二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【完結】風林火山プリキュア!
- 日時: 2017/08/01 13:12
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=31539
初めまして!愛と言います!
今日からは、オリジナルのプリキュア、通称オリキュアの小説を書きたいと思います!
初の試みなのでグダグダとかになると思いますが、暖かい目で見てやって下さいw
よろしくお願いします!
追記:上記URLにて風林火山プリキュアの劇場版という名目の中編を載せています。良かったらそちらも見てやってください。
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- Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.55 )
- 日時: 2017/05/09 21:40
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第8話「探せ、プリキュアの正体!?新聞部から逃げろ!」6
翌日。正直言って……胃が痛くなるくらいには学校に行きたくなかった。
仮病で休んでやろうかとも思ったが、お母さんを騙せるほどの演技力は私には無いし、何より「蜜柑ちゃんが待ってるわよ」という言葉で、渋々家を出た。
私の顔を見た瞬間、蜜柑は笑みを引きつらせた。
「おはよう、朱莉ちゃん。……不機嫌そうだね」
「だって、絶対美沙、また今日も私達のこと観察するよ!? あの時は適当に誤魔化したけど、多分嘘だとかどうとか言って」
「んー……まぁ、朱莉ちゃんと一緒にいれば、どうにかなるかなって」
そう言って微笑む蜜柑。
ぐぅ……むしろ何かハードルが上がった気がする……。
そう思いながら、途中で千速と合流し、学校に入る。
すると、やはり玄関の掲示板には、人だかりができていた。
「どうしよう〜……嫌な予感しかしないよ!」
私が文句を言った時、美沙がこちらに歩いてくるのが見えた。
その瞬間、私の頭の中で赤いランプが光る。
これは緊急事態だ。すぐに逃げなければ。
「蜜柑、千速、今すぐ……」
「ちょ、ちょっと待って!」
逃げようとした私を呼び止める美沙。
その言葉に、欲望とかそういうものを特に感じなかったため、無意識に動きを止める。
私の様子に、二人は不思議そうな顔をしていた。
やがて、美沙は私の元まで駆け寄ってくると、頭を下げた。
「えぇっと?」
「私の勘違いで、付け回したりとか、質問攻めとかして、すごく申し訳なかったの。それで、お礼と言ってはなんだけど……学校新聞。三人には特別に」
そう言って渡された新聞には、でかでかと『美少女戦士プリキュア、大活躍!』と書かれていた。
ていうか、ずっと流していたけど、美少女戦士って何。セー○ームーン?
まぁ、千速と蜜柑は美少女だけどさ。
「私分かったの。私の仕事は、プリキュア達の正体を突き止めることじゃなくて、彼女達の戦いを皆に伝えることだって」
「それは良いことだけど……どういう心境の変化?」
私が聞くと、美沙は「えへへっ」と笑った。
「実は昨日、カメラが化け物にされた時にプリキュアに助けてもらったんだ! もし正体をばらされて彼女達の戦いの妨げになったら申し訳ないよ」
そう言う美沙の目が明らかに恋する乙女なのは、流石に私の考えすぎかな?
……そうじゃない気がする。
「そっか……」
「特にキュアウィング? のあの風の技! かっこよすぎてもう本当にすごいの! あぁ〜ウィング様ぁ……」
「……」
私は見なかったことにして、視線を逸らした。
千速が若干青ざめた顔をしているが……気にしない。
まぁ……結果オーライ?
- Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.56 )
- 日時: 2017/05/10 17:29
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第9話「笑顔が一番!蜜柑畑の秘密!?」1
ガタゴトと電車に揺られる中、紅助がジトーとライデンを睨む。
「どうしたの、紅助」
「……千速さんが好きな人って、その人なわけ?」
「は!?」
ずっと黙っていたライデン(人間態)は、素っ頓狂な感じの声を上げた。
あー。そういえば前に千速がフる時に、そんなこと言ってたね。
口からのでまかせみたいだけど。
ちなみに、ライデンのこともちゃんと説明はしてある。
目の前で変身もさせたし、妖精であることは知っているんだけどなぁ。
「ないない。だって妖精だよ? 犬とタヌキ混ぜたような」
「世の中には、動物に恋する人間だっているんだぜ? 姉貴の価値観が通用しない相手もいるじゃないか」
ぐぅ、確かに正論だ。
助けを求める目で千速を見ると、彼女は仕方なさそうに肩を竦めた。
「悪いけど、彼じゃないわよ。ライデンは昔から皐月一途だし」
「へ、変なこと言うな!」
「あら? 事実じゃない。昔から皐月皐月って」
「ぐぬぬ……」
平然と言う千速に、ライデンは口を噤む。
その光景に笑いつつ、真梨香ちゃんは蜜柑に視線を向けた。
「遠山先輩。目的の駅までは、後どれくらいですか?」
「えっと、もう少しなんだけど……」
その言葉と同時に、次の駅を知らせるアナウンスが聴こえた。
−−−
「いらっしゃい! よく来たねぇ」
目的地である、蜜柑のお姉さんが経営しているミカン畑に着くと、早速持ち主である柚希さんが手を振ってきた。
私達はそれに挨拶をしつつ、近づく。
「おぉ! 思いのほか人数いるじゃん! 朱莉ちゃんと紅助君は久しぶり、だよね?」
「はい! 今日はよろしくお願いします!」
「よ、よろしくお願いします」
私と紅助が挨拶をすると、柚希さんは「うん。よろしく」と言って、千速と真梨香ちゃんとライデンの方に視線を向けた。
「君達は初対面……だよね? 今日は遠慮なく手伝ってもらうから、よろしくね!」
「は、はい! がんばりまひゅ!」
緊張しているのか、真梨香ちゃんは思い切り噛んでいた。
千速はそれを心配する素振りを見せつつ、「よろしくお願いします」と言って、ペコッとお辞儀をした。
ライデンも同じように会釈する。
柚希さんはそれに「うんうん」と満足そうに頷き、蜜柑に視線を向けた。
「蜜柑〜。二か月ぶりのお姉ちゃんだよ〜」
まるで子供に言うような口調に、蜜柑は呆れたようにため息をついた。
彼女の反応に、柚希さんは「つれないなぁ」と言った。
「つい最近までここに来ると、「お姉ちゃん大好き〜!」て嬉しそうに駆け寄って来てくれたのに」
「嘘つかないでよ!」
顔を真っ赤にして叫ぶ蜜柑に、柚希さんはいたずらっぽい笑みを浮かべる。
実年齢は蜜柑と十歳差くらいあるって話だけど、蜜柑に似た童顔の影響で、高校生くらいに見える。
蜜柑も背丈が極端に低かったりしたら小学生に見られそうな顔立ちをしているからなぁ。
「あはは、冗談はさて置き。今日はありがとうね。早速働いてもらうよ〜!」
無邪気な笑顔を浮かべる柚希さんに、私達は苦笑した。
今日このミカン畑に来た理由。それは、ミカンの収穫のお手伝いだ。
- Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.57 )
- 日時: 2017/05/10 20:40
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第9話「笑顔が一番!蜜柑畑の秘密!?」2
<蜜柑視点>
パチッ、と小気味いい音と共に、朱莉ちゃんはミカンの茎を切り落とした。
そして、手に持ったミカンを私にドヤ顔で見せてきた。
「どうだ蜜柑!」
「うーん……ちょっとだけ長いかな。もう少し短くできる?」
「……」
ムスッとした表情を浮かべた朱莉ちゃんは、無言で茎を切り落とし、カゴの中にいれる。
その横では、千速ちゃんが高い場所にあるミカンを取っていた。
「千速ちゃんは、大丈夫そう?」
「初めてだから、上手くできてるのか分からないけど」
そう言って見せてくれたものは、初めてとは思えないくらい、綺麗に茎が切り取られていた。
「わぁ、すごく上手!」
「本当? 良かった」
「千速良いな〜! 私だって……!」
朱莉ちゃんはそう言ってせっせとミカンを狩り始める。
……傷つけないようにね?
少し離れた場所では、お姉ちゃんが真梨香ちゃんに何かを教えていた。
それから視線を離した場所では、黙々とミカンを取っているライデンちゃんに、紅助君が何か言っていた。
「お前、千速さんのことたぶらかしたら許さないからな」
「……何の話か分からないけど、オイラと千速はそういう関係じゃないぞ」
「でも、千速さんの好きな人って……!」
「そういうこと言っている暇があったら、ミカンの収穫を手伝ったらどうなんだ? その方が、蜜柑も喜ぶと思うぞ」
「ぐぅ……!」
……別にちゃんとしても、私は喜ばないけどなぁ。
そう思いながらニ、三個ほどミカンを取っていた時、お姉ちゃんがこちらに歩いてくるのが見えた。
「皆頑張ってるねぇ。ちょっと休憩する?」
「大丈夫ですよ! まだまだ頑張れます!」
「本当に〜? 他の二人は?」
「私もまだまだ平気です」
「私も大丈夫。お姉ちゃんこそ、人任せにしないで、ちゃんとやってよね」
私の言葉に、お姉ちゃんは「これは参った」と笑い、私のカゴから一つのミカンを手に取った。
「もし喉が渇いたら、一つや二つくらいなら、自由に食べて良いからね。このカラマンダリンっていうミカンは、手で皮も剥けるし、甘くて美味しいから気軽に食べられるよ」
「……お姉ちゃんさぁ、大事なこと忘れてない?」
「え? 何が?」
悪びれも無く言うお姉ちゃんに、私はため息をついた。
「私、ミカン嫌いなのに……」
「え、そうなの?」
驚いた声で聞いてくる千速ちゃん。それに、私は頷いた。
昔から嫌いなんだ。食わず嫌いって言うのかもしれないけど、あまり自分から好んで食べようとは思わない。
私の言葉に、お姉ちゃんは「あー! そうだったねぇ!」と言った。
「なんでかなぁ。こんなに美味しいのに……」
そう言ってモグモグとミカンを頬張る朱莉ちゃん。
……カラマンダリンって、結構高級な品種なんだけどなぁ……。
まぁいいや。
「どうしても苦手なの! 良いから早く続きやろ!」
「待って待って。もう少し味わわせて」
「もぉ〜!」
怒る私を見て、お姉ちゃんは「あははっ!」と笑った。
- Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.58 )
- 日時: 2017/05/10 21:59
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第9話「笑顔が一番!蜜柑畑の秘密!?」3
それからしばらくミカンの収穫をして、昼食の時間になったため、私達はミカン畑の近くにあるお姉ちゃんの家に上がった。
私や朱莉ちゃん、紅助君は何度か上がったことはあるが、他の皆は初めてなので、キョロキョロとせわしなく辺りを見渡していた。
やがて、お姉ちゃんが料理を運んでくる。
「さぁ、遠慮なく食べてね!」
そう言って皿を置かれた瞬間……私は顔をしかめた。
「お姉ちゃん……これ……」
「うん? みかんを使った料理」
……それは見れば分かる。
げんなりする私を知ってか知らずか、お姉ちゃんは悪びれも無く続ける。
「ホラ、やっぱさぁ、商品にならないミカンとかあるから、こうやって料理にも使わないとダメで……」
「喧嘩売ってるの!?」
つい、苛立ちから声を荒げてしまう。
それに、朱莉は「蜜柑!」と窘めてくる。
正直、食べ物の好き嫌いだけで自分がこんなにも怒るなんて、思わなかった。
でも、ミカンだけはどうにも無理で……。
「そんなつもりじゃ……」
「お姉ちゃんなんて……大嫌い」
私はそれだけ言うと立ち上がり、家を出て行った。
なんで、こんなに怒ってしまうんだろう……。
自分でもよく分からない怒りに、私は何度目かになるため息をついた。
「蜜柑……どうしたの? 急に」
その声に、私は我に返って、顔を上げた。
すると、私の顔を心配そうに覗き込んでいる朱莉ちゃんがいた。
近い距離に顔があったために、私は「うわわっ」と声を上げて後ずさり、そのまま足を滑らせて尻餅をついてしまった。
「貴方にしては珍しく怒っていたけれど……そんなにミカンが嫌い?」
近くにいた千速が、私に手を差し出しながらそう言った。
その手を握って立ち上がりながら、私は小さく頷いた。
「うん……小さい頃から、なぜか……」
「それ以外のものは全然好き嫌いなんてしないのにね。なんで?」
そう言って首を傾げる朱莉ちゃん。
なんでって聞かれても……分からないよ。
そう思っていた時、遠くから何かが破壊される音が聴こえた。
「……オンネーン!?」
「そんな……こんな時に……!?」
二人が走って向かうのを、私は慌てて後ろから追いかけた。
見ると、そこでは、ウサギの姿をしたオンネーンが暴れているのが見えた。
前に狼の姿をしたオンネーンが来て、痛い目にあった。
あの子以外のオンネーンは動物の見た目なんてしていなかったし……もしかして……。
それに、あの位置と進行方向……このままじゃ、ミカン畑に……。
「こんな時に……蜜柑、千速!」
「う、うんっ!」
「分かっているわ」
私達はすぐにアウラシュリフトロレを取り出し、叫んだ。
「「「プリキュア! フォースオーラチェンジ!」」」
とにかく今は、戦うしかない!
- Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア ( No.59 )
- 日時: 2017/05/10 22:35
- 名前: ハナ@閻魔天使 ◆yQdF0ABuSo (ID: dY22Nade)
- 参照: http://mecuru.jp/novel/20253
蜜柑がいろんな意味での手助けになってくれたっていう感じですね…さぁプリキュアたちはみかん畑を守れるか…気になりますね!
更新がんばってください!
あ、あともしよかったら私の書いている小説読んでください!
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