花言葉の約束  空花 /作



【35】



――パタン

私はノートを静かに閉じて、棚に戻した。

そして、時計を見た。

もう10時近くになっていて、外は真っ暗だった。

お母さんは部屋で寝ているし、静かだ。

私はベットの上に大の字で寝転がった。

琴音……また、会えるよね。

花言葉の約束、きっと忘れないよ。







眩しい、何の光だろ。

太陽? 朝……だ。

私、あのまま眠っちゃったんだ。

今日は学校休みだ……嫌だな。

お母さんなんかに会いたくないのに。