二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- (吹雪物語) 世界への挑戦!編 完結
- 日時: 2016/11/08 00:24
- 名前: しろお (ID: Gu5gxE0Z)
時々URLが光っていますが、アフロディのサイドストーリー以外はyoutubeです。なので音量注意です! 世界編からは、吹雪っぽい曲以外にもサイドストーリーのキャラごとのイメージ曲をつけて遊んだりしてますので、よかったら聞いてみてくだされ
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[イナズマイレブン4 呪われたフィールド]
イナズマイレブンの高校生編。中学生編でスポットの当たらなかったサブキャラクターたちがメインです。主人公は豪炎寺の従兄弟。
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=past&no=22282
[イナズマイレブン5 さすらいのヒーロー]
不動明王の高校卒業後のエピソード。卒業後海外クラブへ挑戦するための旅費、お金稼ぎの時期の話。こちらもサブキャラクターたちがメイン
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=29765
[吹雪兄弟の事件簿]
吹雪兄弟の子供のころの短編。吹雪好きはぜひ
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=past&no=22087
[イナズマイレブン×REBORN! 神の復活]
こちらはアフロディのお話です。わりとREBORN好きな方向けですかね。イナズマイレブンGOの世界がメインかもです。
ttp://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=past&no=21867
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- Re: (吹雪物語) 世界への挑戦!編 ( No.370 )
- 日時: 2013/08/17 14:51
- 名前: 南師しろお (ID: PEk4EpeS)
そのほかに虎丸だけが、久遠から外出を許されていた。虎丸は何か事情があるらしいが、綱海は許可無く、久遠の目をぬ盗んで合宿所から抜け出し、サーフボードを持って川へ出かけた。
河原のほとりに海水パンツ姿の綱海は立つ。
「全ての川は海に通じる!」
それは無茶だろ、と鉄橋のうえから誰かが綱海に言った。見上げると、懐かしい顔があるではないか。
「塔子! それにリカじゃねえか! おいおいひさしぶりだなー!」
「海に行きたいなら連れてってやるよ」
男らしい口調で塔子は言うと、親指で車を指した。
近くの海まで連れてきてもらうと、綱海は子供のようにはしゃいだ。天気が晴れだからよいものの、さすがに他のサーファーはいない。
さっそく綱海は水をかきわけ、波に乗る。
半時経ち、なにやら3人ほどの屈強な男たちが塔子とリカのまわりをうろうろし始めた。
むろん、綱海は波に夢中で気づいていない。
その中の、リカの好みの美形の少年が話しかけてきた。髪の色は金色で、肌は綺麗に日焼けしている。4人とも顔立ちからしてどうやら日本人ではない。
「こんにちは、日本のお嬢さんたち。俺はニースといいます」
しかし日本語である。
「に、日本語うまいなー」
「ああ、俺たちは今度開かれる、少年サッカーの大会に来ているから。オーストラリア代表として」
興味なさそうにしていた塔子も、それを聴いて男達の方を見た。
「大会スポンサーがすごい金持ちで、こんな小さいのを耳にかけておくだけで、なんでも翻訳してくれるんだ」
科学技術の進歩の賜物である。ニースが言っているのは小型翻訳機のことであるようだった。
「まあとにかく、今からサーフィンするから、君たちにちょっとこれらを預かっててほしいんだけど……」
- Re: (吹雪物語) 世界への挑戦!編 ( No.371 )
- 日時: 2013/03/27 21:57
- 名前: 南師しろお (ID: uEKq90qS)
「そういうことなら、ええで」
リカが快く承諾しそれらを受け取ると、彼らは喜んで海に飛び込んでいった。
塔子とリカのふたりは、砂浜に木の枝で何かを描き始めた。
綱海が戻ってきた。つづいてニースらも満足したのか、リカと塔子の元に向かってきた。
「ありがとうございます。俺たちは、これで帰るので」
「そうはいかへんで。まさかウチらが、ただで預かってたと思うとんのちゃうやろうな」
「ん? ああそうだね、お礼にデートでも……」
「よっしゃ、ほないこかー……ってちゃうわアホ! うちらとサッカーでちょっと遊んでくれや」
「こう見えてもアタシたち、けっこうサッカーには自信あるんだよね」
少年のように目を輝かせるふたりに、ニースはやれやれと呆れる。綱海は状況が飲み込めず、つまらなそうに耳をほじっている。
「まあいいか、どうせ今日はオフだったんだからな。でも、俺たちは女の子相手でも容赦しないぜ」
「誰も女の子だけとは言うてない。こいつもうちのチームや。見かけはチャラくても、日本代表のDFやで」
「ん? ほう……」
ニースが初めて、興味をしめした。じろじろと見られて、綱海は気味悪がる。
「は? なんだなんだ。俺がどうかしたか?」
「おう綱海。こいつらオーストラリア代表らしいで」
「なに!? 海の男に悪い奴はいねえ、よろしくな! 俺は綱海条介ってんだ」
差し出した手に、ニースは応じて握手した。
「俺はニース・ドルフィン。しょうがない、じゃあミニゲームでもしようか。先に点をとったほうの勝ちだ」
塔子チームの4人目は、財前総理が娘につけているSPの鉄壁が参加することになった。
裸足になり、塔子が足のすそまくったところで、綱海ボールからゲームが始まる。
パスをうけ、さっそくリカがドリブルをしかける。浪花仕込みの強気なドリブルで、ニースはディフィンスに入ったが、手を抜いていることがわかったリカは、上体フェイントでゆすり、鮮やかにニースの股下を抜いた。
「手抜きが! バレバレや!」
じゃじゃ馬め、といった苛立ちの目でニースはリカの背を見る。
- Re: (吹雪物語) 世界への挑戦!編 ( No.372 )
- 日時: 2013/03/27 21:57
- 名前: 南師しろお (ID: uEKq90qS)
オーストラリアDFのバラックがリカからボールを奪うと、すぐさま塔子がプレスに行った。彼女はイナズマキャラバンでもボランチをしていただけあって、攻守の切り替えの早さが素晴らしい。
いい位置で奪い、リカにパスする。
シュートをうったがGKのジーンはこれを軽く片手で止める。
恐るべき握力、彼は大会の下馬評だとアジア最高の若手GKと呼び声が高い。
このくらい朝飯前だといわんばかりに、余裕の笑みを見せた。
「まあ悪くないが、オンナのシュートは軽いな」
「なんやと。おのれ」
ニースにボールが渡り、惚れ惚れするような精度の高いドリブルでゴールに向かっていく。
綱海が間に割り込み、すっと構える。
(隙がねえ……飛び込んだら、やられる!)
こういうときは一瞬の勝負で、焦ったほうが負ける。
(右か左か———)
とにかく正面突破されないことが第一で、左右に追いやるのが最善だ。綱海はバックステップしながらじりじりと間合いを詰める。
しかし一向にニースは曲がる気配を見せない。スピードに乗ったまま、ボールは相変わらず彼の足に吸い付くように砂の上を這う。
ニースは綱海がいるに関わらず、シュートの構えをとった。
身の毛よだつような、迫力がある。
綱海は危険を感じ取り、怖じずに身を固めた。
そこで、ニースは味方のFWジョーンズに縦パスをだした。完全に死角をとられ、綱海も鉄壁もとりにいったがそこをループシュートでうまく決められた。
綱海は、ゴールを振り返れなかった。ジョーンズがシュートを打つのがわかった途端、入るのがわかった。
これはだめだ、と思った。
勝てる気がしない。
浜辺を波打つ音ではっと我に帰る。
そのときにはもうすでに、ニース達の姿は消えていた
- Re: (吹雪物語) 世界への挑戦!編 ( No.373 )
- 日時: 2013/03/27 21:58
- 名前: 南師しろお (ID: uEKq90qS)
翌日東京のフロンティアスタジアムで、FFIアジア予選の開会式が行われた。このすぐ後に日本対オーストラリア戦が控えており、すでに観客席は超満員である。
たかが中学生の世界大会であるのに、ガルシルド社の宣伝効果もさることながらU-23の優勝効果で、日本のサッカー人気はかなり高くなっていた。スカウトが目を光らせているだけでなく海外チームの応援サポーターも多く駆けつけてきている。
本選に進めるのは出場した八カ国のうち、たった1チームである。果たしてアジア代表の栄誉を勝ち取るのはどのチームなのか。
日本代表も整列している。
熱気が高まるスタジアムに、女性の声でアナウンスが流れた。
『試合に先立ち、開催国日本の財前総理による開催宣言です』
拍手がわきおこる。
壇上で、塔子の父親がスピーチを始める。スタジアムの爆音はそれでも鳴り止まない。
「国の威信をかけた真剣勝負、熱い魂と、素晴らしいプレーを期待しています。未来を担う若きプレーヤーたちは、フェアプレーの精神にのっとり正々堂々と戦うことをフィールドに誓い、全身全霊をもって勝利を目指してほしい。フットボールフロンティアインターナショナル、すなわち君たちの世界一への挑戦をここに開催する!」
- Re: (吹雪物語) 世界への挑戦!編 ( No.374 )
- 日時: 2013/03/27 21:59
- 名前: 南師しろお (ID: uEKq90qS)
ここイギリスでは、すでにFFIヨーロッパ予選が始まっていた。
プロリーグの日程の関係でスタジアムを借りられる期間が限られているため、ヨーロッパは他の地域よりも開催が早かった。
長髪をなびかせながら、ひとりのストライカーがゴールネットを揺らし、スタジアムを沸かせる。オリンピックのあとだからか、スタジアムの動員数は多く満員だった。
「遊びにもならないな」
と、得点を決めた少年がつぶやく。イギリス代表とドイツ代表の試合は、3−0でイギリスの圧倒的リードで前半を終えた。
プロのユース所属ではないにしろ、この少年は注目の若手であり、バルセロナのジュニアユースの練習に参加したことさえある。今日の得点もすべて彼のものだ。
名を、エドガー・バルチナスといった。
ドイツ代表だけでなくイギリス代表のなかでも、あきらかにひとりレベルが違う。このエドガーがいなければ、勝負はわからなかっただろう。また類稀なる美少年でもあった。
ハーフタイムをむかえベンチにもどるとき、イギリス代表監督が笑みを浮かべながら声をかけてきた。
「エドガー、もうここはおまえのステージではないな」
その言葉に、エドガーはにやりとして、イエス、サーと答える。
「私の敵は、あの空の向こうにいるのですね……」
天高く、エドガーは青空を見上げる。
世界は空でつながっている。アメリカでも、予選は始まっていた。
アメリカの得点がきまり、スペインに対して3得点かつ無失点。スコアラーとアシスタント、2人の少年は両手でハイタッチをかわす。
「ノってきたな、ディラン!」
金髪に青い目、くせっけの少年が言った。彼のアシストもセンスが光っていた。
「ああ、マーク! 世界はそこまできてる! ミーの調子もギンギンさ!」
「それに……」
「ん?」
「あいつらが帰ってくるぞ」
「……What!? あいつらが? そうか……楽しみだね」
「ああ。おれたちはまたあいつらと共に、つばさを手に入れる」
「オーマイガー……。いよいよ完成するんだな。世界にはばたく、最強のアメリカが」
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