二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【完結】風林火山プリキュア!
- 日時: 2017/08/01 13:12
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=31539
初めまして!愛と言います!
今日からは、オリジナルのプリキュア、通称オリキュアの小説を書きたいと思います!
初の試みなのでグダグダとかになると思いますが、暖かい目で見てやって下さいw
よろしくお願いします!
追記:上記URLにて風林火山プリキュアの劇場版という名目の中編を載せています。良かったらそちらも見てやってください。
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- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.311 )
- 日時: 2017/07/28 23:02
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第47話「蜜柑の動かざる決意!世界で一番大好きだから!」3
「「動くこと、雷霆の如し! サンダーブレス!」」
「フレイム!」
「モンテ!」
打ち合わせをしたわけでもないのに、私達の息はぴったりと合った。
私はそれに少しだけ笑って、朱莉ちゃんに向き直る。
「さぁ、朱莉ちゃん! 全力でぶつかり合おうよ!」
「あああああああああああッ!」
獣のような雄叫びをあげて、朱莉ちゃんは私に突っ込んでくる。
そして肘を構え、エルボーを喰らわせて来る。
私はそれを受け止め、弾く。
「いつも、私より良い点数を取っているお前をッ! 妬んでいたッ!」
強く握り締められた拳が、私のこめかみの辺りを襲う。
私はそれをなんとか避ける。
いつも私より良い点数を取る蜜柑が羨ましかった……とか?
「いつも私の後ろに隠れる弱虫なお前がッ! 不必要だったッ!」
私の顎を狙って放たれた蹴りを、なんとかギリギリで躱す。
えっと……いつも私の後ろに隠れる弱虫な蜜柑が大切だった……かな。
「私より弱いお前がッ! 邪魔だったッ! ずっとずっと、嫌いだったッ!」
そう言いながら放たれた回し蹴りを、私はギリギリで避ける。
私より弱い蜜柑が大事だった。ずっとずっと、好きだった。
「小さい時から、ずっと、ずっと、お前のことが憎くて憎くて仕方が無かったッ!」
足払いを掛けてくるので、私はそれをジャンプで躱す。
小さい時から、ずっと、ずっと、お前のことが可愛くて可愛くて仕方が無かった……。
「……って、朱莉ちゃん……流石にそれはちょっと……」
「黙れッ!」
朱莉ちゃんはそう叫びながら、私の腹を蹴り飛ばす。
なんていうか、朱莉ちゃんからの好意が純粋すぎて、少し気が抜けたんだよねぇ。
流石に少し油断しすぎたか。
地面を転がった私は、すぐに立て直し、横に跳ぶ。
「でも、そんなに私のこと大好きなんだ?」
「うるさいッ! お前なんか大嫌いだッ!」
うるさい。蜜柑のこと大好き。
あ、この作業繰り返してたら、朱莉ちゃんがツンデレとかにしか見えなくなってきた。
私は一度立ち止まり、息をつく。
「ありがとう。朱莉ちゃんの気持ち充分伝わったよ」
「何の話だぁッ!」
叫びながら拳を振り上げる朱莉ちゃんに私は微笑み、彼女の腕を掴んだ。
そして、体を捻り、一度投げ飛ばす。
「だから次は、私の、朱莉ちゃんの好きな所、たくさん教えるからッ!」
朱莉ちゃんばかりじゃ不公平だもんね。
私も伝えるよ……朱莉ちゃんの好きな所!
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.312 )
- 日時: 2017/07/29 08:33
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第47話「蜜柑の動かざる決意!世界で一番大好きだから!」4
「朱莉ちゃんはいつも、正義感が強くて、カッコよかった!」
私はそう叫びながら、朱莉ちゃんに拳を突き出していく。
迷いはない。全力で、一撃一撃を放って行く。
朱莉ちゃんがそうしてくれたんだから、私だってそれに応えるんだ!
「迷子になった時、不安で怖かった時に来てくれて、本当にうれしかった……!」
「黙れぇぇぇッ!」
そう叫び、朱莉ちゃんは私の腕を掴む。
投げ飛ばされそうになるがなんとか踏みとどまり、朱莉ちゃんの手を強引に離す。
私は一度バックステップで距離を取り、息をついてから、駆け出す。
「勇太に苛められた時、いつもいつも守ってくれた時、嬉しかった!」
「そんなこと覚えてないッ!」
「覚えてなくても事実だから!」
そう叫びながら、私は跳び蹴りを放つ。
朱莉ちゃんはそれを躱し、私の足を掴んで地面に投げつける。
痛い。痛いよ、朱莉ちゃん。
でもきっと、朱莉ちゃんの心も痛いんだよね。
だから、その痛みから救うためにも、私は、負けるわけにはいかない!
「一緒に秘密基地を見つけた時も楽しかったよね! 雨が降って来たけど、一緒に抱きしめ合っていたから、寒くなかった!」
「うるさぁぁぁいッ!」
叫びと同時に、腹を蹴られる。
私の体は吹き飛び、地面を何度も跳ねた。
……ホント、滅茶苦茶痛いよ……。
フラフラと立ち上がり、私は、朱莉ちゃんを見つめた。
「中学生になる前、二人で約束したよね? 中学生になっても、高校生になっても、大人になってもおばあちゃんになっても、ずっと友達だよって」
「そんな約束……覚えて、ない……!」
「ううん。朱莉ちゃんが覚えてないだけで、したんだよ。……思い出して、朱莉ちゃん……」
「黙れッ! 黙れ、黙れ、黙れッ!」
滅茶苦茶に叫びながら、朱莉ちゃんは拳を振るう。
動きも単調で、避けるのはそんなに難しくない。
あと、朱莉ちゃんの好きな所……か……。
「……朱莉ちゃんは、馬鹿で、単純で、ちょっとおっちょこちょいで、猪突猛進で、意地っ張り」
「……?」
「でもね、そんな所も全部含めて、朱莉ちゃんなんだ。そんな所も全部含めて、私は、朱莉ちゃんが大好きなんだ」
私の言葉に、朱莉ちゃんの表情が徐々に不機嫌そうな表情になっていく。
拳が、血管がブ千切れるんじゃないかってレベルまで握り締められ、痛そう。
私はそれに苦笑し、ゆっくりと、アウラシュリフトロレを取り出す。
「朱莉ちゃんのその攻撃も、その技も、全部朱莉ちゃんだから……私は全部、受け止めたい」
そう呟きながら、私は変身を解除した。
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.313 )
- 日時: 2017/07/29 09:38
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第47話「蜜柑の動かざる決意!世界で一番大好きだから!」5
光の屑と共に、プリキュアとしてのコスチュームがはじけ飛んで、私は変身前の姿になる。
アウラシュリフトロレを投げ飛ばし、私はあかりちゃんに向かって両手を広げて見せた。
「朱莉ちゃん……全部、受け止めてみせるから」
「……! 舐めるなぁぁぁぁぁッ!」
そう叫んだ朱莉ちゃんは拳を振り上げ、私に向かって叫ぶ。
不思議と怖くなかった。だって、その攻撃も全て、朱莉ちゃんなんだから。
「私はお前がッ! 世界で一番ッ! 大っ嫌いだぁぁぁぁぁぁぁッ!」
その言葉に、私は目を瞑った。
しかし、攻撃は来ない。この感覚、さっきも味わったような気が……。
私はゆっくりと目を開く。
すると、目の前で、震えた状態で固まる拳があった。
「なんで……だ……」
「……私はね、朱莉ちゃん」
私はゆっくりと呟きながら、朱莉ちゃんの手を両手で優しく包み込んだ。
朱莉ちゃんの手はすごく温かくて、冬の寒さで凍えた私の手が、温まっていくのが分かった。
「朱莉ちゃんと同じ景色を見るのにも、すごく時間が掛かる。鈍間だし、弱いし、一人じゃ何もできない」
「な、にを……離せ!」
そう叫びつつ、振り払おうとはしない朱莉ちゃん。
私はそれに笑い、彼女の腕を引き寄せる。
「だから私には、朱莉ちゃんがいないとダメなんだよ。朱莉ちゃんが、世界で一番大好きだから」
そう言いながら、私は朱莉ちゃんの体を抱きしめた。
強張っていた彼女の体から、徐々に力が抜けていくような感触があった。
温かい。やっと、私を温めてくれる炎が、こんなに近くに来てくれた。
「み……かん……」
掠れた朱莉ちゃんの声が降り注いでくる。
顔を上げると、涙をボロボロと流す朱莉ちゃんの顔があった。
「何泣いてるの……朱莉ちゃん……泣き虫なのは、私一人で良いのに……」
私はそう言いつつ、朱莉ちゃんの涙を指で拭った。
それに、朱莉ちゃんは「蜜柑っ」と言って、私の体を抱きしめた。
すると、ほとんど同時に彼女の黒いコスチュームが黒い灰のようになり、消えていく。
「朱莉ちゃ……わッ」
安心した時、突然朱莉ちゃんの体重が加わって来て、私は後ろに倒れ尻餅をつく。
ゆっくり体を離すと、安心したような、安らかな顔で眠る朱莉ちゃんの姿があった。
「もう……朱莉ちゃんってば……」
私は苦笑し、朱莉ちゃんの体を抱きしめた。
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.314 )
- 日時: 2017/07/29 10:08
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第47話「蜜柑の動かざる決意!世界で一番大好きだから!」6
「蜜柑!」
「蜜柑、大丈夫ですか!?」
朱莉ちゃんの呼吸が大分一定になった頃、空中に穴ができて、千速ちゃんと皐月ちゃんが走って来る。
私はそれに、私の腕の中で眠る朱莉ちゃんを見せた。
それを見て、二人は安堵した表情を浮かべる。
「戻った……のね……」
「多分ね。まだ確実とは言えないけど……」
「むにゃ……?」
私がそこまで話していた時、朱莉ちゃんが目を覚ます。
さぁ、今の朱莉ちゃんは、操られているのか元に戻っているのか……。
「わ、蜜柑!? え、私、今まで、え!?」
「完璧に元に戻ったわね」
千速ちゃんの言葉に、朱莉ちゃんはキョトン、と首を傾げた。
その様子に、私は苦笑する。
「良かった。朱莉ちゃんが元に戻って」
「あ、そっか……私、なんか、ずっと変だった……って、蜜柑怪我ない!?」
慌てて私の肩を掴んで心配する朱莉ちゃんに、私は苦笑する。
「大丈夫だよ。私だって、自分を守れるんだから」
「……そっか。もう、私が守らなくても、大丈夫なんだね」
朱莉ちゃんの言葉に、私はムッとする。
「誰がそんなこと言ったの? 朱莉ちゃんは私のヒーローなんでしょ?」
「え、でも……」
「……二人で守り合えば良いじゃん。二人ともヒーローで、二人ともヒロイン。お互いの足りないところを補い合っていけば良いんだよ」
私の言葉に、朱莉ちゃんは少し間を置いた後で「そう、だね……うん」と言って笑う。
そんな私達のやり取りを見ていた千速ちゃんは、呆れたように笑った。
「相変わらずラブラブなことで」
「二人は両想いですね」
「そうだよ〜。蜜柑と私はラブラブの両想いだから〜」
「も〜。何言ってるのさ〜」
私を抱きしめながら言う朱莉ちゃんに、私は苦笑する。
愛おしいその時間が、なんだかとても楽しくて、私達は笑い合った。
「お楽しみの時間は終わりだよ」
その時、声がした。
慌てて振り向くと、そこには、こちらに歩いてくるオウガとオルコの姿があった。
「オルコ……オウガ……!」
「全く、あっさり洗脳は解かれるし、もう少しちゃんとしてほしいな」
「まぁ良いじゃない。おかげで、こうして俺達のテリトリーに、四人を引き込むことができたんだからさ」
オルコはそこまで言うと立ち止まり、ニヤリと笑う。
「ここからは、殲滅の時間だよ」
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.315 )
- 日時: 2017/07/29 20:17
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第48話「決戦!幽鬼軍VSプリキュア!」1
「ここからは、殲滅の時間だよ」
オルコの言葉に、私達の体は強張る。
殲滅の時間……殲滅の意味は、すっかり滅ぼすこと、皆殺しにすること……。
まぁ、簡単に言えば、私達を全滅させるという意味で……。
「せめて、少しくらい休ませてほしかったけど……」
朱莉ちゃんはそう言いながら、ゆっくりと立ち上がる。
私もそれに立ち上がり、手をかざす。
すると、遠くに投げ飛ばしていたアウラシュリフトロレが、私の手元まで飛んでくる。
それから四人で変身しようとアウラシュリフトロレを構えた時だった。
「嘘……でしょ……?」
朱莉ちゃんの言葉に、私は振り向く。
見ると、彼女の手には、黒く染まったアウラシュリフトロレが握り締められていた。
「なっ……まさか、オグルの……」
「っ……蜜柑は朱莉を守ってて。私と皐月で、あの二人を……」
「……1対1で戦うなら、俺は、そこの黄色い奴が良い」
オウガの言葉に、私はビクッと肩が震えるのが分かった。
なんで、よりによって私……? しかも、さっき戦ったばかりなのに……。
「俺は皐月ちゃん。最近ずっと舐められっぱなしだからね」
「……私は構いませんが」
皐月ちゃんはそう言ってオルコと向き直る。
私は少し迷いつつ、千速ちゃんを見る。
「それじゃあ、朱莉ちゃんのこと任せて良いかな?」
「えぇ。無理しないでね」
「うー……蜜柑に守られたかったー」
ムスッと頬を膨らませながら言う朱莉ちゃんに、私は苦笑する。
朱莉ちゃんなら大丈夫。千速ちゃんもいるし。
私は深呼吸をすると、オウガに向き直った。
その時、隣に並んでいた皐月ちゃんが口を開く。
「蜜柑、大丈夫ですか? 疲れたり、怪我してたり……」
「大丈夫。朱莉ちゃんのためだと思えば、これくらい」
「……そうですか」
皐月ちゃんは微笑み、アウラシュリフトロレを構える。
私も同じように構え、同時に叫んだ。
「「プリキュア! フォースオーラチェンジ!」」
「動かざること、山の如し! キュアモンテ!」
「徐かなること、林の如し! キュアフォレスト!」
変身を終えた私達は、すぐにそれぞれの敵に向き直る。
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