなさいすいませんすいません!!!」
ジャガーのプリティーな外見に反する睨みをハッチンに利かせる中でほわんは四人をフォローしながら言う。
ほわん「ジャガーさん、サクソンさん、もう気にしてないから大丈夫だよ!そりゃあちょっとびっくりしたけど」
サクソン(サンソン)「そうですか。それなら」
ジャガー「そういえば、ヤスは?ゼオ達に話をするように頼んだんだが」
すると、ヤスの様子を見にきていたゼオ達が戻ってきた。ジャガーはため息を吐いた彼らを出迎えた。
ジャガー「おかえり。ヤスは?」
ゼオ「それが・・・今は俺達とも話をしたくないそうだ」
ほわん「じゃ、じゃあ、うちはもう寝るね。おやすみっ」
ほわんが寝床に着く中でアミティはヒメコに聞く。
アミティ「ねえ、ヒメコ。あの二人に何かあった?」
ヒメコ「実は・・・あたしのほわんがヤスとキスしてた・・・!!(号泣」
姫子「うっそマジですの!!?」
アリシア「あの二人、仲良いなーとは思ったけど、まさかそこまで発展したなんて・・・」
ブラック「アリシアと姫子は黙っててくれ;」
すると、ププルはなんとか全員をまとめ上げてフォローする。
ププル「と、とにかくなんとか二人からも話が聞けるようにいい方法を考えよう!」
アレク「いいね。みんなであの混浴の大浴場に入るというのは?」
あやクル「いやアレク、そんな悪意のない心根して意外とバカ言ってるからな;」
すると、サンソンは諦めたかのように言う。
サクソン(サンソン)「・・・もういいでしょう。二人のことはお互いが歩み寄るまで放っておきましょう」
デオン「なっ・・・!!?」
ラフィーナ「ちょっとサクソンさ・・・!」
サクソン(サンソン)「突然のことに二人は戸惑ってると思います。第一こういう心理的な問題に介入はできませんよ。僕達には」
リデル「ま、まあまあ、今は私達は寝る時ですよ。じゃあまた、おやすみなさい」
リデルが遠回しにフォローし、女子組は自分達の部屋に戻ったが、サンソンは生前のとある出来事が原因で物事に積極的に介入しないという考えを持っていた。とある想いと、ともに。
サクソン(サンソン)(なんで生前のフランス革命といい今回のことといいみんな人の気持ちがわからないんでしょうね・・・)
その翌日、一行はせっかくだからと伊豆観光をしていた。ジャックとも一緒に。
アイオーン「ヴッ、ヴッ、ヴッ」
ゼオ「自分のバンドのメンバーに土産を買うみたいだな。つか、ほわん、なんでジャッキーも一緒に連れてる?」
ほわん「うちについて行きたいんだって」
ジャック「うん」
すると、アイオーンは入った土産屋でとある物を指差して言う。
ゼオ「あれ、ロムにプレゼントしたいのか?」
アイオーン「ヴッ!」
ゼオ「じゃあ、俺もアイオーンの選んだやつをプレゼンしよう」
ジャック「プレゼンって何?」
ほわん「うちもわからないなー」
その後にエージェントとブラックが入り、土産屋で関係者への土産を買うために選んでいた。
エージェント「チャーリーさんのお子さんに渡すならこれかなー」
ブラック「女子に似合うやつはないものか・・・ん?」
すると、二人はあるものを目にする。それは・・・
アイオーンがメンバーへのお土産に巨大の土偶を選ぼうとしたり、ゼオがそれで厳選しているからだ!(爆弾投下)
アイオーン「これはシアンへ。これはツキノへ。これは・・・」
ゼオ「いいじゃんそれ。買え」
ほわん&ジャック「わー!おっきいー!」
エージェント「ノーノーノー!!!I don't buuuuuuuuuuuy!!!」
ブラック「そんなの選ぼうとしたのか・・・;」
そしてエージェントによってBRRメンバーへのお土産は大半が小さなストラップに決められた後にハッチンはクルークとともにヤスに声をかけまくっていた。
ハッチン「なあなあ、ヤス!伊豆に来たんだから伊豆らしい喫茶店に行こうぜ!俺もハチミツは我慢するからさー!」
クルーク「そうそう、ボクも伊豆で有名な喫茶店なら知ってるし!つか、調べたし!」
ヤス「・・・うっぜぇ」
ハッチン「うざいことはねーだろーがー!」
クルーク「ヤッさん、七滝茶屋に行こーよー!春夏秋冬の季節に合わせたパフェもあるし!」
ハッチンとクルークがヤスから話を聞くために強引にその七滝茶屋に連れて行った後にヤスはめちゃくちゃコスパが良くて美味しいパフェを食べながら机に突っ伏して言う。
ヤス「・・・なかなか美味いな。全て吐き出してしまいそうだな・・・」
クルーク「んで、ほわんと何があったんだい?」
ヤス「・・・ほわんに告白した」
ハッチン「ファッ!!?」
ヤス「でも、何故だかほわんには避けられてるような気がする・・・なぜかあのちびっ子も付いてるし・・・やっぱり俺じゃダメなのかよ・・・」
クルーク「ヤッさん・・・」
一方、それを見ていたとある人物がなぜだかヤスとほわんの二人を心配してそうに見ていた。
???「・・・あーあ、二人ともに戸惑ってますね。これは私がちょっとばかり介入しないとダメですね・・・」
その人物はそう考えながら立ち去った。その姿は円卓の騎士だが、プロキオンを密かに助けようとした紫の鎧の円卓の騎士でもなんでもなく・・・
その日の夜、ヤスは一人風呂に入った後にほわんとサンソンがニンテンドースイッチでカービィハンターズ2をしていたのを見かけた。
サクソン(サンソン)「はい、僕の勝ちですね」
ほわん「ほわっ!まだもうちょっとだったのに!でも、これだけ覚えてたらすごい!」
ヤス「・・・;」
サクソン(サンソン)「おや。ちょうどヤス殿がいるようですね。じゃあ、僕は卓球大会しに行ったみんなを出迎えなくてはいけませんからゲームとやらは今日はもう終了です」
ほわん「えっ。はーい・・・」
サンソンが行った後にほわんはヤスに話しかけた。
ほわん「ヤス君!卓球大会、みんなと一緒じゃなかったの?」
ヤス「・・・卓球はうっぜぇから俺は風呂に入った」
ほわん「そっか・・・ほわっ」
すると、ほわんが何かに気付いたかのように言う。
ほわん「そういえば、みんなにと思って買ってきた服があったんだ!アリシアちゃんと姫子さんとベリーちゃんに薦めてもらったやつなんだけど・・・」
ヤス「(服!?)な、なんだ?」
ほわん「着てくれるかなぁ?(お洒落な服だが二頭身用の服」
ヤス「!!?着れるかっ!!(顔真っ赤」
ほわん「そんな怒っちゃやだよ。ゼオ君達のような人間用もあるし、ジャッキーちゃんやプロキオン君達のような人間の子供用の服もあるし。・・・うちね、都会に来てから辛いこともあるけど、それよりも楽しいこと嬉しいことがたくさんあるんだ。だから、そのお礼!うちは都会に来てばかりの頃は右も左もわからない状態で、えいやっと村とは違う雰囲気もあって戸惑ったことも多かったんだ。そしたらね、ましゅましゅ結成前にお弁当屋さんで店番やってたヤス君が唐揚げ弁当をうちに勧めてくれたんだ」
ヤス「・・・!」
ほわん「あの時、うちに声かけてくれてありがとう。昨日、キスされたことは戸惑ったけど、気にしてないよ」
ヤスはほわんの優しい笑顔に心を奪われそうになった。
どうしてこいつは優しいんだ?あんなことされたのに。そんな笑顔をされたら、抱きしめたくなるだろ。
すると、ヤスは思わずほわんを抱きしめる。これにほわんは戸惑う。
ほわん「ヤス君?」
ヤス「ほわん。俺は・・・」
「お前のような不良があのましゅましゅの可愛いギターボーカルに釣り合うわけがない!諦めろ!」
ヤス「!!」
すると、ヤスがほわんを自分から離した!これにヤスは再び戸惑う。
ほわん「ヤス君・・・?」
ヤス「ごめん。ちょっと頭冷やしてくる」
ヤスはそう言って部屋を出た後に自分のほわんに対する強い執着と過去に他の不良にほわんに関することで罵倒されたことへのジレンマに思い悩んでいた。ヤスは自分の拳を握りしめる。
ヤス「・・・悪いな、ほわん・・・」
???2「見ーちゃった見ーちゃった☆」
ヤス「!!?」
すると、ヤスの前にとある人物が現れた!旅行のグループチケットをヤスに渡したサタンだ。
サタン「お前、そんな執着がすごかったんだなー」
ヤス「サタンのおっさん!!?さ、さっきのはヒメコに言うな!!」
サタン「双循やララリンには?」
ヤス「もっとダメだ!!」
サタン「そんなに悩むなら再度告白したらどうだ?」
ヤス「・・・。またあいつを困らせるようなことはできねーよ・・・「他の不良にほわんに関することで罵倒されたからか?」!!?えっ・・・何言って・・・」
サタン「お前の顔をよく見たらわかる。きっとそれで引っかかってるから悩んでいるだろう。それでほわんや他のどこゆびメンバーと一緒にいる覚悟はあると感じるか?」
サタンはそう言って飛びながら立ち去った。ヤスはサタンの辛辣だが正論にも似たような言葉に何かが変わっていったと感じた。
ヤス「・・・。俺には・・・一生、無理ってことか・・・」
一方、他の一行メンバーは卓球大会を終えた後にその卓球大会の優勝者がアレクだったことにハッチンは悔しがっていた。
ハッチン「ファーッ!!あそこでアレクがあの一撃をしなければ・・・!!」
アレク「しょうがないよ優勝の抹茶プリンをかけたんだもん」
ゼオ「抹茶プリン・・・(ムスッ」←準決勝で惜しくもハッチンに負けた
ププル「ゼオ;そういえば、ジャッキーちゃんは?」
ヒメコ「ほわんのところに向かってるよ。ほら、あそこに・・・!?」
すると、ヒメコが目にしたのは何らかの紙を見て泣いているほわんとそれを励まそうとするも励まし方がわからずにおろおろするジャックだった!
ヒメコ「ジャッキーちゃん!?ほわんに何かあったの!?」
ジャック「それがわたしにも・・・!」
ほわん「うち、探してくる!」
ヒメコ「ほわん!?どこに行くの!?ねー何があったの!?」
ハッチン「?」
すると、その紙を手にしたハッチンが目にした内容とは・・・
ヤスの書き置き「ほわん。ごめんな。俺はどこかでお前を困らせてしまったかもしれない。だから、今まで通りに一緒にいることはできない。ハッチンやジョウや双循、クルーク達には後日手紙を書く。今までこんな俺に接してくれてありがとう。またな」
- White fox the Ripper(その2) ( No.844 )
- 日時: 2020/10/11 17:08
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
エージェント「アレク!そっちは!?」
アレク「全然ダメだ!」
デオン「同じようにヤスを探してるハチ達にも連絡を取ったけど、未だに見つからないって・・・!」
エージェント達はそれぞれ場所を分担してヤスを探していた。ブラックは言う。
ブラック「本当にどこに行ったんだ?終発のバスももうとっくに出てるし・・・」
デオン「・・・。いい加減に謝ったらどうだ?処刑人」
サクソン(サンソン)「なんだい?」
デオン「とぼけるな!お前がヤスを追い詰めるような言い方をしたんだろうが!」
サクソン(サンソン)「言ってないよ」
デオン「お前が言わなかったら誰が言うんだ!」
エージェント「おいやめろ!二人とも!」
サンソンはエージェントに制されたにも関わらずムッとしてデオンに面と向かいながら言う。
サクソン(サンソン)「なんだいそれ。どっかの男女が追い詰めたんじゃないかい?気付かないうちに」
デオン「私は知らないうちでもそんなこと言わんわ!!」
サクソン(サンソン)「だから、僕達のあのお方にも会えてないんだね」
デオン「おいやめろその話題は!!」
アレク「それにしても誰が言ったんだろ?」
すると、疑問に思った彼らの耳にとある声が聞こえた。それは誰かの歌声で・・・
「OH サタンさまは賢く優しく強く美しい OH サタンさまは可愛いアルルのフィアンセ FU エンドレスハネムーン カーバンクルちゃ〜ん!(以下繰り返し」
五人「」←曲自体はいいがあまりにも酷すぎる歌詞にフリーズ
あまりにも酷すぎる歌詞に五人がフリーズする中でその歌声の持ち主であるサタンが彼らの前に現れた!
サタン「やあやあ、お前達!私の生カラオケで歌った曲はどうだ?ちなみにヤスを出て行かせたのは私では・・・」
五人「お前かあああああーーーーー!!!(スキル&宝具を全て解放させてサタンに大ダメージ」
サタン「ぎゃーーーーーす!!!」
サタンをなんとか捕縛した後はエージェントは言う。
エージェント「とにかく!サタンのことはクルーク経由でアルルに伝えるとして朝までヤスを探さねーとな!」
サクソン(サンソン)「・・・。もう探さなくてなくていいですよ」
アレク「えっ?」
デオン「何言ってるんだよバカ!ヤスのことがバレたら学校を退学にーーーーー」
サクソン(サンソン)「それよりも辛いことがあるし、あったとしたらもう遅いんですよ!・・・なぜに僕の周りには人の気持ちがわからない人ばかりなんでしょうね。本当は僕だって・・・誰か味方がいればあの方を救えたこでしょうに・・・!」
エージェント「・・・!おい、サンソン。もしかして・・・(俺達がわかっていなかっただけで本当は誰よりも、みんなのことをーーーーー」
サクソン(サンソン)「一旦戻りますね!」
エージェント「サンソン!」
一方、ヒメコ達はヤスや彼を探しに行ったほわんを探すが、エージェント達と同じように見つからなかった。
ハッチン「ヤスーーーーー!!!(大絶叫」
ゼオ「ハチ、うるさい!」
アリシア「ヒメコさん、ほわんに連絡は!?」
ヒメコ「さっきからしてるけど、出てないんだよ!?ほわん、ヤスを探すためにスマホの電源切ったな・・・!」
一方、ほわんはヤスを懸命に探していた。無我夢中で・・・!
ほわん「ヤス君・・・!」
一方、旅館で待機するように言われたジャックは部屋で一人物思いにふけっていた。
ジャック(どうして、あの子は泣いたの?わたしのおかあさん(マスター)なのに、わたしがわかってあげたいのに、なんでサーヴァントだとそれがわからないの?)
すると、コンコンとドアの音が鳴る。ジャックはドアを開けようともせずに聞く。
ジャック「誰?」
???「・・・名は言えません。生憎ここに私のマスターが何らかの手違いの弾みで召喚してまして。そのマスターが見つかるまでは真名を名乗らないことを決めていますので」
ジャック「・・・そう。あなたもサーヴァントなんだね」
すると、顔はよく見えないが、赤い髪色のロン毛である男は言う。
???「あなたは初めてのことに戸惑ってますね。自分にはわからないと思っていますから。あなたの〝おかあさん〟に自分の全てを渡さないと、好きでいられないと思っています」
ジャック「なっ・・・!!ち、違うよ!」
???「あなたが今日自分の〝おかあさん〟と一緒にいたのは全て自分の〝おかあさん〟を自覚もなしに恋焦がれたあの少年から遠ざけようとしたためです!自分を好きになってくれるのは〝おかあさん〟だけだと思っていますから!でも、あなたは最初から知っていたはずです!もうあの少年のことは嫌ってはいないんです!」
ジャック「違うよ!」
???「〝おかあさん〟もあなたもあの少年とも一緒にいたいはずです!」
ジャック「思ってなんかない!」
???「ジャック!」
すると、名前を呼ばれたジャックはようやく我に返った。赤色の髪の男は言う。
???「他の人を好きになっても、〝おかあさん〟があなたを大事に思うところは変わりませんよ」
ジャック「・・・。でも、こんなわたしを誰が・・・」
???「怒りますよ?なんで私がここにいると思います?あなたを一番嫌ってるのは、あなたですよ」
ジャックはその言葉にようやく気付いた。自分は生まれる前に堕胎した子供達の集合体だからこそ愛には恵まれないと思っていた。ジャックはそのことをようやく思い出して涙を流したことをドア越しに見抜いた赤色の髪の男は言う。
???「サーヴァントになった以上誰にも好かれなかった自分を、もう許してあげるんです。ジャック」
わたしを許してくれるのは、〝おかあさん〟だけだと思ってた。思ってたのに・・・。
一方、サンソンは一人戻ったがあの時にどうすれば良かったのか悩んでいた。
サクソン(サンソン)「ちょっとキツいこと言いすぎましたね・・・でも、これ以上どうすれば・・・」
すると、とある男とすれ違いさまに声をかけられる。さっきの赤色の髪の騎士の男だ。
???「ここらへん、シャドウサーヴァントが複数出没してますよ」
サクソン(サンソン)「えっ!?でも、僕は・・・」
???「良くも悪くも結局はほっとけないのがあなたなりの優しさでしょうね。だから悩んでる。その優しさから来る強さを自分のマスターや他の人間達やミューモン達に見せつけてあげて下さい」
サクソン(サンソン)「・・・!・・・。ありがとう」
サンソンはそう言った後に再び旅館を出た。騎士の男は言う。
???「さてと。私も霊体化してちょっと召喚者の関係で得た「憑依」のギフトを確かめなくては・・・」
ヤス「ここまで来れば問題ないか・・・」
ヤスは始発のバスを待つためにそのベンチに座っていた。始発のバスは時間がこの時間から長いために来るまでは朝まで待つしかない。ヤスはその罵倒された後に密かに相談していたジョウが言った言葉を思い出していた。
ジョウ『そりゃあひでえな!でも、対等にならないと行けない理由はないけど・・・互いのためにそいつの言葉を覆すように今は頑張らないとほわんにもお前にもいい影響が出るんじゃねーか?』
ヤス「・・・。確かにあんたの言った通りかもな。ジョウ。でも、ほわんはそいつの言う通り俺には似合わないもんな・・・だって俺は不良だからな」
ヤスは手に持っていた缶コーヒーの開け口を見ながら目から透明な粒が溢れていた・・・
ヤス「それはほわんを自分の手で汚したくないから。ほわんには笑って欲しいから。ほわんを巻き込みたくないから」
ヤス「でも、好きなんだ。ごめんな、ほわん」
ヤス「好きだからお前を俺の手で汚したくなかった。好きだからお前には笑ってほしかった。好きだからお前を自分の感情に巻き込みたくなかった・・・だから・・・もう謝るから・・・嫌いになるな・・・」
すると、ヤスにはこれ以上何も言えなかった。なぜなら・・・
彼を見つけたほわんがヤスを背中から抱きしめてくれたからだ・・・
ほわん「嫌いになんかならないよ。嫌いになるわけないよ。ヤス君がそんな苦しんでるたのに気付かなかったうちが悪いよ。うちは今は恋愛のことはわからない・・・けど、たとえ何があってもヤス君と一緒にいれることは幸せだよ・・・!他の人が何を言ってもうちがましゅましゅのみんなと同様に一緒にいたいと思ったのはヤス君だから!」
ほわんの本心からの言葉にヤスが苦しんでいたしがらみから解放され、彼は背中から抱きしめるほわんの手を掴みながら言う。
ヤス「ーーーーーああ・・・ごめんな、ほわん」
すると、それを見ていた人物がニヤリと笑いながら二人を持っていた刃で横切った!黒いオーラを纏った例のシャドーサーヴァントだ!
ヤス「!?なんだ!?」
ほわん「えっ!?この黒い子、どっかで見たような・・・「おかあさん!!」はい!?」
すると、二人を探しに来たジャックがシャドーサーヴァントによる危機に駆けつけた!ジャックは言う。
ジャック「あれはわたしたちだけど、わたしたちじゃない。あのわたしたちは今のわたしたちが倒す。おかあさんの胸元にある令呪を確認して!」
ほわん「えっ!?そんなのどこに・・・」
すると、ほわんは服で隠れた胸元を確認すると、例の令呪が確かにそこにあった!
ほわん「えっ!?」
ジャック「その令呪はブラックの手やエージェントの足にもついてある。大丈夫、おかあさん達には怪我させない。だから・・・」
ジャック「わたしたちが、おかあさんに危害を加えようとした黒いわたしたちを抉り出す!!」
続く・・・!
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