二次創作小説(新・総合)

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すばらしきスマブラの日常(笑)
日時: 2021/09/23 01:25
名前: トクマ (ID: UgVNLVY0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=64

   開設日:2016/03/26 11:09

 画面の前のみなさま初めましておはこんばんちは。トクマと言います。

 このスレでは、トクマの分身とも言えるオリキャラを中心にクロスオーバーで扱うあらゆるキャラ達との日常でもあり非日常の文を思い付くまま気の向くままに書いていきます。小説カキコ初心者ゆえに未熟で満足出来ない所もあるかと思いますが何卒よろしくお願い致します。

〈注意事項〉
・トクマには文才がないので所々文章がおかしかったり訳がわからなかったりするかもしれません。予めご了承ください。
・完全な俺得オリジナル設定が盛り沢山です。キャラ設定や世界観設定は随時アップしていきます。
・キャラ崩壊やメタネタ、パロディやクロスオーバーなどが普通に出てきます。その為『このキャラダレだ?』や『こんなキャラじゃないのに!』と思われます。
・時折カプ要素出てきます。基本的にNLが多いですが、時としてBLネタが出てくるかもしれません。
・キャラは初代から最新作までほぼ全てのキャラがいる前提で話を進めています。また、キャラによっては出番が多かったり少なかったりします。ご容赦下さい。
・小説の感想やコラボ、キャラの貸し出し申請やキャラや世界観の質問はいつでも大歓迎でございますが、誹謗中傷や他の閲覧者の迷惑になるような書き込みはやめてください。


※目次や注意事項やキャラ設定は随時更新及び修正していきます。


   【もくじ】

 【世界観等々の設定資料】 >>1


 『〜スマブラ長編〜』
【これが日常ですけどなにか?】
本編 >>2-3 >>4-5 >>6-7 >>8-12
オマケ >>13

【リアル動物ごっこ(笑)】
本編 >>14-15 >>16-17 >>18-20
オマケ >>21-22

【マスターハンドのワクワク☆発明品】
本編 >>137-139 >>145-148 >>156-158
オマケ >>140 >>159

【混沌の宴! その名はオトーリ!!】
本編 >>167-169 >>177-179 >>189-192
オマケ >>170

【ワタボーハザード】
本編 >>300-302 >>310-313 >>325-327

【真っ赤なXマス】
本編 >>349-351 >>354-357 >>365-368

【未知なるニューステージ!】
本編 >>374-377 >>385-389 >>401-403
オマケ~変隊とは?~ >>390

【踊る愛ZO捜査戦線】
本編 >>433-436


 『〜スマブラ大長編〜』
【覚醒・ドルピック島編】
予告編 >>23
準備 >>29-30
一日目 >>39-41 >>47-50
二日目 >>56-58 >>65-68
三日目(前編) >>75-77 >>83-85
三日目(後編) >>94-99 >>106-109
オマケ >>86
あとがき >>110

【激闘!アナザーキャスト編】
序章 >>193
黒いシンデレラと金色猿と闇乳首 >>196-198
別の自分とゆるキャラと衝撃発言 >>206-208
ラーメンと恋罵女と思い出 >>215-217
アラジンとガチ泣きと弱音 >>222-224
逃走と闘争と回想 >>231-233
復帰と侍と母の言葉 >>238-240
死闘と切り札と悪童と姫騎士 >>254-257
変隊創設者と心と拳 >>280-282
私と俺とシンデレラ >>288-290
オマケ >>225
あとがき >>291
エピローグ・A >>297


 『〜スマブラ短編〜』
作者とスマブラメンバーで銀魂パロ >>24
2017年バレンタイン短編小説集 >>123-124
スマテスト >>249
スイカは割るより切る方が美味い >>260-262
世にも奇妙な怪談☆話 >>265-268
トクマ版改変コピペネタ集 >>272
2017年のハロウィン事情 >>334-335
グダグダな日常小話 >>339-340
ファイター達のスマブラ納涼祭 >>409-414 >>421-425


【スマブラの日常(笑)〜エピソード0〜】
彼らとのファーストコンタクト >>117-118
彼らとの親交会(という飲み会) >>130-131
彼らとの共通点 >>243-244
彼らとの分岐点 >>320-322


【スマブラ座談会~ラジオコーナー~】
第一回目 >>440-443



 《タグ》
 スマブラ とある魔術の禁書目録 ストリートファイター ワンダーランドウォーズ クロスオーバー NL キャラ崩壊 裸族 変隊創立本部 変隊

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.296 )
日時: 2017/09/27 18:08
名前: トクマ (ID: fMHQuj5n)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode


 コメントキャエシ!!


 >のりはさん

 感想ありがとうございます。

 なるほど、ネタ不足は深刻ですよね……秋をテーマに作ってみたらどうでしょうか? スポーツの秋で釣り大会や食欲の秋で山菜狩り、読書の秋で童話の世界に迷い混むとかおもしろそうですね。

 アシェンプテル「変人ばかりだがな……まぁ、感謝はしている」
トクマ「そっちのカービィ、アシェンプテルはクソ外道ドクズじゃないぞ。クソ外道だ」
アシェンプテル「黙れドクズ。私を倒す為とはいえ、シュールストレミングをぶつけた事はまだ根に持っているからな……!!」

 トレ子さんは基本的にこんな感じで戦います……これが……これこそが変隊……変隊なんだ……!!

トレ子「女性はミステリアスの方が良いって話を聴きました」
マック「ミステリアスの度合いが強すぎてもはやUMA(ユーマ)ッスよ」

 ハウルの物語も良いですよね……自分も見ました!

サンドリヨン「あそこに出てくるシチューは美味しそうでした!」
トクマ「最後らへんにニヤニヤしました!」
マリオ「お前らな……」


 もうちょいで更新しますので、待っててくださいね。

 それでは!!

エピローグ・A ( No.297 )
日時: 2017/09/27 19:28
名前: トクマ (ID: fMHQuj5n)

 お待たせしました!

 今回は先週に終わった大長編『動乱! アナザーキャスト編』の没となってしまった話を上げます。

 ……正直な話で言うと次回の大長編のネタが切れたので、時間の都合とかでお蔵入りとなった話を出すって事です。

 とは言っても、トクマが倒れかけたサンドリヨンに何て言ったのかやお姫様抱っこを三回プッシュアピールした伏線回収もあるので、決して無駄ではないと思えたいなぁ……

 それでは、『エピローグAを書いたけどしっくりこなくて、エピローグBを書いたらそっちの方がしっくりと来たので没となったエピローグA』……

 ……略してエピローグ・A(アナザー)!

 はじまり、はじまり〜〜!!

 ……あ、どっちも悪くないと思った人は最終話の>>289>>290の間で起こった裏話と思ってください。





トクマ「随分と時間がかかったけど、ようやく着いたな」
サンドリヨン「はい。みなさんにも心配をお掛けしたことを謝らなくては……」

 リアカーを引きながら館へと辿り着いたトクマとサンドリヨン。外はすでに暗く、男女二人きりだがリアカーが雰囲気をぶち壊していた。

 館の扉に手をかけ、トクマは開いた。

トクマ「ただいま。遅くなってすま――」
ルフレ「逃げろトクマ!!」
トクマ「――……はぁ?」

 珍しく切羽詰まるルフレの声に疑問を声にあげて前を確認すると……

 シュネー、ロードピス、チェレネントラの三人がトクマに向かって釘バットを降り下ろそうとしていた。

トクマ「ほわぁぁぁぁ!?」

 大乱闘で培った危機管理能力と反射神経で横へ跳んだトクマ。降り下ろした釘バットは地面へと突き刺さり、クモの巣状のヒビを作った。

シュネー「ち、外したか」

 眉間にしわをよせてトクマに舌打ちするシュネー、敵を見るような目で睨むチェレネントラ、ニヤニヤと笑いながら釘バットを肩に担ぐロードピス……すいません。貴女達はどこのレディースですか?

トクマ「テメ、殺す気か! 流石に見過ごせねぇぞ!!」
チェレネントラ「それはこっちの台詞ですわ……」

 トクマの反論にチェレネントラは静かに答える。

チェレネントラ「浅はかでしたわ……まさかサンドリヨンを狙っていたとは……」
シュネー「まったくです……口では興味無さそうにしてたくせに狼の皮を被っていたとは……」
トクマ「いや、なにが……」

 あまりの迫力に萎縮しながら質問するトクマをロードピスが答えた。

ロードピス「何って、お前はサンドリヨンの事が好きなんだろ?」

 沈黙。

 トクマの思考が止まった。しばらくして動きだし、トクマは力の限り叫んだ。

トクマ「……ハァァァァァァァ!?」

 予想だにしない言葉に混乱しながらも整えようとするも、思い出してまた混乱し始める。

 この男、意外に打たれ弱かった。

トクマ「ちょ、ちょっと待って! いつ! いつそうなったのでしょうか!?」
チェレネントラ「いつって、デート開始からここに着くまでの間でしょう。白々しいですわよ」

 まだ混乱しているのか敬語で質問するトクマをチェレネントラは養豚場の豚を見るような蔑んだ目でトクマを見つめながら答えた。

 否定する理由を探すために混乱してる思考をなんとか落ち着かせ、今日の出来事を必死に思い出した。

トクマ「そんな事あるわけ――」

トクマ『早く元気になって、アリス達を安心させろ』
トクマ『本当に迷惑だと思うなら元気になれ……お前の姿を見て安心できるヤツがいるんだ……』

トクマ「……あるわけ――」

トクマ『……本物は来る……オレが知るサンドリヨンは……仲間のピンチには放って置けない性格なんだよ!』
トクマ『頑張れ、サンドリヨン!』

トクマ「……ある、わ、け……」

トクマ『テメェ等の息の根ごと“俺”が奪い尽くすぞ』

トクマ「……」

トクマ『おかえり、サンドリヨン』

 ……めっちゃ心当たりあるゥゥゥゥ!!

 自分の今日一日の行動を思い出すと、第三者が見たら『意識してる』と言われても可笑しくない言葉だらけでトクマは悶絶した。

 その様子にロードピスは笑いながら話しかけてきた。

ロードピス「いや〜それならそうと言ってくれれば、試してやるのによ」
トクマ「試すってなに? 試し斬りって意味か?」
シュネー「……生爪……」
トクマ「お前は拷問しか考えねぇのか!」
チェレネントラ「この魔法の餌食になりたくなければ、3つ数える内にサンドリヨンの良い所を7つ答えなさい……ひと〜つ」

ズドンッ!(チェレネントラの指からバレボールくらいの大きさの火の弾が高速で発射された)

トクマ「2と3わぁぁ!?」
チェレネントラ「淑女レディは1だけ覚えれば充分ですわ」

 いきなり放たれた火の砲弾をギリギリで回避するトクマ。三人中二人が瞳のハイライトを消しており、冗談じゃない事に震えだし、彼の頭には火サスの『テテテテ、テテテ、テーテー!』が流れ始めた。

 ……このままじゃやられる……サンドリヨンヘルプ!

 なんとかサンドリヨンに事情を説明してもらい、殺意に目覚めそうな二人から助けてもらおうと振り向くトクマ。

ピーチ姫「それで、道中に何かなかったかしら? 具体的にはToLOVEるみたいなアクシデントは?」
サンドリヨン「……と……え?」
ゼルダ「お姫様抱っこされた感想は?」
サンドリヨン「……え……え……えっと……」
ベヨネッタ「……」(さりげなく聞き耳をたてながらサンドリヨンの退路を塞いでる)

 ……たかられてる! 恋罵女こいばなハイエナにたかられてる!!

 しかし、猫耳カチューシャを着けたピーチ姫とトラ耳カチューシャを着けたゼルダ、某夢の国のネズミ耳カチューシャを着けたベヨネッタの恋罵女こいばなの亜種――恋罵女ハイエナに甘い出来事がなかったかしつこく聞かれて身動きできないサンドリヨンを見てしまい、固まる。

サンドリヨン「何もありませんでしたよ?」
ピーチ姫「嘘なんて言わなくて良いのよサンドリヨンちゃん。あのヘタレでムッツリーニなトクマちゃんが貴女をお姫様抱っこしたシーンを見てるの……包み隠さず、貴女のワガママボデーにされた事を言ってもいいのよ?」
トクマ「黙れゲセワおばさん。食堂に行ってクリームシチューでも作ってろ」
ピーチ姫「なにそのクレアおばさんの親戚みたいな人物名!?」

 ピーチ姫の言葉に若干キレたトクマの肩をロードピスが掴んで話しかけてきた。

ロードピス「おいおい、サンドリヨンにお姫様抱っこした事やマグスって道化師にケンカ売った度胸はどこいったんだい」
トクマ「だ、だから……いや待て、なんでその事を知ってるんだ?」

 ロードピスの言葉にビビりながら疑問を持つトクマ。そういえば、自分がお姫様抱っこしたことは自分とサンドリヨン、新たな敵のマグスしかいなかった……他には誰もいないハズ……

ロードピス「なんでって、トレ子の隠しカメラから見てたんだが」
トクマ「トレ子ォォォォォォ!!」

 下手人はトレ子。

 荒ぶる気持ちとともにトレ子の名前を叫ぶと、本人がキメ顔で登場した。

トレ子「私は悪くありません。こんな楽しい事を隠し通そうとしたあなた達が悪いDEATH!!」
トクマ「ぶった斬ってやろうカァ!!」

 サムアップするトレ子にムカつき、斧に手をかけて斬りかかろうとするトクマをロードピスは制し、顔を近付けて話しかけた。

ロードピス「まぁまぁ落ち着けよ」
トクマ「落ち着けねぇよ! 命の危機なんだぞ!」
ロードピス「私はお前が可愛い妹のサンドリヨンと付き合おうが反対はしないよ……クズ野郎なら躊躇なくバラバラにするけど、お前はグランマ婆さんが気に入るぐらいの心を持ってるからね」
トクマ「笑顔で恐ろしい事を言いやがったぞ……第一、オレは――」
ロードピス「サンドリヨンの事をそういう風に見えないんだろ?」

 言葉が、止まった。

ロードピス「ただのクズ野郎をフレンドリーに接する程、あいつの目は節穴じゃない……お前がその類いの人間じゃない事はわかってる」

 そう語るロードピスの目にはチェレネントラやシュネーのようにハイライトは消えておらず、家族を思うような真剣な表情にトクマは言葉を失った。

トクマ「……」
ロードピス「お前がサンドリヨンの事を好きになれないのは何かしらの理由があるからだろ? それとも嫌いか?」
トクマ「……一人の人としては好むけど、異性としてはまだ……その……イッテェ!?」

 トクマの答えに軽く息を吐き、ロードピスはトクマの背中を力強く叩いた。

ロードピス「それだけ聞ければ充分。ま、私はお前の事は嫌いじゃないから応援ぐらいはしてやるよ」
トクマ「……だったら、あの二人の誤解を解けよ」
ロードピス「ムリムリ、ああなったら私でも止まらないからね……前に妹達にナンパしてきた男があの二人の手で女になったからね」
トクマ「あまりの恐怖に脳が震えたんだけど」

 止まらない暴走列車コンビにロードピスが肩をすくめると同時にトクマは恐怖で身体を震わせた。

チェレネントラ「ロードピス! 何を話しているのですの!」
ロードピス「頑張れよ……悪い悪い、遺言を聞きたくてついつい話し込んじまったぜ」

 しびれを切らしたチェレネントラに戻っていくロードピス。去り際の言葉にトクマは軽く頭をかいた。

チェレネントラ「覚悟は出来ていますの?」
シュネー「……血抜キ……皮剥ギ……頭部ハ犬ニ……」
ロードピス「どのみちサンドリヨンを迎えたいなら、私達を倒してからって話だよ」

 釘バットを構える三人を見て、斧を構えるトクマ。その目には消えていた覚悟が写し出されていた。

トクマ「……正直な話、絶望しかないんだが……話を聞いてもらうには戦うしかなさ――」
パルテナ「トクマさんトクマさん」
トクマ「――今度はなに!」

 覚悟を決めたトクマをパルテナが遮り、台無しにされて少しだけ怒るトクマだが、パルテナの手には何故かゼ●シィが握られていた。

パルテナ「……いつにしますか?」
トクマ「なにがだ!?」

 パルテナの言葉にツッコミをいれるトクマ。続いて銀色の十字架のアクセサリーと聖書を持った大聖が現れた。

大聖「祝言なら任せよ……」
トクマ「お前は何の神様だよ! 宗派が違うだろ!!」

 大体察してきたトクマだが、覚悟を台無しにされて少しだけ感情的になっている。そこにウエディングドレスが描かれたカードを持ったブラックピットと白無垢が描かれたカードを持ったピットがトクマの前に現れた。

ブラックピット「洋式か和式」
ピット「どっちがいいですか?」
トクマ「どっちも見てぇよ!!」

 トクマは勢いのままに答えた。

 答えて、しまった。

トクマ「……あ」

 そして自身のミスに気付いて顔を青く染める。ギギギ、油の切れた機械のような音が出そうな感じでゆっくりとシュネー達の方を振り向く。

チェレネントラ「……やはり……そこまで考えていたの……」
シュネー「■■■■■■■ッ!!」
ロードピス「アッハッハッハッハ! 腹痛い! 普通、正直に言うかね!!」

 一言で、二体の修羅が誕生していた。

 赤黒く、鬼のようなオーラを放ってトクマを威圧するチェレネントラ。人語を忘れ、某聖杯を求める戦いにて理性をなくしたギリシャの大英雄のように雄叫びをあげるシュネー。そしてトクマの答えにツボが入ったのか爆笑するロードピスがいた。

 ……まだ、助かる見込みはあるはず……!

 正直に言えばゲームオーバーだが、諦め悪く辺りを見渡すトクマ。

 ……なにか、なにかないのかっ!?

 そして、一つの存在に気がついた。

クレイジー「……」

 チェレネントラ顔負けの禍々しいオーラを放つ、白衣を着た銀髪のショートカットの鷹のように鋭い目つきの女性――クレイジーハンド(人間形態)がいた。

トクマ「……」

 その存在を確認したトクマは無駄のない動きで顔をそらし、辺りを見渡す。

 ……目を合わせちゃダメだ……目を合わせちゃダメだ……

 瞬間、ゴキィという鈍い音が誰かに肩を掴まれた感触とともに鳴り響き、痛みで反射的にトクマは後ろを振り向いてしまった。

クレイジー「ツ カ マ エ タ」

 ……自らキタァァァァ!?

 ホラー映画顔負けの恐怖に叫び声を内面に押え、光のない鋭い目に萎縮されながらも、なけなしの勇気を振り絞ってトクマは話しかけた。

トクマ「……あの……その……慈悲をください」
クレイジー「最初で最後のデートに行かせてやったのが私の慈悲だ。私は言ったよな? 『来なければ……解剖バラすぞ』と……」
チェレネントラ「同行させて頂きますわ」
シュネー「■■! ■■■■ッ!」
ロードピス「……どんまい」

 懇願むなしく、トクマはクレイジーハンドに引きずられていき、チェレネントラとシュネーもクレイジーハンドの後をついていく。唯一の良心だったロードピスはトクマに同情の視線を送りながら、二人の後を追った。

サンドリヨン「本当に何もありませんでしたよ?」
ピーチ姫「くぅ、これ以上は無駄かも知れないわね……NL同盟全員に伝えてちょうだい! 私の部屋でマグスのしょうさ――じゃなくてトクマとサンドリヨンの間に何か起こったか調べるわよ!」
ベヨネッタ「……私、眠りたいのだけど」
ゼルダ「まぁまぁ、来てください」

 そして、やっと恋罵女ハイエナのピーチ姫がサンドリヨンに聞き出すことを諦め、自身の部屋で確認する為に移動した。眠そうな目のベヨネッタをゼルダは無理矢理引きずって行き、サンドリヨン一人になった。

サンドリヨン「……」

 帰ってきた居場所である館の天井を見つめ、眩しさに目を細める。

カービィ「サンちゃんおかえりー!」

 後ろから声をかけられ、振り向くとカービィとアシェンプテルがいた。

サンドリヨン「カービィさん! ただいまです……心配をおかけしてすみません」
カービィ「だいじょうぶー!!」
アシェンプテル「無事に来たようだな」
サンドリヨン「アシェ! 貴女も大丈夫でしたか?」

 カービィは和やかに答え、サンドリヨンはアシェンプテルを心配して話しかけた。

アシェンプテル「あぁ……大聖とメロウ、リンが周りに説得してくれた……とはいえ見張り付きだが……」
カービィ「ねぇねぇ、サンちゃん」

 アシェンプテルの返答にホッとするとカービィが話しかけてきた。

カービィ「みんなでトレ子ンのカメラを見てたんだけど、サンちゃんがアーシェンの攻撃で倒れそうになった時に、トックンがサンちゃんになんて言ったのー?」
アシェンプテル「そんな事言ってたのか?」

 カービィの言葉に目を点にするアシェンプテル。倒すことに集中していたとはいえ、サンドリヨンと戦ってる間に起きた知らない事に興味を持ってサンドリヨンを見る。

カービィ「教えて教えてー」
サンドリヨン「ふふ、周りの方には内緒です」
カービィ「うん!」

 カービィの無垢なおねだりにサンドリヨンは微笑みながら、カービィとアシェンプテルに話した。

サンドリヨン「彼は私に『サンドリヨン!!』って言ったのですよ」
カービィ「……それだけ?」
アシェンプテル「他にもなかったのか? 『負けるな』や『倒れるな』ではないのか?」

 ただ、名前を呼ばれただけでボロボロだった状態のまま自分を殴り飛ばしたことに驚きを隠さないアシェンプテル。その様子にサンドリヨンはやさしく答えた。

サンドリヨン「それが不思議なんです……数多の言葉より、たった一つの言葉で、あの時に聞こえた言葉で身体の中からなくなったハズの力が湧き出たのですよ」
カービィ「……ポヨー……」

 ゆっくりと胸に手を当てながら話すサンドリヨンを不思議そうに見るカービィ。アシェンプテルはわからずに首をかしげる。

アシェンプテル「……私にはあまりわからないな」
サンドリヨン「大丈夫ですよアシェ……ここで暮らせば、その意味がわかります」

 アシェンプテルの言葉にサンドリヨンは答えながら天井を見上げる。


















































クレイジー『逃げたぞ! あのおバカ天パー!!』
ロードピス『まさか服で節足動物やトカゲよろしく、足や尾を自ら切り捨てる行動を再現するとはな……』
チェレネントラ『待ちなさい! パンイチ男!!』
シュネー『私が行きます! 息の根ごと止めてきますね!!』
クレイジー『頼んだ! 私はヤツをホルマリン漬けにする準備をしておく!』
トクマ『捕まってたまるかァァァ!!』

 夜なのに騒がしい様子にアシェンプテルはため息をはいた。

アシェンプテル「やれやれ、騒がしい所だな」

 アシェンプテルの言葉に、サンドリヨンは微笑みながら呟いた。

サンドリヨン「ただいま」


 本当におしまい! 感想やコメントOKです!!

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.298 )
日時: 2017/09/27 22:57
名前: YUMA (ID: 8V6Va8n/)

ユマです。

さっきまでタイムショック見てました、歴史と理科ならなんとか9か10いけるぐらいで少し複雑ですよ...さらにぶっちゃけると黎斗役の人が前参加のリベンジを果たしてたとか諸々...

で、では本題に。デート絡みで皆様にいぢられて大爆笑オチになりましたね。とりあえずホルマリン漬けや剥製にならん様に...ご愁傷様です。

現在、笑ってはいけない2話目の執筆なう...

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.299 )
日時: 2017/09/28 19:01
名前: トクマ (ID: fMHQuj5n)


 コメントガーエーシー!

 >YUMAさん

 感想ありがとうございます。

 黎斗役の人がタイムショックに参加してたんですか……リベンジを果たしたようですが、自分は恥ずかしながら賢い方ではないので問題次第とはいえ、4〜7ぐらいですかね。

 エピローグ・Aはどっちかと言うとギャグ寄りのエンディングです。なお、トクマはホルマリン漬けや剥製を何とかならずに済みました。

トクマ「何回か走馬灯を見たけどな!!」

ワタボーハザード ( No.300 )
日時: 2017/10/02 19:08
名前: トクマ (ID: c1MPgv6i)


 大・復・活!!

 やっと調子が戻ってきました! このまま毎週月曜日更新を心がけルゾー!!

 あ、それではどうぞ。




 秋。まだ少しだけ暑さを感じるも涼しさの度合いが大きく、暑さゆえにバテてたフォックスやウルフ、ピカチュウのような毛皮を持つキャラ達には少しばかり動きやすくなった。

 もちろんトクマやルフレの人の暮らしも動きやすくなり、少しずつ変わる秋の風景をトクマはドレディアと飲み物を飲みながら、ルフレは分厚い小説を読んで各々の秋を楽しんでいた。

 すると、横から人の気配がしたので顔を向けると最近ファイターとして入ってきたサンドリヨンのアナザーキャスト……アシェンプテルがいた。

アシェンプテル「言いたいことがあるんだが、良いか?」
トクマ「……どうした?」

 アシェンプテルの言葉にドレディアを自分の膝に移動するよう指示するトクマ。移動したドレディアの席をアシェンプテルは空けてくれたドレディアに軽く会釈してから座った。

 アシェンプテルがここに来てから自分の悩みを話すのは珍しく、大抵は自分と親しいアナザーキャスト組やマリオやリンクと言った初代組ファイターに話す。そんなアシェンプテルが自分に話を持ちかけるのは珍しいと思ったトクマは聞くことにした。そして、アシェンプテルが口を開く。

アシェンプテル「……ここに普通の人はいないのか?」
トクマ「目の前にいるだろ」
アシェンプテル「貴様のような普通がいるか!!」

 間髪いれずに答えたトクマにアシェンプテルは机を強く叩きながら反論した。その様子にトクマは笑う。

トクマ「おいおい、おもしろいジョークを言うようになったなアシェンプテル……オレみたいな普通はここではレアだぞ」
アシェンプテル「じゃあ言うが! 普通の人は窓から出入りなどせん!」

 どうやら、日頃溜まった愚痴を言いたいようだ。この生活にまだ慣れていなかった様子のアシェンプテルはトクマに愚痴をこぼし、トクマはアシェンプテルの言葉にマジメに答える。

トクマ「非常事態でスムーズに行動できるよう練習してるんだよ」
アシェンプテル「ほぼ毎日出入りしてるだろ! 火事でも起きない限り使わないぞ!」
トクマ「ここにいるファイターは天災みたいなヤツらばかりだ。普通に走ったら捕まる……だったら二階三階の窓から飛び降りて逃走ルートを広げた方がマシだろ」
アシェンプテル「その思考が普通ではないだろ! 他にもあるぞ……貴様がサンドリヨンと一緒にいる時、八割の確率で邪魔をしてくるシュネーヴィッツェンという女……あの女の攻撃をどうやって避けている?」

 今度は恐る恐る聞くような感じになったアシェンプテルに首を傾げながらもトクマは答えた。

トクマ「直観だが?」
アシェンプテル「……言っとくが、あの女はスキルで強化したドローショットを挟み撃ちの形で放ち、さらには避けたお前を槍で刺し貫く二段構えだったにも関わらず、お前はマトリックスのように避けたのにか?」

 なお、シュネーの強化したドローショットは小型の弾が二つ追加され、範囲が広くなる。その疑問にトクマは軽々と答えた。

トクマ「ギャグカオス組のイタズラや当麻の不幸に巻き込まれたり、裸族とのデッドレースにマリオさん達からの飲み会への逃走、最近じゃトレ子率いる変隊メンバーからも逃げてるから危機管理能力と脚力が発達するようになったんだよ」
アシェンプテル「お前は環境に適応しようとする野性動物か!!」

 そう言って疲れたのか近く置いてある飲み物に手を伸ばしてアシェンプテルはグイッと喉に流し込んだ。本当はトクマの飲み物だが、別に気にする程でもないと判断したトクマは黙って見る。

トクマ「大体、そういう文句はマリオさん達に言えよ。あの人達はカウンセリングもやってるんだからさ」
アシェンプテル「そのマリオ達がいないから、貴様に言っているのだ」
ルフレ「マリオ達なら用事があるって出かけたぞ」

 小説を読んでたルフレは小説に栞を挟み、トクマとアシェンプテルの会話に参加する。

アシェンプテル「用事?」
ルフレ「あぁ……確か『狩りに出かけてくる』と言っていたな?」
トクマ「狩りってキノコ狩りか?」
ドレディア「……ディ?」
ルフレ「そこまでは聞いてないな……あ、フォックス!」

 トクマとアシェンプテルの疑問に考えているとフォックスが歩いている所を見たルフレがフォックスに声をかけた。

フォックス「どうしたお前ら?」
ルフレ「マリオ達はなんの狩りに行ったんですか?」
フォックス「……狩り? あぁ、もうそんな時期なのか」

 最初は疑問の声をあげたフォックスだが、何かを思い出して一人納得する。三人の視線に気付いて説明する。

フォックス「マリオ達が行った狩りはワタボー狩りだ」
アシェンプテル「……ワタボー?」
トクマ「それってこんなのか?」

 首を傾げるアシェンプテル。トクマは心当たりがあるのかフォックスに自分の想像してるワタボーを説明した。

 全身が白い毛に覆われたふわふわした外見に青い肌、尖った耳とアンコウのような一本の触角が特徴のかわいい生物。

フォックス「それはテリーのワンダーランドに出てくるわたぼう。そっちじゃなくて、ヨッシーアイランドに出てくるワタボーだよ」
トクマ「あのワタボーか……」

 フォックスの指摘で自分の記憶で苦い記憶を持ったワタボーだと判明して思わず苦い表情を見せた。

 “ワタボー”

 大量に出現し空中を漂う毛玉のような敵キャラ。触ったり食べたりするとヨッシーの様子がおかしくなってしまう。

 具体的にいうと画面が歪んでBGMもおかしくなり、お酒を飲んだかのように足元はふらついてしまい、操作しにくくなる。

 おまけにゲームによってはかなり序盤に出てくるので、初見でその見た目の何とも言えないインパクトや制御不能に陥って何度もミスに追い込まれたりである種のトラウマとなる人もあるかもしれない。

 しかし、ワタボーが登場しないところまで行くか、しばらく経つと元に戻る。
一応しゃがんでおけば勝手に動いたりしないので落ち着くまでしゃがんで凌ぐという手もある。

 触れただけでダメージを受けるだけの敵キャラ以上にタチが悪い。

アシェンプテル「知っているのか?」
トクマ「ゲームで見た事あるんだが……良い思い出が……なくて……ヨッシー……白い悪魔……酔う……操作ミス……最低評価……何度も……」
アシェンプテル「お、おい……」

 アシェンプテルの疑問に答えるトクマだがトラウマスイッチを誤って押したのか、虚ろな目でブツブツと呟き始めた。その様子に戸惑うアシェンプテルだが、フォックスとルフレ、ドレディアは気にしない様子だった。

ルフレ「そいつを狩るって事は駆除か?」
フォックス「いや、お酒の原材料にするんだ」
ルフレ「ハァッ!?」

 まさかの答えに思わず大声で驚くルフレ。

フォックス「お酒に漬け込んだワタボー酒はいくら飲んでもほろ酔いのままで、翌日には二日酔いどころか頭がスッキリするんだ」
ルフレ「それ、どんなハブ酒? ヤバイ酒じゃないよな?」
フォックス「クレイジーに検査して貰ったが異常はなかった」
トクマ「……制御不能……卵でない……オナラ……パックンフラワーを倒す……う、頭が……!!」
ルフレ「お前寝てこい」

 トクマの様子に呆れた目で眠るように伝えるルフレ。

トクマ「……そうする」
フォックス「頭痛薬はいるか?」
トクマ「……ありがとう」

 気分が悪いのか珍しくケンカ腰ではない様子のトクマにフォックスが市販の頭痛薬を渡すと素直に受け取り、水道の水で薬を飲んで自室へと帰っていった。

アシェンプテル「……なぁ……そのワタボーはこちらに来ないのか?」

 その質問にフォックスは気さくに答えた。

フォックス「大丈夫だ。ろくなことが起こらない限り来ないけど、そんな珍しい事は起きないって」

 気軽に言うフォックス。

 しかし、彼らは知らなかった。今日は短くも長い時間が始まろうとしていたことを……


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