二次創作小説(新・総合)

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ウルトラワールドでの日常
日時: 2020/12/29 16:28
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

皆さんこんにちは。おろさんという者です。
他の作者方のクロスオーバー小説に憧れてこの小説を執筆することにしました。
まだまだわからないことが多いですが、よろしくお願いします。

~注意事項~

・この小説はクロスオーバー小説です。
・一部キャラ崩壊やオリキャラ・オリジナル設定などが含まれています。
・不定期更新です。
・荒らしや誹謗中傷はお断りしています。
これらを承知してお楽しみください。

タグ クロスオーバー ダンガンロンパ 東方project ポップン スマブラ・スマブラ関連 名探偵コナン 
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BUGの依頼応募用紙(ギルド小説と分別しましたので依頼はそちらでお願いします)>>180

おかえり ( No.556 )
日時: 2021/08/14 19:13
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

続き


・・・約3ヶ月後。


<喫茶キャノン・ド>


黒須「はい、そうですか・・・すぐに向かいます!」

・・・先ほど電話がかかってきた。電話の内容を聞いて、すぐさま黒須は、バイクに乗って、急いでどこかに行く。


こいし「あれー黒須店長?どこに行くのー?・・・って、もう聞こえないや。」

さとり「・・・今は止めないでおいた方がいいわよ、こいし。・・・再開を邪魔しない方が一番良い。」

こいし「・・・そっかぁ。・・・でも何があったのかお姉ちゃん知ってるの?」

さとり「あっ;えーっと・・・詳しくは後で話すから・・・;;」






その頃。



・・・ああ・・・なんだろう・・・暖かい・・・



センリツ「あっ・・・ああ・・・」

・・・目覚めたときには、その少女は病院のベッドにいた。


センリツ「・・・ここは・・・「・・・やっと目が覚めたようですね・・・。」・・・えっ・・・?」

・・・彼女の横には、灰色髪の水色目の少女『ラミカ』が座っていた。隣にはメタリヴもいる。

ラミカ「・・・どうも・・・です。」

センリツ「・・・」

ラミカ「・・・えっと・・・」

センリツ「・・・何ですかぁそんなおどおどして。」

ラミカ「え、いや、あの・・・・・・ハァ・・・


何というか・・・その・・・十年以上前・・・お父様達が暴走してあのような事態を招き、そしてずっとあなたを苦しめる羽目になってしまい・・・申し訳ありませんでした・・・・・・謝ったところで、自分のためにしかならないのですが・・・」

センリツ「・・・別にもうどっちでもいいですよ。あんなよくわからない男に好き勝手に操られてたら、なんだか馬鹿馬鹿しくなったというか、やっと過ちに気づけたというか。

・・・というか・・・原因がどうでも、悪いのは襲撃を実行した私ですから。あんまりそういう態度をとられても困ります。」

ラミカ「・・・そう、ですか・・・。」

センリツ「・・・それより・・・あの人は・・・黒須兄さんはどこに・・・」

ラミカ「ああ・・・彼ですか・・・連絡を入れてもらったので、彼ならもうじき・・・「センリツっ!!!」・・・あら・・・」

早速、病室に黒須が大急ぎで入ってきた。全快してピンピンしているセンリツを見て、すぐさま抱きしめる。

黒須「ゼェ・・・ゼェ・・・よかった・・・やっと・・・だ・・・」

センリツ「・・・兄さん・・・やっと会えたなんて・・・現実だとわかっていても、夢でも見ているかのように思える・・・」

黒須「・・・正直のところ同意見だ・・・自分がこうして生きてられていること自体も不思議で・・・」

ラミカ「あ、あの、水を差す様で申し訳ないのですが・・・」

センリツ&黒須「・・・?」

すると、ラミカが2人に話しかける。まず3ヶ月前に取り調べでメタリヴが黒須に伝えた内容をセンリツにも説明しておいた。

ラミカ「・・・黒須さん、貴方に関しては、メタリヴが伝えたように、あの人身売買組織に関わったことには目をつむるように話を進めておきました。・・・と言っても、そもそも時期などの問題もありましたので、ほぼ必然的にそうなったのですが・・・」

黒須「そうか・・・いや、今はどっちでもいい。それより、センリツは・・・」

センリツ「あっ・・・・・」

・・・黒須は、センリツが罪に問われることに関して色々心配している模様。それを察しているようであるラミカはこう答えた。

ラミカ「・・・心配はしないでください。・・・何とか長期間の『保護観察処分』で話を進めることができましたので、そこまで重い罪に問われることは無いハズです。」

センリツ「保護観察処分・・・」

黒須「罪がある程度軽くなるならそれは良いんだが・・・つまり、どういうことだ?」

この質問に対して彼女は、真剣な表情でこう言った。

ラミカ「・・・簡潔に言えば、引き取ってほしいのです。・・・鈴音センリツ・・・貴方は、原因が財閥側にもあるとはいえ、ダークアイ帝国への加担、今までの我々への無差別攻撃や、UMAアンバランスの能力を使用した様々な悪行・・・いくら何でもそれらはラブカ財閥当主としては決して見過ごすワケには行きません。

・・・ですので、鈴音黒須、鈴音センリツ、貴方達には、ある程度罪を軽くする代わりに、二度とこの街に訪れないという条件を付けさせてもらいます。退院してからの話になりますが。」

センリツ「・・・まぁ・・・ですよねぇ・・・」

黒須「・・・理由は分かったが、何故わざわざ俺に『引き取ってほしい』などと言ったんだ?」

ラミカ「・・・以前メタリヴから聞かされたと思いますが、貴方は『ジャックフロスト』の末端であり、UMAアンバランスのエネルギーに直に触れている。よって、UMAのソレとはまた別の、万物を凍らせて破壊する『破壊カタクリズム』の力を得ています。
・・・目には目を歯には歯を、というわけで、破壊能力には破壊能力というワケなんです。・・・センリツに撃ち込んだ薬はあくまで暴走しかねない力を抑制するだけのモノですし、完全に封じるモノでも、万能だというワケでもない。センリツ、貴方にはUMAアンバランスの力を簡単に使いこなせるような、随分と冴えた知能を持ち合わせていたようですが・・・それでも置かれた環境次第では、また暴走を起こしかねません。
・・・だからこそ、近い能力を得ている、おそらくUMAアンバランスのより強力な力を手にしている貴方の元に置いておかせるのが最も良いという結論が出たんです。陰ながら、貴方の人柄等を調べてもらいましたが特に問題はなさそうでしたし。」

黒須「・・・・!」

センリツ「そ、それじゃあ・・・」

ラミカ「・・・だからこそ、『保護観察処分』なんですよ。」





・・・1ヶ月後。


<喫茶キャノン・ド>


さとり「・・・それで、今に至るわけですか。」

黒須「・・・まぁ、そんな感じです。あれからリハビリとか後始末とかで結局また手間がかかってしまったのですが・・・;」

・・・喫茶店の仕事を続ける彼は、いつものように、店を訪れたさとりにコーヒーを淹れている。

「・・・何の話をしているのですかぁ黒須兄さん。」

黒須「あっ」

・・・部屋の奥から出てきたのは、水色目の黄髪少女。鈴音センリツである。『UMAアンバランス』の力によって生やせている闇の手を巧みに使って、品物や道具などを軽々と運んでいる。

黒須「何って・・・この方にその後の話とか色々説明してただけだよ。」

センリツ「・・・ああ、そういうことですか。・・・えっと、あなたはたしか、私の件で色々手伝ってくれたという・・・」

さとり「古明地さとりです。」

センリツ「よろしくお願いしますさとりさん。・・・黒須兄さんが色々お世話になっているようですね。」

さとり「・・・こちらこそ、彼にはうちの妹がお世話になっています。」

センリツ「えっ、妹がいるんですか。」

黒須「まぁ、色々あって働かせてる。能力とかの問題でいつも四方八方ぶらついてるワケだが・・・今日はまだ来てないな。
あ、今度どっかで会わせられれば良いんだが・・・」

センリツ「・・・まぁ、別に会えた時でもいいですよ。・・・じゃ、話の続きはまた後でです。」

・・・そう言ってセンリツは、注文の品をそれぞれ届けに行った。

さとり「・・・ちゃんと、目を覚ましてくれたようですね。」

黒須「・・・あいつが純粋な奴だっていうのは俺がよく知っている。ただ求めてたものを失って自暴自棄になってただけ・・・正直、一歩間違えてたら色々危うかったかもな。


・・・ホント・・・戻ってきてくれてよかったよ。



・・・・おかえり。センリツ。」



・・・黒須は、センリツの姿を見て、そう一言呟いた。





貞奈「・・・これで全部終わったんだな。私達の贖罪も。」

井仮「・・・だな。」

・・・喫茶店の外の物陰で、西沢貞奈と井仮京介がセンリツたちの様子を見ていた。


貞奈「・・・ドライアイの一人を撃退し、ついでにUMAアンバランス《鈴音センリツ》のメダルも抽出された。

・・・後は、丸司満だけ・・・北律佳奈子達にも連絡しておかなければな・・・二十一の謎もあと一つだけだし・・・」





<ダークアイ帝国本部>

丸司「・・・センリツ・・・お前もBUG側に堕ちたか・・・」

・・・ダークアイ帝国の本部で、現在黄昏ている男が一人。

丸司「クソが・・・行く当てのなかったお前を招き入れてやったのは僕だろうが・・・我々の目的のために頑張ってきたじゃないかよぉ・・・


・・・目的のため・・・目的の・・・


・・・あれ・・・?」


・・・丸司は、この感情に違和感を抱き始める。

丸司「おかしいな・・・僕はあのお方のために、僕を導いてくれたあのお方のために・・・いや・・・ちょっと待てよ・・・あの人は僕のために何かしてくれていたか・・・?何だ・・・?何かおかしい・・・」

・・・彼は、一度自分の記憶をたどり、情報を整理する。

・・・そして彼は、違和感に気づいて・・・

・・・あっ・・・まさか・・・「どうやら、気づいてしまったようですね。」!?お前は・・・がっ!!?」

・・・突如背後から何者かが忍び寄り、丸司はスタンガンで気絶させられてしまう。

カスタマーサービス「・・・この場に及んで、気づかれてしまいましたか・・・・・・まあいいでしょう。あのお方の力で操っておけばいいだけの事。



・・・さぁ・・・もうすぐダークアイ帝国当主様を目覚めさせる時です・・・フフフ・・・」





次回に続く。




~後書き~
さて、滅茶苦茶時間がかかってしまいましたが、鈴音センリツとの決戦のお話でした。助かって本当によかったでしょう。
・・・ところが、リーダー丸司満に起きたまさかの展開。一体どういうことなのか・・・
次回、ダークアイ帝国との戦いが遂に・・・
今回はここまで。感想OKです。

決戦前夜のその前の ( No.557 )
日時: 2021/08/17 16:29
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

・・・今回は遂に、ダークアイ帝国との戦いが決着するお話となります。物語のラストに待ち受けるまさかの展開とは・・・?






・・・ねぇ・・・どうして・・・

何でみんな僕の事を無視するの・・・?

一体何がいけないの・・・?

それとも、僕の事が見えてないの・・・?

ねぇ・・・誰でもいいから答えてよ・・・ねぇ・・・ねぇ・・・



・・・僕は・・・誰にも見えないの・・・?









「おやおやこれは・・・放っておくのも癪ですし、ちょーっと入れ知恵を・・・」








『ウルトラワールドでの日常』




『ダークアイ帝国編』
~黒き隻眼に見えるモノ~






<とある町のビルの上>

比呂「・・・姉貴・・・わざわざあの店を辞める必要性まではやっぱりなかったんじゃないか?」

発目「・・・そういうわけにもいかなくなったのよねぇ。そもそもソレは鈴音センリツの暴走を阻止するまでの話だったし。」

比呂「そうだったな・・・」

・・・とある町のビルの上で、迷彩柄のジャケットと帽子を身に着けている緑髪の女性と、オレンジ色のパーカーを着ている黒髪男性。神門発目と神門比呂の2人だ。

発目「・・・さぁてと。丸司満の事は、彼らに任せておくとして・・・私達は早いところ、次の準備をしないとねぇ。・・・まずはあのウォッチ使いとUMAの2名を導かないと。」

比呂「・・・だな。・・・それにしても、あの存在はよく俺らを引き入れたよな。ウルトラワールドでは本来■■の力はご法度のハズなのに。」

発目「・・・まぁ、目的のためなら、あの狂信者達みたいなのじゃない限りは、中身や素性とかはどっちでもいいって思ってるんじゃないかな。あのモヤモヤさんは。」

・・・そう言って、2人は姿を消した。



翌日・・・




<バトリオ公園>

佳奈子「・・・・・・」

・・・北律佳奈子は、公園のベンチに座って、何か考え事をしていた。

ツクヨミ「・・・なーにボケっとしてるんだよ佳奈子よぉ。」

佳奈子「!?・・・ああ・・・何だ、ツクヨミさんか・・・」

・・・突然話しかけてきたのは、『UMAシニガミ』と呼ばれている佳奈子のパートナー『ツクヨミ』という少女(?)だった。

ツクヨミ「・・・で、何やってたんだ?」

佳奈子「何って・・・ちょっと考え事。」

ツクヨミ「考え事。・・・なんか悩みでもあったのか?」

佳奈子「別にそういう事じゃないけどさ・・・・・・ダークアイ帝国の事でちょっとね。

・・・なんか、このウォッチを手に入れたのも、たしか元々はダークアイ帝国討伐のため、二十一の謎解明のためでしょ?・・・でも、幹部だった無咲火花も、鈴音センリツも、ウォッチの使い手である私達が撃退したというわけじゃないし、その時はどっちも私はロクに皆に協力できたわけじゃないから・・・」

ツクヨミ「・・・なんだ、そんな事かよ。別に悩む必要は無いんじゃないのか?あの2人に関しては、過去の事情の問題があったからだったし。」

佳奈子「そうかなぁ・・・・・・」

・・・すると佳奈子は、ツクヨミにふと思いついた質問をする。

佳奈子「・・・そういえばだけどさぁ・・・ツクヨミさんは何で、私に手を貸してくれるの?あの時・・・まぁ、貴方がいなかったら私が危なかったけど・・・」

ツクヨミ「ああ、それか・・・一番最初の理由で、お前の事手伝おうって思ったのは・・・自分が何者なのか、思い出すためなんだ。」

佳奈子「・・・えっ?」

ツクヨミ「・・・私さ、『UMAシニガミ』って呼ばれてるけど、別に死をつかさどる存在じゃないし、それ以前に過去の記憶が無いんだ。気が付いたらこの街にいた・・・って感じなんだよ。」

佳奈子「・・・そうだったの・・・」

ツクヨミ「・・・ああ、今まで言ってなくて悪かったな。・・・お前と関わっていくうちに、なんか話しづらくなっちまって・・・」

佳奈子「・・・良いんだよ。謝る必要性も無いし。・・・それに、私は貴方がまぁ良い奴だってことは分かってるつもりだし。」

ツクヨミ「佳奈子・・・」

佳奈子「・・・それじゃあ、早くいかないと。西沢さんに呼ばれてるんだったからね。

・・・にしても、この戦いが終わったら、受験とか色々あるんだよなぁ・・・まぁ、多分希望ヶ峰学園に推薦とかで招かれるとは思うけど・・・・・まぁ自分で色々考えるか!」

ツクヨミ(少し適当過ぎやしないか・・・?)

・・・そう言って佳奈子達は、BUGギルドに向かった。



<BUGギルド:資料室>

おろさん「・・・遂に判明したんだな?ダークアイ帝国本部が。」

井仮「ああ。鈴音センリツに色々聞きただしてもらって、居場所を特定することが出来たんだ。」

おろさん「なるほど。それは助かった。無咲火花に聞いてみても分からずじまいだったからな・・・」

貞奈「本部への行き先とかの境界を管理してるのは丸司満のようだったからな・・・自由に次元を行き来できる連中以外は、彼に頼んで移動したりしていたようだったし・・・」

井仮「・・・とにかくだ。丸司満の素性等は未だに不明だが、何とかダークアイ帝国本部にたどり着くことが出来た。・・・これならば、ダークアイ帝国と決着をつけられるだろう。」

おろさん「はいはい了解。こっちもこっちで色々やっておくから、とりあえずお前らは、休憩スペースのエリアに行くんだろ。他のウォッチ使い達、呼んでおいて待たせてんじゃないのかい?」

井仮「・・・そうだったな。それでは失礼する。行くぞ、西沢貞奈。」

貞奈「わかってるっつーの。・・・ほら、ミリオンも行くぞ。」

ザ・ミリオン「はーい。」

・・・こうして、2人(と『UMAダンガン』のザ・ミリオン)はこの場を後にした。


3分後・・・


《休憩スペース》

・・・部屋に入ると、北律佳奈子の他、名堀東間、関城南、望原ヒカルの4名が待機していた。

井仮「待たせてしまって済まない・・・」

関城「ああやっと来た。遅いですよー先生。」

名堀「あんま言うな;色々あるんだからさぁ・・・」

ヒカル「・・・ところで、何かわかったことはあったのですか?ダークアイ帝国本部の場所が分かったというのは聞きましたが。」

貞奈「生憎、他の事はまだわからないままだ。丸司の素性も一切不明だし・・・」

佳奈子「・・・・・」

ヒカル「・・・?どうしたんですか佳奈子さん。」

佳奈子「あっ、いや・・・またちょっと考え事・・・私が最初にツクヨミさんと出会った時とか、みんなどういう経緯でウォッチを手に入れたのとか・・・・・・みんな実際どうなのかなぁそこらへんって。」

・・・その発言に、3名はこういう回答をする。

名堀「それかぁ・・・なんつーか、成り行きだったよなぁ。」

関城「言われてみればそうだよねぇ。」

ヒカル「・・・ボクもそんな感じでしたね。そういえば。」

佳奈子「そうなんだ・・・;まぁ私もそうだけど・・・」


井仮「成り行きか・・・いまさら言うも何だが、素質があったからなどとは言え、やはり巻き込んでしまったようだし・・・」

4名の会話を聞いていて、井仮は少し思いつめそうになったが・・・

ヒカル「・・・別に僕らは気にしませんよ。お陰で知ることが出来なかったことも沢山知ることが出来ましたし。」

関城「だよねぇ。それに、ああいうヒーローとかバトルとか、そういうのに関わるのってちょっとあこがれだったし。」

名堀「ま、その内やってたらまぁ面白くなってたし。何もできずに怯えてるよりはよっぽど気分がいい。」

佳奈子「・・・正直同意見。私も、最初は贖罪のため・・・って言っても自分のためにしかならないってふと気が付いちゃったけど・・・なんだかんだで、みんなと協力したりしてやっていけたからね。」

井仮「えっ・・・」

西沢「・・・急に思いつめる必要は無かっただろ?こいつら、なんだかんだで良い奴だしさ。

・・・こいつらだけじゃない。小泉真昼も、鈴音黒須も、ラブカシティの方々も他の奴等も・・・」

井仮「・・・ハハッ・・・それもそうだったな・・・」

・・・そして井仮京介は、ダークアイ帝国討伐の本題に入る。

井仮「・・・さて、本題に入ろう。・・・先ほど望原ヒカルが言ったように、鈴音センリツに聞きただして、ダークアイ帝国本部の場所を特定することが出来た。・・・そのため、今回決着をつけるために、本部に攻め込む。BUGの者たちも、協力して出撃してくれるようだ。」





《資料室》

その頃、作者である少年は、パソコンと向き合って色々調べ上げていた。


おろさん「・・・えっと・・・・・・ダークアイ帝国の丸司満・・・彼はリーダー格ではあるが、あくまでも最高幹部・・・素性は一切不明だが、無咲火花と鈴音センリツの事を考えると、UMAである可能性は高い・・・

・・・UMAを作りあげたり、その能力を人間に植え付けたりなどの行動を行ったのは、情報が正しければ『異界の魔術師』という存在・・・以前菜乃達が、二十一の謎『ブラックホールをも超える強力磁石』の件で、直接ではないが接触をしている・・・

・・・協力関係に当たる者で残っているのは、かつてナイトメアに使えていたといわれる『カスタマーサービス』という男・・・本名は一切不明・・・

・・・菜乃とシンボラーがかつて取引をしていたという組織・・・いや、今は関係ないが・・・そのうち脅威になりかねない・・・

話を戻して・・・・・・あと一つの二十一の謎は・・・たしか『願いを叶える扉を開ける魔道具』だという『永遠の鍵』・・・・・・



・・・ん?待てよ・・・?たしかポップスターの古文書で『異界の魔術師』とやらが王国を脅かしていたなどとの伝説が・・・



・・・カスタマーサービス・・・あの男、まさかあの魔道具を使って・・・!!」



一旦区切ります。

決戦、開始。 ( No.558 )
日時: 2021/08/18 15:51
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

続き


3時間後


井仮「準備はいいよな?・・・それじゃあ・・・行くぞ。」

・・・井仮は、佳奈子達に今回の作戦や進入ルートを話して、全員の準備を万全にした。

・・・そして、ウルトラホールをくぐって、ダークアイ帝国本部の場所に辿り着いた。(井仮は、通信デバイスから通信を行い、ギルドからサポートをする。)


<ダークアイ帝国本部>

貞奈「・・・さて、この先は・・・「グハァっ!!!?」・・・おっ。」

・・・いざ進入すると、そこには(多分ついさっき)気絶した帝国の警備員数名が。そのすぐそばにはカービィとメタナイトもいる。

メタナイト「・・・おや、ようやく来たようだな」

カービィ「みんなどうもー。」←ロボボアーマーに搭乗


関城「・・・あれ、何でいるの?」

名堀「さっき井仮先生言ってたはずだろ?ダークアイ帝国討伐のために来たんだろう。」

関城「ああそっか。」

ヒカル「・・・カービィさん、メタナイトさん、待たせてしまったようですみません。」

メタナイト「いや、別に構わない。・・・とにかく、今なら、中枢に突っ込むことが出来る。他の皆が使徒たちの気を引き付けてくれているからな。警備も手薄になり始めている。」

佳奈子「・・・へぇ、随分と進めてくれたのね。」

メタナイト「まぁ、お前たちに無理をさせるわけにもいかないからな。」

関城「よぉし!それじゃあ慎重にレッツゴー!!」←進入ルートに突っ込む

名堀「ちょっと待てどこが慎重だよっ;;;」←関城を追いかける

ヒカル「あはは・・・;;

・・・そ、それでは、速やかに行かせていただきますね。」←2人を追って、進入ルートへ

佳奈子「・・・皆結構大胆だねぇ・・・;」

メタナイト「まぁ、それもまた良いだろう。・・・私達も、使徒たちを片付け次第、中枢に向かう。」

カービィ「それまで何とか丸司の方をお願いね!!」

・・・2名は、丸司の事を5名に任せて、まだ交戦中の仲間の元に向って行った。


佳奈子「・・・行っちゃった。」

貞奈「・・・私達の事を信頼してるってことで良いだろうな。

・・・それじゃあ、私達も3人を追いかけ・・・「プルルルル・・・(電話の着信音」・・・ん?何だこのタイミングで・・・む、ノリオさんからだな・・・。」

・・・ノリオ校長からの連絡が来たらしく、貞奈はその連絡に出る。

貞奈「・・・一体何事ですかノリオさん。」

ノリオ『すいません、本部に到達したばかりなのに突然電話をしてしまって。』

西沢「いや、カービィ達が案外スムーズに進めてくれてるから、そこまで問題はないが・・・何故連絡を?」

ノリオ『いや、それが・・・つい先ほど作者から連絡が来ましてね。

・・・最後の『二十一の謎』の事で、話す必要がありまして。』

貞奈「最後の二十一の謎で?たしか『永遠の鍵』とか言う・・・」

佳奈子「ん?何があったの・・・?」

ノリオ『ああ、貴方もいましたか。いやそりゃそうですが・・・

・・・とにかく、最後の謎である『永遠の鍵』を巡って、かなり厄介なことになるかもしれません。』

貞奈「えっ・・・それは本当なのか!?」

佳奈子「『永遠の鍵』って何?」

貞奈「・・・ありとあらゆる情報をつかさどっている、最大の謎の鍵型魔道具の事だ。それを手にした者は、滅びとかスケールが大きすぎるやつ以外なら『どんな願いもかなえることが出来る』らしいんだ。」

佳奈子「へぇ、どんな願いも・・・どんな願いも!!?」

突然告げられた最後の二十一の謎内容に、佳奈子は驚愕。同じ発言を2回も言った。ハァイ

貞奈「まぁ、そういえばたしかにまだ全部の謎を解決できていなかったわけだが・・・

・・・待て、もしや帝国の連中が・・・」

ノリオ『ええ。どうやらそれで間違っていないようです。ダークアイ帝国本部本部のデータを取得している内に、その鍵のエネルギーが中枢のエリアにあることが判明したようで・・・』

貞奈「クソっ!こうしちゃいられない。急ぐぞ北律佳奈子!!下手すりゃ名堀たちが危うい!!」

佳奈子「りょ、了解っ!!!」

ノリオ『ま、待ってください!まだ話は・・・「悪い!また後出かけ直してくれ!!」えっ、ちょっと勝手に切ら(ピッ』

・・・ノリオの話を聞いて、2人は急いで3人の後をを追おうとする。ノリオはまだ話途中だったのだが、焦った貞奈は通信を切ってしまった。






・・・その頃、先に突っ走った3人は、関城のパートナーであるUMAクリアの『ミエーノ』の透化能力で透明になって敵の目を掻い潜ったり、名堀のパートナーのUMAジョーマエの『キーロ』の施錠・拘束能力で使徒たちを縛ったり適当な部屋に閉じ込めたり、望原ヒカルのパートナーのUMAタツマキの『風切フウカ』の風系能力で敵を吹き飛ばしたり飛んだり・・・等と、結構スムーズに中枢へと進んでいくのだった。

関城「なんだかんだで意外とあっさり進められた!!」

名堀「・・・あっさり過ぎて反応に困るんだが」

ヒカル「ま、まぁ・・・最高幹部のドライアイの内2人が帝国側からいなくなりましたから、戦力がかなり衰えているということなのでしょうが・・・;」


約4分後。

<中枢部>


・・・そして、3人は貞奈と佳奈子が追い付く前に中枢に到着してしまった。

関城「・・・勢いで突っ込んだりしちゃったけど、あっけなく中枢に到着しちゃった・・・;貞奈ちゃんたち置いてきぼりにしてた・・・;」

名堀「我に返るのが遅いっつーの・・・まぁ、結局ついていった俺が言える立場じゃないが・・・;」

ヒカル「仕方がありません・・・ここは佳奈子さん達を待ちましょう「おやおや、来客が来たと思えば、あなた達でしたか。」・・・見つかってしまったようですね・・・」

・・・3人の前に現れたのは、オレンジ色のサングラスをかけた、上半身と下半身がアンバランスな3頭身男・・・カスタマーサービスだった。

カスタマーサービス「ここに来るまで、随分と派手にやってくれたようですねぇ。一体どうしてくれるつもりなんでしょうか・・・まぁ、どうでもいいですか。」

名堀「お前・・・たしかカスタマーだとか、そういうやつだったな。」

関城「・・・なんだか落ち着いているようだけど・・・やる気満々っぽい?だとしても、あなたから戦闘能力があるとは思えないけど。」

カスタマーサービス「・・・私は戦いませんよ。色々準備をしなければならないのでね。

・・・それに、一人だとは一言も言っていませんが?・・・さっさと出てきたらどうです?」

・・・カスタマーサービスが後方に向かってそう言ったら、丸司満が現れた。

丸司「・・・・・・・」

ヒカル「ついに対面してしまいましたか・・・こうなれば、2人が来るまでにもやるしかないですね・・・」

関城「・・・だったら、このままやってやろうじゃない!!!」

名堀「・・・ま、いつもどおりで、か。」

・・・そして、3人はウォッチを使って、それぞれのパートナーのUMAを憑依し、名堀は『ハードロック』、関城は『レディキラー』、ヒカルは『カマイタチ』へと変身する。



カスタマーサービス「・・・随分なご自身のようで・・・まぁ、今まで相当うまくやっていけたのでしょう。

・・・ですが、現実はそうはいかないモノなのですよ。」

丸司「・・・・・・・」

・・・丸司は、ローブの懐の中から2つほどアイテムを取り出す。



・・・一つは、魔導書と思われる多色混色の本、もう一つは、鍵のような形をした魔道具だった。



一旦区切ります。

決戦、開始。 ( No.559 )
日時: 2021/08/20 19:07
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

続き



貞奈「・・・あいつら随分と派手にやったみたいだな・・・すごいスムーズに中枢に到着した・・・;」

佳奈子「・・・まぁ、あの3人以外にも、ここに突入してる人たちも上手くやってくれたり、相手の戦力が衰えてたりとかもあったりするかもだけど・・・;」

・・・少しして、中枢に辿り着いた佳奈子と貞奈。帝国側の戦力がかなり落ちていたため、スムーズに進めていた。

西沢「・・・まあいい。3人が心配だ。早く突入するぞ。」

そして、いざドアを開けて突入したら・・・

佳奈子「よし何とか入れ「ドガッ!!」ぎゃっ!?」

突然何か物が飛んできて、佳奈子はそれにぶつかって転倒した。

佳奈子「いてて・・・;;」

貞奈「大丈夫か北律佳奈子。何だ一体・・・・・・えっ!?」

・・・さっき飛んで来た、正確には、飛ばされてきたのは望原ヒカルだった(変身した状態が解けている)。

ヒカル「うぐっ・・・」

佳奈子「えっ、どうし・・・って、ヒカル君!?なんで・・・「おやおや、遅かったですねぇ」・・・!」

すると、カスタマーサービスが前に出てきて、佳奈子達に話しかける。・・・彼の横には、相当なダメージを受け、変身も解けて気を失っている関城と名堀が倒れている。

カスタマーサービス「何人か足りないと思ったら、貴方達の事をすっかり忘れいましたよ。」

佳奈子「お前・・・たしか協力者だっていう・・・」

貞奈「・・・3人に何をしやがった。」

カスタマーサービス「何をって・・・私は何もしていませんよ?

・・・で、姿を現したらどうですか。細かい説明が面倒ですからねぇ。」

カスタマーサービスがそう言うと、何もない場所から丸司満が現れる。

丸司「・・・・・・」←顔を隠すようにつけている張り紙を付けなおしている。

・・・更には、様々な魔法でできた魔力の腕も現れた。


貞奈「・・・なんだありゃあ・・・UMAの力・・・?だとしてもあんなの聞いたことが無い・・・」


カスタマーサービス「UMA関係の事を研究していない、魔族である貴方が知らなくて当然ですよ。・・・これらは彼が持つ『魔法』によって作られていますから。」


佳奈子「魔法・・・みほさん達が持ってるような魔導書の・・・?」


カスタマーサービス「ええその通り。・・・丸司満が持つのは『合成魔法』。複数の種類・・・正確には『火』、『水』、『氷』、『風』、『土』、『雷』、『光』、『闇』・・・ざっとこの8つの自然分類の属性を2つ以上合わせることで、様々な特殊魔法を作りあげることが出来る希少な魔法。『火』と『風』を合わせることで、熱風を生み出せたりなどと使い勝手が実に良いらしいですよ。
・・・今部屋中に生えている魔力の手も、その魔法の応用。魔法陣や術式を仕組んだりすることで、こんなこともできるようです。」


貞奈「つまり魔導士か・・・その可能性は考えてなかったな・・・となれば、さっきの透過能力もその応用って可能性も・・・」


カスタマーサービス「・・・考えることは勝手ですが、勘違いはどうかと思いますよ?」


貞奈「勘違い?・・・別に自分の想定が必ず正しいことだとは思っていない。魔道具などを使っているのかもしれないしな。」


カスタマーサービス「・・・流石にそうですか。少々馬鹿にし過ぎていたようです。
・・・まあ、魔道具も不正解ですけどもね。」


貞奈「・・・お前が何を求めてるのかは知らないが、透過能力が魔法でも魔道具でもないなら何なんだというんだ?」

カスタマーサービスの発言に色々戸惑い気味の貞奈。すると、佳奈子はふと気が付いたようにこう言う。

佳奈子「・・・もしかして・・・UMAだとでも?今までの2人の事を考えてみてもあり得る話だけど。」

この発言に、貞奈はこう言う。

貞奈「いやまさか・・・UMA能力と魔導書の力を同時に持ち合わせることは出来ないことは調べがついているし・・・そもそも透過能力ならば関城南のパートナーUMAが・・・」


カスタマーサービス「さてそれはどうでしょうかねぇ・・・まあこれ以上の対話は不要でしょう。・・・ここに倒れん込んでいるのはそちらの元に返しておきますか。」

丸司「・・・」

カスタマーサービスは、倒れん込んでいる名堀と関城を佳奈子達の元に投げ飛ばし、後ろに下がって行った。


貞奈「・・・一体全体どういうことなんだ?あの男は随分色々とベラベラ喋ってたし・・・つか、さっきからなんで丸司は黙り込んだままなんだ?」

佳奈子「・・・ひとまず、3人を避難させておいて・・・


・・・じゃ、最終決戦?行こうかな。」

貞奈「・・・考えても仕方が無いか。・・・全力で行かねーと。」

・・・佳奈子達は、失神した3人を避難させて、そして2人はウォッチを使用し、それぞれのUMAを憑依して変身する。

ツキノワ(佳奈子)「・・・そんじゃ、本気で。」

ドクターミリオン(貞奈)「・・・ぶっ飛ばしてやろうか。」


丸司「・・・・・・」

2人が構えると、丸司は顔面に着けている張り紙を外す。

・・・そしたら、彼の姿と、辺りに生えていた魔力の手が再び消えた。

ドクターミリオン「・・・また消えた・・・3人もこれでやられたというのなら、とにかく当たるまで撃てばいいだけだ。」

・・・ドクターミリオンは、ウォッチにコマンドメダルを差し込み、『ミリオンショット』で四方八方に銃弾を放ちまくる。

ツキノワ「それじゃあ私も・・・」

ツキノワも、ウォッチにコマンドメダルを差し込み、『気配斬り』を発動させ、まずは気配を察知し始める。


カスタマーサービス「・・・ほう・・・案外考えますね・・・・・・ですが、まだまだ甘いですねぇ・・・」


ドクターミリオン「・・・おかしい・・・なるべく部屋全体まで放ちまくったはずなのに、当たった感じすらしな「ドガッシャァ!!!!」えあっ・・・!?」

突然、ドクターミリオンが技を放ち終わり隙ができた途端、魔力の腕が姿を現してぶっ飛ばされる。

ツキノワ「!!ミリオン!?何があって・・・・・っ!!!」

ツキノワの前にも突然体力の魔力の手が姿を現すが、構えていたツキノワは、ひたすら鎌でその魔力の手を切り裂きまくる。

ツキノワ「・・・危ないわね・・・・・っ!!また・・・」

すると、また何かが襲い掛かってくる。・・・こんどは魔力の手ではなく、丸司満本人が攻撃しようとしてきた。
・・・対してツキノワは、瞬時に突然現れた気配を察知して、丸司を攻撃して突き飛ばす。
そしたら、何かガラスのようなモノが割れるような音もした。

丸司「チッ・・・」←張り紙を付けなおした。



カスタマーサービス「・・・おや、どうやら・・・」



ツキノワ「一体全体どうなっているの?さっきのガラスみたいな音も気になるけど・・・一番気になるのは・・・気配も目前まで感じられなかったし・・・「・・・インビジブル。」・・・えっ?」


丸司「・・・『UMAインビジブル』。それが僕が持つUMAの力。」


ツキノワ「UMA・・・やっぱりそうなのね・・・ていうかやっと喋ったし・・・」

ドクターミリオン「いや待て・・・UMA能力と魔法は同時に持ち合わせることなんてできないはずだぞ。ありえない・・・」


丸司「・・・ありえない?それのほうがありえない。そういう事象が表に出ていないだけであって、こういうのもあり得る話なんだよ。世間でいう希少種や例外ってわけさ。君らの半端な科学や技術はあんまりあてにならないんだよ。」


ドクターミリオン「っ・・・」


丸司「・・・で、ボクが持つUMAインビジブルは、自分自身や自身の所有物の認識を消す力。周りには生物どころか、石ころ以下と同じような認識となる。要は透明人間みたいなモノだよ。君たちが側にいるUMAクリアのとは違い、強制的に発動するタイプだけどね。
・・・周りに認識されるためには、『自分の顔を隠す』ことが条件。だから僕はこうやって、常に張り紙を付けている。ちなみに『司』の文字を付けてるのは、まぁ印象付けさせるのが第一の理由ってとこさ。」


ツキノワ「・・・自分の所有物ってことは、さっきの魔力の手も、自分の能力を応用して使っているってわけね。」


丸司「ご名答。君は魔族との混血共とは違って、意外と頭が切れているようだね。」


ドクターミリオン「好き放題言いやがって・・・」

ツキノワ「・・・それは皮肉か何かかしら?」


丸司「別に皮肉ではないけどねぇ。個人的に思ったことを言って何が悪いと。



・・・ハハッ・・・やはりうれしいモノではあるねぇ・・・こうやって人と話すのは。

・・・昔は全然違った・・・UMAの能力が付く前も、『合成魔法』という特殊なモノである故に周りに疎まれて・・・UMAインビジブルの能力が付いたら、誰にも認識されなくなって・・・そんなに口を利かなかったけど家族でさえも・・・

・・・あんまりなんだよ・・・僕だってうんざりなんだよ・・・何も悪く無いハズなのに苦しめられて・・・何も知らない怠惰な大衆に憂さ晴らしをして何が悪い・・・八つ当たりをすることの何が悪い・・・

・・・ダークアイ帝国に入って、今まで悪事を働いた僕が言えることではないが・・・



・・・悪いのは僕の方じゃァない・・・腐りきった世界の方なんだよ・・・だから・・・僕はあのお方を蘇らせる・・・」

・・・突然語りだしていた丸司だったが、すると彼は、ローブの懐からまた鍵を取り出した。
名堀たちが対峙する際にも取り出していた、鍵型魔道具だった。


丸司「・・・さぁ・・・本番だ・・・」


続く。

不可視のUMAと永遠の鍵 ( No.560 )
日時: 2021/08/23 18:41
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)

続き。


丸司「・・・さて、『あのお方』の復活のためには少々時間がかかる・・・その間に色々やろうか・・・
二十一の謎『永遠の鍵』・・・これがあれば、様々な世界にいる、歴史を名を残してきた存在を復活させることだって可能・・・
・・・さて、何が良いかなぁ・・・・・・そうだなぁ、かつて銀河最強と呼ばれた戦士・・・そいつが良いだろうな。まぁ、無差別に襲い掛かってくる可能性も考えておかないと。」


ドクターミリオン「!!永遠の鍵・・・!」

ツキノワ「・・・ちょっと待って!一体何をするつもりで・・・」


丸司「何って・・・簡単な話だよ。」

・・・丸司はリモコンのような装置を取り出し、そのスイッチを押す。

・・・そしたら、中枢の中央部から、扉のような機械が現れる。


ドクターミリオン「扉・・・?それはもしや・・・」


丸司「まぁ君が考えていることと間違いはなさそうだねぇ。
・・・これは、この『永遠の鍵』を使用するために、手間をかけて作り上げた『無限の扉』。この鍵をはめることが出来る本来の扉は、ある程度の条件がそろっていれば好きなだけ使用ができる、使い方次第では非常に危険すぎるが故に、神々や管理者共に封印されてしまったから、代わりになるのをこうして開発したのさ。
ゲラコビッツ達を始め、利害の一致で協力してくれた連中も結構いたから、予定より早く、スムーズに作りあげることが出来た。」


ドクターミリオン「そんなことが可能だというのか・・・?・・・だが、鍵を使用するのには条件が必要だと・・・」


丸司「・・・今まで何のために、僕らが色々妨害を仕掛けてきたと思っているんだ。

・・・スマブラ世界で起こったとある事件の解決後に、その副作用として生まれ、様々な世界に発生したというとある物質を使って、君らが今まで対面した連中の心の闇から、たくさんの怨霊や怪魔を生み出し、更にUMAや魔導士を派遣し、君らにけしかけた。
・・・そうすることで生まれた負のエネルギーを集め、溜めて、そして、そのエネルギーを燃料に、使用条件を完全無視して、永遠の鍵を使用できる扉を作りあげた。

・・・というわけだ。鍵は少々予想外の形で見つかったが、これさえあれば、敵なしと言っても過言ではない。上手く作動するかというのは、さっきの3人で検証済みさ。適当に魔物を呼び出して、疲弊状態に追い込んで・・・あとはわかるだろう?」


ツキノワ「こいつ・・・よくもみんなを・・・!」


丸司「あまり怒らないで欲しいんだがなぁ。まぁ流石にやりすぎていたから謝っておくが・・・

・・・だが、それはもうどうだっていいだろうな。それじゃあ、君たちにも見せてあげるよ。最後の二十一の謎の力をね。」

・・・そう言うと丸司は、鍵を扉に差し込み、呪文を唱え始める。


丸司「・・・全ての記憶を司りし鍵の力よ・・・今こそ、銀河をかける英雄を呼び寄せよ!!」

すると、鍵を差し込んだ扉が開き、そこから、天使のような翼を生やし、仮面をつけた騎士らしき一頭身生物が現れる。

仮面をつけた戦士「・・・・」


ドクターミリオン「おいおい・・・今度は何なんだ・・・?「な、何故彼が・・・?」ん?」

するとそこに、(先程中枢内で起こった爆発や、倒れ込んでいる名堀たちを見かけて駆けつけたのか)メタナイトとカービィが。

カービィ「あれってたしか・・・」

メタナイト「銀河最強の戦士・・・『ギャラクティックナイト』・・・!」

ツキノワ「2人とも!?・・・って、アレのこと知ってるの・・・?」

メタナイト「まぁな。・・・彼は遥か昔、強大すぎる力を持つ故に、異世界に封印されていた英雄だ。私やカービィも何度か対峙したことがあってな。何度倒しても、何度も復活を遂げている。」


丸司「チッ・・・ここで加勢が来たというワケか。しかもよりにもよって・・・

・・・まあいいさ。手っ取り早く、彼、ギャラクティックナイトを利用してやろうか。流石に、いくつかの世界を破壊されるわけにもいかないからねぇ。」

仮面をつけた戦士→ギャラクティックナイト「・・・我を呼んだのは何者だ・・・・・・そこか!!」

・・・ギャラクティックナイトは、すぐそばにいた丸司を見つけるや否や、ランスを向けて攻撃を仕掛ける。対する丸司は・・・

丸司「・・・『氷』+『土』・・・合成魔法『フロストウォール』。」

魔導書を開き、合成魔法で攻撃をあっさり防いだ。

ギャラクティックナイト「ほう・・・我の攻撃をいともたやすく・・・面白い・・・」

丸司「・・・予想はしてたけど、ここまでとはねぇ。好戦的というか、戦闘狂というか・・・まぁ、だからこそ利用しがいがあるんだけど。」

ギャラクティックナイト「何をブツブツと・・・「あっちを見てみろ。」・・・む?お前たちは・・・」

丸司が指を刺した方向は、ツキノワたちがいる方向だ。


ツキノワ「やばっ・・・見つかった・・・?」

カービィ「関係ない!!思いっきりやって倒せばいいだけだ!!」


ギャラクティックナイト「ほう・・・人間らしき2人は・・・何やら特殊な力を持ち合わせているようだな。・・・それに、随分と見慣れた奴等もいるようだ・・・」

丸司「・・・どうだい銀河の戦士よ。ここは一つ、『共闘』というのはいかがかねぇ?勝負が済めば、僕とやりあってもかまわないからさぁ。」

ギャラクティックナイト「・・・この我にそのような話を持ち込んでくるとは、図分と肝が据わっているというべきか。・・・いいだろう。特別にその話に乗ってやろう。」

丸司「おや、案外物分かりが良いようだねぇ。少し侮っていたようだ。」

ギャラクティックナイト「我にだって流石に理性の一つや二つはあるさ。倒しがいのありそうな者を先に倒すのももったいない話だからな。


・・・そういうわけだ。・・・まずは貴様らから潰してやろう!!!」

丸司に言いくるめられたギャラクティックナイトは、問答無用で4名に攻撃しようとする。


ドクターミリオン「ハァ!?攻撃対象を変えた!?何か唆したってのか・・・」

メタナイト「これ以上は悠長に話しているヒマは無い!!止めるぞカービィ!!」

カービィ「オッケー!!」

襲い掛かってくるギャラクティックナイトを、メタナイトは自身の剣で、ギャラクティックナイトのランスの攻撃を止めさせ、カービィはコピー能力『ソード』で攻撃を仕掛け、ギャラクティックナイトはその攻撃を盾で防ぐ。
そうすることで、ギャラクティックナイトの動きを止めさせる。

ギャラクティックナイト「・・・やはり一筋縄ではいかないか。・・・今度は我を満足させてもらおうか!!」

メタナイト「くっ・・・何度か戦ったことはあるとはいえ、流石に強いな・・・ギャラクティックナイトは私達に任せろ・・・2人は丸司を頼む!!」

ツキノワ「っ・・・仕方ない!!早いとこ終わらせないと!!!」

ドクターミリオン「そうするしかないか・・・」


丸司「・・・じゃ、今度こそ本番。最終決戦と行こうか。」




カスタマーサービス「・・・良いですねぇ・・・順調に進んでいる・・・これならば・・・」




一旦区切ります。


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