二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。4
日時: 2022/12/14 20:01
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

新しい日常日和。4に来て下さりありがとうございます。このたび前の掲示板のデータがいっぱいになったことにより後継掲示板で日常日和。を4として再開することになりました。なのでブタのヒヅメとの戦いやぷよクエ実録も今後はここですることになります。それでも私は変わらないし変わるつもりもありませんので見ていただければ幸い!


「目次」


「短編」
多才のわらじ>>1-2
賢者大作戦!>>38-43
成りすましアラビア二番手>>49-50
ツキノちゃんと孤高な天騎士さん>>73
サックスとリンゴ>>78-79
恋愛裁判地獄絵図>>85-89
Ai:birthday>>146-147
可愛い可愛いメイドさん>>177-179
栄光の天騎士ロード>>183-190
隠しの天才>>196-197
疑惑のラブレター>>203-204
悪魔さんの歌と少女のオーボエ>>248-249
2番手vsローティーン共の大戦争>>265-267
フルートの約束>>276-278
海水浴での休暇>>338-342
ふうりんアフェットゥオーソ>>365-369
月光の進化と共に>>374-377
王ドラ、イーブイ達を拾う>>382-383
とっておきのうた>>389-392
ある日降り立ったウーベルチュール>>410-411
学☆芸☆会☆大☆騒☆動>>415-416
サウンド・ショウ・タイム>>420-421
大量の楽器紛失事件>>425-429
龍笛を巡る運命(さだめ)>>434-435
今時の温泉パークはプールも付いているらしい>>451-452
トラブルな仙女!>>467-468
影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン>>471-475
お花見は時に危険なこともあるらしい>>478
争奪のシナリオ>>515-519
Nebula from Sunny>>522-525
勘違いにご用心!>>528-530
舞い降りた花>>543-545
桜版裸族による裸族のための講座2>>548-550>>552-553
解き放たれた恋愛のもつれ>>558-561
8月31日のポルックス>>605-606
月下の明かりの下で>>607-608
Flying to you>>637
ロックパンダは騒動がお好き!?>>638-639
オーボエはギネスブックになるほど難しいらしい>>640-642
ファゴット・ミッション!>>643-646
アリシアと魔法のエメラルドの腕輪>>649-650
Nostalgie Voice>>651-652
雑草達のそばにあるキレイな二輪花>>655-656
薔薇とリンゴとトロンボーンとモノクルの香り>>657-658
狐をめぐるもつれ>>659-660
乙女のカメラ対決!?>>661-662
主の居ぬ間に洗濯!?>>663-671
Mysterious Days>>672
オトナになったもん!>>673-675
若頭と雅楽師と笛と>>676-678
ニュージーランド劇場に参加しまショー!>>681-685
北海道inアンサンブルコンテスト>>686-687
髪は男女ともに命らしい>>688-689
ジャパンの侍犬魂>>690-691
没ネタ2本立て>>692-694
大騒ぎなお嬢様参観日>>695-696
ロックパンダとの別れの時>>697
薔薇色の狙撃>>698-700
嬉し恥ずかし修羅場>>701-704
とある日の海水浴事情>>705-707
NOBUNAGA to visit shores>>710-712
カメラにご注意を>>715
ドタバタ☆アクション!>>741-744
いつの世も儚きや>>773-774
クリスマス☆ラブパニック!>>777-778
森の女王様と闇の美少女と花の魔導師>>781-783
違う時代からの流通者>>787-788
ラモール・エスポワール〜ブケファラスと共に〜>>794-795
アンダーノースザワでの出会い>>802-804
生徒会番長の苺の裏事情!>>808-811
初夏の露呈式!?>>815-818
天の川の天から舞い降りた落とし子>>822-823
ラブナの隠されたとある秘密>>826
少年戦士ト麒麟ノメイドノ物語>>829-830
ラブっとvTORIスティック>>849-850
アムール☆トリップ>>854-857
日本のライブではハープやチェロも採用されるらしい>>858-859
やって来たのは少女剣士さま!?>>860-861
全面協力のバレンタインのラプソディ>>871-872
愉快!痛快!寿司狂騒詩!>>873-877
ルナティック・スウィング!?>>878-879
スパイハッピーバースデイ>>880-881
スーパー☆アストルフォちゃん!>>886-887
髪の毛は人間の命らしい>>888-889
一頭身の人形とヒーロー>>890


「やってきた。」
音大生漫画家がスマブラ屋敷にやってきた。>>439-440
ロック・パンダがスマブラ屋敷にやってきた。>>634-636
生意気司令官がスマブラ屋敷にやってきた。>>653-654


「ぷよクエキャラで料理対決!」
その2>>10-16
結果発表>>22-25
オシオキ編>>32


「テストネタ」
テストネタ1>>443-448
テストネタ2>>455-462


「フルート実録」
フルート実録2>>1
フルート実録3>>173


「闇天使の“重責”の呪縛」
猫と踏切と闇天使>>208-209
恋したサックス>>212
一旦の別れ>>215-216
事件の波乱>>221-223
神様も止められない紅蓮の羽四つ>>227-228
ウサギランド出現>>231-234
“願い”の先>>238-244


「ブタのヒヅメ決着」
月長石と星の水晶と黄玉物語>>283-284
全ては「キミ」のため>>289
慕う気持ち、向上心と小さな籠>>292-293
夕焼けの空と曇りの空>>296-298
青空はいつでも夕陽を待っている>>301
ゾーアの覚醒>>307-308
未来への絆>>313-314
悲しみはここに置いて>>318-320
さようなら、ありがとう>>324-326
終わりの始まり>>331-332


「全国学生音楽コンクールでの絆」
夏の花の嵐>>564-565
紅葉からの条件>>568-569
圧倒的な表現力がボレロを貫く>>574-575
四葉宮高校との対面>>578-579
四葉宮高校とのアンサンブル対決!>>582-584
棟梁と魔人と黒音と>>587-589
黒音学園とのアンサンブル対決!>>592-594
それぞれの動向と彼女から手を引いて>>597-598
本来の音>>601-602


「天空のレビアッタでの激闘と決戦」
星の舞う庭>>609-610
ゆっくり回り始めた歯車>>611-615
秋のルビー、悲しみを歌いながら愛しさを>>616-619
激闘の瞬間ーーーときーーー>>620-621
兎蝶グラフィティ>>622-623
道化とスライムのレジリエンス>>626-628
悲しみよりも深く優しく>>629-630
No charge memorys>>631-632
これからの課題と目的>>633


「トランペッターのケロン人襲来!」
占いの結果のトランペットとウラハラとタママ>>747-748
純粋アンチテーゼ100%>>751-752
トランペットでのイリュージョン>>755-756
大切な人からくれた宝物>>759


「マリア・ザ・リッパーの行く末」
休息にトロイメライ>>841-842
White fox the Ripper>>843-844
マリア・ザ・リッパー!>>847-848


「ぷよクエ実録」
時空の旅人クリアまでの道のり>>254
マーベットの挑戦状日和>>270


「前後編」
旋律幻想曲>>56-58>>64-66
果てなき命の宴>>132-134>>139-140
フルートのショコラティエ>>151-152>>156-157
吸血鬼の赤き洗礼>>257-258>>261-262
オルガンストレッタ>>348-351>>356-360
秋のポケモンコンテスト!>>397-400>>405-406
愛と涙のサッカーバトル!>>533-535>>538-540
それぞれのお忍びの騒動の三重県伊勢志摩旅行>>762-764>>767-770
大切な思い出>>833-834>>837-838
ダイ山神話聖杯大戦>>862-866>>867-870
Composer:C>>882-883>>884-885
無垢なるアイの願い星>>891-895>>896-899>>900-905>>906-909(最終更新&続きは新たなスレッドへ)


「特別編5」
序章:八奇人>>94-95
第一章:わがまま>>101-102
第二章:見てきたもの>>107-109
第三章:夢涙>>115-117
第四章:絆>>121-122
終章:響く>>123-124


「特別編6」
序章:オーボエの王子様>>481-482
第一章:小さな店で>>486-488
第二章:シグレの覚醒>>492-495
第三章:目には目を、口撃には口撃を>>500-503
第四章:オーボエの涙>>507-509
終章:運命の奇妙な巡り合わせ>>510-511


「特別編7」
序章:始まりの約束>>718-719
第一章:デートの途中で>>722-723
第ニ章:すれ違い・・・?>>726-727
第三章:本当のこと、その本当の気持ち>>730-732
第四章:報復☆DEATH>>735-736
終章:日本までやってきた来客>>737-738

雑草達のそばにあるキレイな二輪花(その1) ( No.655 )
日時: 2019/01/01 18:20
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今回は新曲解禁で巷で話題のナズナ&スズナの登場話!ちゃんと既に登場したキャラ達も登場させてますよ〜!






その年末の大晦日目前。星ノ宮学園の吹奏楽部のオーボエパートリーダーの朝倉雨季は山菜を採りに行くために一人山道を歩いていた。


雨季「やっぱり山道だけあって寒いわね・・・採れたらシグレやヨシオにも差し入れてやってもいいか」


すると、雨季にある歌声が聞こえた。よく聴くと二重声の歌声だった。


雨季(歌のデュオ?それにしてはキレイなハーモニーの歌声ね・・・)


雨季が歩くと、そこは山道の先にある小さな田舎村。いや、田舎村というよりも無人に正しかった。


雨季(なんか殺伐とした田舎村ね。無人の村かしら?)


雨季がふと目をやるとそこには美しい歌声で歌うどこか儚げな雰囲気で美しい双子の姉妹だった。雨季は自分のオーボエにはない儚げな雰囲気にどこか心を奪われた。


雨季「・・・キレイ・・・」


すると、雨季に双子の姉妹が気付く!


???&???2「だあれ?」
雨季「あっ;怪しい者じゃないわよ;それよりもこんなところで何してるの?お父さんとお母さんは?」
???「お父さんとお母さんは事故で死んでた。以来ずっとここで暮らしてる」
雨季「そうだったの・・・買い物とかはどうするの?」
???2「山菜とか釣ってきた魚で食べるから大丈夫。それよりもお姉さんこそこんな山道にいないで早く帰って。お姉さん達の周りのみんなが心配するよ」


双子の姉妹が立ち去ろうとするが、雨季は立ち去る前に姉妹に名前を訊ねる。


雨季「あなた達、名前は?」
???「・・・?ナズナ」
???「スズナ」
雨季「私、明日から毎日ここを訪ねる!あなた達が私を信用するまで!じゃ!」


雨季が立ち去った後にナズナとスズナは初めて自分の名前を聞かれたことに内心で驚いていた。


ナズナ「名前を聞かれるなんて初めてだよね?」
スズナ「うん」


ナズナとスズナは自分達の過去を思い返していた・・・。






ナズナとスズナは今は過疎化した村に生まれた。その村は美しい自然に囲まれた村だった。食べ物なら山や川で取ってきた山菜や魚を食べればいいし、買い物なら街に出かければ問題ない。たとえ不便でも幸せな村だった。
しかし、突然起きた噴火による大災害で大半の村人達はその噴石によって焼け死んだ。
だが、ナズナとスズナが噴火から逃げ延びて、彼女達だけ生き残った。それ以降、ナズナとスズナは唯一残っていたヴァナキュラーモダニズムという機械を話し相手に今もあの村に住んでいるという・・・。






その翌日、ナズナとスズナはいつも通り歌を歌っていた。しかしながら雨季の姿を少しだけ思い浮かんでいた。


ナズナ「ああ言ってたけど、もう来ないよ」
スズナ「そうだよね・・・」


すると、ガサガサと音が鳴る。ナズナとスズナはただの風だと感じた。


ナズナ「ただの風だね」
スズナ「うん」


すると、風ではなく、本当に二人が思い浮かんでいた雨季が現れた!


雨季「じゃっじゃーん!雨季よ!」
ナズナ&スズナ「!?(本当に来た!?」
雨季「二人が好きそうなおやつとかすごろくとかを持ってきたわよ!人生ゲームもあるわ。この辺はスマホの電波が繋がらないからちょっと三人でやれるようなゲームを持ってきたわよ」
ナズナ「・・・」
スズナ(本当に変わったお姉さんだなあ・・・)
雨季「ここら辺は危ないケモノとか野良犬とかもいるし、あなた達が危ない目に遭ってないかちょっと心配してたの。でも、大丈夫よ。あなた達が外の世界に出られるように私が守ってあげるからね!」


その発言にナズナとスズナは少し戸惑いを見せたが、満更でもない様子だった。二人は雨季に言う。


ナズナ「・・・人生ゲームのルールは何?遊んであげる」
スズナ「すごろくも初めてだからルールを教えて」
雨季「!ええ」


すると、雨季はナズナとスズナの頭を撫でる。


雨季「ナズナ、スズナ、二人とも儚げな雰囲気で美しいのにとても温かい手をしているのね・・・」


ナズナとスズナはその言葉を聞いて少し照れた二人。その翌日、まほろは雨季の様子の変化に気付く。


まほろ「あれ?うーちゃん、どこに行くの?」
雨季「ぎくっ;ちょっと買い物にね。オセロとかそういうのよ」
まほろ「ふーん。わかった!買い物頑張ってね!」
雨季「わかってるわよ」


雨季はオセロなどのボードゲームを買った後にナズナとスズナのところに訪ねた。


雨季「ナズナ、スズナー!」
ナズナ「雨季」
スズナ「雨季!」


オセロをし始めた雨季はナズナとスズナと話しながら言う。


雨季「ナズナとスズナはこんなところにいて寂しくない?」
ナズナ「大丈夫。知り合いのヴァナキュラーモダニズムという機械のオジイがいるから寂しくないんだ」
スズナ「直接触れることは不可能だけどね。でも、話すことは可能なの」
雨季「ふーん・・・」


その翌日、雨季はヴァナキュラーモダニズムという機械を本で調べていた。しかし、それらしい情報は見つかっても詳しくは書いていなかった。


雨季(ふーん・・・ヴァナキュラーモダニズムという情報は書かれても詳しくは書いてないのね。かなり古い時代になるのかしら?)


すると、ある人物が声をかけた。シグレだ。


シグレ「あれ?雨季さん?」
雨季「!シ、シグレ!」
シグレ「なんか難しい本を読んでるみたいですね。どんな本ですか?」
雨季「・・・あなたには関係ないことよ。どうせ難しい知識はわからないしね」
シグレ「そうですね;これ以上雨季さんの事情について詮索しないように気をつけます」
雨季「分かればよろしい」


シグレがしょんぼりして立ち去った後に雨季は内心で彼に謝る。


雨季(ごめんねシグレ。でも、今はあなたの力を借りるわけには行かないの・・・)


その数時間後、雨季の様子の小さな変化にナズナとスズナは気付く。


ナズナ「元気ないね、雨季」
雨季「えっ、そう?」
スズナ「うん。音楽のこと?」
雨季「・・・。・・・恋の悩み・・・?」


ナズナとスズナは流石に気付いたのか彼女に山菜スープを作りながら言う。


ナズナ「ちょっとスープを食べながら話そう」
雨季「えっ;まだチェス中・・・:」
スズナ「チェスは後ででいいの。元気をなくすほどの恋の悩みの方が気になるでしょ」


そして山菜スープを食べながらナズナとスズナは話すように促す。


ナズナ「で、誰なの?」
雨季「言わなきゃダメ?」
スズナ「口が滑った自分を恨むべき。外見はどんな人?」
雨季「えっと・・・メッシュがある紫色の髪で色白でスレンダーな人かしら。最初は彼に私の小学校からの幼馴染が心を許したから、警戒はしたんだけどね・・・慣れてくるとだんだん気になってきて・・・」
ナズナ「警戒から始まる恋だね」
スズナ「雨季の片思いだね。その人には?ちゃんと伝えた?」
雨季「うーん・・・まだ伝えてはないかなあ」
ナズナ「じゃあ、なんで積極的に行かないの?」
雨季「そりゃ彼は一応芸能人?それか有名人だから・・・」
スズナ「そんなハードル厳しくても越えればいいだけだよ。その分踏み込まなきゃ大人じゃないよね」
雨季「・・・おっしゃる通りよ。彼には遠回しにしてないでもっとちゃんと積極的に行かなきゃ・・・」
ナズナ「雨季も素直じゃないんだね〜」
スズナ「ナズナと一緒」
ナズナ「一緒にしないで」


すると、ある声が聞こえた。ヴァナキュラーモダニズムから話しているオジイだ。


オジイ「ナズナとスズナもこんな気を許す友達がいるなんて。これじゃあ、ワシもお役ご免じゃな」
ナズナ&スズナ「オジイ!」
雨季(この方が・・・)
ナズナ「やだな、オジイ!私達はずっとここでオジイと暮らすよ!」
スズナ「うん!今はこの村には私達しかいないし・・・」
オジイ「ああ。ありがとう」


一方、雨季はまたナズナとスズナのいる村に行こうとするが、彼女のいないところで事前に様子の変化に気付いた金城がフラウトに雨季のことを依頼していた。


金城「笛吹。約束通り頼む」
理人(フラウト)「はい!」


フラウトが雨季をこっそりと後から尾ける。双眼鏡を持ちながら。

雑草達のそばにあるキレイな二輪花(その2) ( No.656 )
日時: 2019/01/01 18:28
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

理人(フラウト)(つまり山の中に雨季さんは修行?とかに行ってるわけだ。それにしても寒いな〜;流石日本の大寒波だ;)


フラウトは雨季の後を尾けるが、その過程で彼はシグレが雨季を放置したと思いながら言う。


理人(フラウト)「もう・・・シグレは何してるんだろ・・・「だったら、雨季ちゃんの今回のことの真実を教えてやろうかのう?」


その数時間後の夜、なかなか帰って来ないフラウトを紅葉がイライラしながらも心配していた。


紅葉「遅い!理人は何をやってるんだ!」
シグレ「俺、ちょっと連絡します」


シグレは依頼した金城に電話をした。しかし・・・


シグレ「金城?理人は帰って来たか?」
金城「いや、それが・・・笛吹が託してくれた高機能の通信機でも繋がらないんだ!」
シグレ「なんだと!?」


フラウトが帰って来ないままその新春を迎えた元旦、シグレはゼオ達が前回の騒動の後処理を理由に来れないためにエージェントに相談した。


シグレ「エージェントさん!!理人が金城の依頼を受けたまま帰って来てない!!」
エージェント「おい、どうした?詳しく話を聞かせてくれ!」


そして雨季以外の金城達四人もやってきて、事の全てをエージェントに話した。


金城「最近雨季の様子がおかしかったから、調べてもらおうと笛吹に依頼したんだ」
まほろ「うーちゃん、最近ちょっと変だったから・・・」
夏目「オセロとか買うって言ってたね;」
宮島「ゼオさん達に連絡しようとしても年末騒動の後処理で忙しいらしいから、エージェントさんに依頼したんだ」
エージェント「オセロか・・・普通はスマホを持って行くのに・・・もしかして山道に行ったんじゃないのか?通うのに何か理由があるとか」
シグレ「あ・・・山道といえば・・・雨季さんの読んでた本をチラッと見たけど、確かヴァナキュラーモダニズム?という機械が・・・」
エージェント「ヴァナキュラーモダニズム!?あれは確かに古い時代の道具・・・それが栄えたのは平成の初めまででそれが今あるのは今は滅んだ村だけ・・・あれは話し相手がいないと機能しない。まさか・・・!」


すると、エージェントはある人物に電話をする。今はエージェントの友人のケンジが紹介してくれた自身の住むアパートの一室に住むアシュレイ=ボアだ。


アシュレイ「ナオキか。いや、外ではエージェントと呼ぶべきか」
エージェント「アシュレイ!?実はちょっと頼みたいことがあるんだけど・・・」


アシュレイはエージェントの頼みに応えてその村の話をする。ようやく全てがわかったエージェントはアシュレイにお礼を言って電話を切った。


エージェント「アシュレイが話してくれたんだけど、実はその村に生き残りの双子の姉妹がいたんだ」
宮島「!?」
金城「それは本当か!?」
エージェント「アシュレイも真実はわからないと言っていたらしいが、彼の話が本当だとすると、雨季はその双子の姉妹と・・・」
シグレ「とにかくすぐにその山道に行こう!」
まほろ「うん!生き残りがいたなら保護してあげなくっちゃ!」


六人は雨季とフラウト、そしてナズナとスズナを保護するために山道の先にある村に向かう!向かう途中でエージェントは彼らを先導しながら話していた。


エージェント「あの村が未だに栄えているなら、ヴァナキュラーモダニズムが原因である可能性は高い。つまりヴァナキュラーモダニズムを壊してしまえばいいことだ」
夏目「でも、ナズナとスズナはあの村に残りたいと言い出すかもしれないよ!」
エージェント「でも、あの村はとうの昔に滅びたんだ。だったら保護するのも尚更だ「安心するのじゃ。村が崩壊してもナズナとスズナはまた別の場所に雨季ちゃんを連れて行く」


すると、六人は声に気付いてその方向に向く!出てきたのはオジイだった。


シグレ「なんだ、おじいさんか。こんなところにいてたら危な・・・」


すると、シグレは何かに気付く。そう、オジイはヴァナキュラーモダニズムのホログラムであることに!


シグレ「え・・・?」
エージェント「シグレ!離れろ!そいつはヴァナキュラーモダニズムが作り出したホロ・・・」


しかしエージェントの叫びもむなしく彼らは捕らえられてしまう!一方、雨季はナズナとスズナに髪を直してもらっていたが、雨季が何かに気付いたかのように微動する。


ナズナ「雨季?お櫛痛かった?ごめんね」
雨季「ううん。いいのよ・・・(お兄ちゃんにもジイちゃんにも私は大晦日から泊まりに行くって言ったし・・・何かあったの・・・?」


一方、村の牢に閉じ込められた金城はオジイの屁理屈を指摘する!


金城「ずるいぞあんた!ジジイになりすましてつけ込むなんて!」
オジイ「騙される方がバカなんじゃ。というわけでしばらくの間は閉じ込めてもらうぞ。そこにいる少年と一緒にな」


すると、後ろに目をやったのはすでに眠っているフラウトだった!


シグレ「理人!!起きろ理人!!目を覚ませ!!」
理人(フラウト)「ん・・・」
オジイ「というわけで雨季ちゃんとはお別れじゃ。さらばじゃ」
エージェント「あっ、待て!」


オジイが立ち去った後、エージェントはククク・・・と笑う。その様子に宮島は気付いた。


宮島「えっ?任務失敗しておかしくなったんすか?」
エージェント「いや?ここからは出られる」
まほろ&夏目「えっ!?」


一方、雨季はナズナとスズナにある場所を案内されていた。それは大きな気球だった。


雨季「わぁ!ステキな気球ね!」
ナズナ「うん。これで夜の散歩をしようよ」
スズナ「夜の星はキレイだよ」
雨季「いいわね!」


三人が気球に乗るが、その下にはオジイがいた。


オジイ(悪いな雨季ちゃん、これはナズナとスズナのためなんじゃ・・・)


すると、ある人物が夜空を飛んでいた。オジイが驚愕する中でそれはグライダーで飛んでいるエージェントだった!


オジイ「まさか!あれは絶対に出られないはずじゃのに・・・!」
シグレ「エージェントさんが通り抜けフープを持っていたんだ。つまり出られなかったのを逆手に取ればいいだけだよ」


オジイが振り向くと、そこにはシグレ達がいた!


金城「おい、自分はここにいて雨季とナズナとスズナをどこに向かわせようとしたんだ?」
宮島「恨みは攻撃で返すぜ!」
まほろ「うーちゃんをどこかに連れてっちゃダメ!」
夏目「つか、ジジイはもう引っ込んでくれない?」
理人(フラウト)「まあ、引っ込めない理由があるとしたら別ですがね」
オジイ「くっ・・・!」
シグレ「かかれ!」


一方、雨季は下から声がすることに気付いた!向くとそこにはシグレ達がいた!


雨季「シグレ!?みんなも!?」
ナズナ「えっ?」
スズナ「・・・!」


すると、二人は雨季のシグレ達に対する様子に何かが気付いた。一方、エージェントはようやく気球の付近まで飛ぶ!


エージェント「よし!目標を確認!」


しかし、気球が少しずつ落ちていくことにエージェントは気付いた!


エージェント「えっ!?もしかして・・・もう遅い・・・のか!?」


気球が落ちた先にエージェントが見やると、そこには気球から降りた雨季とナズナとスズナだった!


雨季「エージェントさん!?あなたまで・・・?」


その数分後、彼らは村まで集まった。オジイは言う。


オジイ「そうか・・・ナズナとスズナは連れて行けなかったか」
金城「何言ってんだよ!自分がしでかしたくせに!」
オジイ「いや、ワシは村のバランスを保たないと行けないから行けなかったんじゃ・・・だが、ナズナとスズナの二人だけでは不安じゃった。だから、同乗者が必要じゃった。それができないのはナズナとスズナは雨季ちゃんの幸せのために気球の火を消したからじゃな」


ようやく反省したオジイの言葉にナズナとスズナは頷く。彼女達は言う。


ナズナ「雨季。たまにでも来て大丈夫だよ」
雨季「えっ?ナズナとスズナはどうするの?」
スズナ「私達は大丈夫。この村でずっと暮らすんだから、オジイもいるし・・・」


すると、ナズナとスズナの言葉を聞いてかすかに微笑んだオジイはヴァナキュラーモダニズムから彼らを村から出させるほどの波動を出す!


宮島「えっ!?」
ナズナ「オジイ!?」
オジイ「お前さん達にはお前さん達の幸せがある!だから、外でも雨季ちゃん達と強く優しく生きるんじゃ!」
スズナ「オジイ!」


ナズナとスズナはすぐに村に戻ろうとするが、村の崩壊の時が来たことを知ったエージェントとシグレの二人に取り押さえられる!オジイは内蔵したヴァナキュラーモダニズムや崩壊した村とともにすでに戻った村の更地の谷底へ落ちて行った・・・。






ようやく山道を降りた一同は村はヴァナキュラーモダニズムで作った仮想空間であることを知り、同時に村は谷底までできた更地に戻ったことを知った。


雨季「元気出して、ナズナ、スズナ・・・」
ナズナ&スズナ「・・・」
エージェント「あのヴァナキュラーモダニズムは終わらせないとと思って仮想空間にいたナズナとスズナを解放したんだ。まあ、結局はヴァナキュラーモダニズムに助けられたな」


すると、宮島はナズナとスズナに聞く。


宮島「お前らこれからどうするんだ?」
ナズナ&スズナ「わからない」
雨季「そうね・・・(あ、うちの家なら・・・」


ナズナとスズナは雨季に引き取られることが決まり、彼女は家に帰った後に二人を紹介した。


雨季「この子はナズナとスズナ、仮想空間にいたところを保護したわ。面倒を見てあげなさい」
藤一「えっ!?」
美紀貴「よろしくなー」
総一郎「何かわからないことがあったら言っていい」


美紀貴と総一郎が歓迎するが、藤一を初めとした部下達はヒソヒソ話をしていた。


藤一「女の子の双子・・・」
熊助「でも、正直お嬢の方が可愛くないか?」
哲也「いや、俺は身分の差でも・・・」


すると、その会話が聞こえたナズナとスズナは雨季を自分達の後ろにやる。


部下達全員(ぎくっ;)






ナズナ&スズナ「雨季は私達が守る」
雨季「えっ?」


おしまい






新年最初の一発目はほのぼのちょっぴりシリアスなお話でした。
ナズナとスズナは曲をプレイした瞬間に愛着がちょっぴり湧きました。イベントブーストでその曲をプレイしたい願いが叶ってよかったなー。
近いうちに青の吸血鬼一族が本格的に物語に関わるお話を書くかもしれないです。その時までお楽しみに!






感想OK

薔薇とリンゴとトロンボーンとモノクルの香り(その1) ( No.657 )
日時: 2019/01/08 20:47
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回はあの私立探偵の再登場話!どうやら何かがあるようで・・・?ポップンのハイパードラマティック、どうしてもフルコンができん・・・;でも、ハイパードラマティックだけでもフルコンができるように頑張る!






イタリア生まれのフランス育ちの大物賞金首稼ぎの私立探偵であるエミーリオはスカイプを通じて何やら誰かと話していた。ヨーロッパにいた時の昔からの知り合いである金城だ。
ちなみにエミーリオは前にアリス団やクロードに酷い目に遭わされたが、逆に彼らを気に入りかつエミーリオ自身の腕は確かなのでフランスでそこそこいい部屋(家賃は日本円で計算すると50万)で暮らし、オシャレを楽しむ伊達男だ。


※これからのシーンはエミーリオと金城の会話はフランス語になりますが、訳すために日本語で表記しますのでご了承下さい


エミーリオ「いや〜、この間フランスで世間を騒がせていた宝石女泥棒を捕まえたから、かなりの賞金を手に入っちゃったんだよね〜。だから、次こそはしばらくの間は日本に腰据えてさ、そっちで有名なアリス団やチームクロード、ドロッチェ団とかの類いまれなる逸材を持つ怪盗団を追おうと思うんだ」
金城「ほー」
エミーリオ「ケイは日本長いんだろ?」
金城「ああ・・・わかった。どんな部屋がいいんだ?」


すると、エミーリオは好き勝手に自分の希望を言う!


エミーリオ「まずはタタミ!これだけは譲れないね〜」
金城「うん」
エミーリオ「あと、ワビサビを感じさせる建物がいいな!」
金城「それで?」
エミーリオ「あと、やっぱり味の慣れたものが食べたいから、近くにフランス料理があればいいね!うるさくて空気の悪いところはごめんだぜ〜」
金城「・・・おい」
エミーリオ「あと、近所に可愛い女の子が住んでるところがいいな!日本のヤマトナデシコみたいな感じで、パリのいい女もいいけど「ブチっ」


すると、静かにキレた金城は渋々了承する。


金城「・・・わかった。用意はしてやるから後で文句言うんじゃないぞ・・・?」
エミーリオ「Oh!」


その翌日、金城は日本に再び来たエミーリオをその場所に案内する。そこは宮島達がかつて住んでいた二階建てのアパートだ(ここにケンジやアシュレイも住んでいます。あと、ヨシオも)金城は彼がそのアパートに愛想をつかしてフランスに帰ることを予想していた。


金城(まあ適当に案内したらエミーリオも愛想を尽かすだろう)


しかし、エミーリオの反応は金城の予想と大きくかけ離れたものだった!


エミーリオ「素晴らしいじゃないか!これぞ日本のワビサビ!流石ケイ!」
金城(気に入りやがった!!?)


エミーリオはすぐにそのアパートに引っ越し、アパートの住人達にお近づきの印として流暢な日本語を話しながらリンゴの箱詰めを渡した。


エミーリオ「ヘイ!お近づきの印だぜー!」
ケンジ「わぁ、よろしく〜」←今回さりげなく初登場
ヨシオ(実家がリンゴ農家?)
アシュレイ(うるさい・・・(イライラ)


その夜、ケンジはギターを弾きながら飼っている猫と冬の夜空を窓の方から見ていた。


ケンジ「いやー、清史郎君達が親の再婚で引っ越しちゃったから、ちょっとは寂しくはあったけど、エミーリオさんが来てくれてよかったとは思うな・・・実家がリンゴ農家かどうかは知らないけど。あ、それと。このことを19のパーティで知り合ったエージェント君には話さないとな」


ケンジはガラケーでエージェントに電話をする。エージェントはすぐさま出る。


エージェント「ケンジー?どうした?」
ケンジ「いや、清史郎君達が住んでた部屋の新しい主が見つかったよ」
エージェント「マジで!?どんなだ!?」






ケンジ「エミーリオさんっていう実家がリンゴ農家みたいな人でね・・・」
エージェント「ぶーーーーーっ!!!!(ケンジの衝撃発言に噴く」






説明しよう。エミーリオはエージェントの商売敵。しかも毎回エージェントが勝っているのだ。エージェントは噴いたジュースを拭きながら聞く。


エージェント「ちょっと待って!誰が案内したの!?」
ケンジ「清史郎君の小学校からの幼馴染の金城君だよ。彼はどうやらエミーリオさんとは昔からの知り合いで清史郎君達がいた部屋を案内したみたい」
エージェント(エミーリオが金城の知り合い!!?まずいまずいまずいまずいまずい!!!今ドラパン以外の怪盗組がスマブラ屋敷に度々集まってることをエミーリオに知られたら・・・!!!)






カービィ『えええええーん!!!ドロッチェ団やあいり達、クロード達が逮捕されちゃったあああああー!!!(大号泣』
メタナイト『私のカービィを泣かすなんてどういう根性をしてるんだ!!このハイパー土下座ティック!!』
ツースト『お前なんか信頼した俺がバカだった!!俺のあいりを返せ!!返せよ!!』
ぽぽか『あおい君・・・!!!』






エージェント(・・・なんてことに・・・OTL)
ケンジ「エージェント君?どうしたの?」
エージェント「なあ・・・一応聞くが・・・」






エージェント「お前は怪盗とか好き?」






ケンジ「な、なんで怪盗の話が出てくるの!?そりゃあ巷で話題になってるけどさ!!どしたの!!?」
エージェント「いや・・・金城を通じてそのエミーリオという奴には伝えてくれ。それも匿名で。ツーストの女には手を出すなと」
ケンジ「うん、わかった」


ケンジが電話を切ると、エミーリオの名前を出した途端にエージェントが動揺したことを不思議に思っていた。


ケンジ「なんでエミーリオさんの名前を出しただけで取り乱したりしたのかな・・・?」


その翌日、星ノ宮学園では金城が休み時間に宮島に彼が住んでいた部屋の新しい主が決まったこととその新しい主とは昔からの知り合いの間柄であることを話した。


宮島「えっ!?俺達が住んでいた部屋を新しい主である景吾の昔からの知り合いに渡したの!?しかもお前が4歳までいたヨーロッパの時の知り合い!?」
金城「ああ。今でも度々スカイプで連絡を取っている」←これでもヨーロッパの一つのフランスの帰国子女
宮島「へー!外人さんかよ?女?」
金城「いや、男だ。確か今は怪盗を追う賞金首稼ぎの探偵の・・・」


すると、その話を聞いた誰かが運んでいたものを落とす!書類などのノートを運んでいた空だ。


空(°Д°Ⅲ)
宮島「あ、天川?」
金城「どうしたんだ?お前らしくもないな・・・」


金城が手伝おうと書類に手を出そうとするが、空がそれを阻む!


空「わ、私だってアメリカからの帰国子女ですし!?そんな自慢を入れないで下さい!」


空が慌てながら書類を持って立ち去るが、金城と宮島はこれを不思議に思っていた。


金城「チッ。手伝おうとしたのに・・・」
宮島「まあ知ってたけどな;お前、本当に一部の後輩に嫌われてるよ;」
金城「うるさい」


しかし空の慌てた理由は他にあった。それは空達が怪盗組の知り合いであるということだ!


空(ヤベー!!!金城先輩、あの私立探偵と知り合いだったの!?なんとかクロード達にごまかさせてもらわなくっちゃ!!)


一方、その数時間後のスマブラ屋敷ではクロことクロードがコーヒーを飲んでいた。向かいにいるツーストは紅茶を飲んでいた。


クロ(クロード)「ツースト殿は今日も紅茶ですか・・・」
ツースト「あ?」
クロ(クロード)「いかがです?たまにはコーヒーは」
ツースト「生憎だが好きじゃねえ」
クロ(クロード)「ふっ。案外子供舌なのですな」


クロードのさりげない挑発にツーストがカチンと切れる!


ツースト「てめえ!!バカにしてるのか!!」
クロ(クロード)「いやいや滅相もない。そう癇癪(かんしゃく)を起こさず・・・カルシウムを取った方が良いのでは?」
ツースト「てめえ何を・・・」


すると、あいりとエマが部屋に入って来た。


あいり「ツーストー。私も何か飲みたいですわー」
エマ「僕もー!」
クロ(クロード)「あいり殿とエマは何が良いのだ?」
あいり&エマ「ホットミルク」
クロ(クロード)「ほら、ツースト殿もカルシウムを・・・」
ツースト「いらねえよ!!!」


すると、部屋の外に走る音が聞こえた。その走った人物は勢いよくドアを開ける!空だ。


空「クロード、あいりちゃん、いる!!?」
あいり「空?どうしましたの、部活は?」
クロ(クロード)「部活は日本にとっての大事なことだろう」
空「大変なんだよ!実は・・・!」


空は金城と宮島のした会話の聞いた内容について四人に話した。


ツースト「えっ!?金城、あいり達を追ってるエミーリオの奴の知り合いなの!!?」
空「そうなんだよ!録音もしといた!」
エマ「それ、お兄ちゃんの言った盗聴じゃないの?」
クロ(クロード)「どれどれ・・・うわっ、ガチ!!!」
あいり「じゃあ、場合によっては金城さんも敵になるということですの?」
空「とにかくドロッチェ団のところにも行ってごまかさせてもらうから!それまで大人しくしといて!」


空が立ち去るが、録音の内容から本当だということがわかったツーストが慌てる。


ツースト「おいどうすんだよ!!?さすがにエミーリオの奴がこの日本に再び来て調査していたら警察にもバレるぞ!!」
あいり「そうですわね、ということはしばらくは怪盗業もできませんし・・・「私が姫君達と王子を守ろうか?」


すると、クロードの発言にツーストは驚く。


ツースト「えっ、大丈夫なの!?」
クロ(クロード)「ああ。エミーリオ殿のあることを調べる上でな」


その翌日、ようやく日本での生活に馴染んだエミーリオは金城の住む高層マンションの一室に遊びに来ていた。

薔薇とリンゴとトロンボーンとモノクルの香り(その2) ( No.658 )
日時: 2019/01/08 20:52
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

金城「・・・なあ、エミーリオ。早く本題に付ければ?」
エミーリオ「いいんだよ!まずは日本での生活になじまないと行けないんだから!(既に焼いた醤油餅を食べている」
金城「(すっかり馴染んでる・・・;)俺だってトロンボーンの練習がある。それの腕を落とさせるわけにはいかない」
エミーリオ「このマンション、防音なんだから別にいいじゃないか」


すると、ある日金城の住むマンションの一室に弓矢が放った!二人はそれを避けた!


金城「なんだ?この弓矢・・・」
エミーリオ「これ・・・」


「怪盗団チームクロードの予告状」
今夜貴殿のそばにあるリンゴをいただきに参上。怪盗クロードより


金城「怪盗クロードからの予告状!?」
エミーリオ「でも、下にみかんの匂いがするな・・・まさか!」


エミーリオはキッチンの火を使い、それをあぶり出す。その予告状はあぶり出し。その内容は・・・


「怪盗団チームクロードの予告状の続き」
それと私から忠告しよう。アリス団とドロッチェ団には手を出すな。


金城「2組の怪盗に手を出すなってどういうことだ?」←ドロッチェ団にはまだ会ったことはない
エミーリオ「とにかく俺への挑戦状だね!いいね、受けて立つぜぇ?」


その夜、エミーリオはかなり広い公園でクロードを待っていた。予告状を見ながら。


エミーリオ「予告状の場所はここだね。とりあえずここでリンゴをかじりながら待つしかないねえ」


すると、下から薔薇が落とされた!


エミーリオ「ーーーーー現れたね」


すると、その薔薇が破裂して煙から出てきたのはクロードだった!


クロード「おやおや、エミーリオ殿・・・お出迎え感謝しよう」
エミーリオ「出迎えてはないけど・・・噂で聞いた通り登場の仕方が派手だね」
クロード「ところで今回は私達に何の用かな?まさか知り合いに日本での住まいを案内されてここにきたのか?」
エミーリオ「流石お察しがいいね。んで、誰に聞いたんだい?」


すると、エミーリオは自身の自慢の愛器である拳銃を取り出し、クロードに差し向けた。察したクロードはニッと笑いながら杖を構えた!この戦いを陰ながら見ていた金城はその戦いは知略とスピードが肝心であるとも感じた。


金城「うわー、これは知略とスピードをどちらが極めたかによる勝負だな・・・;」


その数分前、その戦いの地となる小金井公園の近くにある日向家ではやってきたドラえもんズにご馳走したのだ。モツ鍋だが。


ドラえもん「いやー、モツ鍋は美味しいねー」
キッド「そういえば、マタドーラとケロロは?」
タママ「また裸族会議ですぅ;多分今頃は・・・;」
王ドラ「よし、大暴れしたらとりあえず〆ますね」
ギロロ「また嵐が・・・;」
ドラリーニョ「クルル君はー?」
ドロロ「今青の吸血鬼一族の書物について調べている最中でござるよ」
ドラメッド「ほー。青の吸血鬼一族と手を組んでいる吸骨鬼という者達は未だに謎が多いであーるな・・・」
ドラニコフ「ガウ」
冬樹「みんなどんどん食べてねー」
夏美「まだまだあるからねー」


すると、近くで銃声がした!エミーリオとクロードの戦いが始まったからだ。


夏美「やだ!?近くで銃声!?」
ギロロ「おかしいな、アンチバリアが張ってるなら聞こえないはずなんだが・・・」
キッド「撃たれた奴、大事ないといいんだがな・・・」
王ドラ「もし、何らかの敵なら私が出動します。その前に慎重に判断しないといけませんが」


一方、エミーリオは華麗なる俊敏な動きをするクロードを何度も撃とうとするが、クロードはそれを避けながら杖の魔法でエミーリオに攻撃し、エミーリオはそれを避ける。


エミーリオ「へぇ・・・なかなか俊敏な動きをするじゃないか。アリス団同様に気に入ったよ」
クロード「ふん。伊達に怪盗をやっていたわけではないのでな。そのぐらいの銃撃、すぐに避けれるぞ」
エミーリオ「ふふ。そんな口、もう叩けなくなるよ」


一方、それを見ていた金城はエミーリオのふと見せた冷酷そうな笑みに一瞬恐怖を感じた。


金城「あいつの状態・・・今安定してる。慣れれば慣れるほどあいつは本領発揮するのか・・・?」
???「それがエミーリオの毎度行なっている作戦だ」


すると、金城が声のする方に向くと、そこにはエージェントがいた!


金城「エージェント!お前、何でこんなところに・・・」
エージェント「しーっ。お前、気付いただろ?エミーリオの作戦動向の内容に。あいつは俺の商売敵だからそのぐらいは気付いてるさ。んで、その近くにある公園はどこの公園だ?」
金城「え?小金井公園なんだが・・・」


すると、金城の言葉にエージェントが何か重大なことに気づいた。そう、その小金井公園は日向家にほど近く・・・;なんとか事態を収拾しようとエージェントが走り出した!


金城「えっ、どうした!?」
エージェント「ごめん、すぐ戻るから!応援を呼ぶ!」


一方、日向家では夏美は入浴中、他のメンバーはこたつでくつろいでいた。


王ドラ「これぞ日本のこたつ・・・」
キッド「こたつから出たくねえー」
タママ「ちょっと!あんたらだけくつろいでないでタオルを畳むの手伝って下さいよー!!(号泣」
ギロロ「諦めろあいつらは猫型ロボットだからこたつが温かいのは当然だ;」


すると、インターホンが鳴り出した!冬樹が出る。


冬樹「はいはい、出まーす。はい、どちら様?」
エージェント「おい!そっちに王ドラと夏美はいるか!?」
冬樹「エージェントさん!?はい、いますが今用事の最中で・・・」


すると、エージェントが鍵開けのスキルを使って日向家の玄関のドアを開けた!冬樹が気付く。


冬樹「ちょっ、エージェントさん!?」
エージェント「用が済んだらすぐに帰すから!」


エージェントが上がり込み、すぐさまこたつでぬくぬくしている王ドラを発見する!


エージェント「おい!王ドラ、いるか!?」
王ドラ「なんですかー?」
エージェント「夏美も呼び出すから!」
ギロロ「え゛っ!!!?させるかあああああー!!!!」


ギロロがエージェントを押さえつけようとするが、逆にエージェントにはものともしない。エージェントは浴室のシャワーを流している夏美を訪ねた!


エージェント「夏美いいいいいー!!!力を貸してくれえええええー!!!(ギロロに押さえつけられかけながら浴室のドアをバンと開ける」
夏美「!!!!????」


その直後に三つの叫びと打撲音が日向家に響いたという・・・;






一方、未だに体力が消耗していないエミーリオの前にクロードは少し体力を消耗していた。元が青属性であるだけにクロードのスタミナの方が劣勢だろう。


クロード「エミーリオ殿・・・まさか私が避けすぎて体力が消耗することを予想していたのか」
エミーリオ「そうだと言ったら?それに予告状にアリス団やドロッチェ団には近づくなと言っていたよね?あの威勢の良さはどうしたんだい?」
クロード「ふふ。貴殿は時に厄介な相手になりそうだな・・・」
エミーリオ「それはお互い様だよ」


エミーリオが銃口をクロードに差し向けたその時ーーー






王ドラ「待ちなさい!!!」






エミーリオ「!?」
クロード「王ドラ殿!?それに夏美殿まで・・・」


すると、二人の乱闘をやめさせるために夏美の鉄拳がエミーリオの拳銃を破壊する!


エミーリオ「えっ!?拳銃が!」
夏美「あんた達、こんな場所で乱闘はやめなさい!近所迷惑になったらどうするのよ!それに私のシャワーを邪魔させて!」
クロード「シャワー?どういうことだ?」
王ドラ「さっきエージェントさんが今回の乱闘を知らせてくれたんです!おかげでこたつでぬくぬくタイムを邪魔されましたよ!」
エミーリオ「エージェントが!?」
夏美「あんた達、説教するから来なさーーーーーい!!!」


クロードとエミーリオが王ドラと夏美に連行された後にそれを見ていた金城はちょっと安心した自分もいた。


金城「あの気迫はヤバイな・・・;」
エージェントだったもの「俺も夏美にぶん殴られてやばかったからな;」
金城「何しでかしたんだ?」
エージェントだったもの「内緒」






とある日のとある場所。森の中で赤の吸血鬼は誰かを待っていた。すると、その誰かがユーリの元に来た。


ユーリ「遅い!待ちくたびれたぞ。ハウル」
ハウル「久しぶりだな。ユーリ」
ユーリ「お前がスパイの間に会えると聞いた時は正直驚いたな。スパイしている青の吸血鬼一族にはバレてないか?」
ハウル「ああ、その点は大丈夫だ。まだ奴らにはバレていない。クロラが青の吸血鬼一族の元に帰ってきて悔しがっていたな。その噂を聞いた青の吸血鬼一族の一人がシグレを探しに日本に向かったらしい」
ユーリ「(日本・・,か)また理人やタクトをさらうつもりだろうか」
ハウル「わからない。だが、シグレと一緒にいたアイオーンの噂も聞いて青の吸血鬼一族の女王のククラの様子が変わった。何か恐ろしいことが起きるような気がする。とりあえずシグレを探す青の吸血鬼一族の一人を探すのが最優先ではないのか。確か奴はキャンディーをいつも舐めている少女みたいな吸血鬼だよ」
ユーリ(そいつを探すのが最優先か。急がねば・・・出ないとハウルの言う通り,恐ろしい予感がする。何か・・・恐ろしいことが)


一方、この間王ドラと夏美にボコボコにされたエミーリオは入院中に見舞いに来た金城に彼らの強さを絶賛しながら話していた。


エミーリオ「いやー、あれはなかなかに強いねー。特にあのオレンジの猫型の子?あれを取り入らなきゃクロードはおろかアリス団にも近づけないねー」
金城「まあ、俺も奴の頭脳と強さは認めているからな・・・正直とてもじゃないが勝てる気はしない」
エミーリオ「的を射たことを言うねー。それでも諦めないのが私立探偵の仕事だぜ?(エージェントの野郎・・・今に見ていろ・・・!」


一方、エージェントは土産に買ってきた小金井の高級店の菓子をアリシアとフルシュと食べながらアリシアが聞き出す。


アリシア「美味しい。ところでなんでエージェントは小金井に行ったの?」
フルシュ「気になりますねー」
エージェント「ちょっとな」


おしまい






「後書き」


今回は四人をメインにしたほのぼのギャグのお話でした。闇に生きながらもほのぼのギャグの話が実は結構好きかもしれない。
ところで青の吸血鬼一族の方はようやく事が進みました。キャンディーを持った少女のような吸血鬼を某有名少女怪盗漫画が原作のテレビアニメオリジナルキャラの女の子が重ねてるのは気のせいです。
今ポップンではハイパードラマティックNの応用のためにエジェアリのリザルトを撮ることも含めておしゃまスウィングNを練習してますが、大分安定してクリアができるようになりましたが、これがなかなか難しいんです・・・;でも、おしゃまスウィングNの譜面攻略に向けて頑張ってます!






感想OK

狐をめぐるもつれ(その1) ( No.659 )
日時: 2019/01/14 23:31
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回はヤイバメインのお話です。普通のヤイバは私的にはちょっとつまらなかったので私なりに設定を盛り込みました(!?)






ある日のBRRに併設されているカフェ。そこではいつものメンバーが会話やカラオケ、食事を楽しんでいた。アイオーンの奢りでいつものメニューを頼んでいたクルークはヤイバに聞く。


クルーク「そういえば、ヤイバは非DTってアイオーンが言ってたよね。レトリーに出会うまで何してたんだい?」
ヤイバ「あー、故にアイオーンが口滑らせたのか」
レガ「えっ?そんならヤイバはレトリーと出会う前に何してたんだ?」


すると、ヤイバがクロウ達に仕草で合図を送った。


クロウ「(あ;)シアン、アキバーンに行くぞー」
シアン「行くにゃ!」
ロージア「クロウさんだけずるいから、ロージアちゃん達も行きまーすv」
ホルミー「ちょっとロージア!ロージアがやらかすと困るので私も行きます!」
ウチュウラー「ボクも行きますー!」
チュチュ「あっ、私もアキバーンに用事がありますから行きます!」


クロウが純粋組のシアンと気絶組のチュチュとホルミーを保護者組とともに連れて行った後に一部は不穏な空気を感じていた。


ジャガー「おい。まさかお前は何かやらかして・・・」
ヤイバ「自分からやらかしてはいないぞ」
ププル「それならいいんだけど・・・」
ヤイバ「ただーーーーー」






ヤイバ「拙者が昔は故にエンコーのプロだっただけだ」






クルーク「・・・えっ?エンコードのプロ?」
ヤイバ「だから、不特定多数の女性から金をもらって遊んだりしていた(爆弾投下」
ププル&クルーク「ぎゃあああああああああー!!!!!(大パニック」


ヤイバのエンコー発言にププルとクルークが大パニックになる中でもヤイバは続ける。


ヤイバ「さらに言うなら人妻に手を出してたぞ」
ププル&クルーク「いやあああああああああああー!!!!!(大パニック」
レガ「お前、よくもそんな地上の警察に捕まらなかったな・・・;」
ジャガー「オレもヤイバのエンコーはなんで発覚されなかったのって言いたくなる;」
ゼオ「なあなあ、エンコーってなんだ?」
ツキノ「ツキノも知りたいのー!」
キンタ「うん、キミ達は黙ろうか;」


その翌日、ヤイバはレトリーと一緒に自分の家で彼がバイトして買ったポップン台を使って遊んでいた。


レトリー「ねー、あのさ、ヤイバ」
ヤイバ「なんだ?」
レトリー「ボクと出会う前はエンコーで美少年にも手を出してたよね。そんなんでよく捕まらなかったねー」
ヤイバ「拙者は故に相手からだったし、徹底していたからな。流石に人妻に手を出してその旦那がBRRに乗り込んできてロムとかアンゼリカにぶん殴られたが」
レトリー「ふーん・・・;」


すると、インターホンが鳴り出し、ヤイバがポップンを終えた後に開ける。


ヤイバ「ゆえーにー。あ、アリシア・・・」






エージェント(´∀‖)←ケチャップまみれでアリシアのそばにいる
ヤイバ「ぎゃあああああー!!!!!」






あまりにもケチャップに慄くヤイバにエージェントがアリシアとその隣にいる女の子に関してある頼み事をする。


エージェント「ヤイバ、ちょっとこの子達、預かっててくれ!」
ヤイバ「えっ!?アリシアの他にその縦ロールの女童は誰!!?」
エージェント「いいから預かっててくれ!後で報酬は渡すよ!行くぞ桜田兄弟!」


桜田兄弟という人達がエージェントに頷くと、彼らは急用の任務のためにアリシアと縦ロールの女の子をヤイバ宅に預かった後に走り駆けて行った。ヤイバ宅にいたレトリーは騒ぎを聞きつけて聞く。


レトリー「ねえ、また任務かな・・・;」
ヤイバ「拙者もよくわからぬが「ただいまですわ」


すると、縦ロールの女の子の第一声に二人が呆気に取られた。


ヤイバ&レトリー「えぇっ!?」
???「ただいまですわ」
アリシア「姫子が言ってるのにご挨拶できないの?」
ヤイバ「姫子?」


すると、ヤイバのスマホにLINEが来た。エージェントからだ。


エージェントからのLINE「あ、縦ロールの女の子は日本の濃霧(のうむ)大臣の娘の白鳥姫子だ!俺達が急用の任務に行ってる間は預かっててくれ!何かあったら覚悟しとけ!」
レトリー「どういうことなの・・・;」
姫子「よろしくお願いしますわ」


ヤイバとレトリーが困惑する中でそれを隠れながら見ていたミューモンの女性がいた。まるで彼らを尾けるかのように・・・。






その数十分後、ヤイバとレトリーは机の向かいに座っているアリシアと姫子を見ながら未だに困惑していた。レトリーはジェスチャーで言う。


レトリー(この子ら、折り紙してるけどどうするの?)
ヤイバ(二人とも可愛いが、拙者の趣味ではないからな。まあ、今は故にレトリーがいるから流石に手は出さん)
アリシア「・・・二人とも、恋人の合図かしら?」
レトリー「はっ!?(顔真っ赤)ち、違うよ!そんなんじゃなくて・・・!」
ヤイバ「そんなことよりも姫子はなぜアリシアとともに?」
姫子「アリシアちゃんの友達だからですわ。親が政治関係で交友ありますから、自然に仲良くなりましたの」
ヤイバ「ほう・・・」
姫子「ところで」


すると、姫子はある案を出した。


姫子「私達に折り紙とやらを教えてくれません?」
ヤイバ「いいが・・・拙者は折り紙は得意だぞ?」
レトリー「そういえば、キミ、タバコ吸ってる割には子供受けはいいもんね」
アリシア「ハートの折り紙、教えてー」
ヤイバ「良いぞ」


すると、ヤイバが折り紙をすると、そこには形のいいハートの折り紙が出来上がった!


姫子「わぁ!なかなかいいじゃありませんの!」
ヤイバ「いやー、あはは・・・」
アリシア「でも、いい歳をした大人がハートの折り紙を知っているなんてちょっと気味が悪いわね;」
ヤイバ「おい。大人をいじめるお嬢ちゃんには折り紙を教えてやらんぞ」
アリシア「はぁっ!?ちょっとそれは謝るわ!だから、ハートの折り紙を教えなさい!」
ヤイバ「良いぞ。レトリーもどうだ?」
レトリー「えっ?じゃあ・・・」


四人がハートの折り紙を時に教えながら折る中でようやく四つのハートの折り紙ができた。


レトリー「へー。ボクのはまあまあじゃん」
姫子「私、ハートの折り紙が折れるなんて天才ですわね!」
ヤイバ「ところで姫子は故に誰にあげるのだ?」
姫子「パパに労いとしてあげますわ!」
ヤイバ「ほう。意外と父親想いではないか」
レトリー「アリシアは誰にあげるの?」
アリシア「えっ?・・・エ、エージェントよ。いるときはいつも守ってくれるから・・・」
ヤイバ「ほう。ツンデレか」
アリシア「ち、違うわよ!」
姫子「アリシアちゃんはエージェントさんのことが大好きなんですの」
アリシア「姫子!!」


アリシアへのからかい合戦になる中ですると、インターホンが鳴った。


ヤイバ「ゆえーにー」


ヤイバが出ると、そこには未だにケチャップまみれになっているエージェントとケチャップまみれになった桜田兄弟がいた。


ヤイバ「エージェント!」
エージェント「ようやく終わったよ。報酬は渡すよ」
ヤイバ「ああ」
アリシア「エージェント・・・」


すると、エージェントはハートの折り紙を持ったアリシアに気付く。


エージェント「ん?どうした、アリシア?」
アリシア「これ・・・」


アリシアはエージェントに一生懸命に折ったハートの折り紙を渡した。大半の全員が見守る中でエージェントは少し嬉しそうな顔をした。


エージェント「これ・・・」






エージェント「立派なお尻だな!これ、もらっていくよ!」←恋愛事に関して鈍い






その直後にアリシアにリボンでぶん殴られてエージェントはさらにケチャップまみれとなった・・・。


ヤイバ「あれは故にバカだろう」
姫子「二人の関係が進展しないのはエージェントさんの鈍さなんですの」
レトリー「そうかそうかー」


一方、それを陰で見ていたミューモンの女性が何やら舌打ちをしてその場から離れた・・・。






その翌日、アリシアと姫子は付き添いのエージェントと桜田兄弟を通じて渋谷に遊びに出かけていた。買い物の荷物を運んでいたエージェントは言う。


エージェント「いやー、そちらも大変ですねえ」
桜田A「キミも鈍くて大変だね;」
桜田B「まあ、うちのお嬢様は応援しているというか・・・」
姫子「桜田兄弟ー。エージェントさーん。早く行きますわよー」
エージェント「ああ、今いく」


すると、アリシアは突如自分の身に異変を感じた。アリシアはすぐにそれの方に向くが、いなかった。しかし・・・


アリシア「!!」
姫子「アリシアちゃん、どうしましたの?」
アリシア「アリシアのうさぎのぬいぐるみが・・・ない・・・」
姫子「えっ!!?」
エージェント「そのうさぎのぬいぐるみを取った奴、どこに行った!?」
アリシア「・・・わからないの・・・」


すると、アリシアが泣き出しそうになり、姫子が半泣きになりながらなだめる中でエージェントは予想外の事態にどうしたらいいかわからなかった。


エージェント(どうしよう!!?多分こんな渋谷の人混みの中で取ったんだとしたら・・・どうすれば・・・!)


一方、ヤイバとレトリーはゼオ達を連れて他の人物への口止め料としてクレープを奢っていた。


ゼオ「プリンクレープうまー!」
ヤイバ「これで故に勘弁しろ」
クルーク「まあこういう口止め料ならありか・・・」←クレープが好物
ププル「カレークレープがないのが残念だったねー」
レトリー「そんなクレープないから;」
ジャガー「つか、レガにはクッキーで勘弁したって?」
アイオーン「あやつはクッキーが大好物である・・・」


すると、クルークはある人物を目撃する。それはアリシアのうさぎのぬいぐるみを持った女性。クルークはこれに不穏な空気を感じた。


クルーク「・・・?」
ププル「あ!ちょっとあれ!」


すると、一同はアリシアのうさぎのぬいぐるみがなくて気が動転しているエージェント達を目撃する!ヤイバはすぐに気付き、彼らの元に駆け込んだ。


ヤイバ「お主ら、故にどうした!?」
姫子「あっ、ヤイバさん!アリシアちゃんのうさぎのぬいぐるみが誰かに取られたんですの!」
ジャガー「えっ!?マジかよ・・・!」


すると、姫子の話からクルークはさっき見た女性がアリシアのうさぎのぬいぐるみを持っていたことに気付いた!


クルーク「あ!やっぱりそうか!」
エージェント「えっ!?」
クルーク「確か綺麗めの女性がアリシアのうさぎのぬいぐるみを持って歩いてたんだ!しかも方向から渋谷の109のところに向かってる!」
エージェント「なんだと!?」
ゼオ「じゃあ、先回りして挟み撃ちだ!アイオーンは自家用ジェットでその女を空から監視しとけ!」
アイオーン「ヴッ!」


彼らが別々に別れて走る中でクルークが走る姿をある人物達が目撃した。


金城「ん?クルーク、そんなに走ってどうした?」
宮島「クレープの大行列店でもできたのか?」
夏目「キミが必死になるなんて珍しいね」
雨季「あー、確かに」
まほろ「そのクレープの大行列店、連れてってほしいなー」
シグレ「でも、ちょっとあんたにしてはおかしいな」
理人(フラウト)「どうしたんですかー?」
クルーク「あっ!実はがくがくしかじかで!」
シグレ「えっ!?アリシアちゃんのうさぎのぬいぐるみが盗まれてる!?」
金城「おい!その女を俺達も追うから天川達も呼んでいいか?」
クルーク「なんで空なの?」
金城「天川は渋谷によく遊びに来ている。だから、この周辺には詳しいんだ!天川達の助けを借りるしかない!」
クルーク「お願い!」


一方、アリシアのうさぎのぬいぐるみを持っていた綺麗めの女性はそれを見ながらかすかに笑っていた。すると、その綺麗めの女性に誰かが声をかけた。


ゼオ「あれ?そのぬいぐるみ、売ってたっけ?」
綺麗めの女性「!?」
ゼオ「そのぬいぐるみ、世界で一つしかないんだよな?ちょっと話でも・・・」
綺麗めの女性「な、何よあんた!?」


すると、ゼオの後ろからププルが声をかけた。


ププル「そのぬいぐるみ、明らかにキミの趣味じゃなさそうだね。どうやって取ったの?」
綺麗めの女性「・・・っ!」


すると、綺麗めな女性が逃げ出す中でゼオはスマホから電話をかけながら言う。


ゼオ「B班!今そっちに向かってる!」
綺麗めの女性「!?」


すると、B班のクルークとシグレとフラウトと金城達、C班の桜田兄弟と金城に呼ばれて駆けつけた子孫五人組、D班のアイオーンとジャガーが載っている自家用ジェットが綺麗めな女性の行く手を阻む。綺麗めな女性は目で道を探して階段を見つけて走ろうとするが、そこに・・・


エージェント「誰に喧嘩を売ってるんだ?」
綺麗めな女性「えっ!?」


エージェントが華麗に階段の取っ手を使ってジャンプしてそして綺麗めな女性を捕らえた!


綺麗めな女性「いた・・・」
エージェント「ヒョロイけど、実は結構運動神経があるんだよ」
ヤイバ「エージェント!流石故にスパイだな!よく訓練している!」
エージェント「いや,俺の場合は偵察を・・・まあいいや」


すると、勇飛がアリシアのうさぎのぬいぐるみを取り返しながら聞く。


勇飛「アリシアのうさぎのぬいぐるみを盗んだのもあんた?まあいい時代になったよなあ。こんな小型カメラで監視できるんだから」
綺麗めな女性「な、何よあんた・・・」
樹「しかもアプリでスマホにも筒抜けだね」
宮島「お前ら策士だなー;」
ジャガー「これ、売るつもりだったか?いや、フリマアプリに転売とかもありえるな」
綺麗めな女性「や、やめてよ!勝手に!」
金城「勝手に盗るなよ。まあ、アリシアはニュージーランドの首相の娘だから、高く売れるかも・・・」
綺麗めな女性「そ、そこの狐のミューモンが・・・!!」
雨季「えっ?そういえば、あんた猫の尻尾が・・・「妹を解放しろ!!!」


すると、後からやってきたミューモンの綺麗めな女性によく似たミューモンの女性が拳銃を持ちながらその女性を解放するように促す。


綺麗めな女性「お姉ちゃん!」
大半の全員「えっ!!?」
綺麗めな女性の姉「さぁ、解放しなさい!!!」


拳銃を持った姉の気迫に押され、エージェントは妹を解放する。クルークはその姉が拳銃を装備していることに少し冷や汗をかいた。


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