逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

4
ついに、オープニングゲームが始まった。
ナイフを穴に差し、先にハンターが放出された方の逃走者が、1stステージを戦わなければならない…!
先にナイフを刺すのは、神社側の逃走者たち…
・・・・・・
マリオ「1番だれだ!?」
竜崎「俺だ…」
偏差値68の名門校に通う、竜崎悠太。
果たして、その運はいかほどなのか…
詩音「32分の1なんですからね~落ち着いて刺してください」
竜崎「そうだな。それじゃあ、青に刺そう」
美穂子「なんでですか~?」
竜崎「好きなんだよ、青」
青の穴に向かって、ナイフを構える竜崎。もしこの穴がハズレの穴なら、3体のハンターが、竜崎に襲いかかる…!
さらに、これは団体戦のため、セーフでも先に逃げられるわけではない。
一ノ瀬「竜崎が1番ね」
佐天「ハズレ引いてくれないかな…」
当然病院側の逃走者たちは、竜崎がハズレを引くのを祈る。
クリアか…ハンター放出か…
竜崎「それじゃあ…よっ!」グサッ!
シーン…
竜崎「よし、セーフだ」
神社側→病院側
シグナム「まだ序盤だし、引かないか…」
アクセラレータ「で、こっちは誰が1番手なんだ?」
上条「俺だ!」
病院側の逃走者「終わったーーーー!!!!」
1番手から、最悪の空気が漂う病院側。
上条「みんなひでぇ!あ、そういえば、今竜崎が青に刺したけど、こっちの青がセーフになってるってことはないんだよな?」
ヨーテル(スタッフ)「当然ですね。両サイドとも、ハズレの色はランダムに決められています」
その作戦が使えたら、最早対戦型のオープニングゲームではない…
上条「それじゃあ意を決して…黄色を!理由は特にねえ!」
エリオ「上条さん!せめて左手で…左手で刺してください!」
上条「左か…すげぇやりにくいぜ…」
ナイフを左手で持って刺すのは、ものすごくやりにくそうだ…
上条「じゃあ行くぜ!」
アクセラレータ「逃げる準備ーーー!!!!」
上条「おりゃっ!」グサッ!
シーン…
上条「おっしゃああああ!!」
上条当麻、セーフ…
病院側→神社側
圭一「2番手は?」
ルイージ「僕だよ!」
スーパースターの弟、ルイージ。クリアすることはできるのか…
マリオ「ルイージ!ルイージといえば、もうお決まりの色があるだろ!」
ルイージ「えぇ~あれなの…あれ選んでセーフだった試しがないんだけど…」
ネス「今日は大丈夫だよ!」
ヨッシー「あれにしてください!期待に答えましょうよ!」
翡翠煉「そうですよ!」
ついには、相手チームまで便乗する…
ルイージ以外「こーけ色!こーけ色!」
ついに始まったこけ色コール。これにはルイージも期待を裏切るわけにはいかず…
ルイージ「ああもう分かったよ!こけ色に刺すよ!」
セーフか…ハンター放出か…
ルイージ「どうだ!」グサッ!
シーン…
ルイージ「やった!こけ色でセーフだった!」
その後も、病院側2番手のフェイト…
フェイト「金色…いくよ!」グサッ!
シーン…
フェイト「やった!」
神社側3番手のゆうやん…
ゆうやん「オレンジだ!行くぞ!」グサッ!
シーン…
ゆうやん「ふう…」
病院側3番手のしら…
しら「なんかハズレそう…でも、頑張ります!カーキで!」グサッ!
シーン…
しら「よかった~」
順調にクリア!
病院側→神社側
竜王「さあ4番手、誰ですか?」
咲夜「あ、私よ」
完全で瀟洒なメイド、十六夜咲夜…
レミリア「大丈夫よ、まだ29個も穴があるんだから!」
主からの励ましを受け、ナイフを手に取る。しかし、なぜかナイフを手に取ったまま動かない…
咲夜「ルールを確認したいんだけど、このナイフをどれか1つの穴に入れて、ハンターが出なければセーフなのよね?」
ryouki(スタッフ)「ええ。そうですよ」
咲夜「分かったわ。じゃあ、深緑にする」
南郷「ああ…分かったから、早く穴の所まで歩いてくれないか?」
咲夜「その必要はないわ。なぜなら…」
ヒュッ!グサッ!
シーン…
なんと十六夜咲夜、20メートルも離れた場所から、正面の深緑色の穴にナイフを投げつけた。しかも、完璧に穴の中に叩きこんだ!
竜崎「う…嘘だろ?」
インデックス「プロダーツ選手並みのコントロールだね…いや、それ以上?」
スネーク「いいのか?」
ryouki(スタッフ)「え、えっと…ルール上は問題ありません。というか、こんなの想定してなかったもんですから…」
とんでもないパフォーマンスの後は、順調にゲームが進む。

小説大会受賞作品
スポンサード リンク