逃走中~勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ~
作者/ ヨーテル ◆I.1B0IMetU

63
~牢獄~
フラン「…という訳だから、アクセラレータを許してほしいんだけど…駄目かな?」
アクセラレータ「皆!本当にすまねえ!あんときはつい暴れちまって…」
牢獄では、アクセラレータが土下座して謝っていた。
赤坂「頭をあげたまえ。確かに君は暴走し、私や作者さんを撃破したが、そもそものきっかけを作ってしまったのは、君に票を入れてしまった逃走者だ。君も確かに悪いが、君を追い詰めた逃走者も悪い。だから、私からも謝らせてくれ。…すまない」
霊夢「実は、私あなたに票を入れたのよね。そのせいでこうなってしまったなら、私も謝るわ。ごめんなさい」
フラット「貴方の苦悩に気付けなかった…そして、貴方を苦しめたのは、作者で票を集めた僕です。本当に、すみませんでした!」
今回の逃走者…それは、世界を救うヒーローや、夢に向かって突き進む勇敢な者たちだ。彼らは、悪事を働く者には容赦しない。しかし、その人物が十分に反省し、さらに自分にも非があったらどうだろうか?そんな人を全員で容赦なく攻め立てるほど、彼らは心ない人間ではない。
アクセラレータ「いや、別にお前らが謝る必要は……」
アクセラレータはそう言ったが、言った直後少し考えてから……
アクセラレータ「いや……いいってことよ!俺は全然気にしてねえ!」
魔理沙「ははは!そうかそうか!それじゃあ、一件落着ってことでいいのか?」
izumi「そうですね。さて、残りの逃走者を応援しましょう!」
南郷「通報者絶対倒せっ…!」
はやて「そうや!こうなったのも全部通報者のせいや!牢獄に来たらギッタギタにしてやるでぇ!」
ネス「通報者にPKファイアーだ!」
アクセラレータ「おいネス!それじゃ足りねえ!いっそ全身の血液を逆流させてやるぜぇ!」
アリス「いいわね。私も五寸釘の用意しないと…」
どうやら、アクセラレータはもう心配ないようだ。
主催者「何で逃走中で殺人事件が起ころうとしているんだ……?」
通報者(ブルッ…………え?今の震え何?)
・・・・・・
阪神「とりあえず、情報収集を続けるわけですが…ってハンターいます!」
美琴「え!?」
アカギ「いや、まだ見つかってねえ…」
ハンターを見つけた3人。とっさに隠れたおかげで、見つからずに済んだようだ。
しかし……
ハンター「……!」
別方向から、新たなハンターが接近!
アカギ「……!ハンターだ!」
アカギの直感で、何とかハンターの接近には気づく。しかし、どの方向に逃げても、挟み撃ちは必至だ…
阪神「とりあえず逃げろー!」
美琴「ここは仕方ないわ!分かれましょう!」
3方向に分かれて逃げる3人。ハンターが追ったのは…
阪神「俺かよ!」
阪神政虎だ…
阪神「ちきしょおおおおお!!」ポンッ
既に、ハンターとの距離が短かった阪神。自慢の俊足も生かせず、確保…
阪神政虎 ゲーム残り時間
確保 残り16人 43:10
阪神「くそっ!作者さんからの唯一の復活者なのに…」
ゆうやん「確保情報…ってええええ!阪神さんが確保!?」
安岡「阪神ってやつ、さっき復活したばっかじゃないか…?」
最強の作者さんでも、ハンターの前では、無力……
一ノ瀬「あら、神社…なんか圭一が座り込んでるけど」
神社にやってきた一ノ瀬。圭一を見つけたようだ。
一ノ瀬(普通なら近寄らない。でも、ここは敢えて…)「ねえ、圭一?」
一ノ瀬は、圭一に声をかけた。
圭一「うわっ!なんだ一ノ瀬か。通報者じゃ…ないよな」
一ノ瀬「ええ、違うわ。私が通報者なら今頃貴方ハンターの餌食よ。それより貴方、私と行動する気はないかしら?」
圭一「なんか怪しいが、一人でさびしくゲームやるよりましか。赤坂さんもいなくなったし…よし、とりあえず一緒にいるか」
一ノ瀬(……これでよし)
この場面、普通なら通報者警戒の場面である。しかし一ノ瀬は、疲弊している圭一を見て、彼は通報者ではないと判断したようだ。万が一通報者でも、今の圭一になら女の一ノ瀬だって勝てる。
そして、一ノ瀬の狙いは他にもあった。それは、囮になってもらうという事だ。圭一の疲労はピークに達している。ハンターに見つかった時、捕まるのは絶対に圭一だ。
もちろんこれは、一ノ瀬玲奈が逃走者であるという前提での話だが……
もし一ノ瀬が通報者なら通報者で、それなりのメリットはあるのだが、それはまたの機会に話すとしよう。無論、話す時が来たらであるが。
その時、逃走者たちの1通のメールが届いた…!
プルルルル…プルルルル…
KAME3「メール…?『これより、ゲームを一時中断する。竜崎悠太が、病院にたどり着き、ボタンを押した。ゲーム再開は、竜崎が病院から出てから3分後。それと同時に、ハンターを2体追加する』おお!竜崎さんたどり着いたんですね!」
文「この情報を竜崎さんから聞けば、かなり有利になれますよ!」
咲夜「そもそも、情報戦になった時点で通報者は圧倒的に不利だったのだけれど…これでまた勝利に近づいたわね」
竜崎が病院に到着したという知らせを受け、喜ぶ3人。
衣「あっ。タイマーが止まってる」
タイマーは、42分丁度で止まっていた。

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