逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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ついに、オープニングゲームが始まった。
ナイフを穴に差し、先にハンターが放出された方の逃走者が、1stステージを戦わなければならない…!
先にナイフを刺すのは、神社側の逃走者たち…

・・・・・・

マリオ「1番だれだ!?」

竜崎「俺だ…」

偏差値68の名門校に通う、竜崎悠太。

果たして、その運はいかほどなのか…

詩音「32分の1なんですからね~落ち着いて刺してください」

竜崎「そうだな。それじゃあ、青に刺そう」

美穂子「なんでですか~?」

竜崎「好きなんだよ、青」

青の穴に向かって、ナイフを構える竜崎。もしこの穴がハズレの穴なら、3体のハンターが、竜崎に襲いかかる…!

さらに、これは団体戦のため、セーフでも先に逃げられるわけではない。

一ノ瀬「竜崎が1番ね」

佐天「ハズレ引いてくれないかな…」

当然病院側の逃走者たちは、竜崎がハズレを引くのを祈る。


クリアか…ハンター放出か…


竜崎「それじゃあ…よっ!」グサッ!



シーン…

竜崎「よし、セーフだ」



神社側→病院側



シグナム「まだ序盤だし、引かないか…」

アクセラレータ「で、こっちは誰が1番手なんだ?」


上条「俺だ!」

病院側の逃走者「終わったーーーー!!!!」

1番手から、最悪の空気が漂う病院側。

上条「みんなひでぇ!あ、そういえば、今竜崎が青に刺したけど、こっちの青がセーフになってるってことはないんだよな?」

ヨーテル(スタッフ)「当然ですね。両サイドとも、ハズレの色はランダムに決められています」

その作戦が使えたら、最早対戦型のオープニングゲームではない…

上条「それじゃあ意を決して…黄色を!理由は特にねえ!」

エリオ「上条さん!せめて左手で…左手で刺してください!」

上条「左か…すげぇやりにくいぜ…」

ナイフを左手で持って刺すのは、ものすごくやりにくそうだ…

上条「じゃあ行くぜ!」

アクセラレータ「逃げる準備ーーー!!!!」

上条「おりゃっ!」グサッ!



シーン…

上条「おっしゃああああ!!」

上条当麻、セーフ…



病院側→神社側



圭一「2番手は?」

ルイージ「僕だよ!」

スーパースターの弟、ルイージ。クリアすることはできるのか…

マリオ「ルイージ!ルイージといえば、もうお決まりの色があるだろ!」

ルイージ「えぇ~あれなの…あれ選んでセーフだった試しがないんだけど…」

ネス「今日は大丈夫だよ!」



ヨッシー「あれにしてください!期待に答えましょうよ!」

翡翠煉「そうですよ!」

ついには、相手チームまで便乗する…



ルイージ以外「こーけ色!こーけ色!」

ついに始まったこけ色コール。これにはルイージも期待を裏切るわけにはいかず…

ルイージ「ああもう分かったよ!こけ色に刺すよ!」



セーフか…ハンター放出か…



ルイージ「どうだ!」グサッ!



シーン…

ルイージ「やった!こけ色でセーフだった!」



その後も、病院側2番手のフェイト…


フェイト「金色…いくよ!」グサッ!



シーン…

フェイト「やった!」


神社側3番手のゆうやん…


ゆうやん「オレンジだ!行くぞ!」グサッ!



シーン…

ゆうやん「ふう…」


病院側3番手のしら…


しら「なんかハズレそう…でも、頑張ります!カーキで!」グサッ!



シーン…

しら「よかった~」



順調にクリア!



病院側→神社側



竜王「さあ4番手、誰ですか?」

咲夜「あ、私よ」

完全で瀟洒なメイド、十六夜咲夜…

レミリア「大丈夫よ、まだ29個も穴があるんだから!」

主からの励ましを受け、ナイフを手に取る。しかし、なぜかナイフを手に取ったまま動かない…

咲夜「ルールを確認したいんだけど、このナイフをどれか1つの穴に入れて、ハンターが出なければセーフなのよね?」

ryouki(スタッフ)「ええ。そうですよ」

咲夜「分かったわ。じゃあ、深緑にする」

南郷「ああ…分かったから、早く穴の所まで歩いてくれないか?」

咲夜「その必要はないわ。なぜなら…」

ヒュッ!グサッ!



シーン…

なんと十六夜咲夜、20メートルも離れた場所から、正面の深緑色の穴にナイフを投げつけた。しかも、完璧に穴の中に叩きこんだ!


竜崎「う…嘘だろ?」

インデックス「プロダーツ選手並みのコントロールだね…いや、それ以上?」

スネーク「いいのか?」

ryouki(スタッフ)「え、えっと…ルール上は問題ありません。というか、こんなの想定してなかったもんですから…」



とんでもないパフォーマンスの後は、順調にゲームが進む。