二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ポケモン】ポケットモンスター アスタリスク
- 日時: 2014/02/09 17:45
- 名前: 小雨 (ID: FvJ38Rf9)
はじめまして。
だいぶ遅ればせながらbw発売記念と言う事で、お目汚しさせていただきます。
***注意事項***
*ポケットモンスターの二次創作小説です。
*基本一人称視点で進行。
*bw記念といいつつ、舞台はホウエン地方です。
*登場ポケモンは第五世代までの範囲で登場します。原作のキャラ達も何人か登場しますが、作者はアニメ版をあまり見ていないので、アニメ版には準拠しておりません。ので、アニメを見ている方は違和感を感じることがあるかと思います(すいません)。
*い ち お う ルネシティに住む少年のスピンオフ的作品です。てことで、始まりはルネシティ。なんでそんなモブキャラを選んだのかというと、レジ系ゲットしたくて久々に起動した第三世代ROMのルネシティの雰囲気に魅了されてしまったためです。
*作者の都合のいい解釈、展開、本編との矛盾などが多数出てくるかと思いますが生ぬるい目で見ていただけると嬉しいです。全ては作者の力不足に依るものです。尚、このホウエン地方は皆様の冒険したホウエンではなく、パラレルワールド的なものです。
*作者のランダムマッチにおける勝率は二回に一回程度のレベルです。ネット対戦勝てない人挙手。
*感想等お気軽に頂けると小雨は喜びます。大変申し訳ありませんが、本作品やポケモン等に全く関係の無い話題や雑談等の書き込みはご遠慮くださいますようよろしくおねがいします。
大体ここら辺が許せる方、よろしくお願いいたしますー。
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- Re: 【ポケモン】ポケットモンスター アスタリスク ( No.707 )
- 日時: 2014/08/26 23:07
- 名前: 小雨 (ID: Pvby2f.0)
195話 5分間の戦い ①
"5分間"
"我らが波導の力を集束させきるまで、5分間"
"空の魔蝶の注意をこちらに向けさせてはならぬ"
言うが早いか、コジョンド達はルークを囲むように円を作ると、青白い光を纏い始める。
その光は微弱ではあるが、瞬間毎に力強さを増していくようだった。
時間の感覚とは不思議なものだ。意識しなければあっという間に過ぎ去っている、秒針が5周するだけの時間。
しかしコジョンドが口々に告げる5分間という長さは、今の僕には途方もなく長い時間に思えた。
「センリさん…」
「うむ」
炎魔蝶の注意をそらす。一番いいのは、空での戦いを挑むことだ。地上から目を離す事ができると同時に、炎魔蝶を討ち取れる可能性があるのもまた空戦と言えるだろう。
地対空では攻撃手段の無い現状、勝負にはならないだろう。
しかし。
「歯がゆいですわ…わたくしの浅はかな行動のせいで…」
無力を噛みしめるように、ツツジさんが言った。
大きな圧力をかけることができたであろうツツジさんのプテラは、先の戦闘で撃墜されてしまっている。
こちらに空戦を挑める戦力がない事もまた、事実だった。
かといってこのまま黙っていても、大きな波導の力を炎魔蝶に感知されてしまう可能性は高いだろう。
「時間が無い。持てる戦力で活路を開くしかない。外で踏ん張ってもらっているアスナくんにもう一頑張りしてもらう。我々のポケモンも、回復し次第応援に向かう」
苦渋の選択だった。センリさん自身もわかっているだろう。それでも凛とした態度で。失敗などあり得ないといった風に。センリさんは作戦を告げた。
「その役目、私たちに任せていただけないでしょうか」
洞窟の奥から落ち着いた声とともに、純白の翼をもつポケモンが姿を現した。
「チーさん、聞こえましたか?」
暗い暗い洞窟の奥。
愛おしそうにザックを包み込むチーに、ナギは言葉を投げかける。
"うん。5分間だって…"
「そう5分間です。今の私たちにはとても長い5分間。しかし…」
"………できるの?チーなら"
ナギは力強く頷き、肯定の意を示す。
それがチーだという事に、僕は一瞬気が付かなかった。
「…チー!?その姿は…!」
純白に見えた翼は、よく見ると真っ赤な染みが点々と付着している。
唖然としている僕の横を、ナギさんとチーが通り過ぎて行った。
「スズさん、申し訳ありません。チーさんを少しの間…5分間だけお借りします」
"スズ、ザック兄ちゃんはもう大丈夫。スズはルークについていてあげて"
チーが大きな翼を広げる。ホウエン最強の翼のジムリーダーはその初々しい背に跨ると、死が舞う大空へと羽ばたいていった。
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メガチルタリス…なんて愛らしいんでしょう…
- Re: 【ポケモン】ポケットモンスター アスタリスク ( No.708 )
- 日時: 2014/08/29 10:07
- 名前: ピクミン (ID: jHcC18eG)
次々と発表されていますね!
しかしメガチルタリスさんや……もっふもふすぎてもう……
- Re: 【ポケモン】ポケットモンスター アスタリスク ( No.709 )
- 日時: 2014/08/31 23:30
- 名前: 小雨 (ID: Wb.RzuHp)
ピクミンさん
ですね!
楽しみです。なんか発売までに完結むりそ…
- Re: 【ポケモン】ポケットモンスター アスタリスク ( No.710 )
- 日時: 2014/11/04 20:39
- 名前: 小雨 (ID: 3Oig7PbJ)
196話 五分間の戦い②
「ゆっくり…羽ばたいてください。そう、徐々に高度を上昇させて…」
チーは新しい翼を確かめるように、ゆっくりと。そして徐々に力強く羽ばたいた。
今までの何倍も大きくなった翼は、しっかりと馴染んでいた。羽根の一つ一つにまで、感覚が通っているようだった。
「私たちが不甲斐ないばかりに、チーさんまで戦場に立たせることになってしまいました」
"…チーね、ずっと嫌だったの"
チーは呟くように続ける。
"ザック兄ちゃんはいつもチーを守ってくれるけど。それはとても嬉しいんだけど。いつも守られてばっかりなのは、とても嫌だったよ"
「…ザックさんの気持ちはとてもよくわかります。しかしチーさん、あなたの気持ちも、痛いほどわかるのです」
大切な者に傷ついてほしくないと願うのは、至極当然のことだ。そしてそれは、一方通行になりがちなその思いはしかし、本来双方向であることは珍しくない。
「チーさん、最初に言っておきます。この空戦は、勝つための戦いではありません」
「"うん、わかってる。五分間、だよね」
ナギは頷いて話を続ける。
「時間を稼ぐ戦いです。はっきり言って、今の私たちに炎魔蝶を撃墜する力はありません。…炎魔蝶を倒すには、ルークさんの可能性に賭ける他ないでしょう。チーさんには、一度だけ相手の攻撃を受けてもらうことになるかと思います。それでも私を信じて、翼を預けてくれますか?」
チーは首を振る。そこには迷いはないように見えた。
"当たり前だよ。今度はチーがみんなを守る。チーは英雄の妹なんだから!それとさ、ナギ"
"チーでいいよ"
ナギは柔らかにほほ笑む。チーの頭を優しく撫でると、上空の敵を見上げた。
「いきましょう。チー、集中してください!」
"ぐっ、うう…"
ルークを纏う青い光は、徐々に強さを増していく。そのたびにルークは小さくうめき声をあげた。
"流れ込む力に逆らうな"
"体内で力を循環させるのだ"
「ルーク…!」
僕には何も言うことができなかった。
ただただ心配そうな眼差しを向けているだけで。
"だ、大丈夫…ただ、ちょっと熱い、かな…"
言葉とは裏腹に、ルークの顔には少しの余裕も見られない。
自分の中で暴れる力を、制御するのに精一杯のようだった。
こんなんで…こんな状況で、ぶっつけ本番で、果たして成功するのだろうか?
それに、確実に炎魔蝶を撃墜できるという保証もなかった。その時ルークは、どうなるのだろう。
肩に手が置かれ、僕は我に返った。
センリさんとツツジさんが、隣に立っていた。
「スズくん、あまり心配そうな顔をするな。ルークくんにも伝わる」
「スズさん、パートナーを信頼することも、トレーナーの大事な資質ですわよ」
「…でもっ…!」
「…万が一の事があっても心配するな。ルークくんは必ず我々が助ける」
「そうですわ。だからスズさん、今はただ、ルークさんの事を信じてあげてください」
「…はい」
尚も輝きを増す親友の姿に、僕は視線を戻した。
- Re: 【ポケモン】ポケットモンスター アスタリスク ( No.711 )
- 日時: 2014/11/16 15:31
- 名前: ピクミン (ID: jHcC18eG)
おお、随分と反動がありそうな技ですね……汗
ついに発売まで後わずかです!!
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