二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。4
日時: 2022/12/14 20:01
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

新しい日常日和。4に来て下さりありがとうございます。このたび前の掲示板のデータがいっぱいになったことにより後継掲示板で日常日和。を4として再開することになりました。なのでブタのヒヅメとの戦いやぷよクエ実録も今後はここですることになります。それでも私は変わらないし変わるつもりもありませんので見ていただければ幸い!


「目次」


「短編」
多才のわらじ>>1-2
賢者大作戦!>>38-43
成りすましアラビア二番手>>49-50
ツキノちゃんと孤高な天騎士さん>>73
サックスとリンゴ>>78-79
恋愛裁判地獄絵図>>85-89
Ai:birthday>>146-147
可愛い可愛いメイドさん>>177-179
栄光の天騎士ロード>>183-190
隠しの天才>>196-197
疑惑のラブレター>>203-204
悪魔さんの歌と少女のオーボエ>>248-249
2番手vsローティーン共の大戦争>>265-267
フルートの約束>>276-278
海水浴での休暇>>338-342
ふうりんアフェットゥオーソ>>365-369
月光の進化と共に>>374-377
王ドラ、イーブイ達を拾う>>382-383
とっておきのうた>>389-392
ある日降り立ったウーベルチュール>>410-411
学☆芸☆会☆大☆騒☆動>>415-416
サウンド・ショウ・タイム>>420-421
大量の楽器紛失事件>>425-429
龍笛を巡る運命(さだめ)>>434-435
今時の温泉パークはプールも付いているらしい>>451-452
トラブルな仙女!>>467-468
影の怪盗と妹の姫君と操りのポケモン>>471-475
お花見は時に危険なこともあるらしい>>478
争奪のシナリオ>>515-519
Nebula from Sunny>>522-525
勘違いにご用心!>>528-530
舞い降りた花>>543-545
桜版裸族による裸族のための講座2>>548-550>>552-553
解き放たれた恋愛のもつれ>>558-561
8月31日のポルックス>>605-606
月下の明かりの下で>>607-608
Flying to you>>637
ロックパンダは騒動がお好き!?>>638-639
オーボエはギネスブックになるほど難しいらしい>>640-642
ファゴット・ミッション!>>643-646
アリシアと魔法のエメラルドの腕輪>>649-650
Nostalgie Voice>>651-652
雑草達のそばにあるキレイな二輪花>>655-656
薔薇とリンゴとトロンボーンとモノクルの香り>>657-658
狐をめぐるもつれ>>659-660
乙女のカメラ対決!?>>661-662
主の居ぬ間に洗濯!?>>663-671
Mysterious Days>>672
オトナになったもん!>>673-675
若頭と雅楽師と笛と>>676-678
ニュージーランド劇場に参加しまショー!>>681-685
北海道inアンサンブルコンテスト>>686-687
髪は男女ともに命らしい>>688-689
ジャパンの侍犬魂>>690-691
没ネタ2本立て>>692-694
大騒ぎなお嬢様参観日>>695-696
ロックパンダとの別れの時>>697
薔薇色の狙撃>>698-700
嬉し恥ずかし修羅場>>701-704
とある日の海水浴事情>>705-707
NOBUNAGA to visit shores>>710-712
カメラにご注意を>>715
ドタバタ☆アクション!>>741-744
いつの世も儚きや>>773-774
クリスマス☆ラブパニック!>>777-778
森の女王様と闇の美少女と花の魔導師>>781-783
違う時代からの流通者>>787-788
ラモール・エスポワール〜ブケファラスと共に〜>>794-795
アンダーノースザワでの出会い>>802-804
生徒会番長の苺の裏事情!>>808-811
初夏の露呈式!?>>815-818
天の川の天から舞い降りた落とし子>>822-823
ラブナの隠されたとある秘密>>826
少年戦士ト麒麟ノメイドノ物語>>829-830
ラブっとvTORIスティック>>849-850
アムール☆トリップ>>854-857
日本のライブではハープやチェロも採用されるらしい>>858-859
やって来たのは少女剣士さま!?>>860-861
全面協力のバレンタインのラプソディ>>871-872
愉快!痛快!寿司狂騒詩!>>873-877
ルナティック・スウィング!?>>878-879
スパイハッピーバースデイ>>880-881
スーパー☆アストルフォちゃん!>>886-887
髪の毛は人間の命らしい>>888-889
一頭身の人形とヒーロー>>890


「やってきた。」
音大生漫画家がスマブラ屋敷にやってきた。>>439-440
ロック・パンダがスマブラ屋敷にやってきた。>>634-636
生意気司令官がスマブラ屋敷にやってきた。>>653-654


「ぷよクエキャラで料理対決!」
その2>>10-16
結果発表>>22-25
オシオキ編>>32


「テストネタ」
テストネタ1>>443-448
テストネタ2>>455-462


「フルート実録」
フルート実録2>>1
フルート実録3>>173


「闇天使の“重責”の呪縛」
猫と踏切と闇天使>>208-209
恋したサックス>>212
一旦の別れ>>215-216
事件の波乱>>221-223
神様も止められない紅蓮の羽四つ>>227-228
ウサギランド出現>>231-234
“願い”の先>>238-244


「ブタのヒヅメ決着」
月長石と星の水晶と黄玉物語>>283-284
全ては「キミ」のため>>289
慕う気持ち、向上心と小さな籠>>292-293
夕焼けの空と曇りの空>>296-298
青空はいつでも夕陽を待っている>>301
ゾーアの覚醒>>307-308
未来への絆>>313-314
悲しみはここに置いて>>318-320
さようなら、ありがとう>>324-326
終わりの始まり>>331-332


「全国学生音楽コンクールでの絆」
夏の花の嵐>>564-565
紅葉からの条件>>568-569
圧倒的な表現力がボレロを貫く>>574-575
四葉宮高校との対面>>578-579
四葉宮高校とのアンサンブル対決!>>582-584
棟梁と魔人と黒音と>>587-589
黒音学園とのアンサンブル対決!>>592-594
それぞれの動向と彼女から手を引いて>>597-598
本来の音>>601-602


「天空のレビアッタでの激闘と決戦」
星の舞う庭>>609-610
ゆっくり回り始めた歯車>>611-615
秋のルビー、悲しみを歌いながら愛しさを>>616-619
激闘の瞬間ーーーときーーー>>620-621
兎蝶グラフィティ>>622-623
道化とスライムのレジリエンス>>626-628
悲しみよりも深く優しく>>629-630
No charge memorys>>631-632
これからの課題と目的>>633


「トランペッターのケロン人襲来!」
占いの結果のトランペットとウラハラとタママ>>747-748
純粋アンチテーゼ100%>>751-752
トランペットでのイリュージョン>>755-756
大切な人からくれた宝物>>759


「マリア・ザ・リッパーの行く末」
休息にトロイメライ>>841-842
White fox the Ripper>>843-844
マリア・ザ・リッパー!>>847-848


「ぷよクエ実録」
時空の旅人クリアまでの道のり>>254
マーベットの挑戦状日和>>270


「前後編」
旋律幻想曲>>56-58>>64-66
果てなき命の宴>>132-134>>139-140
フルートのショコラティエ>>151-152>>156-157
吸血鬼の赤き洗礼>>257-258>>261-262
オルガンストレッタ>>348-351>>356-360
秋のポケモンコンテスト!>>397-400>>405-406
愛と涙のサッカーバトル!>>533-535>>538-540
それぞれのお忍びの騒動の三重県伊勢志摩旅行>>762-764>>767-770
大切な思い出>>833-834>>837-838
ダイ山神話聖杯大戦>>862-866>>867-870
Composer:C>>882-883>>884-885
無垢なるアイの願い星>>891-895>>896-899>>900-905>>906-909(最終更新&続きは新たなスレッドへ)


「特別編5」
序章:八奇人>>94-95
第一章:わがまま>>101-102
第二章:見てきたもの>>107-109
第三章:夢涙>>115-117
第四章:絆>>121-122
終章:響く>>123-124


「特別編6」
序章:オーボエの王子様>>481-482
第一章:小さな店で>>486-488
第二章:シグレの覚醒>>492-495
第三章:目には目を、口撃には口撃を>>500-503
第四章:オーボエの涙>>507-509
終章:運命の奇妙な巡り合わせ>>510-511


「特別編7」
序章:始まりの約束>>718-719
第一章:デートの途中で>>722-723
第ニ章:すれ違い・・・?>>726-727
第三章:本当のこと、その本当の気持ち>>730-732
第四章:報復☆DEATH>>735-736
終章:日本までやってきた来客>>737-738

Re: 日常日和。4 ( No.835 )
日時: 2020/09/28 20:53
名前: ネオイクス (ID: 3oxnBTDH)

ネオイクス「今回は少年戦士ブラックとプロキオンの物語ですね。でも、プロキオンがヴァイス先生以外の研究者たちに記憶を消されてたなんて・・・。」
アリシオン「でも、ブラックがCマホからもらった記憶の香水のおかげで記憶が戻ったみたい。」
リオン「記憶の香水は、かけた人の忘れていい記憶まで思い出させることができる香水なのか。」
メイリア「ブラックはとんでもない力を持つものをもらっちゃったみたいね・・・。」
ミーナ「うん。全てを思い出したプロキオンはニャオニクスのルトとサリーを置いてエージェントたちの住む屋敷を去って、アイレーンたちが住むBVLの屋敷に行ったようね。」
ネオイクス「プロキオンはペイペインに自分はブラックの友達って言ったところで終わってるけど、次回は一体どうなるんだろう・・・。」

コメント返し! ( No.836 )
日時: 2020/09/29 22:01
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

〉ネオイクスさん
今回は少年戦士のブラックとプロキオンのお話ですが、プロキオンがブラックがCマホからもらった記憶の香水の力で記憶を戻ったかを考えると、あの組織の非道さが垣間見えますね・・・。彼らの結末がどうなるのかは後編もお楽しみに!

大切な思い出(後編)(その1) ( No.837 )
日時: 2020/09/29 22:04
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

今回は後編です!果たして記憶の香水をめぐる結末とは・・・?






記憶の香水。それは一見攻撃性はないが、かけられたら思い出さなくていい記憶まで思い出してしまうアイテムだ。そのアイテムをブラックにかけられたプロキオンはまだ帰ってこない・・・。


エージェント「プロキオーン」


しーん・・・


エージェント「そっか、あいつはブラックに記憶の香水をかけられて奴のところに行ったんだっけ。いやー、すっかり忘れてたよ☆アハハ☆」
サクソン(サンソン)「あなた、プロキオン君に出て行かれたショックを振り切ろうとしていたんでしょう?」
エージェント「!サンソン・・・!」


エージェントを心配して来たサンソンにエージェントは言う。


エージェント「な、何の用だ?プロキオンならとっくにーーーーー」
サクソン(サンソン)「彼もあなたも内心では複雑な気持ちだったのでしょうが、エージェント様はその複雑な気持ちをお腹の中に溜め込まなくていいんです。アリシア嬢達も・・・あなたのこともプロキオン君のことも心配して」


すると、サンソンはそう言いながらエージェントの頭をポンと撫でた。エージェントははぐらかそうとするが・・・


エージェント「いやー、サンソン。俺は子供じゃ・・・」
サクソン(サンソン)「・・・」
エージェント「・・・。ああ・・・」


エージェントはいつのまにか目から透明な雫を浮かばせていた。サンソンの本当の優しさにまるで子供のように泣いた・・・。
そしてエージェントが泣き止んだ後はサンソンは言う。


サクソン(サンソン)「だから、あの記憶の香水の効果をなくす方法があるとは言ったじゃないですか。それを今から探しに行くじゃないですか」
エージェント「えっ、今持ってないのか!?」
サクソン(サンソン)「天界というところの光の学園の生徒会長と話をさせてくれましたら、用意するとは思いますが、流石に一応は悪く言えば死人の僕が話をしたところでどうにも・・・」
エージェント「そうか、サーヴァントは悪く言えば死人になった英霊だもんな」
サクソン(サンソン)「それにこう言っちゃなんですが、いいタイミングなので言わせてもらいますが」
エージェント「なんだ?」


すると、サンソンはある事実を告げる。


サクソン(サンソン)「ブラック君から僕達とは違うサーヴァントの匂いがしたんですよ」
エージェント「えっ、ブラックの奴、お前らとはまた違うサーヴァントがそばについてるの!!?」
サクソン(サンソン)「でも、そのサーヴァントが今回の事件の元凶だとは考えにくいです。ならば、そのサーヴァントの協力が必要です。今日の夕方、一緒にそのサーヴァントのところに会いに行きましょう」
エージェント「!・・・ああ!」


そしてエージェント達一行がそのブラックに付いているサーヴァントに会いに行くが、たどり着いた場所は奇しくもBVLの屋敷だった。


アリシア「あら、BVLにしては大きい屋敷ね」
ベリー「でも、こんなところにブラック君のサーヴァントがいるの?」
エージェント「あのメイドの機嫌を取らすための高級マカロンは持って来たし、あとは上手くいけばいいんだがな」


そしてエージェントがインターホンを鳴らした結果気付いたペイペインが出てきた。


ペイペイン「アイオーン様!あなた、どこで鍵を忘れて・・・」
アレク「あっ、出てきた!」
エージェント「ペイペイン。この高級マカロンを渡すからちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」


すると、ペイペインがバンとドアを強く閉め出した!エージェント一行は驚く。


エージェント「ちょっ、なんで!!?」
ペイペイン「ふん、どうせアイレーン様目当てでしょうが、こっちも大変なことになってきてるので話をする気はありません」
エージェント「・・・そうか・・・」
サクソン(サンソン)「そちらでは今大変なことになってると思いますのでサーヴァントの僕達の話も聞き入れないでしょう」
ペイペイン「!?サーヴァント・・・?」


すると、何かに気付いたペイペインがドアを開けた!彼女は聞く。


ペイペイン「もしかしてその男と少年はデオンのことやサーヴァントの詳細を知ってるんですか?」
サクソン(サンソン)「えっ?」


サンソンとアレクがエージェントのサーヴァントであることを知ったペイペインはすぐさま屋敷に入らせてデオンがいる部屋まで歩きながら彼らからサーヴァントの詳細を聞かされた。


ペイペイン「そうでしたか。ということはあなたがデオンの言っていたフランスの最後の国王夫妻を処刑した処刑人のサーヴァント・・・」
サクソン(サンソン)「デオンは僕について何かおっしゃってました?」
ペイペイン「特に恨み言はありませんが、ただあなた達を見かけたと言ってました」


すると、アリシアは横目である部屋を覗き見るとブラックと一緒にいるプロキオンを見つけた!しかし、プロキオンは・・・


ブラック「なあ、プロキオン。寂しいなら一旦は帰って大丈夫だよ」
プロキオン「いやだ!そんなことしたらブラックが悲しんじゃう!ボクは、ブラックのそばにいたいんだ・・・!ブラック・・・!」


アリシア「・・・」
ペイペイン「着きました。ここです」


すると、ペイペインがドアを開けるとそこには俯くデオンがいた。ペイペインは彼女に声をかける。


ペイペイン「デオン。あなたの言うサーヴァントがあなたに会いに来ましたよ。話してあげてください」
デオン「えっ・・・」


すると、ペイペインがエージェント一行に頭を下げると、託したような形でその部屋から立ち去った。サンソンは言う。


サクソン(サンソン)「はじめまして・・・いや久しぶりだね、デオン。自分のマスターに何かあったんですか?」
デオン「・・・とある奴に唆されたブラックがプロキオンを連れてきてしまったんだ。それで私はお払い箱・・・いや、あれはもうブラックではないな。そいつのせいで何かがおかしくなってるんだ」
サクソン(サンソン)「デオン・・・」


すると、それを勝機と見做したエージェントは言う。


エージェント「・・・デオン、俺達と一旦は手を組まないか?」
デオン「えっ・・・!?いや私は・・・」
エージェント「俺達もお前も大切なものを失いかけてる。だから、利害が一致したんだ。お前一人では無理だろうけど、外にいるBVLが力を貸してくれるだろう」
デオン「!」


すると、すぐさまその会話を聞いたBVLが部屋に入ってきた。


アイレーン「私もブラックと仲良くなりたいのだ!」
ハンドレッコ「彼が本来の自分に戻るためならなんでも引き受けるよ」
ペイペイン「それにBVLも時折天界を行き来してますからね」
デオン「・・・!ありがとう・・・」


そして屋敷内では利害の一致により手を組んだ彼らはある作戦のために役割を分担していた。

大切な思い出(後編)(その2) ( No.838 )
日時: 2020/10/07 17:19
名前: 桜 (ID: exZtdiuL)

エージェント「じゃあ、俺やサンソンやアレクとフルシュの男子組はブラックをあるところにおびき寄せて連れて行くための戦闘班。デオン達女子組と俺達のポケモン達は光の学園に行ってそこの生徒会長のフローレに会え!記憶の香水の打破のための捜索班だ!」
デオン「私は女子に分類するのか;まあ別にいいが」
エージェント「よし、アリシア。フルシュは俺達と行動する代わりにレモアやルト、サリーをよろしくな」
アリシア「任せなさい!」
エージェント「じゃあ、テイクオフ!!」


戦闘班と捜索班が二手に別れる中で戦闘班はとある場所まで走りながら急ぐ。


アレク「その場所まで行ってどうするの?」
エージェント「それがアレを使える最適な場所だからだ。サンソンに言われて使うならちょうどいい場所だろうって」
フルシュ「あっ、着きましたよ!」


戦闘班が辿り着いたのは富士山だ!なんでも山脈ならアレを使えるには一番の最適な場所らしい。


アレク「綺麗な山頂だなー」
サクソン(サンソン)「グズグズしている暇はありません。どうやらそこに住まう山の魔獣の猪や、魔獣のキメラのお待ちかねです」
フルシュ「キメラってなんですか?」


すると、戦闘班が行く手を阻む魔獣の猪やそれらを率いるキメラを見る。サンソンは静かに説明する。


サクソン(サンソン)「キメラはバーサーカークラスの中でも強い魔獣です。バーサーカーは言ってしまえばどんなクラスからの攻撃には弱いですが、逆に言えば自分の攻撃はどんなクラスでも効くーーーーー」
エージェント「それってヤバい魔獣じゃねーか!!」
アレク「まあ攻撃に気を付ければ倒せないことはないね。行くよ!」


戦闘班が富士山に密かに住まうキメラ達との交戦の中で一方、捜索班は天界にある光の学園に辿り着き、ちょうどその時間は放課後のために数人しかいない光の学園内を歩いていた。


デオン「流石に天界だな。王妃達のヴェルサイユ宮殿とも雰囲気が違う・・・」
ペイペイン「この廊下の奥には会長のフローレがいます。彼女にどうにかして会うことができれば・・・「そこで何をしている!」
ハンドレッコ「何奴!?」


すると、ハンドレッコが何者かからの攻撃を未然に防ぐ!その攻撃を放ったのは風紀の見回りをしていた風紀委員長のアビスだ。


アリシア「アビス!」
アビス「なんだキミ達か。こんなところまで来て何の用だ?」
ベリー「ベリー達はフローレさんっていう方に会いに来たの」
アビス「フローレ君に用があるのか。その様子だとただ事ではなさそうだな」


話の分かるアビスが彼らの様子を察してフローレのところに案内する。案内した後はアビスは去り際に言う。


アビス「ある程度は許すがあまりフローレ君に無礼な物言いだけはするなよ」


アビスが立ち去った後は彼女達はその部屋に入る。そこにいたのは椅子に座るフローレだった。


フローレ「アビスから聞いたが、一体どうしたんだ?」
アリシア「実は・・・」


彼女達から話を聞いたフローレは言う。


フローレ「その話が本当なら今すぐにでも用意したいところだが、無理だ」
ペイペイン「なんでですか?」
フローレ「アレは前に闇の学園の副会長のリゼットにあげたんでな、彼女は今は目的のための天界のリンゴ園にいるはずだから彼女に譲ってもらえればいい。そのルートまでの地図は渡すから後はできるよな?」
アイレーン「なのだ!」


そして捜索班は天界のリンゴ園に向かい、たどり着いた彼女達はリゼットを探していた。


アイレーン「リンゴが美味しそうなのだ♪」
デオン「ダメだよ!今はリゼットという闇の天使を探さないといけないんだから」
サリー「その外見に反して意外と常識人なのね」


すると、彼女達の後ろにとある気配があった!


ペイペイン「何者!?」


すると、後ろに振り返った彼女達の前に降り立ったのはリゼットだった!


リゼット「その様子だとリンゴよりも私が持ってるアレを手に入れたいみたいね。どうせそこの悪く言えば死人であるサーヴァントの願いを聞き入れたんでしょう?」
デオン「・・・」
リゼット「ほら。やっぱり。あなたの今の様子だとそうなんでしょう?」
アイレーン「デオン・・・!」
リゼット「可哀想に。死してもなお私が持っていた記憶の香水の効果を切らすためのアイテム、「革命のナイフ」を一人の少年戦士のマスターのために求めるなんてね。でも、このアイテムは渡さない。なぜかって?それは・・・」


すると、リゼットから何者かが革命のナイフを奪った!リゼットは驚く。


リゼット「!?革命のナイフが・・・!」


すると、革命のナイフを奪った人物はそれをデオンに渡す。その人物ーーーーー光の学園の副会長であるルクスは言う。


ルクス「クスッ。人の事情に口出すなんて流石にご法度じゃないかな?」
リゼット「ルクス(クズ)!!」
ルクス「ちょっとその当て字は酷いんじゃない?まあいいけどね。行って行って」


ルクスに促された捜索班はすぐに戦闘班が待つ富士山に向かうが、寸前にデオンはルクスの方に振り向きそれに気づいた彼は言う。


ルクス「本当に必要なのは償いではなくて、死人であっても誰かを想う気持ちかな。それが誰かからすれば間違いであっても」
デオン「・・・」


ルクスの発言を聞いたリゼットは険しい顔してわめきながら言う!


リゼット「死人が誰かを想う気持ち!?そんなことはできるの!?」
ルクス「できるよ。すっごくできる。そこに心臓ーーーーーいや、心がある限り」
リゼット「死人でありながらなんという不誠実、不可解な気持ち・・・やっぱり今すぐ処分して・・・「不誠実でも不可解でもない!!」


すると、リゼットの前に立ちはだかったのは天騎士のハルトマンとレガムントことレガだ!


ハルトマン「人は!」
レガ「み、みんな・・・;」
ハルトマン「可愛い子が大好きだ!人が可愛い子好きで何が悪い!」
リゼット(°□°#)
ハルトマン「ここは俺達可愛い子好きな人達任せて、その少年戦士のところに行ってこい白百合の騎士よ!(そして終わったら俺と一緒にお茶しよう・・・」
デオン(断固拒否します・・・!)


すると、レガはハルトマンにこう弁解する!


レガ「な、なんという言い方だ!お前があの騎士を助けたいって言うから来たのに・・・!」


すると、二人にリゼットの攻撃の炎がかかった!二人は断末魔を上げながらデオンは革命のナイフを持ちながらアリシア達とともに戦闘班が待つ富士山に向かう!


デオン「待ってろブラック!すぐに助けに行くから・・・!」


一方、富士山では戦闘班がようやく魔獣達を倒し終えた。サンソンは言う。


サンソン「時間ですね。みなぎる魔力を感じます」
アレク「ということはもうすぐだね!」
エージェント「よっしゃ!それまでにアリシア達を待っててーーーーー」
フルシュ「あっ、犬のフン!」
エージェント「わっ、きたねっ!」


すると、エージェントが避けたところの近くにナイフが突き刺さった!フルシュのおかげで助かったエージェントだが・・・


サンソン「このナイフは・・・」
アレク「もしや!」


すると、彼らの前に現れたのはプロキオンを連れて隠しておいたブラックだった!ブラックは言う。


ブラック「オレとプロキオンのことを邪魔するのは許さない。死ね死んでしまえ死なないなら殺してやる・・・」
フルシュ「あらら、この子は完全に憎しみと独占欲に支配されてますね」
ブラック「黙れ。オレの魔力を見せてやろう。ポイズンファイア!」


ブラックはポイズンファイアでエージェントを焼き殺そうとするが、エージェントはその攻撃を俊敏に避けてブラックの方に向かった!


ブラック「なっ!?人間のくせに避けてるだと!?」
エージェント「まあ、俺は不死身だからそれぐらいは避けれるからこのぐらいは簡単だから。それに、憎しみに囚われたお前にプロキオンを渡すわけにはいかない」
ブラック「・・・!」
エージェント「サンソン!行け!」
サンソン「はい!」


すると、サンソンは自身の宝具を使ってブラックに攻撃する!


サンソン「ラモール・ペストワール!」
ブラック「!!」


そしてブラックはサンソンの宝具の攻撃に大ダメージを受けて倒される。エージェントは言う。


エージェント「・・・死んでないとはいえ少しは効いたみたいだな」
アリシア「エージェントー!みんなー!」


すると、捜索班が革命のナイフを獲得した上で戦闘班のところに戻った!デオンは言う。


デオン「革命のナイフをフローレから渡されたリゼットからルクスが奪ってくれて渡してくれたんだ。もう時間はないと思うけど・・・」
エージェント「頑張ったなお前ら!」
ブラック「ーーーーーっ何故だ!!」


すると、ブラックは足掻きをしながら言う!


ブラック「なぜお前らはオレを放っておかない!プロキオンとのことはオレが解決するはずーーーーーなのに・・・」
エージェント「過去のことを引っ張り出さないでプロキオンとはまた最初から友達になればいいんだよ。それが記憶をまた消してしまったとしても」
ブラック「ッ!だが・・・!「デオン!」


すると、デオンが尚更足掻こうとするブラックを抱きしめる!ブラックはこれに驚いていたが、デオンは言う。


デオン「ごめん・・・!あの時の私はブラックが私のマスターだから、マスターの言うことはちゃんと聞かなきゃ行けない気持ちに囚われてたかもしれないっ。でも、ブラックのことはどうしても放っておけなかったんだ。できなかったんだっ!ブラックは・・・ブラックは私がサーヴァントとして出てきた後でも生前でも一番最初の好きな人なのに・・・!」


デオンが涙を流しながらサーヴァントとして押し殺さなきゃ行けなかった気持ちがどんどん溢れてくる。それはなによりも誰かを想い、なによりも、温かい気持ち。
オレはずっとずっと呼んだ。誰かに助けてほしくて、ずっと一人ぼっちは寂しかったから呼んだ。プロキオンとーーーーー自分のサーヴァントになって何があってもついて来てくれたデオンだけ。


サンソン(そうか。デオンはサーヴァントだから、だからブラックに対して抱いた特別な感情を押し殺していたんだ。自分の愛するマスターの笑顔を見るために・・・)


すると、足音がした。ブラックに連れられたプロキオンだ。


プロキオン「あの・・・ブラックがどうしたの?」
ブラック「プロキオン・・・ごめんな」


すると、ブラックは革命のナイフをかざして、プロキオンの中にあった記憶の香水の効果を切ったことによりブラックとの過去の思い出は消えた。思い出が消えたプロキオンは目を覚ましながらちんぷんかんぷんとなる。


プロキオン「あれ?ボク、何をしていたんだっけ?」
アレク「記憶の香水の効果が切れたみたいだね。プロキオン、なんかこの子から言いたいことがあるそうだよ」
プロキオン「えっ?あれ、キミ、こないだの・・・」


すると、デオンに背中を押されたブラックは言う。


ブラック「あの・・・プロキオンって言ったかな。オレと・・・友達になって・・・!」


ブラックの申し出にプロキオンは目をきらめかせながら言う!


プロキオン「いいよ!ボクもちょうど女の子の友達ばかりでキミみたいな子と友達になりたかったんだ」
ブラック「!ありがとう・・・!」


その様子を見ていたサンソンはペイペインに一連の騒動のことで謝った。


サンソン「ごめんなさい、ペイペイン嬢。まさかデオンがあなた達のところにいたとは・・・」
ペイペイン「アンポンタン!そんなことデオンを初めて見た時から知ってますよ!人を見る目を磨きかけさせられたパーフェクトメイドを舐めないで下さいね」
サンソン「えっ」
ペイペイン「でも、アイレーン様やブラック、デオンを泣かせるようなことがあれば承知しませんよ地の果てまですっ飛んで行きますからね!わかりました!?」
サンソン「はい!」


ペイペインの忠告を聞いたサンソンの肩にペイペインは起きながら話をする。


ペイペイン「じゃあ、今日はじっくりとサーヴァントについてさらに詳しく話を聞かなきゃ行けませんね」
サンソン「はい・・・えっ;」
ペイペイン「生前のことなんてどうでもいいですから、あなたはあなたのいいマスターを存分に守りなさい!」
アリシア「・・・。ペイペインさん、エージェントのことをある程度は信頼したんじゃない?」
エージェント「うーん、どうだろうな;」


一方、この様子を見ていた珠黄泉族の副頭領のCマホは記憶の香水の効果が切れたことを残念に思うと同時にサンソンとアレクの力について驚いていた。


Cマホ「驚いたわ。まさかサーヴァントにあんな力を持っていたなんて。サーヴァントにはサーヴァントしか殺せない。だったら、こっちもそれ相応のサーヴァントを用意しなきゃね」


Cマホはそう言って立ち去って姿を消した後、屋敷ではエージェントは戻ってきたプロキオンに言う。


エージェント「プロキオン、寝ていた間は一体どんな夢を見たんだ?」
プロキオン「うーん・・・ブラック君に連れられたところは覚えてるけど・・・なんか紫の鎧を着た円卓の騎士のような人がすぐに逃げるように促してくれた気がする」


プロキオンはいつかキミがサーヴァントを手にした時、その時は自分達も強くなってるかもしれないな・・・。


おしまい






「後書き」


今回は久々の前後編ですが、珠黄泉族副頭領のCマホが裏で襲来したということでこれからの物語の伏線にはなると思いますね。
ちなみにプロキオンの言っていた紫の鎧を着た円卓の騎士は誰のことかって?それはこれからに向けて秘密にしておくことにします。一部の人はお気付きかと思いますが。





感想OK

Re: 日常日和。4 ( No.839 )
日時: 2020/10/06 23:27
名前: ネオイクス (ID: 3oxnBTDH)

ネオイクス「今回は、記憶の香水をめぐる物語ですね。」
アリシオン「とうとうぷよぷよクエストから『光の学園』と通ってる天使たちが出てきちゃった・・・。それと、革命のナイフって記憶の香水の効果を打ち消す力があるんだね・・・。その途中でブラックが支配欲と憎しみに呑まれて暴走したけど、革命のナイフの力でなんとか正気に戻せたみたい。それにしても、デオンは生前とサーヴァントとして出てきたときもブラックのことが一番好きだったんだ・・・。でも、サーヴァントとしてその気持ちを押し殺し続けていたんだね・・・。」
ネオイクス「プロキオンに逃げるように促した紫の鎧を着た円卓の騎士って、『ランスロット』みたいだね。」
アリシオン「Cマホが襲来したことは、これからの物語の伏線になるみたいだけど、どんな物語が展開されるのかな・・・。」


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