二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【完結】風林火山プリキュア!
- 日時: 2017/08/01 13:12
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=31539
初めまして!愛と言います!
今日からは、オリジナルのプリキュア、通称オリキュアの小説を書きたいと思います!
初の試みなのでグダグダとかになると思いますが、暖かい目で見てやって下さいw
よろしくお願いします!
追記:上記URLにて風林火山プリキュアの劇場版という名目の中編を載せています。良かったらそちらも見てやってください。
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- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.321 )
- 日時: 2017/07/30 18:03
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第49話「故郷を掛けて!オグルVSプリキュア!最後の戦い!」1
「オグル……」
「……おいおい、心配して来てみれば、なんだよこの怨気……」
その声に、私は顔を上げる。
見ると、そこにはライデンとフウマルがいた。
「ライデン、フウマル!」
「なんで朱莉だけ変身が……」
「……! ライデンちゃん! フウマルちゃん! 朱莉ちゃんをお願い!」
モンテのその言葉を聞くと同時に、体が軽くなる。
なんだろう、と思いきや、突然投げ飛ばされ、フウマルに受け止められた。
「っつぅ……フウマルごめん……」
「いや、それは大丈夫だけど……」
「おい、だからなんでお前は変身してないんだッ!」
「うるさいなぁっ……アウラシュリフトロレが怨気に染まったの!」
そう言いながら黒く染まったアウラシュリフトロレを見せると、ライデンは驚いたような表情を浮かべる。
フウマルも同じで、「まさかここまでとは……」と呟く。
「私だって戦いたい……でも、モンテはそれを許してくれないだろうから」
「……だが、この怨気の量、正直四人揃っていても張り合えるかどうか……」
ライデンの言葉に、私は怨気の中にいる三人に視線を向けた。
しかしその時、目の前の怨気が晴れる。
「……!?」
「キュアフレイム……お前がいないとやる気が出ない……変身しろ」
その言葉と同時に、突如、手元にあったアウラシュリフトロレに纏う怨気が晴れる。
見ると、そこには、元に戻ったアウラシュリフトロレがあった。
「なっ……舐めやがって!」
私はそう呟き、アウラシュリフトロレを構える。
もう細かいことなんて気にしていられるか!
「プリキュア! フォースオーラチェンジ!」
そう叫ぶと同時に、巻物が展開し、文字が舞い、炎と共にコスチュームに変わっていく。
変身しながら、頭のどこかで私は感じた。
この変身がきっと、最後の変身になるだろう、ということを。
やがて、変身を終えた私はポーズを決め、名乗り台詞を口にした。
「侵掠すること、火の如し! キュアフレイム!」
変身した私を見て、オグルはニヤリとした笑みを浮かべる。
その様子を見ながら、私は唇を噛みしめた。
さぁ、幕は上がった。
途中で逃げることは許されない。勝つか負けるか。ただそれだけがこの舞台を止めるための手段。
始めよう……最後の戦いを。
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.322 )
- 日時: 2017/07/30 20:50
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第49話「故郷を掛けて!オグルVSプリキュア!最後の戦い!」2
「朱莉ちゃん……」
心配そうに私を見るモンテに、私は微笑んで見せる。
「大丈夫だって。変身さえすれば最強だから」
腕を上げて、二の腕の辺りを叩いて見せる。
私の素振りに、モンテはクスクスと笑った。
よし。緊張は、多少は解れたかな。
私は一度大きく息を吐いてから、真っ直ぐ、オグルを見た。
「それで、一応変身したわけだけど……」
「……正直、お前の何が良いのか分からないよ」
「はぁ?」
唐突にオグルが吐いた言葉に、私は聞き返す。
直後、先ほどまで収まっていた怨気が、またもや風のように吹き荒れ始める。
「ぐぅッ……!?」
「馬鹿で、単純で、うるさくて……良い所なんて、分からない」
「急に何の話!?」
「でもなんでだろうなぁ……」
私達の周りを吹き荒れる怨気の量はどんどん強くなる。
怨気の流れは、どうやら、オグルを中心に、内側に吹き込むような形で吹いているようだった。
しかし、唐突にそれは止み、全てがオグルの体を覆っていた。
最早、私達から見て、オグルの姿が見えないくらいに。
「なんだよ……この、怨気の量……」
震える声で、ライデンは言う。
ホントに、何なんだろう……これ……。
そう思っていた時、その怨気が一気に凝縮し、オグルの体に纏う。
「……!?」
一瞬、オグルのシルエットのようなものができたと思ったら、爆発音のようなものが鳴り響き、爆風が巻き起こる。
私達はそれに吹き飛ばされ、地面を転がる。
「ケホッ……もう何が何だか……」
そう呟きながら顔を上げた時、私は息を呑んだ。
黒く悍ましいオーラが滲み出るコートを身に纏い、その背中からは漆黒の翼が生える。
顔半分には、何か歪な模様のような入れ墨が入っていて、目は赤く爛々と光っている。
なんだ、これ……。
「ホラ、キュアフレイム……お前の色だぞ……」
自分の目を指さしながら、オグルは言う。
あー……うん、そうだね。だから何。
興味無さそうにしていると、オグルが無表情になって、腕を下ろした。
「キュアフレイム……俺はお前が好きなんだよ……」
「幽鬼軍って、プリキュアを好きになる人多いですね」
呆れたようにフォレストが言う。
あー、そういえばオルコもだっけ。
「オウガはそういうの無かったから、まだ楽だったんじゃない?」
「あはは……まぁね……」
ウィングの言葉に、モンテは困ったように笑いながら言った。
それにしても、なんでよりによって私なんだろう?
モンテとかフォレストの方が見た目は絶対に上だし、ウィングも中々だと思うけどなぁ?
性格だって、さっき馬鹿とか単純とかうるさいとか散々言われたし……。
「私のどこが好きなの?」
「知らねぇよ……俺だって聞きたい」
そう言いながら、オグルはゆっくりと体を前に倒す。
羽が横にピシッと真っ直ぐ伸び、周りの空気が引き締められる。
「でも、さっきオルコが言っていたなぁ……好きになる相手は選べない、とな」
「……朱莉。なんとか一瞬隙を作ってください。その隙をついて、オールターンオフイリュージョンを叩き込みます」
皐月の言葉に、私は小さく頷いた。
とにかく、面倒なことになる前に倒してしまわないと。
私は心の中で呟き、手を構えた。
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.323 )
- 日時: 2017/07/30 21:46
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第49話「故郷を掛けて!オグルVSプリキュア!最後の戦い!」3
「動くこと、雷霆の如し! サンダーブレス! フレイム!」
叫び、腕にサンダーブレスを装着した私は、一気に駆け出す。
それにオグルは笑い、手をこちらにかざしてくる。
あの姿、多分、確実にパワーアップしてる……一筋縄ではいかない……!
咄嗟にそう判断した私は、一度強く地面を踏みしめるように立ち止まって、横に跳ぶ。
すると、ちょうど私がいた場所に、黒い闇の炎が降る。
「ほう? これを躱すか……」
「侵掠の火よ! 我に集い、力と成れ! プリキュア……!」
そこまで叫んで、私は少し考える。
多分、今オグルに命中させるのは無理。
とにかく隙を作るためには……それは……!
「フレイム……バーンッ!」
叫びながら、私は地面に向かってフレイムバーンを放つ。
すると、目の前に炎が広がって、それはオグルを囲う。
「何っ……!?」
「皆、一気に決めるよ!」
私はそう叫びながら、三人の元まで駆ける。
すぐに四人でレジェンドクロックを囲い、セリフを口にする。
「「「「今、大いなる伝説よ! 我等に力を貸し給え! レジェンドクロック!」」」」
そう叫んだ瞬間、レジェンドクロックから光が飛んできて、三人の手首と私のサンダーブレスに絡まる。
やがて、それより派手な腕輪に変わるのを見ながら、私たちは次の言葉を叫んでいく。
「侵掠の業火よ!」
「疾き烈風よ!」
「不動の豪山よ!」
「徐かなる森林よ!」
「「「「今、四つの力よ! 我等に集い、力と成れ!」」」」
すると、巨大な手裏剣が出てきて、私達はそれに乗って飛んでいく。
やがて、オグルの上空に行き、そこで……————……ッ!?
「皆、すぐに手裏剣から離れてッ!」
咄嗟に私は叫ぶ。
なぜなら、オグルが手に黒い炎を纏わせていたから。
すぐに私達は巨大な手裏剣から離れるが、咄嗟に跳んで離れられる距離よりも巨大な炎の塊が飛んでくる。
「なっ……!」
やがて、轟音と共に、私達の体を巨大な炎が包み込み、焼き払う。
コスチュームが燃え尽き、アウラシュリフトロレが黒く染まる。
そのまま私達は地面を跳ね、その場に倒れ込む。
「カハッ、ケホッ……何、あの攻撃……」
「こんなの、勝てるわけ……」
千速がそう呟いた時だった。
黒い炎によって怨気に呑まれていたアウラシュリフトロレが、元の色を取り戻したのだ。
「は……?」
「ホラ、早く立て。まだ戦いは始まったばかりだろ?」
当たり前のように言うオグルの言葉に、私は言葉を失う。
今、アイツは何をしたの……?
さっきの私のアウラシュリフトロレの時だってそうだ。
なぜ、わざわざ黒く染まったアウラシュリフトロレを……。
「拙者の、見間違いか……? あの男、今、お前達のアウラシュリフトロレから怨気を吸い取ったように見えたんだが」
「えっ……?」
フウマルの言葉に、私はつい聞き返す。
怨気を吸い取る……?
そこまで聞いて、蜜柑はハッとする。
「まさかオグルは……アウラシュリフトロレを黒く染めて、怨気を使って、力を奪っているんじゃ……」
「……へぇ。意外と早くバレたな」
なんでもないことのように言うオグルの言葉に、私達は言葉を失った。
「ちょっと待てよ! 伝説の書の力を奪うことなんて、できるわけないだろッ!」
すぐにライデンが叫ぶ。
伝説の書の力とかを詳しく知らないが、奪えないものなのだろう。
そんなライデンに、オグルは鼻で笑う。
「できるんだよ……」
そこまで言うと、オグルは自分の胸に手を当て、不敵な笑みを浮かべた。
「なぜなら俺が……第六の、伝説の書なのだから」
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.324 )
- 日時: 2017/07/30 22:55
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第49話「故郷を掛けて!オグルVSプリキュア!最後の戦い!」4
「なぜなら俺が……第六の、伝説の書なのだから」
「「「「「「は?」」」」」」
初めて六人全員の声が揃った。
は? えっと、第六の書って……どういうことだ?
そう不思議に思っていると、オグルは呆れたようにため息をついて、腕に怨気を纏わせ始める。
「なっ……」
「説明するより、見せた方が早い」
その言葉と同時に、私達を包み込むように怨気が広がる。
やがて、私達以外真っ暗な空間が出来上がる。
「これは……」
そう呟いた時、その暗闇が変化する。
やがて、そこに大量の人間が現れ、争いを始める。
「うわ、何これ……!」
「……これは、俺の中に眠る第六の書……陰の書の中にある、記憶だ」
そう言って現れたのは、鬼人の姿をしたオグルだった。
眼鏡をクイッと上げながら、オグルは争っている人々を見つめる。
その時、カラフルな恰好をした六人の少女が現れる。
少女達は、私達と同じプリキュアの衣装を着ていた。
まず、風林火山であろう、青、緑、赤、黄色。
それから、オレンジと、黒……雷と、陰か……。
少女達は戦争をしている人たちを説得しようとしたり、時には実力行使に出たりして、戦争の鎮静化を謀ったらしい。
「こんな時代が……」
「あぁ……だが、彼女達は伝説の書に選ばれてしまっただけで、元は一人の少女……全員がこんな活動をひたすら耐えられるわけがない……」
オグルの言葉に、目の前に広がる世界が変わる。
すると、黒い髪の少女が、アウラシュリフトロレを見つめながら、一人物陰で落ち込んでいた。
「なんで、同じ人間同士なのに、人は皆争い合うんだろう……」
「あれが、陰の書の……?」
千速が呟いた一言に、オグルは頷く。
そこで、少女は「そうだっ!」と呟き立ち上がった。
「皆がどれだけ人を恨んでいるのか、見た目で分かるようにすれば良いんだ! そうすれば、皆戦争をやめてくれるハズだよ!」
その言葉と同時に、またもや場所が変わる。
また戦争の場面に切り替わると同時に、少女は、アウラシュリフトロレの力を発動した。
すると、その場所は黒い靄のようで満たされた。
「皆さんッ! これは、皆さんの恨みの感情を具現化したものですッ! こんなに大量の怨念で満たされてるんですッ! だから、争うのはやめてくださいッ!」
しかし、少女の言葉に耳を貸すものはいない。
……否、聞いても、だから何だと言う状態なのだろう。
どれだけ恨まれても良い。ただ、自分の目的を叶えるために、彼等は戦うんだ……。
「……なんで……もう、どうすれば良いのか分かんないよ……」
少女はそう呟いて、崩れ落ちる。
やがて、地面に落ちていたアウラシュリフトロレを広い、立ち上がる。
そのアウラシュリフトロレは、少女に握られた瞬間真っ黒に染まり、怨気を発する。
「じゃあもう……皆消えちゃえば良いんだッ!」
泣きながらそう叫んだ瞬間、怨気が少女を包み込む。
彼女の体が怨気の中に溶け込み、やがて、その体は原型を無くす。
「何あれ……」
「体が全部、怨気に……?」
「……全てを呪い、恨んだ少女は、自らを怨気にして、何人かの兵士を操った。……それが幽鬼軍の始まりだ。物にも魂はある。だから、物にも憑りついて、化け物を生み出したりした」
物に魂……邪悪なる魂よ、我に仕えよ……。
『彼女』にとって、全ての物が恨めしかったのであれば、全ての魂が等しく邪悪であったことだろう。
その邪悪な魂を仕えさせて、オンネーンを生み出していた……。
「でも、全てを恨んでいたのであれば、なぜオルコや貴方は、私や朱莉を好きになったりしたのですか?」
「俺達はお前の記憶を使って生まれたからな。感情なんかも、そこから学んだのだろう。少し感情面が強かったが」
「……つまり、怨気そのものが、アウラシュリフトロレの力だったってこと……?」
私の問いに、オグルはニヤリと笑う。
そして、自分の胸に手を突き刺した。
「……!?」
驚いている間に、彼は胸から何かを引き抜く。
それは、どす黒く染まったアウラシュリフトロレだった。
「なっ……」
「流石は伝説の書。これだけ怨気に染まっても、原型だけは留めている。……これを心臓として、怨気は動く。だから、コイツさえ壊さなければ、怨気は止まない。幽鬼軍は止まらない」
「でも、怨気の強さが異常すぎて、倒すことなんて……」
千速の言葉に、オグルは笑う。
すると、周りを包み込んでいた怨気が止み、オグルは自分の胸の中にアウラシュリフトロレを戻して一言、静かに放った。
「つまり、お前達の負けは確定したんだよ」
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.325 )
- 日時: 2017/07/31 16:07
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第49話「故郷を掛けて!オグルVSプリキュア!最後の戦い!」5
「負けが確定……そんなわけ……!」
「ううん……間違ってないよ……」
蜜柑の言葉に、私は振り向く。
そこには、その場にへたり込む蜜柑の姿があった。
「普通に戦っても、五つの伝説の書の力を込めたオールターンオフイリュージョンでも勝てないんだよ? おまけに、向こうにも伝説の書の力があるなんて……」
「でも、向こうは陰の書一つだけど、私達は五つだから、奇跡が起きれば……!」
「……彼は、怨気の力でパワーアップできるんですよ? 諦めずに戦っても、私達のアウラシュリフトロレから力を奪われて、もっと強くなるだけです」
皐月の言葉に、私はたじろぐ。
千速もそれに膝をついて、「そうだね……」と言う。
「私達にはもう、新しい力を手に入れる手段もない……もう終わりだよ、こんなの……」
「……何さ……私や蜜柑をこんな戦いに巻き込んだくせに! 何、先に諦めてるんだよぉッ!」
私の叫びに、皐月と千速が顔を上げる。
まだ足りない。もっと伝えないと。
「そもそも私は、プリキュアをやりたくて戦ってるんじゃないッ! 二人の故郷を取り戻すために戦ってるのッ!」
「それはっ……」
「それなのに! その目的二人が諦めるとか、ふざけるなッ!」
私はそう叫んでから、蜜柑に顔を向ける。
へたり込み俯いている蜜柑の顔を両手で挟み強引に顔を上げさせ、私と目を合わせさせる。
「蜜柑も蜜柑だッ! 風邪引いた時に言ってたよね!? 全部頑張るって! 全部頑張って一緒に戦うって!」
「でも、今はもう……」
「だったら今が頑張り時じゃないかよ! 立ちあがれよッ!」
私の言葉に、蜜柑は目を逸らす。
そんな私の様子に、オグルが高笑いをした。
「はははっ……所詮、お前達が諦めずに何度立ち上がって立ち向かってこようと無駄なのに、よくそんなに騒げるものだ」
「うるさいなぁッ! 諦めなければ、きっと希望は見つかるんだからッ!」
「ハッ……貴様の頑張りなど、俺の前ではロウソクの火も同然。息を吹けば消える」
オグルの言葉に、私はだんだんイライラしてくる。
私はオグルと蜜柑達の間に立ち、両手を広げた。
「私はねぇ! 別にアンタに勝ちたいんじゃないの! 友達を守りたいだけ! でもアンタがその大事な友達を傷つけるって言うなら、私はアンタを倒す!」
「だったら、守ってみせろぉッ!」
オグルはそう叫ぶと、腕に炎を纏わせる。
そして視線はキョロキョロと動き、突然、腕からその炎を放った。
「なっ……!」
標的は……千速!?
私は咄嗟にアウラシュリフトロレを構え……いや、これじゃあ間に合わない!?
「……! くっそぉ!」
私はすぐに叫び、千速の前に立った。
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