二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【完結】風林火山プリキュア!
日時: 2017/08/01 13:12
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=31539

初めまして!愛と言います!
今日からは、オリジナルのプリキュア、通称オリキュアの小説を書きたいと思います!
初の試みなのでグダグダとかになると思いますが、暖かい目で見てやって下さいw
よろしくお願いします!

追記:上記URLにて風林火山プリキュアの劇場版という名目の中編を載せています。良かったらそちらも見てやってください。

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Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.40 )
日時: 2017/05/05 14:14
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第6話「ドキドキ!初恋!?後輩の恋の応援だ!」5

「侵掠すること、火の如し! キュアフレイム!」

 私は叫びながら、屋上の扉を蹴破った。
 しかし、屋上には誰もいない。

「えっ、嘘……」

 私は焦り、視線を彷徨わせた。
 すると、屋上の柵の一部が破壊されているのが見えた。

「まさか……!?」

 そこに駆け寄ると、下で二人がオンネーンと戦っているのが見えた。
 太陽光パネルが元になっているオンネーンは、ずっと板を太陽に向けている。
 何をしているのだろう?

「来たよ! モンテ、ウィング!」
「朱莉ちゃん! 危ないッ!」

 モンテの言葉に、私は飛び降りようとしていたのを止める。
 それと同時に、オンネーンのパネルがこちらに向く。
 真っ赤に輝くパネルに、私はすぐに後ずさり、横に跳んだ。
 直後、私がいた場所を熱光線が通り過ぎる。
 石がドロドロに溶けて、真っ黒に焦げている。

「うわ……」
「姉貴ぃ!」

 その時、扉が開き、紅助が駆け込んできた。
 って、紅助!?

「ん? アンタは……」
「えぇっと……通りすがりのスーパーヒーローです」
「……あっそう」

 白けた目でそう言った紅助は、チラッとオンネーンに顔を向けた。
 すると、すぐに柵から身を乗り出した。

「ちょ、ちょっと!?」
「アンタはここにいろ! ここは俺に任せて!」

 そう言って飛び降りる紅助。
 あの馬鹿ッ!
 私は慌てて柵を乗り越えて、下を見る。
 どうやら植え込みの中に上手く着地したようで、すぐに立ち上がった紅助は、オンネーンの元に駆けていく。
 私もなんとか落下して、着地する。

「おい化け物ぉ! 倒すなら、先に俺を倒してみせろ!」

 挑発する紅助に、オンネーンが走り出す。
 あまりに唐突な出来事だからか、モンテもウィングも驚いた表情で見ていた。
 私は慌てて紅助の元に駆け寄る。

「ちょっと! 危ないわよ!」
「俺が危ないなら、女であるアンタはその百倍は危ないだろ。良いから離れてろ!」
「なっ、私は本当にスーパーヒーローなんだってば! アンタと違ってすごい力が……」

 私がそこまで説明した時、オンネーンのパネルが赤く輝いているのが分かった。
 まずい……!

「不動の山よ! 我に集い、力と成れ!」

 その時、間にモンテが入って、山を作る。
 すると、岩の盾ができて、熱光線を妨げる。

「モンテ!」
「早く……彼を連れて、逃げて! 長くは持たない!」
「う、うん!」

 モンテの言葉に、私はすぐに紅助を抱きかかえて遠くまで駆けた。
 少し山が溶け始めた頃にモンテも逃げる。
 すると、数瞬後に山が完全に溶けて、地面を抉る。

「ハァ……ハァ……紅助、大丈夫!?」

 私は抱えた紅助の顔を覗き込んだ。
 彼は瞼を閉じ、全く微動だにしない。
 まさか……!

「脈は……ある。多分、気を失ってるだけじゃないかな」

 手首に手を当てたモンテが、そう言って微笑んだ。
 私はそれにホッとしつつ、モンテに紅助を押し付けて、オンネーンに顔を向けた。

「よくも、私の弟に……! 許さないんだから!」

 ボウッと音を立てて、私の腕に炎が纏う。
 深呼吸をして、私は叫んだ。

「侵掠の炎よ! 我に集い、力と成れ!」

 それと同時に炎がオンネーンを浄化していった。

Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.41 )
日時: 2017/05/05 17:59
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第6話「ドキドキ!初恋!?後輩の恋の応援だ!」6

「んぁ……?」

 ゆっくりと瞼を開く紅助に、私たちは顔を見合わせた。

「あれ……俺、何を……」
「何を、じゃないよ。蜜柑にフラれたショックか何かは知らないけど、急に倒れるんだもん」
「えっ?」
「びっくりしちゃったよ。紅助君、急に倒れちゃうんだから」
「慣れない部活で疲労が溜まっていたのかもしれないわね」
「えっと……」

 困った様子で呟く紅助。
 ちなみに屋上の床は謎の力で修復済みだし、最悪オンネーンの話が出ても、その間ずっと倒れてたんだよー的なノリでなんとかなる……と、思う……。
 そう思っていた時、屋上の扉が開いた。
 見ると、それは真梨香ちゃんだった。

「大丈夫? 紅助君、火場先輩を追いかけて走って行っちゃうから、心配したんだけど……」
「えっ? さっきのって、俺の夢だったんじゃ……」
「え?」

 しまった。真梨香ちゃんを言いくるめておくのを忘れていた。
 いや、しかし、彼女を説得しようとすれば、結局プリキュアの話もしなければならない。

「ち、千速、どうしよう!?」
「……こうなる気はしたわ」
「なんで言ってくれなかったの!?」
「言ったけど、朱莉が大丈夫って言ったんじゃない」
「うぅ……蜜柑〜」
「えっと……ごめん。私にも、流石にどうしようもないかな」
「そんなぁ〜」

 私たちの会話をずっと聞いていた紅助は、しばらく考えた後で、ポツリと呟いた。

「もしかして、化け物と戦っていたあの女の子達って……姉貴達?」
「うッ」

 変な声が漏れた。
 私の反応に、紅助は呆れたようにため息をついた。

「こ、このことは内緒に……」
「まぁ、隠してる時点でそう言ってくるのは予想してたよ。言わねぇよ、流石に」
「良かったぁ……」

 私が息をつきながら言った時、紅助は「そういえば……」と真梨香ちゃんに顔を向けた。

「大宮さんは、なんで姉貴達と一緒にいたんだ?」
「えっ……」
「今まで、二人に接点なんてなかったと思うし……三人は部活に入ってないらしいから、後輩との接点自体ないよな?」

 紅助の言葉に、真梨香ちゃんの顔が真っ赤になっていくのが分かった。
 よし。今度こそ私がアドバイスを……!

「えっとねー真梨香ちゃ……」
「そういえば! さっきの数学で宿題たくさん出たよね!」
「えっ?」
「そうね。蜜柑や私はともかく、朱莉には難しいわ。早速戻って取り掛かりましょう」
「えっ、ちょ、ちょっと!?」

 混乱する私の両腕をしっかりと掴み、二人は私を引きずって下に降りる階段の所まで連れて行く。
 そして扉を僅かに開けて、その場で腰を下ろした。

「な、何するのよ!?」
「静かに。……彼女は、自分の力で紅助君を振り向かせたいって言ってたじゃない」
「あっ……」
「見守ることも、一つの協力だよ」

 蜜柑の言葉に、私は頷き、ドアの隙間から紅助達の様子を伺った。

「えっと……火場先輩達にはね、恋愛相談に、乗ってもらってたんだ」
「恋愛……? 好きな人がいるのか」
「うん」
「……誰だ? 姉貴達とも、きっと接点があるんだよな。じゃなきゃ、アイツに恋愛相談なんてできるわけないし……」

 なんて失礼な奴!
 大体、私たちとも真梨香ちゃんとも接点がある人なんて、紅助しかいないじゃん!
 咄嗟に飛び出そうとした時、すぐに蜜柑と千速が羽交い絞めにしてしまった。
 離せ! 私はアイツを一発殴らなければ!

「……私が好きなのは……紅助君、だよ」

 真梨香ちゃんの言葉に、私たちは動きを止めた。

「えっと……」
「小学生の頃、転校したばかりの私を気にかけてくれたし、他にも色々……だから!」
「……悪いけど、俺、さっき好きな人にフラれたばかりで、まだちょっと気持ちの整理がついてないんだ。それに、確かに何度か助ける機会はあっただろうけど、まだあまり話したことなかっただろ? だから、まずは友達から始めようぜ」

 紅助の言葉に、真梨香ちゃんは悲しそうな顔をしつつ、頷いた。
 まぁ、蜜柑に関しては物心ついた頃からの恋だからねぇ。

「……で。姉貴達は、そこで何してるんだ?」

 突然こちらに顔を向けられ、私は尻餅をついた。

「な、気付いてたの!?」
「気付いてたも何も、最初になんかでかい声で言っただろ。丸聞こえだったぞ」
「ばれてた!」

 私の言葉に紅助は呆れつつ、蜜柑と千速に目を向けた。

「えっと、こんな年下相手に、本気で返事してくれて、ありがとうございます。これからは、二人の邪魔しないように、精一杯頑張りますから」
「えっ、あれって本当のことだったの?」

 驚いた表情で言う蜜柑に、私は呆れて何も言えなかった。
 彼女はよく告白される度に相手に眼科か精神科を薦めているけど、むしろ自分の方が行くべきなんじゃないかと思うよ。
 それくらい、自分への好意に鈍感すぎる。

「私たちは会ったばかりだし、これから少しずつ仲良くなれたら良いわね」

 そう言って微笑む千速に、紅助は「はいっ」と頷いた。
 全く、単純な奴。
 そう思って紅助を見ていると、蜜柑が呆れた様子で「朱莉ちゃんには言われたくないと思うよ」と苦笑した。
 顔に出てた?
 その時、昼休憩終了のチャイムが鳴った。

「あ、もう教室に行かないと」

 私が言うと、紅助が「はぁ!?」と声を荒げた。
 しかし、押し問答をしている場合でもないので、私たちはすぐに階段を駆け下りて、教室に向かった。

−−−

「また負けたの?」

 楽しそうな話し方で聞いてくるオルコに、オグルは無言で腰を下ろした。
 そして、小さく口を開いた。

「奴等、かなり強くなってきているぞ……このままでは……」
「そうだねー。どうする? 冥姫。これ以上怨念吸い取ったら、捕まえてる人間達、流石に死んじゃうよ?」

 オルコの言葉に、今まで忌々しそうに林の書を弄んでいた冥姫が、その手を止める。
 そして、ニヤリ、と微笑んだ。

「……良いことを思いつきましたわ」
「へぇ? どんなの?」

 目を輝かせて聞くオルコに、冥姫は口に人差し指を当てて、「内緒」とだけ言った。
 終始やり取りを見ていたオウガは、その様子にため息をついた。

Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.42 )
日時: 2017/05/05 21:54
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第7話「ワクワク遠足!プリキュア、新たなる力!」1

 とある日の朝のHR。
 四月の下旬にもなってくると、大分暖かくなってきて、眠たい。
 あくびを噛み殺していると、先生が何やら書類を配り始めた。
 手元に回って来たそれを見た瞬間、私は、自分のテンションが高くなるのを感じた。

『春の遠足について』


「遠足……って、何なの?」

 HRが終わった直後、千速が書類を片手にそう聞いてきた。

「千速ちゃんのいた所には、遠足、なかったの?」
「えぇ。そもそも、寺子屋は勉強する場所って感じで、こういう行事とかは無かったわね」
「「寺子屋……」」

 千速の言葉に、私と蜜柑は呆けた。
 寺子屋、って……何時代?
 もしかしたら千速がいたのは、実はこの世界の過去の世界なのではないかと思ったが、こちらの世界の人々と話し方が明らかに違うということもないし、英語とか最近の言葉も使える辺り、やはりただの異世界なんだろうなぁ。

「遠足っていうのはね、この学校の生徒全員で遠くの公園とかまで行って、皆でお弁当を食べるんだ」
「あと、おやつも持って行かないとね!」
「朱莉ちゃん。調子に乗って買いすぎないようにね?」
「分かってるよ。300円まででしょ?」

 私の答えに、蜜柑は「本当に分かってるのかなぁ」と疑いの眼差しを向けてきた。
 それになんだかムッとしたので、私は蜜柑の鼻を突いた。

「いっ!?」
「蜜柑は心配しすぎ。流石の私でも、おやつ買いすぎたりはしないから」
「本当に、貴方達って夫婦か何かみたいね……」

 呆れながら千速が言うと、蜜柑は「夫婦って……」と困った表情を浮かべた。

「とりあえずさ、遠足なんてものは楽しむものだよ。だから、そんな緊張しなくても大丈夫」

 私の言葉に、千速は「そう……」と、未だに不安げな様子で呟いた。
 当たり前のように一緒に過ごしているから気にしなかったけど、なんだかんだ千速は、この世界では一人なんだよね。
 私や蜜柑とか、事情を理解してくれる協力者はいるけど、彼女と同じ事情を共有できる『人間』はいない。
 ライデンはまだ千速の事情を一番理解しているけれど、そもそも妖精だし、不安を拭うことはできないだろう。
 そこで、私は良いことを思いついた。

「そうだ。今日の帰りにさ、駄菓子屋に行こうよ!」

−−−

<千速視点>
「いらっしゃい。おや。アンタはこの間の……」
「か、風間千速です……先日はどうも」

 なんとか挨拶すると、朱莉が横から「緊張しすぎ」とツッコミを入れた。
 その様子を、おばあさんはずっと笑顔でただ見ていた。

「よーし、それじゃあ選ぶぞー! 遠足のおやつ!」
「朱莉ちゃん張り切りすぎ」

 そう言って、朱莉と蜜柑はお菓子を選び始める。
 私は、途端に一人になってしまったような気がして、不安感に襲われた。
 その時、きびだんごの袋をたまたま見つけた。

「……皐月……」
「普通、それを見て思い出すの、私じゃないんですの?」

 隣から聴こえた声に、私は「わっ!」と声をあげて驚き、視線を向けた。
 そこにいたのは、以前一緒にここに来た、芽衣だった。

「め、芽衣……」
「あー! 芽衣!」

 テンションをハイにして喜ぶ朱莉に、芽衣は「お久しぶりです」と言って微笑んだ。
 私は朱莉に呆れつつ、「どうしたの?」と聴いた。

「いえ、たまたまこの近くを通った時に、見覚えのある姿が見えたので」
「そう……」
「……皐月さんじゃなくて残念ですか?」

 そう言って、芽衣は首を傾げる。彼女の動作に合わせて、ネックレスが揺れる。
 私は「別に」と言いつつ、適当にお菓子を手に取ってみる。

「そういえば、貴方ってどこの学校に通っているの? 私たちの学校……では、無さそうだけど」
「え、学校、ですか?」

 その時、初めて芽衣の顔に、動揺が浮かんだ。
 私は、手に汗をかくのを感じながら、ゆっくりと口にした。

「……寺子屋、って言った方が……分かるかしら?」

 その言葉に、芽衣は微かに息を呑んだ気がした。
 まさか、と思った時、彼女は首を傾げた。

「寺子屋って……何の話ですか?」
「……なんでもない」
「そう……学校は通っていませんの。両親の意向で、家庭教師などを中心に」
「そうなんだ」

 私の返事に、芽衣は頷いた。
 疑いすぎ、だろうか。未だに、彼女が何かを隠しているような気がしてならない。
 それこそ、実は、記憶を失った皐月……なんて、希望論を言ってみたり。

「千速ばっかりずるいよぉ〜。私も芽衣とお話したい!」

 その時、朱莉がそう言って私の肩を掴んで身を乗り出してくる。
 それに、隣にいた蜜柑が「朱莉ちゃんってば……」と苦笑する。
 よく見ると、明らかに蜜柑が持っている菓子の量が多い。
 ……朱莉の分も持ってるのかしら?
 それから、私たちは他愛のない雑談をしつつ、遠足のお菓子を選んでいった。

Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.43 )
日時: 2017/05/05 22:13
名前: 広村伊智子 (ID: q6B8cvef)

五月・・・・
May・・・・


・・・・あぁッ(汗)(気まずくなる)



いつも見てます!
面白いです!

Re: 【オリキュア】風林火山プリキュア! ( No.44 )
日時: 2017/05/05 22:19
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

安心してください。隠すつもりは一切ないです!←

ありがとうございます。これからも頑張ります。


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