現実逃避超空間
作者/ 風そら

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現実逃避超空間【SPACE】――
2089年に、兵庫県の藤原健斗博士を中心に始まった研究開発。
「思ったことが何でもできる」
そんな夢の世界を目指して行われた研究は、6年後、ついに実を結ぶ
【SPACE】への転送装置である「ヘルメット」を頭部に装着することで
対象は睡眠状態になり、
「精神」だけが、仮想空間の【SPACE】へと転送される。
【SPACE】の中では思ったことが実現するという現象が起こる。
たとえば、リンゴがあったらなぁ・・・と思うと、目の前にはリンゴの山が。
自転車に乗りたいなぁ・・・と思うと自転車が出てくる
何をするのも個人の自由であるが、原則として
「他人を巻き込むことはできない」
というルールがある
これは「この人を殺したい」「ここで爆発を起こしたい」などということが該当する
また、こういった現象は、現実世界に存在する「総合制御センター」に転送、記録される。
総合制御センターには、常時約2000人が勤務しており、【SPACE】の統制を執っている
萩原悠斗とその友人、遠藤直人も、【SPACE】で遊んでばかりいる、いわゆるスペースオタクだった

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