二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。4
- 日時: 2022/12/14 20:01
- 名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)
新しい日常日和。4に来て下さりありがとうございます。このたび前の掲示板のデータがいっぱいになったことにより後継掲示板で日常日和。を4として再開することになりました。なのでブタのヒヅメとの戦いやぷよクエ実録も今後はここですることになります。それでも私は変わらないし変わるつもりもありませんので見ていただければ幸い!
「目次」
「短編」
多才のわらじ>>1-2
賢者大作戦!>>38-43
成りすましアラビア二番手>>49-50
ツキノちゃんと孤高な天騎士さん>>73
サックスとリンゴ>>78-79
恋愛裁判地獄絵図>>85-89
Ai:birthday>>146-147
可愛い可愛いメイドさん>>177-179
栄光の天騎士ロード>>183-190
隠しの天才>>196-197
疑惑のラブレター>>203-204
悪魔さんの歌と少女のオーボエ>>248-249
2番手vsローティーン共の大戦争>>265-267
フルートの約束>>276-278
海水浴での休暇>>338-342
ふうりんアフェットゥオーソ>>365-369
月光の進化と共に>>374-377
王ドラ、イーブイ達を拾う>>382-383
とっておきのうた>>389-392
ある日降り立ったウーベルチュール>>410-411
学☆芸☆会☆大☆騒☆動>>415-416
サウンド・ショウ・タイム>>420-421
大量の楽器紛失事件>>425-429
龍笛を巡る運命(さだめ)>>434-435
今時の温泉パークはプールも付いているらしい>>451-452
トラブルな仙女!>>467-468
影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン>>471-475
お花見は時に危険なこともあるらしい>>478
争奪のシナリオ>>515-519
Nebula from Sunny>>522-525
勘違いにご用心!>>528-530
舞い降りた花>>543-545
桜版裸族による裸族のための講座2>>548-550>>552-553
解き放たれた恋愛のもつれ>>558-561
8月31日のポルックス>>605-606
月下の明かりの下で>>607-608
Flying to you>>637
ロックパンダは騒動がお好き!?>>638-639
オーボエはギネスブックになるほど難しいらしい>>640-642
ファゴット・ミッション!>>643-646
アリシアと魔法のエメラルドの腕輪>>649-650
Nostalgie Voice>>651-652
雑草達のそばにあるキレイな二輪花>>655-656
薔薇とリンゴとトロンボーンとモノクルの香り>>657-658
狐をめぐるもつれ>>659-660
乙女のカメラ対決!?>>661-662
主の居ぬ間に洗濯!?>>663-671
Mysterious Days>>672
オトナになったもん!>>673-675
若頭と雅楽師と笛と>>676-678
ニュージーランド劇場に参加しまショー!>>681-685
北海道inアンサンブルコンテスト>>686-687
髪は男女ともに命らしい>>688-689
ジャパンの侍犬魂>>690-691
没ネタ2本立て>>692-694
大騒ぎなお嬢様参観日>>695-696
ロックパンダとの別れの時>>697
薔薇色の狙撃>>698-700
嬉し恥ずかし修羅場>>701-704
とある日の海水浴事情>>705-707
NOBUNAGA to visit shores>>710-712
カメラにご注意を>>715
ドタバタ☆アクション!>>741-744
いつの世も儚きや>>773-774
クリスマス☆ラブパニック!>>777-778
森の女王様と闇の美少女と花の魔導師>>781-783
違う時代からの流通者>>787-788
ラモール・エスポワール〜ブケファラスと共に〜>>794-795
アンダーノースザワでの出会い>>802-804
生徒会番長の苺の裏事情!>>808-811
初夏の露呈式!?>>815-818
天の川の天から舞い降りた落とし子>>822-823
ラブナの隠されたとある秘密>>826
少年戦士ト麒麟ノメイドノ物語>>829-830
ラブっとvTORIスティック>>849-850
アムール☆トリップ>>854-857
日本のライブではハープやチェロも採用されるらしい>>858-859
やって来たのは少女剣士さま!?>>860-861
全面協力のバレンタインのラプソディ>>871-872
愉快!痛快!寿司狂騒詩!>>873-877
ルナティック・スウィング!?>>878-879
スパイハッピーバースデイ>>880-881
スーパー☆アストルフォちゃん!>>886-887
髪の毛は人間の命らしい>>888-889
一頭身の人形とヒーロー>>890
「やってきた。」
音大生漫画家がスマブラ屋敷にやってきた。>>439-440
ロック・パンダがスマブラ屋敷にやってきた。>>634-636
生意気司令官がスマブラ屋敷にやってきた。>>653-654
「ぷよクエキャラで料理対決!」
その2>>10-16
結果発表>>22-25
オシオキ編>>32
「テストネタ」
テストネタ1>>443-448
テストネタ2>>455-462
「フルート実録」
フルート実録2>>1
フルート実録3>>173
「闇天使の“重責”の呪縛」
猫と踏切と闇天使>>208-209
恋したサックス>>212
一旦の別れ>>215-216
事件の波乱>>221-223
神様も止められない紅蓮の羽四つ>>227-228
ウサギランド出現>>231-234
“願い”の先>>238-244
「ブタのヒヅメ決着」
月長石と星の水晶と黄玉物語>>283-284
全ては「キミ」のため>>289
慕う気持ち、向上心と小さな籠>>292-293
夕焼けの空と曇りの空>>296-298
青空はいつでも夕陽を待っている>>301
ゾーアの覚醒>>307-308
未来への絆>>313-314
悲しみはここに置いて>>318-320
さようなら、ありがとう>>324-326
終わりの始まり>>331-332
「全国学生音楽コンクールでの絆」
夏の花の嵐>>564-565
紅葉からの条件>>568-569
圧倒的な表現力がボレロを貫く>>574-575
四葉宮高校との対面>>578-579
四葉宮高校とのアンサンブル対決!>>582-584
棟梁と魔人と黒音と>>587-589
黒音学園とのアンサンブル対決!>>592-594
それぞれの動向と彼女から手を引いて>>597-598
本来の音>>601-602
「天空のレビアッタでの激闘と決戦」
星の舞う庭>>609-610
ゆっくり回り始めた歯車>>611-615
秋のルビー、悲しみを歌いながら愛しさを>>616-619
激闘の瞬間ーーーときーーー>>620-621
兎蝶グラフィティ>>622-623
道化とスライムのレジリエンス>>626-628
悲しみよりも深く優しく>>629-630
No charge memorys>>631-632
これからの課題と目的>>633
「トランペッターのケロン人襲来!」
占いの結果のトランペットとウラハラとタママ>>747-748
純粋アンチテーゼ100%>>751-752
トランペットでのイリュージョン>>755-756
大切な人からくれた宝物>>759
「マリア・ザ・リッパーの行く末」
休息にトロイメライ>>841-842
White fox the Ripper>>843-844
マリア・ザ・リッパー!>>847-848
「ぷよクエ実録」
時空の旅人クリアまでの道のり>>254
マーベットの挑戦状日和>>270
「前後編」
旋律幻想曲>>56-58>>64-66
果てなき命の宴>>132-134>>139-140
フルートのショコラティエ>>151-152>>156-157
吸血鬼の赤き洗礼>>257-258>>261-262
オルガンストレッタ>>348-351>>356-360
秋のポケモンコンテスト!>>397-400>>405-406
愛と涙のサッカーバトル!>>533-535>>538-540
それぞれのお忍びの騒動の三重県伊勢志摩旅行>>762-764>>767-770
大切な思い出>>833-834>>837-838
ダイ山神話聖杯大戦>>862-866>>867-870
Composer:C>>882-883>>884-885
無垢なるアイの願い星>>891-895>>896-899>>900-905>>906-909(最終更新&続きは新たなスレッドへ)
「特別編5」
序章:八奇人>>94-95
第一章:わがまま>>101-102
第二章:見てきたもの>>107-109
第三章:夢涙>>115-117
第四章:絆>>121-122
終章:響く>>123-124
「特別編6」
序章:オーボエの王子様>>481-482
第一章:小さな店で>>486-488
第二章:シグレの覚醒>>492-495
第三章:目には目を、口撃には口撃を>>500-503
第四章:オーボエの涙>>507-509
終章:運命の奇妙な巡り合わせ>>510-511
「特別編7」
序章:始まりの約束>>718-719
第一章:デートの途中で>>722-723
第ニ章:すれ違い・・・?>>726-727
第三章:本当のこと、その本当の気持ち>>730-732
第四章:報復☆DEATH>>735-736
終章:日本までやってきた来客>>737-738
- 圧倒的な表現力がボレロを貫く(その2) ( No.575 )
- 日時: 2018/07/25 22:00
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
- プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723
宮島「条件達成してよかったな!よりによってあの伝説の元ヤンからだぞ!」
金城「これで三軒屋さんにも文句は言わせないだろう」
まほろ「テストでも全員補習なしだったし!全国学生音楽コンクールの東日本大会まで目一杯練習できるー!」
夏目「いいなあ、みんなテストがあって。僕なんてフランス語や音楽系の授業テストだけだもんなあ」
シグレ「へー、ドイツの音楽学校ではそんな授業が・・・」
すると、雨季のスマホにLINEがあった。誰かからだ。
雨季「ごめん、祝賀会には行きたいけど、行けないみたい」
金城「そうか。そういう用事なら仕方ない」
宮島「でも、そういえば、朝倉の家庭環境を俺達は知らねーなあ。どんな家?」
すると、雨季が宮島の肩をポンと叩く。彼女は裏の読めない笑顔をしながら言う。
雨季「大した家庭じゃないわ」
宮島「ああ、そっか;」
雨季「じゃあ、またね」
雨季が帰る中ですると、シグレの耳に特進科の生徒達の会話が聞こえた。
特進科の生徒A「朝倉さんって運動神経いいし、勉強もできるし、オーボエも上手すぎるけど頑張ってるところ見たことないよなー」
特進科の生徒B「でも、朝倉さん、あの東応大学に首席入学している今は東応大学の三年生の兄がいるって噂があるよ。あの人、家庭環境でもまさしく天才かも」
特進科の生徒C「あれぞ天才のやることかもな」
シグレ「・・・(雨季さん、天才と呼ばれてるのか・・・だけど、俺には・・・」
シグレは雨季の内面を見抜き始めて祝賀会を断るかのように走る。
金城「シグレ?」
シグレ「ごめん、金城。祝賀会抜けるわ」
シグレは雨季の足跡から彼女を探し始めた。すると、彼は雨季が大きな屋敷に入っていく姿を目撃した。
シグレ「このお屋敷が雨季さんの家?えーと、名字は・・・「平安遷都一家」?どっかで聞いたことがあるような・・・?」
シグレは透明マントを使ってお忍びで平安遷都一家に入るが、そこには厳つい男達が雨季に挨拶していた。
厳つい男A「お嬢、今日の演奏会、どうでした?」
雨季「上々よ。紅葉さんも認めてくれたしね」
厳つい男B「お嬢、今日は若が早く帰って来るので一家団欒で・・・」
雨季「じいちゃん、本当に困るわね;」
シグレ(若?ミラクル☆4の若さんじゃないよな?つか、こいつら、どこかで・・・)
すると、シグレはあることを思い出した!そう、この厳つい男達は・・・
シグレ「あーっ!!仁義のある任侠集団として有名な平安遷都一家ーーーーー!!!」
三人「!?」
シグレ(あっ;)
次回、雨季の実家の風景と四葉宮高校との対面!
続く・・・!
感想OK
- Re: 日常日和。4 ( No.576 )
- 日時: 2018/07/26 15:39
- 名前: パール (ID: HBzIqIh1)
こんにちわ!
パールです!
まさかの
雨季の家が
ヤクザ・・・。
次回も気になります・・・。
- コメント返し! ( No.577 )
- 日時: 2018/07/30 19:59
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
〉パールさん
まさかの雨季の家が任侠集団だったことは誰も想像がつかないと思いますね;次回もお楽しみに!
- 四葉宮高校との対面(その1) ( No.578 )
- 日時: 2018/07/30 20:05
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
- プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723
今回は雨季の実家の詳細と四葉宮高校との対面です!今フルートぷよクエ漫画の制作を進めてまーす。
シグレは雨季の家のことを知り、彼は平安遷都一家の若頭代理補佐の大林藤一達に捕らえられた。藤一は案の定怯えるシグレに睨みを効かせながら言う。
藤一「まさかうちのお嬢を尾けるとはなー・・・まさか、お前、うちのお嬢が平安遷都一家の孫娘だということを知って追ってきたのか?」
シグレ「いえっ!雨季さんの家庭環境は複雑かなーと思ってのことで・・・!!」
藤一「余計な口を利くな。さもないとーーーーー・・・」
シグレ「ヒイッ!!!」
すると、雨季が藤一を説得しながら止める!
雨季「待ちなさい藤一!!その人は私の友達よ!」
藤一「えっ!?そういえば、うちのお嬢が友達ができても家に連れて行くのは初めてだった気がするなー・・・」
すると、誰かがシグレ達の前に現れる。仁義ある平安遷都一家の三代目組長で雨季とその兄の祖父である雨野総一郎だ。
総一郎「まあまあ。雨季が友達を連れてきたのは初めてだなー・・・まあ、雨季の友達なら危害を加えたりしなければ安心だろう」
雨季「じいちゃん・・・」
シグレ(た、助かった・・・この人、ヤクザの平安遷都一家のボスだけど根はいい人だ!!)
総一郎に許してもらい、シグレは雨季に連れられ食事の支度をする若い衆達を待ちながら彼は言う。
シグレ「いやー、驚いたよ;まさか雨季さんがあの仁義ある平安遷都一家の孫娘だったなんて!でも、名字が違うような・・・?」
すると、雨季はシグレの問いに答える。
雨季「私と兄は父方の姓なんだけど、母親がじいちゃんの娘なの。だから、世間に秘密にするために名字を別にしてるわ」
シグレ「!それで・・・雨季さんのご両親は?」
雨季「車の事故で二人とも亡くなったわ。私と兄も事故に巻き込まれたのに幸いにも無事だったけど」
シグレ「そう・・・だったんだ」
バツの悪そうな顔をするシグレに雨季は言う。
雨季「つか、平安遷都一家は世間的には立派なヤクザだけど、悪い方のヤクザじゃないのよ」
シグレ「そうだったの・・・か?」
雨季「平安遷都一家は悪徳商法で金儲けをしていた資産家や他のヤクザを懲らしめたり・・・関係ない土地を奪おうとしていた地上げ屋もじいちゃんの鶴の一声で地上げ屋は一切やめてたわ」
シグレ「へえ・・・」
すると、どこかの部屋から謎の声がした。
???「すみません。総一郎さんはいます?」
雨季「?今じいちゃんは趣味の盆栽の植え替えしてますよ」
???「じゃあ、人影はいますか?」
雨季「ありませんけど」
シグレ「少なくとも声はしなかったよ」
すると、その部屋から誰かが来た!
王ドラ「いやー、助かりましたー。実はシェゾさんのスイカをこっそり食べたのがバレちゃって、総一郎さんのところに・・・」
シグレ&雨季Σ(;°д°)
王ドラ「えっ!?」
すると、三人の元に総一郎が来ていた。
総一郎「おお、逃げ切れたか」
雨季「じいちゃん!これ、どういうこと!?」
王ドラ「これとはなんですか失礼ですね」
総一郎「ああ。美紀貴ももうすぐ帰ってくるし、夕飯の時に話そう」
そして雨季の兄の美紀貴が帰ってくる中で彼は夕飯の時に雨季に言う。
美紀貴「雨季、じいさんが王ドラさんと内通していたこと知らなかったのか」
王ドラ「それよりもシグレさんがいたことはどういうことですか?」
雨季「あれもこれもこっちが聞きたいわよ!」
総一郎「まあまあ。王ドラとはある地上げ屋を倒す時に利害の一致で共闘をしたことがあるんだ。その縁でこの家を彼の逃げ場にさせてある」
シグレ「確かにこの家、俺以外は誰も寄って来ないもんなー・・・;」
総一郎「まあ、記者が来るよりはまだマシだろう」
すると、美紀貴が雨季のシグレに話す時の安心してるような顔を見て何かを勘付いて彼は雨季に言う。
美紀貴「雨季。家は俺が任せるからお前はオーボエと彼と幸せになりな」
雨季「え?」
美紀貴「シグレ君。雨季の今後をよろしく頼むよ」
シグレ「えっ?は、はい・・・?(全国学生音楽コンクールの件かな?」
そして夜になり、シグレと王ドラを雨季と美紀貴と総一郎が見送る。
シグレ「今日はありがとう・・・ございました」
王ドラ「シグレさん、明日も仕事と練習があるので私が送りますよ」
美紀貴「いいんだよシグレ君。自分の家だと思っていつでも来い。な、じいさん」
総一郎「そうだな。雨季の友達が来てくれてよかったなー」
雨季「ちょっと!じいちゃん、お兄ちゃんっ」
そしてシグレと王ドラが帰路に着く中で雨季は一瞬寂しそうな顔をしたが、すぐに元のポーカーフェイスな顔に戻した。
美紀貴「おっや〜?雨季、シグレ君が気になるのか?」
雨季「はぁっ!?なんで?」
美紀貴「べっつにー(無自覚にシグレ君にあんな恋する乙女のような顔して兄ちゃんとじいさんが気付いてないわけないだろう」
総一郎「ワシも知らん。今度、耕一にLINEで聞いてみるか」←まほろ達の祖父、耕一こと耕爺さんとは昔からの旧友
そしてその翌日、シグレは仕事を終えてから練習のために星ノ宮学園に向かっていた。
- 四葉宮高校との対面(その2) ( No.579 )
- 日時: 2018/08/07 00:16
- 名前: 桜 (ID: exZtdiuL)
- プロフ: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33308723
シグレ(遅くなっちまった;昨日は嵐のような一日だったなー・・・;)
シグレが走る中ですると、彼は音にある気付く。それはまるで喰らい尽くすかのようなかつ透き通るようなトランペットの音。シグレはその音が気になり見に行くと、そこにはある深緑色の学ランを着た青年がトランペットを吹いていた。青年はややジト目のフレームのメガネで青色の長い髪を一つ後ろにまとめていた。
シグレ(他者の音を喰らい尽くすかのような音・・・なのに引き込まれるーーー)
すると、その青年は演奏を終えた後にシグレに気付く。
???「ん?」
シグレ(気付かれたっ!)
???「お前、吟遊月華のシグレ?兄を越えるために龍笛をやってるのか?」
シグレ「は、はい」
???「シグレ。いきなり初めて出会って悪いが、セッションしたい」
シグレ「えっ、龍笛で?できるのか?」
???「始めるぞ、六段の調べでいいな?」
シグレ(聞いてない!つか、できるのか・・・;)
すると、その青年のトランペットと自分の龍笛で六段の調べをセッションする。すると、青年のその演奏にシグレの龍笛が喰らい尽くされそうになっていることにシグレは気付く。
シグレ(そのトランペットで他者の音を喰らい尽くしても演奏は上手い。・・・。ちきしょう。喰らい尽くされてもちゃんとついて行く!)
シグレの演奏の忍耐強さに青年は無表情ながら驚きと興味を抱く中で演奏を終えた後にそれを見ていた人達から喝采を浴びた。トランペットを片付けていた青年は聞く。
???「龍笛の音楽歴は?」
シグレ「自分が四歳の頃からだけど・・・」
???「その吹き方だと自分が疲弊するぞ。周りの人間は喜ぶかもしれないが」
シグレ「えっ?やっぱり息が強すぎ?」
???「そうとも言えるな。あ、練習の時間だ。呼び名だけは言っておこう。俺のことはキョクでいい」
青年ことキョクは立ち去る中でシグレはその日の練習で試すが、なんと流れるように今までよりも澄んだ音で奏でることができたのだ。
堀本「ああ。シグレ、前よりもよくなってる」
金城「シグレがまさか音がさらに進化するとは思えなかったが・・・何かあったのか?」
シグレ「えっ?・・・うーん・・・他者の音を喰らい尽くす音を奏でる天才らしい人に会ったからかな・・・」
金城「え?他者を喰らい尽くす音を奏でる奴はごく一部しかいないから本当だったらお前、疲弊してたな」
シグレ「いや、喰らい尽くされかけたけど、持ち前の忍耐強さで耐えた!」
金城「はいはい」
その翌日、シグレは練習で星ノ宮学園に向かう中で喉が渇いたからジュースを買おうとしていた。
シグレ「今日はカルピスの気分・・・」
すると、何者かがシグレの肩に触る!シグレは驚き振り向くが、彼の肩を触った人物は昨日の青年ことキョクだった。
シグレ「!!?」
キョク「・・・そんなに驚かなくても」
シグレ「キョ・・・キョクさんはそんなところで何してるんですか?」
キョク「ここのすぐ近くの公園でトランペットの自主練をしていたんだ。あるコンクールで地方大会を突破するためにな」
シグレ「えっ、地方大会?(どこかの国際コンクールかな?一人でも上手いし・・・」
シグレはキョクと公園で話す中で彼は言う。
シグレ「あの・・・俺は外部だけど、仲間達と一緒にコンクールに出るんです」
キョク「一人ではやらないのか?」
シグレ「・・・一人だとちゃんとやれるけど、ただちょっとは寂しいから。だから、仲間達にアンサンブルに誘われた時は嬉しかったなーって・・・」
キョク「そうか。でもな、自分の演奏を貫きたいんなら自分のことも大事にしなくては」
キョクはそう言いながらシグレの髪をそっと触る。シグレは驚く。
シグレ「えっ!?」
キョク「!・・・すまない。俺は他人の髪が隠れているとどうしても見たくて・・・」
シグレ「いえ、いいんです。目に怪我は一度もしてませんし」
キョク「・・・。ーーー俺はあんなことを言っといて、俺の音を聞いても喰らい尽くされなかったのはお前が初めてかもしれないな・・・」
シグレはそう言われて自分が認められていることがちょっとは嬉しいと同時にさらに自覚が強まった。そしてその日の星ノ宮学園の放課後、いつものように練習に励んでいたシグレ達だが、すると、堀本が言う。
堀本「いい知らせが二つある。俺一人で説明会に行ったが、なんと案の定四葉宮高校と当たることになった」
宮島「やっぱりかー;」
堀本「二つ目は四葉宮高校がそれで研修と称しての合同練習にこっちに来ることになったから、お前らは四葉宮から吸収するといい」
まほろ「えっ!?あの四葉宮が来るんですか!?」
堀本「もうそろそろ来ると思うが・・・あ、来たな」
すると、四葉宮高校のアンサンブルメンバーが来た。四葉宮高校の吹奏楽部部長でアンサンブルメンバーのリーダー、服部城太郎が挨拶をする。
服部「はじめまして。僕は吹奏楽部部長で人呼んでMr.平均点(アベレージ)のホルンを担当する服部城太郎です」
小倉「俺はバスクラを担当する副部長の小倉康平です!よろしくね!」
紺野「僕はサックスを担当する紺野大輝です。よろしくお願いします」
火原「・・・俺はチューバを担当する火原、だ。よろしく」
服部「曲山、何をしているんだい?早く出て来なよ」
すると、現れた人物にシグレが驚く。そう・・・
曲山慎士ことキョクが現れたからだ・・・!
シグレ「ーーーキョクさん?」
曲山「シグレ・・・そうか、あの話はこのこと・・・」
宮島「他者を喰らい尽くすようなトランペッターはこんな人畜無害な奴か?」
まほろ「えええええーっ!!?もっと猛獣みたいな人じゃ!」
雨季「こら、あんた達!」
曲山「ああ・・・それはうちの部員が手違いで情報を寄せたんだ。情報をそのまま受け取らせたようだな・・・」
服部「すみませんみなさん;うちの部員には注意をしておきましたから;」
金城「いや、いいさ。その部員も反省しているようだし、あんたが謝ることはない」
すると、紺野がシグレをジーッと見つめる。
紺野「ふーん。キミが曲山の音を聞いても喰らい尽くされなかった噂の子か」
金城「えっ!?」
紺野「どんな人かと思ったけど、まさか人畜無害そうな顔をしてとんでもないキバ持ってそうな人とは」
金城「シグレ、どうして早く言わなかった?」
シグレ「言おうとしたけど、金城が聞いてくれなかったからじゃん!」
堀本「仲良い喧嘩はやめろ。まあ、とりあえず四葉宮高校のアンサンブルメンバーだけでもここで吹いてみろ」
服部「じゃあ、ラヴェルのダフニスとクロエの第二組曲を」
BGM:四葉宮高校アンサンブルメンバー版ラヴェルのダフニスとクロエの第二組曲
その音は五人ながら豊かで音程も揃っていた。とても混成五重奏とは思えない演奏だ。特に服部の平均点が全国レベルの演奏をしていることに堀本も驚いていた。
堀本「あの部長、凡庸なフリをして意外とキバ持っているな(舌打ち」
宮島「やっぱり平均点が全国レベルなのかー・・・;」
そして演奏が終わる中で服部は言う。
服部「荒削りな演奏ではありましたが、これからよろしくお願いします」
金城「ああ、こちらこそ・・・」
曲山「シグレ」
すると、曲山は言う。
曲山「俺はお前の音を今度こそ喰らい尽くして全国に行くからどんな練習しても喰らい尽くすから」
シグレ「・・・;はい・・・」
曲山はシグレに興味を持ってそうに言う中で全国学生音楽コンクールの東日本大会の日が近づいていた・・・。
続く・・・!
感想OK
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