逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~

作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

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~牢獄~

フラン「…という訳だから、アクセラレータを許してほしいんだけど…駄目かな?」

アクセラレータ「皆!本当にすまねえ!あんときはつい暴れちまって…」

牢獄では、アクセラレータが土下座して謝っていた。

赤坂「頭をあげたまえ。確かに君は暴走し、私や作者さんを撃破したが、そもそものきっかけを作ってしまったのは、君に票を入れてしまった逃走者だ。君も確かに悪いが、君を追い詰めた逃走者も悪い。だから、私からも謝らせてくれ。…すまない」

霊夢「実は、私あなたに票を入れたのよね。そのせいでこうなってしまったなら、私も謝るわ。ごめんなさい」

フラット「貴方の苦悩に気付けなかった…そして、貴方を苦しめたのは、作者で票を集めた僕です。本当に、すみませんでした!」

今回の逃走者…それは、世界を救うヒーローや、夢に向かって突き進む勇敢な者たちだ。彼らは、悪事を働く者には容赦しない。しかし、その人物が十分に反省し、さらに自分にも非があったらどうだろうか?そんな人を全員で容赦なく攻め立てるほど、彼らは心ない人間ではない。

アクセラレータ「いや、別にお前らが謝る必要は……」

アクセラレータはそう言ったが、言った直後少し考えてから……

アクセラレータ「いや……いいってことよ!俺は全然気にしてねえ!」

魔理沙「ははは!そうかそうか!それじゃあ、一件落着ってことでいいのか?」

izumi「そうですね。さて、残りの逃走者を応援しましょう!」

南郷「通報者絶対倒せっ…!」

はやて「そうや!こうなったのも全部通報者のせいや!牢獄に来たらギッタギタにしてやるでぇ!」

ネス「通報者にPKファイアーだ!」

アクセラレータ「おいネス!それじゃ足りねえ!いっそ全身の血液を逆流させてやるぜぇ!」

アリス「いいわね。私も五寸釘の用意しないと…」



どうやら、アクセラレータはもう心配ないようだ。




主催者「何で逃走中で殺人事件が起ころうとしているんだ……?」

通報者(ブルッ…………え?今の震え何?)




・・・・・・




阪神「とりあえず、情報収集を続けるわけですが…ってハンターいます!」

美琴「え!?」

アカギ「いや、まだ見つかってねえ…」

ハンターを見つけた3人。とっさに隠れたおかげで、見つからずに済んだようだ。



しかし……



ハンター「……!」

別方向から、新たなハンターが接近!

アカギ「……!ハンターだ!」

アカギの直感で、何とかハンターの接近には気づく。しかし、どの方向に逃げても、挟み撃ちは必至だ…

阪神「とりあえず逃げろー!」

美琴「ここは仕方ないわ!分かれましょう!」

3方向に分かれて逃げる3人。ハンターが追ったのは…



阪神「俺かよ!」

阪神政虎だ…

阪神「ちきしょおおおおお!!」ポンッ

既に、ハンターとの距離が短かった阪神。自慢の俊足も生かせず、確保…



阪神政虎            ゲーム残り時間

確保 残り16人         43:10



阪神「くそっ!作者さんからの唯一の復活者なのに…」




ゆうやん「確保情報…ってええええ!阪神さんが確保!?」

安岡「阪神ってやつ、さっき復活したばっかじゃないか…?」

最強の作者さんでも、ハンターの前では、無力……




一ノ瀬「あら、神社…なんか圭一が座り込んでるけど」

神社にやってきた一ノ瀬。圭一を見つけたようだ。

一ノ瀬(普通なら近寄らない。でも、ここは敢えて…)「ねえ、圭一?」

一ノ瀬は、圭一に声をかけた。

圭一「うわっ!なんだ一ノ瀬か。通報者じゃ…ないよな」

一ノ瀬「ええ、違うわ。私が通報者なら今頃貴方ハンターの餌食よ。それより貴方、私と行動する気はないかしら?」

圭一「なんか怪しいが、一人でさびしくゲームやるよりましか。赤坂さんもいなくなったし…よし、とりあえず一緒にいるか」

一ノ瀬(……これでよし)

この場面、普通なら通報者警戒の場面である。しかし一ノ瀬は、疲弊している圭一を見て、彼は通報者ではないと判断したようだ。万が一通報者でも、今の圭一になら女の一ノ瀬だって勝てる。

そして、一ノ瀬の狙いは他にもあった。それは、囮になってもらうという事だ。圭一の疲労はピークに達している。ハンターに見つかった時、捕まるのは絶対に圭一だ。



もちろんこれは、一ノ瀬玲奈が逃走者であるという前提での話だが……

もし一ノ瀬が通報者なら通報者で、それなりのメリットはあるのだが、それはまたの機会に話すとしよう。無論、話す時が来たらであるが。




その時、逃走者たちの1通のメールが届いた…!




プルルルル…プルルルル…

KAME3「メール…?『これより、ゲームを一時中断する。竜崎悠太が、病院にたどり着き、ボタンを押した。ゲーム再開は、竜崎が病院から出てから3分後。それと同時に、ハンターを2体追加する』おお!竜崎さんたどり着いたんですね!」

文「この情報を竜崎さんから聞けば、かなり有利になれますよ!」

咲夜「そもそも、情報戦になった時点で通報者は圧倒的に不利だったのだけれど…これでまた勝利に近づいたわね」

竜崎が病院に到着したという知らせを受け、喜ぶ3人。



衣「あっ。タイマーが止まってる」

タイマーは、42分丁度で止まっていた。