逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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レナ「みんな、どこにいるんだろう…」
まだ、ベストの発光を消していないレナ。その光を、ハンターが見た…
ハンター「……!」
レナ「うわ、来てる!来てるよ!」
自分から放たれる光で、ハンターに気付いたレナ。しかし、少しばかり…
レナ「あうっ!」ポンッ
遅かった…
竜宮レナ ゲーム残り時間
確保 残り21人 32:35
圭一「レナが捕まった……あっ」フラッ…
赤坂「大丈夫かい?圭一君」
血を抜かれたことによって、圭一はフラフラになっている。赤坂も血を抜かれたが、鍛えられた赤坂にとっては、800ccの出血は何とか耐えられるレベルだった。
赤坂「どうする、自首するかい?今の君が自首しても、きっと誰も責めない」
圭一「いえ…!もう少しだけ、頑張らせてください!レナの分まで…」
赤坂「……分かった」
捕まったレナのためにも、賞金を持ち帰りたい圭一。その強い意志が、裏目に出なければ良いが…
ヴィータ「ちきしょう…!いったいどこにみんないるんだよ!」
いまだ、ベストの発光を止められていないヴィータ。時間が進めば進むほど、使えるカードキーは減っていく…!
ヴィータ「電話……やっぱりやめとくか。電話するくらいなら、走り回って光ってる逃走者を探したほうがまだいいな」
エリアをくまなく捜索することを決意したヴィータ。
しかし、動けばハンターに見つかる危険性も高まる…
キャロ「ゲーム残り時間は…30分。という事は、あと5分で電気は回復するから、もう隠れてよう…」
ヴィータとは対照的に、隠れることにしたキャロ。
キャロ「ここに隠れよう…ここならきっと大丈夫だよね?」
キャロが隠れたのは、コンビニの裏にある狭いスペース。身体の小さいキャロは、ここに隠れることが出来る。
しかし、ハンターもこれを見つけ次第、強引にでもそのスペースに入ってくる…!
ホームレス(演:ユーノ・スクライア)「あの…懐中電灯はいりませんか?」
スバル「ユーノさん!どうしたんですか、そんな惨めな姿で…」
ボロボロの服を着たホームレスが、懐中電灯を売っていた。
ホームレス「ユーノ?それはいったい…それより、懐中電灯はいりませんか?」
スバル「いや、懐中電灯って言っても、今ベスト光ってますし…」
スバルは、まだベストの発光を止められていない。
ホームレス「今なら、おまけでこれも付けますから、お願いします…」
スバル「なんですかこれ?ゴールドカード?」
ホームレス「いろいろ役に立ちますよ…お願いします。買ってください。懐中電灯、1個300円でいいですから、お願いします…」
スバル「わわっ!分かりましたから、涙目にならないでください!はい、300円!」
スバルは、懐中電灯を購入してしまった。
ホームレス「ありがとうございます…そのゴールドカードも、いろいろ役に立ちますから、役立ててください…」
スバル「何の役に立つんだろう…?まさか、これでベストの発光が消えたりしたりして…まあ、物は試しってことで!いっきまーす!」
シュッ!
スバル「うわっ!本当に消えた!」
スバル・ナカジマ MISSION CLEAR
スバル「便利だな~他にもなんかの役に立つのかな?」
スバル、思いもよらない形で、ミッション…クリア。
これで、ミッションをクリアしていないのは、ヴィータ、キャロ・ル・ルシェ、竹井久の3人となった。
彼女たちは、ベストの発光を消すことはできるのか…!
美琴「ホントに天国ね~ハンターを気にしなくていいなんて」
阪神「気にしなくてもいいと言っても、あまりにも接近したら、さすがに月の光で俺たちの場所分かるからな」
美琴「わ…分かってるわよ!それくらい…」
阪神「……罠とかしかけとこうか?」
カメラマン「すみません、やめてください」
ミッション終了まで 3分
ヴィータ「本当に誰もいねえじゃねえか…あたしってついてねえな…いや、ハンターに見つからない分ついてるのか?」
健康ランド付近で、自分のツキを研究し始めたヴィータ。
ハンター「……」
そんなついているはずの彼女の近くに、ハンター…
ヴィータ「やっぱりついてるのかな……ってハンター来たぁ!」
ハンター「……!」
見つかったようだ…
ヴィータ「やべえやべえ!!」
普段から鍛えている彼女は、ハンターと一定の距離を保っている。
しかし、前からも別のハンター…
ハンターⅡ「……!」
ヴィータ「う…嘘だああああああ!」
最早、なす術はない…
ポンッ
ヴィータ ゲーム残り時間
確保 残り20人 27:30
ヴィータ「ちきしょおおおおおお!」
スバル「『健康ランド付近でヴィータ確保 残り20人』ヴィータさんまで捕まった…」
izumi「逃走中は、やっぱり厳しいですね…」

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