二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【完結】風林火山プリキュア!
- 日時: 2017/08/01 13:12
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=31539
初めまして!愛と言います!
今日からは、オリジナルのプリキュア、通称オリキュアの小説を書きたいと思います!
初の試みなのでグダグダとかになると思いますが、暖かい目で見てやって下さいw
よろしくお願いします!
追記:上記URLにて風林火山プリキュアの劇場版という名目の中編を載せています。良かったらそちらも見てやってください。
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- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.266 )
- 日時: 2017/07/23 11:42
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
- 参照: こころをこめて
第40話「叶え初恋!想いを込めて決めろゴール!」6
それからサッカーグランドに向かうと、すでに試合は始まっていて、点数は1対1で引き分けの状態だった。
そして、ボールはちょうど紅助が持っていて、攻め時ではあるのだが、ディフェンダーに阻まれ、上手く攻め込めない様子だった。
「紅助ぇッ!」
咄嗟に私が叫ぶと、紅助が驚いた表情で私を見た。
私はそれに一度息を吸い、再び声にする。
「アンタそうやってグズグズしてんじゃないよぉ! もっとガンガン攻めろよぉッ!」
「ッ……分かってるよ馬鹿姉貴!」
紅助はそう言って、敵ディフェンダーを睨む。
そして、強引にディフェンダーの間をすり抜けて、一気に駆け出す。
「いっけぇぇぇッ!」
私がそう叫ぶと同時に紅助はボールを蹴る。
それは鋭くゴールネットに突き刺さった。
「というわけで、試合には勝利したわけだけど……」
私はそう言いつつ、真梨香ちゃんに視線を向ける。
真梨香ちゃんもそれで何かを察したのか、緊張した面持ちで拳をつくる。
その時、紅助がこちらに歩いてくるのが見えた。
「おぉ、紅助」
「姉貴……邪魔だからどっか行って」
「酷くない!?」
「はい、朱莉ちゃん。撤収するよ」
私の服の袖を掴みながら言う蜜柑に、私は「でもぉ!」と抗議する。
とはいえ、よく考えたら、人の告白なんて近くで見るものでもないよね。
そう思い、私は蜜柑達と共に、その場から離れた。
とはいえ気になるものは気になるので、茂みの影からコッソリと覗く。
「話し声……聴こえないね」
「そうだね」
とは言いつつ、どういうことを話しているのかはなんとなく分かった。
顔を真っ赤にした紅助が何か言うと、真梨香ちゃんはそれに顔を赤くして、そして、頷く。
すると、紅助も嬉しそうに笑って、ガッツポーズをした。
「やれやれ、我が弟ながら、中々面倒な性格してらっしゃいますわ……」
「姉弟でも、性格は違うのねー……まぁ、朱莉みたいに単純な性格な人なんて、そういないか」
「どういうこと!?」
「朱莉ちゃんは深く考えずに思いつきで行動するからねぇ」
「えぇ!?」
突然私の酷評タイムが始まった!?
しかも誰一人否定せずにむしろ肯定している……まさか、周知の事実!?
いや、まだ皐月は否定も肯定もしていない!
「皐月ぃ〜!」
「えっ……まさかと思いますが、朱莉、自覚していないのですか?」
「がはッ……」
まるで当たり前のことのように言われ、私は胸を押さえる。
すでに常識だというのか……辛い……。
「良いじゃん。それも朱莉ちゃんの良い所だよ?」
「ぐぅぅ……皆酷いよぉ……」
私がそう漏らすと、三人はクスクスと笑う。
しかし、紅助にも春が来ちゃって……羨ましいったらありゃしない。
「あーあ。私も彼氏、欲しいなぁ〜」
「朱莉ちゃんは単純だから、案外すぐにできるかもね」
「もぉ〜! その話はもう良いから!」
私の叫びは、青い空に吸い込まれていくような気がした。
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.267 )
- 日時: 2017/07/23 14:04
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第41話「日頃の感謝を伝えましょう。届け!皐月の想い!」1
<皐月視点>
放課後。今日はたまたま蜜柑も千速も暇で、久しぶりに四人で帰っている。
「こうして四人で帰るのもなんか久々って感じだよね〜」
朱莉の言葉に、蜜柑は「そうだねぇ」と同調する。
「でもさぁ、四人揃ったのが七月くらいだから……まだ四ヶ月しか経ってないなんて、信じられないよね」
「え、まだ四ヶ月なの!?」
「フフッ。いつも一緒にいますから、もっと長くいたような気がしていました」
私がそう言って見せると、朱莉は「だよね!」と言う。
「ていうか、千速が来たりプリキュアになったりしてから、七ヶ月経ったのかぁ」
「長いような短いような……変な感じがするね」
蜜柑の言葉に、千速も「そうね」と言って頷く。
「あれから未だに幽鬼軍との戦いに目立った変化は無いし……もっと頑張らなくちゃ」
「そんなことないだろう。皐月や拙者のことを助け出してくれたし、レジェンドクロックだって手に入れた。かなりの進歩だと思うぞ?」
千速の鞄から顔を出したフウマルの言葉に、千速は曖昧な感じの笑みを浮かべた。
すると、その表情にムッとしたフウマルは鞄の中から飛び出して人間の姿になり、千速の肩に手を置く。
「千速。お前はよく頑張ったよ。だから、もっと自信持て」
「だって、まだお父さんやお母さん……村の人たちは捕まったままだし……」
「幽鬼軍の力は強大だからな。そうやってすぐに取り戻せたら、苦労してない。だろ?」
フウマルの言葉に、千速はムゥッ……とした表情で俯く。
それにフウマルは苦笑し、千速の頭に手を置いてワシャワシャと撫でる。
「ちょっ……フウマル!?」
「千速は頑張り屋だからな! お前が思っている以上に結果は出てるから、安心しろ」
「あははっ、フウマルって、千速のお父さんみたいだったりお兄ちゃんみたいだったり、ホント、家族なんだなぁって感じがするねっ」
朱莉の言葉に、フウマルは「そうか?」と聞く。
それに、蜜柑が頷いた。
「そうだよ。なんていうか、フウマルちゃんは千速ちゃんのお兄さんで、ライデンちゃんは皐月ちゃんの弟って感じする」
「あ、分かる〜」
「弟!?」
鞄から顔を出したライデンに、朱莉は茶化すように「弟だよ〜」と言って笑った。
「まぁ、皐月が大人っぽいからっていうのもあるかもしれないわね」
「私、そんなに大人っぽいんですか?」
そう聞いてみると、ライデン以外の全員が頷いた。
そんなにか……少し意外だ。
でも、皆は何か勘違いしているようだ。ここはちゃんと否定しておかなければ。
「あの、皆さん……」
「っと、じゃあ私達はここで。また明日ね!」
いつの間にか、毎朝合流している交差点まで来ていたらしい。
朱莉と蜜柑が歩いて行くのを見つめながら、私は息をついた。
相変わらず、私は大事なことを後回しにしがちだなぁ……。
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.268 )
- 日時: 2017/07/23 15:07
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第41話「日頃の感謝を伝えましょう。届け!皐月の想い!」2
<千速視点>
夜。学校の宿題をしていた時、部屋の扉がコンコンとノックされた。
「誰? 皐月?」
「いや、オイラだ」
「ライデン?」
フウマルがそう言って立ち上がり、扉を開ける。
すると、そこにはライデンが立っていた。
「ライデン何してんだ……そんなところで……」
「頼みがあるんだ……」
ライデンはそう言って少し迷う素振りを見せる。
やがて、小さく口を開いた。
「フウマル……オイラを弟子にしてほしいんだ!」
<皐月視点>
「ライデンが……弟子に!?」
翌日。移動教室の為に千速と二人で歩いていた時に、千速が放った言葉に私がそう声をあげると、千速は「そうなの……」と言って頷いた。
「昨日、皐月がお風呂入ってる時に来てさ……———」
−−−昨日−−−
<千速視点>
「ちょ、急にどうしたんだよ……皐月は?」
「風呂入ってる。そんなことより!」
床に手をついたライデンは、そのまま土下座をしようとする。
慌ててフウマルがそれをライデンの両肩を掴んで止めると、ライデンは悔しそうに俯く。
「どうしたんだライデン……急に弟子にしてくれなんて……」
「フウマルはちゃんと千速の保護者をできているだろ? でも、それに比べてオイラは、むしろ、皐月に世話されているというか……蜜柑が言った通り、弟っていうか、その……保護者代わりなのに、ちゃんと保護者出来てないっていうか……」
そう言うとライデンは顔を上げ、フウマルの手を握った。
「頼む! オイラも、フウマルみたいに、千速の世話をしたいんだ! ちゃんと、保護者をしたいんだ!」
−−−
<皐月視点>
「そんなことが……」
私がそう呟くと、千速は頷いた。
それから、少し迷う素振りを見せてから、口を開いた。
「正直言ってさ、ライデンが言うことにも、一利あると思うんだよね」
「どういうことですか?」
「ホラ、皐月ってさ、昔から落ち着いてて、今みたいに、礼儀正しい良い子だったでしょ? それで、ライデンって妖精の中では見習いな方だし。だから、自分よりしっかりしてる子の世話してると不安になるんじゃないかなって……」
その言葉に、私は少し考える。
ライデンが不安に……か……。
「千速……ここだけの話、私が今の性格になったのは、ライデンのおかげなんですよ?」
「……どういうこと?」
そう聞き返してくる千速に答えようとした時、目の前に目的地である理科室が見えた。
教室の中だと話し声は目立つ。
私達は口を閉ざし、理科室に入った。
しかし、幸いにもメモ帳があったので、私はそれを一枚取って文字にする。
ライデンとの、思い出を。
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.269 )
- 日時: 2017/07/23 16:13
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第41話「日頃の感謝を伝えましょう。届け!皐月の想い!」3
物心がついた時、私の近くには少年がいた。
年齢は、私と同い年くらい。
でも、私と違って、少年はたくさん喋れるし、歩き回ることができる。
おまけに、変身だってできた。
奇妙な小動物になったり、少年になったり。ライデンと名乗るその生命体は、当時の私にとっては、唯一の話し相手だった。
「ねぇねぇ、らいでん。なんでそとにでたらだめなの?」
「外には、皐月にとって悪いものがたくさんあるんだ。 だから、外に出たらダメ」
「ふーん……でもいえのなかつまんないよ」
「……だったら、オイラが遊び相手になってあげる。それで良い?」
「うんっ。いいよ」
ライデンは、私の知らない外の話をたくさんしてくれた。
それに、いつも一緒にいてくれて、お父さんやお母さんが近くにいなくて寂しかった私の心を癒してくれた。
一緒に寝て、一緒に食べて、一緒に遊んで。
保護者という感じは、確かにしない。でも、弟でもない。
彼は……私だ。私とライデンは、一心同体なんだ。
でも、ライデンは、お父さんの話では、妖精の中では未熟な方なのだとか。
だからか、ライデンには他の妖精に比べてできないことが多く、怖いものだってあった。
私は思った。だったら、ライデンのために、私が成長しようと。
私が完璧になれば、ライデンは認められる。私がしっかりすれば、ライデンが苦労することはないって。
だから、勉強も頑張ったし、家にいる間は、とにかく良い子でいるようにした。
言葉遣いも丁寧にして、大人にも褒められた。
でも、それは全部、ライデンがお父さん達に認められることが目的だった。
幼い私にとって、ライデンは、一番私に近い存在だったから。
それから千速と仲良くなった時、ライデンは私を止めなかった。
千速と初めて家を飛び出した時。帰ってから、お父さん達にたくさん怒られた。
でも、それを収めてくれたのがライデンだった。
一生懸命説得してくれて、土下座までして、私が外に出る約束をしてくれようとした。
私はそれを知らないフリをしていたが、実際は、裏でそれを聞いていた。
それからも、ライデンは裏で色々とサポートをしてくれた。
四年間勝手にいなくなった私のことも、忘れずに、再会を喜んでくれた。
ライデンは、私がいなくなった日、自分が守ってあげていたらと後悔しているようだが、それは大きな間違い。
あれは、私の不注意のせいだから。
それに、それを差し引いても、ライデンは私にとって、大事な存在だから。
『そんなことがあったのね』
『はい。今の私があるのは、千速とライデンがいたからだと思っています。それくらい、ライデンは私の存在になっているんです』
私のメモを見た千速は苦笑した。
そして、文章を書いて渡してくる。
『だったら、それを本人に伝えれば良いのに』
『こういうのは言葉にしづらいものがあるんですよ』
それを読んだ千速は、しばらく考え込んだ後で静かに手を打ち、メモ用紙に何か書いていく。
やがて渡されたメモ用紙には、短い一言だけが書いてあった。
『じゃあ手紙を書いてみれば良いんじゃないかな?』
- Re: 【感謝】風林火山プリキュア!【参照2000越え】 ( No.270 )
- 日時: 2017/07/23 17:22
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
- 参照: 更新速度が頭おかしい
第41話「日頃の感謝を伝えましょう。届け!皐月の想い!」4
「でも、手紙と言われても、何を書けば良いのか……」
学校が終わり、自室にて私は千速にそう聞く。
ちなみにライデンとフウマルは、フウマルが気を利かせてくれて、保護者妖精の修行という名目で外で走っている。
「何って、だから、ライデンへの日頃の感謝の話でしょう? だったら、ちゃんと文章に出来なくても良いから、一度バーッと書いてみれば良いじゃない」
「そういうものですか……?」
「うん。皐月は頭も良いし、きっと大丈夫だって」
千速の言葉に私は渋々頷き、ペンを走らせる。
一度書き始めてみると、意外とスラスラと手は動いていく。
ライデンとの思い出が蘇っては、それへの感謝への気持ちが湧き上がって、文字になっていく。
やがて、ペンを置くとそこには、ライデンへの感謝が込められた手紙が出来上がっていた。
「なんだ。すぐに書けるんじゃない」
「えぇ……私もビックリです……」
「それじゃあ、早くこれ、渡しに行こうか」
笑顔で言う千速に、私は大きく頷いた。
<フウマル視点>
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
「ゼェ……ハァ……ゼェ……ハァ……」
拙者の呼吸と、ライデンの乱れた呼吸が夜の街に響く。
走り続けてかれこれ一時間。皐月がどれくらいで手紙を書き終わるかは分からないが、それより……。
「ハッ、ハッ、そろそろ、ハッ、ハッ、休憩するか?」
「ゼェ……まだまだぁッ! ハァッ……」
凄い鬼気迫った顔。
ていうか、いい加減体力限界だろう……超元気活発な千速に付き合わされていた拙者と違って、皐月は大人しいし、千速とたまに山の中で遊ぶ程度の運動量の皐月の保護者であるライデンには、あまり体力はない。
一時間ぶっ通しで走ってもなお、まだ走ろうという気力はすごい。
これが恋の力か……。
「全く……流石に休憩だ」
「まだ走れるッ!」
「お前のその顔色からそうは思えないが」
拙者の言葉に、ライデンは不服そうな顔をする。
ひとまず、ちょうど近くに公園があったので、そこのベンチに座って一休みする。
脱水症状なんかになってもいけないし、水道で水を飲んだりして、少し落ち着く。
「……もし、皐月と一緒に逃げるってなった時……オイラじゃ皐月を抱いて走ることはできない……」
突然聴こえた声に、拙者はライデンを見た。
ライデンは俯いていて、街灯の光だけじゃ、彼の顔色を伺うことはできない。
ライデンは続ける。
「オイラはフウマルみたいに、力も無いし、身長も無いし、経験も未熟だし……皐月を守ることなんてできない」
「……おい……」
「オイラじゃ、皐月の力になることなんて!」
「おい!」
咄嗟にそう叫び、拙者はライデンの肩を掴む。
目を見開いて拙者の顔を見るライデン。
拙者は、それに、口を開く。
「拙者とライデンは違う……千速と皐月も違うだろ? 千速は子供だ。まだまだ心は弱いし、まだ一人立ちさせることは難しい。でも、皐月は違う」
「それは……そうだが……」
「だろ? 皐月は怖がりじゃないし、足が異常に速いわけでもない。皐月は皐月なんだ。そして、その皐月にはきっと……お前が必要なんだ」
肩に手を置かれたまま、拙者は続ける。
ライデンは、それに、困惑した様子で目を逸らす。
その時、道路を走る二人の影が見えたので、拙者はライデンの肩を叩く。
「ホラ、ライデン。直接聞いてみれば良いだろ」
「えっ……?」
顔を上げたライデンと、ちょうど公園の近くを通った皐月の目が合う。
すると、皐月は嬉しそうに笑って、公園に駆け込んできた。
「ライデン。探しましたよ!」
「え、なんで……」
「あの、これ……渡したくて……」
そう言って皐月が差し出したのは、可愛らしい一つの封筒。
ライデンがそれに手を伸ばそうとした時、視界の隅で、僅かに、夜の暗闇が揺らいだ。
「危ない!」
咄嗟に拙者はライデンの襟を掴んで引っ張り、封筒から距離を取らせる。
それとほとんど同時に、封筒に影のようなものがぶつかる。
「これは……!」
「離れろ!」
拙者はすぐに皐月の手から封筒をひったくり、皐月と千速を突き飛ばし、封筒を投げ捨てる。
すると、街灯に照らされた封筒は膨張して、オンネーンと化す。
「オン……ネーン……?」
「あらら、少しミスっちゃった。皐月ちゃんをオンネーンにしてやろうと思っていたのに……」
その言葉に、その場にいた全員で視線を向けてみると、そこには、ヘラヘラと笑いながら歩いてくるオルコがいた。
「フウマル……朱莉と蜜柑を呼んできて」
小さな声で、千速が言う。
それに、拙者は少し迷ったが、すぐに「御意」とだけ言って、その場から離れ、ひとまず、ここから近い朱莉の家に向かう。
「「プリキュア! フォースオーラチェンジ!」」
背後から、二人の掛け声を聴きながら。
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