二次創作小説（映像）※倉庫ログ
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- （吹雪物語） 世界への挑戦！編 完結
- 日時： 2016/11/08 00:24
- 名前： しろお （ID: Gu5gxE0Z）
時々URLが光っていますが、アフロディのサイドストーリー以外はyoutubeです。なので音量注意です！ 世界編からは、吹雪っぽい曲以外にもサイドストーリーのキャラごとのイメージ曲をつけて遊んだりしてますので、よかったら聞いてみてくだされ
しろお別作品リンク
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[イナズマイレブン４ 呪われたフィールド]
イナズマイレブンの高校生編。中学生編でスポットの当たらなかったサブキャラクターたちがメインです。主人公は豪炎寺の従兄弟。
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=past&no=22282
[イナズマイレブン５ さすらいのヒーロー]
不動明王の高校卒業後のエピソード。卒業後海外クラブへ挑戦するための旅費、お金稼ぎの時期の話。こちらもサブキャラクターたちがメイン
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29765
[吹雪兄弟の事件簿]
吹雪兄弟の子供のころの短編。吹雪好きはぜひ
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=past&no=22087
[イナズマイレブン×REBORN！ 神の復活]
こちらはアフロディのお話です。わりとREBORN好きな方向けですかね。イナズマイレブンGOの世界がメインかもです。
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=past&no=21867
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- ブリザードイレブン ① 雪原の ( No.1 )
- 日時： 2014/02/20 12:14
- 名前： しろお （ID: h/uHI0ph）
- 参照： http://www.youtube.com/watch?v=4LQg3Ctg1B8
風の始まりの音。
聴かないかい？
冬のある日。
その日のサッカーの試合は、雪の中行われた。
帰りの車の中で、まだ興奮がおさまらない敦也が息を荒くして言う。
「ねーねーねー、俺のハットトリックすごかったでしょ！？」
「ああ、勝てたのは敦也のおかげさ」
と、隣の士郎は言った。
ふたりは後部座席に座っており、前には両親がいた。
「中止にならなくて、良かったわねぇ。二人とも大活躍だったじゃない」
助手席から、美人な女性が言う。母親である。
吹雪と敦也は母親似だった。
「ええーっ！？ 兄ちゃん全然ダメだよ。……ミスッたじゃん！」
「あれは敦也が邪魔したからだろー。ＦＷなのに無理してボールを取りに来てさー」
吹雪の髪の色は銀色。敦也の髪の色はオレンジ。兄のたれ目に対して、敦也の目はいたずらっ子特有のきりっとした目尻が特徴だ。
「士郎も敦也もよくやったよ。失敗の一つや二つは、誰にでもあるさ」
吹雪の父親は眼鏡をかけている。
吹雪兄弟はふたりとも、父親が大好きだった。
吹雪の父はいかにも利発そうな顔つきで、牧場で働かせておくのは勿体ない、と近所のおばさん達からもかなりの人気を博していた。
「父さん……」
吹雪は父の後ろ姿に憧れの眼差しを向ける。
「ふんっ！ サッカーは楽しくやればいいんだ。フォワードとかディフィンスとか関係ないだろ？」
「関係あるさ。いくら点を取っても、ディフィンスがしっかりしてなきゃ勝てないよ」
「シュートを決めるのが、一番かっこいいんだっ」
「じゃあ二人がそろえば完璧ってことだな？」
ムキになり始めた二人に、吹雪の父がうまく仲裁に入る。
車は山沿いの道を走っていた。
「完璧？」
「そうか、二人揃えば……」
「もっと、強くなる。もっと強くなって、完璧になる！」
「よぉーっし、俺と兄ちゃんで、世界一になろうぜ！」
「ああ！」
二人の小さな手どうしが力強く、ぱしっと音を立てて握り合う。
「世界一かあ。そりゃ、大変だな！」
笑って言う吹雪の父。上品に微笑む母に続いて、へへっ、ふふっっと、後ろに座る小さな二人も可愛らしい笑いをこぼす。
「頑張れよ！ 二人とも！」
父の言葉に、世界を夢見る二人は、うん、と声を重ねて頷いた。
その日の雪崩情報は、危険度が相当低いものだった。低かったのだが、予報というものは必ずしも当たるものではない。
この楽しい家族団らんの時間の後で、皮肉にもこういう時間の後で、四人は雪崩に遭った。
吹雪が覚えているのは、襲いかかってくる白の景色と耳に残る母親の悲鳴。
その事故で生き残ったのは吹雪ただ一人。
弟と共に世界一になるという吹雪の夢は約束した数秒後に冷たい現実に飲まれ、今では吹雪の頭の中だけの産物となってしまった。
第一話 雪原の少年
白い大地に、一本、巨木があった。
その近くに、同じように髪の白い、銀髪の少年が木の枝を見つめて立っている。
少年は名を吹雪士郎と言った。九歳のとき家族を雪崩で失い、今は祖母の家に住んでいる。白恋中学校サッカー部のキャプテンで、エースストライカーだ。整った顔立ちと優しく垂れた目元が女子に好かれた。
吹雪は家族を失ってから、六つ歳を取った。かつて弟とよくスノーボードで競争したこの場所に、今もよく来ていた。
首に巻いている白いマフラーは弟の吹雪敦也の形見で、入浴の時意外はいつも、大事に身につけている。
吹雪と敦也は共に小さい頃からサッカーに親しみ、吹雪は弟の愛したサッカーをやり続けること、マフラーをみにつけることで、今でも弟と一緒にいる気になっていた。
問題は、本当に一緒にいることだった。物語はここから始まる。
「吹雪くーん！」
辺りに高く澄んだ声が広がる。
「どうしたの？」
吹雪が優しく微笑む。
「それが……またアイツが出たんだよ！」
白いジャージを着たサッカー部の女子部員が、息を切らしながら言う。
「わかった。僕に任せて」
吹雪は胸を叩いて、学校の方へ走り出した。スパイクを履いているのに、地面に積もった雪に足をとられることなく、まるでスケートリンクの上を舞うかのように優雅に雪の上を走り抜けた。あまりに速いので、マフラーは風になびいて、寒さで凍っていた。
吹雪が学校のグラウンドにつくと、学校の職員及び生徒達全員が吹雪に向かって走ってきて、吹雪の後ろに固まって隠れた。雪国なので、職員を入れても人数は三十あまりである。
グラウンドの上だけ、手入れされていて、雪はあまりかかっていない。
「やっぱり山オヤジか……」
吹雪がグラウンドでうずくまっている熊の方を見ながら呟いた。
眼鏡をかけた職員が、吹雪の背中を強く叩く。
「ふ、ふ、吹雪くん。い、いつものように、あ、アレで退治しておくれ」
「任せて。誰かボールを持っているかい？」
「僕が持っているよ。それっ」
サッカー部員の氷上がボールを吹雪に投げる。
「ありがとうレット。みんな僕から離れて！」
レットとは氷上の名前である。言われたとおりに、吹雪の周りの人は全員木の影に移動する。
「よし……。アツヤ、出てきて」
吹雪が、目を閉じて胸元に垂れているマフラーを軽く掴む。
目を再び開けると、吹雪の先ほどまでの穏やかな目つきは消えて、鋭い眼を光らせていた。
「消えろクマ公！」
吹雪は持っていたボールを山オヤジ目掛けて力強く蹴った。ボールは凄まじい勢いで飛んで行き、ボールが通った所の雪は、風圧で横１ｍは消し飛ばされていた。
「グォォーン！」
ボールが山オヤジの脇腹に鋭く突き刺さり、茶色の巨体は吹き飛んだ。
吹雪が倒れた熊に近寄る。
「これをお食べ……」
熊の口元に、魚を持って行ってやる。
熊は赤子の様に弱弱しく顎を動かし、それを食べた。むくりと立ち上がると、森の方へのそのそと帰っていった。
森に消えるのを見届けると、隠れていた人たちは吹雪の元へ走って集まり、口々にお礼を言った。
崇められる吹雪は照れて後ろ頭を掻く。まるで神の様に扱われていた。微笑む赤い唇が、彼の白い肌と周りの雪景色で際立った。
- Re: ブリザードイレブン （吹雪物語） ( No.2 )
- 日時： 2011/11/24 16:41
- 名前： しろお （ID: eR9v1L6x）
うおっと。自己紹介が遅れちまった……。
この小説サイトの使い方、これであってるでしょうか。
もし間違っていたら教えてください……。
吹雪が好きなので、吹雪をメインキャラクターにして二期本編の脅威の侵略者をやろうと思いこれに至りました。
三人称だし、地の文読みづらい方もいらっしゃると思いますが、
イナズマのおもしろさを少しでもわかってくれたらいいな……
とか淡すぎる妄想を抱いとるのが自分です。
個人的に好きな漫画とか、アニメともコラボしたいなと思っていますが……。力量的に不可能です。でも頑張る時もあります。
読んでくれる人がいたら嬉しいな……。
というか自分としては、敦也と士郎が小さい頃のエピソードとかやりたいっすねえ。
未熟なので感想とかくれたら嬉しいです。
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