逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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プルルルル…プルルルル…

文「あやや?電話です。もしもし…」

場面は再びフェイトと文…

izumi(声)「あ、どうもizumiです。射命丸ですよね?アンケートは誰に入れました?」

文「私はアクセラレータですよ。今フェイトさんも近くにいるんですけど、もう聞きました?」

izumi(声)「あ、まだ聞いてません。フェイトさん!近くにいますよね、誰に入れました?」

フェイト「あの…私もアクセラレータなんだけど…」

izumi(声)「アクセラレータ7票目キターーーーーー!!!!!」

しら(声)「izumiさん!それ言っちゃだめですよ!!」



プッ!



フェイト「えっと…どうもアクセラレータっぽいね…」

文「そうですね…倒しに行きます?」

フェイト「いや、バトルボールないし…」

倒しに行きたくても、行けない…

しかし、そんな2人の前に都合よく銀の箱…

フェイト「これ!バトルボールじゃない!?」

文「都合よすぎますね…とりあえず、私が持っておきますね」

そういうことも、ある…




・・・・・・

主催者「竜崎悠太も甘いな…アクセラレータを潰しに行けばいいものを」

ゲームを観戦していた主催者。竜崎の慎重さに、呆れているようだ…

主催者「さて、エリー。俺はこのゲームが始まる前、『偽善』というキーワードを出したよな?」

エリー「ええ。そして貴方は、逃走者たちが偽善で動いていることを証明するために、ミッション結果のメールでミッション参加者の名前を出さなかった…」

主催者「そうだ。だが、ミッションに参加する逃走者はいた。それは、参加しなければハンターが放出されるなどのデメリットがあったからだ。そして、ミッションに参加することにより、そのデメリットを解消した。つまり、ミッションに参加したほうが得だった。…今までは」

エリー「今までは…ということは、次のミッション6は?」

主催者「ああ。明らかに、そして確実に、ミッションに参加しないほうが得だ。しかし、それでも尚この
ミッションに参加者が現れたら、『偽善』ではない善もあると認めてやる」

主催者は、ミッション参加者は絶対にいないだろうという確信をもって、ミッションメールを送信した。

それと同時に、5体のハンターボックスが牢獄前に設置された!




~牢獄~

ルイージ「あ、ミッションメールだって」

ヴィータ「ミッションつっても、あたしらには関係ないんだろ?」

魅音「ていうか、なにこのハンターボックス…」

突然現れたハンターボックスに、戸惑う確保者たち…

久「とりあえず、ミッションメール読んでよ」

阪神「はい。『ミッション6 これより、牢獄の者たちに復活のチャンスを与える』マジか!!」

鷲巣「カカカ…!キキキ…コココ…!ここでワシが復活か…!」

魔理沙「で!で!どうやったら復活できるんだぜ?」

復活のチャンスがあったことに、大盛り上がりの牢獄。

阪神「続けますね…『復活できるかどうかは、逃走者次第だ。まず、ホテル前に行く。ホテル前では、ある物と引き換えに復活の珠が1つもらえる』ある物っていうのが気になるな…」

はやて「『ゲーム残り60分までにそれを牢獄に持ってくると、復活の珠1つにつき、1人復活できる。復活できるのは、復活の珠を持ってきた逃走者が指名した人だ。』なのはちゃんとか…助けてくれんかな…」

上条「『ただし、復活できるのは、1stステージで捕まった逃走者のみだ』はぁ!?ってことは、2ndステージで捕まった俺は復活できないのかよ…不幸だーーーー!!!!」

美琴「『次に、牢獄前にはハンターボックスが5個置いてある。このハンターは、ミッション終了と同時に放出される。しかし、牢獄の者が1人復活するごとにハンターボックスは1つ消える』なるほどね…」



ミッション6 牢獄の者を復活させろ!&ハンター放出を阻止せよ!

現在、ホテル前ではある物と引き換えに、復活の珠が1つもらえる。
それをゲーム残り60分までに牢獄に持っていくと、好きな人を復活させることが出来る。 
ただし、復活させられるのは1stステージで捕まった逃走者のみ。
牢獄前にはハンターボックスが5体ある。このハンターは、ミッション終了と同時に放出される。
牢獄の者が1人復活するごとに、ハンターボックスは1つ消える。5人復活させることが出来れば、ハンターボックスはすべて消滅する。
復活の珠があれば、6人目以降も問題なく復活させることが出来る。




・・・・・・

ヨッシー「こんなの行くに決まってるじゃないですか!」

シグナム「ハンター放出阻止…さらに牢獄の者を復活させられるとなれば、これに参加しない手はない…!」

文「行きましょう!復活させたいですし!」

ゆうやん「既に捕まってしまった作者さんを助けたいので…行きます!」

やる気がある、逃走者たち…

しかし、その一方で…



安岡「これ…自分にとってメリットが少ないな…普通、復活させた奴が逃げ切ったら賞金半分もらえるとか、そのくらいはメリットがあっていいだろ…!ハンター放出阻止程度じゃ、行く気になれねぇ…!」

牢獄の者たちを、見捨てた男…



・・・・・・

エリー「あの…ミッション参加者がかなりいるようですが?」

主催者があそこまでミッション参加者は出ないと言い切ったにもかかわらず、逃走者たちはミッションをやる気満々である。それもそのはず、牢獄の者を復活させれば自分の好感度も上がるうえに、ハンター放出も阻止できるのだ。通報者がいるこの状況を考慮したとしても、ミッションに参加するメリットは十分ある。安岡のように、自己中な男は別だが…

主催者「フッ…それは最初だけだ。逃走者たちはまだ知らない…このミッション6の異常さ、異端さ。そして、参加することにどれほどの狂気を必要とするのか…」

主催者は、紅茶を一口啜ると、ホテル前にモニターを移した。そこには、ある道具が設置されていた…